【トリニティカレッジダブリン大学】偏差値・ランキングから留学方法まで

トリニティカレッジダブリン大学 サムネイル
ねこ君
アイルランド留学って気になるけど…費用とか環境とか、正直ぜんぜん想像つかないんだ。
にゃんこ先生
わかるよ。不安だよね。でも実はイギリスやアメリカより学費が抑えられることも多いし、英語圏で学べる環境もしっかり整ってるんだ。
ねこ君
そうなんだ…知らなかった。トリニティカレッジダブリンって有名だよね?
にゃんこ先生
うん、アイルランド最古の名門大学だよ。歴史も研究力も国際性も抜群だから、基本から一緒に見ていこう!

 

アイルランド(正式名称:アイルランド共和国 The Republic of Ireland)は、イギリスの北アイルランドを除くアイルランド島の大部分を占め、セントジョージ海峡を挟んでイギリスと向かい合う国です。

ケルトの伝説や神話を育んだ文化と豊かな自然から「エメラルドの島」と呼ばれ、中世の城や断崖絶壁、にぎやかな都市、美しい海辺の街並みなど、多彩な景観で世界中の人々を魅了しています。

近年は旅行先としてだけでなく、ヨーロッパの中でも数少ない英語圏という地理的・言語的メリットから、留学先としても急速に注目を集めています。

本記事では、そんなアイルランドの首都ダブリンにある名門「トリニティ・カレッジ・ダブリン」をご紹介します。

 

著者紹介:Antieやや

タイ在住。語学力を活かし現地でボランティア活動を中心に毎日を過ごす。バンコクでインターナショナルスクールを卒業し、イギリスの大学で心理学、大学院で戦略マーケティングを学んだ息子あり。

アイルランドの国立大学:トリニティーカレッジダブリン大学とは

トリニティーカレッジダブリン大学の基本情報と歴史

基本データ

項目内容
正式名称Trinity College Dublin(トリニティカレッジダブリン)
設立年1592年
所在地Collins Ave Ext Whitehall Dublin 9 Ireland
大学種別公立・研究大学(University of Dublin 構成校/学部・大学院あり)
学生数総学生数 約22,000人
留学生比率約35%(100か国以上から在籍)
学部・専攻3学部:文学・人文・社会科学部 / 健康科学部 / 理学・工学・数学分野
学費(留学生)【Arts系】€20,170〜€28,900/【STEM系】€22,070〜€28,900/【Health系】€14,720〜€57,000(専攻により異なる)
授業料+生活費の目安年間€30,000〜€50,000程度(学費+住居費+生活費の概算)
奨学金制度Global Excellence Undergraduate Scholarships/Bachelor in Business Studies Scholarships/E3 Balanced Solutions for Better World Scholarships/Scholarships for Japanese Students/Sport Scholarships
合格率約33.5%(大学情報サイト推計)
英語要件(目安)IELTS 6.5以上(各6.0)または TOEFL iBT 90点前後(専攻ごとにバンド設定)
共通テスト入学試験なし。書類選考中心(IB/Aレベル/SAT・ACT 等の国際資格で出願)
世界ランキング(2025年版)QS:87位(国内1位)
特徴アイルランド最古の名門。LERU加盟。研究力と国際性が高評価で、企業・研究機関との連携や留学生支援が充実。

※ About Trinity

 

歴史

「トリニティカレッジダブリン」の前身とされるのが、アイルランド領主の首都ダブリンにあるセント・パトリック大聖堂に設立され断続的に存在していた大学。

中世(1311年)に皇帝クレメンス5世が出した勅令に基づき設立された同大学が、決して繁栄することもなく宗教改革で消滅した後、1592年、エリザベス女王からの勅令状により新たな大学として「トリニティカレッジダブリン」を設立しました。

17世紀に入り大学の存続に関わる危機を数回経験しましたが、当時プロテスタント(国教会)のみに入学が許されていた大学は、18世紀のアイルランドにおけるカトリック開放が進んだことで1793年にはカトリック教徒の入学を許可。

さらに1842年には英語圏の大学で初めてとなる工学部を設置、1904年にはアイルランドにおいて初めての女子学生の入学を認めるなど、再編と改革を進め大学の規模を拡大。

トリニティカレッジダブリンは現在、アイルランド最古の名門大学として、その名が知られています。

 

大学の特徴と学部紹介

特徴

 1592年に設立されたトリニティカレッジダブリンは、ヨーロッパで最も歴史のある大学の1つ。

各国から選ばれた高い研究実績を持つ欧州内の大学で構成されるヨーロッパ研究大学連盟 (League of European Research Universities: LERU) に加盟する、アイルランドで唯一の大学です。

またトリニティカレッジダブリンでは、国内外を問わず一流の企業・研究機関との共同研究を進めるため、トリニティ生物医学科学研究所 (TBSI) 、トリニティカレッジ神経科学研究所 (TCIN)を含む5つの研究所を中心に、さまざまな研究施設を附属施設として設置。

独創的な研究成果を生み出し発展させ、新たな価値創造につなげるための国際的な研究ネットワークを構築することで、地域を代表する研究大学としての役割を担わっています。

 

学部

ヨーロッパを代表する研究型大学の1つであるトリニティカレッジダブリンは、アイルランドの大学の中で最も多岐にわたる分野での学びを提供。

学士課程レベルまたは大学院(修士/ 博士課程レベル)の過程を有する3つの学部 (Faculty)に分けられ、それぞれが専攻分野をさらに細分化したスクール (School) を設置しています。

  • Faculity of Arts, Humanities and Social Sciences (文学・人文・社会科学部)
  • Health Sciences (健康科学部)
  • Science, Technology, Engineering and Mathematics (STEM) (理学・工学・数学分野)

※ 学士課程は学位プログラムによって卒業までの年数(4年制または5年制)が異なります。

 

 

世界ランキングとその評価

 世界的に有名な大学連盟、ヨーロッパ大学協会やコインブラグループのメンバー校でもあるトリニティカレッジダブリンは、ヨーロッパを代表する研究集約型大学です。

多岐にわたる分野の学位プログラムと優れた大学設備を提供するトリニティカレッジダブリンは、大学評価の世界的指標の1つである、クアクアレリ・シモンズによるQS世界大学ランキング2025で、世界第87位 ヨーロッパ第26位国内第1位ランクイン。

また、5つの分野で世界トップ50、その他17つの分野でも世界トップ100にランクインするなど、それぞれの学部に対する評価が高いのも特徴となっています。

 

大学ランキングについての詳細はこちら→Trinity College Dublin- World University Rankings

 

ねこ君
世界ランク100位以内で国内1位…思った以上にレベルが高いんだね。

 

トリニティカレッジダブリンの学費・留学費用と奨学金

学費・生活費の目安

学費

トリニティカレッジダブリンの学士課程の学費は学部/ 専攻により異なり、現地学生と留学生によっても大きく異なります。

以下に学費の例(2024-2025年度)をいくつかご紹介いたします。

 

Faculty: Arts, Humanities & Social Sciences

Global Business€20,170
Psychology€22,070
Social Studies (Social Work)€28,900

 

Faculty: Science, Technology, Engineering and Mathematics

Computer Science and Business€22,070
Engineering (Electronic Engineering)€28,900
Science€28,900

Faculty: Health Sciences

Dental Nursing€14,720
General Nursing€24,890
Medicine€57,000

 

その他コースの学費についての詳細Undergraduate Fees 2025-2026よりご確認ください。

 

滞在費

トリニティカレッジダブリン留学中の滞在先には、学生寮、アパート、ルームシェアなどが挙げられます。

また、キャンパス周辺には大学運営の学生寮、また周辺には、大学提携の宿泊施設プロバイダーから学生向けに提供されている民間学生専用アパートなど、学生の滞在期間や要望に応じてさまざまな滞在先を用意しています。

これら宿泊施設にはさまざまなタイプの部屋があり、バスルーム付きまたはシェア、キッチン付き、部屋の広さ、賃貸期間等により賃料が異なります。

 

〈学生寮〉

Trinity Hall には学部1年生向けの部屋があり、シェアバスルーム付きのシングルまたはツインルームに1,000人以上の学生を収容。

アイルランド各地域から集まる学生のほかにも、世界各国からの留学生が生活しています。 

Trinity Hall:€7,368.52 (236日)

Trinity Hall は、年間を通じて社交活動やイベントを開催するジュニアコモンルーム(学部学生社交室)を備えた大学寮。

ダブリン市内中心部から4キロほどの場所に位置し、メインキャンパスからは徒歩または公共交通機関で簡単にアクセスすることができます。

※ 参考:Student4Change/ Accommodation Cost Comparison

 

〈民間学生専用アパート〉

滞在先はTrinity Hall のほか、大学提携のプロバイダーから提供されている学生宿舎として、Kavanagh Court、Here! Cork Street があり、1年間の寮生活を終えた学生や留学生が入居しています。

Kavanagh Court:€298~/ per week (38 week)

キャンパスまで徒歩でわずか15分の場所にあり、周辺には飲食店、バー、映画館、スーパーなどがあり、快適に学生生活を過ごすことができます。

Here! Cork Street: €297~/ per week (41 & 51 week)

キャンパスから徒歩20分ほどの場所にあるHere! Cork Streetには、最先端のジム、屋上テラスなど、快適で充実した学生生活を送るための設備が整っています。

 

トリニティカレッジダブリン留学中の滞在先についての詳細はこちら→Accommodation

 

生活費

ダブリン滞在中にかかる生活費(食費、交際費、雑費など)はそれぞれの生活スタイルによって大きく異なりますが、以下の表では大学の情報に基づく大まかな費用の目安を示しています。

分野主な項目月額学年
学業関連費学生負担金・書籍・印刷など約358€約3,225€
生活関連費家賃・光熱費・食費・交通費・衣類・医療・携帯電話など約1,163€約10,800€
交際・余暇費交際費(クラブ活動・友人との外出など)約160€約1,440€
合計約1,718€約15,462€

※ 2025年2月為替レート:1€=約158円

出典:Budgeting/ Sample Student Budget

 

留学生向けの奨学金制度

留学生活を充実させるためには経済的な負担が伴う場合がありますが、これらの経済的な負担を少しでも軽減し、トリニティカレッジダブリンでのキャンパスライフをサポートするための制度が奨学金制度。

一言で奨学金といってもさまざまな種類があり、学業優秀者を奨励する奨学金、経済的理由によって就学が困難な学生を支援する奨学金、課外活動において優秀な成績を収めた学生を支援する奨学金など、トリニティカレッジダブリンでは留学生向けに奨学金を多数用意しています。

なお、奨学金を受給するためには必要書類を出願期限までに提出する場合がありますので、まずはご自身が申請可能な制度であるかを確認し、個別の奨学金制度の詳細をご覧の上、準備を進めてください。

日本から応募できる奨学金の主なプログラムは以下の通りです。詳細は各募集要項を参照ください。

 

トリニティカレッジダブリンが留学生向けに提供している奨学金制度の詳細はこちら

Scholarships for International Undergraduate Students

 

ねこ君
学費だけじゃなく、滞在費や生活費も考えると…やっぱり結構かかるんだね。
にゃんこ先生
そうだね。でも奨学金や学生寮をうまく活用すれば、負担をぐっと減らすこともできるんだ。やり方次第で現実的になるよ!

 

トリニティカレッジダブリン大学でのキャンパスライフ

キャンパス環境と立地の魅力

アイルランドの首都ダブリン中心にキャンパスを構えるトリニティカレッジダブリンは、都心にありながら、緑あふれる自然豊かなキャンパスが魅力。

石畳の広場、歴史的建造物、緑の芝生が美しいキャンパス内にはさまざまな施設があり、観光客など一般の人でも利用できる場所も多くあるため、ダブリン観光スポットの1つとなっています。

47エーカー(東京ドーム約4個分)という広大な敷地面積を有するキャンパスには、学部棟のほか、スポーツセンター、サイエンスギャラリー、ナノサイエンス研究センター、生物医学科学研究所など、教育機関を超えた最先端の施設を完備しています。

また大学がキャンパスを構えるエリアは、多数の企業や団体がアイルランド本社を置き、ダブリンのイノベーション地区であるシリコンドックや国際金融サービスセンターも徒歩圏にあるため、インターンシップ、就職活動を行うには最適な立地となっています。

 

学生組合(TCDSU)の役割とサポート内容

トリニティカレッジダブリンの学生組合は、学習環境、差別、不平等などキャンパスを取り巻くさまざまな問題に対して学生の声や意見を大学側に伝えるなど、在学中の学生生活を向上・サポートするための活動を実施。

大学運営や教育に活かす体制を構築するための大きな役割を果たしています。

また、学生が充実した学生生活を送ることができるようさまざまな支援も提供。

短期のノートパソコンの貸し出しから滞在先についてのアドバイス、学割が使えるサービスの紹介まで、その内容は多岐にわたります。

 

 

課外活動|スポーツクラブとサークル

Sports Club & Societies

大学でのクラブ活動は、学生生活をより充実させ、楽しみながら幅広い人間性や社会性を身につけることができる貴重な機会。

トリニティカレッジダブリンでは、伝統ある体育会系、文系、理系、そのほかにもユニークな活動を行ったり、高い実績を上げたりしているものまで、さまざまなクラブが活発に活動しています。

 

Sports Clubs

大学スポーツは、学生アスリートだけでなく、スポーツ活動を通して多くの学生のみなさんの健康維持・増進を図ることができる重要な活動。

トリニティカレッジダブリンでは、チームスポーツ、アドベンチャースポーツ、ウォータースポーツ、格闘技など、誰もが楽しめる49のスポーツクラブがあります。

 

  • スポーツ活動についての詳細はこちら→Trinity Sport

 

Societies

トリニティカレッジダブリンには、スポーツや趣味、ボランティアなど課外活動を共に行う有志が集まり立ち上げた大学公認の120を超えるサークルがあり、学生により自主自律に運営、活動。サークル活動は、自分の趣味や関心がある分野に積極的にチャレンジできる機会となります。

  • サークル活動についての詳細はこちら→Societies

 

ねこ君
キャンパスも広くて施設もすごいし、クラブ活動まで盛んなら…生活そのものが刺激的になりそうだね。
にゃんこ先生
学びだけじゃなく、暮らしや人とのつながりから得られる経験も、この大学の大きな魅力なんだ。

 

トリニティカレッジダブリンを選ぶ理由|留学先としての魅力と特長

アイルランドとダブリンの魅力

息を呑むような美しい景色、牧歌的な田園地帯、歴史的な街並みが魅力の国アイルランド。

アメリカの経済雑誌 Forbesが発表する「世界で最も安全な旅行先ランキング2024年度版」で4位にランクインするアイルランドは、そこで生活する人々の温かさ、治安の良さなどから、ヨーロッパ圏に住む学生を中心に留学先として高い人気を誇ります。

中でも政治・経済、文化の中心であるアイルランドの首都ダブリンは、何世紀にもわたってトリニティカレッジダブリンを中心に学園都市として発展。

学生など若者が多いため街に活気があるだけでなく、大学と地域の交流や連携も活発に行われています

 

国際的な教育環境と留学生の多様性

アイルランド国内の高等教育機関である大学において、国際的な視野に立つ総合的な教育を目指した学部・学科を設置しているトリニティカレッジダブリン。

海外大学との連携を強化し、国際的な研究交流や学生交流を活発に行うなど、国際的な視点を持った教育を実践している同大学は、世界で31番目に国際的な大学としてランク付けされています。

また、語学教育や留学制度の充実はもちろん、海外からの留学生を多く受け入れることで、学生が日常的に異文化交流を体験できる環境を整備。

22,000人以上の学生が在籍し、そのうち約35%は海外からの留学生(2020年度)となっています。

 

この他、トリニティカレッジダブリンでは、アメリカの名門大学コロンビア大学とのDual BA Programが用意されており、4年間の学士課程を修了することで両大学からの卒業証書の取得が可能。

Dual BA Programでは2つの大学に原則として2年ずつ在籍し、卒業に必要な単位を半分ずつ取得する必要があります。

 

 

留学生向けのサポートとキャリア支援体制

生活・学修・健康面のサポート

トリニティカレッジダブリンでは、安心で充実したキャンパスライフを送ることができるように、住まいや各種保険などの生活面をはじめ、学修面、健康面や心のケアなど、一人ひとりの学生生活をトータルにサポート。

また、さまざまな見聞や体験を通して幅広い教養を身につけ間形成の一助となるよう、年間を通してさまざまなイベントを開催しています。

また、大学生活を全面的にサポートできるようチューター制度を採用。

登録された全ての学部生にチューター(個人指導員)が割り当てられ、学生生活全般について相談にのってもらうなど、よりよい学生生活を送るための指導や助言を受けることができます。

 

 

The Global Room(留学生窓口)

また多くの留学生が在籍するトリニティカレッジダブリンでは、留学生向けの手厚い支援体制で充実した留学体験をサポート。

大学の「The Global Room」は、留学生の最も身近な相談窓口として、学生生活一般からビザ更新の在留手続き、就職活動まで包括的なサポートを提供しています。

 

The Global Roomについての詳細はこちら→Trinity Global Experience

 

トリニティキャリアサービス

ヨーロッパを代表する研究型大学の1つであるトリニティカレッジダブリンは、アイルランドの大学の中で最も多岐にわたる分野での学びを提供。

また、大学がキャンパスを構えるダブリンの中心地から少し離れた場所には、AppleやGoogleといった世界的なテック企業が集まるアイルランド版シリコンバレーと呼ばれるSilicon Docksというエリアがあり、 インターンシップやパートタイムで働くチャンスが多数あるなど、産業界との強いネットワークと就職率の高さで知られています。

QS Graduate Employability Rankings 2022(卒業生就職力ランキング)で91位を獲得したトリニティカレッジダブリンのキャリアサービスでは、学生・企業ニーズの変化に柔軟な支援体制で多様な学生をサポート。

 

現地学生だけでなく、EU圏外の学生が在学中および卒業後にアイルランド、母国、または他の国で就職するための情報を提供しています。

アイルランド政府は、Third level graduate programmeと呼ばれる制度の一環として、学部や大学院を卒業した非EU圏出身の留学生を対象に、アイルランドで働くことができるスタンプ1Gの申請を許可。

審査に通ると大学卒業後12ヶ月間(修士号または博士号を取得した場合は24ヶ月)、アイルランドで生活しながら就労経験を積むチャンスを得ることができます。

 

  • 留学生向けの就職情報についてはこちら

Trinity Career Service, Trinity Teaching and Learning/ International Students

  • アイルランド政府による卒業生用就労ビザについての詳細はこちら

Third level graduate programme

注:卒業生用就労ビザについては、入国管理局の内部規定やビザ申請ルールが変更する場合があるため、大学または大使館・総領事館、入国管理局等に確認し、最新の情報を入手するようにしてください。

 

トリニティカレッジダブリン大学に進学する方法

大学の偏差値と難易度

日本の大学受験でよく使われる「偏差値」という指標は、アイルランドには存在しません。

 トリニティカレッジの入学審査は主に書類審査で合否判定が行われ、志望するプログラムの入学要件を満たすことで入学が認められることがほとんどでした。

しかし近年、国内トップクラスの大学として位置づけされているトリニティカレッジダブリンへの進学を希望する出願者が増加したことで競争の厳しさが増加。

 

大学は数値を公表していませんが、大学情報サイト※によると合格率は33.5%となっています。

ただし、一般的な日本の高校を卒業後は、教育制度の違いからトリニテトリニティカレッジへは直接進学ができず、大学進学準備コースを経由することが必要。

そのため、英語力に不安がある人でも準備コースで英語力を補強でき、さらには一定の成績を修めることで学士課程への進学が保証されていることからも、トリニティカレッジダブリン大学進学への門戸は広く開かれているともいえます。

 

学士号取得を目的とするトリニティカレッジダブリンへの留学方法は、

  • 高校卒業後に直接入学(出願資格条件を満たす場合)
  • ファンデーションプログラム(大学進学準備課程)を受講してから正規留学を目指す

という2通りの方法が一般的となっています。

 

留学方法① 高校卒業後に直接進学

■ 出願資格

トリニティカレッジダブリンでは、アイルランドとは異なるカリキュラムより教育が実施されている各国の学生ためにいくつかの出願資格を採用。

日本からの留学生は、ダブリンシティ大学が認める入学資格と同等の国際資格を取得し、要件(最低基準の成績スコアなど)を満たすことで直接出願が可能となります。

日本人留学生が、高校を卒業後に直接出願する場合に認められる国際資格は以下の通りです。

 

  • GCE Aレベル
  • 国際バカロレア
  • アメリカの高校の卒業証明書とSATまたはACTのスコア

 

  • トリニティカレッジダブリンが認める国際資格についての詳細はこちら→Admission Requirements

 

 入学要件

トリニティカレッジダブリンでは入学試験がない代わりに書類による入学審査が行われ、アドミションポリシーとして入学者の最低要件を設定。

最低要件とは、入学の対象となるために満たさなければならない基本的な出願基準を指し、これを満たさない場合は即座に不合格となりますが、要件を満たしていても入学が保証されているわけではありません。

 

〈国際バカロレア:IBの場合の最低要件〉

  • 3科目を上級レベル (Higher Level: HL) で履修、各科目でスコア5~を取得
  • 3科目を標準レベル (Standard Level: SL) で履修、各科目でスコア4~を取得

※ 履修科目は英語、数学、その他の言語が含まれている必要があります。

これら要件に加えて、専攻によっては特定の教科の履修や高校卒業時の成績に規定条件が設定されている場合があるため、出願前に志望する専攻の成績要件を確認することが必要。

一般的に理数系の専攻では数学、化学、物理などの教科を規定の成績で修了していることなどの付加条件があります。

 

各専攻プログラムのページには入学要件としてポイント数を掲載しています。

このポイントは、中等教育最後に受験するLeaving Certificate(国家統一試験)の結果のことで、通常7教科の試験を受け、高い点数を取得した6教科を合計しポイントとして表したもの。大学進学の際に使う成績評価の指標となります。

 

以下の表は、国際バカロレア(IB)スコアをポイントに換算したものです。入学要件の目安としてご利用ください。

出典:Admission Requirements/ International Baccalaureate/ Indicative Points Equivalence

出典:Admission Requirements/ International Baccalaureate/ Indicative Points Equivalence

志願者については、成績、出願書類、各専攻の入学定員に基づいて大学が入学者を決定します。

入学選抜に関する要項は各専攻ページにてご確認ください。

 

  • 専攻コース検索はこちら→Courses

 

日本の偏差値に換算するとどのくらい?

日本では偏差値が大学の難易度やランクを決める指標としてよく使われていますが、トリニティカレッジダブリン大学には日本のような大学の入学試験がないので、合格できるスコアの数値化が難しく偏差値は存在しません。

以下は、文部科学省が公表するAS & A Levelと国際バカロレア (IB)  の成績相関図となり、おおよその偏差値を示しています。

出典:文部科学省/ AS& A levelと国際バカロレアの成績

出典:文部科学省/ AS& A levelと国際バカロレアの成績

 

■ 英語要件

トリニティカレッジダブリンでは、IELTSやTOEFLなど、認定された英語力検定テストのスコアによって英語力基準値が決められています。

求められる基準値は専攻プログラムごとに異なり、下記では必要なスコアをバンド別に示しています。

該当するバンドを確認するには各専攻コースのページをご参照ください。

出典:English Language Requirements

出典:English Language Requirements

 

■ 出願方法

EU/ EEA/ 英国諸国出身以外の申請者は、オンライン出願ポータルmy.tcd.ieを通じて大学へ直接申請します。

インターネット出願の流れ

以下の手順[Step1]から[Step4]をすべて行うと、出願完了となります。

Step1]出願サイトへアクセス

オンライン出願ポータルmy.tcd.ieへアクセスしてください。

Step2]出願登録

出願サイトの入力フォームに必要な情報を入力してください。

Step3]入学出願料の納入

出願料€55をデビットまたはクレジットカードで納入してください。

Step4]出願書類をアップロード

必要書類をアップロードしてください。必要書類はプログラムごとに異なり、

  • 高校の成績証明書(国際バカロレア:IBの場合は予想スコア)
  • 英語能力証明書
  • 大学志望動機書(500文字)
  • 推薦状(2通)

などが含まれます。詳細は各プログラムのページにてご確認ください。

Step5]出願完了

 

トリニティカレッジダブリン出願方法の詳細についてはこちら→How to Apply

 

留学方法② ファンデーションプログラム(大学進学準備課程)から進学

トリニティカレッジダブリンに入学するためには、出願資格と志望する専攻プログラムの入学要件を満たさなくてはなりませんが、これらを満たさない場合には大学に付属するファンデーションプログラム(大学進学準備課程)を規定期間受講し、一定の成績を収めて修了してからの進学という形で入学を目指すことができます。

日本の高校卒業資格は、教育制度の違いからトリニティカレッジダブリンの入学資格として認められておらず、入学要件を満たすための大学進学準備課程「Trinity International Foundation Programme: IFP 」を受講してからの進学が一般的。

大学進学準備課程は学士課程で必要となる専門分野の授業で構成され、学生は自身が進学を志望する学部プログラムに沿ったパスウェイコースを選択し、大学進学後に必要な専門分野の基礎知識を学びながら、大学進学に備えます。

IFPでは、以下の2種類の大学進学準備課程を提供しています。

 

 

■ 主な出願必要書類

  • 高校の成績証明書/ 卒業証明書
  • 英語能力試験の結果
  • 推薦状(2通)
  • パスポートのコピー

 

■ 出願資格

高校を卒業

 

■ 入学要件

成績要件

高校3年生で成績4(5段階評価)を取得する。

出典:IFP Entry Requirements/ East Asia/ Japan

出典:IFP Entry Requirements/ East Asia/ Japan

 

英語要件

出典:IFP Entry Requirements/ English language requirements

出典:IFP Entry Requirements/ English language requirements

 

■ 学費

出典:IFP/ Fees and Scholarships/ Fees

出典:IFP/ Fees and Scholarships/ Fees

 

■ 奨学金

トリニティカレッジダブリンでは、IFPを受講する留学生のためのいくつかの奨学金を提供。

その中には、日本人留学生を対象とする奨学金も含まれます。

奨学金を受給するためには必要書類を出願期限までに提出する必要がありますので、まずはご自身が申請可能な制度であるかを確認し、個別の奨学金制度の詳細をご覧の上、準備を進めてください。

 

 

■ 出願方法

トリニティカレッジダブリンが提供する大学進学準備プログラムへの出願は、専用出願ポータルIFPより行います。出願についての詳細はこちらをご覧ください。

 

 

合わせて読みたい!ファウンデーションコース

 

ねこ君
治安も良くて国際的な環境があって、就職にもつながりやすい…すごく魅力的に感じてきた。
にゃんこ先生
うん。トリニティは「学ぶ場所」だけじゃなく、「未来につながる環境」まで整っているのが大きな強みなんだ。

 

最後に

ヨーロッパ、イギリスの隣に位置する英語圏の国アイルランドは、日本人にはなかなか馴染みが薄いですが、アメリカやイギリスなど人気の留学先と比べて日本人が少ないため、実は留学先としてオススメの国の1つです。

今回ご紹介した「トリニティカレッジダブリン」は、首都ダブリンの中心に位置するアイルランドで最も長い歴史を持つ名門校。

専門性の高い教育を受けたい学生にとって、多様な教育環境を提供する「トリニティカレッジダブリン」での留学生活は価値ある経験となるはずです。

他にも英語圏の留学先はいろいろありますが、しっかりと情報収集をしてさまざまな国や大学を比較し、自分に合った留学先を選びたいもの。

海外留学を検討している方や、アイルランド留学に興味のある方はぜひ本記事を参考にしてみてください。

 

にゃんこ先生
最後に、当サイトでは海外大学・大学院進学のサポートやTOEFL・IELTS対策専門のオンラインコースも提供しているよ!!留学準備や出願でお悩みの方は、遠慮なく連絡してね!

 

 

この記事はインターンのMio&Nonokaによって編集されました。

 

ねこ君
読んでくれてありがとう!!FacebookXのフォローもよろしくね!
にゃんこ先生
質問、要望、ツッコミ、おすすめ勉強法、なんでも遠慮せずにコメントしてね。
にゃんこ先生
海外の大学・大学院進学に役に立つメールマガジンに登録しよう!おすすめ記事やイベント情報をいち早くお知らせするよ。
海外大学進学セミナー バナー

コメントを残す

名前、メールアドレスの入力は任意です。メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です