



こんにちは。突然ですが、大学受験を控えているという方、順調に勉強は進んでいるでしょうか?
今回は受験生を応援するべく、英単語集を選ぶ際のポイントと、おすすめの英単語集「システム英単語」をご紹介したいと思います。
私自身はこの教材を使って勉強した結果、マーク模試で満点を取ったり、記述模試テストで英語の偏差値82を獲得したりしました。
この記事の著者:フジ
高校一年生の冬にALTと会話が出来なかったことをきっかけに英語の勉強。猛勉強の結果全国記述模試で偏差値82、大学生になってからはTOEIC 980点などを獲得。弱点は料理と運転が下手なこと(運転は特に練習中)。
目次
大学受験向けの英単語帳の選び方

受験生の中には、英語の勉強に苦労しているという方、そもそもどの教材を使えばよいのか分からないという方もいらっしゃることでしょう。
ここでは、おすすめの英単語集の選び方をご紹介します。
必要な情報のまとまっているものを選ぶ
まず、大学受験用の英単語集を選ぶのに大切なことは、大学受験に必要な単語だけが載っているものを選ぶことです。
大学受験の英語のレベルは英検2級と同程度(3000〜4000語)と言われますが、それ以上のことは、とりあえずは必要ありません。知らなくても問題を解くことができるならわざわざ覚えておく必要はないのです。
英語にだけでも単語以外に勉強しなければならないことはたくさんありますし、なにより英語以外の科目を勉強しなければならない受験生がほとんどであるかと思います。
貴重な時間を大切に使うためにも、大学受験に必要となる単語だけを集中的に勉強できるような教材を選びましょう。
なるべく価格の安いものを選ぶ
これは単純な話なのですが、受験生の皆さんは現在高校に通っていらっしゃる方が多いことかと思います。そして、多くの高校ではアルバイトが禁止されていますので、自由にお金を使えるという状況ではもちろんないでしょう。
したがって、大切なお小遣いを使って教材を買うということであれば、なるべく安い教材を選ばれる方が良いでしょう。
毎月のお小遣いで無理なく買えるような(具体的には1000円台のもの)を選び、お金の使い道は他に回しましょう。大学受験の教材の多くは、受験が終わればたいていすぐに手放すことになるかと思います。
システム英単語がおすすめ

ここからは、受験生の皆さんにおすすめの英単語集、「システム英単語」をご紹介します。
有名な教材ですし、すでにお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、私自身がどのようにこの教材を使っていたかということも後ほどご紹介しますので、最後までご覧いただければと思います。
システム英単語を使うメリット

システム英単語は大学受験に特化した英単語集です。忙しい受験生の心強い味方になってくれるでしょう。
・メリットその①:無駄がない
まずもってシステム英単語のもっとも重要な特徴は、やはり無駄が省かれているということになるでしょう。
先述の通り、この単語集に掲載される単語は、過去に出題された大学入試の問題から出題頻度に基づいて決められていますので、大学受験には特に必要のない英単語についてはそぎ落とされています。
先ほど述べた通り受験生の皆さんが使うことのできる時間は限られています。その中で、この単語集をしっかり覚えていれば大学受験の対策が十分できると言うのは心強いでしょう。
・メリットその②:コロケーションを学ぶことができる
コロケーションという言葉は聞いたことがないかもしれませんが、これは「連語関係」と訳されることの多い言葉です。つまり、この単語はどうした単語とともに使われることが多いのか、ということを指します。
例えば、regardlessという単語であれば、ほとんどの場合regardless of Aという形で用いられ、「Aに関係なく」という意味になります。
システム英単語はこうしたコロケーションに気配りがされていますので、空欄補充などの問題の対策ができます。
・メリットその③:価格が安い
システム英単語は非常にコンパクトにまとまった教材で、価格も1000円程度で購入することができるという、受験生にとって心強い教材となっています。
他の教材であれば様々な付録がついているために2000円程度する場合もありますが、システム英単語なら受験生の皆さんでもお小遣いで無理なく購入できる良心的な価格で、充実した学習ができます。
システム英単語を使うデメリット

システム英単語は先の通り非常にすぐれた教材であることは間違いないのですが、その特性ゆえに物足りないところもありました。以下ではそうした不満点について簡単に述べておきます。
・デメリットその①:発音が学べない
システム英単語は他の英単語集と同じく、発音記号が載っています。しかしそれぞれの発音記号の発音の仕方は載っていません。ですので、実際にその語がどのように発音されるかは分からないのです。
発音が分からないとリスニング問題などは解くことができませんので、発音記号についてはそのつど他で確認して勉強する必要があります。
・デメリットその②:イラストなどがなくイメージがつかみにくい
システム英単語は大学受験に必要な英単語をコンパクトにまとめた教材なのですが、無駄を省くことを優先しているため、イラストや写真などがほとんどなく、単語だけを見てもイメージがつかみにくい場合が多々あります。
単語によっては日本語でも日常的に使うことのないものがあり、知っていても何かよく分からないという時があります。
そうした時に視覚的な情報があれば助けになるのですが、システム英単語にはそうしたものがないので、その点は難点と言えます。


システム英単語を使った英単語の学習法

それでは、ここからは具体的に私がどのようにシステム英単語を使っていたかをご紹介します。
ここで紹介する学習法は、私にとっては非常に有用で、また今でも英単語集を使って学習するときには使っているものになります。ぜひ一度試してみて、自分に合うと思われた方は続けてみてください。
暗記:繰り返し触れて記憶に
エンビングハウスの忘却曲線でよく知られているように、人間は1日後には覚えたことの67%を忘れてしまうため、1つ1つの単語に多くの時間を費やすより、短い時間で多く復習する方がより記憶に残ります。
単語帳を使うときは、忘れても全然平気くらいの気持ちで次にどんどん進めましょう。
スペルと発音を確認

最初に単語のスペルと発音を確認しましょう。発音記号の読み方が分からない方は少し手間ですが調べてみて、どのように発音するのか確認してみてください。
そして、自分で数回発音してみます。アクセントにも注意して発音してみてください。
イメージしながら意味を確認

次に、意味を確認します。日本語を読んだときに、何かイメージが浮かぶかと思います。
例えば「広告」という日本語を見ればその意味が分かるかと思いますが、なんとなくその「広告」という単語を見たときにわいてくるイメージのようなものがあるのではないでしょうか。
そのイメージのようなものを感じられるという状態が、まさにその語の意味が分かっているという状態です。この感覚を、英単語を見たときにも感じられるようになることが、最終的な目標です。


文を作ってみる

さて、意味を確認出来たら、今度はその単語を使って文を作ってみましょう。システム英単語の場合は例文ではなく短いフレーズが載っていますが、それを参考にしてみても構いません。
作った文は書いても良いのですがそれよりは口に出す方が時間がかかりませんので、話してみましょう。
どうしても声が出せないのであれば、紙に書いたり、あるいはスマホのメモ帳に打ち込んでみたりしても構いません。
ここまでが、英単語の学習の大きな流れになります。これができたら次の単語でまた同じことを繰り返します。
少し大変そうに思われたかもしれませんが、そうでもありません。とにかく1つの単語にかける時間はせいぜい1分程度にして次々進んでいきましょう。
その都度覚えていなくても問題ないので、とにかく進みます。不安になるかもしれませんが、とにかく進めることを意識してください。

単語帳を区切って復習
システム英単語は全部で5章構成になります。そこで1章ごとに区切りをつけて勉強するのが良いと思いますが、ここで少し工夫が必要です。
システム英単語は5章構成ですので、一章ごとに区切って勉強すればよいのですが、1章が終わったら2章へ進み、そして3章へ・・・と進む前に1章に戻ってください。
そして復習ができたら3章へ進み、次に2章へ戻ってから4章に進むというようにしてみてください。こうすることによって、1つのサイクルで同じ単語に少なくとも2回は出会うことになります。
とにかく10周してみよう
ここまでの方法を10周分繰り返してみてください。できるだけ短い期間でこなすのが好ましいです。
地味で根気のいる学習法ですが、経験上、4周目ぐらいから覚えている単語は増えていき、10周もする頃には恐らくシステム英単語ですと1周するのに1時間もかからなくなります。
回を重ねるごとにどんどん楽になってきますし、また特別頭の良い人でなくても根気さえあればできる勉強法ですので、私はこれを強くおすすめしています。
なお、達成感がモチベーションになる方は、ぜひとも買ったばかりのシステム英単語の小口(背表紙の反対側の面、ページが重なってできる面のこと)の写真を撮っておきましょう。
10周する頃には小口の部分が汚れて使用感が出てきます。本の汚れはあなたの努力の証です。

自分だけの単語集に変えていく
さて、先ほどは具体的にどのように勉強していくかということで、基本的な指針を示してみました。大体は、前節で書いたように学習していただければよいかと思います。
しかし、何度見ても覚えにくい場合や、似た語があって区別がつきにくい場合など、ただ単に回数を重ねていくだけでは難しい場合があります。
ここではそうした場合に対処についてお話していきます。
メモを書き込む
まず、システム英単語は非常に便利な教材で、多くの単語には意味と発音が載っているだけではなく、それぞれの語について特に注意しなければならない事項が分かりやすく書かれています。
具体的には、発音を間違えやすいとか、スペルミスが多いとか、あるいはこの語とこの語が同じ意味を表しているとか、そういった注釈のようなものが多くの単語に記載されています。
ですので、多くの場合は、その語を覚えるにあたって必要な情報がカバーされています。
しかし、こうした注釈がついているとはいえ、覚えにくいものは覚えにくいです。
どうしたものを覚えにくいと感じるかは人によって違いますが、スペルの似た単語がある場合や、意味が難しい場合などは覚えにくいと感じられることでしょう。
そんな時は、自分なりの覚え方や、調べてみて特にわかりやすかったことなどを書き込んでいくことをお勧めします。

写真は、私が実際にスペルがなんとなく似ていて覚えにくいと感じた単語に書き足したメモの例です。
surpassは優る、suppressは「抑える」の意味ですが、ここでpassは「過ぎる」だから、「追い抜く」のイメージで優る、そしてpressは「押し下げる」の意味だから「抑える」の意味になる、というように整理しています。
このように、自分なりの覚え方などの情報を足していき、一緒に覚えていくようにすると記憶に定着しやすくなります。どんどんメモを残していきましょう。

視覚的な情報を取り入れる

単語が覚にくいということの他に、単語の意味のイメージが付きにくいという場合があるかもしれません。
そんな時は、その単語で画像検索をしてみたり、あるいはTANZAMというアプリを使用してみたりすると良いと思います。
こちらのアプリは今のところTOEFLと呼ばれる試験向けなのですが、単語のイメージが付きやすいように、イラストや写真と単語がセットで覚えられるように工夫されています。
システム英単語に出てくるような単語も多く掲載されていますので、そうしたイラストを簡単にシステム英単語に写してみたりすると、覚えやすくなるかと思います。
ただし、注意点として、システム英単語と他の情報をその都度行ったり来たりするのは無駄が多いですので、イラストも確認出来たらそのまま描き写して、システム英単語を使って勉強するたびに視覚的な情報が目に入るようにしておきましょう。
ここまで、メモをすること、そして特に必要ならばイラストなどを足していくことをご紹介しました。
こうした情報はたとえこじつけのようなものであっても、自分が覚えられればそれで問題ないので、あまり深く考えずにどんどん追加していきましょう。
このように作り替えたシステム英単語はいわばあなた専用のものとなります。それは同時に、あなたにとって最適な教材を作り上げたことを意味します。
是非とも、自分だけのシステム英単語を作り上げましょう。

近道はない!

以上、ここまでシステム英単語を使った単語の覚え方を簡単にお話しました。ここまで読んでいただいた方の多くは、「地味な勉強法だな」という感想を抱かれたのではないでしょうか。
しかし、英単語の学習は、結局こうした地道な作業に少し工夫を加え、あとはそれを継続するというのが一番の近道だったりします。時々、「1か月で高校英語をマスター!」などという広告を目にすることもあるかと思います。
一か月で高校英語を学ぶというのは不可能ではないですが、多くの場合は無理です。そのため、地道な努力こそが、いくらそれが途方のない道に見えたとしても、あなたを確実に前進させてくれるのです。
それでは、皆様のご活躍をお祈りしています。

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