英語長文2つの読み方とコツ|おすすめ参考書・問題集4選【大学合格】

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「読解力」という言葉は大学受験生にとってなじみ深い言葉だと思う。特に現代文や英語の授業では先生が頻繁に使う言葉だろう。

しかし先生は「読解力」の定義を厳密に定義してくれたことはあるだろうか。また、その勉強法を論じてくれたことはあるだろうか。

 

この記事では、1で読解力の厳密な定義を示し、2、3で定義の補足とその長文の読み方を紹介する。ただしここで大事なことは、万人に合う勉強法は無いということだ。

したがって本記事で話すものだけでなく、いろんな勉強法を試して自分に合う最適解を見つけてほしい。

 

この記事の著者:Yoshii

Yoshiiです!主に大学受験やTOEIC受験に関する記事を執筆しています。大学受験では現役で一橋大学、慶応大学、明治大学等に合格したので、国立志望者、私立志望者両方に向けて効率的な学習法を公開しようと思います!TOEIC L&Rは895スコアを保持しています。多くの人が苦労する速読法やリスニング対策をお話ししたいです。高校生から社会人まで広い層に向けて有益な記事を書いていきます!読者の皆様それぞれの成功を祈ります!Push the envelope!!!!

英語長文の読み方・読解力とは?

読解力とは?

さて本題に入ろう。結論から言うと、長文の読み方は主に2つのタイプに分かれる。ミクロ読解とマクロ読解だ。これを理解するには「文章」の性質を知る必要がある。以下参照。

その言語特有の表記、文法を反映した「文」を理解する力をミクロ読解力と呼び、その「文」の積み重ねで構成された「文章」から対比、類比、因果などのリズム(文脈)を理解する力をマクロ読解力と呼ぶことにする。

 

日本語ならばただの「文」を理解するのは難しくないので、現代文の授業で言われる「読解力」は厳密にはマクロ読解力のことを指していると思われる。しかしながら英語(外国語)ではまず単体の「文」を理解するところから難しい。

なぜなら、当然だが外国語は日本語と比べて表記も文法も何もかも違うからだ。これを中高6年間で攻略するのは容易ではないが、受験で課される以上仕方がない。

さて、読者が気を引き締めたところで私立大と国立大ごとに求められる読解力を見ていく。

 

私立大英語で要請される読解力

私立大の英語では、ミクロ読解力が重要視されている。マクロ読解力(対比、類比、因果がしっかり把握できているか)を量るには、実際に受験生に自分の言葉で記述させないと分からない。

しかし、一般的に私立大は受験生が非常に多い。(受験生が万単位に及ぶ学校がザラにある。)全受験生の記述は採点できない。

したがってマクロ読解力を量る記述問題は少なく、ミクロ読解力を量るマーク式問題がほとんどだ。

 

国立大英語で要請される読解力

国立大の英語では、マクロ読解力が重要視されている。国立大は一次試験で受験者を絞っているため、それを通過した全受験生に記述を課せる。

国立大では基本的にミクロ読解力を量るマーク式問題は少なく、マクロ読解力を量る記述問題がほとんどだ。

 

ミクロ読解力

ミクロ読解力とは?

ではミクロ読解力から詳しく見ていく。1-1で書いたように文は言語特質を強く反映するから、ここで英語の重要な言語特質を話しておかねばならない。

そこで読者に問う。英語の文が読めない原因にはどんなものが挙げられるだろうか。

 

人それぞれいろいろなものが挙がると思う。しかし一応一通りの文法を学んだ読者を前提にすれば、原因は次の2つに集約されるはずだ。

  1. 語彙が足りない
  2. 構文が把握できない。

1.に関しては、覚えるしか解決策はない。大事なのは2.だ。構文が把握できない文には共通するいくつかの特徴がある。そのうちの1つは、SV構造が何度も現れるということだ。SV構造が何度もあると、ほとんどの受験生は混乱して理解を放棄する。

そこで、読者がそのような文をスマートに理解できるようにまずは英語の言語特質で重要な1つを伝える。それはズバリ、「英語は強い階層性を持つ」という特質だ。

 

以下の文をみてほしい。パッと訳せるだろうか。2015年度センター試験英語第5問本文からの抜粋だ。

She said that she usually reads by herself during breaks between classes while other girls are hanging out and chatting.

これはまだ簡単な方だが、訳すのに時間がかかったり訳せない人もいるだろう。

 

既に学んだことがあるかもしれないが、英語には「節」という重要な文法概念がある。これはSV構造を収める箱のことで、接続詞と呼ばれるものがその箱を作る。箱全体で名詞の役割や副詞の役割をする。

文中で接続詞にあたるのはthatとwhileだ。さてこれらの意識があると上の文はこう捉えられる。

接続詞を起点に箱が作られていることが分かるだろう。そしてその箱の中にSV構造があることも分かるはず。この例文でさらに重要なのは、箱の中に箱が入っていることだ。

英語はマトリョーシカのように入れ子式でSV構造を積み上げていく。これが英語の階層性だ。

この例文ではSV構造が3つもある。受験生がつまづく文には上のような構文が多い。しかし階層性を意識して箱が見えればなんてことはない。

 

答えが気になる人のために解答例を示しておく。

訳例:「授業の合間の休憩時間には他の女の子が遊んだりおしゃべりしている一方、自分はたいていひとりで読書をしていると彼女は言った。」

 

ミクロ読解力の勉強法とコツ

さてミクロ読解力を付けるための読み方と勉強法を書いていく。これはひたすら構造分析トレーニングをすることが上達のコツだ。具体的には

  1. 英語の長文を読む。
  2. 読むのと並行でもいいので全文をSVOC分析する(SVOCを問題文に書き込んでいく)。
  3. 解説の訳等と見比べて分析を間違えた文はノートに書き写し翌日にまた分析し直す。
  4. 定期的にそのノートを見返す。

これの繰り返しだ。4.で後述するが、東進ハイスクール英語科講師の安河内哲也先生が書いた「ハイパートレーニングシリーズ」はこの勉強法のためにある問題集だといっても過言ではない。

その解説には問題文の全文にSVOC分析の結果が書かれている。全文にSVOC分析を施してある問題集はなかなか無い。

 

マクロ読解力

マクロ読解力の勉強法とコツ

前述の通りマクロ読解力とは文章のリズム(文脈)を理解する力だ。言い換えれば、筆者がどのような思惑でどう議論を進めているかを把握する力だ。ではさっそく長文の読み方とコツを記す。

  1. 英語長文を読む。
  2. 読むのと並行でいいので問題用紙の余白に議論の流れ(詳しくは後述)を書き込む。
  3. 解説の訳等と見比べて自信が無いところは自分の解釈があっているか先生に聞く。

これの繰り返しだ。もはや英語というより現代文の学習法に近い。

 

4.で後述するが駿台予備校英語科講師の桜井博之先生が書いた「英文読解の着眼点」もまたこの勉強法のためにある問題集だといっても過言ではないだろう。

その解説には問題文の全文に対比とパラフレーズに絞って議論の流れが示されている。

 

さて「議論の流れを書き込む」とあるが、要は長文を読みながら定義、対比、類比、因果、パラフレーズ(言い換え)、問題提起、例示がされているところにマークをしようということだ。

なぜならこれらはいわゆる「議論の案内標識」であるから、そこを抑えることで文脈を明瞭につかめるからだ。

この中でも特に重要なのは定義、対比、パラフレーズだろう。時間が無い人はこの3つだけ意識すればいい。試験本番でも使うのはこの3つくらいだ。

 

では、2013年度センター試験英語第6問本文からの抜粋で具体例を確認していく。

問題文の左に書いたのが議論マークで、D.はdefineのDでP.はparaphraseのPだ。緑線部分ではトリニダード・トバゴが定義されている。

青線部分ではexclude(除外する)とparticipate(参加する)が対比されている。赤線部分ではcolony(植民地)がpast injustices(過去の悪事)とパラフレーズされている。

このように余白で議論の流れを整理しながら読んでいく。

 

おすすめ参考書・問題集

ではこれまで見てきた勉強法に最適なおすすめ参考書を2冊改めて紹介する。

ミクロ読解力

「大学入試英語長文ハイパートレーニングレベル1、2、3」 安河内哲也著

問題文の全文にSVOC分析がされている優れモノ。解説も論理的で丁寧。レベル1は中学レベルから怪しい人向け。レベル2は全ての受験生におすすめできる。

レベル3は難関私立大(早稲田、慶応、上智、ICU等)受験者及び難関国公立大学(東京大学,京都大学,一橋大学、大阪大学、秋田国際教養大学、東京外国語大学等)受験者向け。

構造分析を会得し、感覚に頼らない本物の読解力を身に付けられるだろう。

 

マクロ読解力

「英文読解の着眼点 言い換えと対比で解く(駿台受験シリーズ)」桜井博之著

問題文の全文に、視覚的でわかりやすい議論分析が書かれている。対比とパラフレーズの発見はこの1冊で十分できるようになるはずだ。

加えて、本の序章で対比とパラフレーズを導きやすい単語のリストもあるので、インプットとアウトプットが両方できる。

ただし注意されたいのは、この参考書の対象が難関国公立大学受験者であることだ。よほど余裕があるか英語で8、9割超を狙う難関私立大受験者以外の私立大専願受験者にはおすすめできない。

 

まとめ

ここまで、読解力の定義を確認し2つのタイプの読解力について、具体的な長文の読み方とそれを実現する参考書を紹介した。

読解力という曖昧な概念を理解できただけでも読者は他の受験生と差を付けられたと言えよう。

さらには、読者がこの読み方を実践し、堅牢なる英語読解力を身に付けることを祈って止まない。

 

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