「TOEIC vs 英検」どっちを受けるべき?違いを徹底比較!

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ねこ君
将来英語を使って仕事をしたいから、英語の資格取ろうと思うんだよね。
ねこ君
有名どころでいうと、英検か、TOEIC。どっちの勉強をすべきかなぁ?
にゃんこ先生
英検とTOEICは日本では人気の英語資格だよね。レジュメに書くとプラスになること間違いなし!
にゃんこ先生
もちろん、英語は喋れてなんぼ、仕事ができてななんぼなので、いくらスコアが高くても実際に英語が使えなければ、仕事で生きることはないよ。
にゃんこ先生
一方、英語を頑張るモチベーション、マイルストーンとして資格をうまく使うのは賛成。
にゃんこ先生
今回は、英語の資格取得を検討している人向けに、とくに有名な「英検」と「TOEIC」に絞ってメリットデメリットを解説するよ!

 

この記事の著者: Tempest

  •  横浜在住、40歳台前半の男性
  •  米国のMBAを取得、専攻は金融
  •  投資銀行マン等を経て、財務・法務系の翻訳家として独立(言語は英語・タイ語)
  •  Tempestの英語学習の記録

そもそも「資格」とは?

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まず英語に限らずそもそも「資格」と呼ばれるものは何か、考えてみます。

何かしらの試験を受け、基準点をクリアすると合格になり免状(紙きれ)をもらい晴れて履歴書に載せられる、というのがイメージ = 表面上の現象です。

ITなら「上級アドミニストレータ」、経理なら「日商簿記」や資格の女王「公認会計士」、法律なら「司法書士」や資格の王「弁護士」、果ては漢検なり・・・と無数に存在しています。日本人の資格好きもありましょう。

 

まず資格を大別すると、以下の二つが挙げられます。

  1. この資格が無いと出来ないことが出来る
  2. 単なる能力の証明

 

この資格が無いと出来ないことが出来る

1] の方が本来の意味での「資格」、あるいは「資格がある」ということになりますが、数・割合的には圧倒的に少ないです。

例を挙げると、「公認会計士」は「監査報告書にサイン出来る」、あるいは保有していないと「サイン出来ない」。

「弁護士」は「法定でクライアントを擁護・代表出来る」、あるいは保有していないと「擁護・代表出来ない」。といったぐらいで範囲も非常に限られています。

 

単なる能力の証明

さて大部分が2]で能力の証明(のみ)で、色々ある英語の資格も基本2]に属しています。

英検が無くてもビジネスシーンで英語を喋るのは自由ですし、私などは英語の資格など一切ナシ(TOEFL / TOEICは受けたことがあるが、一旦満点を取ったものの失効している)で翻訳家をやっています。

 

では何故本来の「資格 = これがなきゃダメ」ではないのにこう2]型の資格が世に蔓延しているのでしょうか?

特に就職・転職の際に作成・提出する履歴書において備考欄に「英語ペラペラです(*^_^*)」と書いても一個人の自らの主張では本当かどうか疑わしいため、テストを通じた「権威ある第三者」による裏付け・お墨付きが要る、という点に尽きます。

こう言ってみると当たり前ですが、この第三者効果により資格が蔓延する現象が起きています。

 

英語の資格 / 総論: どんなものがあるの?

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以上から、英語の資格についても取得を目指す場合は「履歴書に載せるため」「第三者のお墨付き」が主な目的となります。

一方でどんな分野でも資格やタイトル・・・私が畏怖を込めて「バッジ」と呼んでいるもの・・・より真の実力の方が大切です。

 

例えば、 私のあるクライアントが「英検1級/ TOEIC満点」と名乗る翻訳者にあるビジネス分野の翻訳を発注したら明らかに間違いだらけの翻訳が来たので校正して欲しい、と依頼してきたことがあります。

他にはTOEIC900点超と普段自慢しつつ英語の会議になるとしどろもどろ、とか。こういうケースは案外あり何度も目撃しています(泣)。

もちろん、さすが英検準1級 / 1級というだけあって中々ウマい、という人にも多く出会いました。資格は何かを語っていますが万全ではありません・・・。

 

さて話がやや脇にそれましたが、「資格は実力を裏打ちするもの」、その逆を言うと「実力が備わっていないと資格は取れない」ということが一般にありますため、実力を伸ばすという意味で資格を目指す / 単に履歴書のためだけではない、というのもアリかと思います。

別に資格を目指さなくても英語の勉強は可能ですが、具体的な「マイルストーン」があった方が勉強にも張りが出る、ということは御座います。

 

具体的には日本で英語の資格として有名なものには「TOEFL」「TOEIC」「英検」があります。その他には「国連英検」といったものも時に耳にします。

 

TOEFL

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TOEFLは「Test of English as a Foreign Language」(外国語としての英語のテスト)の略で、英語が母国語でない人が英米留学に際して英語能力を証明するためのスコア式のテストです。

この点数が審査基準の一つになることを考えるとある種上記の1]的な含みもなくはありません。世界的に権威があるため2]型としても十分有用です。

誕生: 1964年。

 

TOEIC

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TOEICは「Test of English for International Communication」(国際コミュニケーション英語能力テスト)の略で、同じくスコア式ですがTOEFLと違い完全に2]型です。

TOEFLもTOEICも「ETS: Educational Testing Service」と呼ばれる米国の世界的に権威ある民間非営利団体により運営・実施されています。

TOEFLは純米国産ですが、TOEICは現在世界中で実施されているながら実は日本発 = ある日本人がTOEFLを参考にETSに開発・実施を依頼した、という点はあまり知られていません。

誕生: 1979年。

 

英検

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英検は英検ですが、正式には「実用英語技能検定」と呼ばれこれまた日本では権威ある民間非営利団体、「日本英語検定協会」により運営・実施されています。

5級~1級までのレベルがあり、スコア式ではなく一次(筆記)と二次(面接、3級以上)をパスすると称号が賦与される、ゼロイチ = 落ちるか通るかの試験です。

誕生: 1963年(TOEFLの同期)。

 

このうち、特に履歴書効果という点で最も着目されいてる「TOEIC」と「英検」につきその是非を以下考察してみたいと思います。

どちらを目指す・受けるべきか、あるいは両方か、当然対策も異なり勉強には相応の時間が掛かりますので、検討されている方のご参考になれば幸いです。

 

違いを徹底比較:TOEIC vs 英検

以下、色々な角度からこの二つの資格試験を比較してみたいと思います。なお事実面はウィキや実施団体のHPから引用している部分も御座います。

権威

TOEIC

上記のように米国の団体による世界的権威あります。この点、英検より優れています。

 

英検

日本の団体による実施で、日本では権威があるものの「日本でしか通用しません」。TOEICと違い他国の人でこの資格を知っている人はほとんどいません。

ずっと日本に居るんだからいいや、という考えもありますが、その場合もスーパー外資に履歴書を出す場合英検の効果は薄まる傾向があると考えた方がいいでしょう。

グローバルな資格なのにドメスティック、という面白い・矛盾に満ちた資格です。

 

有効期限

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TOEIC

2年で「失効」します。この点がTOEICの一番ドイヒーな点です。

英語能力は時と共に上下するため一生保証は出来ません、という現実的な観点からです(実は商売もあります)。このため、実力を維持の上定期的に受け直す必要があります。

一方、実力さえ維持すればある程度の安定したスコアは叩き出せるため事実上は失効しない、という考え方もありますね。

 

英検

一方こちらは一旦取得すると「永久資格」です。この点TOEICより優れものです。逆に取得が20年前だと信憑性に疑義が出なくもありません。

 

実施頻度と受験費用

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TOEIC

頻度: 年10回 費用: 5,725円 / 回

このようにいつでも受けることが出来ます。「失効」を実施団体も意識しているのが分かります。商売上手と言いますか。

 

英検

頻度: 年3回

費用: 1級: 8,400円、準1級: 6,900円、2級: 5,800円、準2級: 5,200円、3級: 3,800円、4級: 2,600円、5級: 2,500円

これは1次か2次で落ちても、通っても同じ値段です。上の方を見るとTOEICより高い感じがしますが、TOEICは繰り返し受けなくていいため金銭面のコスパもこちらが勝っています。

 

実施形態

試験の具体的な内容については本稿では詳述しません。

TOEICについてはウィキに分かり易く解説されていますので、どんな感じかも知らんという方はそちらを。

英検は皆さんほとんどどんな感じかはご存知のはずです = 何らかのレベルを受けたことがある方がほとんどのはずです。

 

TOEIC

聞き取り (Listening) が100問と読解 (Reading) が100問の計200問の構成となっている。設問は、身近な事柄からビジネスに関連する事柄まで、幅広くコミュニケーションを行う能力を測る目的で作られている。評価は、聞き取りと読解でそれぞれ5点から495点までの5点刻みで行われ、合計では10点から990点となり、これらのスコアが認定される。

ここでポイントなのは「コミュニケーション」寄りのテストのため、リスニングの割合が50%と非常に高くなっており、筆記面より音声面がどうしても苦手な日本人には少しつらいところです。

 

英検

リスニング・筆記の1次試験と面接の2次試験(3級以降)に分かれています。

1次試験はリスニングといわゆる文法・語彙・読解力をバランスよく試す筆記試験で、合格ラインは6~7割ぐらい。TOEICに比べ「アカデミック」な感じで高校・大学受験のテストに似た感じがします。

2次試験は渡された絵柄+英文の資料を見たり(準1級まで)スピーチのトピックが与えられた後(1級)、数十秒考える時間を与えれて2分ほど語り、それに対し審査官が質疑応答をする(ドメな英語の発音の人も散見されます(T_T))というものです。

 

発音よりは文法・内容を重視している感じで・・・審査官自らもうまくないからかは知りません・・・1次よりパス率は格段に高くなっています。

ちなみに合格率は例年1級が10%前後、準1級が15%前後、2級が25%前後、それ以下はグンと上がりますが案外な難関です。1次を通れば2次はまず通るので1次がハードルでしょう。なお1次を通って2次は落ちた場合、以降3回の受験は1次免除という制度もあります(でも受験料は減りません)。

TOEICと比べると音声面もリスニングと面接で重視はしているながら比重は圧倒的に低い、という点が挙げられます。良し悪しは別に。

 

認定レベルとスコア換算

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TOEIC

A : 860点〜 Non-Nativeとして十分なコミュニケーションができる。

B: 730点〜855点 どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備えている。

C : 470点〜725点 日常生活のニーズを充足し、限定された範囲内では業務上のコミュニケーションができる。

D : 220点〜465点 通常会話で最低限のコミュニケーションができる。

E : 〜215点 コミュニケーションができるまでに至っていない。

となっており、就職・転職に際して履歴書に書いて意味があるのは最低600点以上です。また、ビジネスシーンで齟齬をきたさず使える腕となるとB以上です。

 

英検

1級: 大卒・院レベル

準1級: 大学レベル

2級: 高3レベル

準2級: 高1レベル

3級: 中3レベル

4級: 中2レベル

5級: 中1レベル

などと言われていますが、普通の大卒では1級などまず通りませんし、高1で準2級に通る人もあまりいません。

このため「レベル」とはしっかり勉強してきた場合・それまでのカリキュラムを網羅的にマスターしている場合、となります。

 

スコア換算

TOEICと英検の対応関係・スコア換算では、大まかに TOEIC 860点 = 英検1級、TOEIC 730点〜855点= 英検準1級、TOEIC 470点〜725点 = 英検2級という感じと言われていますが、私が見たところこれより英検の方がややレベルが高い感じもします。

就職・転職に際して履歴書に書いて意味があるのは2級以上です。また、ビジネスシーンで齟齬をきたさず使える腕となると準1級以上です。

 

対策難易度

リスニングの分量が多くて苦労するという面があるながら、対策難易度という観点ではTOEICの方が英検よりはるかに対策は容易です。

言い方を変えると、TOEICは「過去問演習」がスコアにすぐ跳ね返ります = 似たパターンの問題がやたらと出ます。

一方、英検は真のアカデミックな力を試されるので過去問演習がそれほど効きません。

 

現象面として、私が観察したところTOEICの点がかなり高いのにあまり英語が使えない・喋れないという人の方が、英検が証するところより「圧倒的に多い」気がします。

英語力が実はさほどでも演習によりテストでスコアをマークすること自体はうまくなる、ということです。本当にコミュニケーションのテストやら・・・とこのため批判を受けている部分もあります。

 

人気度

昭和の頃は英検の方が人気でしたが、今はTOEICの方が押している感があります。受験者数もTOEIC→社会人主体、英検→学生主体ということもありTOEICの方が圧倒的に多いでしょう。

 

総合判定

TOEIC

〇: グローバルな権威
×: 2年で失効

英検

〇: 永久資格
×: 権威あるがドメ

金銭的負担は双方大したことがないのもあり、こと履歴書に載せる「資格」としての有用性という論点ではこの表裏一体の2点に尽きます。

なので、どっちが優れている、ということは言えません。が、グローバルな潮流・人気という点と、実力さえ維持すれば失効しないのと同じ、という点を考えるとTOEICの方にやや軍配が上がるでしょうか。

 

まとめ

個条書きで行きます:

  • いわゆる「資格」とは権威ある第三者のお墨付きを得るためのもの。英語の資格で日本の主流となっているのはTOEICと英検。
  • 履歴書に載せるのが一番の目的だが、英語学習(自体)のマイルストーンとしても悪くない。
  • TOEIC vs. 英検: 前者は失効アリ・後者は永久資格の一方、グローバルなのと受け続ければ構わない点でTOEIC優勢。
  • 履歴書に書いて意味があるのはTOEIC 600 / 英検2級以上。
  • 仕事で「使える」のはTOEIC B判定(730) / 英検準1級以上。

という感じでどちらをターゲットするかは最終的には皆さんのお好み次第です。

 

同じ英語の勉強ながら対策方法が異なりますので、両方同時に手を出すより特に忙しい方は絞るのをオススメします。

学校に行かなくとも双方市販の教科書が無数に出回っており / リスニング用のメディア付きで、それで十分です。英検の2次だけはポイント的にスクールを利用するのもありかもしれません。

 

さて、どちらも取って「履歴書」的には意味があります。が・・・私はネット上のプロフィールに英検1級を仮に持っていても書きません。プロとしてその程度と思われたら逆に「恥」のためです。

すると少し述べましたように最終的には真の実力が大切、ということになりますが、まずはB / 準1級。千里の道も一歩から。

準1級 / 1級レベルをクリアした後、誰よりも出来るため資格など他人のお墨付きなど無い「達人」を目指す「英語達人(ペラペラ)への道」という稿もありますので、ご興味があれば参照下さい。

 

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