



10年以上日系メーカーの国際部門で働いてきて、日々の業務で英語の資料やメールを扱うことが多くあります。
一方で英語を話すことは、たまに行く海外出張、海外の関連会社・取引先スタッフが出張に来たときのみです。
海外大卒業時をピークにずっと下がり続ける英語力は自覚していましたが、コロナ禍に突入して出張がなくなりさらに話す機会が減りました。
同時に在宅勤務が始まったことにより、通勤時間と昼休みが自分の時間として使えるようになり、その時間を有意義に使いたいと考えるようになりました。
そのときに勉強したいことと自宅でできることを考え、その両方を満たすレアジョブに入会することにしました。
受講5ヶ月でたどり着いた、レアジョブ活用法をお伝えできればと思います。
この記事の著者:りさ
高校卒業後、カナダへ渡り語学学校へ1年、現地の大学に4年間通ったこともあり、語学が好きです。少しずつコミュニケーションがとれるようになっていくことが快感です。帰国して20年以上がたちかなり英語力の低下を感じていますが、独学やオンライン英会話を活用して学習を続けています。
目次
レアジョブ英会話とは?

レアジョブは、業界最大手のオンライン英会話スクールで、第二言語として英語を習得したフィリピン人講師6000名以上が在籍し、毎日朝6時〜深夜1時までレッスンを提供しています。
1レッスン25分、毎日受講できる日常英会話コースで月6,380円(税込)とかなりリーズナブルな価格に設定されています。
料金は変わりますが、ビジネス英会話コース、中学・高校生コースも用意されています。
教材は日常英会話、ビジネス英会話、ディスカッション、文法、発音など豊富な種類が用意されています。いくつか使ってみて自分に合った教材を探してみるといいですね。
レアジョブを選ぶメリットは、採用率1%という厳選された講師陣、1回あたり200円ちょっとという低価格(コース、受講回数により変動)、また業界最大手という安心感もあると思います。
唯一デメリットになりえるかなと感じたのが、講師にネイティブスピーカーがいないことですが、世界の英語人口の約8割がノンネイティブとのことなので、あまり気にしなくていいのではないかと思っています。
では早速、レアジョブの活用方法についてお話していきたいと思います。

教材「デイリーニュース」の効果的な使い方

私はディスカッション用として用意されているDaily News Article を好んで選択していました。
この教材は、
- 最近のニュースやホットトピックに触れられる、
- 自分の意見と理由を論理的に述べられるようになる
を目的として設計されています。
記事の選び方:苦手なトピックを避けよう
毎日1記事更新されますが、レッスン当日のものを選択する必要はありません。
トピックがビジネス、教育、健康、テクノロジー、ライフスタイルなど9カテゴリーに分けられているので興味のあるカテゴリーから検索したり、直近のタイトルから面白そうなものを選んでみるといいでしょう。

ニュース記事についてディスカッションすることが目的ですので、意見が述べにくくなる苦手なトピックは避けるのがよいと思います。
私は環境問題についてあまり知識がないのに記事を選んでしまったことがあり、レッスンの事前準備として調べるのにかなり時間を費やしてしまったことがあります。
自分の知らないことを知ることは悪いことではありませんが、レアジョブは英語学習のためだということを考えると、記事選びでは苦手なトピックを避けることも大事だと感じました。
とはいえ、あまりにもトピックが偏りすぎると記事の選択肢がなくなりますし、使われる単語も偏ってくるので、ある程度の幅は欲しいです。
なので、好きなトピックを選ぶというよりは、苦手なトピックは避ける、という記事の決め方をおすすめします。


レッスン前の準備:自分の意見を出しておく

記事が決まったらレッスンの前に少し準備をしましょう。
レッスンの時間を無駄にしないため、自分ひとりでできることはレッスン前にやりたい、でもあまりガッチガチに準備するようにすると毎日のレッスンが憂鬱になりそう・・・そんな方に試していただきたい準備方法です。
レッスン中に自分の意見を整理する時間はとるのは、とてももったいないので、簡単に自分の意見を出しておくことをオススメします。
ざっと記事を読み、ディスカッション用の質問に答えられるくらいの内容理解をします。単語はわからないものがあっても、ディスカッションに影響がないものだったら印をつけておくだけにしましょう。
準備のポイントは、講師と一緒にレッスン中に解決できることはやらないこと。
例えば、発音がわからない、単語がわからない、などは講師に質問をして英語でやりとりし理解していくようにしましょう。
発音は自分ではわかっているつもりでも正しく発音できていないこともありますし、単語も英語で理解するのは語彙力アップに効果的です。
ディスカッションの内容を検討できる程度に単語や記事を理解し、ディスカッションの自分の意見を持てれば準備は完了です。
記事はiPad でスクリーンショットをとり、そこにわからない単語やディスカッションに使うような数字に印をつけていました。
プリントアウトするよりも手間は少なく、レッスン後の管理もとても楽です。


レッスン中:積極的に英語を話す
そしていよいよレッスンです。
インタラクティブな学習を心がける
レッスンではとにかくインタラクティブな学習を心がけます。
自分が英語を話し講師からフィードバックをもらう、わからないことを質問し回答してもらう、そんなレッスン時間にしましょう。
PCでレッスンを受けているので、ついわからないことをインターネットで調べたくなるかもしれませんが、自分が調べている間、講師を暇にさせてしまうのはとてももったいないです。
単語の意味がわからなければ講師にその単語の意味を質問してみましょう。
留学などで英語の環境に身を置くのが早いことからもわかるように、英語は英語で学ぶのが効率的です。
その英語の環境に身を置けるのがレッスン中の25分ですから、日本語で調べものをしたりせず、ぜひ講師に質問して英語漬けになってください。
また意見を述べた後は少々脱線してもいいので、情報を追加して話をできるようにしましょう。
「私は〇〇だと思います」など短い回答で終わってしまっては英語の話す量は十分ではありません。
その意見に至った背景を話す、講師の考えを質問してみる、話はズレるんだけどと前置きしながら関連の話題もしてみる、とアウトプットする量にも意識してみてください。話した分だけ使える英語は増えます。

意見の正誤を気にしない
レッスン中に心がけることのもう一つは、意見の正誤を気にしない、です。
これは私の学習からの反省ですが、正誤を気にして発言を躊躇してしまうのは時間の無駄だと思います。
英語のアウトプットの絶好の機会ですから、意見の内容を気にしすぎず自分の考えを英語で発言することに集中するようにしましょう。
もちろん講師を傷つけたり、不快にさせるような発言は避けなければいけませんが、ディスカッションでのあなたの意見に正しいも誤りもありません。
ぜひ自信を持って、堂々と発言していただければと思います。


レッスン後:レッスンレポートを活用

レッスンが終わったら講師のフィードバックを確認しましょう。
レアジョブのホームページからログインすると、レッスン履歴に講師からのレッスンレポートが届いています。
講師によってレポートの内容は様々ですが、ボキャブラリー、文法、発音、などの項目別にレッスン中にできなかったことと正しい内容などが書かれているので、振り返りとして活用しましょう。
文法では、読めばわかるような内容でも話す時にはできていない、というような自分の癖がわかるので特に見直しをおすすめします。
その文章だけでも丸暗記して正しく使えるようにしてみましょう。

さらに英語力UP:独学でも教材を活用
レッスンとは関係なく独学用の教材活用法を2つご紹介します。
Daily newsの記事では英語音声とスクリプトが揃っており、自分で学習するのにも向いている教材です。
音声で1分半程度と短い記事ではあるのですが、ここで紹介する学習法には30秒程度に切って使用するのがいいでしょう。
ディクテーション
まずひとつ目がディクテーションです。ディクテーションは聞こえた音声をそのまま書き取る手法です。
以下のステップで進めていきましょう。
①記事全体の内容を把握するために通しで2回程度聞いてみる。
②1文ごとに音声を止めてノートに書き取る。
1文全てを一度で書き取ることはできないと思うので、1回目はキーとなる単語をいくつか拾い、2回目、3回目でその間の単語を埋めていくようにします。
Daily news の教材は5秒戻る機能があり、繰り返して1文を聞きたいときに大活躍です。

音声を聞いて英単語がわからないときは聞こえるままにカタカナで音を書いておくと、あとでスクリプトと比べて確認ができます。
③ ある程度書き取りが終わったら、スクリプトと比較して、聞き取れなかった音を確認します。
知っている単語だったけど前後の音とつながったときに音がかわるものや、過去形など単語が形を変えたときにわかりにくい単語など発見があると思います。
何の音が聞き取れていなかったのか、自分の苦手がわかると聞けるようになることも増えます。
シャドーイング
2つめの活用法はシャドーイングです。
シャドーイングは、聞こえる英語を数語遅れて真似しながら発音するトレーニングです。いきなりシャドーイングは難しいので以下のステップで準備もしっかりしながら進めてみましょう。
① 記事全体の内容を把握するために通しで2回程度聞いてみる。
② スクリプトを見ながら音声を聞き、発音を確認します。
発音しない音や、前後の単語とくっついて発音されている音なども確認し、後でこれをしっかり真似られるよう準備します。
③ スクリプトを見ながら音声と同じタイミングで声に出して読みます。
このときに発音、イントネーションを意識して数回繰り返しましょう。
④ 最後が本来のシャドーイングと言われる部分で、スクリプトを見ずに音声を聞き、2〜3語遅れで真似して声に出してみます。
独学用にご紹介した2つはかなり負担の大きいトレーニングです。
あまり気合を入れすぎず、できる範囲で取り組んでみてください。



フリートークを活用しよう

活用の場面
フリートークという教材を選択しないレッスンも可能です。
他のレッスンを受けるために準備をする余裕がないとき、少し疲れていてカジュアルなレッスンにしたいときなどに活用してみてはいかがでしょうか。
また普段はカメラを使って顔を見ながら受講しますが、出先でカメラオフで受講するのもオススメです。
フリートークならテキストを見る必要もないですし、カメラをオフにしてしまえば電話しているのと変わりません。
周りの人に迷惑にならないよう最低限の配慮は必要ですが、電話ができる環境であればすぐに始められます。
私は子供の習い事の送迎で待っている間に、教室から少し離れたベンチに座って活用していました。
継続は英語学習でとても重要なポイントとなってくるので、このように気軽にできるのもフリートークのレッスンのいいところです。
また、フリートークだと日常的でカジュアルな内容になるので、ビジネス以外の場での会話にとても有効的です。
旅先で、街で、外国からのお友達と。ビジネスの場でも雑談をすることは必ずあるので、そのようなシチュエーションを想定するのも楽しいですね。

おすすめのトピック

フリートークとなると「じゃぁ何かトピックある?」と講師からの質問でレッスンがスタートします。
私はいつも講師にお任せでトピックを決めてもらっていましたが、話しにくいトピックなどもあったので、トピックの決め方について見てみましょう。
まずは、私がフリートークが難しいと思った話題から。
趣味は?の先生からの質問で「読書」と答えたのですが、そこから話題が広がりませんでした。
海外のビジネス書も邦題しか知らなかったし、小説は日本人でも偏った人の本しか読まないので、共通項を見つけるのが難しく、どのジャンルが好きでどのジャンルは好きじゃない、程度の会話しかできませんでした。
本当に読書が大好きで、本についていろんなことを話せる、という方は問題ないと思いますが、私のように本を読むのは好きだけど、好きなジャンルや好きな作者について深く語れるほどではない、という方にはオススメできないトピックです。
続いて、フリートーク向きだと思ったトピックを3つご紹介します。
1つ目は、これは英語でどう言う?という質問です。
日々の生活の中で、調べてもしっくりくる言い回しが見つけられなかったフレーズはメモをしておきます。
そのフレーズをを使いたかったシチュエーションを説明し英語でどう言うのか講師に教えてもらいましょう。
シチュエーションを説明するのにももちろん英語を使いますのでそれもいい練習になりますし、先述した通り英語を英語で理解することは英語学習でとても大事なことです。
2つめは、講師と共通の話題です。
これは事前にプロフィールを確認したり、それまでのレッスンで講師についての情報を得ている前提ですが、共通の話題はやはり盛り上がります。
私は子供のことだと話題がつきませんでした。
新型コロナウィルスの影響で日本で初めて緊急事態宣言が出た時に、保育園も休みになり3歳児を抱えて在宅勤務をしなければいけなかったときのリアルな悩みごとや、
子供の家庭での英語教育についてなど自分が深く考える内容なので話すのも聞くのも楽しく、講師も同じような悩みを持っていたり経験してきたりしているので、フリートークに向いている話題だと思いました。
3つめは、自分がとても詳しいことです。2つ目と少し似ているのですが、これは先生側の状況は気にしなくてOKです。
例えばあなたの出身地についてだとどうでしょうか。あなたがいつから住んだのか、いつまで住んでいたのか。
きっと講師も知っているであろう東京からは飛行機で何時間でいけるのか。人口がどのくらいの街で、有名な観光名所・食べ物はあるのか。
レッスン中はチャットも使えるのでgoogle map や街の写真なんかを送ってみたり、講師にその場でGoogle検索してもらってみたりすると、講師もイメージが膨らんで質問も出てくるかもしれません。
考えなくても話せるようなトピックだと英語を話すことに集中できるのでフリートークにもってこいの内容です。
最後に
いかがでしたか。
私は、レアジョブはとても気軽に英語のアウトプットをできる場だと頭では理解していましたが、最初は初対面の講師といきなりカメラ越しにレッスンを受けることがとてもハードル高く感じました。
でも実際に受けてみると講師の方はみなさん気さくで話しやすく、とても気楽に受けられました。
化粧をしてないから・・・部屋が散らかっているから・・・とついできない理由を並べたくなるのですが、講師の方もそれほど気にされている様子もありませんでした。
同じような理由で躊躇されている方がいらっしゃったらぜひ一歩踏み出していただきたいなと思います。
英語学習は時間がかかるので、楽に継続できる方法をとることが大事です。
なので私はレアジョブで英語学習する時間は確保して、ちょっと気分が乗らないときはフリートークで楽をし、やる気に満ちあふれているときは教材を活用してディクテーションやシャドーイングをしてみる、そうやって継続しています。




