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CR難問解説

Critical Reasoning難問解説

GMAT V35+講座の第1期生から質問された問題で、CRの典型的な難問の解説をしていきたい。問題は下記の通り、OG2016から抜粋。

In an experiment, each volunteer was allowed to choose between an easy task and a hard task and was told that another volunteer would do the other task. Each volunteer could also choose to have a computer assign the two tasks randomly. Most volunteers chose the easy task for themselves and under questioning later said they had acted fairly. But when the scenario was described to another group of volunteers, almost all said choosing the easy task would be unfair. This shows that most people apply weaker moral standards to themselves than to others.

Which of the following is an assumption required by this argument?

(A) At least some volunteers who said they had acted fairly in choosing the easy task would have said that it was unfair for someone else to do so.

(B) The most moral choice for the volunteers would have been to have the computer assign the two tasks randomly.

(C) There were at least some volunteers who were assigned to do the hard task and felt that the assignment was unfair.

(D) On average, the volunteers to whom the scenario was described were more accurate in their moral judgments than the other volunteers were.

(E) At least some volunteers given the choice between assigning the tasks themselves and having the computer assign them felt that they had made the only fair choice available to them.

これは、Assumptionを見つけるというタイプの問題だ。考えるプロセスとして、まずPremisesとConclusionを特定して、PremiseからConclusionまでのGapを見つけたら、そのGapを埋められるのがAssumptionということで、問題を解いていく。

参考:GMAT Verbal対策 クリティカルリーズニング(CR)の構成要素

文章の要約

ある実験では、ボランティア達が二つのタスク(簡単と難しい)から一つを選ぶ。簡単なタスクを選んだら、難しいタスクは自動的に別のボランティアに割り当てられる。もちろん、パソコンでランダムにタスクを配分させることもできる。

結果として、大多数の人は簡単なタスクを選び、難しいタスクを他の人にやらせた。しかし、彼らは自身の行動が公正(Fair)だと言っている。難しいタスクを割り当てられたグループの人に、このシナリオを話したら、このグループの人たちは、簡単なタスクを選んだ人たちは不公正(Unfair)だと言っている。

したがって、大抵の人は、他人に適用するモラル基準より低いモラル基準を自身に適用する。

 

Conclusionは一目瞭然:

This shows that most people apply weaker moral standards to themselves than to others.

大抵の人は、他人に適用するモラル基準より低いモラル基準を自身に適用する。

 

Premises:

大多数の人は簡単なタスクを選び、難しいタスクを他の人にやらせた。

簡単なタスクを選んで難しいタスクを他人にやらせる人(仮にGroup Aとする)は自分たちはFairだと主張している

難しいタスクを割り当てられた人(仮にGroup Bとする)は、Group Aの人がunfairだと主張している。

 

GAP:

Gapはどこにあるかを考えてみよう。

Conclusionの赤字を見ると、明らかに「他人に適用するモラル基準」と「自身に適用するモラル基準」を比較しているね。Premiseの中で言及されたかどうかを確認してみよう。赤字の部分を下記の図にしてみるとわかりやすいと思う。

 

自身に適用するモラル基準他人に適用するモラル基準
Group A

(大多数)

(言及された。自分はFair)

Group B

(少人数)

(言及された。Group AはUnfairだ)

 

つまり、Premisesの中では、「Group Aの人」の「自分へのモラル基準」と、「Group Bの人」の「Group Aの人へのモラル基準」を説明しただけ。同じGroupの人の、「他人へのモラル基準」と「自分へのモラル基準」を比較していない。ここでConclusionとのGapが生ずる。

PremisesからConclusionまで辿り着くには、少なくとも上記のGroupAの人の「?」のを補う必要がある。それはAssumptionだ。

ちなみに、なぜGroupAの「?」を知る必要があるかというと、Conclusionで「大抵の人は、他人に適用するモラル基準より低いモラル基準を自身に適用する。」と言っており、GroupAのサンプル数はGroupBのサンプル数よりも圧倒的に多く、GroupAは大抵の人を代表していると考えられるからだ。

 

POE

次は選択肢を一個一個見ていこう。

A:Group Aの人の少なくとも一部は、自分は簡単タスクを選んだのがFairで、他の人がそれをやるならunfairと思っている。少なくともGroupAの一部の人は自分よりに他人より低いモラル基準を適用していることがわかる。悪くはない。

でも、この時点でAを選んで次に進まない。Aが正解の可能性は50%、或いは70%かもしれない。しっかりPOEを実践して、より悪い選択肢を排除してみよう。

B:一番いいやり方はパソコンでランダムにタスクを振り分けること。それはそうかもしれない。ただ、これは私たちが見つけたGapを埋めることができるのか?できないね。✖

C:少なくとも一部の人は難しいタスクに振り分けられて、このタスクはUnfairと感じている。これはGroupBの人の話で、GroupAのGAP「?」を埋められない。✖

D:平均的に、Group Bの人たちのモラル判断は、Group Aの人より正確だ。✖

E:Group Aの一部の人は、「簡単なタスクを選ぶ」と「パソコンに振り分けてもらう」という二つの選択肢の中、「簡単なタスクを選ぶ」のほうがFairなやり方で、自分がFairなことをしたと思っている。✖

BからEはGroupAの「他人に適用する基準」は言及されていないため、比較が必要なGapは埋められない。

 

Aは、大抵の人が、他人に適用するモラル基準より低いモラル基準を自身に適用するかはわからないが、少なくとも一部の人はその基準を持っており、その一部の人はもしかしたらGroupAの母集団を代表している可能性もある。そのため、Conclusionが成り立つためには、「この選択肢の中では」選択肢Aが最低限必要な前提(Assumption)になる。

正解はAだ。

 

Assumptionの問題を解くポイントは、まず、Conclusionが成り立つために抜けている情報は何か、GAPを探すこと。Assumptionは問題を読んでいるときに思いつくこともあるが、本試験レベルの問題では試験中に「何がAssumptionになるか」選択肢を読むまで検討もつかないことも多い。その場合、「GAPを埋めるものは何か?」という観点から選択肢をみていこう。

選択肢Aをみたときに、100%の自信を持ってこれを正解にするのは難しいかもしれない。正答率をあげるため、選択肢Aは50%の自信で保留しておき、他の選択肢を消去していく必要がある。

※こちらの解説は個人の主観的な意見も含んだものであり、解き方やアプローチの仕方は講師や人それぞれにより異なる可能性もあります。ここはこうなんじゃないのかな?という意見があれば、どしどし掲示板でコメントしていきましょう!!

今日はGMAT CRの難問の一つにチャレンジしてみよう。まず、下記の問題を解いてみよう。

Clearbell Telephone provides slow-dialing (SD) service to customers for a low fee, and fast-dialing (FD) service to other customers who pay a somewhat higher fee. FD technology, however, is so efficient that it costs Clearbell substantially less per average call to provide than does SD. Nonetheless, accountants have calculated that Clearbell's profits would drop if it provided FD to all its customers at the current low-fee rate.

Assume that installation costs for FD are insignificant if the customer already has SD service. Which of the following, if true about Clearbell, best explains the results of the accountants' calculation?

(A) The extra revenue collected from customers who pay the high fee is higher than the extra cost of providing SD to customers who pay the low fee.

(B) The low fee was increased by 6 percent last year, whereas the higher fee was not increased last year.

(C) Although 96 percent of customers regard FD service as reliable and more convenient than SD, fewer than 10 percent of them choose to pay the higher fee for FD service.

(D) The company's competitors generally provide business customers with FD service at low-fee rates.

(E) Profits rose slightly each month for the first three months after FD was first offered to customers, then fell slightly each month for the succeeding three months. 

 

本文の概要

ある会社はSDを低い価格で、FDを高い価格で売っている。FDのコストはSDのコストよりかなり低い。しかし、FDをSDと同じ低い価格で全ての客に提供した場合、利益が減ると会計士が予想した。

客が既にSDに加入していれば、FDに切り替えるための設置コストはほぼなし(insiginificant)。下記の選択肢から会計士の予想を適切に説明できるものはどれか?

状況の整理

この問題は、VerbalというよりもMathの問題。ややこしいのでまず最初に状況を正確に整理する必要がある。問題文から、以下のように簡単にメモを取るとわかりやすくなるだろう。

 

まず、既存のSDとFDの売上とコストの状況をメモする。現在はSDとFDでそれぞれ異なる価格とコストが存在する。

売上(単価)コスト
既存SDLowHigh
既存FDHighLow

次に、全ての客にFDを現在の低い価格で提供した場合〜(つまりSDの価格で提供した場合)と言っているので、それを新規FDとして表現した。FDを現在の低い価格で提供した場合、全ての顧客はFDになり、単価は低くなり、もちろん全員のコストも低くなる。

売上(単価)コスト
新規FD(すべての客に適用)LowLow

その後、その変化が利益に影響を与える要因を考える。変更後と変更前の違いは、以下の2点のみだ。Diff①とDiff②の箇所だね。「変わらず」と記載した部分は、なぜ利益に影響がないか各自で考えてみよう。

売上(単価)コスト
既存SD⇒新規FDLow(変わらず)High⇒Low (Diff ②) 
既存FD⇒新規FDHigh⇒Low (Diff ①)Low(変わらず)

Diff①:既存のFDの単価を下げた(売上減少=利益にはネガティブな影響)

Diff②:SDの客がFDに変えたことでコストが下がった(コスト削減=利益にはポジティブな影響)

つまり、Diff①が②より大きくなると、売上の減少分(利益にネガティブ)がコスト削減(利益にポジティブ)を上回り、利益が下がる。

逆に、Diff②が①より大きくなると、コスト削減(利益にポジティブ)が売上の減少分(利益にネガティブ)を上回り、利益が上がる。

 

ここで、上記Diff①と②を計算するためには、既存FD⇒新規FDの「売上単価の差額」と既存SD⇒新規FDの「コストの差額」及び、それぞれの「顧客数」を知る必要がある。この情報が各選択肢から得られるかどうかが本問のポイントだ。

 

選択肢の吟味

(A)の選択肢は、既存FD⇒新規FDの「売上単価の差額」は既存SD⇒新規FDの「コストの差額」よりも大きいと言っている。つまり、既存FDと既存SDの「顧客数」が同じ、あるいは既存FDの「顧客数」が既存SDより多い場合は、Diff①>②となり、会計士の予想した状況を説明できる。

もちろん、本選択肢は「顧客数」の情報を提供しておらず、「顧客数」によっては①<②となるため、他の選択肢も吟味する必要がある。

(B) は、Diff①と②を計算するための情報を一つも提供していない。

(C)も、Diff①と②を計算するための確かな情報を一つも提供していない。また、「既存SDのカスタマー数が90%以上、既存FDのカスタマー数が10%未満」、つまり、既存SDから新規FDに切り替える顧客が多いと、削減できるコスト(Diff ②)が売上の減少分(Diff ①)より多くなり、利益が上がるパターンとなるため、会計士の説明と逆となる。

(D) は、Diff①と②を計算するための情報を一つも提供していない。競合の話は当社とは関係ない。

(E)は、Diff①と②を計算するための情報を一つも提供していない。

 

こうしてみると、(A)は完全に会計士の予測を説明できるものではないが、少なくとも差額を計算するための情報を一部提供している。 (B)~(E)は「売上単価の差額」も「コストの差額」も、「顧客数」もわからないため、会計士の議論を説明しようがないのだ。そのため、今回は(A)が正解だ。

この問題は、古い過去問からのもので、Verbalのロジックよりも数学・会計のロジックが必要になってくる難問だ。また、問題文も正確に理解しづらくなっている。基本的な数学的センスが問われる問題はVerbalでも出題されるが、本問のレベルの問題が頻出されることは考えにくいため、間違えてもそこまで気にしないで良いだろう。