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海外の大学に進学したいけれど、学費や生活費が不安…。そんな方にとって心強いのが「奨学金」の存在です。
実は、日本国内にも海外進学を支援してくれる奨学金制度が数多くあります。さらに、留学先の大学や政府が提供する支援制度も活用できます。
この記事では、奨学金の種類や特徴をわかりやすく解説しながら、代表的な「返済不要」の奨学金を紹介していきます。
目次
海外大学・大学院進学に使える奨学金の種類と特徴
海外大学を目指す日本人学生が利用できる奨学金は、主に日本国内で募集される公的機関や民間団体の奨学金、さらに海外大学や外国政府が提供する奨学金があります。
まずはそれぞれの特徴をみていきましょう。
日本の奨学金は「公的機関」の奨学金と「民間団体」の奨学金がある
公的機関の奨学金
日本政府や独立行政法人などの公的機関が運営し、国として海外留学を支援することを目的としています。
代表例として、文部科学省が推進する「トビタテ!留学JAPAN」や、日本学生支援機構(JASSO)の海外留学支援制度などがあります。
加えて、一部の都道府県や市町村などの地方公共団体も、地域ゆかりの学生を対象に独自の奨学金制度を設けています。
- 国や自治体が財源のため、制度の信頼性・安定性が高い
- 成績・計画性・人物評価を重視する傾向が強い
民間団体の奨学金
企業や財団が社会貢献・人材育成の一環として提供する奨学金です。
例として、ユニクロ創業者による「柳井正財団奨学金」などがあります。
- 企業理念や財団の方針に沿った分野・国を対象とすることが多い
- 中には授業料・生活費を全額カバーする手厚い制度も存在


海外大学・政府が提供する奨学金も使える
外国政府の奨学金
留学先の国が、日本人留学生を対象に提供している制度です。
例として、アメリカの「フルブライト奨学金」、イギリスの「チーヴニング奨学金」などがあります。
- 授業料+生活費など高額支援が多く、経済的負担を大きく軽減
- 指定分野や政策目的に沿った人材育成を目的とする場合が多い
海外大学の奨学金
留学先の大学が独自に提供している制度です。
Merit-based(学業優秀者向け)やNeed-based(経済状況に応じた支援)などがあります。
- 出願と同時に申請可能な場合が多く、合格時に同時決定されることも
- 主に学費の減額という形で決定することが多い

奨学金選びのポイント
奨学金を選ぶ際は、金額や知名度だけでなく、支援内容や条件を総合的に確認することが重要です。
特に以下の点を意識しましょう。
- 支援範囲:
授業料全額免除か一部免除か、生活費や渡航費まで含まれるかを確認。生活費込みの奨学金は現地での経済的負担を大きく減らせます。 - 給付形態:
返済不要の給付型か、卒業後に返済が必要な貸与型かを見極めましょう。貸与型は将来の返済計画も考慮が必要です。 - 対象条件:
留学先の国や専攻分野が限定されていないか確認。特定分野(例:STEM、国際関係)に限られる奨学金もあります。 - 応募要件:
語学スコアや学業成績の基準、社会人・学生といった応募資格を事前に把握。条件を満たさないと審査対象になりません。 - 将来の義務や負担:
卒業後の一定期間の活動義務や、成果報告・帰国後のレポート提出などがある場合もあります。長期的な影響を考慮しましょう。
これらを比較・検討することで、自分の目的やライフプランに合った奨学金を選びやすくなります。

日本の公的機関による返済不要の奨学金
日本政府や独立行政法人などが提供する奨学金制度は、国として海外留学を支援する仕組みです。
学業成績や人物評価が重視される一方、安定した支給額や幅広い留学先への対応が魅力です。
ここでは代表的な制度を紹介します。
文部科学省「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム」交換留学)

「自ら社会に変革を起こしていくグローバルリーダー」を目指す!そんな学生のための海外留学支援制度です。
「新・日本代表プログラム」は、2014年度より実施してきた「日本代表プログラム」の基本理念やコミュニティを受け継ぎつつ、より発展的に進化した事業として、将来、「社会にイノベーションを起こすグローバル探究リーダー」(高校生等)や、「自ら社会に変革を起こしていくグローバルリーダー」(大学生等)として日本の未来を創る人材を育成する新たなプログラムです。より若い時期からの海外経験を将来の留学につなげるため、高校段階からの留学の機運醸成・支援を強化したことが主な特徴です。
※トビタテ!留学JAPANウェブサイトより引用
トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラムは文部科学省と日本学生支援機構が運営する奨学金制度で、2013年度開始。2023年度からは「第2ステージ(2023〜2027年度)」として継続・拡充されています。
高校生や高専生が自ら計画した留学・探究活動を通じて、主体性や国際的視野を育むことを目的としています。
高校生等対象コースと大学生等対象コースがあります。
【高校生等対象コース】
特徴:
高校・高専等に在籍する30歳以下を対象に、インターンやボランティアなどを含む28日〜365日の留学を支援。
「マイ好奇心探究」「社会課題探究」「STEAM探究」「スポーツ・芸術探究」の4コースから選択可能。学業成績や語学力に関係なく挑戦できるのが特徴。
募集人数:
マイ好奇心探究:年間250名、社会課題探究コース:年間150名、STEAM探究コース:年間160名、スポーツ・芸術探究コース:年間140名
支給金額:
月額12万円または16万円(家計基準・地域区分による)、準備金(15万〜25万円)+円安・物価高加算を支給。
応募要項:
【大学生等対象コース】
特徴:
大学・大学院・短大・高専(4年次以上)に在籍する30歳以下を対象に、28日〜365日の留学計画を支援。計画提出時に「イノベーター」「STEAM」「ダイバーシティ」の3コースから選択可能。学業成績や語学力の条件はなく、意欲や計画性を重視。
募集人数:
イノベーターコース50名、 STEAMコース100名、 ダイバーシティコース100名
支給金額:
月額6万円・12万円・16万円(家計基準・地域区分による)、準備金(15万〜25万円)+円安・物価高加算を支給。授業料補助(最大30万円)もあり。
応募要項:


日本学生支援機構(JASSO)(大学・大学院留学)

グローバル化が進展する中、我が国においても、大学等の教育研究の国際競争力を高め、優れた外国人留学生を戦略的に獲得するとともに、世界を舞台に活躍するグローバル人材を育成するために、若者の海外留学を促進することが求められています。
日本学生支援機構は、留学生交流を一層推進するため、留学生の受入れ・派遣の両面において、様々な支援事業を実施しています。
※ 日本学生支援機構(JASSO)ウェブサイトより引用
独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は、日本の若者が海外で学び、将来は日本の国際協力や国際社会への貢献に資する活動を行う人材を育成することを目的に、留学支援制度を提供しています。
コースは、学部学位取得型・大学院学位取得型・協定派遣型の3種類があります。
【学部学位取得型】
特徴:
海外大学で学士号を取得する学生を支援。留学終了後に日本や国際機関で国際協力・国際社会貢献に関わる意思を持つことが求められます。
応募要件(一例):
・高校等での全履修科目評定平均値が5段階評価で3.7以上
・英語圏の場合:TOEFL iBT 80点以上またはIELTS 6.0以上
・非英語圏の場合:該当言語試験でCEFR B2以上
・家計基準による経済的条件を満たすこと
支給金額:
月6万〜12万円、授業料は年間最大250万円まで支給。
応募要項:
https://www.jasso.go.jp/ryugaku/scholarship_a/gakubu/index.html
【大学院学位取得型】
特徴:
海外大学院で修士号または博士号を取得する学生を支援。留学終了後に、日本や国際機関で国際協力・国際社会貢献に関わる意思を持つことが求められます。
応募要件(一例):
・直近の在籍課程における累積GPAが4.0満点中3.00以上
・英語圏の場合:TOEFL iBT 95点以上またはIELTS 6.5以上
・非英語圏の場合:該当言語試験でCEFR C1以上
・家計基準による経済的条件を満たすこと
支給金額:
月9万〜15万円、授業料は年間最大250万円まで支給。
応募要項:
https://www.jasso.go.jp/ryugaku/scholarship_a/daigakuin/index.html
【協定派遣制度】
特徴:
在籍大学が提携する短期派遣(交換留学・専門研修など)に参加する学生が対象。学生本人ではなく、在籍大学が制度窓口となり選考を進めます。応募者には、経済的支援および現地派遣を通じた経験が期待されます。
支給金額:
月8万〜12万円、渡航費は一律16万円支給。
応募要項:
https://www.jasso.go.jp/ryugaku/scholarship_a/haken/index.html

日本の民間団体による返済不要の奨学金
企業や財団が社会貢献や人材育成の一環として提供する奨学金制度です。
対象分野や応募条件が比較的柔軟で、生活費まで含めた手厚い支援が魅力です。ここでは代表的な制度を紹介します。
公益財団法人柳井正財団(アメリカ・イギリス大学留学

公益財団法人柳井正財団では、有望な人材が経済事情等に関わらず世界トップレベルの教育機会を得られるよう支援し、将来、使命感を持って社会の様々な分野をリードし、財団と共により良い社会を実現し次世代へ継承していくことを期待し、2017年より米国と英国の大学に進学する学生に返済不要の給付型奨学金を支給してきました。
グローバル化がますます加速する社会により貢献していくためには、幅広く、多様なバックグラウンドを有する方を支援する必要があると考え、2022年第7期奨学生募集から、「奨学金支給対象大学」及び「募集対象高校」を大幅に拡大し、「高校からの推薦人数」に関しましては上限を撤廃いたしました。
詳細につきましては最新の応募要項をご確認ください。
※ 公益財団法人柳井正財団ウェブサイトより引用
ユニクロ創業者である柳井正氏による、アメリカ、またはイギリス大学留学のための奨学金基金。
将来、グローバルな知見を持って各分野をリードし、日本社会の発展に貢献し得る資質を持つ日本国籍保有者で、財団が指定する大学(米国の概ねトップ50に入る大学、および同等レベルの英国の大学)に入学する方を対象としています。
特徴:
「予約型」と「合格型」の応募チャンスが2回あります。いずれも年度あたり計約40名程度を採用。
・予約型(公募制学校推薦型):在籍高校からの推薦が必要。推薦枠や人数制限なし。
・合格型(一般応募型):高校推薦不要。大学等への合格後に応募可能。
応募要件(一例):
・語学試験:TOEFL iBT 90以上 または IELTS 6.5以上
・学力試験:SAT 1400以上 または ACT 31以上 または IB 38以上(予測スコア可)
※基準未達でも推薦校が対象大学への入学可能性を認めれば応募可。
募集人数:
予約型・合格型合わせて年度あたり約40名(各枠20名程度)
支給金額:
原則年間US$105,000(英国は£70,000)を上限とし、大学ごとに必要な費用(授業料、寮費、保険料)を4年間(英国は原則3年間)支給。
応募要項:

公益財団法人江副記念リクルート財団 (理系分野専攻)

当財団は、音楽·スポーツ·アート·学術の4分野で、「世界に挑戦し、ずば抜けた活躍を目指して」研鑽を積む日本の若者を応援します。選ばれた方には、「リクルートスカラシップ(奨学金)」を給付します(返済義務はありません。4部門とも25歳未満までの応募で、最長27歳になる年度末まで更新可能)。
これまでのべ690名の奨学生支援を行い、世界を舞台に活躍する人材が多数輩出されています。2021年度は50回生として13名の奨学生が選ばれました。
「世界に挑戦し、ずば抜けた活躍を目指して」留学を目指す日本人の学生を支援する財団です。
- 音楽
- スポーツ
- アート
- 学術
の四部門があります。
ここでは、学術部門についてご説明します。
特徴:
理系分野専攻者が対象。越した研究成果を挙げることを目指して、海外大学・院に進学し、在籍中に成果を論文等で発信することに意欲のあるものを支援。
募集人数:
8名程度
応募要件(一例):
・専攻分野関連の全国・国際規模のコンテスト等で優秀な成績を収めた者、または学業・研究活動で際立った成果を持つ者
・英語圏対象校へ入学・編入希望の場合:TOEFL iBT 100点以上 または IELTS 7.0以上(合格・在籍者は不要)
支給金額:
以下の金額を上限額とし、学費(実費)と生活費(月額固定)を支給。
・ドル:年間上限95,000 生活費最大26,400(月額2,200)
・ポンド:年間上限68,000 生活費最大20,400(月額1,700)
・カナダドル:年間上限118,000 生活費最大24,000(月額2,000)
・豪ドル:年間上限121,000 生活費最大36,000(月額3,000)
応募要項:

財団名称 | 対象の高校生 | 支給額 |
柳井正財団 | 全世界の高校 | 95000ドル |
グルー・バンクロフト基金 | 全世界の高校(ただし中等教育の一部を日本で受けている必要あり) | 50000ドル(枠によって異なる) |
笹川平和財団 | 全世界の高校 | 95000ドル |
公益財団法人江副記念リクルート財団 | 全世界の高校 | 年間1000万円を上限額とし、学費と生活費(月額20万円)を支給 |
公益財団法人 重田教育財団 | 全世界の高校 | 月額200,000円(年額2,400,000円) |
一般社団法人 カナエ奨学会 | 全世界の高校 | 一括 100 万円 |
BCJ国際奨学財団 | 全世界の高校 | 1年間の学費の一部 |
Kiyo Sakaguchi奨学金 | 国内高校 | 年間300万円を上限として支給 |
John and Miyoko Davey Foundation | 米国の大学で学ぶ日本人学生 | 最大で5万ドル |






外国政府による返済不要の奨学金
留学先の国や地域の政府機関が、日本人留学生を対象に提供する奨学金制度です。
授業料や生活費など総額が高額になることが多く、国際交流やネットワークづくりの機会も得られます。
ここでは代表的な制度を紹介します。
フルブライト奨学金(アメリカ大学院留学)

フルブライト・プログラムは、奨学生に対してそれぞれの専門分野の研究を進めるための財政的援助を行うとともに、何らかの形で日米の相互理解に貢献できるリーダーを養成することを目的としています。
従ってフルブライト奨学生は各自の研究活動を行うだけでなく、それぞれの留学先や地域社会・文化等の様々な活動に積極的に参加することで両国に対するより一層の知見を広める事が期待されています。
※ フルブライト・ジャパンウェブサイトより引用
アメリカ留学で最も権威のある奨学金のひとつで、日米相互理解の促進と国際的に活躍するリーダーの育成を目的としています。
主にアメリカの大学院やMBAへ留学する学生を支援しており、社会人でも利用することができます。
主な日本人向けプログラムの概要は以下のとおり。ほかにも、研究者、ジャーナリスト、日本語教育従事者など幅広い層を対象としたプログラムもあります。
【大学院留学プログラム】
特徴:
米国大学院(博士課程・修士課程)に正規入学し、学位取得を目指す学生を支援。学業・人格ともに優れ、フルブライト交流事業の目的を理解し、日本社会への貢献意欲がある者が対象。
採用予定数:
約20名(博士論文研究プログラム含む)
給付金額:
・1年目:原則12カ月、授業料全額+生活費等
・2年目:上限25,000ドルまで更新可(学業成績・財政状況による)
・3年目以降の更新なし
応募要件(一例):
TOEFL iBT 80点以上またはIELTS 6.0以上
募集要項:
https://www.fulbright.jp/scholarship/programs/education.html
【大学院博士論文研究プログラム】
特徴:
日本の大学で博士論文を提出予定の優れた研究者に、米国大学や研究機関での研究指導・現地調査の機会を提供。単位取得は不可だが、大学院レベルのゼミ聴講は可能。
給付金額:
授業料(必要に応じて)、生活費、渡航費、研究活動費などを支給。
応募要件(一例):
TOEFL iBT 80点以上またはIELTS 6.0以上
募集要項:
https://www.fulbright.jp/scholarship/programs/monogragh.html
チーヴニング奨学金(イギリス大学院留学)

チーヴニング奨学金制度は、英国外務省(FCO)とパートナー機関が設立した世界的な奨学金のプログラムで、奨学生が希望する世界有数の英国の大学院で修士号を取得する機会(一年間)を提供します。
また、本制度は、地球的規模の課題(公衆衛生、気候変動、環境問題)、防衛と安全保障(サイバー含む)、エネルギー、プロスペリティ(経済、商業、金融政策)、科学技術等を含む様々な分野においての有力なリーダー、もしくは新興リーダーを対象とします。
出典:www.gov.uk
英国政府とパートナー機関が運営する、将来の国際リーダーを育成するための完全給付型修士留学奨学金プログラムです。修士課程1年間を対象とし、世界有数の英国大学への進学と学習機会を提供します。
特徴:
英国大学院(修士課程・1年間)への正規留学を支援する完全給付型奨学金。国際課題解決に貢献できる将来のリーダー育成を目的としている。対象は最低2年以上の社会人経験がある方。公衆衛生、気候変動、エネルギー、経済政策、安全保障など、社会課題解決に関心・貢献意欲のある人材が求められる。
給付金額:
授業料全額(MBAは上限£22,000)+生活費+渡航費等
修士課程1年間分を全額支給(Fully-funded)
応募要件(一例):
・応募時点で2年以上の社会人経験
・修了後2年間の帰国義務
・英語力証明(IELTS/TOEFL等)
応募要項:

海外大学による返済不要の奨学金
海外の大学が提供する奨学金は、原則として返済不要の財政支援制度で、留学生も対象となる場合があります。
授業料の一部免除から全額免除、さらには生活費の支給まで、内容は大学によって多岐にわたります。
アメリカの大学では、特にMerit-based(成績優秀者・特技保持者向け)やNeed-based(経済状況に応じた支援)の奨学金が多く、いずれも返済の必要がありません。
イギリスやカナダ、オーストラリアなど他国の大学でも同様の制度があり、学業成績や研究計画、家庭の経済状況などを基準に支給が決定されます。
申請には通常、出願時または合格後に申請書を提出し、成績証明や推薦状、英語力証明などを提出する必要があります。詳細は各大学の公式サイトで必ず確認しましょう。

奨学金申請に必要な書類と出願準備

一般的な必要書類
多くの奨学金に共通して求められる書類は以下の通りです。
英語版や公的な証明が必要になる場合も多いため、早めに準備を始めることが重要です。
必ず各奨学金の公式サイトで必要書類を確認するようにしましょう。
- 奨学金申請用紙
- パスポートのコピー(入国時に残存期間が6ヶ月以上必要)
- 高校が発行する成績証明書
- 英語能力の証明書(TOEFL、IELTSなど)
- エッセイ(主に奨学金申請の目的、動機など)
- 推薦状
- CV(履歴書)
- テストスコア(SAT、ACTなど)
奨学金申請の準備戦略
奨学金申請は、種類ごとに条件やスケジュールが異なり、留学出願と並行して進める必要があります。
限られた募集枠を勝ち取るためには、計画的な準備と効率的な進行が不可欠です。
ここでは、公的機関・民間・外国政府・大学独自の奨学金すべてに共通して有効な「準備の全体戦略」を紹介します。
情報収集は1年以上前から
奨学金の募集時期・条件は種類によって大きく異なるため、早めのリサーチが不可欠です。
- 外国政府奨学金:出発の1年以上前に締切が設定されることが多い
- 大学独自の奨学金:出願と同時に申請するパターンが多く、出発の9〜12か月前が締切
- 日本の公的機関・民間団体:出発の6か月〜1年前が締切になるケースが多い
年間スケジュールを作る
留学出願スケジュールと奨学金申請スケジュールを一つにまとめましょう。
出願と奨学金が同時進行になる場合も多く、提出物の重複を活用できます。
推薦状と語学スコアは早めに確保
推薦状は依頼から作成まで時間がかかるため、数か月前から依頼することをおすすめします。
TOEFL/IELTSは有効期限(通常2年)があるため、申請時点で有効なスコアを確保する必要があります。
特に語学スコアはスコアアップに時間がかかる傾向があるため、遅くとも出発の1年以上前から受験準備を始め、必要な点数を取れるまで複数回の受験を視野に入れて計画しましょう。
志望理由・将来計画を磨く
どの奨学金でも「なぜあなたに投資するべきか」が重視されます。
志望動機書やエッセイは、まず汎用版を作成し、その後応募先ごとに調整した版を用意することをおすすめします。
複数応募を前提に動く
1つの奨学金に絞らず、条件が合うものを複数併願して合格の可能性を高めましょう。
併願することで提出物の使い回しが可能になり、準備効率も向上します。

奨学金も、出願も。There is no Magic!!が一気通貫でサポート
奨学金は、留学の夢を現実に変えるためのカギです。
けれども、「出願準備」「英語試験対策」「奨学金申請」「面接」などをバラバラに進めると、時間もコストもかさみがち。
There is no Magic!!の「並走型出願サポート」なら、これらすべてを一気通貫でサポート。中でも、奨学金対策には特に強みがあります。
サポートするのは、実際に奨学金を勝ち取ってきた先輩メンターたち。
政府系・民間財団・大学内奨学金など多様な制度での受給経験を活かし、あなたに合った戦略設計・書類作成・面接対策まで、具体的に並走します。
- 柳井正財団奨学金
- 笹川奨学金
- グルー・バンクロフト奨学金
- JASSO学部学位取得型奨学金
- 米日カウンシル渡邉利三寄付奨学金
- エン人材教育財団海外進学奨学金
- 船井情報科学振興財団奨学金
- 各海外大学の奨学金
その結果、受講生の88%が奨学金を獲得。
出願の合格だけでなく、「安心して進学できる環境」までを一緒に実現します。



最後に、費用の壁を前に立ち止まっているあなたへ
費用面で留学をためらう人は、実は少なくありません。
「お金が理由で、夢をあきらめることになるのでは」と、不安になるのは当然のことです。
とくに、大学や進路がまだ明確でないうちに奨学金の準備を始めるのは、見通しも立ちづらく、精神的にも大きな負担になります。
それでも、「行けるかどうか分からない」段階から動き出した人こそが、結果的にチャンスを手にしているのもまた事実です。
奨学金には、それぞれ異なる応募条件や締切があります。
だからこそ、早い段階から「情報を知っているか」「対策をしているか」が、合否や金額を大きく左右します。
迷っているあなたも、まずは一歩踏み出してみてください。その一歩が、未来の選択肢と可能性を大きく広げてくれます。




ペコです。非常に詳しくありがとうございます。助かります。こちらを読んでか、大学のページをみたほうがよかったかも。
どちらにしても、わかりにくい、ことがやっと解決できました。
あとは、書類、入力ですかね。
がんばろ。
ペコさん、いつもコメントありがとう!引き続き応援しているよ!
こちらの記事、大変参考になりました。高2の娘が突然イギリスの大学に進学したいと言い出して慌てて情報収集しております。
ファンデーションコースから大学入学となると奨学金をもらったとしても持ち出しはそれなりに覚悟したほうがいいという認識であっているでしょうか?
こんにちは!
ファウンデーションコースの詳細はこちらの記事でまとめているので参考にしてほしい。
https://www.path-to-success.net/foundation-course-uk
また、イギリス大学留学(学費等詳細)に関してはこちらにまとまっているよ!
https://www.path-to-success.net/apply-for-college-in-uk
奨学金は少額のものから生活費がカバーされそうな金額、学費免除等様々ある。もちろん額が大きければそれなりに競争も激しくなる。
そのため、留学のプランを立てる際、もらえるかの確実性が何とも言えない奨学金のことを最初から考慮に入れないほうが良いかもしれない
(もちろん最善を尽くして奨学金を取る勢いで頑張って欲しいけど)。
最近は日本の大学でも交換留学の制度が充実しているので、もし費用面に懸念があれば、交換留学は安くさらに奨学金ももらいながら留学(1年間が一般的)できる。色々お子さんと可能性を話してみて良いかもしれないね!
https://www.path-to-success.net/scholarship-exchange-program
にゃんこ先生、こんにちは。
CSS Profileについて不明点があるので、教えていただけないでしょうか。
必要書類は
・所得、課税証明書
・給与所得源泉徴収状
・銀行残高証明書
ですが、上の2つは最新のもの1年分でよいのかどうかがわかりません。
CSS Profileのサイトに
3・W-2 forms and other records of money earned in 2018 and 2019
4・Records of untaxed income and benefits for 2018 and 2019
ように記載があります。
この秋のアプリケーションであれば、それぞれ2019年と2020年の2年分が必要になるのでしょうか?
ぼちさんの理解の通り(2019&2020の2年分の所得と納税状況)だけど、
W-2は基本アメリカ在住の人が提出するもので留学生に適用しないはずなので、
留学生のCSS Profile提出に関して、こちらのページにあるリンク先で、ご自身の卒業予定年を入力すれば、すごく詳しいチュートリアル動画が見れるよ。
にゃんこ先生、ご回答ありがとうございます。
重ね重ねで申し訳ありませんが、教えてください。
前の質問について、動画を見て以下のように理解したのですが、合っていますか?
・令和3年度(令和2年分)所得課税証明書←今とれる最新の証明書
・令和2(2020)年分源泉徴収票←最新のもの
また英文の銀行口座の残高証明書は、いつ時点のものがいいのでしょうか?
8月に発行してもらった英文の証明書(ただし通貨は円表示)があるのですが、それでいいですか?
ぼちさん
所得関係の証明書は最新のものであれば問題ないけど、
残高証明書に関して、通常の場合、6ヶ月以内に発行されたものでOK(円通貨の場合換算レートがあったほうが親切だね)
具体的な要件は学校によって異なる可能性があるので、学校側またはCollege Boardに確認したほうが良いと思うよ!
にゃんこ先生ありがとうございます。
手続がんばります!
こんにちは!
奨学金関連記事、大変参考になりました。
ありがとうございます。
今年9月より、子供がトロント大学に進学しました。
留学費用と寮費が想像のはるか上で奨学金の記事を読み漁り
辿り着きました。
ご質問させて頂きます。
UofT international scholar awardを頂いていますが
兄弟も他大学に在学中のため、学費工面厳しく
今更ながらですが、貸与,給付共に奨学金を検討しています。
子供も来年、再来年とトロント大学で受けられる奨学金を模索していますが学業優秀者に自動的に付与されるので物が多いようです。自分から能動的に申込めるUofTの奨学金等はご存知でしょうか?
ご教示頂ければ幸いでございます。
たたさん
質問ありがとう!
おそらくお子さんも分かっていると思うが、トロント大学の奨学金一覧はこちらにあります。
留学生も申請可能、申し込みが必要、NeedベースかMeritベース、等のフィルターをかけて検索してみよう。
にゃんこ先生
ご回答ありがとうございます!
早速やってみます。
お忙しい中、大変ありがとうございました。
にゃんこ先生、分かりやすい記事をありがとうございました!
現在フロリダ州のコミカレ在籍中の息子が、今秋よりミシガン大学に編入することになり
奨学金を探しているのですが、
4年制大学に1年生から入学する日本在住の高校生向けのものがほとんどで
アメリカのコミカレから4年制大学に編入する者が応募できる奨学金が見つけられず…。
もしも息子のような立場の者でも応募可能な奨学金をご存じでしたら
お教えいただけましたらたいへんありがたく思います!
どうぞよろしくお願いいたします。
よりさん
ご丁寧にありがとう!お子さんのミシガン大学編入、おめでとう!
この場合は、大学のFinancial Aidオフィスの方に聞くと一番詳しい情報がもらえるよ!