

この記事の著者:のん
都内の大学4年法学部に在学中。学内の派遣留学選考に合格し、今年8月から米国マサチューセッツ州にアート留学予定。自分自身の経験や考えが、1人でも多くの人の一歩を踏み出すきっかけになればと思い執筆に挑戦中!
交換(派遣)留学制度とは?
留学だ!』-10.jpg)
交換留学制度とは、自分が在籍中の日本の大学が、協定を結ぶ海外の大学(「協定校」と呼ばれることが多い)に一定期間留学することができる制度のことです。
「協定校」は大学によって異なり、一部の大学ではアイビーリーグなど世界的に名高い大学と協定を結んでいる大学もあります。
「留学期間」は短期プログラム・一年間・半年間など様々です。
期間によって支給される奨学金などが異なりますので、詳しくは各大学の留学情報サイトで確認してみてください。
なお、「派遣」留学と「交換」留学は同義語として使われていることが多いようです。
交換留学の現状
日本人留学生の現状
留学だ!』.jpg)
独立行政法人日本学生支援機構『日本人学生留学状況調査』(2018〜2020年)を参考に筆者作成
上の表は、派遣留学制度を使って留学する日本人学生の数の推移を表したものです。
2018年には全国で7万人の学生が海外留学に送り出されていましたが、コロナウイルスの影響で2020年には激減しています。
2022年5月時点では2021年度のデータは未公表ですが、多くの大学で派遣留学制度の募集が再開していることから少しずつ増えてくるのではないでしょうか。
しかし、国ごとに留学生受け入れの回復度に差があるのは否めません。
アメリカやイギリスなどは条件付きではあるものの基本的には受け入れを許可している傾向にありますが、未だ入国制限が解けない国もあるのが現状です。
留学だ!』-1.jpg)
独立行政法人日本学生支援機構『日本人学生留学状況調査』(2018〜2020年)を参考に筆者作成
コロナの影響を受けて、2020年には派遣先に韓国を選ぶ学生の割合が最も高いことが目立ちます。
距離的にも近いことやコロナ禍でも比較的安価な渡航費であるからでしょうか。
筆者の個人的な実感として、以前と比べて最近はカナダやイギリスに留学する学生が増えてきているように感じます。
派遣先人気国の受け入れ状況(2022年5月現在)
派遣先上位8カ国について、現在(2022年5月8日)の留学受け入れ状況は以下のようになります。
各国の受け入れ状況や水際対策は随時更新されていますので、大使館などの情報を定期的に確認しましょう。

- 注1:ワクチン接種回数によって「接種完了」とみなされる定義が異なる。
詳しくは(https://www.homeaffairs.gov.au/covid19/vaccination-testing)
- 注2:日本出国日の少なくとも14日前までに2回以上のワクチン接種が必要。承認されるワクチン等については(https://travel.gc.ca/travel-covid/travel-restrictions/covid-vaccinated-travellers-entering-canada#determine-fully)
- 注3:入国後7日間の隔離。ただし、日本国内または韓国国内でワクチン接種完了かつ接種履歴登録(または「検疫情報事 前入力システム(Q-CODE)」にPCR検査の陰性証明書・ワクチン接種証明書等を登録する手続)で隔離免除の対象となる。詳しくは(https://www.kr.emb-japan.go.jp/people/covid19/covid19_kr_immigration.html)
- 注4:X1ビザ(180日以上の長期留学)、X2ビザ(180日以下の短期留学)ともに申請の受付を停止しているため、実質的に中国への渡航は現在できない。
- 注5:入国が可能な場合は、大学の正規生・Huayu Enrichment Scholarship奨学生・語学留学生のみ。語学留学生は6か月以上の留学に限り学生ビザの発行が可能。
- 注6:3月18日現地時間午前4時以降はコロナウイルス関連の制限が全て撤廃されたため、特に条件等なく入国することが可能。ただしイングランド・スコットランドが対象。(ウェールズ・北アイルランドに関しては確認の必要あり)
- 注7:ワクチン接種証明書を提示する際、最後のワクチン接種日から14日以上経過している必要がある。
- 注8:到着後10日間の隔離が必要。ただし、ワクチン接種証明書または回復証明をDEAで提示した場合、到着後の隔離義務はない。詳しくは、ドイツ連邦内務省ウェブサイト(https://www.bmi.bund.de/SharedDocs/faqs/EN/topics/civil-protection/coronavirus/coronavirus-faqs.html)
交換留学の実現方法
留学だ!』-2.jpg)
まずは語学要件・成績要件を満たそう
ほとんどの大学では、選考に進む大前提として必要最低限の語学要件と成績要件が求められます。
筆者の大学を例にすると、成績要件については、出願時直近の学期までの通算GPAがMAX4.0中2.30以上で、派遣先大学によっては最大3.0以上必要な大学もあります。
語学要件については、TOEFL iBT最小71点・最大90点またはIELTS最小6.0・最大7.0がいずれも応募前提として求められています。
この応募条件を満たさなければ、派遣留学制度に応募することすらできませんので、派遣留学制度を使って留学するための「第一関門」といえるでしょう。
また、最低条件さえ満たしていればスコアの高低が合否に関わることはないようです。
(表向きにされている限りではありますが…)
応募締め切りまでの時間が短い場合、成績はどうにもならなくても語学要件の突破ならまだ間に合います。
応募締め切り直前に派遣留学を志した筆者がTOEFL応募条件を2週間で突破した勉強法を紹介しています。まずは挑戦してみようと思うきっかけになれば嬉しいです!
選考フローの7ステップ
「派遣留学」生として留学するには、日本の大学で校内選考に合格する必要があります。
大学ごとに選考方法は異なりますが、一例として筆者の大学の派遣留学制度選考フローを順にご説明します。
~①願書提出~
派遣留学制度を使って留学する意思がある方は全員必ず提出します。内容は氏名や住所などの基本的な情報である場合が多いです。
志望動機書などの提出よりも前に出願締め切りが設定されている場合があるため、〆切日時に余裕をもって提出すると良いでしょう。
~②留学計画書提出~
志望動機書などはこの段階で提出します。
①とほぼ同時期に提出期間が設けられていることも多いため、願書を提出してひとまず安心!というわけにはいきません。
また、②の準備に最も時間がかかります。文章の推敲などの時間も考えると最優先して進めるべきでしょう。
志望動機書についてまとめたこちらの記事も参考にしてください!
~③書類審査~
大学側が①と②をもとに審査をします。
細かい審査基準や審査後の結果詳細の開示は行っていないことがほとんどです。
ここでは祈るのみ。
~④面接審査~
出願後一か月以降あたりで面接試験があります。(筆者の大学では面接でしたが、小論文やプレゼンテーションを課される大学もあるようです)
大学側の審査員の方と約30分間面接が行われました。提出した書類をもとにした内容でした。具体的には、
- ○○したいと(志望動機書)に書いてあるが、詳しく話してほしい
という予想可能範囲の質問から、
- アジア人差別を受けた時、あなたならどう対応するか
- 1年次に成績でCを取っているがその要因は?
など留学には一見関係しないものを含む想定外の質問が投げかけられることも実際あります。
書類を見た面接官がより詳しく聞きたいと思うだろうことを予測しておいて、確実に答えられるように用意しておきましょう。
また、面接試験で全くの想定外の質問が問われた場合は「文面で自分の意志を伝えることができた」とプラスに捉えることもできるかもしれませんね。
以下は面接対策として最低限答えられるようにしておきたい質問です。対策の参考にしてみてください。
留学だ!』-4.jpg)
頭ではなんとなくわかっていても声に出してみると意外と言えないこともあります。面接されているその時を想像して実際に言葉で話しながら練習しましょう。
面接対策のコツは、面接官になりきる事です。
自分が面接官だったら、何を知りたいか。その回答を聴いた後に気になることは何か。どんな学生を合格させたいか。
などのこと考えて回答を考えていくと効果的な対策になると思います。
また、面接官に与える印象も大事です。回答の内容だけでなく、面接官の目を見てはっきりとした声で話す練習もしましょう。
~⑤合格~
留学だ!』-7.jpg)
面接試験から約一か月後、メールで合否が伝えられます。
~⑥派遣先大学へ出願~
日本の大学内選考に合格すると派遣留学生としての留学は確実!!!と思う方は多いかもしれません。
しかし実際には派遣先大学に出願する必要があります。
ここでいう出願は、一般の受験生としてではなく、派遣先大学との協定に基づいてexchange student枠としての出願になります。
日本の大学のように筆記試験は一般的にありませんが、Personal Statement(私はこういう人物だ、という事を示す文書)や英語能力試験の証明書などの提出が求められます。
Personal Statementは志望動機書の英語版…というわけではなさそうです。というのも、「どんな人物なのか」がより重視されているように感じます。
志望動機書ではあくまで留学することに絞った内容である一方、Personal Statementではより広い範囲(自分自身を取り巻く環境とそれが自分に与えている影響など)。
とはいえPersonal Statementで求められる内容について調べましたがサイトによって内容は様々でした。。
そこでご参考までにPersonal Statement作成で筆者が意識した点は以下の2点です。
- 人物像をベースに大学でやりたいこと(志望動機)を伝えること
- 印象に残る文章にすること
人物像といっても、「私は積極的な人間です」「行動力があります」など直接的な表現を使うというわけではなく、そもそも留学したいと思っているのは自分のどんな経験や感情に起因しているのかを遡りました。
また、何百何千もの願書を受け取る大学側からすると周りと同じようなPersonal Statementは記憶に残らないでしょう。
筆者は、冒頭に幼少期にした経験談を持ってくることや言葉選びに時間をかけるなど、文章構成を工夫しました。
Personal Statementの重要な点は、個性を出すことだと思いますので、だからこそ調べても決まった型が存在しないのかなとも思います。
自己分析をしっかりして自分だけのPersonal Statementを完成させてみてください。
~⑦正式に派遣留学決定~
出願後しばらくすると派遣先大学から“Congratulations!”と合格通知が送られてきます。
ここでようやく派遣留学生として留学することが公式に確定したことになります。
派遣留学制度で学内選考に通過した人が派遣先大学から合格を貰えないという話は聞いたことがありませんが、万全の準備は必須です。
交換留学のメリット
留学だ!』-6.jpg)
派遣留学制度にはいったいどんなメリットがあるのでしょうか?
ここでは4つのメリットを紹介します。
経済的負担が比較的少ない
派遣留学制度を利用する場合、派遣先大学の学費が免除されます。
詳しくは後述しますが、海外大学の学費は日本の大学の倍以上することが当たり前です。そう考えると、学費免除はとてもありがたいことなのです。
学費免除に加えて、日本の大学から奨学金(返済不要)が支給されることも特徴です。
金額設定は大学によって異なり、30万円当たりから多い所では150万円以上を支給してくれる大学もあるようです。奨学金を超える支出は自己負担となります。
また、学内の奨学金とは別に外部の奨学金制度に応募できる場合もあります。
併用不可の場合もありますが、学校によっては往復航空券代を大学が負担してくれるなど対応は様々です。自分の大学の対応を確認してみましょう。
勘違いしやすいポイントは、派遣留学中であっても日本の大学の学費は払うことです。
中長期間の留学
留学は期間が長ければ長い方が絶対良い!というわけではありません。
しかし、例えば時間をかけて学びを積み重ねていく授業やインターン等は中長期間の留学だからこそ可能なことです。
社会人になると留学したいと思ってもまとまった時間をとることは難しくなります。
だからこそ、比較的時間があり自分の意志を貫ける環境を選択できる大学生としての特権を最大限に活用するべきだと筆者は思います。
単位の互換認定
留学先で修得した単位は日本の大学の単位として認定されます。
ただし、大学の専攻科目への関連が認められた場合のみなどの条件が定められているため、留学先で修得した単位が必ず認定されるというわけではありません。
したがって、卒業所要単位が足りないけど留学先で単位を取り終わる予定!と考えてしまうのは危険です。
単位認定がされるかどうかは、帰国後に学生が申請を行ったのちに大学の会議で話し合われて通知されるそうです。
申請方法や通知の時期などは大学によって異なるため、留学前あるいは留学中に確認して帰国後スムーズに手続きできるようにしておくとよいでしょう。
日本の専攻に関係なく好きなことを学べる
留学だ!』-8.jpg)
単位互換ができることと一見矛盾しているように感じるかもしれません。
基本的には日本の大学で専攻している科目(経営学部ならマーケティングの授業など)を履修する必要があります。
しかし、例えば日本の大学で法学部ではあるが留学先ではアートを学ぶ筆者のように、学ぶ内容を自分で選択することが実質的には可能です。
もちろん、これをするためには志望動機書や面接試験を通じて明確な目的や計画を学校側に示さなければなりません。
帰国後の単位認定の申請は形式上だけでも学校の規則に従って必ず行いましょう。
大学の専攻とは異なる分野で将来就きたい職業の為に留学先で○○を学ぶ必要がある!などの強い意志のある方は、派遣留学制度を利用するのは一つの手といえるのではないでしょうか。
交換留学のデメリット
留学だ!』-5.jpg)
メリットがある一方でデメリットもあります。
ある程度の語学や成績が必要
先述の通り、制度を利用するための最低条件が設けられています。
言語は留学先でも必ず使いますし、ある程度の成績を満たせないレベルだと留学先の授業についていくことは難しいでしょう。
ただ、苦手な人にとってはどちらも大変ですよね…。
特に成績は、出願直近だけでなく大学1年生次からの累積で基準を満たさなければならないので、計画的に行動しましょう。
大学の選択肢が限られている
大学が協定を結んでいる海外大学との関係を前提に成り立っている制度です。
したがって、どこでも好きな派遣先を選べるわけではありません。語学・成績要件によって選択肢の幅も学生ごとに異なってきます。
とはいえ、協定校を結んでいるだけに両大学からの最低限のサポート体制も整えられているとも言えますので、その面では安心かもしれませんね。
行く時期によっては就活とかぶる
多くの場合、留学時に3年次または4年次であることが求められます。そのため学生の多くの人が悩むのが「就活」。
日本では一般的に大学3年~4年にかけて就活を行います。
しかし派遣留学をしても就活は可能です!
留学中は学業で忙しくなることは間違いないですし、精神的な面で日本にいる学生よりも就活で遅れをとってしまっているのではないか…と不安になることはしょうがないです。
留学の予定があるからこそ就活に身が入り、留学前には企業・業界研究や自己分析等に取り組み、留学中も筆記試験対策などできることは沢山あるでしょう。
留学中の就活といえば、「ボストンキャリアフォーラム」という就活イベントがアメリカのボストンで毎年11月に行われています。
これは海外留学生を積極的に採用したい企業が集まり、企業説明会や選考を行うものです。

(2019年Boston Carrer Forumの様子:画像出典
(ボストンキャリアフォーラムwebサイト:https://careerforum.net/en/event/bos/)
3日間という短期間で企業から内定を貰う学生も多くいるようです。
ただし、ESや面接対策などを前もって準備しておかないといけないことに変わりはないので、海外で就活したほうが日本でするよりも短く楽に終わる!という事では決してありません。
また、就職を考えていたが留学中に大学院を目指すことに心変わりした!という話も少なくありません。
就活ももちろん大事ですが、留学中だからこそ経験できることに真っすぐと向き合う毎日にしたいですね。
すべてが自分次第
派遣先大学の住居手配・履修登録や航空券の予約購入、ビザの取得など、留学するために必要なことは基本的に全て学生本人が自分で行います。
手続きなどの他にも、「どのような留学生活を送るか」も学生に任せられています。
与えられるのを待っていてもなにも来ません。自分で考えて行動することが求められます。
積極的にボランティア活動に参加したり、最高の成績を目指して勉強漬けの毎日にしてみたり、時間の使い方は無限大です!
逆に言えば、勉強せずに毎日パーティーに明け暮れることもできます。
自分は何をしたいがために留学するのかという目的をしっかりと持ち、そのために実際に行動することがとても大切なのです。
以上、派遣留学のデメリットを4つ紹介しましたが、捉え方次第では自己成長のチャンスととらえることができます!
ここで挙げたデメリットは派遣留学への挑戦を諦める理由にはどれもなりません。
交換留学にかかる費用・奨学金

留学にかかる費用の目安
個人や派遣先によって費用は大きく異なるため、ご参考までに「アメリカ派遣留学1年間」の筆者の例を留学前と留学中に分けて紹介します。

留学出発前にも少なくともこれだけの費用がかかります。
SEVIS管理費
SEVIS管理費とは、Student and Exchange Visitor Information Systemの略で、2001年の同時多発テロを背景に学生ビザを使って外国からアメリカに入国する学生などの管理を強化する目的でつくられたシステムです。
ビザの種類によって費用は異なりますが、J-1ビザを使う筆者は$220。F-1/M-1ビザは$350を学生ビザ申請の前に支払う必要があります。
(詳しくは、米国国務省在日米国大使館及び領事館のビザ情報を確認:https://jp.usembassy.gov/ja/visas-ja/)
各種ワクチン接種
各種ワクチン接種について、派遣先大学への出願時に「Health Form」に指定のワクチンが記載されており、接種記録がないワクチンを受けに行く必要があります。
筆者は「B型肝炎ワクチン」「おたふく風邪抗体検査」「髄膜炎菌ワクチン」で4万円の費用がかかりました。ワクチン接種費用に保険適用は一切ありませんでした…。
ワクチンによっては完了までに半年以上要する場合もありますので、早めに行動しましょう。
表上の費用に加えて、ビザ用写真や交通費、各種証明書の発行代、日用品等の購入費なども入るでしょう。

留学中の三大出費は「学費・住居費・食費」です。このうち、派遣留学生は学費が免除されます。
往復渡航費
往復渡航費は、購入時期が早ければ早いほど安く買えると言われています。コロナの影響で値上がりしているため、複数のサイトを比較吟味して選ぶと良いでしょう。
海外保険加入
海外保険加入について派遣先がアメリカの場合、日本の大学の海外旅行損害保険(約10万円)への加入は全員必須の上で、以下のパターンがあります。
- 派遣先大学の健康保険の加入が求められる場合(10万円~30万円程度)
- 在学中の大学の海外旅行損害保険に加入すれば派遣先の保険加入は免除される場合
つまり、①に該当する派遣先の留学生は①+②分の保険加入料を支払わなくてはなりません。
これは学校ごとの規則なのでどうすることもできないとは思いますが、一応派遣先の大学に問い合わせて交渉してみるのもアリなのかも?しれません…。大きな負担ですからね。
なお、ヨーロッパや東南アジアの国では②が認められる場合が多いようです。
住居費と食費
住居費と食費について、表で示されている金額は「学生寮1年間分と食事プランに加入」した場合になります。
ホームステイをすれば比較的安価になりますし、キャンパス外のアパートメントを借りて自炊するのも節約の手です。
大学によって住居や食事についてルールが設けられている場合もあるので各HPで確認してみてください。
このような出費に加えて、旅行などの交際費などもかかってきます。
奨学金
在学中の大学から支給される奨学金
派遣先大学の学費免除に加えて支給されます。先述のとおり、大学によって支給金額は様々です。
筆者の大学では、総額100万円を半年ごとに50万円ずつ口座に振り込まれます。
奨学金を超える額の出費は自己負担となりますので、多くの留学生にとって贅沢な生活は夢のまた夢ですね…。笑
併願できる可能性がある奨学金制度
大学の奨学金と併用できる「業務スーパージャパンドリーム財団」による奨学金制度を紹介します。
留学だ!』-3.jpg)
支援対象となる要件が細かく設定されており、誰でも応募できるというわけではありません。
主な応募条件として、以下があります。
- 留学開始時点で大学2年生以上の学部生
- 学内選考がある留学プログラムで留学すること(派遣留学はこれに該当)
- 他の支援団体から留学に関する奨学金を受給していないこと(渡航費の補助は可)
- 一定の学力/語学基準を満たしていること
(詳しくは本財団の募集要項を確認:https://www.kobebussan.or.jp/overseas.php)
応募要件を満たしているなら、挑戦してみることを強くお勧めします!!!
なぜなら月額15万円も支給していただける奨学金制度なのです。
また、本奨学金制度に合格した場合、大学によっては往復渡航費を援助してくれます。
筆者の大学はこれに該当するため、一年間の留学(実質10か月間)で150万円(15万×12か月)と渡航費(約20万円)の支援を受けることができます。
大学から100万円の奨学金支給を受ける場合と比べて、経済的負担が大きく減ることになります。留学生にとっては本当にうれしい!!!!!ありがたい!!!!!
この他にも、大学の派遣留学奨学金と併用可能な外部の奨学金制度はあります。
負担を軽くしたい方は積極的に情報収集を行いましょう。
おわりに
留学だ!』-9.jpg)
留学したい!と思った時に経済的なこと、英語資格や成績のこと、就活のことなど不安は人様々あるでしょう。
これを読んでいただいている方に、「今」の気持ちに向き合ってほしいと筆者は思います。
メリットに溢れる派遣留学に挑戦できるのも今だけ!
後悔だけはしないように、ワクワクする道を自分自身で築いて欲しいです。



