MBA取得後のキャリアの成功とは?事業会社で成果を上げる方程式

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著者について:Samurai Reinventor

”Change is the only constant” 「変われないものには明日はない」を信条に、仕事もプライベートも、絶えず新しいことにトライする中年オヤジ。英語に関しては、20代に独自のやり方で、TOEIC300点代から6年でトップMBAスクール合格。その経験をなるべく多くの人にシェアしてお役に立てたら光栄。英語の学習歴

はじめに ~MBA取得後のキャリアパス~

読者のみなさんは、MBA取得のキャリアパスについて、どのようにイメージしていますか?

より専門性の高い仕事ができる、高報酬、高いポジションに就ける、グローバルに活躍できる、など、だいたいこのようなところではないでしょうか?

MBAホルダーとして、私自身がいろいろな経験をしてきました。同様にMBAを取得した友人や知人のキャリア形成も、見てきました。多くのMBAホルダーの、採用面接も担当してきました。

 

少しショッキングな事実かもしれませんが、夢を叶えて充実したキャリアを送っている人、そこそこの人、少し残念なことになっている人と、分かれてくるようです。

フルタイムMBAであれば、2年間分の収入がなくなること、高い授業料を支払うことを考えると、充実したキャリアが実現出来ないと、大変な痛手です。経済面以外にも、自信の喪失なども心配されるところです。

私は私費留学して、MBA取得後は、一貫して事業会社の中に身を置いて働いてきました。同様のパスをお考えの方に参考になればと、私の経験を共有したいと思います。

 

入学前から勝負は始まっている

確固としたキャリアゴールを描く

私はMBAが実りあるものになるためには、MBA前に、最低5年間の実務経験は必要だと思います。その期間に、確固たる自分のゴール像を持つことが大切です。MBA取得後のキャリアは、MBA取得を意識し始める時の、動機から始まっているのです。

MBAのアドミッションで、受けのいい、膨らましたゴール像では、仮に運よく合格したとしても、どこかで自分にしっぺ返しがきます。

マーケティング、起業家、戦略コンサルティング、金融のスペシャリスト、何でもいいいのです。自分が信じるもの、ハートが追いかけるものを、MBAを目指すことを決心する頃から、考え抜くことが必要だと思います。

 

ソフトスキルの重要性

日本人が海外でMBAを修了することは、並大抵のことではありません。人気のある企業への転職であれば、高いGPAも当然のように求められます。

会計、財務、戦略、マーケティングなどの履修科目で、きちんとした成績を取ることで精一杯になるのも事実です。

 

ただ、絶えず意識して取り組みたいのは、ソフトスキル(組織での意思決定や、協働してプロジェクトを行う、リーダーシップを発揮する)を鍛えることです。

グループスタディでもお客様にならない、プレゼンテーションの発表も自分から申し出る、ビジネスは所詮、人と人の間の営みです。テクニカルなスキルの強みだけで、MBA取得後を生き抜いて行こうとしたら、からなず壁にぶつかるでしょう。

 

MBA中も、キャリア対策の時間を捻出

MBAの2年間で、経営を学び、異業種からきたクラスメートと接する機会を通して、MBA前には理解の浅かった業種や、職業に対する視界も拓けてきます。信頼できる周囲の人に、アドバイスを求めることも有効です。

ビジネススクールには、Career Service Officeというものがあります。専任のアドバイザーが、就活の相談にのってくれます。

私は、私費留学でしたので、サマーインターンシップを視野に、MBAの最初の学期が始める前から、履歴書作成の助言や面接のスパーリングパートナーとして、大変お世話になりました。

 

その他、企業のリクルーターがキャンパスを訪れて、ネットワーキングイベントや企業紹介も頻繁に開催されます。私の場合は就労資格がある訳でもなく、お呼びでないゲストでしたが、積極的に参加しました。

リクルーターに対して短時間のスピーチで、自分の売り込みを訓練するいい機会になりました。このような努力は、後々、外資系企業の中の競争を生き残っていくための、糧になったと思っています。

MBA期間中は、キツくてもキャリア対策の時間を捻出することが必要です。

 

卒業後は本当の勝負の始まり

卒業後の最初の仕事で成果を

MBA取得後、自分のゴールに向かって、第一歩になる仕事です。経済環境により、MBA人材への需要と供給のバランスも変わりますので一概には言えませんが、MBAホルダーなら、同年代の人たちよりも年収でも職位でもfast trackに乗れます。

それだけの責任と期待値も、格段に高くなります。私が忠言するとしたら、その意識をしっかり持って、きちんと結果を出すこと。その覚悟の出来ていない人を、たまに見かけるのは残念なことです。

この人たちが、冒頭で述べた「残念な人たち」の部類に入っていきます。

 

3~4年サイクルで自分をreinvent、一貫性はキープ

MBAには、私は賞味期限があって、それは数年ではないかと思っています。

「MBAホルダーの自分」が周りの評価を受ける3~4年ぐらいの間に、新しい自分ブランドMBA取得後の最初の仕事でやり遂げたことによって)を作れないと、勢いは持続出来ないと思っています。

賞味期限切れは、周囲からの評価によって起きるし、環境の変化により引き起こされることもあります。

 

たとえ、今のアサインメント(与えられた会社の中での役割)が順調でも、先を見据えた新しいスキルの獲得、または自分を成長をさせるアサインメントを、アグレッシブに求める姿勢が必要でしょう。

私の場合は、MBA取得後に最初に選んだ業界自体が、2000年代半ばに顕著に衰退し、業界全体が合従連衡を繰り返し、マネジメントポジションが激減する姿を目の当たりにしました。

何も出来ないで、フリーズしている人たちは、まさにベストセラーになった「Who Moved My Cheese?(邦題:チーズはどこへ消えた?)※」の主人公のようです。

 

※Who Moved My Cheese? – author : Spencer Johnson

https://en.wikipedia.org/wiki/Who_Moved_My_Cheese%3F

邦題:チーズはどこへ消えた?

 

自分の価値も、社会や会社組織の変化の中で、相対的に変わっていくのです。自分のゴールに近づいていくために、その時々、何の仕事がそれを叶えるのかを考えます。そして、リスクを負っても変化を選ぶ、つまり自己改革が大切です。

会社の中での別のアサインメントでも、転職でもいいのです。共通して重要なのは、ゴールに向かうぶれない一貫性のある動きをするです。

一貫性という点で、ジョンソン・エンド・ジョンソンのDebra Bass(MBA from the University of Michigan, Ross School of Management)という女性幹部の方の、キャリア形成は参考になります。Forbesに掲載されていた記事へのリンクを紹介しますので、ぜひ読んでください。

 

 

テクニカルスキル VS  ソフトスキル

事業会社畑を歩いてきた私の目からは、MBAで散々鍛えた「会計、財務、リーガル」などのテクニカルなスキルを持って、最も活躍できるのは、30代から、長くて40代中盤位までと思っています。

40代になると、組織を持って、より大きな成果を出すリーダーシップのスキルの方が、より求められます。ここで求められるのがソフトスキルです。

つまり、年齢が上がるごとに、リーダーシップ力でいくのか?専門性でいくのか?軸足を決めることが大切です。

 

AIやロボティクスが、ホワイトカラーの職域を侵して来ることは避けられませんが、最後まで人でないといけないスキル(であってほしい)として重宝したいものです。

私自身も意識して取り組んでいますが、ソフトスキルの獲得は、終わりなき道のりです。ちょうど、私が冬休みの間に、ソフトスキルについて良質な記事を見つけましたので、皆さんにもご紹介します。

 

Let’s stop calling them ‘soft skills’ -Seth Godin

https://itsyourturnblog.com/lets-stop-calling-them-soft-skills-9cc27ec09ecb

(出所:web article from “It’s Your Turn”)

 

この記事から、メインのメッセージがある箇所を抜き出して、私の意訳を付けます。ぜひ、原文もリーディングの学習教材として読んでください。

記事の中の、An Encyclopedia of Real Skillsのパートは、まさに英文履歴書を書く時、自身のソフトスキルの改善目標を考えるのに優れものです。皆さんラッキーですね。

 

Writing in the Harvard Business Review, Lou Solomon reports that 69% of managers are uncomfortable communicating with their employees.

Lou Solomon はハーバードビジネスレビューの中で、こう記した。69パーセントの管理職は、部下と意思疎通をとることを苦手と感じている。

 

How do we build people-centric organizations while also accepting the fact that two-thirds of our managers (presumably well-paid, well-trained and integral to our success) are uncomfortable doing the essential part of their job?

そのような状況下で、私たちはどうやって人を中心に据えた組織を、築けるというのであろう?

 

In a recent survey, the Graduate Management Admission Council, the folks who own the GMAT exam, reported that although MBA’s were strong in analytical aptitude, quantitative expertise, and information-gathering ability, they were sorely lacking in other critical areas that employers find equally attractive: strategic thinking, written and oral communication, leadership, and adaptability.

Are these mutually exclusive? Must we trade one for the other?

最近のGMAC(GMATを運営する組織)が行なった調査によると、MBAホルダーは、分析思考、定量的分析、情報収集能力に長けているけれども、その他の重要な領域(戦略思考、文章および会話でのコミュニケーション能力、リーダシップ、適応力)が欠如している。

 

最後に

MBAを取ってからのキャリア形成に、鉄板の方程式がある訳ではありません。

そもそもキャリアの成功=人生の成功ではありません。キャリアでは成功しても、家族や友人や健康の問題で、不幸せな人もいます。

ただ、みなさんが信念を持ってMBAを取得するからには、自分のゴールに向かって一歩一歩前進する、充実した人生を送っていただきたいと思います。

 

スティーブ・ジョブズも、あの有名なスタンフォード大学の卒業式の「ハングリーであれ。愚か者であれ」スピーチでも言っています。以下、

「繰り返しですが、将来をあらかじめ見据えて、点と点をつなぎあわせることなどできません。できるのは、後からつなぎ合わせることだけです。だから、我々はいまやっていることがいずれ人生のどこかでつながって実を結ぶだろうと信じるしかない。運命、カルマ…、何にせよ我々は何かを信じないとやっていけないのです。私はこのやり方で後悔したことはありません。むしろ、今になって大きな差をもたらしてくれたと思います。」(出所:日経新聞 2011/10/9

 

リスニングスキルを鍛えたい人は、そのスピーチを!

 

頑張れ、未来のMBAたち!

 

にゃんこ先生
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