【ダブリンシティ大学(アイルランド)】偏差値・ランキングから留学方法まで

ダブリンシティ大学 学校紹介
ねこ君
ヨーロッパに留学したいんだけど、穴場の大学ってないかな〜?できればデジタルとか最先端分野にも強い大学がいいな!
にゃんこ先生
それならアイルランドのダブリンシティ大学はどう?ヨーロッパでは人気急上昇中の実力校で、デジタル技術を活用した先進的な教育にも力を入れているよ。
にゃんこ先生
国際ランキングでも高評価を受けているし、留学生向けサポートも充実しているから安心して進学できるよ!
にゃんこ先生
今日は、そんなダブリンシティ大学の魅力と、留学までのステップを詳しく紹介していくね!

 

これまで英語圏といえば、アメリカ、イギリス、オーストラリアが中心でしたが、近年では非英語圏の大学でも英語で学位を取得できるプログラムが増えています。

特にヨーロッパには、留学費用を抑えられる大学も多く、注目が高まっています。

こうした国では英語に加え、その国独自の言語や文化にもふれることができ、新たな視点が得られるのも魅力です。

今回はアイルランドの「ダブリンシティ大学」を紹介します。アイルランドと聞くと「イギリスの一部?」と思う方もいるかもしれませんが、実際にはアイルランド島の北側がイギリス領の北アイルランド、南側が独立国であるアイルランド共和国です。

アイルランドの公用語は英語。「ダブリンシティ大学」では、さまざまな分野で英語による学士課程が提供されており、専門性を高めたい学生にとって魅力的な選択肢となっています。

 

筆者紹介:Antieやや

タイ在住。語学力を活かし現地でボランティア活動を中心に毎日を過ごす。バンコクでインターナショナルスクールを卒業し、イギリスの大学で心理学、大学院で戦略マーケティングを学んだ息子あり。

アイルランドの総合大学ダブリンシティ大学(DUC)とは

ダブリンシティ大学の基本情報と歴史

基本情報 

※ DCU Global/ Who Are We?

歴史

ダブリンシティ大学(DCU)は、アイルランドの首都ダブリンにキャンパスを構える総合大学です。

1975年、大学レベルの高等技術教育を提供するために「ダブリン国立高等教育研究所」として設立され、1979年にはダブリン中心部から約5km離れた85エーカー(東京ドーム約7.3個分)の敷地にキャンパスを建設。1980年に初の学生を迎えました。

1989年9月、アイルランド憲法に基づく法令により正式な大学として認可され、1972年設立のリムリック国立高等教育研究所(現・リムリック大学)とともに、独自の学位を授与できるようになりました。リムリック大学に続き、1922年のアイルランド独立後に設立された2番目の大学として知られています。

その後、キャンパスと施設の拡充を続け、現在では5つのキャンパスを持つ大規模な総合大学へと発展しています。

 

ダブリンシティ大学の特徴と学部紹介

特徴

ダブリンシティ大学は、アイルランドの大学の中では比較的新しい大学ですが、キャリア形成に重点を置き、社会に貢献できる人材の育成を目指しています。

また、同大学は社会のニーズに応えるため、デジタル技術を活用した先進的な教育にも力を入れています。

ブレンド型・オンライン型・デジタル型など、多様な形式を取り入れた新しい大学教育システムを構築し、「アイルランド発、デジタルオンライン学習で世界をリードする」ことをビジョンとするNational Observatory for Digital Education : NIDL(国立デジタル学習研究所)を運営しています。

オンライン教育の分野で豊富な経験とノウハウをもつ同校では、オンラインで学位を取得できる学士課程・修士課程も提供されています。

ダブリンシティ大学のミッション

※参考:Dublin City University公式サイト「Mission and Vision」

 

学部

ダブリンシティ大学は、学士課程および大学院(修士・博士課程)を擁する4つの学部と1つのビジネススクールで構成されており、それぞれに専攻分野ごとの学科やスクール(DepartmentまたはSchool)が設置されています。

英語による多様な分野の学位プログラムを提供しているのも特徴です。

※学士課程はプログラムによって3年制または4年制となっています。

 

  • 人文社会学部(Faculty of Humanities & Social Sciences)
  • 教育学研究所(Institute of Education)
  • 理学・健康学部(Faculty of Science & Health)
  • 工学・コンピューティング学部(Faculty of Engineering and Computing)
  • ビジネススクール(Business School)

・学部についての詳細はこちら→DCU Faculties
・学士課程各プログラムの詳細はこちら→DCU Undergraduate Courses
・オンラインプログラムについての詳細はこちら→DCU Connected-Online Education

 

世界ランキングとその評価

Young University Rankingsで1位を獲得したダブリンシティ大学

出典:DCU/ Dublin City University

 

1989年に学位授与権を得たダブリンシティ大学は、比較的新しい大学ながら、さまざまな分野で優れた成果を挙げ、国内外から高い評価を受けています。

Times Higher EducationのYoung University Rankingsによると、2024年のアイルランド国内ランキングで1位、世界ランキングでは59位にランクインしました。

さらに、教育や学習機会へのアクセス、平等、学生支援、持続可能性、地域社会への貢献といった分野でも卓越した取り組みが評価され、国連の持続可能な開発目標(SDGs)に基づいて大学を評価するImpact Rankings 2023(Times Higher Education)では、世界71位に選ばれています。

 

Times Higher World University Rankings

総合ランキング
  • 第401–500位

(参考リンク:Times Higher World University Rankings 2024公式サイト

分野別ランキング
  • Social Sciences(社会科学) 第176–200位
  • Computer Science(コンピュータサイエンス) 第300–401位
  • Business and Economics(ビジネス・経済学) 第201–250位

(参考リンク:Times Higher Education/ Rankings 2024公式サイト

 

QS World University Rankings

総合ランキング
  • 第=421位 QS World University Rankings 2025:Top Global Universities

(参考:QS World University Rankings 2025公式サイト

分野別ランキング
  • 7分野が世界トップ200にランクイン。
  • 「Communications(コミュニケーション学)」はアイルランド国内1位。
  • 「Accounting & Finance(会計・財務学)」および「Business & Management(ビジネス・マネジメント学)」はアイルランド国内3位。
  • 「Education(教育学)」はアイルランド国内2位タイ。
  • 「Communications(コミュニケーション学)」「Sports Science(スポーツ科学)」「Education(教育学)」は、それぞれ世界トップ150にランクイン。

 

(出典:Subject Rankings公式サイト

 

ダブリンシティ大学の学費と留学費用・奨学金

学費

ダブリンシティ大学の学士課程の学費は学部/ 専攻により異なり、現地学生と留学生によっても大きく異なります。

以下に学費の例(2024-2025年度)をいくつかご紹介します。

その他コースの学費についての詳細はUndergraduate Fees 2024-2025よりご確認ください。

学部コース学費
DCU Business School
(ビジネススクール)
Accounting and Finance€15,000
Marketing, Innovation and Technology€15,000
Institute of Education
(教育学研究所)
Bachelor of Education€15,000
Science and Mathematics Education€16.000
Faculty of Engineering & Computing
(工学・コンピューティング学部)
Computer Science€16,000
Mechatronic Engineering€16,000
Faculty of Humanities & Social Science
(人文・社会学部)
Communication Studies€16,000
Social Sciences and Cultural Innovation€15,000
Faculty of Science & Health
(理学・健康学部)
Physics with Data Analytics€15,000
Psychology and Mathematics€16,000

 

滞在費

ダブリンシティ大学留学中の滞在先には、学生寮、アパート、ルームシェアなどが挙げられ、キャンパス内には大学運営の学生寮、また周辺には、宿泊施設プロバイダーから学生向けに提供されている民間学生専用アパートなどがあります。

これら宿泊施設にはさまざまなタイプの部屋があり、バスルーム付きまたはシェア、キッチン付き、部屋の広さ、賃貸期間等により賃料が異なります。

 

学生寮

ダブリンシティ大学には合計5つのキャンパスがありますが、このうち学部が設置されている2つのキャンパスには、大学運営の学生寮が完備されています。

留学生は、以下の寮に滞在することが可能です。

  • Glasnevin campusにある「College Park Apartments」
  • All Hallows campusにある「Purcell House」または「O’Donnell House」
寮名滞在費
College Park ApartmentsFull Academic Year(通年): €6,758~€7,177
Purcell HouseFull Academic Year(通年): €6,428~€6,966
O’Donnell HouseFull Academic Year(通年): €6,098~€6,758

※学生寮では光熱費は家賃に含まれておらず別途、月払いとなります。

学生寮についての詳細はこちら→Accommodation/ International Undergraduate Students

 

民間学生専用アパート

ダブリン市内には、民間会社が運営する学生専用アパートも数多く点在しています。

これらのアパートは、最新の設備を備えたモダンな造りが特徴で、一般的には光熱費込みのスタジオタイプ個室が提供されています。中には、バスルームやキッチン付きの部屋もあります。

以下に、賃貸物件の一部をご紹介します。

その他の学生専用アパート等についての詳細は、学生向け物件紹介サイトUniversity Living/ Student Accommodation near Dublin City Universityをご参照ください。

物件滞在費
Ardcairn House Dublin€293/ week~(40週間または51週間)
Hazelwood Student Village Dublin€155/ week(シェアルーム)
€250/ week(個室)
Dominic Place€243/ week~(40週間または51週間)

※ 光熱費込み

 

生活費

ダブリン滞在中にかかる生活費はそれぞれのライフスタイルにより異なりますが、一般的な費用としては以下のようなものが挙げられます。

  • 渡航前:航空券、保険(海外留学保険)、ビザ申請料
  • 現地での生活費:食費、携帯電話、交通費、交際費
ダブリンシティ大学留学の生活費目安

出典:Cost of Living in Ireland for International Students 2024

 

比較的、物価や学費が安い国として知られるアイルランドですが、都市部では物価がやや高めです。

ダブリンシティ大学がキャンパスを構える首都ダブリンも、物価が高いことで有名です。

また、学生ビザを申請する際には、滞在に必要な最低限の資金を有していることを証明するため、銀行の残高証明書を提出する必要があります。具体的には、10,000ユーロ(約160万円)以上の資金が直ちに利用できることを証明しなければなりません。

なお、ビザ申請に関する規定は変更される可能性があるため、申請前にアイルランド法務省移民サービス課などで最新情報を確認することをおすすめします。

 

留学生向けの奨学金制度

ダブリンシティ大学では、学生の国籍、学業成績、専攻分野などに応じた留学生向けの奨学金制度を提供しています。

奨学金を受給するためには、必要書類を出願期限までに提出する必要があります。

まずは、自身が申請可能な制度かを確認したうえで、各奨学金制度の詳細を確認し、早めに準備を進めましょう。

 

ダブリンシティ大学が留学生向けに提供している奨学金制度の詳細はこちら→International Scholarships

 

ダブリンシティ大学でのキャンパスライフ

ダブリンシティ大学のキャンパス全貌

1980年、ダブリン北部のグラスネヴィン(Glasnevin)キャンパスに約200人の学生を迎えて開校したダブリンシティ大学は、教学理念に基づき規模を拡大してきました。

現在では、各学部の学舎棟を備えた3つの学術キャンパスに加え、スポーツキャンパスやイノベーションキャンパスも擁する、広大な教育・研究拠点へと発展しています。

Glasnevin Campus(グラスネヴィン・キャンパス)

ダブリンシティ大学のグラスネヴィン・キャンパス

※出典:Our Campuses

ダブリンシティ大学のメインキャンパスであり、ビジネススクール、理学・健康学部、工学・情報学部、人文社会科学部(コミュニケーション学科、応用言語・異文化研究(SALIS)など)が設置されています。

広大な敷地には、教務課・学生課・学生相談室を備える学生センター、O’Reilly図書館、芸術文化施設The Helixスポーツセンター、パブNuBarや飲食店など、学生が利用できる多彩な施設が整っています。

また、キャンパス間を結ぶシャトルバスも運行しており、他の2キャンパスへは徒歩圏内です。

 

St Patrick’s Campus(セント・パトリックス・キャンパス)

ダブリンシティ大学のセント・パトリックス・キャンパス

※出典:Our Campuses

Institute of Education(教育学研究所)の拠点で、約150年の教育学の伝統を受け継ぐキャンパスです。

ダブリン中心部からバスで15〜20分、最寄りのDrumcondra駅から徒歩約8分の便利な立地にあります。

周辺は学生が多く住むエリアで、手頃なレストランやカフェも豊富。

キャンパス内には、Cregan図書館、Lego Education Innovation Studio、3Gスポーツピッチ、スポーツジムなど、学びと生活を支える施設が充実しています。

 

All Hallows Campus(オール・ハロウズ・キャンパス)

ダブリンシティ大学のオール・ハロウズ・キャンパス

※出典:Our Campuses

St Patrick’sキャンパスから徒歩約5分の場所に位置するAll Hallowsキャンパスは、広い芝生と歴史的建造物、美しい景観に囲まれています。​

キャンパス内には、18世紀初頭に建設されたDrumcondra House(本館)や歴史的なAll Hallows Chapel(礼拝堂)、そして2021年に開館したWoodlock Hall Libraryがあります。​

Woodlock Hall Libraryは、哲学、宗教、社会科学、文学、歴史、アイルランド関連資料などの豊富なコレクションを収蔵しており、2022年にはアイルランド建築協会(AAI)の建築賞を受賞するなど、その建築美も高く評価されています。

 

DCU Alpha(ディーシーユー・アルファ)

ダブリンシティ大学のディーシーユー・アルファ

※出典:Our Campuses

Glasnevinキャンパスから徒歩約15分に位置する産官学連携拠点です。

ハイテク系スタートアップ企業が集結し、大学の研究成果を社会に生かす場として、スタートアップの創出・成長を支援しています。

 

DCU Sports Campus(ディーシーユー・スポーツ・キャンパス)

ダブリンシティ大学のィーシーユー・スポーツ・キャンパス

※出典:Our Campuses

Glasnevinキャンパスから徒歩10分以内、35エーカー(東京ドーム約3個分)の広さを誇るスポーツ専用キャンパスです。

スポーツピッチ2面、サッカー場2面、ラグビー場1面、3Gスポーツピッチ1面、最新機器を備えたジムが完備され、学生のアクティブな生活を支えています。 

 

キャンパスについての詳細はこちら→Our Campuses

 

ダブリンシティ大学の学生団体

ダブリンシティ大学の学生組織構造図

出典:DCU Students’ Union

DCU Students’ Union(DCUSU)は、ダブリンシティ大学に在籍する19,000人以上の学生全員を代表する学生組合です。

大学の学生は自動的にDCUSUのメンバーとなります。

DCUSUは、学生の組織的活動を担う自治会であり、在学生によって選出された5人のフルタイム役員と11人のパートタイムサポート役員で構成されています。

 

大学内の教育改善、施設整備、学内サービスの向上などに関して、学生の意見を大学側に届ける重要な役割を果たしています。

また、クラブ活動やサークル運営の支援、DCUSU主催のさまざまなイベントの企画・運営を通じて、学生生活をより豊かで充実したものにするための幅広いサービスを提供しています。

 

学生組合についての詳細はこちら→Students’ Union

 

ダブリンシティ大学のクラブ・ソサイエティ活動

ダブリンシティ大学(DCU)には、スポーツ系、文化系、学術系、ボランティア活動など、150以上のクラブやソサエティが活動しています。

共通の趣味や関心を持つ仲間たちと出会い、大学生活をより豊かにする貴重な時間を過ごすことができます。

 

【主なクラブ例】

  • Badminton Club(バドミントンクラブ)
  • Canoe Club(カヌークラブ)
  • Table Tennis Club(卓球クラブ)
  • Judo Club(柔道クラブ)
  • Volleyball Club(バレーボールクラブ)

【主なソサエティ例】

  • Japanese Society(日本文化ソサエティ)
  • Anime & Manga Society(アニメ・マンガソサエティ)
  • Debate Society(ディベートソサエティ)
  • Enterprise Society(起業ソサエティ)
  • Marketing & Innovation Society(マーケティング・イノベーションソサエティ)

クラブ、ソサエティ活動についての詳細はこちら→Clubs and Societies

 

キャンパスライフサポート

ダブリンシティ大学の教務センターや学生センターが設置されているThe U Building

Glasnevinキャンパスにある「The U Building」は、キャンパスライフの中心的な施設です。

この建物には、情報提供・相談・手続きなどを行う教務センター(Information Hub)や学生センターが設置されており、ミーティングルームや自習室も完備されています。

さらに、食堂、カフェ、大学パブなど、食事やくつろぎの場も用意され、学生生活を支えるさまざまなサービスが提供されています。

 

The U Buildingまたは学生センターについての詳細はこちら→Office of Student Life

 

ダブリンシティ大学を選ぶ理由

次世代のための革新的な教育と研究

ダブリンシティ大学(DCU)は、新たな知見を創造し、それを社会に還元することで社会の発展に貢献することを目標に掲げています。

幅広い学びを基盤に、専門知識と技能を身につけ、地域社会の進歩に柔軟に対応しながら主体的に貢献できる人材を育成するため、革新的な教育実践と研究を推進しています。

また、持続可能な社会の実現を目指し、社会共生の観点から地域・社会の発展に寄与する教育を展開。

その取り組みは高く評価され、国連の持続可能な開発目標(SDGs)への大学の貢献を測るTimes Higher Education (THE) Impact Rankings 2023で世界71位にランクインしました。

比較的新しい大学でありながら、次世代に向けた革新的な教育デザインを提案する拠点として国際的な評価を得ています。

 

治安も良く暮らしやすい都市ダブリン

ダブリンシティ大学のキャンパスは、首都ダブリンから電車で約30分。

ダブリンは政治、経済、文化の中心地でありながら、ダブリン城や聖パトリック大聖堂などの歴史的建造物、美術館や博物館といった観光スポットも豊富です。

さらに市内から少し離れると、西には丘と山、東には美しい海岸が広がり、自然を身近に感じることができます。

2024年版の「ヨーロッパで最も安全な都市10選」※で第3位に選ばれるなど、ダブリンはヨーロッパの中でも比較的治安が良い都市のひとつ。

多文化社会でもあり、住民は寛容で多様性を尊重する国民性で知られています。

※ 参考:THE TRAVEL : Ten Safest Cities In Europe To Visit In 2024

 

幅広い学生サポートの提供

ダブリンシティ大学の学生サポートセンター(DCU Student Support and Development: SS&D)では、学生一人ひとりが充実した大学生活を送れるよう、環境面や経済面をはじめ、さまざまなサポート体制を整えています。

【主なサポート内容】

  • Financial Assistance(経済支援)
  • Health Centre(健康センター)
  • INTRA(インターンシップ制度)
  • Mature Students(社会人学生支援)
  • Student Learning(学習サポート)
  • Student Advice Centre(学生相談センター)
  • Access(アクセシビリティ支援)
  • Autism-Friendly(自閉症フレンドリー支援)
  • Careers Service(キャリア支援)
  • Chaplaincy(チャプレン・宗教サポート)
  • Counselling & Personal Development(カウンセリング・個人発達支援)
  • Disability & Learning Support Service(障害・学習支援)

学生サポートについての詳細はこちら→DCU Student Life/ Get Support

 

また、ダブリンシティ大学には約100か国から留学生が在籍※しており、留学生向けのサポートも充実しています。

空港出迎えサービス、新入留学生向けオリエンテーションなど、安心して新生活をスタートできる環境が整っています。

※参考:DCU Global/ Who Are We?

留学生サポートについての詳細はこちら→DCU Global

 

ダブリンシティ大学に進学する方法

ダブリンシティ大学の偏差値と難易度

日本の大学受験でよく使われる「偏差値」という指標は、アイルランドには存在しません。

ダブリンシティ大学の入学審査は、主に書類審査によって行われ、志望プログラムごとに定められた学力・英語力などの入学要件を満たすことで合格が認められます。

学士課程は通常3年制(一部コースは4年制)で構成されており、入学後はすぐに専攻分野に分かれて専門課程の学びが始まるため、出願時には一定以上の英語力も求められます。そのため、学力と英語力の両方が重要な評価基準となります。

なお、日本の一般的な高校を卒業した場合は、直接入学ではなく、大学進学準備課程(パスウェイコース)を経由して進学するのが一般的です(詳細は後述)。

ダブリンシティ大学では英語力や学力に応じたサポート体制も充実しており、海外進学に挑戦する日本人学生にとっても十分に現実的な選択肢となっています。

 

ダブリンシティ大学留学のための出願資格

アイルランドの教育制度

アイルランドの教育システムは大きく3段階に分かれています。

Second Levelの最終段階でLeaving Certificate試験を受験することで、大学進学の資格を獲得します。

  1. First Level(約8年):初等教育
  2. Second Level(約6年):中等教育
    • Junior Cycle(3年):基礎教養科目を幅広く学び、義務教育を締めくくる期間
    • Transition Year(1年):任意。将来の進路を考えるための探索期間
    • Senior Cycle(2年):大学進学を見据た科目を学習
  3. Third Level(約3年以上):高等教育

出願資格

ダブリンシティ大学(DCU)への進学を希望する場合、アイルランド国内では通常、Senior Cycleを修了し、Leaving Certificate試験に合格することが基本的な出願要件となります。

このため、日本の高校を卒業しただけでは、ダブリンシティ大学の学士課程(学部)への直接出願資格を満たさないのが一般的です。

しかし、ダブリンシティ大学では留学生向けに大学進学準備コース(パスウェイコース)を提供しており、このコースを修了することで学士課程への進学が可能になります。

また、国際バカロレア(IB)など、大学が認める国際資格を取得し、所定の成績基準を満たしている場合には、パスウェイコースを経ずに直接出願することも可能です。

 

【参考:アイルランドの教育制度】

アイルランドの教育制度

出典:文部科学省/ アイルランド/ 学校系統図

 

留学方法① 高校卒業後に直接進学

■ 出願資格

ダブリンシティ大学では、アイルランド以外のカリキュラムを履修した学生向けに、多様な出願資格を認めています。

日本からの留学生の場合、以下に示すようなダブリンシティ大学が指定する国際資格を取得し、かつ各プログラムが定める最低基準スコアを満たすことで直接出願が可能です。

【国際バカロレア(IB)の場合】

ディプロマスコア24以上(満点45)

ダブリンシティ大学の国際バカロレア(IB)出願基準表

出典:Entry requirements criteria for EU/EFTA/UK Applicants (International Baccalaureate)|DCU公式

 

【アメリカ式カリキュラムの場合】

GPA3.0以上(4.0スケール)

ダブリンシティ大学のアメリカ出願者向けGPA・試験スコア要件表

出典:Applicants from USA and Canada|DCU公式

 

ダブリンシティ大学が認める国際資格についての詳細はこちら→International Undergraduate Admissions/ Country and Qualifications

 

■ 入学要件

ダブリンシティ大学では、日本のような一斉試験は実施されず、すべて書類審査によって選考が行われます。高校での成績と英語力を中心に、入学の可否が判断されます。

また、一般的な入学基準に加えて、専攻コースごとに異なる成績要件や英語要件が設定されているため、出願前に必ず志望プログラムの詳細要件を確認しましょう。

学力要件(成績)

ダブリンシティ大学では、入学要件として「ポイント数」が提示されています。このポイントとは、Leaving Certificate(アイルランド国家統一試験)に基づき、7教科中高得点6教科の合計点で評価される成績指標です。

留学生については、国際バカロレア(IB)スコアなどをアイルランドのポイントシステムに換算して判定されます。

【国際バカロレア(IB)スコア換算表】

出典:Entry requirements criteria for EU/ EFTA/ UK Applicants (other than Irish Leaving Certificate) for 2024 entry/ International Baccalaureate

 

【専攻別の最低ポイント例】

 

英語要件

ダブリンシティ大学では、授業を支障なく履修できるだけの英語力も求められます。

【学士課程進学に必要な英語スコア目安】

  • IELTS 6.5以上(各セクション6.0以上)
  • TOEFL iBT 92点以上

※基準スコアを上回ると、より高い英語力をアピールできます。

ダブリンシティ大学出願のための英語要件ダブリンシティ大学出願のための英語要件②

出典:English Language Requirements for Non-Native Speaker of English|Registry

 

■ 出願方法

EU以外の国々からの留学生は、大学の申請サイトDCU student application portalよりオンライン上で出願を行います。

以下の手順[Step1]から[Step4]をすべて行うと、出願完了となります。

[Step1]出願サイトへアクセス

入試情報ページから、DCU student application portalへアクセスしてください。

[Step2]出願登録

出願サイトの入力フォームに必要な情報を入力してください。

[Step3]入学出願料の納入

出願料€50をデビットまたはクレジットカードで納入してください。

[Step4]出願書類をアップロード

必要書類をアップロードしてください。必要書類はプログラムごとに異なり、

  • 高校の成績証明書
  • 卒業証明書
  • 英語能力証明書
  • 大学志望動機書
  • 推薦状
  • 履歴書

などが含まれます。詳細は各プログラムのページにてご確認ください。

[Step5]出願完了

 

 

留学方法② パスウェイコース(大学進学準備課程)から進学

上述のとおり、日本の高校を卒業しただけでは、ダブリンシティ大学の学士課程(学部)への直接出願資格を満たさないのが一般的です。

そのため、一般的には大学進学準備プログラムである「パスウェイコース(Pathway Course)」を受講し、入学要件を満たしたうえで学士課程に進学する形となります。

パスウェイコースでは、英語力の強化に加え、大学で必要とされるライティング、リーディング、ノートテイキング、プレゼンテーション、クリティカル・シンキング(ディスカッション)など、幅広いアカデミックスキルを体系的に学びます。

 

さらに、アカデミック英語と並行して専門分野に関連する授業も履修できるため、学生は自らが志望する学部プログラムに沿ったパスウェイコースを選択し、大学進学後に必要となる基礎知識と学習スキルを効率的に身につけることが可能です。

ダブリンシティ大学では、大学付属の語学学校「DCU International Academyがこのパスウェイコースを提供しており、所定の条件を満たして修了した学生には、ダブリンシティ大学学士課程1年次への進学が保証されています。

 

■ 主な出願必要書類

  •  高校の成績証明書
  •  卒業証明書
  •  英語能力試験の結果

 

■ 出願資格

  • 高校を卒業
  • 各コースが設定する英語要件を満たす

 

■ 入学要件

学業成績

  • 日本の「高等学校2年次(Kotogakko Year 2)」修了者:成績平均3/5以上(数学と英語で最低3以上の成績が必要)
  • 日本の「高等学校3年次(Kotogakko Year 3)」修了者:成績平均2/5以上(数学と英語で最低2以上の成績が必要)
ダブリンシティ大学パスウェイコース出願に必要な日本の高等学校2年・3年次の成績基準

出典:DCU International Foundation Programme Entry Requirements- booklet/ Japan

 

英語力

IELTS5.0、TOEFL iBT35点以上など一定の英語力が求められます。

ダブリンシティ大学International Foundation Year(パスウェイコース)に必要な各英語試験のスコア一覧

出典:Science Stream/ English Language Entry Requirements

出願資格および入学要件についての詳細(PDF版)はこちら→DCU International Year Programme Entry Requirements-booklet

 

■ 提供されているコース

DCU International Academyが提供するパスウェイコースでは、分野別の4つのコースを開講しています。

 

パスウェイコースについての詳細はこちら→Pathway Courses/ Choose your subject route

 

■ コース期間

1 アカデミックイヤー(30週間)

 

■ 開講場所

ダブリンシティ大学キャンパス

 

■ 学費

13,250ユーロ(学費)+1,500ユーロ(登録費および試験料)

※為替レート:1€=約158円(2024年9月9日現在)

 

■ 出願方法

ダブリンシティ大学が提供するパスウェイコースへの出願は、DCU International Academyの公式サイトndergraduate- Application Form より行います

 

■ パスウェイコースに入学するための英語力が足りない時はどうする?

DCU International Academyでは、パスウェイコースへ入学したいけど英語力足りない、という留学生のための語学コースを提供しています。

英語力に不安のある方、パスウェイの定める英語力条件の基準に英語力が到達していない場合は、語学プログラムでの受講を経てからパスウェイコースへ進学していくことも可能です。

詳細につきましては各プログラムにてご確認ください。

 

にゃんこ先生
英語試験対策は留学準備のファーストステップ!独学思考の方は下記も参考にしてね!
ねこ君
講師から教えてもらったり、相談もしながら進められた方が安心だなぁ。。添削とかも必要だよね?
にゃんこ先生
プロの講師からより効率的に学びたい!という方には、TOEFL・IELTSの学習コースも提供しているよ!

 

学生の就職活動を支えるダブリンシティ大学キャリアセンターの取り組み

ダブリンシティ大学では、各学部が提供するカリキュラムに加え、キャリアセンター(Careers Service)による多彩なキャリア支援プログラムを提供しています。

就職・進路支援を目的に、キャリアアドバイザーによる個別相談、就職活動支援イベント、各種情報提供など、学生のキャリア形成を多角的にサポートしています。

Careers Consultants(キャリアアドバイザー)

専任のキャリアアドバイザーが、学生一人ひとりの納得できる進路選択に向けてサポートを実施。

オンラインまたは対面で、就職活動の初歩的な質問から、エントリーシート作成や面接対策まで幅広く対応しています。

Careers Consultantsについての詳細はこちら→Career Plannning|Careers Consultants

 

Find a job(求人情報・イベント)

学生が希望する職業に出会えるよう、幅広い就職情報を提供するとともに、キャリアセンター主催の就職活動イベントも多数開催。

将来のキャリアを考えるきっかけ作りもサポートしています。

Find a jobについての詳細はこちら→Find a job/ Welcome to MyCareer

 

Making Applications(出願・選考対策)

模擬面接、履歴書やエントリーシートの添削サポートなど、個別にきめ細かく支援。採用試験を突破するための実践的な対策法も伝授しています。

Making Applicationsについての詳細はこちら→Making Applications

 

上記のほかにも多岐にわたる就職活動支援を実施しています。ダブリンシティ大学が提供するキャリア支援についての詳細はこちらをご覧ください。

 

最後に

アイルランドは、日本人にはあまり馴染みのない国かもしれませんが、特にヨーロッパでは留学先として高い人気を誇り、実は“穴場”の留学先でもあります。

この記事でご紹介したアイルランドの総合大学「ダブリンシティ大学」は、留学生受け入れ体制が非常に整っている大学のひとつです。

日本をはじめ、出願資格を直接満たさない国からの留学生に向けても、大学進学準備プログラム(パスウェイコース)が用意されており、進学への道が大きく開かれています。

留学先選びに悩んでいる方、アイルランドに興味を持ち始めた方は、ぜひ本記事を参考にして、ダブリンシティ大学での新たな一歩を検討してみてください。

 

にゃんこ先生
最後に、当サイトでは海外大学・大学院進学のサポートやTOEFL・IELTS対策専門のオンラインコースも提供しているよ!!留学準備や出願でお悩みの方は、遠慮なく連絡してね!

 

 

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