




英語を学習している人なら誰しも、「聞く・話す・読む・書く」の4技能をまんべんなく身につけたいもの。
その中の「読む」だけではなく「聞く」も強化するために、今回はオーディオブックも販売されている洋書を紹介する。
目次
- 1 オーディオブックとは?
- 2 オーディオブックのおすすめ洋書:小説編
- 3 オーディオブックのおすすめ洋書:ノンフィクション編
- 3.1 Rich Dad Poor Dad / 金持ち父さん貧乏父さん
- 3.2 Steve jobs / スティーブ・ジョブズ
- 3.3 Eat Pray Love / 食べて、祈って、恋をして
- 3.4 The 7 Habits of Highly Effective People / 7つの習慣
- 3.5 Think and Grow Rich / 思考は現実化する
- 3.6 The Intellectual Devotional / 読むだけで身につく世界の教養365
- 3.7 Who Moved My Cheese? / チーズはどこへ消えた?
- 3.8 A Brief History of Time / ホーキングが語る「宇宙のすべて」
- 3.9 The Power of Now / さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる
- 3.10 The Sense of Wonder / センス・オブ・ワンダー
- 3.11 The Four Agreements / 四つの約束
- 4 オーディブル(Audible)のおすすめ洋書:古典作品編
- 5 その他のおすすめ洋書
オーディオブックとは?

そもそもオーディオブックとは、書籍を朗読したものを録音した音声コンテンツであり、移動中などにも聞けて非常に便利。
英語のリスニングは強化したいが市販のリスニング教材ばかりではつまらない、という人も多いのではないだろうか?
海外ドラマや映画も多聴の良い教材とはなるのだが、理解する上で映像の力にどうしても頼ってしまう部分がある。その点、オーディオブックであれば、純粋にリスニングの力のみで英語を理解しようとする。
また、発音はもちろんのこと、本を読むだけでは分からない英語のイントネーションや抑揚も学ぶことができる。
リーディングに重点を置くなら洋書から、リスニングに重点を置くならオーディオブックから取り組んでみよう。
オーディブル(Audible)とは?
オーディブルは、アマゾンが提供するオーディオブックサービスだ。
Audiobookは従来CDやmp3の形式で提供されることが多かったが、 AmazonのAudibleを使えばお手持ちのスマホでオーディオブックが楽しめる。
洋書はかなり多くのタイトルににオーディブルが提供されており、CDのAudiobookと比較して比較的安価で品揃えが豊富のためありがたい。オーディブルは返品や交換も自由に行える。
詳しいAudibleの説明や使い方は下記の記事も参考にしてみよう!
オーディオブックの使い方 〜英語学習編〜
おさらいとして、オーディオブックと洋書多読の語学学習への取り入れ方を少しみておこう。
オーディオブックで聴くか洋書を読むかは、どの分野の英語を強化したいかによって異なる。
リーディング重視の場合、まずは洋書を読んで文章を理解しよう。
そのあとオーディオブックで朗読を聴けば、発音やイントネーションも確認することができ、ネイティブが話す英語の速さに慣れることができる。
リスニング重視の場合は、洋書を見ずにオーディオブックを聴くだけで内容を理解できるよう努力しよう。シャドーイングをしながら音声を追いかけるのも良い。
それから洋書を読んで、聞き取れなかったところを確認したり、聞き間違いがないかどうかをチェックしたりしよう。
また、オーディオブックを聴きながら洋書を声に出して朗読・音読をするのも効果的だ。ネイティブのスピードで英語を発話する練習をすることができる。
この練習は外出先ではちょっと難しいが、家でじっくり学習できるときは、この方法もぜひ取り入れたい。
洋書の難易度 〜Lexile指数〜

それぞれの作品紹介には、英語の読解力を客観的に測定するLexile指数と、その指数に対応するTOEICのリーディングスコアを表記した。Lexile指数をTOEICにそのまま換算することはできないが、本を選ぶ際の目安にしてほしい。
Lexile指数やそれに対応するTOEICスコアは、アマゾンの「英語 難易度別リーディングガイド」のページで確認することができる。またTOEICのホームページでは、スコアの英語力も説明されている。
ここに挙げたのは小説、ビジネス、物理学、自然、スピリチュアルなど様々なジャンルの作品があるので、お気に入りの1冊を探してみてはいかがだろうか?ぜひオーディブルを活用しながら、ぜひ楽しく外国語を学習してほしい。
関連記事(Lexile指数とは?)


オーディオブックのおすすめ洋書:小説編
Holes / 穴

著者紹介
Louis Sachar
サッカーはアメリカ人の児童文学作家。これまでに25冊もの作品を執筆し、数々の賞を受賞している。作家として活躍するようになる前は、法律関係の仕事に就いていた。
作品概要
主人公のスタンリー・イエルナッツは、祖父の祖父が起こした出来事のせいで代々呪われていると信じていた。
ある日スタンリーは、不公平なことに非行少年収容所へ送られてしまう。そこで少年たちは毎日、人格形成のためと称して、きっちり幅5フィート深さ5フィートの穴を延々と掘らされていた。しかしスタンリーはすぐに、この穴掘りが人格形成のためではなく、所長が何かを探しているのだということに気づく。
地中に隠されているものとは、いったい?
May先生おすすめの理由
この本のLexile指数は660L、TOEICリーディングスコアは60から145程度。
この小説は2003年に映画化もされた人気作品である。子供向けの本ながら、大人にとっても読み応えのある作品である。目安となるTOEICのレベルを考えると、簡単な語句や規則に基づいた文法構造が理解できる、洋書初心者におすすめの本だ。
オーディオブックはアメリカ人俳優のKerry Beyer(ケリー・ベイヤー)によって朗読されている。
書籍
オーディオブック(CD)
Cat Among the Pigeons / 鳩のなかの猫

著者紹介
Agatha Christie
アガサ・クリスティ(1890-1976)はイギリス人作家。生涯を通じて66作もの探偵小説を残した。作品に出てくる探偵のポアロやミス・マープルは非常に有名である。ギネスブックはクリスティを「史上最高のベストセラー作家」に認定した。
作品概要
中東の首長が保有していた宝石の密輸入、架空の王国Ramatでの革命、そしてイギリスの上流女子学校で起こった殺人事件……。探偵ポアロが見つけ出した、興味深いこれらの共通点とは?
May先生おすすめの理由
この本のLexile指数は720L、TOEICリーディングスコアは100から245程度。
クリスティの作品ではしばしば、ベルギー人のポアロがフランス語で話している箇所がイタリック体で書かれている箇所がある。知らないと驚くかもしれないが、前後の文章を読めば内容は理解できるはずである。
TOEICレベルは低いので出てくる語彙や文法は複雑ではないのだが、クラシックなイギリス作品ならではの言い回しに少し苦労するかもしれない。
こういう作品こそ特に、オーディオブックを聞いてその雰囲気を味わいたいものである。
書籍
オーディオブック(CD)
Twilight (The Twilight Saga) /トワイライト エクリプス

著者紹介
Stephenie Meyer
メイヤーはアメリカ人作家。メイヤーの作品の中で最も有名なトワイライトシリーズは、37か国語に翻訳され、50か国以上で10億部数を超える売り上げを残した。現在は家族とともにアリゾナで暮らしている。
作品概要
主人公のイザベラ・スワンは、年がら年中雨ばかりの小さな町フォークスへ引っ越してきた。
しかし、そこでイザベラは魅惑的でミステリアスなエドワード・カレンと出会う。そしてその出会いが、イザベラの人生を恐ろしく、スリリングなものへと一変させるのだった。
May先生おすすめの理由
この本のLexile指数は720L、TOEICリーディングスコアは100から245程度。
日本でも話題となり映画化もされた作品であるが、原作は読んでいないという方も多いのではないだろうか。この作品は欧米でよく見かけるヤングアダルトというジャンルの本で、10代の読者層をターゲットに書かれており、概してヤングアダルト作品はそれほど難しくなく、英語学習者にも読みやすい傾向がある。
目安となるTOEICのスコアもそれほど高くなく、基本的には初級から中級にかけての語彙力があれば読めそうだが、ファンタジー小説ならではの、普段あまり使わないような単語も出てくる。
書籍
オーディオブック(CD)
Diary of a Wimpy Kid / グレッグのダメ日記

著者紹介
Jeff Kinney
キニーはアメリカ人の漫画家であり児童書作家である。大学在学中に漫画を描き始めたが、その時は成功することはなく、その後Diary of a Wimpy Kidを書きはじめた。現在はマサチューセッツで家族とともに暮らしている。
作品概要
物語は主人公のグレゴリー(グレッグ)・へフリーがミドルスクールへ上がる新学期から始まる。親友のロウリーとともに、学校で起こるさまざまな出来事を綴ったグレッグの日記である。
May先生おすすめの理由
この本のLexile指数は950L、TOEICリーディングスコアは250から395程度。
本書は映画化もされ、日本でも翻訳されて出版されているが、手書きのような文字と本物の日記のような雰囲気のある本書は、ぜひ原作を読んでもらいたい。
本書は児童書に分類されてはいるが、TOEICスコアを考えると、本書を無理なく読むためには、中級程度の単語とあまり使用しない文法も理解できることが必要となる。ただ、主人公の語り口や、本書中の可愛らしいイラストなどから、堅苦しくなく読めるところがこの作品の素晴らしいところだ。
書籍
オーディオブック(CD)
Murder on the Orient Express / オリエント急行の殺人
著者紹介
Agatha Christie、ナレーション David Suchet
アガサ・クリスティー(1890-1976)はイギリス出身の作家。推理小説が有名でその生涯で66もの作品を残した。
ナレーションのデヴィッド・スーシェは1946年イギリス・ロンドン出身の俳優。イギリスで放映されたテレビシリーズでアガサ・クリスティーの作品に登場する探偵ポワロを演じたことで有名。
作品概要
この時期には珍しく多くの乗客をのせたオリエント急行は、深夜、豪雪のために停車を余儀なくされた。翌朝、アメリカ人乗客が自室で刺殺されているのが見つかる。部屋には中から鍵がかけられていた。
推理小説はストーリーが面白いのはもちろんだが、内容をしっかり理解しないとその面白みが分からないので、英語学習に適したジャンルといえるだろう。
ナレーションを担当しているのが、実際にポワロを演じたことで有名な俳優というのが興味深い。
Charlie and the Chocolate Factory / チャーリーとチョコレート工場
著者紹介
Roald Dahl、ナレーション Douglas Hodge
ロアルド・ダール(1916-1990)はウェールズのカーディフ出身の児童書作家。
両親はノルウェー出身であった。ダグラス・ホッジは1960年イギリス出身の俳優。数々の賞を受賞しており、この作品のミュージカルでウィリー・ウォンカを演じた。
作品概要
チョコレートの中に隠された金のチケットを見つけた者は、鉄の門をくぐってウォンカの巨大なチョコレート工場に入ることができる。チケットはわずか5枚。はたしてチャーリーは中に入ることができるのか?
本来は児童書であるとはいえ、大人が聴いても十分に楽しめるストーリーであるし、しっかり英語を学習することができる。
このオーディオブックにUnabridgedと書いてあるが、これは『省略されていない』という意味。本をそのまま朗読しているので、本を学習に併用する場合はUnabridgedと記載されているものを選ぼう。
The Giver / ギヴァー 記憶を注ぐ者
著者紹介
著者 Lois Lowry、ナレーション Ron Rifkin
著者のLois Lowryはハワイ出身の児童文学作家。ニューヨークやワシントンDCなどで育ち、東京で暮らしたこともある。アメリカで優れた児童文学作家に与えられるニューベリー賞を2度獲得している。
ナレーターのRon Rifkinはアメリカ・ニューヨーク出身の俳優で多くのテレビドラマや映画に出演している。
作品概要
毎年12月になると12歳になった子ども達は「人生の任命」を授かる。今年はジョナスもその中の一人だ。友だちが次々と任命されていくなか、ジョナスは特別な役割に選ばれる。
「与える者」という名の男のもとへと導かれたジョナスは、脆くも完璧な世界の下に潜む暗い秘密に気づき始めるのだった。
May先生おすすめの理由
もともとは児童文学に分類される作品だが、大人でも十分に楽しめるストーリーだ。英文の難易度を表すLexile指数は760Lと高くはないし、Audibleのナレーションは俳優が務めているとあって聞き取りやすい。
こういったことを考えると、英語の基礎固めに適した洋書・オーディオブックと言えるだろう。
この作品は2014年に映画化もされたが、オーディオブックの方が映像の助けがない分、ヒアリングの練習にはおすすめだ。
Never Let Me Go / わたしを離さないで
著者紹介
著者 Kazuo Ishiguro、ナレーション Rosalyn Landor
著者のKazuo Ishiguroは小説家。日本で生まれ、子どもの頃に父親の仕事でイギリスへ移住した。イーストアングリア大学で創作文学を学んだのち、多くの作品を残している。
ナレーションのRosalyn Landorはイギリス生まれの女優。7歳から子役として活躍しており、テレビドラマや劇など多くの作品に出演している。
作品概要
ヘイルシャムは街から遠く離れた寄宿学校で、生徒たちは芸術や文学を学び、立派に育っていた。しかしなぜか学校の外のことは教えられず、外部との接触もほとんどないのだった。
生徒であるキャシーとルースとトミーが寄宿学校を巣立った時、3人はヘイルシャムの本当の真実に気づくことになる。
May先生おすすめの理由
洋書のLexile指数は970Lとそれほど高くないので、難しい単語や文法はほとんど見られない。Audibleのナレーションも、担当している女優の声がはっきりしていて聞き取りやすいはずだ。
ただストーリーの内容を考えると、なかなか理解するのが難しいと感じるかもしれない。英語そのものがそれほど難しくないからこそ、しっかりと内容を把握できるようにしたい作品だ。
オーディオブックのおすすめ洋書:ノンフィクション編
Rich Dad Poor Dad / 金持ち父さん貧乏父さん

著者紹介
Robert Kiyosaki
キヨサキは日系4世のアメリカ人ビジネスマン兼著者。金融教育を行う会社を設立した。これまでに26冊以上もの著書を執筆し、特に有名なRich Dad Poor Dadは51か国語に翻訳され、2億7千万部以上を売り上げている。
作品概要
この本の中で著者のキヨサキは自らの2人の父親について語っている。
1人は実の父親で、もう1人は親友の父親『金持ち父さん』である。キヨサキがこの2人からお金と投資について学んだこととは? そして、お金のために働くことと、お金に働いてもらうこととの違いとは?
May先生おすすめの理由
この本のLexile指数は860L、TOEICリーディングスコアは200から345程度。
日本語にも翻訳された、非常に有名な本である。お金に関わる本を原書で読むのは敷居が高いと感じるかもしれないが、よく使用される文法構造や中級レベルあたりの語彙が理解でき、ビジネス関連書籍を読むことが好きな人は、ぜひ挑戦してほしい。
ビジネスで英語を使うという人にとっては、この本に出てくるような内容を英語で知っていることは役に立ちそうだ。専門的な用語もそれほど出てこないので、ビジネスにはあまり興味のない人にとっても読みやすい本である。
書籍
オーディオブック(CD)
Steve jobs / スティーブ・ジョブズ

著者紹介
Walter Isaacson
アイザックソンはアメリカ人作家兼ジャーナリスト。大学教授、アスペン研究所のCEO、「タイム」誌の編集者でもある。多くの著名人の伝記を執筆している。
作品概要
アップルの共同創業者であるスティーブ・ジョブズの伝記。著者は2年以上をかけて40回以上もジョブズにインタビューを行い、またジョブズの家族・友人・同僚らへも100回以上インタビューを行い、この伝記を執筆した。
May先生おすすめの理由
この本のLexile指数は1080L、TOEICリーディングスコアは350から445程度。
TOEICレベルも上がり、中級程度もしくはあまり使われない語彙も理解でき、規則に基づいた文法から複雑な構文まで理解できる人向けの作品である。TOEICテストで高得点を狙いたい方は、このくらいのレベルの洋書を日頃から読んでおくと、さまざまな文章を抵抗なく読めるようになるだろう。
英語としては難しくなるが、スティーブ・ジョブズの生き方や言葉に感銘を受けたという人も多いであろうし、読む挑戦をする価値のある1冊である。
書籍
オーディオブック(CD)
Eat Pray Love / 食べて、祈って、恋をして

著者紹介
Elizabeth Gilbert
ギルバートはアメリカ人作家。Eat, Pray, Loveで大成功をおさめる以前は、フリーランスで雑誌の記事を書く仕事をしていた。ギルバートの妹も作家である。
作品概要
著者のギルバートは泥沼の離婚闘争に終止符が打たれたあと、イタリア、インド、インドネシアのバリを巡る1年間の旅に出た。イタリアでは楽しむ術を、インドでは信心の術を、そしてインドネシアのバリではその2つのバランスを取る術を学ぶために……
May先生おすすめの理由
この本のLexile指数は1080L、TOEICリーディングスコアは350から445程度。
ジュリア・ロバーツ主演で映画化されるなど、非常に話題となった1冊。
目安となるTOEICレベルは前述のジョブズの伝記と同じである。難しい語彙も出てくるが、全体としてはこちらの方がくだけた雰囲気がある。セクションが短く区切られているので、多くの時間を割けないときに少しずつ読み進めるには最適だ。
また、このオーディオブックが特別なのは、何と言っても著者本人が朗読していることである。このようなオーディオブックは珍しいのでおすすめである。
書籍
オーディオブック(CD)
The 7 Habits of Highly Effective People / 7つの習慣

著者紹介
Stephen R. Covey
コヴィー(1932-2012)は経営コンサルタント兼作家。大学卒業後は教授として働いたのち、組織の経営者を対象としたコンサルティング及びトレーニングを提供する会社を設立した。The 7 Habits of Highly Effective Peopleは特に有名で、ビジネス書として大きな影響を残した。
作品概要
この作品は仕事や個人的な関係において、いかに認識や思い込みが成功を妨げるかに気づくことを目的としたプログラムである。考え方を広げ、より良い機会と効果的な問題解決へ自らを導いていこう。
May先生おすすめの理由
この本のLexile指数は1080L、TOEICリーディングスコアは350から445程度。
本書は『7つの習慣』として日本でもお馴染みの書籍である。TOEICのスコアから考えても、中級程度の幅広い語彙や、あまり使わない文法構文を理解することができ、文章全体にわたる情報を関連付ける力が必要となってくるだろう。
しかし本文中には理論だけではなく実際あった出来事なども紹介されていて、予想ほど堅苦しい印象は受けないかもしれない。『7つの習慣』という名前だけは知っていたけれどもきちんと読んだことがなかったという人は、この際、英語学習も含めて読んでみてはいかがだろうか。
書籍
The 7 Habits of Highly Effective People: Powerful Lessons in Personal Change (English Edition)
オーディオブック(CD)
Think and Grow Rich / 思考は現実化する
著者紹介
Napoleon Hill、ナレーション Russ Williams
ナポレオン・ヒル(1883-1970)はアメリカの著作家。アンドリュー・カーネギーと出会ったことで成功を体系化するプログラムをうみだす。
多数の著書を執筆したほか、大統領の顧問なども務めた。ナレーションのRuss Williamsはイギリスのラジオ・パーソナリティーである。
作品概要
1937年に初版が出版されてから長きにわたって人々に影響を与え続けている本であり、これまでに2000万部以上を売り上げている。
題名から金銭的な成功を扱った本と思われがちだが、その内容は人生のあらゆることに応用可能である。
再生時間は10時間越えとかなり長いが、それだけしっかり英語を学習できるし、語学だけでなく自身のためにもなるはず。
The Intellectual Devotional / 読むだけで身につく世界の教養365
The Intellectual Devotional: Modern Culture
著者紹介
著者 David Kidder、Noah Oppenheim、ナレーション Oliver Wyman、Helen Litchfield
著者のDavid Kidderは実業家として様々な活動を行うかたわら著書も出版している。
ナレーションのOliver Wymanは声優。数々のアニメやビデオゲームで声優を務めているほか、これまでに150冊以上ものオーディオブックの録音を行っている。
作品概要
聴く人・読む人にインスピレーションを与え、元気を与える365個の短いレッスンで構成された本。
歴史・文学・哲学・数学・科学・宗教・芸術・音楽のいずれかの分野に属する叡智の数々が収められている。
好奇心を呼び起こしたい、新しい知識を得たい、視野を広げたいといった人のための1冊。
May先生おすすめの理由
365個の項目で構成された本なので、1日1項目ずつ、毎日英語の学習をするのにうってつけの本である。1項目が洋書1ページ分なので、勉強時間を長く取れない忙しい人でも続けられそうだ。
月曜日は歴史、火曜日は文学、水曜日は美術といった具合に順番に違う分野のトピックを読むことができるので飽きることもないし、分野に偏りがないので色々な英語に触れることもできる。
今日はリーディングのために洋書を読む、明日はヒアリングのためにまずはAudibleを聴く、という風にこの本を活用すれば、英語力をまんべんなく鍛えることができそうだ。
Who Moved My Cheese? / チーズはどこへ消えた?
Who Moved My Cheese?: An A-Mazing Way to Deal with Change in Your Work and in Your Life
著者紹介
著者 Spencer Johnson、Kenneth Blanchard ナレーションTony Roberts、Karen Ziemba
著者のSpencer Johnson(1938-2017)はアメリカ人の医者であり作家であった。数々の児童書やビジネスに関する著書を執筆した。
マネージメントコンサルタントのKenneth Blanchardとはいくつかの著書を共同で執筆した。ナレーションのTony Robertsはアメリカ人俳優で数々の映画などに出演している。
作品概要
ビジネス書の古典的名作とも言うべき本書は、簡単な例え話を通じて、変化に対応するための奥の深い真実を教えてくれる。仕事や人生でのストレスを減らし、成功するための手助けとなるはずだ。
将来への恐れや不安を取り除くシンプルな方法を伝える一冊。
May先生おすすめの理由
ビジネス書でありながらLexile指数が900Lと低めで、英文としてはそれほど難しくなく、例え話が多く出てくるので初心者にも読みやすい本である。英語のビジネス書を読んだことがないという人にもおすすめの1冊だ。
再生時間も1時間39分と決して長くないので、一度にたくさん学習できなくても、章ごとに読んだり聞いたりしてみよう。
通勤通学の車内などでもオーディオブックなら英語学習がしやすいし、Audibleのブックマーク機能を使えば次に聴くときにも便利だ。
A Brief History of Time / ホーキングが語る「宇宙のすべて」
著者紹介
著者 Stephen Hawking、ナレーション Michael Jackson
著者のStephen Hawking(1942-2018)はイギリス人物理学者。
63年に筋萎縮性側索硬化症(ALS)と診断された。66年にケンブリッジ大学で宇宙論の学位を取得。74年にブラックホール蒸発理論を発表した。
ナレーターのMichael Jacksonはイギリスのラジオパーソナリティーである。
作品概要
これは究極まで知識を追い求め、時間と宇宙の核心にある秘密を探し続けるための本である。
車椅子からホーキング博士は私たちの宇宙に対する見方を変え続けてきた。今日の宇宙に関する最も重要な科学的概念への導入となる1冊。
May先生おすすめの理由
洋書はLexile指数1290Lなので、TOEICのリーディングスコアに換算するとだいたい400点以上は欲しいレベルである。
ある程度の単語力も難しい構文を理解する力も求められる。専門的な知識のない読者でも読めるように書かれた本ではあるが、普段使わない単語が多く出てきて理解するのが大変だと感じる方も少なくないはず。
こういうときにオーディオブックだけでなく洋書そのものも持っていると、スペルが分かり、辞書を引くことができるので英語学習に有効だ。
The Power of Now / さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる
著者紹介
著者、ナレーション Eckhart Tolle
Eckhart Tolleはドイツ生まれのスピリチュアル指導家であり著作家。ロンドン大学とケンブリッジ大学で学ぶ。ロンドンでカウンセラーやスピリチュアル指導家として働いた経験を持つ。
現在はカナダやカルフォルニアなどで活動・生活している。
作品概要
この本を読む/聴くまえに、まずは分析的思考とエゴを忘れよう。今この瞬間へのアクセスはどこにでもあるのだ。身体の中、沈黙、あなたのまわりの空間すべてに。
今この瞬間への道のりは簡単なものではないが、著者は質問と答えという形式で分かりやすく解説している。
May先生おすすめの理由
このAudibleでは著者本人がナレーションを担当している。著者本人が自身の作品を朗読するのを聴く機会というのはなかなかないので、こうしたオーディオブックはとても興味深いものだ。
本の構成はまず質問が提示されてその質問に答える、という形式がどんどん続いていく。1つの質問と答えで1ページくらいなので、少しずつ読み進めやすい。
内容は仏教に通じるところもあるとされ、理論だけでなくより現実的な観点から書かれているので、スピリチュアル本はあまり読まない方でも興味を持って読み進められるかもしれない。
The Sense of Wonder / センス・オブ・ワンダー
著者紹介
著者 Rachel Carson、ナレーション Kaiulani Lee
著者のRachel Carson(1907-1964)はアメリカ・ペンシルベニア出身の著作家、科学者、生物学者。動物学の博士号を取得。4冊の著書の他に生物に関する多くの記事を書いた。
ナレーションのKaiulani Leeはアメリカ人女優。本書の舞台と映画版で著者Rachel Carsonを演じていることで有名。
作品概要
この本は著者が1950年代に雑誌の記事として書いていたものを集め、写真をつけて、著者の死後に出版されたものである。
大人は子どもが生まれながらにして持つ自然界を不思議に思う気持ちを大切にしなければならない、という著者の哲学を感じ取ることのできる1冊である。
May先生おすすめの理由
植物など自然に関する名詞がたくさん出てくるので知らないと理解しにくい部分もあるが、これはもう語彙力なので頑張って調べよう。文章そのものは難しくないので、単語さえ解れば十分読めるはず。
自然に関する本と聞くと少し専門的に感じるが、内容の多くが著者と幼い甥っ子とのやり取りで構成されているので、読み物として楽しく読むことができる。
オーディオブックも素敵だが、本書は美しい写真がたくさん掲載された本なのでぜひ洋書も手に入れたい。
The Four Agreements / 四つの約束
著者紹介
著者 don Miguel Ruiz、ナレーション Peter Coyote
著者のdon Miguel Ruizはメキシコ出身のスピリチュアル指導家であり著作家。両親は古代トルテック族の伝統を受け継ぐヒーラーであった。
ナレーションのPeter Coyoteはアメリカ人俳優。映画E.T.の出演も含め、幅広く活躍している。
作品概要
人生を劇的に変えて、自由と本当の幸せと愛を経験するための、古代トルテックの叡智に基づいた行動基準を教えてくれる本。著者が提案する古代の叡智と現代の考え方の融合は他には見られないものである。
私たちの喜びを奪い、必要のない苦しみを生み出す自己制限的な信じ込みの源を解き明かす一冊。
May先生おすすめの理由
本全体もそれほど長くはないし、文法構造や語彙もさほど難しくはない。多少専門性のある単語が出てくるが、調べれば内容を把握するには問題ないはずだ。
古代文化について読んでいる感覚もあり、スピリチュアル系や自己啓発本が苦手という人にも読みやすいかもしれない。
英語的にはそれほど難しくない文章だからこそ、オーディオブックは1回で理解できるように集中して聞く、リーディングはまずは辞書を引かずに1章読んでみる、など自分なりの目標を持って取り組んでみるとよさそうだ。
オーディブル(Audible)のおすすめ洋書:古典作品編

新刊や話題の本ももちろんいいけれど、たまには古典作品も手に取ってみたい。
古典作品と聞くと、洋書で読むには難しい印象があるかもしれないが、必ずしもそうではない。クラシックな作品の場合、さまざまな出版社がそれぞれ微妙に違うバージョンを出版していることが多いのだ。
ほぼ原文通りのものもあれば、古い英語を現在使われている英語に書き直したもの、若者向けに少し平易にアレンジしたものや、かなり抜粋してあるものまで。同じタイトルでも自分の英語力に合った本を選ぶことができる。
また、古典作品を理解しやすくなるヒントとして、読む前に物語が書かれた時代や歴史を調べて、頭に入れておくこともおすすめだ。
今回紹介する洋書はどれも有名なタイトルばかりなので、教養としても知っておいて損はない作品ばかり。Audibleについては、下記の記事で使い方を解説している。
やはりイギリス文学では、Audibleのナレーターもイギリス人が担当している場合が多いようだ。イントネーションなどの勉強にもなるので、リスニング力アップのためにもぜひ聴いてみたい。
普段あまりクラシック作品は読まないという方も、ちょっとチャレンジしてみてはいかがだろうか?
» 参考: 洋書は聞く!?AmazonのAudibleを英語学習に活用しよう!
Romeo and Juliet / ロミオとジュリエット
著者紹介
William Shakespeare、ナレーション Josh Verbae
シェークスピア(1564-1616)はイギリスの詩人であり劇作家。その生涯で36の作品を残した。ナレーションのJosh VerbaeはAudibleの朗読を多数担当している。
作品概要
数あるシェークスピアの有名な作品の中でも最も知られた作品の1つ。
敵対同士にある一族出身の二人が恋に落ちるストーリーである。このオーディオブックはそのストーリーを現代的な英語になおしているので理解しやすい。
さらに、あらすじだけを録音したものなので収録時間も15分と短く、はじめてオーディオブックで洋書を聴くという人にもおすすめ。
オリジナルを聴きたいという人は舞台をそのまま録音したものを聴いてみるといいだろう。英語の難易度はかなり上がるが、古典の雰囲気を存分に味わうことができる。
The Old Man and the Sea / 老人と海
著者紹介
Ernest Hemingway(1899-1961)はアメリカのイリノイ州出身の作家。17歳で新聞記者の仕事に就くが、その後の第一次世界大戦では看護要員として最前線に配置された。
大戦後、カナダとアメリカの新聞社の報道員となり、ヨーロッパで活動した。自身の経験などをもとに、兵士や狩猟者を主人公に据えた多くの作品を残した。
作品概要
1952年に書かれたこの作品は、著者の代表作のうちの1作である。
キューバ人の年老いた漁師と巨大なカジキの物語。非常にシンプルな文章ながら、敗北を目の前にしたときの勇気をテーマにした力強い作品で、著者が1954年にノーベル文学賞を受賞した大きな要因とされる短編小説である。
May先生おすすめの理由
この洋書の読解の難易度を示すLexile指数は940L。TOEICのリーディングスコアが350くらいあれば、無理なく読めるレベルである。
会話文が多く出てくるので、洋書をあまり読んだことがなくても、それほど難しくは感じないはずだ。基礎を理解したうえで、やや難しい語句や文法構造が含まれた洋書を読みたい方におすすめの1冊。
短編小説なので、古典作品を読みたいけれど読み切れるか不安という方もぜひ挑戦してみよう。Audibleのナレーションはカナダ人俳優のDonald Sutherlandが務めている。息子は人気海外ドラマ『24』の主人公Kiefer Sutherlandである。
A Study in Scarlet / 緋のエチュード
著者紹介
Arthur Conan Doyle(1859-1930)はスコットランドのエディンバラ出身の作家。大学では医学を学び、在学中から執筆活動を始めた。
卒業後は医師として働きながらも小説を書き続け、1886年に書いた小説が2年後にA Study in Scarletという題で売り出されると、作家としての地位を築いていった。
作品概要
このA Study in Scarletは探偵シャーロック・ホームズとその友人ワトソンの有名コンビが初めて登場する作品である。
南ロンドンの屋敷に呼ばれた二人が発見したものは、恐怖に顔をゆがめた男の死体と、壁に血で書かれた謎の文字であった。警察の捜査が難航するなか、ホームズは愛と復習の悲劇の物語を明らかにしていく。
May先生おすすめの理由
Lexile指数は1020Lで、TOEICリーディングスコアは300から395の間くらいである。中級レベルの語句と少し難しい文法構造が理解できる人向けだ。
ワトソンが過去の出来事を語るという形で小説が始まる。誰の視点で話が書かれているのか頭に入れておいた方が、混乱せずに済むかもしれない。
Audibleのナレーションは少しクセのある声質に感じるかもしれないが、リスニング力を鍛えるには良さそうだ。
Odyssey / オデッセイ
Odyssey: The Story of Odysseus
著者紹介
Homerはギリシャの詩人で、紀元前750-700頃の人物といわれているが、詳細は定かではない部分が多い。ギリシャ作家の中でも、最も古く重要な人物と考えられている。
著者が残したとされる『Iliad』と『the Odyssey』は、詩の大作であり、ギリシャ古代文学の中心的作品とされている。
作品概要
オデッセイがトロイア戦争から故郷へ戻るまでの長い旅を記した物語。
賢いオデッセイは女神アテナの力も得ながら、海の神の妨害や、巨人キュクロプス、セイレーンや魔女の誘惑を逃れて旅を続けていく。ギリシャ神話も多く含まれた作品。
May先生おすすめの理由
Lexile指数は1260Lで、TOEICリーディングに換算すると400以上になる。普段あまり使用しないような文章構文でも理解することができ、中級以上の語句も理解できる人向けである。
現在ではほぼ使われないような単語が多くでてくるので、おそらく辞書は必須。ギリシャ神話を聞いたことがある人には、馴染みのある内容かもしれない。
洋書もAudibleも実用的な英会話学習向けというわけではないかもしれないが、純粋に文学や教養として楽しみたい1冊だ。
A Tale of Two Cities / 二都物語
著者紹介
Charles Dickens(1812-1870)はイギリスのハンプシャー出身の作家である。少年時代から家計を支えるために働き、その経験を自身の作品中で紹介している。
ビクトリア朝時代における最高の作家とされ、15冊の小説など多くの有名な作品を残した。
作品概要
数年後にはフランス革命へと続く時代において、フランスの貴族政治によって腐敗した農民の惨状と、革命初期に革命家が元貴族へと向けた残忍性などを描いた作品である。
これまでに2億部以上を販売している、フィクション文学の歴史の中でも最も有名な1作とされる作品である。
May先生おすすめの理由
Lexile指数は790Lで、TOEICリーディングスコアだと295以下なので、英語の難易度はさほど高くはない。基本的な語彙力と文法構造が理解できれば理解できるレベルである。
ただ、1文が長いところが多く、文章量も多いうえに、内容も歴史的背景を踏まえたものなので、レベル以上に英語力を問われそうだ。
Audibleのナレーションは聞きやすい声質なので、リスニングとリーディングの双方の学習におすすめ。
Emma / エマ
著者紹介
Jane Austen(1775-1817)はイギリスのハンプシャー出身の作家である。日常生活における普通の人々を扱った、現代小説に通ずる作品を初めて書いた作家と言われている。
生涯で4作の小説を残し、19世紀初期のイギリスの中級階級を、鮮やかに描いている。
作品概要
Emma Woodhouseは賢くて裕福な独身女性で、現在の人生に完璧に満足していて、愛も結婚も必要ないと感じていた。
そんなEmmaの喜びは他の人々の恋愛の邪魔をすること。しかし友人の警告を無視して縁を取りもとうとしたところ、計画が崩れて思わぬことが起こり……
May先生おすすめの理由
Lexile指数は990Lで、TOEICリーディングスコアは300から400の間くらいである。中級くらいの語彙や、普段あまり使わない文法構造も理解できるようになりたい人は、ぜひ挑戦したいレベルである。
実際に読んでみると1文が長く感じるかもしれないが、単語はそれほど難しくないので、落ち着いて読めば理解できるはず。
Audibleの収録時間はかなり長いが、リスニング力の強化になりそうだ。
Heidi / ハイジ
著者紹介
Johanna Spyri(1827-1901)はスイス出身の作家である。著者の故郷や自然を愛する心、明るく、知恵に溢れた人柄が、自身の作品に大きな影響を与えた。
児童書Heidiを執筆し、この作品は現在でも世界中で愛されている。
作品概要
ハイジは祖父と共に暮らすため、スイスアルプスの山へとやってきた。祖父は町の人々と関わりを持たずに暮らしていたが、ハイジはすぐに祖父の心を開くと、ピーターという新たな友人も作り、町の人々とも打ち解けていく。愛の力と自然の美しさに溢れた作品。
May先生おすすめの理由
Lexile指数は1000L。TOEICリーディングスコアは300から400の間くらいである。中級くらいの語彙や多少複雑な文法構造も理解する必要がある。長めの文もあるので、児童書とはいえ、英語の学習にぴったりの作品だ。
Audibleも子どもっぽい感じはまったくないので、大人が聴いても十分に楽しめる内容となっている。
子どもの頃に本を読んだという方も多いと思うので、昔を思い出しながら、作品を楽しんでみてはいかがだろうか?
To the Lighthouse / 灯台へ
著者紹介
Virginia Woolf(1882-1941)はイギリスのロンドン出身の作家である。Mrs. DallowayやTo the Lighthouseといった小説で有名だが、エッセイの先駆者でもある。
執筆に関して新しいアプローチを試したことで知られ、後世に多大な影響を残した。
作品概要
スカイ島へ休暇に来ていた物静かで母親らしいRamsay夫人と、悲劇的だが滑稽な夫、二人の子ども達と客人たちは、近くの灯台を訪れる。家族間の複雑な緊張感と忠誠、そして男女間のいさかいを描いた作品。
May先生おすすめの理由
Lexile指数は1030Lで、TOEICリーディングスコアは300から400の間くらいの難易度である。単語の例外的な意味や、複雑な文法構造も理解する必要が出てくる。
Audibleで聴く場合も、洋書を読む場合も、登場人物が多いので、それぞれの人の性格を表す表現や、人間関係の描写は特にしっかり理解するようにしたい。
The Phantom of the Opera / オペラ座の怪人
著者紹介
Gaston Leroux(1868-1927)はフランスのパリ出身の作家。学校卒業後、法律事務所で働き始めたが、その傍らエッセイや短編小説を書いていた。
1890年にはフルタイムのジャーナリストとなり、1900年代の初めから本格的に小説を書くようになった。
作品概要
1909年にフランスで最初に出版されて以降、多くの人々に愛され続けている作品。
父親の死後、オペラ座で育てられたクリスティーヌは、ある声を聞くようになる。その声の指導のお陰で美しく歌えるようになったクリスティーヌであったが、子どもの頃の友人と再会したことで、事態が変わり……
May先生おすすめの理由
Lexile指数は870Lで、TOEICリーディングスコアにすると300くらいのレベルである。
初級から中級程度の語彙力がある人向け。文が長い箇所もあるが、文法構造がそれほど複雑なわけではないので、落ち着いて読めば理解できるはず。
Audibleはナレーターの声が比較的聞き取りやすいので、特にリスニングの練習をしたい方にもおすすめだ。
その他のおすすめ洋書


子供向けの絵本・児童書

ノンフィクション・ビジネス書


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この記事の著者:May先生
みなさん、こんにちは。Mayです。 これまでに、留学したり、独学で勉強して英検1級を取得したり、幼児英語教育に3年間携わったりしてきました。 英語はなかなか短期間で身につくものではありません。 でも自分に合った学習方法を見つけてどんどん上達していく人を、たくさん見てきました。 みなさんが英語をより楽しく身につけられるように、私の経験や知識をお伝えできればと思っています。




