偉そうなことを言っているが、私の英語力はまだまだネイティブにはほど遠い。
あと5年、いや10年は、英語の滝に打たれる修行僧になる必要があるだろう。会話は全ては聞き取れない。単語力もこれから上げていかなければならない。
しかし、TOEFLとIELTS、GMATをクリアし、英語でインタビューを受け、合格し、こうして今アメリカにいる。既にMBAを卒業したが、アメリカで職を得ることもできた。
英語は嫌い、海外生活ゼロ、純ドメと、3拍子そろった私の勉強方法が全て効率的だった訳ではない。時間の無駄も、お金の無駄もたくさんした。
今だからこそ、昔の私に伝えたい、そして、これからも使っていく、英語の王道勉強法を紹介したい。
著者について:RYO
こんにちは!There is no Magic!!の運営者のRyoです。英語嫌い、海外生活ゼロ、純ジャパと3拍子揃った僕でしたが、試行錯誤と涙の結果、アメリカMBA留学を達成し、卒業後はアメリカで働いています。皆さんに最高のリソースと勉強法を届けるためにこのサイトを作りました!私のキャリア詳細はこちら。
ステップ0: 英語学習に最短はないことを理解する

英語の勉強を始めたいと思った時、世の中には悪い奴らがたくさんいる。
- 1ヶ月でTOEIC900点が取れる冊子3千円。
- 聞くだけで英語が話せるようになる◯◯マラソン3万円。
- 60日でネイティブ並みにペラペラになるメソッド10万円。
- 3ヶ月でTOEFL、IELTSの点数を倍にする◯◯20万円。
よく聞けよ?
そういううまい話はこの世の中に一切ない。全てウソ。全て詐欺だと思ってくれて問題ない。効果のないダイエット食品のようなものだ。お金をとって逃げられる投資詐欺と一緒だ。
ダイエットや、お金を儲けるための魔法がないことは、誰もが知っている事実である。英語も同じだ。
私は、こと教育において、経験や知識のない人、人の希望や夢を利用して、金を搾取するものが許せない。
最短はないこと、地道な努力が必要なことを理解しよう。しかし、正しい勉強方法を忘れなければ、絶対に英語はできるようになる。私がそうだったように。



英語リスニングの勉強法

リスニングについても、まず「最短はないこと」を理解して、あとはひたすら以下3つのステップを同時にやり続けるだけである。
- ひたすら聞く
- わからなかった部分のスクリプト確認する
- 理解できるようになるまで聞く
努力の途中でうまそうな話がたくさんあるかもしれない。その時には、再度魔法はないことを思い出して、地道な努力を続けよう。絶対に、騙されるな。
ステップ1: ひたすら聞く

ここでひたすら聞くというのは、同じ教材をひたすら聞くということを言っているのではない。
8割くらいの理解になったら、さっさと次の教材に移ろう。理由は3つ。
One。言葉には色々な表現や単語があり、基本的に過去に聞いて理解した文構造や、単語、表現しか、聞き取れない。理解できない。
Two。同じ教材を100%完璧にしようとすると疲れる。飽きる。つまらない。続かない。時間がかかりすぎる。
Three。1週間後、1ヶ月後、同じ教材に戻ってもう一度聞いて見る。8割以上聞けるようになっている。
ある程度リスニング力が付いたら、7-8割ぐらい聞き取れるレベルの、新しい教材をたくさん聞くことで、瞬発的な理解力を高めることができる。
教材
勉強用の教材は、本当の会話と比べて簡単すぎる、つまらない場合が多い。
YouTubeやアニメ、海外のスマホアプリの方が、レベルも高く内容も楽しめるものが多い。
自分のレベルにあった・・ではなく、ちょっと背を伸ばしてレベルの高いものを選んだ方が、最初は苦しいが伸びるスピードも早くなる。
ステップ2: わからなかった部分のスクリプトを確認する
聞いてわからなかった部分は、読んで理解すればいいじゃない?
わからなかった部分をそのまま放置しておくと、その部分は一生聞き取れるようにならない。
むしろ、一回聞いて理解できた部分は、もう二度と聞かなくても良いぐらいである。
わからなかった部分にフォーカスして音源を聞き倒すことで、自分の苦手、穴を埋めることができる。
スクリプトのある教材
勉強用の教材は、基本的にスクリプトが付いているので学習に使いやすい。
また、最近のスマホアプリは、音声を聞きながらスクリプトが動くため、効率的に勉強ができる。
YouTubeも、英語スクリプトをオンにすれば、スクリプトの確認が可能。
英語版ジブリなんかも、スクリプトと一緒に学習すれば楽しく長く勉強できる。
好きな海外ドラマがあればなおさら。スクリプトはネットで検索すればいくらでも出てくる。
そうそう、スクリプトは、キンドルに送るとわからない単語も一瞬で調べられるからおすすめだ。
ステップ3: 理解できるようになるまで聞く
さて、聞いて、スクリプトを読んだ教材は、あとは、わかるようになるまで聞いて、読んでを繰り返すだけである。
私がした失敗は、今日は音読10回、明日はシャドーイング10回のように、機械的に頭を使わないトレーニングをしすぎたことだ。
頭を使わなければ、言葉は絶対にできるようにならないでしょう?
意味がわかれば、その他のことはどうでもいい。意味がわかるようになるまで、聞けばいいだけだ。わからなければ、またスクリプトを確認すれば良い。
そうそう、リスニングの勉強は、一度に3時間やるよりも、30分を6回やった方が効果がある。頭を英語脳に切り替える瞬間をたくさん作ろう。
リスニング学習の救世主

リスニングの勉強は辛い。本当に辛い。私はなんども涙した。
涙を流すことを覚悟した君たちに、さらにストイックになるためのアイテムを紹介する。
(1) ポータブルワイヤレススピーカー
アメリカにも持ってきた素敵な相棒。
私が全ての英語学習者におすすめする1位はワイヤレススピーカー。安い、軽い、防水だ。
ポケットに忍ばせて、家の廊下、風呂、トイレ、柔軟中、いつでもどこでも大音量で英語が聞ける。
覚悟を決めた人だけ買おう。
(2) Kindle
リスニングなのになんでKindleなのって思ってる?
上でも言ったけど、リスニングのスクリプトをKindleに送るんだよ。
紙で読むのだるいし、いちいちPCのページを開くのもだるい。
Kindleに送れば、いつでもどこでも読める。意味を調べるストレスもない。
(3) Hulu
勉強って飽きるよね?勉強に嫌になった時のお供にHulu。もちろん、英語勉強中は日本語の番組は見るな。
ドラマはムズイけど、アクション映画なら、動きでなんとかわかる。アニメ映画(Disneyとかカンフーパンダとか)の英語は比較的簡単だ。
スクリプトをネットでGETすれば、Kindleと合わせて相乗効果がある。
休憩中も英語にふれろ。


英語リーディングの勉強法

実は、私は読解力には結構自信がある。TOEFLのリーディングは29点、IELTSも8.0を獲得することができた。何をやってきたかというと、実はとてもシンプルだ。
冒頭の「最短はないこと」を理解して、あとはひたすら以下2つのステップを同時にやり続けるだけである。
- 単語を覚える
- 洋書を読む
努力の途中でうまそうな話がたくさんあるかもしれない。その時には、再度魔法はないことを思い出して、地道な努力を続けよう。絶対に、騙されるな。
ステップ1: 単語を覚える

読解力の基礎に単語力は必須なのは言うまでもない。
単語を覚えるのは辛い。覚えても覚えてもすぐ忘れる。長期記憶にすり込むためには、30-50ほどの反復的な練習が必要だろう。
単語帳の使い方調査では、単語帳のみを使う人が多いようだ。
個人的には、紙の単語カードを強くおすすめする。私も、当初単語帳のみで単語を覚えていたのだが、後半で単語カードに切り替えた。
と言うのも、単語帳だと、覚えていない単語のみを効率的に回すのが難しい。そして、単語帳の並びで意味を覚えてしまい、単語単体にすると意味が出てこなくなることがあったからだ。
今思えば、最初から単語カードでやっておけば、効率的に暗記をすることができたと思う。


おすすめ単語帳
巷には、数多くの単語帳がありどれを選んだら良いかわからないかもしれない。
個人的には、初心者にはDUO、上を目指すものには3800をおすすめする。
DUOは良書だが、意外と文で単語を暗記するのは難しい。レベルも低い。3800は、海外留学を目指すのであれば、必須アイテムだ。
ちなみに、どの単語帳を選んでもたいして質の差は出てこない。とりあえず人気の一冊を手に取っておけば不安が減る。決めた一冊をやりきろう。
ステップ2: 洋書を読む(多読)

なぜ洋書を読むことが読解力アップに必要なのだろうか?
目的は、読む絶対量を増やして英語に対する抵抗感(恐怖感)を減らすことにある。
話せるようになるためには、話すしかない、書けるようになるためには、書くしかない。
そして、読めるようになるためには、もっと読むしかない。そうでしょ?
試験問題の100倍以上の文量のある洋書を3冊読めば、何か変化に気づくはず。5冊読めば自信がつく。そして、10冊読んだ頃には確実に英語力は付いてくる。

洋書リンク集
洋書を読め。で終わらせることはしない。だって、何を読んだらいいかわからないでしょ?安心してくれ。レベル別洋書集を用意した。
個人的には、中級編以降から5冊以上は読んでほしい。
リーディング学習の救世主
洋書を読むって、言葉で言うほど簡単じゃない。単語はむずい、意味もわからない、最初はフラストレーションがすごくたまる。
ここで、あなたの英語学習を支援する強い味方を紹介したい。
Kindle
私の留学は、Kindleがなければ不可能だった。紙で買った洋書たちは10ページで本棚行き、これから一生開くことはないだろう。
それをここで語ることはしない。上記リンク先を参照してほしい。




英語スピーキングの勉強法

スピーキングも同じく、「最短はないこと」をまず理解したら、あとはひたすら以下3つのステップを同時にやり続けるだけである。
- リスニング力をつける
- 表現力を強化する
- 人と話す練習を毎日する
努力の途中でうまそうな話がたくさんあるかもしれない。その時には、再度魔法はないことを思い出して、地道な努力を続けよう。絶対に、騙されるな。
ステップ1: リスニング力をつける
英語を話せるようにするために、基礎となるリスニング力をつけることは重要だ。
相手が何を言っているのかわからないなら、こちらも何を言ったら良いかわからないに決まってる。
相手の話がわからないなら、会話が成り立たない。
勉強法
リスニングの勉強法は本当は単純。前の節でも説明したように、聞いて、読んで、聞くことを繰り返すだけなんだ。
教材
勉強用の教材は、本当の会話と比べて簡単すぎる場合が多い。
YouTubeやアニメ、海外のスマホアプリの方が、レベルも高く内容も楽しめるものが多い。
自分のレベルにあった・・ではなく、ちょっと背を伸ばしてレベルの高いものを選んだ方が、最初は苦しいが伸びるスピードも早くなる。
ステップ2: 表現力を強化する
言わずもがな、話せる単語力、表現力は重要だ。
勉強法
単語帳を覚えるのも重要だが、すぐに忘れるし、つまらないから続かない。
読んで、聞いて、書いて、話して、新しい単語を覚えるのはいかがだろうか?言葉は4技能全てで繋がっている。
教材
本を読んで、YouTubeを見て、ドラマを見て、何度も何度も同じ単語に触れることで、「状況に応じた単語の自然な使い方」を学ぶことができる。
単語帳は、こちらの1冊をやれば良いだろう。単語帳は、1冊やりきることが大事。
ステップ3: 人と話す練習を毎日する

私もそうだったが、話せるようになりたいと思っていても、話せるようになってから英会話を始めよう、話す機会を作ろうと思い、一人で勉強をしがちになってしまうことがあると思う。
間違えるのが怖い、アイディアが浮かばない、何を話したら良いかわからない。そういうもんなんだよね、人って。
私も、話すことから逃げていた。間違えるのを恐れていた。たくさん瞬間英作文をすれば良いと思っていた。
勉強法
しかし、話せるようになるためには、もっと話すしか方法はない。
だってそうでしょ?CD聞いて、本読んで、音読して、会話ができるようになるわけない。
練習法
怖いけど、一歩前に踏み出そう。オンライン英会話を始めよう。おすすめは、DMM英会話。1000回ぐらいやってようやく英会話の勉強方法がわかった気がする。
あとは、そうだな。自分はやる勇気が出なかったが、外国人が集まるmeet upに参加したり、couchsurfingで外国人を家にタダで泊まらせてあげることで、生の英語を聞き、英会話の練習をする方法もある。
それと、language exchange。こことかこことかで、「日本語と英語を交換しませんか?」と友達を探せば、意外と暇なナースやリタイアしたおじいちゃんと繋がり、メールやスピーキングの練習をすることも可能。
スカイプ英会話よりも、発音の良いネイティブの話を聞いてあげれば、ボランティア+リスニング練習+スピーキング練習+友達できるかもが、4ついっぺんにできるという素晴らしい企画になる。
キャシー(仮名)という引きこもりの女子大生が、「私がアメリカの大統領だったら!!」とスカイプで演説を初めたのは良い思い出である。
ケン(仮名)、ドナルド(仮名)とは、ボストンに来てすぐに会うものの、本当の英語に圧倒されてほとんどしゃべれなかったのもいい思い出だ。


英語ライティング

私は、「日本人だからライティングは大丈夫」とは言わない。ひたすら以下3つのステップを同時にやり続けるやらなければならない。
- 文を書く
- 間違いを発見する
- 洋書を読む
努力の途中でうまそうな話がたくさんあるかもしれない。その時には、再度魔法はないことを思い出して、地道な努力を続けよう。絶対に、騙されるな。
ステップ1: 英文を書く

英語を書く能力を養うために、何が一番重要か?文法?単語?違う、書くことだ。
日記でも、エッセイでも、メールでも、書く機会を増やして英文を作ることに慣れることが重要である。
日記を英語で書く
ただ、相手がいない日記はなかなか続かない。どこが間違っているのかもわからない。どうしたらいいの?
ここで登場するのが、Hello Talkだ。これは、スマホの言語学習SNSの一つで、ツイッターのように日記を英語で投稿すると、親切な英語のネイティブが無料で添削してくれるというもの。
添削してもらったら、ありがとうを忘れずに、そして、日本語で日記を書いている外人を代わりに助けてあげよう。
文通相手を探す
日記じゃなくて、メールとかメッセージのやりとりを英語でしたい?これも、立派な英語の勉強になる。相手は英語のネイティブだ。
上で紹介したHallo Talkでも、チャット相手を見つけることができるが、ラインのようなカジュアルなやりとりは長く続けるのは難しい。
そこで、私はメールによる文通をおすすめする。メールなら時間を気にせずに1日一通ぐらいやりとりすれば、365日続けるだけで相当量の読み書き練習をすることができる。
相手を見つけるのにおすすめは、Conversation exchangeとMy Lnagulage Exchangeだ。リンク先を参考にしてほしい。
ステップ2: 間違いを発見する
添削サービスを利用する
英語を書くと言っても、色々と間違えたまま書き続けてもそれは意味がない。書かないよりはましだけど。
個人的なおすすめは、最初は難しい構文を使わずに、自分でわかる文法を使って英作文をすることだ。
特段難しい熟語とか、表現を使う必要はない。言語の本質はシンプルに相手に伝えることである。意味が伝われば100点だ。
ラングリッジエクスチェンジでも、文法の添削はしてくれるが、そこまで人の親切を当てにしてはよくないだろう。
そこで使うのがGrammarly。最近日本でも知名度と評判を増している基本無料の添削サービスだ。
メールやエッセイを書きながら自動で添削してくれるため、スペルミスや基本的な文法ミスはゼロにすることができる。
ステップ3: 洋書を読む
洋書を読むのは、単語力と表現力を上げ、どんな構造で文章が書かれているのかを知るためだ。
単語力は単語帳で上げても良い。だが、多くの文章に触れることは重要である。
洋書の読み方に関しては、Shoheiの記事がすごく良い。これを参考にすると良いだろう。








はじめまして、僕のやってる事と、かぶってる事が多いので、嬉しくなりました。
只管listening〜script feedback〜只管listening〜script feedback
このgolden cycleが、全てを物語っています。
門前小僧が、知らぬ間に、お経を諳んじられる事は、語学習得と似ていると思います。
これからも、素晴らしい投稿を楽しみにしています。
こんにちは!励みになるコメントありがとう!
このゴールデンサイクルは当たり前だけど、実践していない人が多いよね。
これからも、みんなの役に立つような記事を出していけるように頑張るよ!応援よろしく!