




私は普段サラリーマンとして、マーケティングの仕事をしており、海外クライアントと英語でメールのやりとりをしている。普段英語でEメールを書く機会がない人は、英文でビジネスメールを書くのが難しいと思うかもしれない。
もちろん、メールの構造やコミュニケーションの仕方には、日本語のメールと比べ様々な違いがある。しかし、日本語メールと同じように、英語のメールにもルールがあるため、一度構造を覚えてしまえばスラスラとビジネスメールを書けるようになるだろう。
この記事では、日々のやりとりのメールで使われるフレーズや、メールの構成の仕方を紹介したい。
高校までは英語に全く興味がなかったが、6週間の短期留学をきっかけに、英語の勉強や海外で暮らすことに興味を持つ。IELTSの点数を2年で6.0から7.5に上げることを達成。イギリスでの交換留学および大学院留学を経て、現在海外クライアントを多く持つマーケティング関係会社に勤務。
目次
英語のビジネスメールの書き方で大切なこと

まず、私がいつも心がけていることは、「いかに短く簡潔な文章を書けるか」ということだ。
ビジネスという文脈でのメールに関しては、相手が出来るだけ少ない時間をかけて読めるようにすることが一番大切で、詩的な表現や回りくどい言い方はしない方が良い。
もちろん、ネイティブスピーカーの送ってくるメールでは、回りくどい言い方をする人もいるが、相手にとっては読みづらいため、なるべく直球で言いたいことをまとめることをオススメする。
実際に私は、「However」という単語が5−6回出てくるメールをネイティブスピーカーからもらった事がある。最後まで注意して読まなければ内容がよくわからず、イラっとしたことを覚えている。
日本語の二重否定のような言い方を直訳しようとすると、結果的に何が言いたいのかが伝わりづらく、勘違いを招く可能性がある。
日本語でメールを書くときの、丁寧な言い回しやネガティブなことを書くときの回りくどい言い方を直訳しようとするのはやめよう。
それではここからは、基本的なメールの構成の仕方と、その際に使えるフレーズを紹介する。
件名の書き方

まず、Eメールを書き始める前に、件名を入力しよう。タイトルがないメールは、迷惑メールと勘違いされてしまい、削除されてしまう恐れがあるため、必ず始めに入力する癖をつけることをお勧めする。
件名は一目見て何に関するメールかがわかることが大切であるため、くどくどせずシンプルなものにしよう。
例えば、私は「プロジェクト名 – 内容」という構成にすることが多い。同じプロジェクトでも様々なトピックのメールが飛び交う時があるのでわかりやすいように別のトピックについて話す時は件名を変えたりする。
急ぎのメールには、大文字で「URGENT」や「URGENT REQUEST」と書く人もいる。とにかく、携帯やパソコンでメールをチェックする時に最初に表示されるものなので、わかりやすい件名をつけることが相手にメールを読んでもらうコツだ。
Eメール本文の初め方:書き出し

英文メールの書き出し
日本語のメールと同様に、英語でも出だしは相手の名前から始める。ほとんどの場合は、「Hi xxx (相手の名前),」というように、「挨拶+相手の名前+,」の形式を使用する。
ここで紹介する書き出しは、ビジネスの取引先だけでなく、友達とメールをする際も使うことができる。
- Hi XXX,:ほとんどの場合はこれ。カジュアルな挨拶。
- Dear Mr.XX/Ms.XX,:初めてEメールを送るとき、CVを送るとき、フォーマルな場面
- Hello XXX,:Hiよりはフォーマル。初めてEメールを送る時など
- To: All members,:複数の人にメールを送るときなど
- Dear all:複数の人にメールを送るときなど
ビジネスメールの挨拶
その後すぐに本題に入るときもあるが、書き出しとして典型的な挨拶の文章を入れると、丁寧な印象やフレンドリーな印象を与えることができる。
日本語でいう「お世話になっております」のような意味合いだ。
以下の例文も、大体は定型文なので、暗記して時と場合に分けて使い分けよう。
- I hope you are well
- I hope all is well
- I hope this email finds you well
- I hope you’re having a great week
- I hope you had a nice weekend:月曜日にメールを送るときなど
- Thank you for your quick reply/Thank you for getting back to me so quickly:相手が迅速に対応してくれたときなど
- Sorry for not getting back to you sooner/My apologies for the slow reply:返信が遅くなってしまったときなど
はじめましての書き方
初めてメールする場合は、この後に自分の自己紹介をするとわかりやすいし、良い印象を与えることができる。
自分の名前や、所属が簡潔にわかるようにしよう。メールでのはじめましては、「Nice to e-meet you!」がよく使われる。
- My name is XXX(自分の名前) and I work for (会社名)
- My name is XXX (自分の名前) and I am a XXX(自分の役職名)
- Nice to e-meet you!:Emailで初めて話すときによく使われる挨拶
本題を明確に:本文の書き方

本題を書く際に一番大切なことは、まず初めに何を書いているのかがわかるようにすることである。
英語でエッセイを書く際には、thesis statement(一文か二文で言いたいことをまとめた文章)が大切であると言われているが、それと同様、一行読んだだけでこれから読むのが何の話なのかがわかることが好ましい。
例えば何かについての質問や言いたい事があるときは、
- I am writing to inquire if/about…(formal):質問をしたいとき
- I am writing to you with regards to… (formal):…の内容について話すとき
- A quick question on…(informal):質問をしたいとき
- Just a quick note to say… (informal):…について一言言いたいとき
- Based on our conversation…:電話や会議などで話した内容について話したいとき
- Just to recap what we discussed today…:電話や会議などで話した内容について話したいとき
などのフレーズが便利だ。この一文だけで、このメールの主題がなんなのかが一目でわかるため、自分にとっても相手にとってもわかりやすい。
また、リンクやファイルを送るときも、お決まりの文章があるので、覚えてしまうと使いやすい:
- Please find attached the…(ファイルの種類など):ファイルを添付するとき
- Please find below a link to…(ファイルの種類など):リンクからファイルを査収してほしいとき
- As promised, I’m writing to send you…(ファイルの種類など):ファイルを添付するとき
- As you requested, I am sending you…(ファイルの種類など):ファイルを添付するとき
その後別の話題について新たな段落で書き始めるときは、上記と同様、何の話をしているのかを冒頭に書くと、パッと見てどの話題についてなのかが相手がすぐ理解でき、わかりやすい。
その際に以下のようなフレーズを使用するとスムーズに次の話に移りやすいかもしれない。
- Regarding…
- In terms of…
最後の締め:結び・お礼の書き方

最後は、これもお決まりの定型分・結びなのだが、「何か質問があったらいつでも連絡ください」というような趣旨のことを書くことが多い。
これも、様々なバラエティを暗記しておくと、毎回同じ文章にならないためこなれた印象を与えることができる。
- Please let me know if you have any questions
- Please don’t hesitate to reach out with any questions
- I look forward to hearing from you soon
- If you need any more information, please feel free to contact me
- If you require any further information, please do not hesitate to contact me
- If you need any more info, please get in touch
締めのお礼の書き方
日本語では「ありがとうございます」だけだが、英語では「何に」感謝していると、内容を含めて相手に伝えるのが常識だ。
もしメールの中で何かお願いや、対応・考慮して欲しいことを書いたら、最後に一言お礼を言っておくと無難。 お決まりの型文のあとは、「お決まりの挨拶+,+(改行)自分の名前」の結びでメールを終える。最後の結びなしでメールを送ることは絶対に無いので、フレーズは何種類か覚えられるようにしよう。 このように、フレーズを覚えてしまえばメールはとても簡単に書ける。私は、メールがうまいと思う人のメールはフォルダに保存し、フレーズを真似したり参考にしたりすることが多い。 他の人が送ってくるメールも参考にして、どんどんレパートリーを増やしていけるようにしよう。 また、日本語のような敬語はないとはいえ、英語にもフォーマル、インフォーマルという概念は存在する。 そのため、何度も取引をしている関係性が近い相手には、多少くだけた感じでフレンドリーに、初めてメールする相手には丁寧に、など丁寧さがコントロールできるようになると上級者な感じが出る。 上記のフレーズを参考に、いろいろな結びや締めを試してみよう! 最後に一点、日本語のメールと英文のメールで大きく違う点について紹介したい。 日本語のメールでは、相手が読みやすいように文章の途中で改行する事が多い。しかし、英語のメールでは改行は1パラグラフの中ではほぼしない。 それぞれトピックが変わるごとに、新しいパラグラフを始めるために改行するのみで、基本的には文章は切らずに書く。 私は初めて日本人の上司の元で働いたときに、この点に気付かされた。上司にとっては当たり前の改行を私が日本語メールでしていなかったため、読みづらいと指摘されたのだ。 確かに、ほとんどの取引先から送られてくる日本語のメールは細かく改行がされている。 しかし、小さい違いではあるものの、英語で改行の多い文章を書くとかなり違和感があるので気をつけよう。 著名欄には、名前、肩書き(なければ所属部署名)、会社名、連絡先(電話番号)があれば十分だ。 会社・オフィスの住所やウェブサイト等を含めても良いだろう。 例: 自分で書いた英文のメールに自信がなく不安、周りに添削してくれる人もいない時、冒頭のように「However」を5、6回使ってしまっても気づかない時、ネイティブも頼っている英文添削ツール「Grammarly (グラマリー)」を活用しよう。 「Grammarly (グラマリー)」は、自動で文法、スペル、句読点、ワードチョイスやスタイルの間違いを検知し、間違いの可能性がある部分に下線が引かれ、文脈を考慮した校正をしてくれるアプリ。 パソコンや携帯にインストールしても良いし、ブラウザー(Chrome等)に拡張機能として入れておけば、メールを書きながら瞬時に間違いを指摘してくれる。 このツールは、英語で何かしら書く機会がある人全員におすすめだ。詳しくはこちらの記事を参考してみよう。 ビジネスメールを学ぶおすすめ記事(英語) https://www.wikihow.com/Write-Business-Emails https://www.ilac.com/10-tips-on-how-to-write-a-business-email-in-english/ 典型的な結び
改行:日本語メールと英文メールの違い
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