話題作をいち早く英語で!New York Timesで話題の小説8作品

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今回は昨年2018年に注目を浴びた、話題の洋書8冊を紹介する。

現在ニューヨークタイムズのホームページでは、『100 Notable Books of 2018』という特集が組まれている。

この特集では、自伝、歴史、サイエンスなどから、コミックにいたるまで、2018年の特筆すべき書籍を紹介しているのだ。

その中から、特にここではフィクション作品を取り上げる。

新作小説は英語学習にぴったり!

どれも最近出版された作品ばかりで、その著者のデビュー小説も多い。新人作家の作品を読めるという魅力だけではなく、英語学習にも効果的だ。

現代的な作品は、どちらかと言うと日常的な英語を学ぶのに向いている。会話が多い作品であれば、文章からネイティブならではの英語を学ぶことができる。映画や海外ドラマだと聞き逃してしまう可能性もあるので、洋書は繰り返し読めるところが便利だ。

また、現代的なトピックをテーマにした作品からは、時事英語を学習することもできる。

 

最近出版された書籍の場合、紙媒体だけでなく、電子書籍やアマゾンのAudibleのようなオーディオブックになっているものが多い。

リーディングとリスニングを両方強化したり、オーディオブックを聴きながら洋書を声に出して朗読をしたりと、様々な英語学習が可能になる。Audibleの使い方は下記の記事を参考にしてみよう。

»  洋書は聞く!?AmazonのAudibleを英語学習に活用しよう!

 

通勤途中などに洋書を読む場合は電子書籍の方が持ち運びやすいだろう。自分の目的や状況に応じて書籍のタイプを選ぶことができるので、選択肢が多いのは嬉しい。

今回紹介している作品はどれも興味深い内容ばかりで、文章自体もそれほど難しくはないはず。英語で本格的な小説はまだ読んだことがない、という方も一読の価値ありだ。

 

フィクションおすすめ8選

Asymmetry

著者紹介

Lisa Halliday

Lisa Hallidayはアメリカのマサチューセッツで育った。現在はフリーランスの編集者や通訳をしながら、イタリアのミラノで夫とともに暮らしている。2017年にはフィクション部門でWhiting Awardという賞を獲得した。今回紹介しているAsymmetryがデビュー作品である。

 

作品概要

この小説は、短編小説のような2つのセクションから成り立っている。1つは、若い編集者と年上の作家との不倫についての物語であり、もう1つはイラク系アメリカ人の経済学者がヒースロー空港で足止めされる物語である。

一見関係のない2つの物語だが、次第に登場人物の人生が繋がりあっていく。

 

May先生おすすめの理由

使われている語句や構文はさほど難しくない。長い文もあるが、カンマなどの区切りごとに理解するようにすれば、あまり混乱することなく読めそうだ。会話文も多いので、より日常的な英語を学びたい方におすすめ。

日本の英語の教科書ではあまり見かけないような、ネイティブらしい表現を学ぶことができるだろう。

 

An American Marriage

著者紹介

Tayari Jones

Tayari Jonesは作家で、これまでにいくつか賞を獲得している。アメリカのアイオワ大学などで学んだ。現在は、エモリー大学でクリエイティブ・ライティングの教授も務めている。

 

作品概要

ロイとセレスティアルは若い黒人の夫婦で、アトランタで暮らしていた。ところが、ロイは犯してもいない強姦の罪を着せられ、12年の刑期を言い渡される。

ロイの無実を確信していたセレスティアルだったが、ロイの刑期中に友人のアンドレと関係を持ってしまう。やがてロイが刑務所を出て、アトランタに戻ってくるが……

 

May先生おすすめの理由

文章構造は比較的易しく、短い文が多いので、読みやすい印象を受ける小説である。難しい単語はほとんどないのだが、口語的な表現が多めである。

学校で習うような表現ではないので、もし解釈に迷ったら辞書を引くよりもインターネットで調べたほうが、適切な意味を把握できるかもしれない。

日本語で検索してもピンとくる訳を見つけられない場合は、英語の辞書サイトなどもチェックしてみよう。

 

Cherry

著者紹介

Nico Walker

Nico Walkerはアメリカのクリーブランド出身。衛生兵として、イラクにおいて250以上もの任務に参加した。その後、銀行強盗で11年の刑を言い渡され服役。今回紹介しているCherryがデビュー作品である。

 

作品概要

2003年、クリーブランドの大学1年生の男は、エミリーという女性と出会う。二人は一瞬にして、人生を変えるほどの繋がりをお互いに感じる。しかし、エミリーを失いかけた男は、なんと軍への入隊する決意をする。

男はイラクへ衛生兵として派遣されるが、そこで待っていた現実は予想を超えるものであった。そして帰国した男はPTSDに陥り……

 

May先生おすすめの理由

文法的には難しくなく、1文も短いので混乱せずに読めそうだ。ただしスラングや、口語的な表現が多い。慣れていないと複雑に感じるかもしれないが、より自然な表現を学びたい人にはぴったりだろう。

フィクションということになってはいるが、小説の内容と著者のプロフィールはかなり合致する部分が多い。

イラク戦争やアメリカにおける退役軍人が抱える問題などを考えさせられる作品であり、そういった事柄に関する時事英語を学ぶこともできる1冊である。

 

Early Work

著者紹介

Andrew Martin

Andrew Martinは執筆家で、これまでに執筆したノンフィクション作品は『The New Yorker』『The Washington Post』などに掲載されてきた。今回紹介しているEarly Workは小説としては初めての作品となる。

 

作品概要

女性刑務所で教えるピーターは、小説を書こうとインスピレーションを探していた。ピーターには医学生の彼女がいて、そろそろプロポーズする時期なのではないかと考えている。

ところが、レスリーという女性と出会い、ロマンチックな関係になることで、ピーターは小説家になりたいと思いを巡らすようになる。

 

May先生おすすめの理由

使われている単語はそれほど難しくないし、スラングなどもほとんど出てこないので、語彙としては読みやすい印象を受ける。ただし1文ずつはかなり長めである。接続詞や、関係代名詞の役割をしっかり理解する必要がありそうだ。

また、カンマで区切られた挿入句にも目を向けてみよう。挿入句は文字通り文の間に挿入された句で、その句がなくでも前後の意味は通じるものだ。

文が長いと混乱しがちだが、その文がどのように成り立っているのか、落ち着いて考えてみよう。

 

Eternal Life

著者紹介

Dara Horn

Dara Hornは1977年アメリカのニュージャージー出身の小説家。ハーバード大学で学んだ。25歳の時に最初の小説を書き、その後も作品を執筆して賞を獲得している。ニューヨーク市立大学などでイスラエル史等を教えた経験も持つ。現在もニュージャージーで夫と子ども達とともに暮らしている。

 

作品概要

永遠に生きることの欠点とはなんだろうか? 2000年ものあいだ生きているレイチェルは、生きることにちょっと飽きてきた。「難しいのは、永遠に生きることじゃないの」とレイチェルは言う。「難しいのは、価値ある人生を送ること」

 

May先生おすすめの理由

単語、文法構造ともにさほど難しくはなく、ページ数もどちらかと言うと少なめの作品だ。ファンタジー要素が含まれているので、楽しく読み進められるのではないだろうか。

―(ダッシュ)、:(コロン)、イタリック体など、日本語にはない表現方法が多く出てくるので、この機会に使用方法をしっかり確認するとよさそうだ。

 

Everything Under

著者紹介

Daisy Johnson

Daisy Johnsonは1990年出身の小説家。2016年に短編小説で小説家デビューすると、ハーパーズバザー短編小説賞など、数々の賞を獲得した。現在はイギリスのオックスフォードで暮らしている。今回紹介しているEverything Underは、著者の初長編小説である。

 

作品概要

16年前に自分を捨てた母親を探す、若い女性の物語。グレーテルは辞書の編集を仕事としていた。幼いころは母親とともに運河のボートの上で暮らした。

しかし、16年前に母親はいなくなり、その頃の記憶も消えかけていた。しかし、病院からの1本の電話が、過去の疑問を呼び起こすこととなる。

 

May先生おすすめの理由

使用されている単語や文法構造ともにやや難しい印象を受ける。少し複雑な文法構造を含む文章に挑戦したい、という方にもおすすめの作品だ。

また、指示代名詞が多く出てくるので、誰が話しているのか、何を示しているのかをしっかり把握しよう。1文ずつは長くはないので、落ち着いて読み進めて内容を理解しよう。

 

The Female Persuasion

著者紹介

Meg Wolitzer

Meg Wolitzerは小説家。これまでに数々の長編小説を執筆している。また、ヤングアダルト小説の執筆も行っている。現在はニューヨーク在住。

 

作品概要

グリアは恥ずかしがり屋の大学1年生。63歳のフェイスはエレガントな女性で、何十年も女性運動の中心にいる人物である。

フェイスのスピーチを初めて聞いたグリアの内面に、これまでにない炎が灯る。そして驚くべきことに、フェイスに人生を導かれていくグリアは……

 

May先生おすすめの理由

一見、1文ずつがとても長く見えるのだが、カンマやセミコロンで区切られているので、それぞれの部分を理解していけば、きちんと内容を把握できるはずだ。あまり難しい単語は含まれていないので、語彙にはそれほど困らないのではないだろうか。

アマゾンのAudibleも販売されていて、収録時間は15時間近くとかなり長いが、数々のオーディオブックを担当しているナレーターによる朗読なので、リスニングの練習に使うのもおすすめだ。

 

Freshwater

著者紹介

Akwaeke Emezi

Akwaeke Emeziはナイジェリア出身の著作家であり、映像アーティスト。イグボとタミル民族のバックグラウンドを持つ。今回紹介しているFreshwaterはデビュー作品であり、自伝的小説である。6か国語に翻訳されており、賞にもノミネートされている。

 

作品概要

アダはその身体に霊を住まわせた状態で生まれてきた。やがてアダが大学へ行く年齢になると、それらの霊が力を増していく。アダは意識の消えていき、かわりに霊がアダをコントロールするようになる。

そして、アダの人生は危険な方向へと向かっていくのだった。

 

May先生おすすめの理由

多少難しい単語も出てくるが、文章自体はそれほど難しくないので理解はしやすいはず。ただ、固有名詞が多いので、ある程度は辞書やインターネット検索が必要になりそうだ。英英辞書も積極的に活用してみよう。

アフリカ出身作家による作品というのは、なかなか日本で見かける機会が少なく、興味深い1冊である。

 

この記事の著者:May先生

みなさん、こんにちは。Mayです。 これまでに、留学したり、独学で勉強して英検1級を取得したり、幼児英語教育に3年間携わったりしてきました。 英語はなかなか短期間で身につくものではありません。 でも自分に合った学習方法を見つけてどんどん上達していく人を、たくさん見てきました。 みなさんが英語をより楽しく身につけられるように、私の経験や知識をお伝えできればと思っています。

 

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Kindleのすゝめ

にゃんこ先生
ちなみに、洋書にチャレンジする時には、Kindleを導入してみることをおすすめする。
にゃんこ先生
単語もワンタッチで調べられて、辞書を引く手間もストレスを相当減らすことができる。洋書を紙で買うよりも、Kindleの方が大幅に割引があることも多い。
にゃんこ先生
できればデバイスが欲しいけど、Kindleはスマホでも無料でダウンロードできるから試してみてね。

 

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