プロがおすすめする読み聞かせ英語絵本64冊【幼児〜小学生向け】

絵本
子供英語お役立ち情報
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Mengshan
幼い子の方が抵抗なく英語に関わることができるので、英語絵本の読み聞かせを始めるなら、赤ちゃんから始めるのがおすすめです。
Mengshan
小さい頃に英語を教えると、日本語に影響が出るのでは、と心配する保護者の方もいるかもしれませんが、1日の大部分を英語で過ごしているということでもない限り、日本語に影響が出ることはまずありません。
Mengshan
さらに言えば、成長するにしたがって日本語に接する機会は絶対的に増えるので、親子でしっかり時間が取れる今だからこそ、たくさん英語に触れさせてあげるのはどうですか?
Mengshan
ほとんどの絵本にYouTubeの朗読動画をつけているので、音声つきで楽しめます!

 

さて、いざ英語絵本を実際手に取って見てみたら、仕掛け絵本やクイズ形式の本、単語を紹介するタイプから、ストーリーを通じて子どもにメッセージを伝えるものなどがある。

一口に英語絵本と言っても、その中身はさまざま。選択肢がありすぎで、どれを選べばいいか分からなくなってきた、と思う親も多くいるだろう。

今日は、子供向けの読み聞かせ英語絵本を年齢別・ジャンル別で紹介する。ぜひ参考にして欲しい。

 

この記事の著者:May先生

みなさん、こんにちは。Mayです。 これまでに、留学したり、独学で勉強して英検1級を取得したり、幼児英語教育に3年間携わったりしてきました。 みなさんが英語をより楽しく身につけられるように、私の経験や知識をお伝えできればと思っています。

監修者:ウメンシャン

日中英のトリリンガル・言語オタク。英語圏留学経験なしからIELTS8.0TOEFL104GRE322。コロンビア大学・ペンシルバニア大学・ニューヨーク大学・メルボルン大学教育大学院に合格実績を持つ。慶應義塾大学大学院卒。1児の母。

0〜3歳:楽しく英語に触れる「仕掛け絵本」7選

ここで紹介するのは、赤ちゃんから3歳以下くらいの子どもでも十分に楽しめる英語絵本ばかり。

0〜3歳児向けの英語絵本の選び方

幼い子どものために英語絵本を選ぶときは、ページが分厚いものを選ぼう。子どもが簡単にページをめくることができるし、少しくらい雑に扱っても破れにくい。

その他にも、音が出たり、ページの一部をめくったりできる仕掛け絵本も子ども達に人気だ。英語を理解できなくても絵本そのものが楽しいので、初めての英語絵本におすすめだ。

 

子どもが小さいうちは、英語絵本を学習ではなく遊び・育児の中に取り入れたいので、楽しく読める絵本を選んであげよう。

英語絵本の紹介に合わせて、親子で一緒に遊びながら英語に触れる方法も紹介しているので、日常生活や子育ての中に取り入れてみてはいかがだろうか?

 

Pat the Bunny

著者紹介

Dorothy Kunhardt

Dorothy Kunhardt(1901-1979)はアメリカ人の児童書作家。大人向けのノンフィクションも数冊執筆しており、その生涯で50冊近くもの本を出版した。その中でも特に有名なのがPat the Bunnyである。

絵本概要とおすすめの理由

Pat the Bunny

文章を楽しむ絵本というよりも、ページの一部に別の素材が使われているので、触って楽しむことを目的として作られた絵本である。

あるページではウサギの毛(もちろん偽物)をなでてみたり、またあるページではお父さんの髭に見立てた紙やすりを触ってみたり。

 

保護者は子どもと一緒に絵本を触りながら、「pat the bunny(ウサギをなでて)」という風にその動作を英語で言ってあげよう。

こうすることで、子どもは動作と英語を少しずつ結びつけていくことができる。

 

 

Polar Bear, Polar Bear, What Do You Hear?

著者紹介

Bill Martin Jr.、 イラスト Eric Carle

著者のBill Martin Jr(1916-2004)はアメリカ人の児童書作家である。60年以上にわたって300冊以上もの児童書を執筆した。

友人であったEric Carleがイラストを担当した絵本も多数ある。大学で教員免許を取得してカンザスで教えたほか、シカゴで小学校の校長を務めた経験もある。

 

絵本概要とおすすめの理由

Polar Bear, Polar Bear, What Do You Hear?

さまざまな動物が登場する絵本で、文章のリズムも楽しく、イラストも味わいがあるので非常に有名な作品である。

さらに今回紹介しているバージョンには、音が出るボタンがついていて、動物のボタンを押すとその動物の鳴き声がするようになっている。低年齢の子どもにとってはこういった仕掛けはとても興味をひかれるものだ。

 

絵本の文章が長いようなら、動物の名前だけを英語で言ってあげてもいいだろう。保護者が動物の英語名を言ったら子どもがボタンを押す、というかんじで遊ぶことができる。

繰り返し英語を聞かせることで、子ども達は楽しく遊んでいるうちに英語を理解しているはずだ。

 

 

Clap Hands

著者紹介

Helen Oxenbury

Helen Oxenburyはイギリスのイプスウィッチ出身のイラストレーター兼児童書作家。劇場やテレビ業界で働き、結婚後に児童書の仕事を始めた。現在はロンドンで暮らしており、自宅近くのスタジオで働いている。

 

絵本概要とおすすめの理由

Clap Hands

「clap hands(手をたたく)」「dance(おどる)」など短い語で構成されている絵本なので、小さな子どもに読み聞かせるにはぴったりである。

ただ読み聞かせるだけではなく、英語を言いながらその動作を子どもと一緒に行ってみよう。

難しい動作ではないので小さな子どもでも真似しやすいはず。子どもがまだ英語を言うことはできなくても、英語を聞きながらその動作をすることで、だんだん英語で言われていることを理解できるようになる。

 

 

Where Is Maisy?

著者紹介

Lucy Cousins

Lucy Cousinsはイギリスのケント出身のイラストレーター兼児童書作家。

大学卒業後すぐに最初の絵本を出版し、その絵本の主人公であるネズミのMaisyはとても有名になった。これまでに数々の賞を獲得している。

 

絵本概要とおすすめの理由

Where Is Maisy?

この絵本は、本のページの一部を開きながら主人公のMaisyを探すという内容である。英語がまだ理解できなくても、仕掛けのおかげで、Maisyを探しているという内容はなんとなく理解できるはず。

子どもが英語を少し言えるようになってきたら、仕掛けの下にメイシーちゃんがいるかどうかを質問してから仕掛けを開くようにしよう。

その時、子どもが「yes / no」だけでも答えられるように保護者が促してあげると、英語を話す良い機会になる。

 

 

Dear Zoo

著者紹介

Rod Campbell

Rod Campbellはスコットランド人の児童書作家でありイラストレーターである。ジンバブエで育った。1980年代から児童書の製作をはじめ、出版社を設立したこともある。

 

絵本概要とおすすめの理由

Dear Zoo

世界中で200万部以上を売り上げている名作であり、上記のWhere Is Maisy?と同様にページの一部をめくることのできる仕掛け絵本である。この絵本では仕掛けをめくるとさまざまな動物が現れる。

「動物園にペットを送ってほしいと手紙を書いたら色々な動物が送られてきた」という内容なのだが、小さな子どもに読み聞かせる場合は、文章はあまり気にせずに動物の名前だけを英語で言うようにしてもいいだろう。

動物が好きという子どもは多いようで、動物の名前は子ども達が覚えやすい英語のうちの1つだ。この絵本のように、子どもが遊べて、なおかつ動物が出てくる英語絵本というのは非常におすすめである。

 

 

Bruno Munari’s ABC

Bruno Munari's ABC

著者紹介

Bruno Munari

Bruno Munari(1907-1998)はイタリア人の芸術家でありデザイナーである。絵画や彫刻、デザインなど多くの芸術分野に貢献したほか、文学や詩の分野でも活躍した。

 

絵本概要とおすすめの理由

1つのページにアルファベット1つと、そのアルファベットから始まる単語の絵と英語が書かれた絵本である。

単語数は1つのアルファベットにつき2-3個とそれほど多くないので、小さな子どもにも読み聞かせやすい。

子どもが小さいからアルファベットはまだ必要ない、と感じるかもしれないが、絵本なら年齢に関わらずアルファベットに親しむことができる。

あまり深く考えすぎずに、絵を見せながら英単語を言うのと同じような感覚でアルファベットも教えてあげよう。

 

その他にも、アルファベットが書かれた積み木やパズルなどを普段の玩具に取り入れておくと、特別に教えなくても文字を目にする機会を増やすことができる。

いつかはアルファベットを学習するようになるわけだし、小さい頃から文字を見慣れていることに越したことはない。

 

 

1, 2, 3 to the Zoo: A Counting Book

著者紹介

Eric Carle

Eric Carleはアメリカ人の児童書作家である。6歳のときに家族でドイツへ引っ越したが、1952年にニューヨークへ戻り、グラフィックデザイナーとしての仕事を得た。

児童書のイラストを担当したのち、絵本の執筆もはじめた。

 

絵本概要とおすすめの理由

1, 2, 3 to the Zoo: A Counting Book

ページには数字とその数の分の動物が描かれているので、英語で数字を数えるのにぴったりの絵本教材である。数え方だけでなく、動物の英語名も教えてあげることができる。

「Four lions」と言うよりも、動物を指で示しながら「One, two, three, four. Four lions」と1つずつ数えた方がたくさん英語を聞くことになるので、より練習になる。

 

絵本を読み聞かせたら、玩具などを実際に英語で数えてみよう。この絵本の真似をして、箱などを汽車に見立てて動物の玩具を入れて数えたりしても楽しそうだ。

絵本の中だけでなく実体験でも英語を使うと、子どもはより早く英語を覚えることができる。

 

2〜4歳:楽しく「アルファベット」を学ぶ絵本8選

語学では4技能(聞く、話す、読む、書く)をまんべんなく習得することが大切とされる。そのうちの『読む』と『書く』の大前提となるのがアルファベットだ。

もちろん日本の学校でも英語の読み書きは習うが、幼い頃からアルファベットを覚え、読み書きに必要なフォニックスを習得すれば、早い段階から4技能をのばしてあげることができる。

 

アルファベットを教える際の工夫

子どもがアルファベットを覚える場合、『A』や『a』を見せて、これは『エー』だね、というだけでは、なかなか覚えることはできない。

それよりも「appleのaだね」というように、単語と組み合わせた方が覚えやすい傾向にある。このとき、その子どもが興味のあるジャンルの単語を選んであげると、より学習が楽しくなる。

 

例えば、乗り物好きな子なら「ambulance(救急車)のa」「bicycle(自転車)のb」というように。私が関わった子どもの1人は大のトーマス好きで、登場するキャラクターに合わせてアルファベットを覚えていた。自分や家族の名前のアルファベットから覚えるという子も少なくない。

アルファベットを教える際は、多くの場合まず大文字を教えるが、できるだけ早いうちに小文字も導入してあげたい。実際に単語を読む段階に入ったとき、出てくるのはほとんどが小文字だからだ。

 

というわけで次は、子ども達がアルファベットに親しむのにちょうどよい絵本教材を紹介する。

単語だけが出てくる本や文も書かれている本、1つのジャンルに特化した本など様々だ。絵本なら、幼いころからアルファベットに慣れ親しむことができる。

その子の興味やレベルに合わせて選んだ本を子育てに取り入れ、いつでも子どもの手が届く所に置いておきたいものだ。

 

My First ABC (My First Books)

My First ABC (My First Books)

著者紹介

Sarah Davis、Dawn Sirett

著者デイヴィスは主に絵本の制作やイラストを手掛けている。オーストラリアのシドニー在住。もう一人の著者シレットも児童書作家である。

 

作品概要

Aaから始まる言葉としてapple(りんご)、acorns(どんぐり)、abacus(そろばん)など、写真付きで豊富に紹介。AaからZzまで順番に網羅する。

 

おすすめの理由

My First ABC (My First Books)

ページの冒頭でアルファベットが大文字・小文字ともに示され、単語は全て小文字で書かれている。

1つのアルファベットに対して5から10個くらいの単語が紹介されており、その豊富な語彙数が特徴的な本である。単語はどれも絵ではなく写真が載っていて幼児用の事典のような雰囲気もある。

出てくる単語はどれも、子ども達にとって身近なものばかりだ。食べ物から日用品、生き物にいたるまで、まんべんなく紹介されている。非常にシンプルな構成で、幼い子どもにも見やすい本となっている。

 

 

Eating the Alphabet

著者紹介

LOIS EHLERT

エラートはアメリカ人の絵本作家兼イラストレーター。エラートが生み出す作品の多くが、自然にまつわるものである。

アメリカでその年に出版された最も優れた子ども向け絵本に送られるコールデコット賞を受賞した経験がある。アメリカ、ウィスコンシン州在住。

 

作品概要

アプリコット(apricot)やアーティチョーク(artichoke)など……Aaからはじまる野菜や果物がたくさん。ではBbは?

おすすめの理由

Eating the Alphabet

AaからZzまで、そのアルファベットから始まる野菜や果物を紹介した絵本。この絵本の大きな特徴はなんといっても、大文字と小文字が両方とも表記されていることだ。

まず大文字を覚えて、その後小文字を覚えるという場合がほとんどだ。

 

ただ、Aとaは両方とも『エー』なのだということを、なかなか理解できない子も多い。

この絵本はアルファベットそのものも、野菜や果物の名前も、大文字・小文字を並記して書いているので、同じものを表しているのだということを教える際に役立つだろう。

絵本に登場する野菜や果物の中には、日本ではあまり馴染みのないものもあるが、そういった海外の食べ物を子ども達に紹介する良い機会にもなりそうだ。

 

 

Brian Wildsmith’s Amazing Animal Alphabet

Brian Wildsmith's Amazing Animal Alphabet

著者紹介

Brian Wildsmith

ワイルドスミスはイギリス人絵本作家。卒業後に教師として働いたのち、絵本のイラストを描くようになった。

1年間にイギリスで出版された絵本の中で特に優れた画家に送られるケイト・グリーナウェイ賞を1962年に受賞。生涯で80冊以上もの絵本を残した。

 

作品概要

AaはAlligator(ワニ)、BbはBear(クマ)、CcはCamel(ラクダ)。たくさんの動物が美しいイラストと共に登場する絵本。

おすすめの理由

Brian Wildsmith's Amazing Animal Alphabet Alligator

鮮やかな色使いのイラストが非常に印象的な絵本である。

ページ上部にアルファベットが大文字・小文字合わせて示され、中央にそのアルファベットから始まる動物の絵、一番下にその名前が書かれている。

シンプルな構成であるし、1つのアルファベットに対して1つの単語ということで、アルファベットを学び始めたばかりの子どもにもおすすめできる1冊だ。

単語の書き始めがどれも大文字になっているので、単語は大文字で書き始めるものと認識してしまわないように注意が必要かもしれない。

 

 

Alphabet (My First Bob Books)

著者紹介

Lynn Maslen Kertell、イラスト Sue HendraJohn R. Maslen

著者のカーテルは、両親が始めたBob Booksという絵本シリーズを、自身が高校生であった1970年代から手伝ってきた。現在も、そのフォニックスを基にした手法を継承している。

シアトル在住。この本のイラストレーターであるマスレンはカーテルの父親。もう1人のイラストのヘンドラはイギリス人の絵本作家兼イラストレーターである。

 

作品概要

リンゴ(apple)を食べるワニ(alligator)が作るのはリンゴソース(applesauce)! 手描きのような雰囲気のイラストが素敵な絵本。

 

おすすめの理由

Alphabet (My First Bob Books)

Bob Booksは40年以上前から、幼児が文字を覚え、言葉を読めるようにと作られてきた絵本シリーズである。

ここで紹介している本では、まずアルファベットが大文字と小文字それぞれ紹介されている。そして、そのアルファベットから始まる単語とその絵が描かれ、それらの単語を使った短い文が書かれている。

文といっても3単語ほどの短いものなので、単語から文へと、読むことに興味を持ち始めたばかりの子どもにもぴったりの長さとなっている。

 

 

Alphabet

Alphabet

著者紹介

Alain Gree

グレはフランス人の絵本作家兼イラストレーター。主に1960年代から70年代にかけて300冊以上の絵本を出版し、多くの外国語に翻訳され親しまれている。現在はグラフィックデザイナーとして活躍中。

 

作品概要

ワニ(alligator)や救急車(ambulance)などAaから始まる単語を覚えたら、それらの単語を使った文も一緒に読んでみよう。

 

おすすめの理由

Alphabet 2

本書ではまず、アルファベットは大文字と小文字で示される。それからそのアルファベットから始まる単語が絵つきで紹介されており、それらの単語は小文字で表記されている。そしてそのアルファベットから始まる単語を多く含んだ文が書かれている。

文は単語数が少し多いので大人が読み聞かせてあげるか、ある程度英語の学習経験がある子ならば、読みの練習としても使えるだろう。

文の中には、物の名前だけではなく、そのアルファベットから始まる人の名前も出てきて面白い。

 

 

Dr. Seuss’s ABC: An Amazing Alphabet Book!

著者紹介

Dr. Seuss

アメリカ人のドクター・スースは多くの肩書を持つが、特に児童書作家として知られている。60冊以上もの作品を残し、6億部数を売り上げ、それらの名作は20か国語以上に翻訳されている。

Green Eggs and Ham,やThe Cat in the Hatは特に有名である。

 

作品概要

大文字のAに、小文字のa。Aaから始まるものは何かな? アニー(Annie)おばさん(aunt)のワニ(alligator)だ!

 

おすすめの理由

Dr. Seuss's ABC: An Amazing Alphabet Book!

ちょっとユーモアのある、可愛らしいイラストが特徴的な絵本。ページごとに1つのアルファベットが出てきて、そのアルファベットから始まる単語とその絵が描かれている。

それぞれの絵に単語が書いてあるというわけではなく、それらの言葉を使った文が書かれているので、文単位で学ぶ形式となっている。

英語独特のリズムを感じさせる文となっているので、まずはぜひ読み聞かせてあげたい。そのうちに子どもも一緒に口ずさむことによって、自然とアルファベットやその単語を覚えるようになるだろう。

 

 

Search and Find Alphabet of Alphabets

Search and Find Alphabet of Alphabets

者紹介

Amanda Wood、Mike Jolley イラスト、Allan Sanders

著者のウッドは現在、執筆活動をするとともに、自宅のあるイギリス・サリーで自身の小さな出版社を経営している。もう1人の著者ジョリーは、25年以上にわたって児童書の美術監修を務める。

イギリス在住。イラストのサンダースは大学で美術を学んだのち、多くの児童書でイラストを担当してきた。

雑誌ザ・ニューヨーカーやイギリスの週刊新聞エコノミストにも定期的に寄稿している。イギリス在住。

 

作品概要

Bは鳥(bird)のB。いろいろな種類の鳥がいるけれど、AからZまで、それぞれのアルファベットから始まる名前の鳥を、見つけることができるかな?

 

おすすめの理由

Search and Find Alphabet of Alphabets E

この絵本では、Bであればbirds(鳥)、Cであればcrawlies(這う物、つまり虫など)というようにカテゴリーが示される。

そのカテゴリーに合わせて、たくさんの絵とそれらの名前が記されているので、AからZまで、それぞれのアルファベットから始まるものの名前を見つける、というゲーム形式の絵本となっている。

ユーモア溢れるイラストであり、見ているだけでも楽しめる。単語がたくさん出てくるので、対象年齢はおそらく少し高め、ある程度文字を見慣れている子におすすめである。

 

 

The Icky Bug Alphabet Board Book

著者紹介

Jerry Pallotta、イラストRalph Masiello

著者のパロッタは保険会社で働いたのち、32歳で最初の絵本を出版した。現在では20冊以上のアルファベット関連の本に加えて、多くの児童書を出版している。

さらにアメリカ全土の学校を年に150校以上訪問する。イラストのマシエロは卒業後、雑誌・新聞・本などのイラストを担当。今回紹介している本によって、世界的に知られる存在となった。

 

作品概要

Aaはアリ(ant)のAa。アリは自分よりも大きく、重たいものでも運ぶことができる。Bbはハチ(bumblebee)のBb。ハチはどんなふうに暮らしているのだろうか?

 

おすすめの理由

The Icky Bug Alphabet Board Book

アルファベットが大文字・小文字ともに示されたあと、そのアルファベットから始まる虫が紹介される。児童書とはいえ、どちらかというと写実的なイラストである。

この絵本の特徴はアルファベットとそれから始まる単語を教えているだけではなく、その虫の生態についても触れている点だ。

文章は数行あるので、子どもが自分で読んで理解するには難しいかもしれないが、ぜひ大人が読んで説明してあげて、アルファベットの学習だけではなく、その虫に対する興味も持たせてあげたい。

 

 

2歳〜5歳:語彙を高めるWords Book 3シリーズ

アメリカでは子どもたちが英単語を覚えるツールとして、Words Bookがよく用いられる。

日本でも、「どうぶつのなまえ」や「いろ」などの言葉を集めた絵本があるが、Words Bookは、絵本というよりも辞典として楽しめる内容となっているのが特徴。

また、子どもはもちろんのこと、アートのようなデザイン性の高さは、大人でも楽しむことができる。

ここでは、数多くあるWords Bookの中から、英語教育に特におすすめのシリーズを紹介する。

 

Words Bookの使い方・単語の教え方

具体的なWords Bookの紹介に入る前に、効果的な使い方について見ていこう。

 

  • 絵本のように楽しむ

まずは、写真やイラストの可愛さを楽しむ絵本として、お子さんと読んでみよう。

中に書いてある英単語は、無理に教えなくても大丈夫。お子さんに「これ何?」と聞かれたときにも、最初は日本語で答えてあげると、いずれ英語に興味が出てきた時に日本語と英語が結びつきやすくなるというメリットも。

そして、もしも「なんて書いてあるの?」と聞かれたら、英語の読み方を答えてあげるといったように、お子さんの興味に合わせた対応をしてあげよう。

 

  •  辞典として活用

動物園に行くときに持っていったように、辞典として活用するというのも一つの手。

実際に動物とWords Bookを見比べて「これだね」と言って楽しむだけではなく、家に帰ってから「今日はどんな動物がいたかな」とページをめくりながら探すという使い方もできる。

また、身の回りにあるものをWords Bookから探してみたり、反対にWords Bookに載っているものを家の中から探したりするのもおすすめだ。

 

  •  英語への興味を持つきっかけに

Words Bookには、いろいろなタイプのものがあります。「動物」や「色」といったもの以外に、小さいお子さんに人気の「のりもの」など、きっとお子さんが興味を持ってくれるものがあるはず。

ぜひ、お子さんが好きなものが載っているWords Bookを選んで、英語へ興味を持つきっかけとしていきたい。

 

Touch and Feelシリーズ

Touch and Feel

乳幼児期から楽しめるWords Book。写真の一部に細工がしてあり実際に触って楽しむことができるのが特徴。

こちらのシリーズは10種類以上の絵本があり、その多くが動物に関したものになっている。もちろんそれだけではなく、「誕生日」に関するものや「公園」をテーマにしたものなどもある。

 

Baby Touch and Feel: Animals

Baby Touch and Feel: Animals

Baby Touch and Feel: Animals

DK
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可愛い動物たちが載っているWords Book。それぞれの動物の鳴き声や、蝶がはばたくときの「flutter!」のような擬音が一緒に書かれているのもポイント。

 

Baby Touch and Feel: Bedtime

Baby Touch and Feel Bedtime

Baby Touch and Feel Bedtime

DK
811円(12/09 07:36時点)
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Bedtimeに身の回りにありそうなものを集めたWords Book。「night-night(おやすみ)」のように、寝るときに使えるお子さん向けの簡単な言い回しを知ることができる。

 

Baby Touch and Feel: Colors and Shapes

Baby Touch and Feel: Colors and Shapes

Baby Touch and Feel: Colors and Shapes

DK
1,061円(12/09 08:38時点)
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その名のとおり、色や形を身近なものをとおして学んでいけるWords Book。色や形だけがただ載っているわけではなく、どのページにも写真を説明するような一文がついているので、より絵本としても楽しみやすい構成になっている。

 

first 100 booksシリーズ

first 100 books

first 100 booksシリーズは、さまざまなテーマで100個の単語が載っている本。文章などはなく、ただ単語だけが書かれているため、辞典のように使う本としてむいている。

また、とてもカラフルで、かつ使われている写真も可愛くおしゃれなので、見ているだけで楽しくなるようなWords Bookだ。

 

First 100 Words

First 100 Words (First 100 Soft to Touch)

First 100 Words (First 100 Soft to Touch)

Priddy Bicknell Books
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基本的な単語を網羅したWords Book。身近なものの単語はもちろんのこと、色や形、数字も載っている。

ただ写真と単語が並んでいるだけではなく、「食事」「入浴」「ベッドタイム」など場面別によく使われる単語が載っていたり、「のりもの」というページがあったりと変化にとんでいる。

 

First 100 Animals

First 100 Animals (First 100 Soft to Touch)

First 100 Animals (First 100 Soft to Touch)

Priddy Bicknell Books
970円(12/09 07:36時点)
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動物が好きなお子さんにおすすめのWords book。100種類の動物というタイトルだが、動物だけではなく虫なども載っている。

珍しい動物が載っていたり、住んでいる環境で動物がまとめられていたりするため、最初は絵本として、そして年齢があがってきたら英語だけではなく動物のことを学ぶツールとしても取り入れたい1冊。

 

First 100 Trucks

First 100 Trucks (First 100 Soft to Touch)

First 100 Trucks (First 100 Soft to Touch)

Priddy, Roger
970円(12/09 12:49時点)
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乗り物好きなお子さんにぜひ見てほしいWords Book。トラックというタイトルだが、本の中では普通の自動車から、船や飛行機までありとあらゆる乗り物を見ることができる。

使われている写真は少しレトロなものが多く、いまどきの乗り物とは違うと感じることもあるかもしれないが、あまり一般的ではないさまざまな乗り物の英語での呼び方は興味深く、お父さんお母さんにとっても勉強になること間違いなし。

 

My Very First Bookシリーズ

My Very First Book

Words Bookには、イラストが描かれているタイプもある。ここでご紹介していくWords Bookは、日本でも有名な「はらぺこあおむし」を書いたエリック・カール氏が書いたもの。絵本作家らしいユニークな視点のWords Bookは必見。

また、こちらのシリーズの一番の特徴は、ページが上下に分かれているという点。バラバラに配置された上と下のページの中からマッチするページを見つけるという楽しみ方ができる。

 

My Very First Book of Animal Sounds

My Very First Book of Animal Sounds (My Very First Book Of...)

My Very First Book of Animal Sounds (My Very First Book Of...)

Carle, Eric
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動物とその鳴き声をマッチさせるというWords Book。動物の名前も書かれているため、鳴き声とセットで覚覚えよう。

日本語とはまったく違う音で表現される鳴き声を、ぜひお子さんと一緒に真似して楽しんでみよう。

 

My Very First Book of Motion

My Very First Book of Motion (My Very First Book Of...)

My Very First Book of Motion (My Very First Book Of...)

Carle, Eric
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動物たちの動きを表す基本的な単語を知ることができるWords Book。イモムシの動きなど「写真ではあまり見たくない!」というときにもエリック・カール氏のイラストなら安心してみることができる。

鳥は「fly」、カエルは「hop」など簡潔に書かれていますが、中には普段あまり使うことがない「crawl」のような単語も含まれている。分からない単語があったら、ぜひお子さんと一緒に調べてみよう。

 

My Very First Book of Animal Homes

My Very First Book of Animal Homes (My Very First Book Of...)

My Very First Book of Animal Homes (My Very First Book Of...)

Carle, Eric
907円(12/09 07:36時点)
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動物たちの住んでいる場所を探すWords Book。英単語とともに、どんなところに住んでいるのかと言う知識も得られるのがうれしい。

動物のおうちという観点で、「iceberg」や「burrow」など、普通のWords Bookでは見ないような単語が出てくるのがポイント。

 

2歳〜6歳:「日常会話」や「生活表現」を教える絵本9選

絵本を読むだけでも十分楽しいし学習になるのだが、より定着させることを考えれば、やはり絵本で学んだ表現を日常生活に取り入れることをおすすめする。

その場合、完璧に言えなくてもいいので毎日少しでも使ってみることが大切だ。文で言うことが難しければ、まずは分かる単語から始めてみるといいだろう。

子どもに英語を言ってもらうときは、「英語で言って」と日本語で指示するよりも、保護者自身が英語で質問した方が、子どもも自然と英語で返事をしやすい。

それから、練習したい言葉や表現・挨拶は、意識して繰り返し使うようにしよう。

 

読み聞かせの心構え

英語の絵本を読み聞かせていて、本当に理解できているのかな、と不安に感じることもあると思う。子どもが集中して聞いているのなら、途中で日本語の説明はせずに読み進めよう。

小さな子なら英語が完全に分からなくても絵を見ながら楽しんでいるし、英語はちゃんと音として耳から入ってきている。

聞いていないように見えて、同じ本を何度も繰り返し読むうちに、その本に出てくる英語を自然と覚えて使えるようになっていた、ということはよくある。

 

ちゃんと理解しているか確かめたいときは、読み終ってから「あの時、主人公はどうした?」というような感じで質問してみてもいいだろう。

この時、決して問い詰めるような感じではなく、あくまでも楽しい雰囲気を心がけよう。

 

Potty

著者紹介

Leslie Patricelli

パトリセリは児童書作家兼イラストレーター。アメリカのアイダホ在住。プロのドラム奏者の夫との間に3人の子どもがいる。

 

絵本概要

これまでオムツで生活してきた幼児は、あるときこう思うに違いない――「おまるでした方がいいのかな?」

読みやすいテンポとユーモアに溢れた文章で、幼い子どもの頭の中を綴った絵本。最後には親も子どもも一緒になって「I did it!(できたよ!)」

 

おすすめの理由

Potty

トイレトレーニングをしている子どもに、ぜひ読み聞かせてあげたい1冊。Potty(おまる)、diaper(おむつ)、I did it!(できたよ!)など、この時期の生活に欠かせない単語や表現が多く出てくる。

保護者の方はぜひこういった英語を普段から取り入れてみよう。

 

ページに厚みがあり、しっかりとした作りのボードブックなので、幼児に渡して自分で絵本を見させても安心だ。イラストもとてもシンプルなので幼児でも見やすい。

トイレトレーニングへの興味を持たせたり、きっかけを作ってあげたりする上でも、ぴったりの絵本だろう。

 

 

Where Is Baby’s Belly Button?

著者紹介

Karen Katz

カッツは児童書作家兼イラストレーター。45冊以上もの本を出版している。

コスチュームデザインやキルト製作などのキャリアを経て現在に至る。グアテマラから養子を迎えたのちに児童書の製作を開始した。ニューヨーク在住。

 

絵本概要

「赤ちゃんの手はどこかな?」「赤ちゃんの目はどこかな?」 ページの一部をめくって探してみよう!

赤ちゃんを主人公に、小さな子どもが大好きな「いないいない、ばあ」の要領で、子どもと一緒に楽しめる仕掛け絵本。

 

おすすめの理由

Where Is Baby's Belly Button?

「Where is ~?」「Where are ~?」という疑問文は、その後に続く単語が分かれば目に見えて理解しやすく、普段の生活の中に取り入れやすい質問だ。家の内外で色々な物に対して質問してみよう。

また、答えに使われる前置詞(under、behindなど)も非常に使用頻度が高い英語である。

 

ここで紹介しているような絵本があれば、子どもに楽しく前置詞を教えることができる。

この絵本の中にはいろいろな前置詞が出てくるが、初めて前置詞を教えるときは1つに絞って練習したほうが、混乱しなくていいだろう。

 

 

I Want My Hat Back

朗読動画

著者紹介

Jon Klassen

クラッセンはカナダ出身。児童書作家であり、イラストレーターでもある。

アメリカの映画会社であるドリームワークスにて、映画『コララインとボタンの魔女』を含むアニメーション映画の製作に携わった。現在はロサンゼルス在住。

 

絵本概要

クマの帽子がなくなった。探し出したいクマは、出会う動物たちに自分の帽子を見なかったか聞いて回るが見つからない。諦めかけたクマにシカが帽子の特徴を聞くと、クマは突然ひらめいて……?

はたしてクマは無事帽子を取り戻すことができるのか? ユーモア満載の絵本。

 

おすすめの理由

I Want My Hat Back

この絵本に出てくる表現はどれも普段使いやすいものばかりである。たとえば最初の「My hat is gone.(ぼくの帽子がなくなった)」という文はhatの所を入れ替えるだけで応用しやすい。

残念ながら子どもの物がなくなることはよくあることなので、この表現を言う機会は多そうだ。

ところどころ長い文章があるが、内容は似通っている部分が多いので子どもも理解しやすいはず。ストーリーのおちはユーモアが効いていて、大人も一緒になって楽しめる作品である。

 

 

Maisy Goes to Preschool

著者紹介

Lucy Cousins

カズンズは1964年、イギリスのケント出身。グラフィックデザインを学ぶ。カズンズの代表作である『メイシーちゃん』シリーズの第1作目は卒業後すぐに出版された。

これまでに世界中で3千万冊以上の書籍を売り上げている。現在はハンプシャーで夫と4人の子どもと共に暮らす。

 

絵本概要

ネズミのメイシーは大好きな幼稚園へ。そこにはたくさんの友だちと楽しいことが待っている。コートを掛けて教室に入ったら、絵を描いたり、お話を聞いたり、おやつを食べたり。

お昼寝の時間のあとは何をして遊ぶかな?

 

おすすめの理由

Maisy Goes to Preschool

保育園や幼稚園に通っている子ども、もしくはもうすぐ通うという子どもにぜひ読んであげたい絵本である。

どこの園に通っていても必ず経験するであろう出来事が、たくさん出てくるからだ。その分、絵本中の英語量も多めだが、状況に馴染みがあるので理解しやすいだろう。

 

この絵本に出てくる英語を参考にして、自宅で「今日は幼稚園で何をしたの?」といった内容が少しでも英語を交えながらできるとすばらしい。

ちなみに保育園や幼稚園という名称は英語圏であっても国によって異なることを覚えておこう。

 

 

In a People House

朗読動画

著者紹介

Dr. Seuss

ドクター・スース(1904-1991)はアメリカ・マサチューセッツ出身。

オックスフォード大学で文学を学んでいたが、自分の興味は絵を描くことにあると気づき、アメリカへ戻って漫画家となった。最初は広告の仕事からはじめ、後に児童書を書くようになった。

 

絵本概要

1匹のネズミが通りかかった鳥を人の家に招き入れ、家の中にある物を紹介していく。

家の中には椅子やローラースケート、階段からバナナまで、さまざまな物でいっぱいだ。そこへ家の住人が現れて……?

 

おすすめの理由

In a People House

この本は文章や表現を学ぶというよりも、家の中にある物の単語を覚えるのに最適の本である。

それぞれの単語に対して絵が描かれているので教えやすい。絵本を通じて単語を覚えたら、実際に家の中にある物も英語で言ってみよう。

 

また、例えばこの本でたくさんの単語を覚えてから、2冊目で紹介した場所を表す表現を教えてあげると練習がしやすくなる。

他にも、この本では物の名前の単語は別の色で書かれているので、単語を読む練習をしている子にとっても見やすい作りになっている。

 

 

Are You Ready to Play Outside?

朗読動画

著者紹介

Mo Willems

ウィレムスは児童書作家兼イラストレーター。ニューヨーク大学でアニメーションを学び、初めはテレビの仕事に就いた。

そこでセサミストリートの製作に関わり、エミー賞を6つ獲得したが現在はテレビの仕事は行っていない。2003年に最初の児童書を出版。マサチューセッツで家族と暮らしている。

 

絵本概要

ジェラルドとピギーは大の仲良し。ピギーは二人で一緒に外で遊びたくて仕方ない。でもそこに雨が降ってきてしまい……?

はたして二人は楽しい時間を過ごすことができるだろうか?

おすすめの理由

Are You Ready to Play Outside?

ゾウとブタの会話形式で絵本は進行していく。

Are you ready to ~?(~する準備はいい?)」「It is starting to rain.(雨が降り始めた)」など、どの言葉も日常生活の中に取り入れやすいものばかりなので、絵本上で練習したらぜひ普段から使ってみよう。

 

文で言うのが難しければrun、jumpなど部分的に取り入れてもいいだろう。

もっと英語が話せる子なら、完璧に絵本通りでなくてもいいのでゾウ役とブタ役に分かれて会話しても楽しそうだ。

 

 

Not a Box

著者紹介

Antoinette Portis

ポーティスは児童書作家兼イラストレーター。卒業後はデザインや広告業界で働いた。

ディズニーでクリエイティブ・ディレクターを務めていた時期もあるが、その後子どもの頃からの夢であった作家業に転身した。

この「Not a Box」はデビュー作品である。現在は南カリフォルニア在住。

 

絵本概要

箱は箱だけど、ただの箱じゃない。想像力さえあれば、箱は山にもロケットにもなる。段ボール箱の中に座ったり、上に立ったり……。ごっこ遊びはすべてを可能にしてくれる。

 

おすすめの理由

Not a Box

一定のパターンで文章が進んでいくので、あまり英語に自信がない保護者の方でも読みやすい絵本である。

段ボール箱をウサギが他の物に見立てて遊んでいる内容なので、その箱のどこにウサギがいるのかによって前置詞が変わってくる。

「sitting in a box(箱の中に座っている)」「on top of that box(箱の上)」など、箱の部分を変えれば普段から使えそうな表現ばかりである。答えとなる文章は書かれていないので子どもと一緒に考えてみよう。

 

 

Clothesline Clues to Jobs People Do

著者紹介

Kathryn HelingDeborah Hembrook、イラスト Andy Robert Davies

著者の二人は親友であり、共同で児童書を執筆している。

デービスはイギリスで活動しているイラストレーター。その作品は雑誌、新聞、本などに使われている。制作活動以外では大学でイラストを教えている。

 

絵本概要

仕事着、キャップ、招待状、手紙が入った大きなカバン……。これらを使う仕事はなに? 物干しざおにかかっている物をヒントに、それらを使う職業を当てよう。

 

おすすめの理由

Clothesline Clues to Jobs People Do

職業名を英語で学ぶのにぴったりの絵本である。初めは職業名の単語だけから言えるように練習して、慣れたら絵本の文章のように「She is a ~.」「He is a ~.」と文で言えるようにしよう。

その時に可能ならSheとHeの区別も教えてあげたい。ヒントに出てくる物の名前は少し難しいものも含まれているが、それぞれ絵があるので教えやすいはず。

 

Youtubeを聞いてもらえばお分かりかと思うが、ヒントの部分は英語のリズムがとてもよい文章となっている。

ちなみに、英語圏の絵本では性別に対する固定観念を植えつけないようにという配慮がなされていることが多い。この本でも一見男性的なイメージの大工を女性がしているのは、おそらくそのためだろう。

 

 

It Might Be An Apple

著者紹介

ヨシタケシンスケ

吉竹 伸介。日本の絵本作家、イラストレーター。2013年からデビュー作『りんごかもしれない』を出版して以来、10数冊の「発想絵本」を描いて数多くの大賞を獲得。

 

絵本概要

ひとつのりんごをめぐって、次から次へと繰り広げられる、不思議でユニークな世界。
見方を変えれば、りんごひとつで無限に遊べる。発想力で楽しく豊かに過ごす方法がぎっしりつまった絵本です。

 

おすすめの理由

It Might Be An Apple

考え方の多様性を学び、想像力を培う一冊。2歳以上の子供から大人まで楽しめる。

今回紹介するのはヨシタケシンスケのデビュー作「りんごかもしれない」の英訳版。

基本はできるだけ原作を楽しもうといつも勧めているが、吉竹さんの絵本は英訳が自然で、日本語版と読み比べても楽しみの一つになっている。

若干文字が多めで、英語初心者の子供にとっては難しいかもしれないので、親が読み聞かせてあげよう。「It might be」の使い方は完璧に押さえられるようになるはずだ。

 

It Might Be An Apple

It Might Be An Apple

Yoshitake, Shinsuke
2,250円(12/09 13:24時点)
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0〜6歳:「歌」をテーマにした英語絵本9選

自宅でも英語環境をつくろうと、子どもにまず英語の歌を聞かせるという保護者も多いのではないだろうか。

子どもに英語で話しかける自信があまりないという人でも、CDや音声をかけたりするだけであれば手軽に始めることができる。

 

また、子ども達も、歌であれば勉強しているという感じがなく、楽しみながら英語を聞き、発音することができるので、歌というツールを積極的に育児に取り入れたいところだ。

これから紹介するような絵本を使えば、日本語を介さずとも、絵から得るイメージによって歌を理解することができるのでおすすめだ。

 

Twinkle, Twinkle, Little Star

著者紹介

Caroline Jayne Church

Caroline Jayne Churchは広告などのイラストレーション分野で活躍してきた。現在はイギリスのサリーに自身のスタジオを構え、児童書の執筆とイラスト作成を行っている。

 

絵本概要とおすすめの理由

Twinkle, Twinkle, Little Star

「Twinkle, Twinkle, Little Star(きらきら星)」の歌を絵本にしたものである。

絵本として読み聞かせてもいいが、歌いながら絵本を見せたほうが楽しいだろう。日本の子ども達にもお馴染みの歌なので、小さな子どもに歌って聞かせるにはぴったりの英語の歌だ。

 

絵本があると英語が分からない子どもでも歌の内容をイメージしやすいというメリットがある。この本以外にも、歌を題材にした絵本は数多く出版されている。

歌を聞いたり一緒に歌ったりすることも英語に親しむ良い方法なので、こういった絵本を活用してたくさん英語の歌を聞かせてあげるのもいいだろう。

 

 

Baa Baa Black Sheep

著者紹介

改作者 Megan Borgert-spaniol、イラスト Annie Wilkinson

ボガード・スパニオルは作家。ウィルキンソンはイラストレーターであり、特にiPadを使った絵の制作を好む。

 

絵本概要

黒い羊からとれた羊毛は3袋。1つはご主人様へ、1つはおかみさんへ、1つは小道の先に住む小さな男の子へ。

 

おすすめの理由

Baa Baa Black Sheep

1700年代にイギリスで誕生して以降、子ども達からずっと愛されている歌である。

日本語では羊の鳴き声を「メー」と表現するが、この歌のタイトルにあるBaaというのが羊の鳴き声を英語で言ったものである。

歌うときはそうでもないのだが、鳴き声の真似をするときは、のどを振動させるような感じで発音すると、羊の鳴き声らしくなる。

 

歌詞の内容に関して言うと、羊の毛を刈るということがそもそもピンとこない子もいるかもしれないので、機会があれば映像なりで羊の毛刈りの様子を見せてあげると、歌詞の内容が分かりやすくなるかもしれない。

ちなみに英語圏の子ども達はよくこの歌の羊の色を変えて、替え歌を歌って遊んでいた。

 

 

This Little Piggy

著者紹介

著者 Charles Reasoner、イラスト Marina Le Ray

著者のリーズナーは何冊もの児童書を生み出している作家であり、ワシントン在住。イラストのル・レイはフランス人イラストレーターである。

 

絵本概要

登場人物は5匹の小ブタだ。この小ブタは市場へ行った。この小ブタは家にいた。この小ブタはローストビーフを食べた。でもこの小ブタは何も持っていない。では最後の小ブタは?

 

おすすめの理由

This Little Piggy

この歌はもちろん普通に歌ってもいいのだが、youtube動画を見ていただければお分かりのように、大人が子ども足の指を使いながら歌うことが多い歌である。足の指それぞれを、子豚に見立てているのだ。

子ども達は歌の最後にくすぐられるのを喜んで、何回でも繰り返し歌ってもらいたがる。

英語という面で言えば、歌って聞かせるだけでなく、子どもにも歌ってもらいたいので、例えば時々役割を交代して大人がされる側に回ったり、可能なら子ども同士でこの歌を歌って遊ばせたりするといいだろう。

 

 

Hickory, Dickory, Dock

著者紹介

著者 Charles Reasoner、イラスト Marina Le Ray

著者のリーズナーは、ワシントン在住の作家であり、何冊もの児童書を生み出している。イラストのル・レイはフランス人イラストレーター。

 

絵本概要

ネズミが柱時計を駆け上っていった。と、時計が1時を打つ。時計に登っていたネズミは……?

 

おすすめの理由

Hickory, Dickory, Dock

1700年代から子ども達に親しまれている歌である。

歌の題名の意味にはさまざまな説があるようだが、特に日本語に訳して何か意味をなすというものではなく、韻を踏んだ音の楽しさを味わった方がよさそうである。

歌詞の内容は、CDによっては1時だけで終わるものや、さまざまな動物がでてくるものなどがある。1時、2時、3時と順番に歌っていけば、数字を数える良い練習となるだろう。

手遊びとしては、肘から手を柱時計に見立てて立て、反対の手をネズミにして時計を登ったり下りたりすることもある。

 

 

Old Macdonald had a Farm

Old Macdonald had a Farm

著者紹介

発行者 Pat-a Cake、イラスト Richard Merritt

イラストレーターのメリットは12年以上にわたって、児童書のみならず雑誌や広告の仕事などを行っている。

 

絵本概要

マクドナルドおじいさんの牧場には牛がいた。ここでもmoo moo、あそこでもmoo moo。牧場にはその他にも動物がたくさん。さて、それぞれの動物はなんと鳴く?

 

おすすめの理由

非常に有名な歌だが、歌に出てくる動物は絵本やCDによってさまざまである。また、動物が単数の場合と複数の場合があるので、歌うときには確認するようにしたい。

動物の鳴き声は、日本語と英語ではかなり違うものだ。大人になってから英語を学習すると、鳴き声というのは意外と学ぶ機会がないものなので、子どものうちにぜひ教えてあげたい。

違うバージョンの音声をかけて、できるだけ多くの動物を網羅するようにしてもいいし、動物の英語の鳴き声をウェブサイトで調べて替え歌をつくるのもいいだろう。

 

 

Row, Row, Row Your Boat

著者紹介

発行者 Pat-a Cake、イラスト Richard Merritt

イラストレーターのメリットは12年以上にわたって、児童書のみならず雑誌や広告の仕事などを行っている。

 

絵本概要

ボートを漕いで、小川を穏やかに下っていく。楽しく、陽気に。人生はただの夢……

 

おすすめの理由

Row, Row, Row Your Boat

ボートを漕いでいるシーンを描いた、楽しい歌である。もちろん普通に歌うこともあるのだが、体を動かしながら歌われることも多い。

例えば2人が向かい合って、お互いの足の裏をつけて床に座る。そして相手と両手を繋ぎ、ボートを漕ぐようなかんじで歌に合わせてお互いを押したり引いたりするのである。

短い歌詞の中に『r』の音がとても多いので、発音するのに少し苦労するかもしれない。

しかし、子ども達は日本語にない音を聞く力がとても高いので、楽しく歌いながら身につけていくだろう。

 

 

You Are My Sunshine

著者紹介

著者 Caroline Jayne Church

イラストレーター。児童書のみならず、広告やキャラクターデザインなどにも携わっている。

 

絵本概要

『あなたは私の太陽の光。私の唯一の太陽の光。曇り空の日でも私を幸せにしてくれる。どれだけ私があなたを愛しているのか、知らないでしょう? どうか私の太陽の光を取らないで』

 

おすすめの理由

You Are My Sunshine

この歌は1939年に初めてレコーディングされたカントリーソングである。子ども向けに作られた曲というわけではないが、愛情に溢れた歌詞が子どもと歌うのにぴったりである。

抽象的な歌詞なので、子どもにとっては意味を把握するのが難しいかもしれないが、この絵本を見れば、優しいイラストから雰囲気は掴めるのではないだろうか。

それほど難解な単語もなく、テンポもゆったりとしているので、歌いやすい歌である。

 

 

Itsy Bitsy Spider

著者紹介

改作者 Steven Anderson、イラスト Tim Palin

改作者のアンダーソンは、これまでにさまざまな音楽的取り組みを通じて2百万枚以上のCDを売り上げている作曲家兼ピアニストである。

イラストのパリンはデザイン業界で働いた後、出版の世界に入る。児童書から大人の本まで手掛ける。

 

絵本概要

タイトルは『ちっちゃなクモ』といった意味である。

ちっちゃなクモが雨どいを登っていくが、雨が降ってきてクモを洗い流してしまう。再び太陽が出て、あたりが乾くと、クモはまた雨どいを登っていく。

 

おすすめの理由

Itsy Bitsy Spider

この歌は手遊びをしながら歌われることが多いので、その手遊びの一部を紹介しよう。

両手の親指と人差し指を伸ばし、残りの指はグーの要領で曲げる。そして右手の親指と左手の人差し指、右手の人差し指と左手の親指をつけて、縦長のダイヤモンド形をつくる。

下になった指2本を離し、手をくるっとひねって上で再びくっつける。これが、クモが雨どいを登っていく時の動きである。

小さな子どもにはちょっと難しい動きだが、指を動かすと脳が活性化するとも言われているので、ぜひ一緒に歌いながら遊んでみたい。

 

 

I’ve Been Working on the Railroad

著者紹介

著者 Steven Anderson、イラスト Maxine Lee

改作者のアンダーソンは作曲家兼ピアニストであり、これまでにさまざまな音楽的取り組みを通じて2百万枚以上のCDを売り上げている。

イラストのリーはイギリス在住の児童書イラストレーター。

 

絵本概要

主人公は1日中、鉄道で働いている。働いて、ただ時間を過ごす。朝早くから起きて、聞こえるのは汽笛の音。さあ、汽笛を鳴らせ!

 

おすすめの理由

I've Been Working on the Railroad

この歌は、日本では『線路はつづくよどこまでも』として知られている歌なので、メロディーはお馴染みなのではないだろうか。

ただ、英語の歌詞の意味は日本語のものとは異なるので注意が必要だ。絵本の絵を見てもらえば、英語の歌詞のイメージが掴めると思う。

歌詞は少し長めで語数も多いが、繰り返しの部分もあるので、ぜひ子ども達と一緒に練習して歌えるようになりたい。

英語初心者の子ども達にとっては、多くの英語を聞いたり、自分が普段言う以上の英語を話そうとしたりするのは難しいものだが、長めの歌を聞いたり歌ったりするのは楽しみながらできるのでおすすめだ。

 

 

小学生向け:おすすめの人気絵本8選

The Cat in the Hat Book & CD

著者紹介

Dr. Seuss

Dr. Seuss(1904-1991)はアメリカ・マサチューセッツ出身の作家兼イラストレーター。雑誌などのイラストや広告業界で働いたのちに児童書作家に転向した。

巧みな言葉遊びと不思議なキャラクターが登場するのが特徴的である。

 

絵本概要

今日は雨が降っていてディックとサリーは何もすることが見当たらない。と、そこへ突然Cat in the Hatが現れて、退屈な午後は楽しい特別な1日に変わる!

 

おすすめの理由
このCat in the Hatを含むDr. Seussの作品はどれも英語のリズムが素晴らしく、聞いていて楽しいものばかりなので、子ども達に人気がある。

たとえ単語1つ1つの意味を理解できなくても、その面白さは感じることができるはず。

 

保護者が読み聞かせるときは、そのリズム感を大切に読んであげよう。今回紹介している商品は絵本とCDが初めからセットになっているものなので使いやすい。

もちろん絵本だけでも入手可能。『Fox in Socks』や『Hop on Pop』といったDr. Seussの他の有名作品も、今回と同様のCDとのセット販売があるのでチェックしてみよう。

 

Room on the Broom

著者紹介

著者 Julia Donaldson、イラスト Axel Scheffler

著者のDonaldsonは1948年イギリス・ロンドン出身の児童書作家。テレビで放送される子ども向けの歌を書いたり歌ったりもしていた。

イラストのSchefflerは1957年ドイツ・ハンブルグ出身で、その後イギリスへ移住。イラストレーターであり、多くの有名な児童書のイラストを手掛けていることで世界的に有名。

 

絵本概要

魔女とネコは箒に乗って楽しく飛んでいた。ところが嵐にあって魔女の帽子とリボンと魔法の杖が飛ばされてしまう。

イヌと鳥とカエルがそれらを見つけてくれるのだが、みんなも箒に乗りたいと言い出して……

 

おすすめの理由

韻を踏んだ文章がとてもリズミカルで楽しい作品である。別売りのCDがあるのでぜひ活用しよう。

難しい単語も出てくるが、絵の助けで内容は理解できるはず。最初は知らない語句はあまり深く気にせずに、子どもと一緒に物語を楽しもう。

 

慣れてきたら、絵本に出てくる新しい単語を教えてあげたいが、その時も一度にたくさん教え過ぎないこと。

次に読むときに前回教えた単語を覚えているかどうか確認するなどして、定着させていくようにしよう。

 

The Gruffalo’s Child

著者紹介

この作品も『Room on the Broom』と同様にJulia DonaldsonとAxel Schefflerによって生み出されたものである。二人は他にも共同で数々の有名な児童書を製作している。

 

絵本概要

お父さんGruffaloは絶対に森の奥へ入っていってはいけないと言う。そこにはBig Bad Mouseがいるからだ。

ところがある雪の夜、子どものGruffaloがお父さんの警告を無視して森へと入ってしまう。森には本当にBig Bad Mouseがいるのだろうか?

 

おすすめの理由

愛嬌のあるキャラクターで子ども達に人気がある作品。物語に出てくる会話文には普段の英会話で使えそうな表現も多いので英語教育に最適だ。

英語がだんだん理解できるようになってきた小学生ともなれば、本当にbigなmouseなんているの?と、この物語の面白さが理解できるはず。こちらも絵本とCDがそれぞれ販売されている。

今回紹介している本の他にもGruffaloが主人公の作品がいくつかあるので、子どもが気に入れば揃えてみても楽しそうだ。

 

Days With Frog and Toad

著者紹介

Arnold Lobel

ローベル(1933-1987)はアメリカ・ロサンゼルス出身。児童書作家兼イラストレーターであり、世界中で愛されているFrog and Toadシリーズを生み出した。その生涯で100冊近くの本を残した。

 

絵本概要

FrogとToadは大の仲良し。毎日一緒に過ごすけど、たまには1人でいたいときもある。『Tomorrow』『The Kite』など5作品を含んだ絵本。

 

May先生おすすめの理由

Frog and Toadの作品は日本語にも翻訳され、日本語の教科書にも載っているので、懐かしく感じる保護者の方もいらっしゃるのではないだろうか。

この本の中には短い5つの物語が収められており、文章量に比べて絵がそれほど多くないので、しっかりと英語を学習するにはぴったりの教材だ。

今回紹介している本や他のFrog and Toadシリーズをまとめて収録しているCDが販売されている。

 

この本はI Can Read!というシリーズの中の1冊である。読み聞かせはもちろん、I Can Read! は『読み』を覚え始めた子ども向けにつくられているシリーズであり、有名作家やイラストレーターが手掛けた絵本を何百冊と揃えている。

『My Very First』『My First: SHARED READING』『Level 1: BEGINNING READING』『Level 2: READING WITH HELP』『Level 3: READING ALONE』『Level 4: ADVANCED READING』の6段階にレベル分けされているので、子どもの英語力に合った絵本を探しやすい。

I Can Read! のホームページもあるので、参考にしてみてはいかがだろうか。

 

I Spy Extreme Challenger!

著者紹介

Jean Marzollo、写真Walter Wick

著者のジーンはアメリカのマンチェスター出身。これまでに100冊以上もの児童書を手掛けているが特にこのI Spyシリーズで有名。

ウォルターは写真家であり、本の執筆も行っている。ニューヨークに自信のスタジオを構える。

 

絵本概要

文章を読んで、そこに書かれているものを写真の中から探そう!

 

おすすめの理由

日本語では『ミッケ!』という題で出版されているI Spyシリーズの1冊。

ページの下になぞなぞのような文が書かれており、その文に含まれる物をすべてそのページの写真から見つけ出すという本。大人でもかなり本気で楽しむことができる。

 

まずは「car」など子どもが自分で読める単語から探していって、難しい単語は保護者が一緒に意味を調べてあげて探してみよう。ゲーム感覚で単語レベルの読む練習をすることができる。

I Spyシリーズには現在10冊以上の本があり、それぞれテーマが異なるので、子どもの興味に合った本を選ぼう。アプリやコンピュータゲーム感覚で学習できるCD-ROMなどもある。

 

Reds and Blues

著者紹介

著者 Roderick Hunt、イラストAlex Brychta

著者のRoderick Huntはイギリス人児童書作家。チェスター大学で英文学を学んだ。イラストのAlex Brychtaはチェコスロバキア出身。現在はイギリスでイラストレーターとして活躍中。

 

絵本概要

今日はみんなでサッカー。赤チームと青チーム。さあ、どんな試合になるかな?

 

おすすめの理由

1ページ1文で構成された本であり、使われている単語も学習初期に学ぶものばかりなので、英語を読めるようになってきたばかりの子どもにおすすめの絵本。

ページ数も8ページなので、子どもも頑張れば読めるという気になるはず。

 

この本はオックスフォード・リーディング・ツリーというシリーズのうちの1冊である。オックスフォード・リーディング・ツリーは現在イギリスの80%以上の小学校でリーディングの教材として使用されている。

本は英語の難易度によって1から11までレベル分けされているので、子どものリーディング力に合わせて選べて便利だ。

 

Hot Dog

著者紹介

著者、イラストMolly Coxe

Molly Coxeは児童書作家兼イラストレーター。アメリカのプリンストン大学で英文学を学び、フィラデルフィア芸術大学でも学んだ。

その作品は200万部以上を売り上げ、多くの言語に翻訳されている。高校の英語教師の資格を持ち、幼稚園で教えた経験も持つ。

 

絵本概要

とても暑いある日のこと。かわいそうな犬にママはレモネードを分けてくれないし、ネコは日陰の場所を譲ってくれない。涼しさを求めて犬がすることとは?

 

おすすめの理由

本は1ページ1文の構成で、文も3単語くらいでできているので、とても短い単語が少し読めるようになった子でも十分に挑戦することができる1冊。繰り返しも多いので初めての単語を何度も読む練習になる。

この本はStep into Readingというリーディング教育用シリーズの中の1冊である。Step into Readingはレベルによって5段階に分かれている他、絵本だけでなくノンフィクションの本も揃えているのが特徴的。

 

Sight Words: Kindergarten

著者紹介

著者 Lynn Maslen Kertell、イラストSue Hendra

著者のカルテルは児童書作家。家族が経営する児童書製作会社Bob Booksに設立当初から関わってきた。現在はアメリカのシアトル在住。イラストのヘンドラはイギリス人の児童書作家兼イラストレーターである。

ブライトン大学でイラストを学んだ。これまでに100冊以上もの児童書のイラストを手掛けている。

 

絵本概要

ストーリーを楽しむ絵本というよりも、リーディング練習を目的としている絵本。1ページに3単語ほどの文が1文書かれている。

また、読めるようになるべき単語が数ページごとに示されているので、どの単語に注意すべきなのかが分かりやすい。とてもシンプルなイラストも特区朝敵だ。

 

おすすめの理由

この本はBob Booksシリーズの中の1冊である。Bob Booksシリーズは文字から単語へと段階を追って読めるようになるよう設計されている。

本は3文字単語から1ページに複数の文が書かれているものまで難易度が分かれる。

 

ちなみにこの本の題であるsight wordとは、文章の中に頻繁に登場する単語で、フォニックスなどの知識を用いて読むというよりも、そのまま覚えることを推奨されているものである。

子ども用の本に出てくる語の75%ほどをこのsight wordが占めるともいわれていて、一瞬で認識できれば英文をずっと読みやすくなるのだ。

sight wordを読む練習に、今回紹介しているような本を利用してみてはいかがだろうか?

 

小学生向け:英語絵本でもっと「イベント」を楽しもう!おすすめ12選

英語圏発祥の行事としては、日本にもすっかり定着したクリスマスやバレンタインデーの他にも、最近かなり浸透してきたイースターやハロウィーンなどがある。

これらの行事はどれも、アメリカなどでは、子ども達がとても楽しみにしている行事だ。しかし、日本と欧米では祝い方に違いがある場合も多い。

ここではバレンタインデーイースターハロウィーンクリスマスの4つに関わる英語絵本を取り上げた。これらの絵本は、こうした行事が子ども達にどの様に楽しまれているのかを知る、良いきっかけになるだろう。

 

紹介している絵本の中には文章が長いものもあるが、読み聞かせる場合は子どもの英語力に合わせて文章を省略することも可能だ。

まだ英語力があまりない子なら、キーワードになる絵を指さして、その単語だけ教えてあげることもできる。

絵本に出てくることを実際に行い、その中で英語を使うようにすれば、子ども達は英語をより身につけやすくなる。

 

Biscuit’s Valentine’s Day

朗読動画

著者紹介

Alyssa Satin Capucilli、イラスト Pat Schories

著者のキャプシーリはアメリカ人。ダンサー兼作家という珍しい肩書を持つ。卒業後にダンサーとなり、2人の子どもを出産後に作家となった。

1994年以降、15冊の児童書を書いている。イラストレーターのスカリーズはこのビスケットの絵本シリーズで有名である。

 

絵本概要

今日は特別なバレンタインデー。女の子はバレンタインデーのカードを作り、子犬のビスケットと一緒に大切な人たちにカードを配って回る。

 

おすすめの理由

子犬のビスケットを主人公にした人気シリーズの中の1冊。

欧米ではバレンタインデーに、子ども達がカードを作って、友達や家族に渡したりする習慣があり、この絵本からはその習慣をしっかり見て取ることができる。

 

文章は少し長いところもあるが、かわいいイラストを見ているとストーリーはしっかり理解できるはず。

Happy Valentine’s Dayというキーワードが度々出てくるので、子ども達と一緒に覚えて、実際のバレンタインデーに使ってみたい。

 

 

Pete the Cat: Big Easter Adventure

朗読動画

著者紹介

James Dean、Kimberly Dean、イラスト James Dean

アメリカ人のジェームズとキンバリーは、2004年から夫婦で児童書を制作している。絵本作家になるまでは、ジェームズは電気技術者、キンバリーはジョージア州の広報として働いていた。

 

絵本概要

ネコのピートがイースターの朝に目を覚まして、イースター・バスケットの中に何か素敵なものが入っているかな、と確かめに行くと、イースター・バニーが助けを求めていた!

ピートはイースターに間に合うように、たまごを集めて、色を塗り、隠すことができるのか?

 

おすすめの理由

青色が特徴的なネコのピートが主人公の人気絵本シリーズの1冊である。

日本でも少しずつ知られるようになってきたイースターは、子ども達に人気の行事だ。

子ども達は、中身を出した卵の殻に色を塗ってイースターエッグを作ったり、チョコレートでできたイースターエッグをいろいろな所に隠して探したりする。ウサギもイースターに欠かせない生き物だ。

この絵本は、そんなイースターの楽しさを感じることができる絵本である。英文は長めなので、ある程度英語を学習している子ども向きの絵本である。

 

 

Peppa’s Easter Egg Hunt (Peppa Pig)

朗読動画

著者紹介

Scholastic Inc.

Scholastic Inc.は国際的な出版と教育会社である。すべての子ども達の知的・人間的成長を、文学を皮切りに促すことをミッションとしている。

 

絵本概要

春になり、おじいちゃんはペッパとお友達のために、イースターエッグ・ハントを企画した。

さあ、ペッパと一緒に美味しいチョコレートでできたたまごを探して、その後はヒヨコが生まれるところに立ち会おう!

 

おすすめの理由

Peppa Pigは元々、イギリスで放送された幼児向けテレビアニメである。ペンで描いたようなイラストの可愛らしさが特徴的である。

今回紹介している絵本には、子ども達がよく行うイースターエッグ・ハントの場面が登場するので、日本の子ども達がイースターの祝い方を知るのにぴったりの絵本である。

英語は長めなので、全体としては英語をある程度学習している子ども向け。ただ、普段の会話に出てくるようなフレーズも多いので、まずは短いフレーズだけでも覚えて、ぜひ日常生活でも使いたい。

 

 

Clifford’s Halloween (Clifford’s Big Ideas)

朗読動画

著者紹介

Norman Bridwell

ブリッドウェル(1928-2014)はアメリカ人の児童書作家兼イラストレーター。卒業後、児童書のイラストレーターになろうとするも多くの出版社から断られたが、その後Cliffordシリーズで有名になる。

 

絵本概要

エミリーとクリフォードはハロウィーンを楽しみにしている。ゲームをしたり、お化けの物語を聞いたり、トリック・オア・トリートをしたり。そしてもちろん仮装もしよう!

今年のハロウィーンでは、クリフォードは何に仮装する?

 

おすすめの理由

クリフォードの絵本シリーズは1963年から続く人気児童文学である。とても大きな赤い犬クリフォードと飼い主のエミリー・エリザベスを中心にお話が進んでいく。

今回紹介している絵本はハロウィーンをテーマにしているが、前半部分ではそれ以外の行事についても触れられていて、それらの行事を知る参考にもなる。

 

ストーリーは色々な行事の話から、去年のハロウィーンの思い出、今年のハロウィーンと変わっていくので、全体の流れを掴むのが少し難しいかもしれない。

仮装するキャラクターの名前や、trick or treatなどのキーワードをしっかり押さえるようにしたい。

 

 

Boo Who?: A Spooky Lift-The-Flap Book

朗読動画

著者紹介

Joan Holub

ホラブはアメリカ人の児童書作家。卒業後、グラフィックデザインの会社でアートディレクターを務めた後、絵本のイラストレーターになる。

その後、自身の作品を発表し、現在では130冊を超える著書がある。

 

絵本概要

ハロウィーンに関するなぞなぞを解こう! 答えは絵をめくった後ろに隠れているよ。

 

おすすめの理由

ハロウィーンに欠かせない魔女やコウモリといったキャラクターが、なぞなぞ形式で紹介されている絵本。

ページの一部がめくれるようになっていて、その裏に答えが書かれている。仕掛けのある絵本なので小さな子どもでも楽しめる1冊だ。

 

なぞなぞの部分には難しい単語も含まれるが、答えは単語1語なので英語初心者にもおすすめ。

出てくる単語はどれもハロウィーンの時期になると日本でもよく見かけるものばかりなので、ぜひ覚えて使えるようになりたい。

 

 

Dear Santa

著者紹介

Rod Campbell

Rod Campbellは1945年スコットランド出身の児童書作家兼イラストレーター。幼少期をジンバブエで過ごし、イギリスに帰国して有機化学の博士号を取得した。繰り返しを用いた分かりやすい文章が特徴的。

 

絵本概要とおすすめの理由

ページの一部を持ち上げて、サンタクロースからの贈り物を実際に開けてみよう!最後に見つかる素敵な贈り物とは? 世界中で200万部以上を売り上げているDEAR ZOOのクリスマスバージョンの絵本。

実際に仕掛け部分を持ち上げることでプレゼントを開ける気分になれるので、小さな子どもにもおすすめの絵本である。クリスマスプレゼントになっているものの英語を教えてあげることができるし、全体的にそれほど難しい英語ではないので英語を習い始めたばかりの子どもでも十分楽しめるはず。

英語に慣れてきたら、仕掛けを開く前に子どもにプレゼントが何かを当てさせると、発話の練習になる。

 

The Snowman and Snowdog Book and Cd

著者紹介

Raymond Briggs

Raymond Briggsは1934年イギリスのロンドン出身の児童書作家兼イラストレーターである。ウィンブルドン・カレッジ・オブ・アートやロンドンのスレード美術学校で学んだ。最初は広告の仕事をしていたが、児童書のイラストで認められ、人気作家となった。

 

絵本概要とおすすめの理由

主人公the Snowmanと子犬の友達the snowdogが登場する、クリスマスを題材にした美しい絵本。The Snowmanという絵本の続編である。

ペーパーバックで32ページあるが、それぞれの文は短いので絵を見ながら内容を理解できるはず。今回紹介している商品にはもともとCDがセットになっているので、英語の読み聞かせに不安がある保護者にも安心だ。

もちろん絵本のみでも販売されているし、アマゾンではAudibleバージョンもある。アニメーション化されたDVDもあるので、好みに応じて選ぶことができる。前作のThe Snowmanを読んでいなくても十分に楽しめる内容である。

 

Christmas Sticker Book

著者紹介

Fiona Watt

Fiona Wattはイギリス出身の児童書作家兼イラストレーターである。エクセター大学で心理学、美術、デザインを専攻した。

大学卒業後は教材を出版する企業で研究と執筆の仕事をしたほか、教師としての経験も持つ。現在はイギリスの出版社で編集責任者を務めている。

 

絵本概要とおすすめの理由

絵本に書かれているのと同じ数字のシールを貼るなど、800枚以上ものシールを用いて行うアクティビティー絵本。クリスマスツリーを飾る、クマがクリスマスのお菓子をつくるなど、クリスマスにちなんだテーマが面白い。

ただシールで遊ぶだけだと英語の学習にはならないので、英語学習のためには親子で一緒に遊んだ方がいいだろう。シールを貼りながら単語を言わせたり、数を英語で一緒に数えたりするなど、工夫しながら使うようにしよう。

 

I Spy Christmas: A Book of Picture Riddles

著者紹介

著者Jean Marzollo、写真Walter Wick

Walter WickはI PYシリーズのフォトグラフィック・イラストレーターである。学校を卒業後、さまざまな経験を積んでから、ニューヨークに自身のスタジオを構えた。Jean Marzolloは児童書作家であり教育者である。二人は共同でI SPYシリーズを製作している。

 

絵本概要とおすすめの理由

I SPYシリーズのクリスマスバージョンである。I SPYシリーズとはそれぞれのページに文章と、さまざまな物体が含まれた写真とがあり、その文章に書かれた物体を写真の中から見つけるというものである。

ある程度語彙力があり、簡単な単語が読める、もしくは読むことに興味がある子ども向け。

遊びながらリーディングの練習をすることができる。子ども向けの本なのだが、指定された物を全部見つけるのはかなり難しく、大人でも十分に楽しめるので、冬休みに親子で遊んでみてはいかがだろうか?

 

It’s Christmas, David!

朗読動画

著者紹介

David Shannon

シャノンはアメリカ人の児童書作家であり、イラストレーター。卒業後、いつくかの雑誌や新聞で働いた後に、絵本の制作を始めた。現在はロサンゼルスで暮らしている。

 

絵本概要

プレゼントをのぞき見してはだめ! クリスマスツリーのオーナメントで遊んではだめ! サンタクロースが見ているよ、デイビッド!

デイビッドだけでなく、誰でもクリスマスプレゼントの中身をのぞき見しようとした経験があるはず。

サンタクロースへ手紙を書いて、クリスマスパーティーのディナーではマナーを守って……良い子にしていないとサンタクロースからプレゼントをもらえないけど、いたずらっ子のデイビッドは無事にプレゼントをもらうことができるのか?

 

おすすめの理由

デイビッドが登場する絵本シリーズの中の1冊。

このシリーズの絵本はどれも、親が子どもを叱る時の言葉でストーリーが進み、簡潔な英語で構成されているのが特徴だ。知らない単語も出てくるとは思うが、語数自体が少ないので、英語初心者にもおすすめの絵本。

日本の子ども達にもクリスマスはお馴染みだが、この絵本の中には欧米のクリスマスならではのシーンが数多く出てくるのも面白いところだ。日本のクリスマスとの違いを感じる良い機会となるだろう。

 

 

Fancy Nancy Splendiferous Christmas

朗読動画

著者紹介

Jane O’Connor、イラスト Robin Preiss Glasser

著者のオコナーはアメリカ人の児童書作家でこれまでに70冊以上を執筆した。また、大手出版社の編集者でもある。

イラストのグラッサーはアメリカ人イラストレーター。怪我で引退するまで、ペンシルベニア・バレエ団でソリストとして活躍したという異色の経歴を持つ。

 

絵本概要

クリスマスが楽しみで仕方ないナンシーは、家の飾りつけをしたり、クッキーを焼いたり、クリスマスツリーの木を選んだり。

でも、おじいちゃんが到着するのを待つあいだに、ツリーの飾りを壊してしまい……?

 

おすすめの理由

Fancy Nancyは2005年に最初の絵本が出版された人気シリーズであり、この絵本はクリスマスをテーマにしたその中の1冊である。

家の外の華やかな飾りつけや、クリスマスツリーにする木を選ぶところなど、日本のクリスマスには見られないようなエピソードが数多く見られる。

 

この絵本の特徴は、ちょっと大人びた英単語をわざわざ使って、それを簡単に説明しているところだ。

絵も詳細に描かれているし、文章も長めなので、小学生くらいの子どもでも十分楽しめそうな絵本である。

 

 

Dinosaur Christmas

朗読動画

著者紹介

Jerry Pallotta、イラスト Howard McWilliam

著者のパロッタは保険会社で働いたのち、32歳で最初の絵本を出版した。現在では20冊以上のアルファベット関連の本に加えて、多くの児童書を出版している。

さらにアメリカ全土の学校を年に150校以上訪問する。イラストのマクウィリアムは児童書のイラストレーター。かつては金融系のジャーナリストであった。

 

絵本概要
トナカイと出会う前、サンタクロースは恐竜にソリを引っ張ってもらっていた? はたして恐竜は上手くソリを引くことができたのだろうか?

 

おすすめの理由

この絵本は、クリスマスという行事を紹介するというよりも、クリスマスに絡めてたくさんの恐竜が出てくる楽しい絵本である。

恐竜好きの子はもちろんだが、イラストがかわいいので、恐竜にそれほど興味がない子でも十分楽しめそうだ。

 

文章も短めなので、英語をまだあまり学習していない子ども達も、絵を見ながら内容を理解できるだろう。

恐竜の名前の読み方は、今回紹介しているyoutubeや、その他の音声コンテンツなどを参考にしてほしい。

 

 

小学生向け:子供に人気のディズニー教材・絵本8選

大人も子どもも大好きなディズニー映画。映像の美しさやストーリーの面白さ、個性的なキャラクターなどで、幅広い年齢層に親しまれている。

お馴染みのミッキーやミニーだけでなく、最近ではディズニーのプリンセスが好きという女の子もたくさんいる。ディズニーを通じてであれば、子どもたちの家庭での英語学習もはかどるかもしれない。

 

ディズニーの英語システムなど、値段が80万以上するようなものもあるが、高価な教材を買う必要はない。ディズニーは英語の絵本やCD、無料のYouTubeチャンネルなど、英語のネイティブが楽しむようなものがたくさん提供している。

ということで、最後は子どもの英語学習に使えるディズニーリソースを紹介する。

 

ディズニーを英語教育に取り入れる際の注意点

子どもの英語学習にディズニーを取り入れる場合、一番気になるのが作品の長さだろう。映画や、ストーリーに忠実な絵本は、子どもが集中するには長いし、英語を理解しきれない可能性が高い。

そこでまずは、子ども向けに簡略化された絵本などがおすすめだ。英語の読み聞かせが難しいと感じる保護者は、CD付きの絵本がいいだろう。

その場合も、できるだけ中身を確認し、英語の難易度や長さが子どもの英語力に合っているかを見極めるようにしよう。

 

また、今回は紹介していないが、ディズニーの歌のCDもたくさん販売されている。

ふつうの子ども向けの英語の歌に比べると難易度は高めだが、普段から聴いたり口ずさんだりすることで、英語の発音に慣れることができるだろう。

特に好きなキャラクターがいる、という場合は、それだけで学習のモチベーションになるはず。上手に取り入れて、家庭で英語に触れる機会を増やしていこう!

 

Ocean of Color

Ocean of Color (Disney/Pixar Finding Dory) (Step into Reading)

Ocean of Color (Disney/Pixar Finding Dory) (Step into Reading)

Bill Scollon
1,019円(12/09 13:24時点)
Amazonの情報を掲載しています
絵本概要

Disney/Pixarの映画『Finding Dory』をベースに作られた絵本。フレンドリーだけど忘れっぽいドリーと大好きな仲間たちとの再会、そして家族がテーマの物語である。絵本にはシールもついてくる。

(値段:約600円)

 

著者紹介

Bill Scollonは児童書作家である。Disney Press、Studio Fun、DreamWorks、Pixarといった様々なスタジオに作品を提供している。共同執筆した本のシリーズもある。

 

おすすめの理由

この絵本はStep into Readingという絵本シリーズのなかの1冊である。シリーズには理科や算数を扱ったものから物語まで様々な絵本が含まれており、今回紹介している絵本のようにディズニー作品も多い。

Step into Readingは5つのレベルに分けられ、子ども達が徐々に自分で英語の文章を読めるようにと作られている。30年以上もの歴史を誇り、教育者からも信頼の厚いシリーズである。

 

ここで紹介している絵本はそのステップ1レベルである。文字が大きく、簡単な単語で構成されており、絵を見ながらストーリーを理解しやすいように工夫されている。

英語の知識がそれほど多くない子どもであっても、英語を聞いて理解しやすく、と同時に、英語力に不安のある保護者でも読み聞かせしやすいはずだ。

また、アルファベットを覚え、自分で単語を読みたいという子どもが、朗読の練習に使うのにもぴったりな絵本である。

 

The Little Mermaid

The Little Mermaid Step into Reading (Disney Princess)

The Little Mermaid Step into Reading (Disney Princess)

Homberg, Ruth
950円(12/09 13:49時点)
Amazonの情報を掲載しています
絵本概要

ディズニー映画『リトル・マーメイド』をもとに、魔法の世界を体感できる絵本。ディズニーのプリンセスの中でも人気が高いアリエルが主人公である。

 

著者紹介

Ruth Hombergは児童書作家兼編集者。10年以上の実績があり、児童書分野のマーケティングにも携わっている。Step into Readingシリーズの絵本も数冊手掛けている。

 

おすすめの理由

先ほど紹介したStep into Readingシリーズの1冊。こちらの作品はステップ2レベルである。

このレベルの作品は基本的な単語と短い文章で構成され、物語がシンプルなことが特徴である。読み聞かせることで基本的な単語を教えてあげることができる。

 

また、リトル・マーメイドの映画を観たり、映画の内容そのままの絵本を読み聞かせたりするとあまりにも長いが、この絵本ならば物語がシンプルになっているので子どもでも集中して取り組むことができるだろう。

よく使う単語を自分で読むことができ、新しい単語も少し手伝えば読むことができるという子の朗読用にもおすすめだ。

 

Walt Disney’s Alice in Wonderland

Walt Disney's Alice in Wonderland (Disney Classic) (Little Golden Book)

Walt Disney's Alice in Wonderland (Disney Classic) (Little Golden Book)

RH Disney
822円(12/09 13:49時点)
Amazonの情報を掲載しています
絵本概要

1951年に製作されたディズニー映画『ふしぎの国のアリス』をもとに作られた絵本である。

この絵本はLittle Golden Bookという絵本シリーズのなかの1冊である。Little Golden Bookは1942年に出版を開始した歴史ある絵本シリーズである。

 

まだ質の高い絵本は高価なものだった時代に、Little Golden Bookは当時の価格で1冊25セントという安さで販売し、センセーションを巻き起こした。

シリーズには多くの著名な児童書作家の絵本が含まれ、現在でも多くの人々に愛されている。本の金色の背表紙が特徴。

 

おすすめの理由

1ページに4-5文あり、少し難しい単語も使われているので、ある程度英語を学習している子ども向け。

とはいえイラストも分かりやすいし、有名なお話なので大体のストーリーを知っているという子どもも多いかもしれない。

そういう場合は多少英語が難しくても飽きずに聞ける可能性もあり、知らない単語を耳から学習したり、長い英語の文章を聞いて理解したりする練習になりそうだ。

 

M is for Mickey

M is for Mickey

M is for Mickey

Disney Books
Amazonの情報を掲載しています
絵本概要

ミッキーとその仲間たちが登場するアルファベット学習用の絵本。各ページに1つのアルファベットという構成。

絵の部分を持ち上げることができる仕掛けがついており、そのアルファベットから始まる単語を学べる仕組みになっている。

 

おすすめの理由

子ども達が好きなミッキーや仲間のキャラクターがたくさん登場し、仕掛けもついている絵本なので、楽しくアルファベットや単語を学ぶことができそうだ。

ページには大きく太くアルファベットが書いてあり、書き順も示されているので、アルファベットを教えながら指でなぞるといいだろう。

 

単語もappleなど基本的な単語からartなどちょっと難しいものまで様々で、100以上の単語が出てくるので、語彙が広がりそうだ。

保護者は絵を指さしながら「What’s this?」と質問して答えを教えてあげればいいので、英語力に少し不安があっても一緒に楽しむことができる。

 

Disney*Pixar Board Book & CD Treasury Box

Disney*Pixar Board Book & CD Treasury Box

Disney*Pixar Board Book & CD Treasury Box

Disney Books
2,105円(12/09 17:26時点)
Amazonの情報を掲載しています
絵本・CDの概要

Disney*Pixar 映画でお馴染みの『Finding Nemo』『Toy Story』『Cars』をベースにした3冊の絵本とその朗読CDのセット。

Nemoと釣りゲームをしたり、Woodyとロデオをしたり、Lightning McQueenとレースに参加したりと、楽しいストーリーばかりである。

 

May先生おすすめの理由

文章はそれほど長くないのだが、多少難しい単語も含まれているので、少しは英語の学習歴のある子どもの方が楽しめそうだ。単語の意味など、説明を加えながら読み聞かせをしてあげるといいだろう。

この商品の最大の魅力は朗読のCDがセットになっていること。英語の発音が不安な保護者でも、子どもに英語絵本の読み聞かせをしてあげることができる。

CDを使う場合でも、そばについて分からないところは補足してあげよう。同じシリーズで『ふしぎの国のアリス』や『バンビ』をベースにした商品も販売されている。

 

Minnie Saves Christmas

Minnie Saves Christmas Read-Along Storybook & CD (Read-Along Storybook and CD)

Minnie Saves Christmas Read-Along Storybook & CD (Read-Along Storybook and CD)

Disney Books
837円(12/09 13:24時点)
Amazonの情報を掲載しています
絵本・CDの概要

クリスマスイブに、ミニーやミッキー、その仲間たちが、サンタクロースが抱える問題を解決する、というストーリー。はたしてミニーたちは無事にクリスマスを迎えることができるのか?

ミッキーやミニーが歌うジングルベルもCDに収録されている。

 

おすすめの理由

こちらもCDがセットになった商品なので、安心して絵本の読み聞かせをすることができる。

クリスマスがテーマの絵本なので、使用できる時期は限られてしまうかもしれないが、クリスマス前は大活躍してくれるはず。

 

絵本の文章は少し長めである。ある程度英文を聞き慣れている子どもの方が理解しやすいだろう。

クリスマスに関する英単語(Santa、presentなど)は日本語でも使うものが多いが、CDを使用することで英語らしい発音を身につけることができる。

 

Disney Junior

YouTubeチャンネルの概要

これは、Disney Juniorというアメリカの有料テレビネットワークのyoutubeチャンネルである。

テレビのDisney Juniorではテレビ用のアニメシリーズなどを放映しており、このyoutubeチャンネルでもマペットやミッキーなどが登場する動画を視聴することができる。

 

おすすめの理由

歌やアニメなど多くの動画を観ることができる。

ディズニー映画は長いので、子どもが通しで観るのは難しいが、このチャンネルにアップしてある動画はほとんどが1-2分ととても短いので、ダラダラ観るのを防ぐことができる。

 

動画は映像で楽しませる要素が強く、英語の分量はそれほど多くないので、英語学習歴が浅い子でも飽きずに観ることができそうだ。

ディズニーキャラクターの声は慣れないとちょっと聞き取りにくいのが難点かもしれない。

 

マジック・イングリッシュ

マジック・イングリッシュDVD コンプリート・ボックス

マジック・イングリッシュDVD コンプリート・ボックス

ディズニー
22,980円(12/09 12:49時点)
Amazonの情報を掲載しています
DVDの概要

マジック・イングリッシュはディズニーが販売しているDVDの英語教材である。

ディズニーのキャラクターが登場し、発音したり歌ったりしながら楽しく英語を学習できるように製作されている。

今回紹介しているのはDVDがすべてセットになっているものだが、DVDをそれぞれ単品で購入することもできる

 

おすすめの理由

家庭でもきちんと時間を取って英語を学習させたいという場合には、こうした英語学習教材を使用してみるのはいかがだろうか?

各DVDは、あいさつ、動物、食べ物、家、身体、色、数など、子ども達にとって身近なテーマで構成されている。

そしてそのテーマごとに歌やゲーム、word playなどのメニューがあり、無理なく英語を学習できるようになっている。

 

それぞれのテーマに合うディズニー映画のシーンを、英語学習に取り入れているのが特徴だ。DVDなら1つのメニューだけを選択して学習することができるので、短い時間でも効率よく学習できる。

家ではあまり英語学習に取り組んでくれない子どもでも、ディズニーなら楽しんで学習してくれるかもしれない。

 

Mengshan
さて、読み聞かせにおすすめの絵本をたくさん紹介してきましたが如何だったでしょうか?
Mengshan
今、アメリカではどの本が人気なの?と気になる方は、アメリカのAmazonの子供むけベストセラーを眺めるのも参考になります!
Mengshan
絵本のまとめ買いなら、楽天のセットもお得で便利ですよ。ピンポイントで選べないのは不便ですが。

 

英語・日本語併記のバイリンガル絵本

英語・日本語併記のバイリンガル絵本
Mengshan
英語を教えるといっても、日本語もあると便利ですよね?同じ名作絵本を英語版、日本語版と揃えるとコストも2倍かかってしまいます。
Mengshan
ママは日本語、パパは英語と切り替えながら読んであげるのもバイリンガル育児には効果的です。
Mengshan
いくつかおすすめの日本語・英語併記の本を紹介します!
英語でもよめるはらぺこあおむし

英語でもよめるはらぺこあおむし

エリック カール
1,759円(12/09 16:20時点)
Amazonの情報を掲載しています
英語でもよめる くまさんくまさんなにみてるの?

英語でもよめる くまさんくまさんなにみてるの?

マーチン,Jr.,ビル
1,540円(12/09 16:48時点)
Amazonの情報を掲載しています
英語でもよめる スイミー (レオ=レオニの絵本)

英語でもよめる スイミー (レオ=レオニの絵本)

レオ=レオニ
1,870円(12/09 13:49時点)
Amazonの情報を掲載しています
英語でもよめる じぶんだけのいろ

英語でもよめる じぶんだけのいろ

レオ・レオニ
1,430円(12/09 14:03時点)
Amazonの情報を掲載しています
星の王子さま ∼The Little Prince ∼ (世界の名作 英語絵本)

星の王子さま ∼The Little Prince ∼ (世界の名作 英語絵本)

サン=テグジュペリ
1,980円(12/09 18:15時点)
Amazonの情報を掲載しています

 

無料の英語絵本も!おすすめアプリ、サイト

Storyline Online


アメリカのノンプロフィットによって運営される「Storyline Online」は英語絵本が聴き放題のサイト。

朗読者はアメリカの俳優やセレブレティで、ケビンコスナーやダースベーダーの声優が、感情豊かに絵本を読んでくれる。

2020年7月現在で50冊程度の絵本朗読を動画で提供している。

 

Oxford Owl

oxford-owl-books

ギリスのオックスフォード大学出版局運営するOxford Owlは、パソコンやタブレットで読める絵本を200冊程度提供している。

利用には無料の会員登録が必要。詳細はこちらの記事がわかりやすい。

 

StoryNory

StoryNory

幼児・子供向けの物語や神話のオリジナルストーリーを音声付きで提供。

どちらかというとテキストと中心でイラストよりストーリーを重視しているので、新生児よりも文章が少し読める年中や小学校低学年におすすめ。

ウェブサイトに加え、iPhoneアプリではポッドキャストを聞くことができる。

 

OpenLibrary

OpenLibrary

カリフォルニアの非営利団体が運営している無料のインターネット図書館。

通常の洋書はもちろんのこと、クラシックな絵本も多数収録。タブレットやパソコンで1回5冊までダウンロードして2週間借りることができる。

小さい子供はタブレットより紙の絵本のほうが集中できる傾向にあるが、英語絵本を購入する前に中身を見たり、子供が好きかどうかチェックしてみるに便利。

 

Mengshan
この他にも無料で絵本が読めるサイトやサービスは多数あります。私がよく使っているのはこちらです!

»【超厳選】英語絵本が無料?サイト・読み聞かせサービス8選

 

Mengshan
下記の記事では大人も使える無料絵本やアプリのリソースを紹介しているのでチェックしてみてくださいね!

» 7000冊以上の英語を聞こう!!無料オーディオブックサイト8選

» 子育て中のママが厳選!子供におすすめの無料英語アプリ6選

 

ねこ君
読んでくれてありがとう!!
にゃんこ先生
質問、要望、ツッコミ、おすすめ勉強法、なんでも遠慮せずにコメントしてね。
にゃんこ先生
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