



数多くのオンライン英会話サービスが軒並み立ち並ぶようになり、かくいう私もオンラインレッスンを実際利用している立場です。
しかしながら、子供たちには対面のコミュニケーションだからこそ享受できる醍醐味を体験してもらいたいという思いがあり、英語の習い事は通わせることに決めました。
また、オンラインスクールも魅力的ですが、どうしても画面を通しての働きかけになってしまうため、我が家の子供たちには集中力に限界がきてしまいがちでした。
その点、対面であれば多方向から働きかけができるので、オンラインよりは集中できる時間が増えるようです。
この記事の著者:ユリアン
英語は義務教育からのスタートでしたが、好きが高じて常に何かしらの形で英語学習に情熱をそそいできました。留学経験ほぼゼロの私がブランクを経て、現在は子育てをしながら、児童英語講師の仕事に就いています。英会話教室と自身の子育てを通し、英語学習で何より大事なことは、子供が夢中になって楽しめる環境づくりだということを常々感じています。
目次
NOVAバイリンガルKIDSに決めた理由

オンライン英会話スクールを含め、いくつかの英会話スクールを検討しましたが、最終的にはNOVAバイリンガルKIDSに入会を決めました。
入会の決め手は、以下の5つのポイントを全て満たしていたからです。
- 本人が体験レッスンを楽しんでいた様子だった
- 保護者の送迎が楽にできる立地条件であった
- 小さいころからネイティブ講師の発音に慣れさせたかった
- 比較的良心的な価格であった
- オンラインではく、リアルなレッスンを受けさせたかった
本記事では、2人の子供を駅前留学させている私ユリアンが、実際にNOVAバイリンガルキッズを利用して感じたメリット・デメリットなど、他スクールとの比較も交えながらご紹介します。
NOVAバイリンガルKIDSとは?

校舎
子供向け英会話スクールのNOVAバイリンガルKIDSには、2つの校舎のタイプがあります。
・駅前高ー外国人講師が担当
・サテライト校ー日本人講師が担当
後者はホームティーチャー制度を利用した地域密着型のスクールで、料金形態は駅前留学校に比べさらに安価な設定となっています。
今回の記事で紹介するのは、全国に多くの校舎がある前者の駅前留学校となります。
割安の料金設定

スクールの特徴は、他の大手の子ども向け英会話スクールに比べると料金が比較的割安です。本年度(2021年度)に公開されているデータをもとに料金表を作成いたしました。
外国人講師を売りにしている子供向け大手英会話スクールとの比較もみてみましょう。
ここでは、小学1年生レベル(NOVAでいうとClass5)の外国人講師のグループレッスン受講料を比較してみます(税込み表示)。
NOVA バイリンガルKIDS | イーオン こども英会話 | シェーン英会話 | ベルリッツ | |
入会金 | なし | 11,000円 | 16,500円 | 16,500円 |
受講料(月) | 9,500円 | 10,560円 |
| 14,300円 |
諸経費(月)※ | 1,250 円 | 1,650円 | 1650円 | なし |
教材費(年間) | 4,400円×2冊 | 23,980円 | 22,935円前後 | 21,000円前後 |
年間合計 | 137,800円 | 181,500円 | 184,635円 237,435円 | 209,100円 |
家族割引 | 15%~30% | なし | 10% | なし |
年間時間数 | 1,920分(40分×48回) | 2,200分(50分×44回) | 2,200分(50分×44回) | 1,680分(40分×42回) |
定員 | 8名 | 8名 | 2~6名 | 3名 |
- ※ 諸経費は、NOVAが年会費(税込15,000円)で徴収しているものを月換算にて表示。イーオンは「システム管理費」ベルリッツは「スクール管理費」として毎月徴収しているもの。
- 出典:NOVA バイリンガル
NOVA以外の教材費が高めに設定されている背景に、NOVAがテキスト1冊のみの配布(年間2冊必要)に対し、他スクールでは入会時にスターターキットのようなもの(バックやディクショナリーなど内容はスクールにより異なる)を購入する必要があったり、教材のボリュームが大きかったりすることなどが挙げられます。




コロナ対策の一環で、現在は暫定的な対応として、先に挙げた料金に加え、衛生管理費を徴収しています。
衛生管理費:2020年10月以降、上限人数8名から5名に引き下げられている期間中は以下の費用が発生
- Standard コース(週 40 分コース) 月額 1,100 円
- Advanced コース(週 80 分コース) 月額 1650 円
そのため、上記の比較表というと、年間の合計金額が151,000円で定員5名のクラスになります。
これでも他のスクールよりは若干安めの金額設定となります。
レッスンの進め方
1レッスンはどのクラスも40分です。テキストは通常半年に1冊を使用し、1回につき1レッスン分進めていきます。
実際にClass4レベルの教材を見ていきましょう。

例えばこの回は、Let’s build a snowmanがテーマです。
- 宿題チェック
- 各テーマにおける会話のやり取り
- 語彙、リスニング、フォニックス
の順でレッスンを進めていきます。
テキストブック後半にはHome Study(宿題)のページがあり、毎週の宿題としてリスニング問題や文章問題に取り組みます。

使用する音源は、生徒会員サイト(アプリもあり)「NOVAうさぎclub」から聞くことが可能です。
授業に使用するリスニング音源を使用し予習復習に使用できるのはもちろん、宿題もこちらから聞いて解くようになります。
いつでもどこでもすぐに聞くことができるため、我が家はスマートフォン上でアプリを利用することが多いです。

以前はテキストブックに加えCDも教材に入っていましたが、現在はテキストのみの配布となりました。アプリやサイトで音源を利用する方が実際管理しやすく使いやすいと感じています。
これに加え、書く力を養えるようにおさらいワークが別にあり、ライティングの基盤づくりとして月に一度取り組みますので、NOVAバイリンガルKIDSでは、「聞く」「話す」「読む」「書く」の4技能を網羅するカリキュラムとなっています。

とはいえ、外国人講師を売りにしているスクールだけに「聞く」「話す」の取組みに比重が置かれている印象を受けます。
「聞く」「話す」の取組みを中心に、徐々に「読む」「書く」の比重を上げていく進め方を採用しています。
家庭学習も必要
レッスンは基本40分が週1回という短い時間ですので、レッスンの効率を上げるためにも、宿題の取り組みの他に、ご自宅でも学習を続けるとよいのではないかと思っています。
レッスンが「聞く」「話す」をメインとなっているので、うちでは「読む」「書く」取り組みを入れてあげています。
・レッスン→「聞く」「話す」中心の学習
・自習→「読む」「書く」中心の学習
我が家の場合、以下の教材を補助教材として使っています。ネイティブ小学1年生向けのコスパ最高のワークブックで、内容は簡単なものから難しめのものまであります。

ネイティブ向けのワークといっただけに、問題文は全て英語。本人が負担に感じることがないよう、取り組む際は私がそばでサポートできるようにしています。

その他の例として、英検を受験するというのもおすすめです。
英検の勉強を通じて、総合的に英語力を高めることが可能です。テキストを1冊用意し、まずは5級取得を目指して学習を進めるのもよいですね。
スピーキングをさらに向上させたいのであれば、オンライン英会話スクールをサブとして利用するのもよいかと思います。多方向から学習の機会を設け、スパイラルに英語を学んでいきましょう。
NOVAバイリンガルKIDSのメリット
実際に兄弟二人を通わせている中、私が感じていたメリットはいくつかあります。

フォニックス習得を重視するカリキュラム

先ほど実際のテキストブックをご覧頂きましたが、レッスンと宿題の両方で、フォニックスにちなんだ問題が出てきます。
「フォニックス指導の比重が会話表現と比べると少し多いのではないか」「もっと重要表現を含んだ会話のキャッチボールなどに時間を取ってほしい」と思った時期もありました。
覚えているフレーズ数は決して多くない息子ですが、実際英語の音をだいぶ拾えるようになり、初見の言葉でも何となくこう発音するだろうと予測しながらワードやセンテンスを読めるようになってきたのも事実です。
これらは毎回のフォニックス指導のおかげであると思っています。
また、宿題の内容もほとんどがフォニックスを含んだリスニング問題が中心なので、英語を習得するうえで耳が敏感である時期に、たくさんの英語の音に触れるのはよいことだと思います。
スタートする時期が早ければ早いほど、抵抗なく授業に入っていけるはずです。
NOVAバイリンガルキッズでは「聞く」「話す」「読む」「書く」の4技能をバランスよく学べるカリキュラムとなっていますが、
その中でも特にフォニックスを含んだリスニング力を伸ばすのに大変おすすめのスクールなのではないかと思っています。
学年ではなくレベル別のレッスン
NOVAバイリンガルKIDでは、大人クラス同様レベル別レッスンを採用。年に2回レベルアップコンテストがあり、上達度と進級を判定します。
面接と筆記テストで日頃の頑張りを測定。その後フィードバックをもらえるので、学習プランを計画する上でも役立ちます。
息子も一度挑戦したことがあり、無事に一つ上のクラスに進級ができました。
賞状を持ち帰ってきた時の表情はとても輝いていて、地道に続けてきた結果がここにあるということを感じてくれたのではないかと思っています。
他スクールの場合は、このような感じです。
イーオンこども英会話 | 学年別 |
シェーン英会話 | 学年寄りでレベルも考慮 |
ベルリッツ | レベル寄りで学年も考慮 |
レベルを考慮するスクールがあっても、NOVAのようにレベルアップコンテストやレベル別レッスンを大きく掲げているスクールはありませんでした。
「レベルに合ったクラスを受講したい」「進級することで本人にモチベーションを上げてもらいたい」などとお考えの方には、NOVAバイリンガルKIDSをおすすめしたいです。
リーズナブルな受講料とお得な割引制度
前述したように、NOVAバイリンガルKIDSの料金は他社と比べ安価な設定となっています。
しかも、NOVAバイリンガルKIDSには家族割や兄弟姉妹割というお得な割引制度があります。
家族割を使えば受講料は15%~30%OFFとなり、特に兄弟姉妹で受講される場合2人目以降は年会費が半額になります。
他社スクールと比べて、その割引率は最も高く、受講生が恩恵を受けられる割引サービスを提供していますね。

我が家はこの両方の割引の恩恵を受けているため、非常にありがたいシステムだと感じています。
なお、どのスクールも随時お得に入会できるキャンペーンを実施しています。スクールを検討されている方はスクールのホームページなどで、実施時期をまめにチェックするとよいでしょう。
多彩なオンラインプログラム
NOVAバイリンガルKIDSは、ZOOMを使用したLIVE配信プログラム「NOVA KIDSチャンネル」を提供しています。
幼児から高校生を対象に内部性だけではなく外部性も受講可能で、様々なLIVEレッスンの用意があります。

こちらは2021年9月より始まった新番組の例です。なかなか面白そうな番組ですね。

夏期講習、冬期講習など、長期休暇中の期間限定での募集もあります。
この期間中だけに参加できるプログラムもあります。今期冬期講習は1回550円(税込み)で参加ができるようです。
気軽に参加ができる料金設定となっているので、LIVE配信型プログラムが気になる方はこういった機会を狙って受講してみるのもよいですね。
また、最近では子供向けの英語学習アプリ「ネイティブKIDS」がリリースされました。

コンセプトは「NOVAうさぎと世界を旅する」で、様々な場所を訪れて問題を解いていく過程でコインを獲得し、そのコインを使って世界の名産品や名所の画像を集めることができるそうです。
英語で一般教養や世の中のことを学べるのは大変興味深いですね。
他社スクールではLIVE配信や英語学習アプリなどの各種オンラインプログラムは実施されていないので、レッスン以外でも英語学習をサポートしてほしいとお考えの方にはNOVAバイリンガルKIDSがおすすめだといえるでしょう。
NOVAバイリンガルKIDSのデメリット
実際に使ってみると感じた不便かところもあります。

振替制度に制限あり
他社と比較して、振替制度がないスクールもありますので、振替制度があること自体はありがたいことです。しかしながら、実際に利用してここが改善されたらと思うこともあります。
NOVAバイリンガルKIDSでは、週40分コースは月1度、週80分コースは月2度まで、前営業日の18時まで振替が可能です。
本人の体調不良などで休む場合、既に18時を過ぎてしまっていたり当日に体調を崩したりすることもありました。
現在の振替ルールですと決して利用しやすい制度であるとはいえないと思うので、ここはぜひ改善されてほしいと願っているところであります。
なお、2-3 レッスンと家庭学習の進め方のところでも述べたように、振替や欠席の連絡は「NOVAうさぎclub」を通して簡単に行えます。
電話やメールで行わずに済むので、楽チンですね。
保護者向けの参観会がない

参観会が実施されないのは非常に残念です。
保護者としては、年に一回でもよいので子供の普段の様子を見ることのできる機会があれば嬉しいところです。
先に挙げた他社スクール全てにおいて参観会の機会があるので、スクール選びの際に参観会が譲れないポイントである場合は、他社を検討された方がよいかと思います。
その代わりといえるかは分かりませんが、NOVAバイリンガルKIDSでは定期的にイベントを開催しています。
スピーチコンテストやハロウィン・クリスマスイベントなど、任意で参加できる各種イベントの実施があります。
このような機会を利用すれば、イベント時のお子様の様子を垣間見ることができます。
講師に当たりはずれがある?

講師は全員外国人講師が強みの一つであるのは確かですが、講師陣には正直当たりはずれがあるのではないかと思っています。
幸いにも校舎でお世話になっている講師陣は全員熱心に指導されている方ばかりで不満はありません。
以下は我が家の実際体験した話です。疑問を抱いてしまう講師の方との出会いは、オンラインでレッスンを受講した時のこと。
過去に何回かオンラインで振替をしたことがありますが、そのうちの一回が残念なレッスンでした。
一言でいうと、講師のやる気が微塵も感じられないレッスンだったのです。子供相手ですから、子供の様子を見ながらある程度の声掛けや熱意を持って指導して頂きたいものです。
少し辛口になってしまいましたが、よい機会なので正直な意見をここで述べさせて頂きました。
とはいえ、NOVAバイリンガルKIDSでは振替先を通常の対面レッスンだけではなく、オンラインレッスンで受講することも可能なので、利用者にとっては大変利用しやすい制度であることには間違いありません。
今回このような体験をしたわけですが、この先の振替の機会でどんな講師陣が待機しているのか見てみたいというのもあり、懲りずに再度オンラインレッスンを受けるつもりです。
まとめ
以上、NOVAバイリンガルKIDSについて、実際に子供たちを通わせて感じたメリット・デメリットを解説させて頂きました。
これらを踏まえて、私ユリアンが独断と偏見でどんな人にNOVAバイリンガルKIDSがおすすめなのか述べてみたいと思います。
- アクセスがよい
- ご兄弟で通わせたいと考えている方
- 大人クラスを含めご家族がNOVAに通っている方
- コスト面を抑えて外国人講師のレッスンを受けたい方
- フォニックス指導に重点を置きたい方
- レベル別クラスでレッスンを受けたい方
- オンラインLIVE配信や英語学習アプリなど、レッスン以外でも英語学習をサポートしてほしい方
- (1レッスンが40分なので)集中力に自信のないお子様が心配な方
- 教材をシンプルにしたい方
NOVAバイリンガルKIDSでは随時無料体験レッスンを実施しているので、少しでも興味があればぜひ足を運んでみてください。
英語学習で大切なこと、それはお子さんが楽しみながら学習を継続的に進めていけるかどうかです。
これから英会話スクールを探される方は、ぜひいくつかのスクールを体験してみてください。お子さんにピッタリ合ったスクールが見つかるとよいですね。




