楽しく英語を覚えよう!幼児向けアルファベット学習絵本

語学では4技能(聞く、話す、読む、書く)をまんべんなく習得することが大切とされる。そのうちの『読む』と『書く』の大前提となるのがアルファベットだ。

もちろん日本の学校でも英語の読み書きは習うが、幼い頃からアルファベットを覚え、読み書きに必要なフォニックスを習得すれば、早い段階から4技能をのばしてあげることができる。

楽しくアルファベットを学ぼう!絵本のすすめ

子どもがアルファベットを覚える場合、『A』や『a』を見せて、これは『エー』だね、というだけでは、なかなか覚えることはできない。それよりも「appleのaだね」というように、単語と組み合わせた方が覚えやすい傾向にある。このとき、その子どもが興味のあるジャンルの単語を選んであげると、より学習が楽しくなる。

例えば、乗り物好きな子なら「ambulance(救急車)のa」「bicycle(自転車)のb」というように。私が関わった子どもの1人は大のトーマス好きで、登場するキャラクターに合わせてアルファベットを覚えていた。自分や家族の名前のアルファベットから覚えるという子も少なくない。

 

アルファベットを教える際は、多くの場合まず大文字を教えるが、できるだけ早いうちに小文字も導入してあげたい。実際に単語を読む段階に入ったとき、出てくるのはほとんどが小文字だからだ。

 

というわけで今回は、子ども達がアルファベットに親しむのにちょうどよい絵本を紹介する。単語だけが出てくる本や文も書かれている本、1つのジャンルに特化した本など様々だ。絵本なら、幼いころからアルファベットに慣れ親しむことができる。

その子の興味やレベルに合わせて選んだ本を、いつでも子どもの手が届く所に置いておきたいものだ。

 

My First ABC (My First Books)

著者紹介

Sarah Davis、Dawn Sirett

著者デイヴィスは主に絵本の制作やイラストを手掛けている。オーストラリアのシドニー在住。もう一人の著者シレットも児童書作家である。

 

作品概要

Aaから始まる言葉としてapple(りんご)、acorns(どんぐり)、abacus(そろばん)など、写真付きで豊富に紹介。AaからZzまで順番に網羅する。

 

May先生おすすめの理由

ページの冒頭でアルファベットが大文字・小文字ともに示され、単語は全て小文字で書かれている。1つのアルファベットに対して5から10個くらいの単語が紹介されており、その豊富な語彙数が特徴的な本である。単語はどれも絵ではなく写真が載っていて幼児用の事典のような雰囲気もある。

出てくる単語はどれも、子ども達にとって身近なものばかりだ。食べ物から日用品、生き物にいたるまで、まんべんなく紹介されている。非常にシンプルな構成で、幼い子どもにも見やすい本となっている。

 

 

Eating the Alphabet

著者紹介

LOIS EHLERT

エラートはアメリカ人の絵本作家兼イラストレーター。エラートが生み出す作品の多くが、自然にまつわるものである。アメリカでその年に出版された最も優れた子ども向け絵本に送られるコールデコット賞を受賞した経験がある。アメリカ、ウィスコンシン州在住。

 

作品概要

アプリコット(apricot)やアーティチョーク(artichoke)など……Aaからはじまる野菜や果物がたくさん。ではBbは?

 

May先生おすすめの理由

AaからZzまで、そのアルファベットから始まる野菜や果物を紹介した絵本。この絵本の大きな特徴はなんといっても、大文字と小文字が両方とも表記されていることだ。まず大文字を覚えて、その後小文字を覚えるという場合がほとんどだ。

ただ、Aとaは両方とも『エー』なのだということを、なかなか理解できない子も多い。この絵本はアルファベットそのものも、野菜や果物の名前も、大文字・小文字を並記して書いているので、同じものを表しているのだということを教える際に役立つだろう。

絵本に登場する野菜や果物の中には、日本ではあまり馴染みのないものもあるが、そういった海外の食べ物を子ども達に紹介する良い機会にもなりそうだ。

 

 

Brian Wildsmith’s Amazing Animal Alphabet

著者紹介

Brian Wildsmith

ワイルドスミスはイギリス人絵本作家。卒業後に教師として働いたのち、絵本のイラストを描くようになった。1年間にイギリスで出版された絵本の中で特に優れた画家に送られるケイト・グリーナウェイ賞を1962年に受賞。生涯で80冊以上もの絵本を残した。

 

作品概要

AaはAlligator(ワニ)、BbはBear(クマ)、CcはCamel(ラクダ)。たくさんの動物が美しいイラストと共に登場する絵本。

 

May先生おすすめの理由

鮮やかな色使いのイラストが非常に印象的な絵本である。ページ上部にアルファベットが大文字・小文字合わせて示され、中央にそのアルファベットから始まる動物の絵、一番下にその名前が書かれている。

シンプルな構成であるし、1つのアルファベットに対して1つの単語ということで、アルファベットを学び始めたばかりの子どもにもおすすめできる1冊だ。単語の書き始めがどれも大文字になっているので、単語は大文字で書き始めるものと認識してしまわないように注意が必要かもしれない。

 

 

Alphabet (My First Bob Books)

 

著者紹介

Lynn Maslen Kertell、イラスト Sue HendraJohn R. Maslen

著者のカーテルは、両親が始めたBob Booksという絵本シリーズを、自身が高校生であった1970年代から手伝ってきた。現在も、そのフォニックスを基にした手法を継承している。シアトル在住。この本のイラストレーターであるマスレンはカーテルの父親。

もう1人のイラストのヘンドラはイギリス人の絵本作家兼イラストレーターである。

 

作品概要

リンゴ(apple)を食べるワニ(alligator)が作るのはリンゴソース(applesauce)! 手描きのような雰囲気のイラストが素敵な絵本。

 

May先生おすすめの理由

Bob Booksは40年以上前から、幼児が文字を覚え、言葉を読めるようにと作られてきた絵本シリーズである。

ここで紹介している本では、まずアルファベットが大文字と小文字それぞれ紹介されている。そして、そのアルファベットから始まる単語とその絵が描かれ、それらの単語を使った短い文が書かれている。

文といっても3単語ほどの短いものなので、単語から文へと、読むことに興味を持ち始めたばかりの子どもにもぴったりの長さとなっている。

 

 

Alphabet

著者紹介

Alain Gree

グレはフランス人の絵本作家兼イラストレーター。主に1960年代から70年代にかけて300冊以上の絵本を出版し、多くの外国語に翻訳され親しまれている。現在はグラフィックデザイナーとして活躍中。

 

作品概要

ワニ(alligator)や救急車(ambulance)などAaから始まる単語を覚えたら、それらの単語を使った文も一緒に読んでみよう。

 

May先生おすすめの理由

本書ではまず、アルファベットは大文字と小文字で示される。それからそのアルファベットから始まる単語が絵つきで紹介されており、それらの単語は小文字で表記されている。そしてそのアルファベットから始まる単語を多く含んだ文が書かれている。

文は単語数が少し多いので大人が読み聞かせてあげるか、ある程度英語の学習経験がある子ならば、読みの練習としても使えるだろう。文の中には、物の名前だけではなく、そのアルファベットから始まる人の名前も出てきて面白い。

 

 

Dr. Seuss’s ABC: An Amazing Alphabet Book!

著者紹介

Dr. Seuss

アメリカ人のドクター・スースは多くの肩書を持つが、特に児童書作家として知られている。60冊以上もの作品を残し、6億部数を売り上げ、それらの作品は20か国語以上に翻訳されている。Green Eggs and Ham,やThe Cat in the Hatは特に有名である。

 

作品概要

大文字のAに、小文字のa。Aaから始まるものは何かな? アニー(Annie)おばさん(aunt)のワニ(alligator)だ!

 

May先生おすすめの理由

ちょっとユーモアのある、可愛らしいイラストが特徴的な絵本。ページごとに1つのアルファベットが出てきて、そのアルファベットから始まる単語とその絵が描かれている。それぞれの絵に単語が書いてあるというわけではなく、それらの言葉を使った文が書かれているので、文単位で学ぶ形式となっている。

英語独特のリズムを感じさせる文となっているので、まずはぜひ読み聞かせてあげたい。そのうちに子どもも一緒に口ずさむことによって、自然とアルファベットやその単語を覚えるようになるだろう。

 

 

Search and Find Alphabet of Alphabets

著者紹介

Amanda Wood、Mike Jolley イラスト、Allan Sanders

著者のウッドは現在、執筆活動をするとともに、自宅のあるイギリス・サリーで自身の小さな出版社を経営している。もう1人の著者ジョリーは、25年以上にわたって児童書の美術監修を務める。イギリス在住。イラストのサンダースは大学で美術を学んだのち、多くの児童書でイラストを担当してきた。雑誌ザ・ニューヨーカーやイギリスの週刊新聞エコノミストにも定期的に寄稿している。イギリス在住。

 

作品概要

Bは鳥(bird)のB。いろいろな種類の鳥がいるけれど、AからZまで、それぞれのアルファベットから始まる名前の鳥を、見つけることができるかな?

 

May先生おすすめの理由

この絵本では、Bであればbirds(鳥)、Cであればcrawlies(這う物、つまり虫など)というようにカテゴリーが示される。そのカテゴリーに合わせて、たくさんの絵とそれらの名前が記されているので、AからZまで、それぞれのアルファベットから始まるものの名前を見つける、というゲーム形式の絵本となっている。

ユーモア溢れるイラストであり、見ているだけでも楽しめる。単語がたくさん出てくるので、対象年齢はおそらく少し高め、ある程度文字を見慣れている子におすすめである。

 

 

The Icky Bug Alphabet Board Book

著者紹介

Jerry Pallotta、イラストRalph Masiello

著者のパロッタは保険会社で働いたのち、32歳で最初の絵本を出版した。現在では20冊以上のアルファベット関連の本に加えて、多くの児童書を出版している。さらにアメリカ全土の学校を年に150校以上訪問する。イラストのマシエロは卒業後、雑誌・新聞・本などのイラストを担当。今回紹介している本によって、世界的に知られる存在となった。

 

作品概要

Aaはアリ(ant)のAa。アリは自分よりも大きく、重たいものでも運ぶことができる。Bbはハチ(bumblebee)のBb。ハチはどんなふうに暮らしているのだろうか?

 

May先生おすすめの理由

アルファベットが大文字・小文字ともに示されたあと、そのアルファベットから始まる虫が紹介される。児童書とはいえ、どちらかというと写実的なイラストである。この絵本の特徴はアルファベットとそれから始まる単語を教えているだけではなく、その虫の生態についても触れている点だ。

文章は数行あるので、子どもが自分で読んで理解するには難しいかもしれないが、ぜひ大人が読んで説明してあげて、アルファベットの学習だけではなく、その虫に対する興味も持たせてあげたい。

 

 

 

この記事の著者:May先生

みなさん、こんにちは。Mayです。 これまでに、留学したり、独学で勉強して英検1級を取得したり、幼児英語教育に3年間携わったりしてきました。 英語はなかなか短期間で身につくものではありません。 でも自分に合った学習方法を見つけてどんどん上達していく人を、たくさん見てきました。 みなさんが英語をより楽しく身につけられるように、私の経験や知識をお伝えできればと思っています。

 

May先生おすすめ絵本シリーズ

読み聞かせ絵本のすすめ(2~6歳) vol.1

読み聞かせ絵本のすすめ vol.2

歌う絵本で英語を育もう! 子供におすすめ絵本 vol.3

 

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