TOEFL、IELTSどちらを受けるべき?留学準備を始める前に

ねこ君
海外留学を考えてるんだけど、TOEFLとIELTSはどっちを勉強した方が良いの?TOEICでも良いの?
にゃんこ先生
TOEICは留学を考えるなら役に立たないスコアだから、TOEFLかIELTSを選ぶ必要がある。
にゃんこ先生
ここ数年で、TOEFL、IELTSどちらのスコアでも、出願できる学校の差はなくなってきた。一部のアメリカのトップ校はTOEFLのみ受け付けることもあるけど、ほぼIELTSも受け付けていると思って構わない。
にゃんこ先生
また、ヨーロッパはIELTSと思いがちだけど、TOEFLのスコアも問題なく受け付ける学校がほとんど。
にゃんこ先生
そのため、TOEFL、IELTSの試験形式や特徴を知り、「自分にあった」試験を選ぶことも、目標スコアを効率的に達成するために重要になってくる。

海外進学などを考えるときに思いつくテストと言えばTOEFL、IELTSではないだろうか。

TOEFLかIELTSかを決める時に、事前の下調べは重要であるが、どういう違いがあるのか、どちらを受験するべきなのか悩む方も多いと思われる。

ここでは、TOEFLとIELTSの違いについて紹介する。

TOEFLについて

正式にはTest of English as a Foreign Languageであり、GRE(大学院入学試験)やそのほかのテストを開発しているETSによって作成されている。ETS公式サイト日本事務局ではTOEFLについて以下のように述べられている。

TOEFL® テスト(Test of English as a Foreign Language)は、1964年に英語を母語としない人々の英語コミュニケーション能力を測るテストとして、米国非営利教育団体であるEducational Testing Service(ETS)により開発されました。大学のキャンパスや教室といった実生活でのコミュニケーションに必要な、「読む」「聞く」「話す」「書く」の4つの技能を総合的に測定します。

つまり、TOEFLとは「英語を母国語としない人」が対象のテストであり、主に大学でのクラス分けや海外での入学・卒業する審査基準として用いられる。

TOEFLには、PBT(ペーパーテスト)とiBT(パソコンでのテスト)がある。PBTは限られた国や地域でのみ受験可能であり日本では廃止されているので、ここではiBTでの受験について紹介する。

 

TOEFL-iBTは約4時間半のテストで、試験項目は4つのセクションに分かれている。また、全セクションでメモをとることが認められている。

試験時間は、前半にリーディングが60~80分でリスニングが60分~90分、であり、10分間の休憩を挟んで、後半にスピーキングが20分、ライティングが50分だ。

スコアは各セクションで0~30点が与えられ、4つのセクションの合計がスコアになるので、スコアの範囲は0~120点である。

 

各セクションについて

  • リーディングは、問題数が3~4パッセージで学術的な内容の教科書から引用される事が多く、問題をしっかりと読んで内容理解してから解答する必要がある。解答方法は、選択式や短文を順番通りに並べ替えるもの、グループ分けなどがある。

 

  • リスニングは、問題数が4~6題で、それぞれ録音を聞いて解答する。講義や生徒同士のディスカッションなど日常生活から一場面を引用したような日常的な会話から出題される。解答方法は、選択式やグラフや表に適切な情報を選択するものなどがある。

 

  • スピーキングは2種類の形式(Independent taskとIntegrated task)から出題され、問題数は全4問であり、どちらもマイクに向かって口頭で解答する。
    • Independent taskでは、問題数は2問で、自身の意見や考え経験などを用いて解答する。
    • Integrated taskでは、問題数は4問で、最初の2問では文章を読み、音声を聞いて二つの情報から口頭で解答する。つまりリーディングとリスニング、スピーキングの能力が求められる。次の2問では、音声を聞いてから内容を要約し口頭で解答する。つまりリスニングとスピーキングの能力が求められる。

 

  • ライティングは、2種類の形式(Integrated taskとIndependent taskから出題され、問題数は全2問で構成されている。
    • Integrated taskでは問題数は1問で、短時間のリーディングとリスニングから情報を整理し、続く20分間で150~220語で要約を解答する。ここではリーディングとリスニング、ライティングの総合的な能力が求められる。
    • Independent taskでは問題数は1問で、トピックに関する根拠と意見が必要となる。30分間で最低300語は記述する必要がある。

 

にゃんこ先生
TOEFLに付いてもっと知りたい場合は、以下の記事も参考にしてみよう。

関連記事

【図解】初めてでも簡単!TOEFL申し込み徹底ガイド

TOEFLの申し込みをする前に必ず知っておきたい10のこと

TOEFL 何点取れば良いスコア?大学院・MBA留学編

 

IELTSについて

正式にはInternational English Language Testing Systemであり、ブリティッシュカウンシルとIDPが共同で作成している。イギリス、アメリカ、オーストラリアなど世界120カ国で受験できる。公式サイトでは以下のように述べられている。

International English Language Testing System(IELTS:アイエルツ)は、海外留学や研修のために英語力を証明する必要のある方、およびイギリス、オーストラリア、カナダなどへの海外移住申請に最適なテストです。イギリス、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドのほぼ全ての高等教育機関で認められており、アメリカでも TOEFLに代わる試験として入学審査の際に採用する教育機関が3,000を超え、英語力証明のグローバルスタンダードテストとして世界中で受験者が増え続けています。

つまり、TOEFLと同じように海外進学や海外移住での審査基準として用いられる。またIELTSはAcademic ModuleとGeneral Training Moduleという種類がある。より高い教育や専門職を求めて海外での進学を目指すならば前者、海外留学や海外での企業研修などは後者を受験するのが望ましい。

 

ここではAcademic Moduleについて説明する。

IELTSは約2時間45分のテストで、試験項目はTOEFLと同じ4つのセクションに分かれている。また、ペーパーテストであり、問題用紙へのメモも認められている。

参照:IELTS公式サイトより

試験時間の構成は、リスニングが40分(30分のテストと10分の書き込み時間)、リーディングが60分、ライティングが60分、スピーキングは11~14分だ。スピーキングのみ別日程であるので、テストは2日間に分けて行われる。またスコアは各セクションで1.0~9.0のバンドスコアから採点され、平均値のオーバーオールバンドスコアで判定される。

 

各セクションについて

  • リスニングでは、問題数が40問で、日常生活での対話などが出題され比較的聞きとりやすいと言われている。解答方法は選択式、や穴埋め問題などがある。

 

  • リーディングは、問題数が3つのパッセージで、それぞれ10~15の設問がある。内容は本や雑誌、新聞、物語文学や記述、論争など幅広く出題される。そのうち1つは論理的な議論が含まれている。解答方法は、穴埋め問題やYes/Noの短答問題などがある。

 

  • ライティングは、問題数が2問(Task1とTask2)である。
    • Task1は、グラフや表などから自身の言葉を用いて状況を説明するものである。20分程度で最低でも150語が必要。
    • Task2は、議論や討論などのトピックでの見解を発表する。40分程度で最低でも250語が必要。
    • どちらにおいても、語彙やスペル、文法などを上手に書くことなど論理的かつ明瞭さが求められる。

 

  • スピーキングは、試験官と口頭での面接形式で、3部門から構成されている。
    • Part1は、試験官から仕事や家族、勉強や趣味など自己紹介のような簡単な質問をされる。
    • Part2は、試験官からこれから議論する内容が書かれたカードを渡される。1分間の準備時間があり、そのあとに2分程スピーチをする。試験官から1~2つの質問がされるので、それに答えなければならない。
    • Part3は、パート2で用いた内容をより深く追求されたり、派生された事柄について試験官と受験者で4.5分間のディスカッションを行う。

 

にゃんこ先生
IELTSの試験概要に付いて詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしよう!

参考記事

IELTSとは?試験概要、アカデミックとジェネラルの違いを理解する

 

TOEFLかIELTSか

ここでは、TOEFLとIELTSの違いについて総合的に比較する。どちらを受験するか悩んでいる方は以下の比較を参考にしてほしい。

 

スコアの受け入れ先

TOEFLとIELTSどちらも世界中9000以上の団体でテストスコアが受け入れられている。イギリスやオーストラリアの学校ではIELTSが一般的であり、多くの学校がスコアを受け入れている。一方で、アメリカの学校ではTOEFLのスコアを重視する場合がある。

昨今において、海外大学院やMBA留学においては、IELTS、TOEFLどちらのスコアも同様に受け入れる学校は増えてきているため、志望校がどちらのスコアを受け入れているかを確認しておくと安心できる。

 

どちらのテストが向いているのか

IELTSとTOEFLはどちらも同じような分野であるが、もちろん違うテストなので少し異なる部分がある。以下では両者の違いを5つにまとめている。

 

選択式か短答か

TOEFLとIELTSのテストでは、リーディングとリスニングのセクションでの解答方法に違いがある。TOEFLでは、選択肢から答えを選んで答えるだけなので自身の解答を作成する必要はないが、IELTSでは、多くの問題から自身の言葉を用いて答える必要がある。

例えば、あるイベントや手順について正しいリストを作成するという問題があったとする。

TOEFLでは、選択肢から正しいものを当てはめる。IELTSでは、自身で考えて答えを書く必要がある。選択肢から解答を選ぶ方が得意であれば、TOEFLの方が向いているかもしれない

 

ペーパーテストかパソコンか

TOEFLでのペーパーテストは限られた国や地域だけで受験可能で、日本ではパソコンのみ受験可能である。一方、IELTSはペーパーテストである。

もし字を書くよりもパソコンでのタイピングのほうが速ければ、TOEFLのほうが向いているだろうし、パソコンでのテストが苦手であったり、文字を書いて解答する方が得意であったりするならば、IELTSのほうが向いているのかもしれない

 

リーディングの出題内容

IELTSとTOEFLのリーディングでは、問題の題材がそれぞれ異なるものから用いられている。IELTSでは新聞や雑誌などから出題され、TOEFLでは語彙力や内容理解が必要となる学術的な本から出題される傾向がある。

前者は専門的な知識をあまり必要としない一般的な内容で、後者は専門的な語彙なども多く読解の難易度が高いので、アカデミックなリーディングが苦手であればIELTSのほうが向いているかもしれない

 

スピーキング

TOEFLでは他のセクションと同じようにスピーキングセクションでもパソコンでの解答が用いられる。録音された設問を聞いて、マイクに話しかけて答える。それに比べてIELTSでは、実際に試験官と対面し会話形式で答える必要がある。これはTOEFLとIELTSの大きな違いだ。

たいていの人は実際に試験官と話すことを不安に思い、TOEFLのほうを好みがちだが、数分間スピーチをするよりも実際に話して活きた会話をするほうがより自然で簡単ではないだろうか。

またスピーキングは、TOEFLでは当日中に行われるが、IELTSでは他のセクションとは別日程で行われることも多い。1日で長時間テストを受けるか、スピーキングだけ別日程で一息ついてから受験するのか、人によって好みが分かれるだろう

 

小論文の長さ

TOEFLとIELTSのどちらもライティングセクションで小論文を書く必要がある。IELTSでは60分間で400語以上の記述が求められるが、TOEFLでは50分間で500語以上(二つのライティング合計)が求められる。

どちらのテストにおいても上記の語数を満たさなくても提出できるが、少なすぎると減点対象となる。もし英語でのライティングに苦労したり長時間必要であるならば、時間と語数を考えてIELTSのほうが向いているかもしれない

 

受験料の比較

最後にそれぞれのテストの費用について説明する。どちらのテストも一般的には$200~$250がかかるが、テストを受験する国や地域によって少し違ってくる。両者の受験料を比較はウェブ上で簡単にできるので受験前にしっかりと調べることをオススメする。

ちなみに日本では、TOEFLは受験日7日前までは$235(4日前からは$275)、IELTSは25,380円である。(2018年6月現在)

 

まとめ

ここまでTOEFLとIELTSの相違点について述べてきた。どちらも専門的な英語能力を総合的に判断するテストであり、テストの受験方法が少し異なっている部分もあるが、試験内容はリーディング、リスニング、スピーキング、ライティングと同じである。

TOEFLIELTS
試験時間約3時間半~4時間半約3時間
スコア範囲0~1200~9
セクションリーディング

リスニング

スピーキング

ライティング

リスニング

リーディング

ライティング

スピーキング

スコアを受理する団体数9000以上9000以上
  • 進学希望先がどちらのスコアを受け入れているかどうか
  • どちらが長所を活かせるテストか
  • 受験しやすいのはどちらか

などを踏まえて、どちらのテストを受験するのか考えてほしい。

 

にゃんこ先生
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にゃんこ先生
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