




英語を学習するにあたり、最近利用する人が増えているのが「オンライン英会話」です。
オンライン英会話スクールは沢山ありますが、今回はネイティブキャンプについて、私の通算1年半の受講経験をもとに、
- ネイティブキャンプの特徴
- ネイティブキャンプの上手な使い方
- ネイティブキャンプがオススメな人
をお話します。
この記事の著者:レイトン愛加
高校時代アメリカに3か月留学、自分の英語力のなさに打ちのめされ本格的に英語の勉強をはじめました。大学卒業後はフィリピン支店勤務、その後オーストラリアで働きながらTAFE留学と英語づけの生活を送りました。現在はブラジルに移住、英語力維持とポルトガル語力向上に日々奮闘中です。
目次
ネイティブキャンプの特徴とは

ネイティブキャンプの特徴は、なんといっても「多話・多聴・多読」が可能であること。英語のインプットとアウトプットの両方が鍛えられます。
まずはネイティブキャンプの特徴について掘り下げていきます。
オンライン英会話について
まず最初に、オンライン英会話について簡単にご説明します。
オンライン英会話は、インターネットを通じてオンラインで英会話レッスンを受けることができます。スクールにより違いはありますが
- 25分授業
- レッスンの予約やキャンセル・振り替え等もネットで行う
- レッスンはZoomやSkype・各スクールのオリジナルアプリで受講する
- 通学に比べ値段が安い
- マンツーマンレッスン
であることがほとんどです。
レッスン受講時間・曜日が固定されておらず、忙しい人でも受講しやすい環境といえます。
ネイティブキャンプと他のオンライン英会話スクールの違い

ネイティブキャンプと、その他の一般的なオンライン英会話スクールで大きく違うのは主に3点です。
- 予約なしでレッスン受講可能
- レッスン回数無制限
- 自習教材の充実
ネイティブキャンプは「多話・多聴・多読」にむいています。それは上記3点の特徴があるからです。
一般的なオンライン英会話スクールは、事前にレッスン予約をする必要があります。
ですがネイティブキャンプはその必要がありません。空き時間ができたら、アプリやパソコンに繋ぎレッスンを受講することができます。
またレッスン回数に制限もありません。レッスン1回だけ受けても100回受けても同じ月謝です。
このためやる気さえだせば、相当な量のスピーキングの練習ができます。
「レッスン回数無制限・レッスン予約なしで受講可能」のメリットを最大限にするために、1日の中でネイティブキャンプに費やす時間を作ることをおすすめします。
例えば筆者は、朝起きてまず1レッスン、夜寝る直前に1レッスンする時間をとっています。※その他、昼間も時間ができたらアプリを立ち上げてレッスン受講しています。
「レッスン回数無制限・レッスン予約なしで受講可能」はとても便利なシステムですが、悪く言えばレッスンを受講する強制力がありません。
週1回受講と決められているスクールであれば、レッスン予約をしてレッスンを逃さないように努力すると思いますが、ネイティブキャンプの場合「いつでもできるから…」とついレッスンを先延ばしにしてしまいがち。
1日の中のスケジュールに組み込んで、ある程度レッスン受講を強制にすることをおすすめします。
![]() ネイティブキャンプ予約なしレッスン・レッスン回数無制限の注意点 ネイティブキャンプの月謝は6,480円 (税込)です。レッスン予約せず受講した場合に限り無制限でレッスンを受講できます。 レッスンを予約して受講すると、月謝以外に別料金が発生します。 ネイティブキャンプはコイン制と呼ばれるシステムを採用しており、レッスンを予約するのにコインを支払う必要があるからです。 ネイティブの講師を予約するのに約500コイン、フィリピン人講師で約100コイン、日本人講師で約400コイン、その他の国籍の講師で約100~400コイン必要になってきます。
ネイティブ講師や日本人講師は、レッスン予約なしで受講できることはほとんどないので、ネイティブ講師から発音を習いたい、日本語がわかる講師から習いたいなど、講師の国籍にこだわる人は、追加料金を払う必要があることがほとんどです。 |


また充実した自習教材も、ネイティブキャンプの特徴です。
オンライン英会話スクールの弱点といえば「インプットの弱さ」。
アウトプット(=スピーキング)の練習にはもってこいですが、インプット(=単語や文法など)が弱いことがほとんどです。
その弱点を克服するのが自習コンテンツ。
聞くコンテンツ、読むコンテンツを通じて、新しい文法や英語表現、単語などに出会う機会が増えます。
ネイティブキャンプの講師について

ネイティブキャンプの講師は、世界120か国から集まっています。
オンライン英会話スクールでお馴染みのフィリピン人講師が一番多く、その他にアメリカやカナダなどのネイティブ講師、セルビアやウガンダといった国の講師、そして日本人講師もいます。
このことは、ネイティブキャンプのメリットでもありデメリットでもあります。
メリット
- 世界中の英語に慣れることができる
英語は非ネイティブ話者の方が、ネイティブ話者よりも多い言語です。アメリカやオーストラリアといった英語が公用語の国でも、さまざまなアクセントのある英語を耳にします。
いわゆる「ネイティブが話す綺麗な英語」以外に慣れることができるのは、ネイティブキャンプのメリットだと思います。
デメリット
- ネイティブ・日本人講師を選ぶとコストがかかる
ネイティブ発音にこだわる人、日本語で英語を習いたい人は、月謝以外にもコストがかかります。
日本人講師・ネイティブ講師は、予約なしでレッスンできることは非常に珍しいからです。
- 講師の質はかなり差がある
講師は全員事務局によるテストを通過していますが、中には教え方がひどい最悪な講師もいます。
ネイティブキャンプは大規模なオンライン英会話スクールですから、10000人を超える講師がいて、講師の質には結構差があるのです。

ネイティブキャンプの教材について
カランメソッド、発音、ビジネスコースなど幅広いです。
気分にあわせて、レッスンのたびに教材を変更することもできます。自分の目的に応じた教材が見つかるはずです。
» 参考:ネイティブキャンプ教材活用術【無料教材からカランメソッドまで】
ネイティブキャンプの上手な使い方

オンライン英会話はアウトプット=スピーキングを鍛えるのには有効ですが、インプット=単語や文法の強化という点では弱いです。
自習コンテンツなどを利用して、バランスよく英語力を鍛える必要があります。
「読むコンテンツ」で単語や文法のインプットを

まずは自習コンテンツの1つである、「読むコンテンツ」で単語や文法の強化をしましょう。おすすめの使い方は以下の手順です。
まずは辞書をひかずに黙読
まずは辞書をひかずに、黙読します。教材は、自分のレベルに合ったものを選んでください。
(各教材にレベルがついています)わからない単語や表現もあると思いますが、まずは意味を推測しながら読んでいきます。
教材についている問題を解き内容が理解できているか確認
黙読が終わったら教材についている問題を解き、内容が理解できているか確認してください。
音声を聞きながら再度本文を読む
音声を聞きながら、再度本文を読みます。発音とイントネーションに注意しながら聞きます。
意味がわからなかった単語と表現を調べる
意味がわからなかった単語と表現を調べ、頭にいれます。単語数を増やすためにも、あとから何回でも勉強できるようにしましょう。
ネイティブキャンプの自習コンテンツの「単語帳」の利用がおすすめです。
これは自分で単語と意味を登録していくのですが、ここに登録して自分なりの英単語帳を作って、いつでも単語が学習できるようにしておきましょう。
シャドーイング
単語や表現を理解し本文の意味がわかったところで、シャドーイングをします。
各テキストにシャドーイング用の音声がついていますので、それを利用しましょう。録音機能もついているので、自分の音声をあとから客観的に聞くこともできます。
まとめを書く
最後はサマライズを書き出します。解答例も表示されますからそれと見比べながら自己添削することもできます。
ですが筆者のおすすめは、次回レッスン時に先生にチェックしてもらうことです。
ネイティブキャンプのレッスンはスピーキングの練習だけではなく、ライティングのチェックをお願いするなど自由度が高いです。
レッスン回数無制限ですから、しゃべらないともったいないということもありませんし、ネイティブキャンプならではのやり方ですね。
「聞くコンテンツ」で英語耳を作る

聞くコンテンツでは1分~2分程度の、隙間時間で聞けるリスニング教材が大量にそろっています。
携帯アプリからも聞けるので、登校・通勤時間の隙間時間でとにかく聞きまくるのがポイントです。
まずは翻訳など見ずに聞く
タイトルなどからどんな内容か推測しながら、とりあえず翻訳など見ずに聞いてみましょう。
各タイトルごとにレベルがついていますから、自分の本コースでのレベルにあわせたものを選んでください。何回か聞けば8割程度理解できるレベルのものをおすすめします。
単語確認
大体の内容が理解できたら、リスニング教材の語注を確認。知らなかった単語の意味を頭にいれてください。積極的に単語を増やしていきましょう。

↑こんな感じで英文・語注・約が載っていますので、意味などをしっかり確認しながら学習をすすめることができます。
再度翻訳・英文を見ずに聞く
単語を頭にいれたらもう一度聞いてください。単語が頭にあると、聞き取れなかった部分も大分聞きやすくなってるはずです。
英文・翻訳文を見ながら聞く
英文を見ながらもう一度聞きます。
それが終わったら翻訳文を見て、自分がしっかり間違いなく内容を捉えられていたか確認してください。
シャドーイング
英文を見ながらきいたあとは、シャドーイングをしましょう。声をだせない環境であれば、頭の中で音を追いながら読んでください。
新しく頭にいれた単語や新しい表現の定着、発音やイントネーションの上達に有効です。


「オンラインレッスン」で圧倒的なスピーキング量を確保
ネイティブキャンプは予約なしでレッスン可能でレッスン回数無制限です。
基本の授業時間は25分ですが、5分でもフルの25分でも受講可能なのがネイティブキャンプの強みです。

↑予約なしのレッスンでは、5分~25分までレッスン希望分数を設定できます。
声がだせる環境であれば、とにかくレッスンにつないでスピーキング=アウトプットの練習をしていきましょう。
上記聞くコンテンツ・読むコンテンツで学んだ表現をアウトプットして、知識を定着させるのです。
「次のレッスンではこの単語を使おう、この表現を使おう」と考えておくと、レッスン中にすんなりと英語がでてきますよ。
「スピーキングテスト」で進捗の確認

ネイティブキャンプでは月に一回、アプリからスピーキングテストを受講することができます。結果は自動AIで判定されるので、自分の英語力の進捗確認をするのに便利です。
総合評価が10段階のレベルによって判定され、語彙力、文法など自分の弱いところがわかるようになっています。
英語力の進捗だけではなく、テストの結果をもとに、今後の英語学習の方針などについて考え直すきっかけにもなります。
伸び悩んだときなどは、ネイティブキャンプの日本人カウンセラーに相談することもできますので、ぜひ定期的にテストをうけて英語学習の指標としていきたいものです。
ただしAIでのテストはやはり精度には疑問があるので、定期的に英検やTOEICなどで効果を確認することも大事かと思います。
ネイティブキャンプがおすすめな人

「多話・多聴・多読」が特徴のネイティブキャンプは、上手く使えば英語の上達に非常に有効です。
ですが、万人におすすめするわけではありません。ネイティブキャンプがオススメなのは、以下のような人たちです。
初級から一歩ステップアップしたい人
まったくの初心者にはネイティブキャンプはおすすめしません。TOEICが450程度あって、超基本的な単語や文法はとりあえず頭に入っている人、そこからステップアップしたい人におすすめします。
なぜならそれ未満なら、インプット量を先にふやして、週に1~2回程度アウトプットする形で十分だからです。週に1~2回程度のレッスンれば、もっと安いオンライン英会話スクールがあります。
またこのレベルは会話が成り立つレベルではなく、日本語を交えながら教わりたいという人も多いと思いますが、日本人講師から受講するためにはコインを使用する必要があるケースがほとんどで、かなり料金が高くなってしまいます。
TOEIC等では高得点だけれど話せない人
最もオススメな人が、リーディングやリスニングはそれなりにTOEICなどで高得点がとれるけど、話すとなると言葉に詰まってしまう人です。
とにかくアウトプットをこなすことにより、英語の知識を「実践で使う力」が身につけられます。
ネイティブキャンプはレッスン回数無制限なのでアウトプットする機会がたくさん得られます。
英語力を維持したい人
ある程度英語力はあるけれど、なんらかの事情で英語を使う機会がない人にもおすすめです。
自習コンテンツとレッスンを組み合わせることで、インプットとアウトプットバランスよく学習でき、英語力の維持に貢献してくれます。
おまけ◎英語以外も勉強したい人
世界120か国の講師がいるので、英語以外の言語を話す講師も多いネイティブキャンプ。ブラジル人講師にポルトガル語を学ぶなどの使い方も実は可能です。
フィリピン人の先生は、それで定期的にタガログ語を教えている生徒がいると仰っていました。


ネイティブキャンプをおすすめしない人

さまざまなメリットがあるネイティブキャンプですが、以下に該当する人は、別のオンライン英会話スクールにした方がよいと思います。
英語初心者の子供

ネイティブキャンプにはキッズコースがあります。先生とだけではなく、熊のキャラクターと学ぶこともできます。
個人的な感想ではありますが、ネイティブキャンプは小さな子供や英語力のない子供にはあまりおすすめできません。
理由はキッズ専門のスクールではないので、子供になれていない先生も結構いるからです。
集中力が続きづらい子供のレッスンは、大人とはまた違った教える技術がいりますが、講師の中にはそれを持っていない人もいます。
子供に教えるのが上手な先生を確実に予約しようと思うと、コインを使う必要があります。別途料金を払う必要があり、かなりコストがかかります。
子供専用のキッズオンライン英会話スクールでは、受講回数は少ないものの、もっと安い月謝のところも多いです。
帰国子女だったり、ある程度学習のすすんだ子供にはおすすめですが、それ以外には別のスクールをおすすめします。
自発的に学習する自信が無い人
ネイティブキャンプを使いこなすには「レッスンをどんどん入れていく積極性」が必要です。
ネイティブキャンプは予約なしでレッスン無制限受講可能ですが、逆に言えば「いつでもレッスンできるから……」と受講を先延ばししがち。
自発的に学習する自信がない人、自分でスケジュールを組めない人にはオススメできません。

ネイティブ・日本人講師じゃなきゃダメな人
ネイティブ発音にこだわる人、あるいは日本語で授業が受けたい人にもおすすめできません。
先ほども書きましたが、ネイティブ講師・日本人講師はレッスン予約なしで受講することは運が良くないとできません。
コイン(=お金)を使ってレッスン予約するので、結局他のスクールよりもコストがかかってくることがほとんどです。

【まとめ】ネイティブキャンプで英語漬け

ネイティブキャンプを利用すれば、日本にいながら英語漬けの生活をすることが可能になります。
スピーキングだけではなく、リーディングやリスニングといった力もつくコンテンツが用意されており、インプットとアウトプットの両方を鍛えることができます。
上記したように、万人におすすめできるわけではありませんが、とにかく英語に多くふれていきたい、英語を本気で上達させたいと思う人は試して損はないでしょう。
まずは1週間の無料体験をして、自分にあっているか確かめてみてください!




