3,000万が返済不要!?海外正規留学の奨学金制度を徹底解説

海外留学 奨学金
ねこ君
おれ、日本の中学生/高校生。将来アメリカの大学に留学したいんだよね。
ねこ君
けど、ハーバードは学費年間700万って聞いたよ。4年間で3,000万なんて絶対に払えないよ・・。
にゃんこ先生
お金を理由に留学を諦めてはいけないよ。最近は交換留学だけでなく、正規留学に使える、返済不要の奨学金も増えているんだ。
にゃんこ先生
4年間の学費だけでなく、生活費も全て奨学金でカバーでできる。
にゃんこ先生
今回は、正規留学で使える奨学金や、その申請方法を徹底解説するよ!

 

留学先として選ばれるアメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリアといった英語圏の国々。

その中でも、さまざまな学問分野において世界最高基準の教育機関を有し、トップクラスの大学が集まるアメリカは留学先として最も人気のある国です。そんなアメリカには、世界各国からの留学生が多く集まります。

しかし、アメリカの大学の学費は、他の国と比べても高額なことで有名。さらに学費だけではなく生活費も必要となります。

今回のこちらの記事では、アメリカ留学のための奨学金獲得方法について説明します。堅い資金計画をして留学生でも利用できる奨学金を探っていきましょう!

 

この記事の著者:Antie やや

タイ在住。語学力を生かし現地でボランティア活動を中心に毎日を過ごす。バンコクでインターナショナルスクールを卒業し、現在イギリスの大学で心理学とマーケティングを学ぶ息子あり。

アメリカ留学にかかる費用

tuision and living expenses

アメリカの大学の種類

まずは奨学金を探す前に、アメリカ大学への進学はいくらかかるものなのか、基本的な情報を確認しておきましょう。

アメリカの大学の種類は、

  1. コミュニティ・カレッジ(2年制)
  2. 州立大学(4年制)
  3. 私立大学(4年制)

と大きく分けて3つあります。 現在アメリカには、およそ5300ものカレッジと大学があり、その規模や教育レベル、特徴、かかる費用はさまざまです。

アメリカ屈指の名門大学の1つ、ハーバード大学の学費は47,730ドル、寮費と食費が17,682ドル、その他の費用を加えた合計(1年間)が73,507ドル(2019年度)と驚きの金額。しかし、アイビーリーグといった私立の名門大学ではもはやめずらしい金額ではありません。

 

留学でかかる学費・生活費

それでは、一体どのくらい費用がかかるものなのか、アメリカ留学のために支払う費用の内訳で大きな割合を占める学費、寮費(家賃)、食費の平均を具体的にみてみましょう。

コミュニティ・カレッジ(2年制)州立大学・州内出身者(4年制)州立大学・州外出身者(4年制)私立大学
学費・その他$3,660$10,230$26,290$35,830
寮費、食費$8.660$11,140$11,140$12,680
合計(1年間)$12,320$21,370$37,430$48,510

 参照:College Board Average fees at US Universities, 2018-2019

この他、旅費、生活費、保険など年に5,000ドル~くらいかかるものと考えておくといいかと思います。つまり年間の平均費用は200万〜600万円ぐらいになります。

 

そうとはいえ、全ての家庭がこれだけの金額をポンと支払うことができるとは限りません。

そこで多くの大学では、さまざまな奨学金制度を用意。申請をするには、さまざまな準備と手続きが必要となりますが、金額だけをみてアメリカ留学をあきらめるのはもったいないこと。

各大学が用意する奨学金制度に直接申請する方法や、日本で申請できる奨学金制度を利用する方法など、アメリカ留学のための奨学金獲得のチャンスはあります。

では、まずはアメリカで奨学金を獲得する方法から探っていきましょう。

 

アメリカ留学の奨学金制度の種類

ファイナンシャルエイド(援助金)について

先に説明させていただいたとおり、アメリカへ留学するには高額な費用が必要です。

そのため、アメリカでは学生の学費負担を軽減するための支援プログラム「ファイナンシャルエイド」が充実。その種類はさまざまです。

それでは後にどんな「ファイナンシャルエイド」を利用できるのかを調べる前に、まずは知っておきたいポイントをおさえていきます。

 

受給資格の判断基準:「ニーズベース」と「メリットベース」の奨学金 

「ニーズベース」の奨学金は、家庭の収入だけでは学費を支払うだけの資金が足りない場合に申請することができます。

学費の全てをカバーできるわけではありませんが、どのくらいの援助を必要としているのかを判断して奨学金の金額が決められ、経済的な必要性に応じ給付されます。

 

「メリットベース」の奨学金は、大学側が出願者の学力やリーダーシップなどの能力、人間性を出願書類から判断し、それに対する評価として奨学金が給付されます。

これは大学側が、ぜひうちの大学へ来て欲しいと思う学生に対してオファーされるものです。「メリットベース」の奨学金の額は、学費の一部から全額免除までとさまざまです。

 

返済が必要または不必要:「ギフトエイド」と「セルフヘルプエイド」

「ギフトエイド」とは、奨学金として給付されたお金を返済する必要のないエイドのことです。

これに対して「セルフヘルプエイド」は、学生ローンなどのように返済が必要となるエイドのことを示します。

 

まずはこれらポイントを理解し、次にどのような「ファイナンシャルエイド」があるのかみていきましょう。

 

ファイナンシャルエイドの種類

アメリカの大学へ通う学生の多くは、何らかの「ファイナンシャルエイド」を受けており、これらは大きく分けて以下の4つの種類に分けられています。

  • グランド
  • 学生ローン
  • ワークスタディ
  • 奨学金(スカラシップ)

 

① グラント

グラントとは、フェデラル政府やその大学がある州が財源となるエイドのことを指します。

これは、学費が家庭で負担できる上限を上回っている場合など、経済的ニーズが必要と判断される場合に付与されます。

なお、グラントの対象は主として米国市民、永住者であり、外国人留学生は対象外です。

 

 学生ローン

政府や州、大学、銀行などが提供するローンで返済が必要となります。多くのアメリカ人学生が利用していますが、近年では学生ローンの借金返済に苦労する学生も多く、社会問題にもなっています。

外国人留学生は対象外です。

 

 ワークスタディ

在学中にアルバイトをしながら奨学金を返済する制度です。

しかし、アメリカでは就労に関する規制が厳しく、留学生が持つ学生ビザでの就労は不可能となっています。

ただし、カレッジ以上の教育機関へ通う場合は、一定の条件のもと就労が可能な場合があります。

 

 奨学金(スカラシップ) 

各大学が独自に給付するもので、経済的な援助が必要な学生に与えられる「ニーズベース」の奨学金と、優れた学生に与えられる「メリットベース」の奨学金があります。

アメリカの奨学金は返済不要で、留学生も対象となります。

 

ここでもうおわかりだと思いますが、アメリカで留学生が利用できる「ファイナンシャルエイド」は、基本的に返済不要の「奨学金(スカラシップ)」のみとなります。

 

奨学金(スカラシップ)獲得の第一歩

では、留学生が利用できるファイナンシャルエイド、「奨学金」を獲得するためには、具体的に何をしたらいいのでしょうか。

 

奨学金を獲得するにあたって、まずやるべきことは以下の通りです。

どのような奨学金制度があるのかリサーチ

アメリカの大学のほとんどでは何かしらの奨学金を用意していますが、「ニーズベース」を重視、または「メリットベース」を重視している大学など、その中身はそれぞれ。

また、スポーツや音楽、芸術などで優れた才能を持つ学生への奨学金も用意されている大学もあります。

 

アメリカの大学のホームページには、奨学金についての説明が記載されています。

留学生に関しては、International Studentと書かれたページの中に、留学生対象の奨学金についての記載がある場合があるので、ここも必ずチェックしましょう。

まずは興味のある大学からリサーチをはじめ、気になる大学がいくつかあるのなら、どのような奨学金制度が用意されているのか、各大学のウェブサイトから多くの情報をどんどん集めましょう。

 

奨学金の応募条件を再確認 

出願をする大学が決まったら応募条件、そして自分には申込資格があるのか、再度詳しく調べていきます。

「ニーズベース」の奨学金を申請する場合には、まず自分にファイナンシャルニーズがあるかどうかを知る必要があります。各大学は、ウェブサイト上で学費が計算できるNPC(ネットプライス・カリキュレーター)というサービスを提供しています。

NPCでは、家庭の財政状況をはじめ、出願者のGPA、テストスコア、課外活動などを入力すると、自分が「ニーズベース」の奨学金の対象になるかどうか、または大学側がどのくらいの奨学金を給付してくれるのかなど、大まかな情報を得ることができます。

また、College Board(カレッジボード)のウェブサイト上の、The College Board’s Net Price Calculator では、大学名を検索すると各大学のNPCのページへ直接ジャンプできるサービスを提供しています。

 

アプリケーションの準備を始める

 「奨学金」を得るには申請が必要となり、「ニーズベース」の奨学金を得るためには、家庭の経済状況を細かく申告するなどそのプロセスは複雑です。が、もし「奨学金」が必要であるのなら、ぜひ申請したいもの。

ではここからは、「ニーズベース」「メリットベース」それぞれの申請方法を具体的にみていきましょう。

 

ニーズベースの奨学金について 

留学生が、経済的な理由による「ニーズベース」の奨学金を申請すると、大学側の負担が増えるため、アドミッションで不利になるのではないかという話を聞きます。

しかし、学費を全てカバーする大学はほとんどなく一部をカバーするだけ。大学側は奨学金の予算に応じて奨学金を配分しているので心配はありません。

留学をしたいけど資金が足りないという方は、「ニーズベース」の奨学金を申請できるか検討してみましょう。

 

申請方法 

「ニーズベース」の奨学金を申請する場合は、まずは大学への出願時に利用するThe Common Application(コモンアプリケーション)の中にある、奨学金(ニーズベース)を申請するかどうかを選択する項目から、奨学金申請の意思を大学側に伝えます。

 

必要な書類とは

次に申請をする書類を作成します。「ニーズベース」の奨学金を申請する書類には

があります。大学により奨学金申請書類は異なるため、各大学のウェブサイトでよく確認しましょう。

 

 FAFSA 

 FAFSAは、Free Application for Federal Student Aidの略で、フェデラル政府のファイナンシャルエイド(グランド、学生ローン、ワークスタディ)の財源を、「ニーズベース」のエイドを必要とする学生に適切に配分することを目的に、申請者の各家庭の財務情報を集めるものです。

これらのファイナンシャルエイドの対象は、先に説明させていただいた通リ、 米国市民、および永住者であるため、ほとんどの大学では、市民権を持つ学生が提出する書類となっています。

 

CSS Profile

CSS Profileは、アメリカ留学に必要となる大学進学適正試験SATやAPテストを主催する非営利団体、College Board(カレッジボード)が提供するファイナンシャルエイドの申請システムです。

FAFSAが政府のファイナンシャルエイドの配分を目的としているのに対し、CSS Profileは、それぞれの大学が持っているファイナンシャルエイドの配分のために、各家庭の財務情報を集めることを目的としています。

留学生が奨学金の獲得を目指す際には、ほとんどの大学でCSS Profileの提出を求めています。

 

IDOC

IDOCとは、直接大学へ書類を送信できるツールです。

大学により、CSS Profileに加えIDOCを通じて追加の書類の提出を求めており、これらは各大学のFinancial Aidのページで確認することができます。

 

CSS Profileを詳しく説明

ここで、CSS Profileについて詳しく説明していきます。

CSS Profileが必要な大学一覧

College Boardのウェブサイトでは、奨学金獲得のためにCSS Profileの申請を必要とする大学の一覧 を確認することができます。

また、各大学のウェブサイトで、どのような手続きが必要かを必ず確認することも大切です。

 

CSS Profileの申請内容

※ College Boardより引用

College BoardウェブサイトのCSS Profileのページでは、CSS Profieについての説明と入力を始める前に必要な書類などを説明したスライドショーを閲覧することができます。

まずは必要となる書類、情報のリストが表示されます。これらを日本で当てはまる書類に意訳すると、

提出書類(英訳):

  • 最新の所得、課税証明書
  • 給与所得源泉徴収状
  • 銀行残高証明書

 

入力する情報:

  • 住宅について(資産価値、購入価格、負債があるか、資本、ローンについてなど)
  • 投資について(貯蓄、株式、債権、信託など)

となります。その他、年間の生活費について(光熱費、食費など)の情報も必要となるため、これら書類や情報は、入力を始める前に揃えておくといいかと思います。

 

CSS Profileの入力項目

では実際に、どのような入力項目があるのかみていきましょう。大まかな入力項目は以下の通りです。

  1. College Boardのアカウントにログイン後、CSS Profileページへ進む
  2. 申請者の情報(名前、Eメールアドレス、電話番号、誕生日、国籍など)
  3. 住所
  4. 親の名前
  5. 親の住所
  6. 申請者の学年、学校名(申請時)
  7. 出願する大学名
  8. 出願する大学の詳細(大学のID番号、滞在先予定、アプリケーションステイタス)※アプリケーションステータス(Regular decision, Early Action or Early decision)
  9. 財務情報を報告する際に使用する通貨
  10. 親の情報(誕生日、Eメールアドレス、職業など)
  11. 親の税金情報
  12. 親の収入情報
  13. 親の住居形態(賃貸、持ち家など)
  14. 親の住居情報(賃貸料、持ち家の資産情報など)
  15. 親の経済状況、親が負担している年間の生活費(光熱費、食費、衣服費、必需品、車両維持費、損害保険料、旅行費、その他娯楽費)

なお、College Boardのウェブサイトでは、全てのCSS Profileの入力項目と各項目の説明を確認することができます。実際に入力をする前に、全ての設問に対しての回答を用意しておくと効率よく作成を進めることができると思います。

 

留学生は入力項目が多少異なるので、こちらのThe CSS Profile form for the International Studentも参考にしてください。

 

申請料金

CSS Profileを奨学金の申請ツールとしている大学へは、共通の情報が送信されます。基本申請料金+大学1校で25ドル、追加1校につきそれぞれ16ドルが加算され、それらは全てクレジットカードで支払います。

 

申請後は?

※ College Boardより引用

申請後は、Dashboard(ダッシュボード)で申請状況を確認することができます。

ここでは、申請料の領収書やIDOCを通して提出をしなければならない追加の書類についてなど、次のステップについてのメッセージが表示されるため、必ずチェックしましょう。

 

このようにCSS Profileは、さまざまな情報を入力するだけではなく、いくつかの書類を提出しなくてはなりません。そのため入力を始める前にこれら書類や入力情報集めの事前準備が必要。

提出する書類の準備と細かな情報入力にはかなりの時間がかかるので、親御さんと協力して早めに準備を始めることをおすすめします。

 

CSS Profileの申請受付は10月1日から始まり、締切は各大学により異なります。必ず各大学のウェブサイトで確認してください。

 

メリットベースの奨学金について

「メリットベース」の奨学金は、学力やリーダーシップ、音楽、スポーツの才能など学生の能力を評価し給付されるもので、出願者全員が対象になります。

奨学金を申請していない学生でも、出願書類から判断し大学側がぜひ入学してもらいたいと思う学生には、奨学金を出すケースもあります。

「メリットベース」の奨学金内容は、各大学のウェブサイトで調べることができます。

 

ここでボストン大学の例をみてみましょう。

※ Boston University ウェブサイトより引用

ボストン大学では、留学生は「ニーズベース」の奨学金申請は対象外となっており、「メリットベース」の奨学金のみ申請可能となっています。

このように大学によっては、「メリットベース」の奨学金は提供するけれど「ニーズベース」の奨学金は提供しないなど、出願大学により奨学金の枠や奨学金の内容、エッセイを提出するなど応募条件などが異なるため、各大学ごとの確認が必要です。

 

「メリットベース」の奨学金獲得方法とは

アメリカの大学は、日本のように一斉に行われる入試がなく、志望する大学へは願書と共に、高校の成績(GPA)、エッセイ、推薦状、テストスコアを提出し、さらに課外活動などの実績などを含むさまざまな観点から出願者を評価をし、合否の判断をします。

そして、奨学金もこれら書類と同時に審査を行い、出願者の個性、人間性、大学に入ってからの貢献度、将来の可能性などを、これら出願書類から判断して奨学金を提示します。

 

① 努力を積み重ねる

「メリットベース」の奨学金は、大学側が入学してほしいと思う学生に対して提示されため、このオファーは合格通知と一緒に提示されるのが一般的。

そのため、自分の得意分野や魅力、今までの取り組みなどをしっかりとアピールするということは、合格の可能性を高めると共に、奨学金獲得へとつながる可能性が広がるということでもあります。

 

これら自己アピールをするためには、日頃からの努力が大切。昨日今日で評価されるものではありません。

成績はもちろん、ボランティアなどの課外活動に積極的に取り組むなど、自分がいかに魅力的な学生とアピールできるよう努力を積み重ねましょう。

 

 他の出願者との差別化を目指す

アメリカの大学のアドミッションで有利となるポイントの1つに、いかにユニークな人材であるか、というものがあります。

自分だからできる、など1つ光る何かを持った学生は他の出願者と差別化がしやすいため、合否を判断する上で評価につながります。

何か得意なこと、また自分の強みを伸ばせる何かに取り込むことは、合格、そして奨学金獲得に有利となります。

 

奨学金申請に必要な提出書類

ここからは奨学金を申請する際に提出を求められる、最も一般的な書類をリストアップ。実際どの書類が必要なのかは、各大学のウェブサイトで確認しましょう。

一般的な必要書類

  1.  奨学金申請用紙
  2.  パスポートのコピー(入国時に残存期間が6ヶ月以上必要)
  3.  高校が発行する成績証明書
  4.  英語能力の証明書(TOEFL、IELTSなど)
  5.  エッセイ(主に奨学金申請の目的、動機など)
  6.  推薦状
  7.  CV(履歴書)
  8.  テストスコア(SAT、ACTなど)

 

書類送付の前にチェックすべき最後のポイント

  1.  送信をする前に、全ての書類のスペルと文法に間違いがないか再チェックをする
  2.  エッセイなど文字数が決められている場合には、それを超えないようにする
  3.  提出を求められた書類のみを提出する
  4.  送信をする前に、申請用紙のコピーを必ず作成しておく
  5.  提出する全ての書類に対して提出期限に注意する

各大学ではさまざまな種類の奨学金を用意しており、「メリットベース」の奨学金を申請する際に必要となる書類は大学ごとに異なります。

そして奨学金獲得のためには、入念な準備が不可欠。早い時期から目標をもち準備をしておくことが大切です。

 

では次に、日本で申請できる奨学金制度を利用する方法を探ってみましょう。

 

日本で返済不要の奨学金を獲得

日本の奨学金制度がどのようなものなのか、給付型(返済する必要がない)の代表的な奨学金団体を紹介していきます。

公的機関の奨学金

文部科学省「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム」(交換留学)

トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム ロゴ

意欲と能力のある全ての日本の若者が、海外留学に自ら一歩を踏み出す機運を醸成することを目的として、2013年10月より留学促進キャンペーン「トビタテ!留学JAPAN」を開始しました。政府だけでなく、社会総掛かりで取り組む事により大きな効果が得られるものと考え、各分野で活躍されている方々や民間企業からの御支援や御寄付などにより、官民協働で「グローバル人材育成コミュニティ」を形成し、将来世界で活躍できるグローバル人材を育成します

※ 文部科学省「トビタテ!留学JAPAN」 ウェブサイトより引用

大学への進学のみではなく、インターンシップやボランティアなどの多様な活動も支援。大きく分けて3つのプログラムが用意されています。

 

① 日本代表プログラム「高校生コース」

多様な分野においてリーダーシップを発揮し、世界で活躍しようとする学生、日本から世界に貢献しようとする意欲のある学生の留学を高等学校段階からサポートすることで、海外留学へのチャンスを高めることを目的としています。

 

② 日本代表プログラム「大学生等コース」

社会で求められる人材、世界で活躍できる人材の育成という観点から、支援にふさわしい学生を広く募集しています。

支給金額:月6万〜16万、留学準備金25万/30万、授業料30万

 

③ 「地域人材コース」

日本国内各地域において、地域の活性化に資すると思われる独自のテーマを選び、テーマに即した海外留学、または地域企業等でのインターンシップなどを組み合わせプログラムを実施。グローバルな視点を持ち、ローカル(地域)の発展に貢献するリーダー候補を応援しています。

支給金額:月6万〜16万、留学準備金10万/20万、授業料30万/60万

 

にゃんこ先生
トビタテは有名だけど、実は4年間の正規留学には使えない。日本の大学に進学して、交換留学を検討しているのであれば申請を検討しよう!
にゃんこ先生

 

日本学生支援機構(JASSO(大学・大学院留学)

JASSO 日本学生支援機構 ロゴ

グローバル化が進展する中、我が国においても、大学等の教育研究の国際競争力を高め、優れた外国人留学生を戦略的に獲得するとともに、世界を舞台に活躍するグローバル人材を育成するために、若者の海外留学を促進することが求められています。
日本学生支援機構は、留学生交流を一層推進するため、留学生の受入れ・派遣の両面において、様々な支援事業を実施しています。

 ※ 日本学生支援機構(JASSO)ウェブサイトより引用

 

日本国内の大学進学でも利用される、奨学金基金である独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)の留学支援制度です。

資格要件の1つとして下記が挙げられています。

  • 留学終了後、大学や研究機関等において、日本の国際協力の強化や国際社会への貢献に資する教育研究を行う意思を有する者
  • 将来的に国際機関やその他の機関において、国際貢献に資する活動を行う意思を有する者

 

日本学生支援機構の留学支援制度には以下の三つがあります。

海外の大学で学士号を取得する学生を支援

支給金額:月6万〜12万、授業料250万/年

海外の大学院で修士号、または博士号を取得する学生を支援

支給金額:月9万〜15万、授業料250万/年

日本の大学、大学院、短期大学、高等専門学校に在籍している学生を、諸外国の派遣先大学などに一定期間派遣するプログラムを支援

支給金額:月6万〜10万、渡航費用16万

 

フルブライト奨学金(アメリカ大学院留学)

フルブライト奨学金 ロゴ

フルブライト・プログラムは、奨学生に対してそれぞれの専門分野の研究を進めるための財政的援助を行うとともに、何らかの形で日米の相互理解に貢献できるリーダーを養成することを目的としています。

従ってフルブライト奨学生は各自の研究活動を行うだけでなく、それぞれの留学先や地域社会・文化等の様々な活動に積極的に参加することで両国に対するより一層の知見を広める事が期待されています。

 ※ フルブライト・ジャパンウェブサイトより引用

アメリカ留学で最も権威のある奨学金の一つが、フルブライト氏により設立されたフルブライト奨学金です。

主にアメリカの大学院やMBAへ留学する学生を支援しており、社会人でも利用することができます。

 

フルブライトの奨学金制度には以下の4つがあります。

 

大学院、大学院博士論文研究プログラムの人数と支給金額は以下の通りです。

募集人数:20名程度

支給金額:

1年目:「授業料は40,000ドルを上限」他に生活費、家賃手当て等も別途支給。

2年目:授業料、生活費等すべて含め 「上限25,000ドルまで」

 

チーヴニング奨学金(イギリス大学院留学)

チーヴニング奨学金 ロゴ

チーヴニング奨学金制度は、英国外務省(FCO)とパートナー機関が設立した世界的な奨学金のプログラムで、奨学生が希望する世界有数の英国の大学院で修士号を取得する機会(一年間)を提供します。

また、本制度は、地球的規模の課題(公衆衛生、気候変動、環境問題)、防衛と安全保障(サイバー含む)、エネルギー、プロスペリティ(経済、商業、金融政策)、科学技術等を含む様々な分野においての有力なリーダー、もしくは新興リーダーを対象とします。

出典:www.gov.uk

リーダー育成の奨学金プログラムということで、最低2年以上の仕事経験がないと応募できません。裏返すと、イギリス大学院に留学したい社会人が応募できます。

支給金額は、1年間の学費、生活費、渡航費等全額支給(Fully-funded)となります。MBA生は£18,000が上限です。

 

にゃんこ先生
社会人でも使える奨学金はこちらの記事でもいくつか紹介しているので参考にしてみてね!

 

民間団体の奨学金

公益財団法人柳井正財団(アメリカ・イギリス大学留学)

公益財団法人柳井正財団 

柳井正財団は、志や情熱を持った学生がブローバルな水準で高度な知見を身につけると同時に、お互いが私的につながり才能を活かし高めあうことを支援します。

将来、柳井正財団奨学生が使命感を持って社会のさまざまな分野をリードし、財団と共により良い社会を実現し次世代へ継承していくことを期待します。

※ 公益財団法人柳井正財団ウェブサイトより引用

ユニクロ創業者である柳井正氏による、アメリカ、またはイギリス大学留学のための奨学金基金。

将来、グローバルな知見を持って各分野をリードし、日本社会の発展に貢献し得る資質を持つ日本国籍保有者を対象としています。

 

【アメリカ】

募集人数:イギリスと合わせ20名程度

支給金額:

年間US$70,000(授業料、寮費、保険料など大学から請求される費用)を上限。生活支援金(上限US$15,000)を支給。

支給期間は、大学卒業までの4年間で指定された大学への留学を対象としています。

応募要項:

公益財団法人柳井正財団海外奨学金プログラム要項(2020年9月入学者向け)

 

【イギリス】

募集人数:アメリカと合わせ20名程度

支給金額:

年間£50,000(授業料、保険料など大学から請求される費用)を上限。住居費(上限£10,000)および生活支援金(上限£11,000)を支給。

支給期間は、大学卒業までの3年間で、アメリカ留学で指定されている同等レベルの大学への留学を対象としています。

応募要項:

公益財団法人柳井正財団海外奨学金プログラム応募要項(2020年9月入学者向け)

 

その他いろいろな奨学金

その他、留学奨学金を探せるサイトで奨学金に関する情報を比較してみましょう。

米国大学スカラーシップ協会

日本からアメリカの大学への留学を支援している団体。

 

地方自治体(国際交流団体を含む)奨学金

国内の地方自治体(都道府県・市町村)や国際交流協会などが、その地域に関係のあるものを対象に募集を行う奨学金制度。

 

外国政府等奨学金 

外国の政府関係機関が、その国・地域に留学する日本人を募集する奨学金制度。

 

民間団体奨学金

民間企業や団体が募集をしている奨学金制度。

 

日本の奨学金制度を利用する場合は、日本国政府や外国政府機関、地方自治体など公的機関のもの、また企業や非営利団体などが運営する民間団体のものがあり、奨学金の種類も給付型(返済する必要がない)ものと、貸与型の教育ローン(返済する必要がある)ものまでさまざま。

慎重に自分の目的にあった奨学金を選択するようにしましょう。

そして、応募資格や条件については、各団体の募集内容を確認。また、応募期間が決められていることがほとんどのため、ウェブサイトをこまめにチェックすることをおすすめします。

 

最後に

アメリカでは多くの学生が何かしらの奨学金をもらいながら大学へ通っています。アメリカ人の学生が当たり前のように活用している奨学金、日本人である留学生もぜひ活用すべき制度です。

そんな奨学金、優秀な留学生を支援する動きが加速しつつあるとはいえ、奨学生として選ばれるためには書類審査や面接などの選考に勝ち抜くことが必要。

 

大学が決まっていない段階から奨学金獲得のための準備を同時に進行することは大変なことと思います。

しかし、奨学金を獲得してアメリカへ留学するためには、より多くの情報を得て対策を立てることが重要。しっかりと準備を進めてアメリカ留学を実現させてください!

 

ねこ君
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にゃんこ先生
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ねこ君
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4 件のコメント

  • ペコです。非常に詳しくありがとうございます。助かります。こちらを読んでか、大学のページをみたほうがよかったかも。
    どちらにしても、わかりにくい、ことがやっと解決できました。
    あとは、書類、入力ですかね。
    がんばろ。

  • こちらの記事、大変参考になりました。高2の娘が突然イギリスの大学に進学したいと言い出して慌てて情報収集しております。
    ファンデーションコースから大学入学となると奨学金をもらったとしても持ち出しはそれなりに覚悟したほうがいいという認識であっているでしょうか?

    • こんにちは!

      ファウンデーションコースの詳細はこちらの記事でまとめているので参考にしてほしい。
      https://www.path-to-success.net/foundation-course-uk

      また、イギリス大学留学(学費等詳細)に関してはこちらにまとまっているよ!
      https://www.path-to-success.net/apply-for-college-in-uk

      奨学金は少額のものから生活費がカバーされそうな金額、学費免除等様々ある。もちろん額が大きければそれなりに競争も激しくなる。
      そのため、留学のプランを立てる際、もらえるかの確実性が何とも言えない奨学金のことを最初から考慮に入れないほうが良いかもしれない
      (もちろん最善を尽くして奨学金を取る勢いで頑張って欲しいけど)。

      最近は日本の大学でも交換留学の制度が充実しているので、もし費用面に懸念があれば、交換留学は安くさらに奨学金ももらいながら留学(1年間が一般的)できる。色々お子さんと可能性を話してみて良いかもしれないね!
      https://www.path-to-success.net/scholarship-exchange-program

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