




業務で英語を活用する機会があり、かつ英会話スクールで何年か学んだものの、リスニングもスピーキングも中途半端で、TOEICも800点の壁を越えられなかった自分が、今回こそは!と思って選んだ、「プレゼンス」でのレッスン・自己学習・仲間から学んだことについてまとめてみました。
2か月という短期間でかつグループレッスン、なにやらしっかり自己学習もしないと怒られる??みんなの前で叱られる??という怖い噂も聞こえてきたプレゼンスで、どのように学習したのかをできるだけ伝えられればと思います。
英語力と年収は比例するという調査結果もあるようですし、ぜひ英語力のアップを目指したい社会人の方、これから社会人になる方にも読んでもらえると幸いです。
この記事の著者:シェロ
システムエンジニアリング職を経て、現在は外資系広告代理店勤務。エンジニア時代から外国人技術者への業務指導やオフショア開発で英語を活用してきたが、英語力の中途半端さを感じて日々勉強中。特に会話・プレゼンが課題と認識している。現在のTOEICスコアは825点。
目次
英語コーティングのプレゼンス(PRESENCE)について

指導コンセプト

PRESENCEは、“最短2か月で英語力が伸びる”のコンセプトで、学習メソッド+コーチングの組み合わせにより英語の改善を行っていくコーチングスクールです。
グループコーチングという形であり、公式サイトにも記載されているように、
- 適度なプレッシャーによりモチベーションが維持できる
- 仲間のやり方を参考にすることで、自分を客観視できる
ことが特色です。
また「学習リテラシーが付く」ともうたっているように、すなわち英語をどう学べばいいかを教える指導法も特徴的です。
“正しい勉強方法に基づき、モチベーションを高く保ち続け、PDCAを回し(=メタ認知)ながら学習することが重要”だそうで、この学習メソッドを「自己調整学習理論」と名付けているとのこと。
なにやらすごそうだな、という雰囲気が伝わってきますね・・・
コースの種類と料金、学習期間

プレゼンスが提供するコースとしては、TOEIC L&R 各900/750/600点目標コース、TOEFL iBT 各90/70点目標コース、英会話上級/上級入門/中級/初級コースがありますが、それぞれ入門用の英語準備コースもあります。
英語の他にも中国語のコースもあるようですね。
さらにはeラーニングで学べるコースも用意されていて、始めたての人から上級者まで、さらに教室に通うのが難しい、遠方に住んでいる人まで幅広く対象になります。
コースによって異なりますが、期間は基本的に2か月、費用は入会費・レッスン料金合計で20万~23万円くらいでしょうか。決してお安くはない金額です。
私が受講した英会話上級コースは、入会費:30,000円、授業料:161,000円、さらにレッスンで使用する、市販の教材の購入代が数千円くらいでした。
【受講料金】
※下記以外に入会金30,000円
- 900点コース(週1回2時間×8回):161,000円
- 750点コース(週1回2時間×8回):151,000円
- 600点コース(週1回2時間×8回):141,000円
- 英語準備コース(週1回2時間×4回):71,000円
- 105点コース(週1回2時間×8回):202,000円
- 90点コース(週1回2時間×8回):192,000円
- 70点コース(週1回2時間×8回):182,000円
- 上級コース(週1回2時間×8回):161,000円
- 上級入門コース(週1回2時間×8回):151,000円
- 中級コース(週1回2時間×8回):141,000円
- 初級コース(週1回2時間×8回):131,000円
- 英語準備コース(週1回2時間×4回):71,000円



講師と教材

私の受けたコースでは英語学習を熟知した日本人講師で構成されており、日本人講師は30代中心の比較的若く、エネルギッシュな印象を受けました。
プロフィールを確認するに、多くの講師が一流大学卒で企業勤務経験、海外赴任、留学の経験があるようです。
さらに、そこで感じた英語の重要性や、自らが得た経験を英語学習者に伝えていきたいという強い思いが伝わってきます。
教材は基本的にプレゼンス独自のものでありレッスン料に含まれています。
私が受けた英会話コースではリスニング、リーディング、単語、構文、プレゼンを網羅してくれました。
追加で購入したものといえば、単語とシャドーイング用に、指定された市販の教材を数冊購入したくらいです。

プレゼンスの英会話コースを選んだ理由

まずプレゼンスを選んだ理由としては、短期間でプレゼン能力/英語でのコミュニケーション力をあげたかったことが理由でした。
ネットで調べたところ、とあるスタートアップ企業のCEOが受講した記事を見つけ、それによるとけっこうスパルタ的?ではあるものの、短期間でプレゼン力が大きく向上した、成果が出たとのことだったので選びました。
過去に私は別の2社ほど英会話スクール・サービスを利用したことがありましたが、ここまで短期間で、かつわりとスパルタと言われるようなレッスンは経験したことがなかったので、正直ちょっとビビりながら申し込んだことを思い出します・・・
過去の2社はいわゆるビジネス英会話スクールの大手と言われるところで、そういったレッスンの経験者はわかると思いますが、講師とマンツーマンのレッスンを週に一回(から数回)30~40分程度行う形のものです。
次レッスンまでに宿題は出されますが、別にやっていかなくても怒られるわけでもなく(笑)、いま思うとただこなしていた、危機感がなかった、と言えるかも知れません。
プレゼンスの受講を決めた時は、だいぶ危機感があり、次の新たな業務機会を得るために英語の改善が必須でした。
そのため短期間で、かつスパルタだったとしても英語力の改善可能性が見込める英会話スクールを選択したという状況でした。
そういった背景もあり、コースは英会話上級コースを選択しました。
自分は当時800点を満たしていませんでしたが、よりレベルの高い人たちと学びたいために、懇願して上級コースに入れてもらいました
もちろん、このコースでの学習を通じて、念願のTOEIC 800点の壁を超すことも副次的な目標となりました。
それもあってさらにいっそう、レッスンについて行けるのか心配な部分はありました。


教室の場所
表参道駅(銀座線、千代田線、半蔵門線)から徒歩1分、不思議な形のAoビル内にあります。
私が通っていたときはだいぶ上の階にありましたが、現在は同ビルの2階に移動したようです。
〒107-0071
東京都港区北青山3-11-7 Aoビル2F

受講したコース(英会話上級)について
レッスン内容・進め方

前述のとおりレッスンはグループ制で、私が所属したグループは私含め8名くらい(受講当時の人数)でした。
レッスン時間は1回2時間程度です。
レッスンは基本的に、1週間の自己学習成果の確認から始まります。
単語・構文・シャドーイング・セルフスピーキングそれぞれについて、2人1組で問題を出し合う/成否を確認し合うことを行います。
前半でこの課題確認を行い、その後もレッスン内で新たな課題を出され、同じように2人1組(もしくは3人1組)で課題を進める、その際にコーチが適宜指導する形でレッスンは進みます。

4つの課題

各課題についてご説明します。
単語
市販の参考書をベースにして、重要度の高い単語を覚えていきます。
構文
プレゼンス独自の選定で、利用頻度の高い、重要度が高くて応用の利く構文を、自分で活用できるレベルになるまで暗記します。
シャドーイング
私の受講当時は、スティーブ・ジョブズの有名なスタンフォード大でのスピーチが教材でした。
シャドーイングがどういうものかご存知ない方のために説明しますが、英語のスピーチのような音声に対し、聞こえた文章をそのまま自分で発声する練習です。
イメージとしては「カエルの歌」の輪唱を思い浮かべるといいでしょう。「カエルの歌が~♪」に追いかけるように重なるように「カエルの歌が~♪」と歌いますよね?まさにあのイメージです。
個人的にも思いますが、スティーブ・ジョブズは発声がきれいだし、声も魅力的だし、流れるようなスピーチはとても耳触りが良く、お手本にするには最適だと思います。
(シャドーイング自体に題材の面白さは必要ありませんが、非常におもしろい内容なのがまたいいなと思います。)
セルフスピーキング
その名のとおり相手を立てて話すのではなく、自分自身で(独り言のように)話す練習です。
各レッスンで課題を出されることもあれば、自由な内容で行う場合もありました。
プレゼンスの話から外れますが、過去に業務でインド人技術者と一緒だったことがあり、彼が日本語を覚えた際も自分でひたすら一人語りを繰り返したと言っていたことを思い出しました。
宿題の分量
単語
週に500-600単語を学びます。1週間ごとに学習のテーマが変わり500-600単語を3週間でマスターします。
- 1週目:英語→日本語
- 2週目:日本語→英語
- 3週目:英作文
構文
オリジナル教材を使って、週に100センテンス前後を覚えます。こちらは2週間同じセンテンスを使って学習。
瞬間英作文のようなイメージで、文法を単元別に学び、口に馴染ませました。
シャドーイング
2分ほどの音源が課題として出され、スムーズに言えるまで音読やシャドーイングをします。1-2週間ごとに音源が変わります。
セルフスピーキング
最終のプレゼン課題への準備のため、段階的にトピック決めやスクリプト作成、ディスカッションなど関連した宿題が出されます。
全員の前で行うプレゼン

2か月のレッスンの間で2回、中間と最後にみんなでのプレゼンの機会がありました。内容は自由で、ひとり持ち時間5分程度で行います。
これまでのレッスンのとおり、ここでもメンバーがそれぞれの内容を聞き、良かった点・改善すべき点をメモに書いて、記名ありでプレゼンターにフィードバックします。
もともとしっかりプレゼンができるようになりたい、と思いプレゼンスに通い出しましたでの、だいぶ気合を入れて望めました。
改善点もたくさん出してもらえましたが、褒めてもらえる点も多く、正直これがとても大きな自信につながりました。みんなのフィードバックがとれもうれしかったので、6年経った今でもメモを取ってあります。

仲間からのフィードバック



同じコースの仲間達

英会話上級コース、かつ費用も2か月で20万円程度と決してお安くないこともあり、周りも自分と同じように社会人でかつ英語を使う機会のある人たちが中心でした。
ただ業種は実に様々だったため、個人的にはとても興味深く、異文化コミュニケーションを楽しめたなと思います。
だいたいが社会人ですし家庭を持っているメンバーもいるので、事情によりレッスンを休むようなときもありますが、基本的にモチベーションの高い人たちなので、大きく脱落するような人はいなかったと思います。
プレゼンスで大切な自己学習について
プレゼンスの受講には自己学習が必須
各レッスンの最初に、自己学習の成果を確認すると先ほどご紹介しましたが、プレゼンスのコーチからは毎日2~3時間程度の自己学習を求められました。
自己学習をそれくらいしっかりやっていかないと、レッスンでの確認テストで低い点を取ってしまい恥ずかしい思いをすることになります。
さらに講師はいろいろとプレッシャーをかけてきます。ひとりひとりの点数をホワイトボードにさらされて比較されるという類のプレッシャーをかけられました。


実際に行った自己学習の工夫
毎日2~3時間の学習というのはなかなかハードルが高いため、週末の家族で遠出した際など、車の中で英語構文をひたすら聞くなどの工夫をしました。
同様に、当時仕事が非常に忙しい上に、通勤が往復3時間かかるという状態だったので、電車の中でよく学習しました。
単語や構文を覚えることもそうですが、セルフスピーキングもよくやりました。電車のノイズがあるために他の人の迷惑にならないし、立っていてもできるのでけっこう通勤時間を活用しました。
仲間から受けたモチベーション

レッスンは1週間毎ですが、同じグループメンバーたちとのメーリングリストが作成され、週の真ん中にそれぞれ課題や宿題の進捗状況/確保できた勉強時間などを報告し合います。
それを見ることによりみんなが頑張っていることを感じられること、さらに仲間たちの学習の仕方や、それぞれの工夫に触れることができたのがモチベーションになりました。

プレゼンスで達成した効果
TOEIC800点突破&プレゼン力のアップ
プレゼンスのコースを選択したことにより、次の2点の成果を得ました。
TOEIC 800点突破

当時TOEIC 790点の自分が、800点以上が目安の上級コースに懇願して入れてもらったわけですが、その後受けたTOEICでは無事に800点以上を達成することができました。
恐らくそれまで1年半以上、800点の壁をなかなか超えることができないでいたので、当時800点が達成できてだいぶ安心できました。
コースで学んだとおり、単語と構文の理解度向上もあると思いますが、実感としてはシャドーイングによるリスニング精度の向上と、リーディング速度の向上が大きな要因だったと思います。
プレゼン力アップによる、英語活用した業務機会の増加
仲間たちの温かい言葉によりすっかり自信をつけた自分ですが、その甲斐あって仕事でも英語プレゼンが求められる業務機会を得ることができています。
ちょっと前までは、自分自信業務で「プレゼンしとろ言われても、たぶん無理だな・・(質問が来ても答えられないし)」と判断していたくらいでしたが、その当時に比べると見違えるほど成長できたと実感できています。
もちろんプレゼンスの2か月だけでそうなったわけではなく、その後の恒常的な鍛錬が実を結んだと思いますが、明らかにプレゼンスによってきっかけをもらい、その後の道筋が見え、仲間たちから後押しをもらえたのが大きな大きな要因です。
シャドーイングの効果に気づいた

自分自身、勉強方法で一番効果を感じたのはシャドーイングでした。
正直なところ、プレゼンスでこのシャドーイングを習うまで、その存在すら知りませんでした。
英語を話す=脳内で瞬時に英作文を行う、という思考的な部分ももちろん重要ですが、それをアウトプットする、フィジカルな部分の鍛錬も重要だということを知りました。
理屈でいうと確かにそうだとは思いますが、日本で何十年も日本語を話してきた私たちにとって、外国の全く異なる言語の発音を行うのは簡単なことではありません。
「日本語を話す用の口(または呼吸法であり、発声法)」を英語向けにする作業も簡単なものではないと痛感しました。
シャドーイングのメリットとしては、このように「英語を話す=アウトプットする練習」の他に、当然リスニング力の向上があるわけですが、実はそれだけではありませんでした。
自分でも一番驚いた点は、なんと「リーディングの速度も上がった」ことです。これは本当に驚きです。
シャドーイングの詳細なやり方やメリットについてここで細かく書くのは難しいので、ぜひ”シャドーイング リーディング 効果”などでググってみてください。
シャドーイングは本当におすすめします。万能です。騙されたと思ってぜひやってみてください。英語を学ぶ人全員に自信を持っておすすめします。
PRESENCE英語コースの評判・口コミ

良い評判と口コミ
”英語の学び方が理解でき、学習の習慣付けができるようになった”
この口コミはよく見る機会がありました。自分としては、やはりシャドーイングはかなり日常的に行っています。
実際に、洗濯物を干しながら、料理をしながら、だいたいいつも同じ題材を使ってぶつぶつとシャドーイングを行っています。
”メンタルの良いトレーニングになった”
これは確かにそうですね。プレゼンスのレッスン初日に講師に言われたことが、「メンタルブロック」を取り除くことの重要性でした。
日本人はとにかく間違いを恥ずかしがる傾向がある。間違いが気になってしまい思い切って英語を話せない、正しい文法で話そうとしすぎる、、これ本当に自分のことだ・・乗り切れるんだろうか・・と思って聞いていました。
この問題を無理やりにでも乗り越えるためにも、プレゼンスのスパルタ的な気質が必要だったのかも知れません(笑)
私も今では、クライアントに送るメールの文法すらあまり気にしないほど、メンタルが強くなりました(笑)。
それと外国人と話していて実感したことは、正しい文法よりもスピーキングのテンポをキープしないと、相手が理解しづらいということです。
文法が正しくてもモタモタ話すより、文法が正しくなくても一定のリズムで話すほうが意図が通じる気がします。その意味でも「細かい間違いは気にしない」ことが大事かも知れません。
その意味で、間違いを恐れる気持ちの象徴である「メンタルブロック」を排除することが重要なのです。

悪い評判と口コミ
”自己学習ができない人はついていけない”
まずプレゼンスのレッスンは週に15~20時間、1日平均2~3時間の自己学習が求められます。
これを行わないことは課題の理解度が低下することを意味し、毎レッスンの課題確認で悪い点を取り、みんなの前で怒られるという結果に陥ってしまいます。
怒られたくないから、みんなの前で恥をかきたくないから頑張る、というのも一種のモチベーションだとは思いますが、そもそも言語習得は勉強時間に正比例する、言語習得に最低限必要と言われる合計~3,000時間の学習が必要、ということで考えると、実際それだけの学習時間がそもそも必要なのです。
なので「プレゼンスに興味あるけど、毎日そんなに勉強時間取れないし・・」、という考え方ではなく、そもそもどこで習おうが英語の上達を狙うにはそれくらいの勉強時間が必要なのだ、ということの理解と意志の強さ、そしてそれを実現できる環境が必要なのだと思います。
”グループレッスンなのでマンツーマンより効率が劣る”
単純に、マンツーマンレッスンに比べグループレッスンのほうが、講師が自分自身に充てる時間が少なくなるので、このように言われるのは理解できます。
私も自分の子供を塾に入れるとした場合、マンツーマンの指導を選ぶでしょう。
ただ私が選んだコースでは、そもそもモチベーションが高く、基本能力が高いメンバーと一緒に学ぶことになるので、講師がつきっきりでなくともメンバー同士(いわば同志)で自然に高め合える、学び合えるので、それは問題だとは思いませんでした。
また、プレゼンスでは、シャードイングやプレゼン練習など、日々の課題を通じた個別のフィードバックや、個別の質問対応を授業以外でも行っています。
勉強法の軌道修正が必要な際には、コーチからのサポートやアドバイスがもらえるので、間違った方向性で努力をしてしまうということは少ないかと思います。
まとめ
短期間でプレゼン能力/英語でのコミュニケーション力をあげたかったためにプレゼンスを選択しましたが、改めて振り返ってみると、
他社英会話スクール(私の経験) :講師とのマンツーマンレッスン。宿題は出されるものの、やらなくても特にお咎めなし。モチベーションを上げる、もしくはキープすることが難しい。
プレゼンス :グループレッスン。レベルの高いメンバーたちの中、毎レッスンでの課題確認のため、日々の自己学習が重要。いやがおうにも自分のモチベーションが上がる。
このような違いがあったと思います。
以上のことから、こんな人にプレゼンスが向いていると思う、というまとめで終わりたいと思います。
- 短期集中で成果を上げたい人
- 成果を上げるために、多少の叱咤激励でへこまない人
- 英語に対するメンタルブロックを壊したい人
- 仲間たちからも学ぶ意志のある人
- 1日2~3時間の自己学習を行う意志のある人
仕事でも勉強でも、スポーツでも楽器演奏でも語学の習得でも、継続することとその環境を作れることが重要なのだと思います。
英会話スクールはその後押しをしてくれる存在だと思いますので、みなさんの選定の参考になりましたら幸いです。




