




こんにちは、現在カルフォルニアの大学で4年生の太一です。僕は高校の時から真剣に英語を勉強し始め、高校3年生の時にTOEICで870点を取ることができました。
今回はいかにTOEICを攻略し、自身の英語力と共にトイックの点数を上げていく方法をまとめてみました。
この記事のターゲット読者は、TOEICにおいて800点以上の高得点を目指し、就活や自分のラベルを作るだけではなく、根本的な英語力ものばしていきたいという大志を抱いているような人です。
初めまして!高校3年生の時にTOEIC870点を取得し、その後渡米しカリフォルニアの大学に入学。2020年現在は5月の卒業を目指して卒業論文を作成中。大学卒業後はアメリカ東海岸の大学院に経済学専攻で進学予定。
目次
TOEIC 800+の英語力とその価値

TOEIC(トイック)とは?
ではそもそもTOEICとはなんなのでしょうか。Googleに聞いてみたところ、
The Test of English for International Communication is an international standardized test of English language proficiency for non-native speakers.
という答えが返ってきました。要は英語を母国語としない人向けの国際的な英語力測定テストです。
TOEICのスコアが反映できる英語力について、こちらの公式サイトで公開された表(Score Descriptor Table)を確認してみてください。
TOEIC800点以上の割合・正答率
Score Intervals | Listening | Reading | Score Intervals | Total | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|
(スコア区分) | 人数 | % | 人数 | % | (スコア区分) | 人数 | % |
470~ | 4,198 | 96.2 | 1,204 | 98.9 | 895~ | 3,910 | 96.5 |
445~ | 5,671 | 91.1 | 1,901 | 97.2 | 845~ | 4,492 | 92.4 |
420~ | 6,951 | 84.9 | 2,977 | 94.5 | 795~ | 6,358 | 86.7 |
こちらは、トイックの平均スコア・スコア分布(2020年1月)のデータですが、800点を超えると上位14%に入ることがわかります。
850点であれば上位8%、900点で上位3.5%に入りますので、800点以上の難易度は割合から見ると低くはなさそうです。
ETSは正答率とスコアの関係を公表しておりませんが、概ね20問~25問のミス(87%-90%の正答率)で、800点超えが可能と言われています。
TOEIC800点レベルのすごさがご理解いただけたのではないでしょうか。
TOEIC800点の真の実力とそのメリット
しかし、TOEICで実際に高得点を取りアメリカの大学を卒業予定の私は、TOEIC高得点者には2種類いると考えます。
一つ目は実際に英語力が身についており、出るべき結果が出ている人です。もう一つはトイックというテストを攻略し、英語力よりもTOEIC力を身につけてしまった人(TOEICマニア)です。
私の読者の皆様には前者である、しっかりと英語力を身につけた上でTOEICを攻略し、その身につけた英語力を実際に活用して行っていただきたいと思っております。
TOEICで高得点を取ることで資格として評価されますし、それだけである程度の英語力が保証されます。
これは就職/転職活動において有利となり、他の就活生との差別化にも使えますし、履歴書をまた一つレベルの高いものにするメリットもあります。
この記事を読んで効率的な方法で自身の英語の基礎を築き上げ、TOEIC高得点獲得を一つの目標にして頑張って下さい。
800点以上を取るには?まずは自己分析

最初に皆さんにしてほしいことは自分がどこにいるかを知ることです。このステップは見逃しやすい点なのですが一番大切な作業であることは間違いありません。
自分の現在位置を知らずして目的地にはたどり着けません。このように客観的に自分を見ることが英語力上達において非常に大切になります。
TOEICの点数や傾向などから自己分析
自己分析と言ってもどういった方法があるのかがわからない方が大半だと思います。そんな方に意識してほしいのが英語理解の段階です。
この英語理解の段階で意識してほしいのがわからなかった問題の分析です。英語がわからない段階には以下のようなレベルがあると筆者は考えます。
- 文章の内容が90パーセント理解しているが、キーワードの単語の意味がわからない
- 文章の大体の内容はわかるが問題文/本文の中の単語がわからず詳細の内容がつかめない
- 意味の知っている単語で構成されている文章の内容がわからない
- 文章の意味もわからないし出てきている単語の意味もわからない
TOEICの問題文を読み問題を解き、それらの回答を分析することで、自分が英語理解のどの段階にいるのかを知ることができます。特にこの自分の回答を分析するところが重要になります。
こういった風に自分が英語理解のどの段階にいるのかということをトイックの問題を繰り返し解き、その回答を分析することで見えてきます。特にこの自分の回答を分析するところが重要になります。
TOEIC点数が上がらない理由を明確化
ある程度自分の現在位置が見えてきたら、自分の弱みが見えてくるはずです。
その弱みがTOEICの点数が上がらない理由に直結している場合が多いですが、時折TOEICテスト特有の性質がその理由につながっている場合があります。
例えば、時間をかければ全ての問題を解ける人も、やはり制限時間以内に行うTOEICでは結果が伸び悩む場合もあります。
また、TOEICの問題傾向を知らないがゆえに点数が伸び悩んでいる場合もあります。
なので、TOEICの問題を本番のように解いてみたりもしてみた上で、しっかりとTOEICの点数が伸び悩んでいる理由を明確化してください。
筆者が述べた自己分析をある程度行うことで、自分の英語力の弱み強みやTOEIC点数をのばす上での課題が明確になったと思います。
その中でその自分の弱みを伸ばす、課題を解決していけるような勉強方法をこれから紹介していきます。


TOEIC勉強法:リスニング

次に、リスニングセクション対策の勉強方法を紹介していきます。

出典:TOEIC公式サイト
上記のように、リスニングセクションは4つのパートに分かれています。
リスニングセクションはリーディングセクションのように攻略法が明確にあるというよりは、英語を聞く能力を上げるという泥臭い方法が一番の近道だと私は考えます。
なので、トイック対策の勉強法というよりは、どのように英語を聞く能力を上げていくかを紹介していきます。
コツ1:英語を聞く基礎能力を備える
英語を聞いて問題を解く上で必ず必要なのはやはり英語の基礎力です。
基礎的な単語、基礎的な文法など中学高校で習うような基礎的な英語力なしには、直接的な英語表現であっても話の内容や目的も理解することが困難になります。
なので、TOEICの勉強をする上で中学高校レベルの英文法、語彙は最低限必要です。
英語の基礎力をつけるためには瞬間英作文が、リスニング力強化のためには音読がおすすめです。
コツ2:ディクテーションでキーワード/キーセンテンスを見つけるように
ディクテーションを行う際、まずは聞いた文章の一つ一つを聞こうとするのではなく、話している内容のキーワードやキーセンテンスを意識して理解するようにしましょう。
そして聞き取れたキーワード/キーセンテンスを文字に起こしてそれと実際の文章を見比べてみてください。
そこでこのキーワード/キーセンテンスが実際に文章の全体像をつかめているのかまた漏れている情報はないかということを確認します。
すごい面倒くさい方法に思えるかもしれませんが、このすべてのプロセスが英語リスニング力を向上させてくれます。特に大切なのは、間違いを認識することを繰り返すことで頭が鍛えられていきます。
ある程度流れてくる英文が聞き取ることができ、すべての情報が汲み取れるようになったら次のステップです。
コツ3:動画の復唱で実際に使える英語力を身につける
次のステップは聞いた文章を実際に文字におこせる/しゃべることができるようになることです。ここのレベルに達するまでは、正直かなりの勉強時間と労力が伴います。
ですが実際に使える英語力を身につけていく上で避けて通れる道ではありません。
私が個人的にやっていた方法は、母国語が英語の方のYouTube動画を見て、動画で喋った文章を聞いて自分で復唱するというものです。この方法はYouTubeの動画を楽しみながらできるのでおすすめです。
ただ口語の英語はTOEICの英語とはかなり異なる英語になるので、この勉強方法はTOEIC対策としての勉強にはおすすめしません。

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TOEIC勉強法:リーディング

TOEICのリーディングセクションの問題は以下のように3つのパートに分かれています。

出典:TOEIC公式サイト
コツ4:初心者は中高レベルの英語を学び直す
このセクションは自己分析でレベル3またはレベル4だと思った人向けへの勉強法です。
レベル3意味の知っている単語で構成されている文章の内容がわからない
レベル4文章の意味もわからないし出てきている単語の意味もわからない
このレベルの方は基礎英語力、つまりは基礎的な文法(受動態や過去分詞等)か語彙力またはその両方が足りていません。
そういった人はそもそも英語の文章のつくりやどのように英語を読解していくかを勉強する必要があります。
なので、TOEIC用の教材で勉強を行うよりも、中学高校の基礎的な英語を再度勉強し直して、英語の基礎力を身につける必要があります。
実際、中学校・高校レベルの英語力でも、Part 5とPart 6の問題はほとんど解けます。
Part 5/Part 6
この二つのセクションは短文か長文かの差はありますが、問題のパターンは3つあると筆者は考えます。
- 語彙力を問う問題
- 品詞(英単語の形)を覚えているかを問う問題
- 文法知識を問う問題
1番のパターンの問題への対策は後の単語の勉強法を行うことで自身の語彙力を伸ばすしかありません。詳しくは後のセクションで説明します。
2番目のパターンは少し解りにくいかもしれないので例題を用いて説明します。
2.品詞問題
<例題>
The emissions of carbon dioxide in Japan has ____ increased during the 90s.
- considerate
- considerably
- considering
- consideration
<答え>
(B) Considerably 相当に
こういった問題において問われているのは読解力ではなく、正しい形(品詞)の英単語を正しい場所に配置する能力です。上の例題において、空欄に入ることができるのは副詞だけになります。
こういった問題は、基礎的な文法知識と品詞さえ知っていれば5秒で解けます。少しの勉強時間でカバーできるので、必ず解けるようにしておきましょう。
3番目のパターンは解答者の英文の理解度(文法)を測る問題になります。
3.文法問題
<例題>
If I have started studying English yesterday, I _____ this question.
- answered
- was able to answer
- could have answered
- could answer
<答え>
(C)could have answered
このパターンの問題において必要なのは文法の知識のみです。
「If+had+過去分詞、could/would+have+過去分詞」
もし上の文法を知っていたら、このパターンの問題は文章の意味がわからなくても解くことができます。
これらの問題で使われる文法は全て中学高校の英語の授業でカバーされています。これからもいかに中学高校での英語が大事であり、それらの授業が基盤を作るためのカリキュラムになっているかがわかります。
このパターンへの対策は基礎的な英語力を上げるしかありません。
前でも述べましたが、このパターンの問題が難関に思った場合、TOEIC用の教材を勉強する前に中学高校の英文法書に戻って英語力の地盤を固めることをお勧めします。




コツ5:問題の解き方を身につけることで読解力アップ
Part 7では54問の読解問題が出題されます。ここで注意してほしいのは、問われているのは英文を理解することではなく読解問題に答えることであるということです。
読解問題を解くには英文を理解する必要があるじゃないかと思う方もいるかもしれませんが、それは半分正解で半分間違っています。

パート7で出題される問題は二つの種類に分けることができます。
- 文中の詳細な情報についての問題
- 文章の全体像を問う問題
まず1番のパターンの問題を解いてから2番のパターンの問題を解くようにしてください。

1) 文中の詳細な情報についての問題
このパターンの問題を解く上で心がけることは問題文を先に読むことと文中のキーワードを見つけることです。
まず問題文を読み、その中の大切な単語を見つけます。そして、次に設問の文から先ほど問題文から見つけた単語と同じ意味/似た意味の単語を見つけ、その周りの文章を読みます。
その周りの文章に問題を解く上で必要な情報があるので、それを元に問題に答えます。
ここで注意したいのは設問の文章全部を読むのではなく、その文章中のキーワードを見つけ、その周りの文章だけ読むということです。これが先ほど半分正解で半分間違っていると言った理由です。
このパターンの問題は文中の似た単語を見つけることができ、その単語の周りの文章の情報と一致するものを問題の選択肢から選ぶことができれば解ける問題です。
極端な話ではありますが、内容は分からずともキーになる単語の意味さえわかれば解ける可能性があります。
2)文章の全体像を問う問題
このパターンの問題は必ず最後に解いてください。なぜなら1番の文章の詳細を問う問題をすべて解くことで、文章全部を読まずとも文章の全体像がつかめることができるからです。
最初の方はこのやり方でやるのが難しく思えるかもしれませんが、慣れてくれば詳細を問う問題を解くだけで文章のメインポイントがつかめることができ、この2番の文章の全体像を問う問題を解くことがきます。
ここまで説明すれば私がこのパートで問われているのは英語の文章すべてを理解することではなく、英文読解問題を解くことであると言った意味が分かったと思います。
パート7の対策はとにかくたくさんの問題解くことでパート7の問題に慣れ、自分の中で読解問題の攻略方法を確立することです。

コツ6:スピードを上げる
このセクションはある程度自分の中でTOEICリーディングの全てのパートの問題の自分なりの解き方を明確にできた人向けです。
TOEICの大きな特徴の一つが時間で「時間が足りない」「終わらない」という声もよく聞きます。
75分間で100問の問題を解く必要があるTOEICのリーディングセクションでは、タイムマネジメントが一つの大事な能力になってきます。
多くのトイックに関しての記事で各パートにかける時間配分の目安を出していますが、私は自分のペースの感覚を身に付けることをお勧めしています。
どのパートにどれだけの時間をかけるかというのは個人差があることであり、一概に言えないからです。
なので、各パートの攻略方法をある程度見出した人が次にやるべきことは、自分に合ったTOEIC時間配分の感覚を身につけることなのです。


TOEIC勉強法:単語

次に英語力の基盤となり、スコアを伸ばす鍵にもなる語彙力の上げ方を紹介していきたいと思います。
コツ7:自分のレベルにあった単語帳を見つける
まず単語帳選びです。私はここもすごく重要なプロセスのひとつだと感じています。
TOEICの点数を上げる上でも、根本的な英語力を上げる上でも、良質で自分にあった単語帳を選ぶことは非常に重要です。
ここで強調しておきたいことは豊富な単語数=良質な単語帳というわけではないということです。
良質な単語帳とは、TOEICに頻出する厳選された単語を500語程度集めた単語帳のことを指します。
単語を覚える過程というものは長い道のりで、2、3回見ただけでは頭には定着しません。反復して覚えて使って、正しい使い方を学んだ先にあります。
» 参考:1ヶ月で3000語!?最短最速で英単語を暗記する5つの方法
なので、例えば3000語など収録している単語帳は一見良さそうに見えるだけで本質的には何も意味がありません。
なので、私がお勧めするのは良質な単語が 500語から800語凝縮されている単語帳を見つけて勉強することです。
おすすめの単語帳はこの一冊です。

この単語帳はすごく良質な英単語が凝縮されており、ここに掲載されている単語をマスターすれば語彙力の基盤を築けたと言えるでしょう。
コツ8:毎日勉強する癖をつける
次にいかにして勉強するかです。例えば覚えたい単語が100語あるとします。
この場合1日10語ずつ完璧に覚える作業を10日に分けてするか、1日100語ある程度覚える作業を10日するかどちらがいいかというと圧倒的に後者です。
その日に完璧に覚えたという単語でも10日後にも覚えているかというと忘れている可能性が非常に高いからです。
とにかく単語を習得するというのは何回その単語をインプットするかということにかかっています。なので、毎日同じ単語に触れ続けることでやっと英単語は身につきます。
コツ9:音とともに覚える
そして、覚える時は必ず正しい発音とともに覚えるようにしてください。私は中学の時にアルファベット読みで英単語を覚える習慣がありました。
読み書きをする上では全く問題はなかったのですが、リスニングとスピーキングをした時に知っている単語なのに、聞き取れないし喋れない状態になっていました。
なので、読者の方には同じ間違いは犯してほしくありません。
またこの方法は、正しい発音を覚えることが出来るだけでなく、耳と目でインプットすることで脳に定着しやすくなります。
こういった効果も見込まれるので、単語を覚える時は必ず正しい発音とともに覚えることを心がけてください。
コツ10:実際に使って身につける
このセクションはリスニングとリーディングだけにとどまらずに英語力をもっと伸ばしたいという大志を抱いている人向けのセクションです。
先ほども少し説明したように英単語を習得するということはかなり長く険しい道のりです。
単語帳に載っている単語を眺めているだけでは実際に習得することはほぼ不可能と言っても過言ではありません。
そこでお勧めしている方法は、アウトプットをするということです。しかし、ただたんにアウトプットするだけではなく、ちゃんと間違った用法を訂正してくれる人がいるという前提です。
英語は間違うことで覚えます。私の個人的な格言は「恥をかいて英語は上手くなる」です。
習った単語を実際に喋ったり書いたりして使って、間違った使い方をした時は訂正され、そういうプロセスを踏んで英単語は徐々に身についていきます。

TOEIC攻略法

今までTOEICでハイスコアを狙っている人向けの英語の勉強法を紹介してきましたが、ここからは、どのようにTOEICの教材を活用するかについてご紹介します。
TOEIC用の勉強では、とにかく何度もいろんな問題を解き、間違った問題を解析することが大切です。いろいろな問題を体に染み込ませることでTOEIC本番の問題を解くことができます。
染み込ませるためには問題を解き、間違った問題においてなぜ自分が間違ったのかということを明確にして、同じ間違いを二度としないことが大切です。
なので、解いて採点しただけで満足は絶対にしないでください。そのあとの、間違った問題を解析する作業がこのプロセスで一番大切な作業です。
また同じ問題を何度もやるのではなく、様々な問題を解くことで初めて見る文章、問題になれることができ、TOEIC本番でも初めて見る問題を難なく解くことができます。

最後に
TOEICの攻略法や根本的な英語力向上させる勉強方法を紹介してきましたがいかがだったでしょうか?
私自身もTOEICを通して真剣に英語を勉強し始め、その後アメリカの大学に進学しました。
4年生になった今でもまだ英語が難しいなと思う場面があります。ですが、今まで知らなかった単語や表現など新たな発見をするたびに、英語という言語の面白さに引き込まれていきます。
是非とも読者の方々もTOEICでの高得点獲得を最終ゴールとして捉えるのではなく、それを一つの通過点として捉えてグローバルに活躍できる人材になっていきましょう!

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