




今回は、英語の多読やその他洋書のリーディングにもってこいの、便利で手軽なKindleアプリを紹介する。
Kindleにはたくさんの洋書が取り揃えてあって、スマホにKindleアプリを入れておけば、どこでも気軽にたくさんの洋書にアクセスできる。
ここでは、そんなKindleアプリの使い方からおすすめの本まで一挙に紹介。アプリ内で入手可能な無料の本も紹介しているので、是非最後まで読んで欲しい。
この記事の著者:Hideki
こんにちは。現役大学生のHidekiです。高校生の時に英語を本格的に勉強し始めて、卒業前にアメリカの大学を受験し、合格しました。やはり、幼い頃に特別な英語教育を受けていたわけでもないので、受験は結構大変でした。しかし、同時に挑戦したからこそ経験できたことも多々あります。私はそのような経験を通して、みなさんの英語学習や大学受験に少しでも役立つような情報を発信していきたい思っています。
目次
Kindleアプリの概要

Kindleアプリは、専用端末がなくてもKindle本を楽しむことができる、スマートフォンやパソコン、その他タブレット向けのアプリだ。
一度Kindleで買った本は、アプリがインストールしてあれば、どの端末からもアクセスすることができる。
公式ページによると、Kindleアプリを使えば320万冊以上もの本が楽しめるようになっており、洋書の品揃えもかなり豊富。
また、後ほど詳しく紹介するが、機能的にもかなり充実していて、簡単に大事なところをハイライトしたりすることもできる。
さらに、背景の色や文字の大きさを変えたりなど、自分に合わせたカスタマイズが可能だ。
このアプリは、スマホがあればいつでもどこでも使えるので、洋書を持ち運ぶ手間が省け、スキマ時間に楽々とリーディングができてしまう。
まさに、忙しい学生や社会人にはとっておきの多読用アプリなのだ!
洋書多読にKindleアプリを使う3つの利点

洋書の多読にKindleアプリを使うのには様々な利点がある。主な点が以下の3つだ。
持ち運びが便利
まず、Kindleアプリはスマホさえあれば使えるので、紙の本を持ち運ぶよりも圧倒的に持ち運びが便利だ。
特に、多読をする際は複数の洋書を常備していたいということもある。そんなとき、Kindleアプリさえあれば、スマホを携帯するだけで、何冊もの洋書を常に持ち歩くことができてしまうのだ!
出先で急に何か読みたくなったり、別の本が読みたくなっても、Kindleアプリがあれば簡単に対応できてしまうので、いつも紙の本を持ち歩いている人にはぜひおすすめしたい。
スキマ時間を最大限に有効活用できる
Kindleアプリをスマホに入れていれば、ちょっとスキマ時間ができた時にも洋書のリーディングができるので、その点もこのアプリの魅力の一つだ。
スマホは基本どこに行くにも持ち歩くものなので、予期していなかった空き時間などにも洋書で読書ができ、紙の本を持ち運んでいた時よりもかなり効率的に時間が使えるようになるはず!
洋書の読書に適した機能が豊富
Kindleアプリには様々な便利な機能が備わっている。例えばハイライト機能を使えば、大事な部分を蛍光ペンでなぞる様にハイライトできる。また、好きなところにメモを取ることも可能だ。
他にも、本文中の英単語を選択すると、自動的に辞書やウィキペディアに載っているその単語の意味を見せてくれる機能もある。
さらに、紙の本ではできない様な機能もたくさんあり、例えば文字のサイズを変えたり、フォントを変えたり、背景の色を変えたりもでき、自分に一番あった設定にすることが可能なのだ。
Kindleアプリの使い方

ここからは、実際のアプリの写真も踏まえながら、Kindleアプリを使った洋書の読み方について紹介していく。
まだKindleアプリを入れるかどうかわからないという人も、アプリの中身がどんなものかを知る上で参考になるので、ぜひ一読してほしい。
ステップ1:アプリをインストール
Kindleアプリはスマホで使う場合、iPhoneならApp Storeから、AndroidならPlay Storeから入手することができる。また、ログインにはAmazonのアカウントに使用しているメールアドレスとパスワードが必要となる。

ちなみにこちらはPlay Storeからの画像。インストールができたら、早速アプリを開いてログイン(サインイン)してみよう!
ステップ2:アプリで洋書を探す
Kindleアプリでは、アプリ内の「STORE」のタブを開くと、そこで本を購入することができる。もちろん無料の本もたくさんあるので、購入と言っても必ずしも料金がかかるわけではない。
まずは、「洋書」や欲しい本のタイトルで検索をかけてみよう!

購入する前にサンプルを入手することも可能なので、気になる本は一度サンプルをダウンロードすることをおすすめする。
欲しい本が見つかったら、早速購入だ! この後で、おすすめの本なども紹介するので、迷ったらそちらも参考にしてみてほしい。
ステップ3:入手した洋書を開く
購入した本は、サンプルも含め、「LIBRARY」のページに次のように保存される。

購入した洋書は、一度ダウンロードしてしまえばインターネットが使えない環境でも読むことができるので、とても便利だ。
では早速一冊開いてみよう。

今回見本で開いた洋書は、名作『華麗なるギャツビー(The Great Gatsby)』の1ページ目だ。スマホの画面上ではこのようになる。
横にスワイプするとページをめくることができ、紙の本同様に読んでいくことができる。
もちろんこのまま読み進めることもできるが、アプリの機能を最大限に活かし、より効率よく洋書を読んでいくため、次のステップではKindleアプリの様々な機能について紹介する。
ステップ4:好みに合わせてカスタマイズ
一度タップすると、次のような表示になる。

この上の部分の「Aa」となっているところを押すと、次のように様々なオプションが出てくる。

これを編集すれば、自分の好みにページをカスタマイズできる。これを使ってアプリを読みやすい形にしてみよう。
カラーはホワイト、ブラック、セピア、グリーンの4種類から選べる。背景が常にホワイトだと目が疲れてしまうという人は、ブラックや他の優しい色を使うのがおすすめだ。




他にもフォントや文字の大きさ、余白などいくつか変えられる部分があるので、いろいろ試して自分の読みやすい形を探してみよう。
ステップ5:ハイライトや辞書などの機能を駆使
カスタマイズが終わったら、いよいよ本格的に洋書を読んでいこう!
Kindleアプリには、うまく活用していきたい便利な機能がたくさんついている。
例えば、ハイライト機能。文章の上に指を置いて少し長押しすると、次の写真のように文章を選択することができる。

このときオプションが出てくるが、一番左のものを押すと、選択した文章をハイライトすることが可能だ。色は黄色、水色、ピンク、オレンジの4色から選ぶことができる。
ハイライトをした結果が次の写真だ。

これと同じ要領で、1単語だけ選択した際は、自動的に辞書のオプションが登場する。

この機能によって、意味を知らない英単語に出会した時も、いちいち辞書やネットで調べることなく、簡単に意味がわかってしまうのだ。
また、人物名や地名など、固有名詞を選択した際は、次のようにウィキペディアの内容を参照できるようになっている。

毎回辞書を引くのが面倒で、多読や英語のリーディングで一度挫折してしまったという人も、Kindleアプリのこういった機能を使えば、きっと楽に続けていけるはずだ!

Kindleを使った洋書リーディングのコツ

ここからは、 Kindleだからこそできるリーディングのコツを4つ紹介していく。
スキマ時間を有効活用
何といってもKindleの利点はどこにでも持ち運べること。スマホさえ携帯していれば、いつでも洋書にアクセスできる。
だからこそ、スキマ時間にS N Sなどを見るかわりに Kindleで洋書を読む習慣をつけよう。
こうすれば、他の英語などの勉強の時間を割いてリーディングの勉強をする必要がなく、時間の有効活用ができる。
面白くない・レベルが合っていない時は即チェンジ!
洋書でリーディング力を上げると言っても、読んでいる本が面白くなければ長続きしにくい。また、英語のレベルが合っていないとすぐに挫折してしまうものだ。
もし今読んでいる洋書が面白くない・難しすぎると思ったら、迷うことなく違う本に移ってしまおう。
Kindle上にはたくさんの無料本やディスカウントされた本がある。紙の本のように本屋に行ってお金を払う必要がないため、出費が少なく購入が非常にたやすいのだ。
せっかく Kindleを使うのだから、この点を最大限に利用して贅沢にどんどん洋書を替えていこう。
ちなみに目安としては、多読・速読の場合、1ページの間に何度も知らない単語にぶつかるのであれば、その本は難易度が高すぎる可能性がある。
多読・速読は、辞書を使わずスラスラと読んでいくのが基本なので、こう言った場合は本を替えることをおすすめする。
多読・速読だけでなく精読も取り入れる
多読や速読の練習に加えて、精読も取り入れるのも Kindleの効率的な使い方だ。精読する場合、多読・速読と比べて辞書を引く回数が増える。
紙の洋書でやると、いちいち辞書を引いたりネットで検索をかけたりする手間がかかるため、かなり面倒だ。その点、 Kindleだと単語をクリックするだけで意味がページ上に出てくる。
そのため、意味を調べるのが本当に楽なのだ。ぜひ、精読を取り入れてリーディング力強化につなげていきたい。
Audibleでリスニングも強化

どうせなら洋書で読解力だけでなく、リスニング力も強化したいところ。ここで便利なのはAmazonが提供するオーディオブックサービスのオーディブルだ。
一度読んだ本を音声で聞くことで、洋書をリスニングの練習にも活用しよう。
オーディブルで音声を購入するには追加料金がかかるのだが、最初の1冊は無料で聞くことができる。
詳しい使い方はこちらの記事で解説しているため、チェックしてみよう。
無料のおすすめ洋書

ここからは、Kindleで入手でいる、多読や英語のリーディングにおすすめの洋書を紹介する。
Kindleアプリでは、無料の作品もたくさんあり、お金をかけなくてもかなり良い洋書が読める。その中でも、特におすすめの電子書籍を以下で紹介する。
Kindleをはじめようか迷ってる人も、まずはここから始めてみてはいかがだろうか。
Public Domain Books
Public Domainとは、知的財産権の発生していない知的創作物のことを指し、Public Domain Booksとはつまり、現在誰も知的財産権を所有していない本のことだ。
KindleではPublic Domain Booksが無料で入手できるようになっているので、紙の本を買うよりかなりお得になっている。
中には古典から比較的新しい作品まで様々存在するので、多読初心者や洋書初心者でもきっと自分に合った本が見つけられるはずだ。
ここでは有名な『華麗なるギャツビー』とダーウィンの『種の起源』の他に、明治時代までの日本の歴史を書いた『A History of the Japanese People From the Earliest Times to the End of the Meiji Era』を紹介する。
これらの他にも『ガリバー旅行記』などの小説や、アインシュタインの相対性理論について書かれた科学的な本まで多種多様な洋書があるので、ぜひ一度目を通してみてほしい。
The Great Gatsby (English Edition)
On the origin of species (English Edition)
Amazon Classics
Amazon Classicsは、Kindleで無料で入手できる、古典を中心とした様々な洋書の小説を含むシリーズだ。
このシリーズには、数多くの古き良き古典作品が存在する。例えば、シェークスピアの作品なら『ロミオとジュリエット』や『ハムレット』、『マクベス』などが読めるし、SF小説の代表的な作品『タイムマシン』や、ギリシャの名作『オデュッセイア』なども含まれている。
とにかくたくさんあるので、まずは知っているタイトルの洋書から手をつけてみてはいかがだろうか。
Hamlet (AmazonClassics Edition) (English Edition)
The Time Machine (AmazonClassics Edition) (English Edition)
The Odyssey (AmazonClassics Edition) (English Edition)
アメコミ作品
Kindleには、無料で入手できるマーベルのアメコミ作品がいくつかある。
『アメイジング・スパイダーマン』や『アイアンマン』、『アベンジャーズ』など、映画でお馴染みのキャラクターたちが活躍するものが多く存在するので、特にアメコミファンにおすすめ。
アメリカのコミックを読んだことがないという人も、文字が少なめで読みやすいので、ぜひ試しに読んでほしい。
特に、こういったコミックの方が、ネイティブの自然な表現を学びやすいこともあるので、イラストと一緒に楽しみながら英語を学んでいこう!
Free Comic Book Day 2018: Amazing Spider-Man/Guardians Of The Galaxy #1 (English Edition)
Marvel Adventures Iron Man (2007-2008) #1 (English Edition)
初心者も安心の絵本
上記の本はみな中・上級者向けだが、とにかく簡単なものから始めたいという多読初心者には絵本がおすすめだ。
Kindleにはたくさんの無料の絵本や児童書があるので、軽いものをとにかくたくさん読みこなしていきたい派の人にはもってこいだ。
まずは絵本の多読で徐々に力をつけて、より難しい作品に挑戦していこう!
The Dog Who Watched TV (Creature Teachers - early readers Book 4) (English Edition)
もっと無料の洋書が知りたいという人は、次の記事もぜひ参考にしてほしい。
» 【完全版】Kindleジャンル別無料洋書100選【多読・英語学習】
Kindle Unlimited

Kindleには毎月定額で本が読み放題のKindle Unlimitedというサービスも存在する。
多くの洋書がカバーされており、月に2、3冊読める人には一冊づつ購入するよりお得のため検討してみよう。
こちらから洋書の一覧を確認することができる。
有料のおすすめ洋書
有料の洋書となると、Kindleには数多くの洋書が存在するので、他の記事でおすすめされている本も大体見つかるはずだ。まずは以下のような記事を参考に選ぶのをおすすめする。
» 『死ぬまでに読んでおきたい本100冊』から おすすめ洋書を厳選!
» 洋書はベストセラーから!NEW YORK TIMESおすすめの20作品
その上で、ここでは2種類、あまり他では紹介されていないおすすめの作品を紹介する。
日本の古典の英訳版

まず紹介するのは、日本の古典だ。
Kindleでは、『源氏物語』や『枕草子』を始めとする、学校の古典の時間で習うような日本の古典の英訳版が存在する。
一見、日本の古典の英訳版と聞くと、「古典がそもそも難しいのに、さらに英語で書かれてあるのか…」と異常に難しく感じてしまうかもしれないが、実はその逆だ。
実は、こういった本は英語で書かれている方が、古典の文法などを気にしなくていいため、はるかに読みやすい。
実際に英語で読んでみると、学校で習ったときには気づかなかった作品の良さに気づけたり、そもそもその作品がどういったものだったのかをしっかり理解できるようになる。
特に『源氏物語』などは1200ページにも及ぶ長編で、全編を読むのは一苦労だが、それと同時に得るものも多いので、古き良き日本の古典をぜひ英語で挑戦してみてほしい。
The Tale of Genji: (penguin Classics Deluxe Edition) (English Edition)
The Pillow Book (Penguin Classics) (English Edition)
漫画の英訳版・バイリンガル版
最後に、日本の漫画の英訳版とバイリンガル版を紹介する。Kindleではいくつかの英語に翻訳された日本の漫画を読むことができる。
漫画はイラストがあるので、わからない単語が少しあっても比較的読み続けやすく、さらに日常的な表現が多いので、実践的な英語を学ぶ上ではとても重宝する。
また、英語のレベル自体は意外に高く、ためになる単語やフレーズも多いので、多読やリーディングの中・上級者におすすめだ。
Hunter x Hunter, Vol. 1: The Day of Departure (English Edition)

まとめ
今回は、Kindleアプリを使って、手軽に洋書を読む方法について紹介した。
Kindleアプリを使えば、洋書の持ち運びの手間が減ったり、スキマ時間を有効に使えるようになるだけでなく、ハイライトや辞書の機能などを使って、より楽に洋書のリーディングを楽しむことができる。
英語の多読を頑張りたい人にとっては一石三鳥にも四鳥にもなるアプリなので、ぜひ使ってみてほしい。




