



「TOEICの勉強を始めたいが、最初の単語帳を『銀フレ』か『金フレ』どちらにすればいいの?」
と思っている方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。ちなみに、私は現在TOEIC805点ですが、『銀フレ』『金フレ』両方使いました。
『銀フレ』『金フレ』について、著者であり、TOEIC990点満点を16回以上取られているTEX加藤さんは、こうおっしゃっています。
「TOEICに出ない単語は1語もない」と自信をもって言えます
実際に、私はTOEIC805点に達するまでに、『銀フレ』『金フレ』で単語力の土台を作りました。
特に英語初心者は『銀フレ』から始めて、コツコツ実力を付けることをお勧めします。
この記事の著者:まる
大学のセンター試験で英語59点という結果を出し、大学では英語を勉強することを決意。大学の長期留学プログラムには3点届かず断念。英語を使って仕事ができる外資企業で長期インターンをする。新卒でトップシェアメーカーの海外営業に配属され、一年目からドイツへ。現在はWebライターとして活動中。海外を旅するWebライターを目指す。
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目次
銀のフレーズとは?

『銀のフレーズ』とは、TOEICに特化した単語帳です。
TOEICで実際に出題された、さらに、頻繁に出てくる単語のみが記載されています。

なので、短期間で、効率的にTOEIC単語を学習できます。
写真のように、ページ構成は
- 左のページにフレーズ
- 右のページに英単語・日本語訳・解説
となっています。
銀のフレーズは初心者向けのTOEIC単語帳
『銀フレ』は初心者向けのTOEIC単語帳です。

写真の中央部分をご覧ください。著者のTEX加藤さんは『銀フレ』のことを”「初級者向けの金フレが欲しい」という読者の声に応えたベーシック版です”と、表現されています。
『金フレ』という単語が出てきましたが、ご存知ですよね?
簡単に説明すると、
- 『銀フレ』=初級者向け
- 『金フレ』=中・上級者向け
の認識で大丈夫です。
『銀フレ』と『金フレ』の違いは後ほど詳しく見ていきましょう。
TOEICによく出る基本単語のみ掲載
『銀フレ』はTOEICに頻繁に出る基本単語のみを掲載しています。つまり、絶対に押さえなければいけない単語です。
基本単語を押さえないと、文章も理解できないですし、リスニングも分かりません。
ですので、『銀フレ』にある単語を全て覚えれば、TOEICの基礎は完成します。
最短ルートでTOEIC600点を目指せる単語帳
『銀フレ』は最短でTOEIC600点を目指せる単語帳です。
TEX加藤さんも”最短ルートでTOEIC600点に到達するための単語帳”と、おっしゃっています。
私も『銀フレ』の単語を覚えるだけで、TOEIC600点を狙えるだけの単語力は付くと感じています。
ただ、『銀フレ』だけやれば、TOEIC600点取れるわけではないとも感じました。
なぜなら、TOEIC600点取るには、少なくとも、文法力・リスニング力・読解力が必要だからです。
なので、TOEICの問題集など本番に向けた勉強をする必要があるのは理解しましょう。
銀のフレーズをおすすめする人

また、初級者だけでなく、”数ヶ月勉強したけど、TOEICの点が伸びなかった”人にもおすすめです。具体的には以下の人です。
- TOEIC300~500点で、600点を目指す方
- 単語の基礎固めをしたい方
- 金フレをやって継続できなかった方
それぞれ詳しく見ていきます。
TOEIC300~500点で600点を目指す方
現時点でTOEIC300~500点で、600点を目指す方には『銀フレ』がおすすめです。
なぜなら、TOEIC300~500点なら、語彙力が足りないからです。
おそらく、TOEICを少しは勉強したのではないでしょうか?勉強する姿勢は素晴らしいので、あとは”勉強の仕方”です。
勉強方法はのちほど詳しく解説しますので、楽しみにしていてください。
単語の基礎固めをしたい方
単語の基礎固めをしたい方にも、『銀フレ』がおすすめです。
なぜなら、前述したように、『銀フレ』にはTOEICの基本単語のみが掲載されているからです。
例えば、写真のように『銀フレ』には、”設問に出る単語・表現”があります。そもそも、問題文の意味が分からないなら、絶対に正解は分からないですよね?

以前の私もそうでしたが、”難しい単語を覚えれば点数が伸びる”と勘違いして頑張って勉強していました。
でも、TOEICで大事なのは、問題文に対する答えを正確に選ぶことなので、点数が伸びない人は、基礎力が抜けているかもしれません。
金フレをやって継続できなかった方
金フレをやって継続できなかった方にも、『銀フレ』はおすすめです。なぜなら、金フレを継続できなかった=単語のレベルが高くて継続できないからです。
私は、『銀フレ』を完璧にすることで、単語基礎力だけでなく、”継続して勉強できた!”という”継続力”と”自信”を手に入れました。
英語に少しでも抵抗があるなら、まずは、簡単な『銀フレ』をやって、英語に対する抵抗を無くすことから始めても大丈夫ですよ。

銀のフレーズと金のフレーズの違い

『銀フレ』と『金フレ』の大きな違いは以下2つです。
- 目標スコア
- 単語レベル
詳しく見ていきましょう。
目標スコアが銀フレが600点・金フレは990点
『銀フレ』の目標スコアは600点、『金フレ』の目標スコアは990点(満点)です。
『銀フレ』と『金フレ』の大きな違いは単語レベルの違いです。
金フレは単語レベルが600~990点
写真、左側は『金フレ』の目次です。

『金フレ』は単語レベルが600点、730点、860点、990点と分かれています。
- 600点レベル・・・400単語
- 730点レベル・・・300単語
- 860点レベル・・・200単語
- 990点レベル・・・100単語
一方で、写真右側は『銀フレ』の目次です。『銀フレ』は基礎単語なので、レベル別にはなっていません。
以下のような構成になっています。
- 基礎の400語
- 頻出の300語
- 必須の200語
- 発展の100語
実は、『銀フレ』と『金フレ』は550単語が重複しています。そして、『銀フレ』は『金フレ』の600、730、860レベルから抜粋されています。


銀のフレーズのメリット・デメリット

メリット:TOEICの基本単語を覚えられる
『銀フレ』のメリットはTOEICの基本単語を覚えられることです。
勘違いしてほしくないのは、基本単語とは、TOEIC600点レベルの単語だけでなく、730点レベル、860点レベルの単語も含まれます。
デメリット:金のフレーズと550単語重複している
『銀フレ』のデメリットは『金フレ』と550単語が重複していることです。つまり、『銀フレ』のみに載っている単語は450語だけ。
「なら、金フレをやったほうがお得じゃない?600点レベルの単語もあるわけだし」と思うかもしれません。
確かにそうですが、冒頭でも述べたように、大事なのは、”継続”できるかどうか、つまり、1冊をやり切れるかです。
今の自分の英語力レベルに合わせて、継続できそうな方をおすすめします。
ちなみに、550単語は重複していますが、フレーズは異なります。つまり、『金フレ』を買ったからお得ではないということです。
例えば、こちらの写真は左が『銀フレ』、右が『金フレ』です。

agencyが両方に記載されています。『銀フレ』は一番下、『金フレ』は下から4番目。
各左ページのフレーズを見ると、
- 銀フレ:look for a travel agency
- 金フレ:a travel agency
違いはlook for~「~を探す」があるか、ないかですね。フレーズが異なるということは、そのフレーズがTOEIC本番で実際に使われた証拠です。
もし、TOEIC本番でlook for~が出題されたけど、あなたがをlook for~を知らない場合、「銀のフレーズを勉強すれば良かった、、、」となりますよね?
ですので、損得の視点で『銀フレ』か『金フレ』を選ばないようにしてください。
継続できるかの視点で『銀フレ』か『金フレ』を選んでみてください。
銀フレだけで600点取る|必要なスキル

先ほど、TOEIC600点を取るためには、単語力のほかに、文法力・リスニング力・読解力が必要だという話をしました。
この章では、『銀フレ』だけで単語力・文法力・リスニング力を鍛え、どの程度のレベルになるのが理想かを説明します。
これから、説明することをしっかり落とし込めれば、『金フレ』を使わず、『銀フレ』だけでも600点を突破する力を付けることは十分に可能です。
以下の順番で勉強すると良いです。
- 単語力:1秒で日本語訳が出る
- 文法力:文法を意識してフレーズを覚える
- リスニング力:フレーズで覚える
詳しく見ていきます。
単語力:1秒で日本語訳が出る
英単語を見て、”1秒”で日本語訳が出るのを目指しましょう。
なぜなら、TOEICは文量が多く、素早く文章を読み進めないと、全ての問題に取り組むことはできないからです。
具体的な勉強法は、右ページの英単語を見て、日本語訳を覚えましょう。
英単語の横にある解説も読むと、関連知識も知れて、記憶が定着しやすいので読んでおきましょう。
文法力:文法を意識してフレーズを覚える
単語を覚えた後は、フレーズを覚えましょう。
ポイントは、文法を意識すること。なぜなら、文法を意識することで、文法問題のPart5,6の対策になるからです。
例えば、写真の左下から3番目のoffer to doのtoの下に下線がありますが、

これは offer は to不定詞を伴う形の一例です。右ページに解説があるので、理解しましょう。
もう1つ例を出します。同じ写真の左下2番目のprovideを見ると、withに下線が引いてありますね?provide A with B「AにBを供給する」という重要表現があることが分かります。
つまり、provideとwithはセットで覚えると効率的に学習ができます。
このようにフレーズで覚えると、単語だけでなく、セットで使う単語も覚えられる利点があります。
文法を意識しながら、フレーズで効率的に覚えましょう!
リスニング力:フレーズで覚える
リスニングも鍛える必要があります。なぜなら、TOEIC990満点のうち、リスニングの配点は半分の495点あるからです。
「リスニング苦手なんだよね、、、」と、思いましたよね?
ですが、大丈夫です!そもそも、日本の英語教育制度的に、リスニングが得意な人は少ないです。
リスニングを鍛えるときも、フレーズで理解できるようにしましょう。フレーズで理解することで、英語独特の読み方を理解できます。
例えば、写真一番上のas a result「結果として」というフレーズ。
もしこのフレーズを声に出して読む場合、英語が苦手な人は「アズ ア リザウト」と読むと思います。
しかし、音声を聞くと、「アザ リザウト」と聞こえます。
これは”連結”と呼ばれる現象で、
a[sa] result
[ ]内のように、子音のsと母音のaが繋がって聞こえる現象です。
このように、”自分が思っている音”と”実際に聞こえる音”のズレが、リスニングが苦手になってしまう1つの原因です。
フレーズを音で覚えることで、このような英語独特の現象を勉強でき、リスニング対策にも繋がります。
これらのポイントを意識しながら、次章では、『銀フレ』の使い方を紹介します。
最短でTOEIC600点取る|銀のフレーズの使い方

銀のフレーズを何周もする:長期記憶のため
『銀フレ』を何周もしましょう。目安として、5周もすれば、80%は覚えられます。なぜなら、覚えた単語を長期記憶に移すためです。
「長期記憶?ナニソレ?」
と思ったかもしれないですが、長期記憶という脳の構造を理解すると英単語だけでなく、他の暗記もラクになります。
長期記憶とは、脳の引き出しのようなイメージです。脳の奥にしまってあって、必要なときに取り出せる記憶です。
一方で、短期記憶もあります。短期記憶とは一時的に覚える記憶のことで、時間が経てば忘れます。
実際に、20分後には40%忘れてしまうデータもあります。
「じゃあ、どうすれば長期記憶になるのか?」
長期記憶にするための方法は”反復”です。さらに、短期間で反復すると強固な長期記憶になります。
英単語を”知ってる”ではなく、”使える”ように『銀フレ』を何周もして、長期記憶にしましょう。

英語→日本語のみ学習する
あなたの目標を”最短でTOEIC600点達成する”にした場合、英語→日本語のみの学習で良いです。
なぜなら、TOEICは日本語の設問で英語を答える問題はないからです。さらに、英語→日本語のみの学習にすれば、1周が終わるスピードも速くなるので、効率的に勉強ができます。
無料音声アプリでフレーズを覚える
無料音声アプリ『abceed』をスマホにダウンロードして、フレーズを音声で覚えましょう。前述しましたが、フレーズを音声で覚えるのはリスニングを鍛えるためです。
リスニングを攻略しない限り、TOEIC600点は無理です。ですが、リスニングはスコアが伸びやすいので、フレーズを音声で聞くトレーニングをしてコツコツ力を付けましょう。

まとめ
『銀フレ』のレベル、使い方を見てきました。
まとめると以下のとおりです。
- 『銀フレ』は初級者向け
- 最短でTOEIC600点を取るには、単語力・文法力・リスニング力・読解力が必要
- 単語だけではなく、フレーズで覚える
- 何周もする
英単語学習は”継続できるかどうか”が大事です。
もし、初級者でも、めげずに継続できるのであれば、『金フレ』から始めても大丈夫です。
これからの英語学習、一緒に頑張っていきましょう!最後まで読んでいただき、ありがとうございました!




