



abceed(エービーシード)は市販の英語学習本や問題集を使って学習することができる英語教材アプリです。それだけでなく、AIの機能を使い自分のレベルに合わせてTOEICや英検の対策をすることができる優れものです。
著者は人生2回目のTOEIC L&Rテストを受ける際、前回受験から何年も経っていたため、どこから対策を始めればいいのか迷っていました。そこで直前の1か月、このabceedアプリのみを使用して勉強することにしたのですが、結果、使ってとても良かったです。
Part1~Part7まで総合的に、かつ自分のレベルに合わせて非常に効率的に対策ができたので想像以上に優れたアプリだと実感しました。目標得点を登録してそこに近づけていくのは、まるでゲームのような楽しさもあり自分に合っていたと思います。
abceedは有名なアプリではありますが、私は最初にアプリをインストールした際に使い方がよくわからず、そのまま放置してしまった経験があります。
ですので、「abceedを使ってみたいけどよくわからない」という方のために、基本的な使い方と便利な機能についてご紹介したいと思います。
この記事の著者:Miyuki
社会人になってから約10年のブランクを経て英語の学び直しを始めました。オンライン英会話と独学で毎日楽しく英語に触れ、TOEIC L&R 970点を取得。現在は英語を使った日本語教育もしています。
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目次
無料版acbccedで使える機能

abceedは ①無料で使う、②好きな教材を購入して使う、③有料会員になって使うという3種類の使い方があります。
基本的には市販の英語教材と同じものをアプリで学習することができるという機能ですので、教材を購入した場合はその教材だけ無期限で使え、月額を支払って有料会員になれば期間内は教材150冊以上が使い放題になるというイメージです。
ですので、「無料では使えないのでは?」と思うかもしれませんが、無料でも使える便利な機能がありますので最初にご紹介します。
使い始めにすること
まず、abceedアプリをダウンロードするか、パソコンのWebブラウザでabceedのページを開きます。

※abceedアプリのダウンロード


※web版
https://app.abceed.com/auth/profile/
最初に学習したいテストをTOEIC L&Rや英検の各級から選択します。これは後からいつでも変更できます。TOEICの場合、現状スコアと目標スコアも登録します。


次にレベル診断テストを受けてみましょう。問題数を選んで開始します。リスニング問題もありますので、音源が聞ける環境で始めてください。

問題が解き終わると採点結果と予測スコアが表示されます。このスコアが今後の学習で目標まで伸ばしていくための基準となります。

最後に1日の学習目標を設定して完了です。

この時点から3日間はトライアルとなり、有料プランであるabceed proの機能が全て使えます。
3日間が過ぎると自動で無料プランに切り替わります。自動で課金されることはありませんので安心です。

音声再生
abceedアプリでは教材を購入するか、有料会員にならないと使えないのでは?と思われるかもしれませんが、実は多くの教材の音声を無料で聞くことができます。
紙の書籍を購入していて、音声だけはアプリで再生したいという人におすすめです。
音声を聞くには、まず「見つける」タブで教材を探し、表紙画像をタップします。

教材紹介のページに「音声(無料)」アイコンがあれば、無料で音声が聞ける教材です。


「音声(無料)」アイコンをタップするとダウンロードしてオフラインで音声を聞くこともできますし、ダウンロードせずオンラインで再生することもできます。
移動中にTOEICの音源をひたすら聞く練習をしたり、お手持ちの書籍に合わせて使ったり、また書籍を購入の際の参考にすることもできると思います。

マークシート自動採点
マークシートの自動採点も無料で使える機能です。例えば、お手持ちのTOEICの模試問題集を解く際にこのマークシートを使えば、採点を自動でしてもらうことができます。
「見つける」タブで教材を探し、表紙画像をタップします。
教材紹介のページで「マークシート」アイコンをタップして回答していきます。
リスニングパートではマークシートの下に再生ボタンがついており、同じ画面上で問題の音声を流すことができます。「模試問題集を買ったけど、付属のCDを使って解くのは面倒」という時にとても便利です。

リーディングパートでは、下にタイマーが表示されるため、制限時間が管理しやすいですね。
解き終わったら「採点」をタップすると自動で正答率や解答を表示してくれます。

有料版abceed proの機能

無料で使える機能もありますが、やはり有料会員になった時にabceedアプリは真価を発揮すると思います。私もTOEICの直前1か月間、有料会員になってこのアプリ1本で対策しました。
無料で使える範囲とabceed pro(有料会員)が使える範囲はこのくらい違います。

料金体系
abceed proの料金体系は以下のようになっており、1か月だと2,200円、まとめて長期の契約をすると月当たりの料金が割安になっていきます。
1か月 | 2,200円/月 |
3か月 | 5,400円(1,800円/月) |
1年 | 16,800円(1,400円/月) |
ここからはabceed proで使えるおすすめ機能について説明していきます。
150冊以上!教材使い放題
私が一番重宝したのが、教材を使い放題という機能です。
「みつける」メニューの「Unlimited」のタブで見られる書籍150冊以上が全て使い放題です。

カテゴリーを見ると、「人気ランキング」「新着」「単語・熟語」「文法」「模試・問題集」「リスニング」「リーディング」「総合対策」となっており、TOEIC L&R、英検1次試験なら全範囲が網羅できます。
書店で見たことのある人気教材が勢ぞろいしているような感じで、これが使い放題だと思うと英語学習者には嬉しいですよね。
例えばTOEICを受ける際に、「単語帳」「文法」「リーディング」「リスニング」「模試問題集」…というように市販の対策本を購入していくと、とてもお金がかかりますし、物理的にかさばりますよね。
物理的に本を揃えておきたい、という方もいると思いますが、私はTOEICが終わればもう参考書は使わないだろうと思っていたので、1か月2,200円でこの全てを使えたのはお金も場所も節約になったと思います。

さて、それでは教材の使い方を見てみます。
先程の「Unlimited」のタブで使いたい教材の表紙画像をタップします。「MyBooks追加」を押すと「ライブラリ」に追加されますので後で同じ教材を使いたいときに便利です。

「アプリ学習」のアイコンをタップします。教材を読んでいくために、目次をタップします。
abceedアプリが使いやすいのは、教材が単純にPDFのように電子書籍化されているわけではなく、問題を解く部分はアプリに最適化されており選択肢をタップすると自動で採点、解説のページに移動、さらに多くの教材で音声も流せるというところです。
これに比べると紙の書籍では、何問か解いた後に解答のページを参照して、行ったり戻ったり、さらに音声はCDで再生…などとしているうちに効率が落ちてしまいます。
これは『でる1000』という愛称で有名な『TOEIC L&Rテスト 文法問題でる1000問』(アスク出版)というPART5対策のできる教材の画面です。

参考に当教材のQ1の画面を表示しています。

こちらはQ1で選択肢を選んだ後、自動で表示される解説ページです。

自分の正解した回数、不正解だった回数が管理され後で苦手な問題だけ復習できたり、それぞれの選択肢を選んだ人の割合が表示されたり(これで間違いやすい傾向や難易度が推測できます)、音声を再生したり、メモや単語を追加したりと、紙の書籍にはない使い勝手の良さがあると思います。
模試受け放題
Proプランですと、「TOEIC L&R TESTオンライン模試」や「英検過去問レベル判定テスト」が受け放題になります。
文法の教材や単語帳を使って、苦手分野を集中的に対策するのと同時に、問題に慣れるために本番のテストと同じような形式で模試を繰り返し解くことも大切だと思います。
そんな時に、このオンライン模試を使えば、abceedが様々な教材を横断してAIで自分に合った問題を判断して出題してくれるので効果的に練習ができます。
こちらは「TOEIC L&R TESTオンライン模試」です。学習プランを「TOEIC L&R TEST」にしていると、ホーム画面に表示されます。

30問、50問、100問、200問から選ぶことができます。私は短時間で終わる30問を電車の中で解いていましたが、休日には本番さながらの200問で練習もしました。
途中で中断しても、いつでも再開することができるのがアプリの便利なところですね。

模試は制限時間も自動で測ってくれますし、リスニングは先読みのON/OFFを切り替えることで、選択肢を短い時間内で先読みしたり、先読みなしで解く訓練ができたりします。

制限時間が過ぎたら、または全部解き終わったら「採点」をします。

AIが予想得点を出してくれます。解けば解くほど精度が上がっていきますし、自分に合った問題を出題してくれたり、間違えた問題を再度出題してくれたりします。

間違えた問題も、解説を読んですぐに復習することができます。過去に解いた問題も履歴が残りますので、いつでも振り返りができます。

次に、学習分野を「英検1級」~「英検5級」にすると、「英検過去問レベル判定テスト」を受けることができます。
1次試験の英作文以外の語彙、リーディング、リスニング問題に対応しており、過去問からランダムに出題をしてくれます。
私は英検1級を受験予定なので、毎日電車で17問のテストを受けています。通常、過去問を1年分解くのに2時間以上かかりますので、普段まとまった勉強時間がとりづらい私には、アプリで満遍なく問題を解けるこの機能はとても助かっています。


予測スコア
Proプランでは、問題を解くたびにAIが予想スコアを計測してくれます。これも自分の学修の進捗把握とモチベーション維持に効果的だと思います。

Partごとの評価も表示してくれますので、目標に達していないPartを把握することで優先して強化することができます。

ニュース(The Japan Times Alpha)
今までご紹介した機能では、主にリーディングとリスニング対策に特化した学習ができるのですが、abceedでは毎週更新されるThe Japan Times Alphaの英字新聞コンテンツを使って4技能を使ったトレーニングをすることもできます。
「ニュース」のタブから記事を選び、「SWトレーニング」をタップします。

「音読」「リピーティング」「ディクテーション」のメニューがあり、例えば「音読」メニューでは、マイクに向かって記事の文章を音読すると、AIが発音の正確度と間違えた箇所を判定し、教えてくれます。

「リピーティング」では音声を聞こえた通りに口に出す練習ができ、「ディクテーション」では音声を聞いて書き取りをする練習ができます。

MY単語帳
ProプランにするとMY単語帳にいつでも単語を登録できるのも便利です。
問題や解説を読んでいる時に知らない単語を長押しして「MY単語帳へ追加」をするだけで、単語の意味は辞書から自動で登録してくれます。

MY単語帳は自分の苦手だけが入ったオリジナルの単語帳になります。時々復習をして覚えられているかチェックをすると良いですね。
復習するには「ライブラリ」のタブから「MY単語帳」、「アプリ学習」をタップします。
復習が終わっていない単語からランダムで問題を出題してくれますので、習得率が100%になるまで繰り返し学習できます。

abceedのおすすめポイント

abceedの無料で使える機能と、有料のproプランで使える機能をご紹介してきましたが、ここで改めて、私が特にabceedを使って良かったと思うおすすめのポイントをお伝えしていきます。
スマホ使いに最適
何と言っても、スマホで気軽に学習ができるのが一番便利なところだと思います。
私は英検の過去問題集を電子書籍で購入したことがあるのですが、紙の書籍をPDF化したような見た目で、問題を解くにもスクロールしたりズームにしたりと、とてもスマホで読むには適さない形式でした。
abceedでは市販の教材がスマホで読みやすいように最適化されており、特に問題部分は1問1問表示してくれ、解答したら自動で採点して解説を表示など、ページを行き来するストレスなく時間を有効に使うことができます。
さらに市販の参考書ではCDを取り込んで音源を再生などするところ、問題を表示すればすぐに音声を再生できるのもアプリの便利なところです。
私の場合、平日は仕事があるため、机に向かってじっくりと勉強する時間がなかなか取れませんでした。
abceedは通勤中の電車の中など隙間時間にすぐに問題が解けるため、そんな私でも1か月で何冊もの教材を終わらせることができ、万全の対策をすることができました。
レベルに合った問題を自動で出題
abceedには「おすすめの問題」という機能があり、AIで判定したレベルを基に教材を横断する形で問題を出題してくれます。
書籍で学習する場合は間違えた問題を自分で把握して復習しなければいけませんが、abceedでは問題ごとに正解・不正解の回数も記録しており、間違えやすい問題を間違いがなくなるまで復習させてくれるため、着実にスコアを伸ばすことができると思います。
制限時間を設けた演習ができる
本番のTOEICテストでは問題数が多く、制限時間内に全部の問題を解き終わるには各Partの問題1問ずつにどのくらいの時間をかけていいのか、その感覚をつかむことが大切になってきます。
abceedでは全ての問題にタイマーが表示されており、どのくらいのスピードで問題を解けばいいかが自然とわかるようになっています。
時間の感覚を身につけるのと、制限時間のプレッシャーの中で集中して問題に取り組む練習ができるのがとても優れた点だと思います。
また、リスニングの設問を先読みする時間も設定することができ、短い時間で設問を読みながらリスニングに備えるというのも本番を想定した良い訓練になると思います。

やる気を維持できる
学習を継続するにはモチベーションの維持が大切です。
abceedでは学習時間の記録はもちろん、教材ごとの習得率も表示されたり、PARTごとの予測スコアが問題を解くたびに上がったり下がったりするため、やる気を維持することができます。
私も毎日の学習を途切れさせることなく、継続して取り組むことができました。
abceedの解約について
有料のproプランはサブスクリプションとなりますので、契約を解除するまで月額料金が自動で精算されてしまいます。
使用を止める場合は契約が自動更新される前に解約をしましょう。
解除した場合でも契約期間までは機能を使い続けることができますので、特に1年プランなどを購入した場合、覚えているうちに解除をしておくというのも手段だと思います。
IPhoneでサブスクリプションを解除する方法
https://support.apple.com/ja-jp/HT202039
Androidで定期購入を解除する方法
https://support.google.com/googleplay/answer/7018481?co=GENIE.Platform%3DAndroid&hl=ja
私のabceedの使い方

私はTOEICを受験する直前の1か月間でPart1~4のリスニング問題、Part5の文法問題、Part7の読解問題、高得点対策、模試とバランスを考えて5冊の教材を選び、全てをやり切りました。

もしabceedアプリを使っていなかったら書籍代が10,000円以上かかっていたでしょうし、そもそも5冊も期間内に解き終えることができなかったでしょう。
隙間時間でサクサク進められること、アプリでページを行き来する無駄な時間がなかったこと、音声をいつでもすぐに再生できること、間違えた問題だけすぐに復習できることなど、全ての機能が効率的に学習を進めるのにぴったりだったと思っています。
TOEICの問題に慣れたおかげで、今まではリーディング問題の設問に先に目を通して本文を斜め読みするような解き方をしていたのですが、頭から文章読み、内容を頭に入れた上で設問と本文を行ったり来たりすることなく一気に解くということができるようになり、本番でも試験時間内に余裕を持って解き終えることができました。
また、現在は英検1級の受験を控え、またabceedを活用して学習をしています。毎日電車の中の隙間時間で過去問を解くことで、多少雑音のある環境でも問題に集中する練習にもなっていると思います。
最後に
abceedアプリを使ったTOEIC、英検対策についてご紹介してきましたが、私が考える「abceedを使った学習が合っている人」はこんな人です。
- まとまった学習時間がとれない社会人の方
- たくさんの教材を短期間で終わらせたい方で、教材をコレクションする必要のない方
- 本番に即した問題をとにかくたくさん解きたい方
- 机に向かって勉強するのが苦手で、ゲーム感覚で問題を解きたい方
- 自分の現在のレベルを知って、レベルを上げることにやる気を見出せる方
abceedアプリが気になった方は、ぜひ3日間のトライアルを試してみてください。



後3ヶ月もないが300から700までやってやる
素晴らしい!!頑張って!!