お子さんに、日常的に英語の勉強をさせていきたいと思ったときに、どのような教材を使おうか悩んだことはありませんか?
今回は、小学校低学年のお子さんにおすすめしたい、アメリカの子供たちが使っているWorkbookをご紹介していきます。
私の娘たちも、毎年のように使っているワークブックでの勉強には、英語教育以外にもさまざまなメリットがあるんですよ。
この記事の著者:MIZUKI
アメリカで中学生と小学生、2人の娘を育てているMIZUKIです。我が家は日本人家族で、夫も私も英語はあまり得意ではないですが、子どもたちはバイリンガルへと成長中!アメリカでの子育てや学校を通じて知った、さまざまな英語教育についての情報をお伝えできればと思っています。
目次
ワークブックはどのように使われる?
自宅学習のドリルとして

アメリカでは、授業で教科書が使われることがほぼなく、先生が作ったプリントなどで勉強していきます。
また、学校からドリルのようなものが配られることもないため、自宅で勉強しようと思ったときには自分でWorkbookを用意する必要があります。
Workbookは、英語と算数の両方が1冊にまとまっているものや、英語と算数、それぞれ分野別に分かれたものなどが見られます。
夏休みの予習復習に
アメリカでWorkbookが一番使われるのは、夏休みです。実際に夏休み前になると本屋ではWorkbookが割引され、いつもより多く売られるようになります。
アメリカの学校の夏休みは長いですが宿題は基本的にないため、その間に学力を落とさないようにするためにワークブックが活躍してくれるというわけです。
夏休み明けから新学年となるので、次の学年の予習をする、もしくは前の学年の復習をするという使い方をされることが多いようです。
また、Workbookの中には、「夏用」と銘打って、予習と復習を同時に行えるものもあります。
苦手な部分を見つける
Workbookを家で解いていくと、お子さんがどのようなことを苦手にしているのか、お父さんお母さんにも分かりやすくなります。
我が家の娘も、Workbookで勉強していく中で、英語の動詞が過去形になるときのルールが曖昧であることなどが分かり、そこを集中して教えた経験があります。
Workbookで英語学習するメリット

それでは、アメリカの子どもたちが使うようなWorkbookを、日本で英語を勉強する子どもたちが使うメリットというのはどこにあるのでしょうか。
Workbookの中でも、キンダーガーテン~低学年向けの内容をもとに、ここでは説明していきたいと思います。
視覚的に英語を捉えられる

低学年向けのWorkbookの多くは、子どもに分かりやすいようなイラストがふんだんに用いられているため、問題を理解しきれなくても英単語の意味が分かれば答えられるものが多いのが特徴です。
また、イラストによって英単語を視覚的にイメージしやすくなります。
簡単な問題文が理解できるように
Workbookでは、問題文がたくさん出てきます。お子さんにも分かりやすい簡単な言い回しで書かれているのはもちろんのこと、似たような問題文が繰り返し出てきます。
そのため、Workbookを解いていく中で、自然とその問題文の大体の意味を把握できるようになっていきます。
ゲーム感覚で勉強できる

Workbookは勉強に飽きさせないために、クロスワードやイラストの中から単語を探すなど、ゲーム感覚で行える問題もたくさん載っていて、お子さんのやる気を促しやすいのもポイントですよ。
英語が目的ではなく手段となる
Workbookで勉強する一番のメリットとしては、「英語を勉強する」のではなく、「英語を理解して問題を解く」というように、英語そのものが目的ではなく手段になる点ではないでしょうか。
英語はあくまでも、何かを伝えたり理解したりするために使うものです。そのような感覚を小さな頃から持っていけるといいですね。
Workbookを英語教材に!使い方・進め方

それでは、実際にWorkbookをどのように進めていけばいいのかを考えていきましょう。
お子さんがモチベーションを持って続けられることを一番に考え、様子を見ながら取り組んでみてください。
一日1ページでOK

低学年のうちは英語に慣れるということが大切なので、一日1ページといったように続けやすいペースで進めるのがおすすめです。
ただし、1ページを終わらせても、まだやりたい!という意思があれば、さらにページ数を増やして勉強するのはもちろんOKです。お子さんのやる気を尊重してあげてくださいね。
英語より先に算数を

Workbookの多くは英語と算数の問題集となっていて、両方が1冊におさまっている場合は、英語の方が先のページに出てきます。
そのため、なんとなく英語から始めてしまうことが多いのですが、日本でも習う内容が出てくる算数の方が、取り組みやすさとしては上かもしれません。
もしお子さんが、英語にちょっと苦手意識がある、もしくは英語から始めたけどつまずいてしまったというときには、先にWorkbookの算数から進めてみてはいかがでしょうか。
簡単な英文の問題に触れることで、英語への慣れも促していけるかもしれません。
文章はすべて日本語に訳さなくても良い
Workbookで勉強するときには、問題文などを全部きっちりと日本語に訳す必要はありません。
何をすればいいのか、と言うのが把握できればいいので、分からない英単語の意味を調べたうえで、大体こんなことを聞いているのだなというように理解するだけで十分です。
また、このようにきっちり訳さずにその文の意をくみ取るということができるようになると、将来的に英語の長文を読むときなどに役立つことでしょう。
英語教育におすすめのWorkbooks3選
ここからは子供の英語学習におすすめのWorkbookをご紹介していきたいと思います。どれも、実際にアメリカでも使われている、英語と算数が1冊にまとまっているものになります。
また、はじめてWorkbookに取り組む低学年のお子さんにおすすめの、Kindergartenのレベルのものをご紹介していきますが、1年生用、2年生用も同じシリーズで見つけることができます。
お子さんの英語の理解度に合わせて選んで下さいね。
Brain Quest Workbook Kindergarten

アメリカでとてもメジャーなWorkbookです。英語と算数以外にも、コミュニティーやサイエンスのページもあります。
アメリカではホームスクール(学校に行かずに家で勉強する)を選択しているご家庭も多いのですが、アメリカのアマゾンでレビューを読むと、そのホームスクールでの教材として取り入れている方も多い、信頼できるWorkbookです。
アクティビティもあって楽しむことができるのはもちろんのこと、勉強の内容ごとに明確にページが分けられているので、しっかりと勉強したいお子さんにも向いていますよ。
また、他のWorkbookと比較し、比較的ページのデザインがシンプルで、すっきりと見やすいのも特徴です。
下の動画で、Workbookの中身が紹介されています。キンダーガーテンのほうは、後半8分過ぎから見ることができます。
Big Kindergarten Workbook (Big Get Ready Workbook)

こちらのWorkbookは、各ページの半分くらいをカラフルなイラストが占めていて、お子さんの興味を引きやすい作りになっています。
内容としては英語と算数で、そのどちらでも問題の出し方が非常に簡潔なのが特徴です。
問題文を読まなくても、どのように答えればいいのかが分かりやすいページが多いので、お子さん一人でも取り組みやすいのがいいですね。
まず勉強をする習慣を身につけていきたいというお子さんにおすすめですよ。
こちらも内容を知りたい方は、下の動画で確認してみてください。
Big Kindergarten Workbook (Big Get Ready Workbook)
The Big Fun Kindergarten Activity Book (Highlights)

タイトルにもあるとおり、アクティビティをたくさん取り入れている印象がある1冊です。その一方、細かい分野ごとにしっかり学べるとても充実したWorkbookとなっています。
夏明けから2年生になる娘が、現在予習に使用しているのがこちらのWorkbookの2年生向けのものですが、娘が選んだ基準は「一番面白そう」というものでした。
実際、アクティビティが多いので面白いのですが、その分考える力はより必要とされるので、知的好奇心が高いお子さんに向いているかなという印象です。
また、1ページ内での情報量が多いため、今までドリルなどで勉強をしてきた経験のあるお子さんのほうが、混乱せず取り組めると思います。
下の動画では、さらっと内容が紹介されています。Workbookの雰囲気を知りたい方は見てみてくださいね。
まとめ
英語を使って問題を解くという経験をしつつ、英語や算数の基礎も学んでいけるという、一石二鳥の勉強ができるアメリカのWorkbookをご紹介してきました。
特に低学年向けのWorkbookは、興味を持てる内容となっているものが多いので、勉強というよりも楽しめるアクティビティとして、よりお子さんのやる気を促していけるのも、おすすめしたい理由の一つです。
また、お父さんお母さんが英語にもし自信がなかったとしても、大人が見ると「こういうことをするんだな」とイラストから判断できる問題がほとんどです。
分からない英単語の意味などを調べてお子さんに教えてあげつつ、親子で英語力をアップしていってくださいね。
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