




みなさん、「金フレ」ってご存じでしょうか。
そう呼ばれる単語帳「TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ」はTOEIC学習者なら誰もが一度は必ずお世話になると思います。私もそのうちの一人です。
学生時代、人生で初めてTOEICを受験した日、450点という点数を見て火が付いた瞬間を今でも覚えています。
それから約10か月でなんと900点を取得するまでになりましたが、その間、単語学習は「金のフレーズ」一冊しか使用してません。
本日は、そんな私の経験を踏まえて皆様に「金フレ」を使って短期間で点数アップの方法を伝授したいと思います。
この記事の著者:rusami
某語学系二年制専門学校に入学後、がむしゃらに英語だけを勉強した結果、10ヶ月でTOEICを450から900点まで上げることができました。現在も満点目指して勉強中です。語学力を生かすべくIT業界に就職し、現在在宅勤務中の普通の社会人をしています。仕事に英語にどちらも奮闘中です!
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私が「金のフレーズ」をすすめる理由

「金フレ」とは
まず、「金フレ」はおそらくTOEIC対策参考書のなかで最も売れている単語集だと思われます。
どのサイトでも、「売上ナンバーワン」、「ミリオンセラー」などと紹介されていて、書店でも金色の目立った表紙が常に最前列に並んでいます。
著者であるTEX加藤さんはTOEICをなんと80回以上も受験し、なおかつ満点継続取得中のようで、毎回受験後にどのような単語、表現、問題が出題されたかをまとめているとのことです。
ですので、確実にTOEICに頻出する単語しか載っていないということがわかります。
逆に、TOEICに出ない単語は一切載っていないので、無駄なく効率的に点数アップできます。
「金フレ」だけで十分なのか
皆さん、何か資格取得に向けて学習をスタートさせる際、参考書を何冊も購入するといった間違いを犯していませんでしょうか。
以前の私がそうでした。ネットで調べてとりあえず良さそうな参考書を購入。ただ実際に開いて学習を始めると、もっといい参考書があるかもしれないと、また購入、また購入・・・。
短期間で900点取得した私が断言いたしますが、TOEICの単語学習には「金フレ」だけで十分です。
私の場合、人から勧められ始めて金フレに手を出して驚きました。薄く、小さく、そして中を開くとメインの単語はたった1000個です。
最初は本当にこれで点数は上がるのか?と、かなり疑ってました。
しかし、購入後初めて受けたTOEICで驚きです。金フレで習得した単語が気持ちいいくらいにどんどんと出ます。リスニングも聞き取れるようになり、長文読解スピードも格段に上がりました。

レベル別で初心者から上級者まで対応
「金フレ」は600点から900点までのレベル別に対応し合計1000個の単語が収録されています。内訳は以下の通りです。
- 600点レベル:400語
- 730点レベル:300語
- 860点レベル:200語
- 990点レベル:100語
当時450点だった私はTOEIC平均点に値する600点を目指しました。
広範囲のレベルを一冊で賄うことができるので、点数が上がるたびに上級者向けの単語帳を買い足す必要もないんです。
「単語力」を鍛えることの重要性

まず前提として、TOEICで効率よく点数アップさせるために最も大切なのは「単語力」です。単語力があるか、無いかで点数にもかなり差が付きます。
単語学習をせずに最初から長文、模擬テスト、リスニング等に時間を費やすよりも、まずはその前段階の基盤をしっかり固めていきましょう。
TOEICは約2時間、集中力を継続させなければなりません。
TOEIC受験経験のある皆さん、こんな経験はないでしょうか?
例えば長文読解中、この単語わからない、飛ばして読んでみよう、次もわからない、結局何も理解できない!今回のTOEICはダメかもしれない。
このように一つの単語がわからないことによって、受験中の士気が下がってしまいます。これを避けるためには単語力をつけ、読解中に単語でいちいち躓かないことが大切です。
受験中のモチベーション維持はいかに「単語力」があるかにかかっているんです。
それでは私が実践した具体的な勉強法を以下で伝授します。

金フレの具体的な使い方

自分のレベルを知る
先ほども申しましたが、金のフレーズのいいところは600点から900点までのレベル別で構成されているところです。
金フレを初めて手に取る人は、まずは600点レベル、助走の400単語から片付けていきましょう。
一日30~50単語ずつメインの単語から

単語学習で大切なのは「広く浅く、そして狭く深く」です。
まずは一日30、頑張れる方は50単語ずつメインの赤字の単語から攻めていきましょう。
ここでのポイントは、1つの単語に時間をかけず、それぞれの単語の意味のイメージをふわっと理解することです。
個人差はもちろんありますがそれを3~5回繰り返すとメインの意味は自然と頭に刷り込まれていると思います。
また次の日はプラス30~50個です。その時に大切なのは前日に覚えた単語も忘れないうちに復習することです。
人間の記憶は新しいことを学ぶと、古い記憶は消されていきますよね。
この復習を忘れると、最後の助走の400単語を達成するころには最初に覚えた単語は2割ほどしか覚えてないなんてことになりかねません。
お気づきかもしれませんが日数が経つにつれ復習する単語数ももちろん増えていきますので、後半はちょっと大変かもしれませんが、単語学習を毎日の習慣にしてしまいましょう!
単語の使われ方を意識して例文も
メインの赤字単語を学びながら余裕があったら左ページの例文と一緒に覚えましょう。
例を挙げますと、「focus」、こちら意味を確認すると「~に集中させる、重点を置く」とありますがこれだけ覚えてもあまりイメージがわかないと思います。
そんな時例文を見ると、「focus on one point(一点に集中する)」とありますね。
例文と一緒に確認すると、前置詞onがあってこその「~に集中する」が成り立つということがわかります。
メインの単語を覚える際、その単語がどのように使われるのかをなるべく例文で覚えたほうが頭に入りやすいと思います。

また、一つの単語でも多くの意味を持つ多義語もTOEICには頻出です。
例えば「complex」だと、意味は「複雑な(形容詞)」、「複合施設、集合住宅(名詞)」です。
かなりややこしいですよね。私も結構TOEICは受験しましたが、記憶が正しければこ の3つの意味はすべてTOEICに出てきました。
メインからサブ単語へ
助走の400単語のメインを8~9割覚えたら次はサブ単語です。
ここには主にメインで学んだ単語の派生語やそれを用いた例文が並んでいるのですが、これがかなり量が多いんです。
すでに400個のメイン単語を覚えたと思いますが、正直それだけではかなり不十分ですので、ここからが本番とも言えます。
それ以外にも、著者のTEX加藤さんのTOEIC雑学もかなり役立ちます。
このようにメイン単語からサブ単語へ移ることにより「広く浅く、そして狭く深く」学習するのがポイントです。




アクセントと発音も忘れずに
金フレの単語はリーディングセクションだけでなくリスニングセクションにも頻出します。
例を挙げますと、超頻出の「colleague」、こちら「同僚」という意味ですが「カリーグ」と読みます。
かなりわかりにくいと思いますが、文字だけを覚えてもせっかくリスニングで聴き取れなかったら悔しいですよね。
また、最初の段階で自分なりに適当に発音を覚えてしまうと、後々修正するのが大変なので、なるべく最初から正しい発音を意識するようにしましょう。
私の場合ですと、パッと見てすぐ発音とアクセントが確認できるように、こんな感じでしるしを付けていました。

音声アプリで発音チェック

ある程度、アクセントと発音も意識できるようになったら今度は実際の音声を聞いてみましょう。Abceedという英語教材アプリで金フレの音声をダウンロードできます。
このアプリのいいところは英語プラス日本語の音声と、英語だけの音声で選べるところです。

また、速度も0.5〜2倍まで変更できるので自分のレベルに合った速度でリスニング力を鍛えましょう。

TOEICに慣れてない方は、本番のリスニングセクションで流れる音声が速すぎて太刀打ちできないなんてこともあると思います。
最初のリスニングで焦って、後半のリーディングにメンタル的にも響かないためにも実際の音声に慣れておいたほうが安心です。
速度ですが1.5倍くらいで流れた単語を一瞬で日本語に和訳できるくらい聴きこみましょう。
日ごろ通勤通学で音楽を聴いている人方は、代わりに英単語のリスニングにシフトしてみませんか?


金のフレーズ「書籍版」「アプリ版」それぞれのメリット
実は金のフレーズ、「書籍版」と「アプリ版」の両方で販売されているんです。
どちらも安いので私は一応二つ購入しましたが両方使ってみたからこそわかる、それぞれのメリットをご紹介します。

書籍で購入するメリット
長いこと金フレにはお世話になってきましたが、先に申し上げますと私は断然書籍がおすすめです。以下で書籍版のメリットを紹介します。
メリット① 書き込みができる
書籍で購入するメリットとして、1番大きいのが書き込みが可能であることではないでしょうか。
先程の金フレ勉強法でもアクセント、発音の仕方は書き込みをして覚えることをお勧めしましたが、それは書籍ではないとできないですもんね。
また、学習していて気になる単語やフレーズ、金フレに載っていない単語も出てくると思います。
そんな時に自分で追加していき、自分だけの金フレを作りましょう。
このように金フレにメモしていくことで単語学習はこの一冊だけで済みますし、書き込みが増えると、これだけ勉強したのだから大丈夫、と自信にも繋がると思います。
メリット② 持ち運びに楽
金フレの特徴とも言える、小ささと軽さがゆえとても持ち運びが楽ですよね。
他の参考書に比べ一回り二回りも小さいので、通勤のバックに入れても邪魔になりません。
わたしも稀に通勤中に金フレを使って学習している仲間を見るととても親近感が湧きます。
メリット③ 誘惑がない
そして断然書籍の方が集中力が続きます。なぜかというとアプリはSNSなどの誘惑が多いからです。
金フレをアプリで学習中、SNSの通知が目に入ったら見ないフリができますでしょうか。
例えその時は無視できたとしても、結局気になって見てしまったりしないでしょうか。
私がそうでしたが、気づいたらそのままかなり時間が経過し、金フレで学習中ということを忘れているなんてこともありそうです。
書籍なら物理的に誘惑のもとであるスマホを電源をオフにしたり、手に届かないところに置くこともできるかもしれませんが、アプリならそんなこともできないですよね。
アプリ版で購入するメリット
続いてアプリ版で購入するメリットを紹介します。
メリット① いつでもどこでもできる
アプリで購入すると、いつでもどこでもできる手軽さが一番のメリットですよね。いくら書籍が小さくて軽いとはいえ、なかなか満員電車で書籍を開く気にはならないと思います。
アプリならSNSを見た延長ですぐに開けますし、わざわざ書籍を取り出す手間もないので、ほんのわずかな数分の空き時間にも学習できます。
また、学習に限らず、決済などほとんどのことがスマホ一台で完結できる時代ですので、慣れている方はアプリの方が使い勝手もいいかもしれません。
メリット② 自動振り分け機能
アプリでは、間違えた単語に自動でチェックが入るのがご特徴です。また、チェックされたものだけを解くこともできますので、自分の単語力、成果が目に見えてわかるんです。
金フレの中には誰もが知っているような単語も出てくるのですが、書籍だと何度もその単語に目を通さなければならないので少し時間の無駄ですよね。
先にも述べましたが、アプリだと自分の苦手な単語のみを繰り返し反復できます。書籍に自分印をつけたりしても良いのですが、アプリで勝手にチェックし、振り分けてもらった方が断然手間が減ります。
効率的に勉強するには?

ここまでは金のフレーズを用いた勉強法について私が実践した方法に基づいてお伝えいたしましたが、ここからはより効率的に単語力を向上させるための方法や、注意点を紹介いたします。
あくまで私のやり方ですので、参考程度でお願いします。
単語学習は机に向かわない
単語学習は「机に向かわない」ことがポイントです。それではどのように学習するのか。それは、「空き時間」です。
空き時間なんてない、なんて言う方もいるかもしれませんが実は案外たくさんあると思います。通勤通学の時間、何気なく観ていた動画、そのような時間を金フレにチェンジしてみてください。
何気なく聞いていた音楽やラジオを英語のリスニングの時間にしてみてください。
そして机に向かって学習するのは、長文読解など紙とペンが必要になるときだけにしてみましょう。
単語学習を生活の習慣にする
空き時間を単語学習に用いると、だんだんとそれが習慣になってくると思います。
「さあ、今から1時間単語学習しよう」、こんな感じで決めごとにしてしまうよりも、気づいたら金フレを手に取るようになっていた、そんな素晴らしい癖がついたら学習に対するストレスも少しはなくなると思います。
空き時間を無駄にしないことによって、生活の質もかなり上がりそうですね。
とにかく何周も繰り返す
そして、この一冊をとにかく何周も繰り返します。
そしてその時、一つの単語に時間をかけるよりなるべく短時間で多くの単語に触れるようにしましょう。
人間は一つ覚えても時間が経つとどんどん忘れてしまうので、忘れる前に何度も繰り返して頭に刷り込みましょう。
ボロボロになるまで使い続ける
TOEIC学習者の方はなかなか点数が上がらず、本当にこの勉強法でいいのか、金フレで大丈夫なのかと疑ったこともあると思います。
スランプに陥っても決してほかの単語帳に手を出さず、金フレを信じて使い続けてください。
ここでほかの単語帳に移ってしまうと、金フレには載っていない単語ももちろん出てきます。不安も募りますし、自信も無くしますよね。
ですので、まずは金フレ一冊をボロボロになるまで使いましょう。金フレの隅から隅まで確実に覚えたと自信を持って言えるくらいになれば必ず点数は付いてきます。
自分のやりかたを見つけよう
ここまで金フレの使い方を紹介してきましたが、これらはあくまで私のやり方です。
私にとっては短期で点数アップした方法ですが、皆さんにとってはそうでない可能性もあります。
TOEICに関わらず勉強方法は人それぞれです。金フレを使っていくうちに自分にとっていかに効率よく、やりやすい方法が必ず見つかると思います。
見つかった時、あなたはスランプを抜け出せているかもしれません。その自分のやり方を定着させましょう。

まとめ
ここまで私なりの金フレを用いた学習法について解説しました。
最初にも申し上げましたが英語学習、TOEICにおいて最も重要なのは「単語力」を鍛えることです。
基盤をしっかりさせることでリスニングで躓くことは減り、長文もスラスラ読めるようになります。
地味ですが努力し続ければ必ず点数は上がります。
「継続は力なり!」を信じて、ぜひ金フレで単語学習してみてください!!!


