海外大学・国内奨学金対策 完全マニュアル【合格者が解説】

ねこ君
海外大学がやっぱり自分には向いてる気がする・・・!

ねこ君
えっ、でも年間1000万円以上かかるの?!うちには、とても払えないよ・・・

にゃんこ先生
ちょっと待ってねこくん。奨学金という手を忘れないで。
にゃんこ先生
日本は奨学金が豊富なラッキーな国なんだ。お金を理由に諦めちゃ絶対ダメ!
にゃんこ先生
今回は、奨学金の概要から、合格を勝ち取るポイントまで徹底的に解説するよ!

 

アメリカの大学受験で一番のネックになるのは奨学金の確保です。

大学からの奨学金に頼ることもできますが、最も確実で、かつ最も合格の可能性が高くなるのは、国内奨学金の合格を勝ち取ることです。

今回は、国内奨学金受験の対策について、解説していきます。

 

この記事の著者:Tani

日本の高校から海外に2年間留学し、アメリカの大学受験を経験。IELTS Academic8.0、SAT 1480点。2022年秋より、全米トップ5のリベラルアーツカレッジに進学。

アメリカ大学留学の学費・費用

アメリカ大学の学費事情

海外大学の奨学金 州立大学と私立大学の学費の差

アメリカの大学は大きく分けて、公立(州立)大学と私立大学の2つに分かれます。

州立大学は州内の住民には比較的低い学費ですが、留学生に対してはやはり高額です。

私立大学とまでは行かないものの、日本の大学の倍以上の額を学費として支払うことになります。

出費はもちろん学費だけでは済みません。寮費・食費・生活費など、合わせて追加で200万円以上かかる計算になります。

 

例として、イエール大学の学費及びその他の費用を見てみましょう。

Tuition(学費) $62,250
Room(寮費) $10,500
Board(食費) $7.950
Total $80.700

参考出典:https://student-accounts.yale.edu/tuition-and-fees

 

学費は合計で約6万ドル、日本円に換算すると約600万円から800万円になります(為替によって変動します)。

しかし、学校に支払われる費用はそれだけではなく、寮費・食費を合わせて合計2万ドルに及び、合計で8万ドル、日本円にして1千万円近くを学校に支払います。

これらは学校に支払うべき費用であって、実際にかかる費用はさらに大きくなります。生活費・渡航費・保険料など。費用の大きさが改めて確認できると思います。

 

Financial aid

平均収入の高いアメリカ人と言えど、年間1000万円相当の就学費用を簡単に出せるわけではありません。そこで、アメリカにはFinancial Aidという大学独自の奨学金制度が存在します。

アメリカの大学のFinancial Aidは給付型ローン型の2種類存在し、近年は給付型(返済義務なし)の割合も増えてきています。

 

Merit-based と Need-based

scholarships 作戦を練って申請しよう

Financial Aidには2種類あり、1つは必要性に応じて給付されるNeed-basedの奨学金、もう一つは学業成績に応じて給付されるMerit-basedの奨学金です。

Merit-basedの奨学金は、大学が欲しい!と思った学生に来てもらうために給付する奨学金です。アメリカ人向けのものが多いですが、外国人向けのものもあり、いくつかの例を紹介します。

 

 

その一方で、Need-basedの奨学金の奨学金は、出願の際に課税証明書などの年収の証明を提出することで、収入に応じて学費を一部・全額補助してくれる制度です。

ただし、どれだけの「Need」があるのかは、大学側の判断によるため、思ったような額がもらえないことも。

特に、多くの学校では奨学金の有無が合否に影響を与えます(学校の財源にも限りがあるため、奨学金不要の学生の方が合格しやすい)。

例えばColumbia University Stanford University なども、留学生に対しては奨学金の有無が合否に影響するとホームページ上で明言しています。

 

その一方で、中にはNeed-blind admissionと呼ばれる、奨学金の有無が合否に影響を与えない制度を取る大学もあります。

Harvard University, Yale University, Princeton University, MIT, Dartmouth College, Amherst College の6校がアメリカ人学生に対しても、留学生に対してもNeed-blindの学校として知られています。

needblind admission

 

海外留学で使える!日本の海外留学奨学金

日本 財団 海外留学奨学金

日本は、世界で見ても奨学金基金の豊富な国です。

政府系でいえばJASSOが、財団でいえばグルー・バンクロフト基金は非常に昔からリベラルアーツカレッジ向けの奨学金を、近年では柳井正財団笹川平和財団が95000ドルにも上る奨学金プログラムを始めています。

対象の高校生 支給額
JASSO 国内高校 地域・都市により異なる
柳井正財団 全世界の高校 95000ドル
グルー・バンクロフト基金 全世界の高校(ただし中等教育の一部を日本で受けている必要あり) 50000ドル(枠によって異なる)
笹川平和財団 全世界の高校 95000ドル
公益財団法人江副記念リクルート財団 全世界の高校 年間1000万円を上限額とし、学費と生活費(月額20万円)を支給
公益財団法人 重田教育財団 全世界の高校 月額200,000円(年額2,400,000円)
一般社団法人 カナエ奨学会 全世界の高校 一括 100 万円
BCJ国際奨学財団 全世界の高校 1年間の学費の一部
Kiyo Sakaguchi奨学金 国内高校 年間300万円を上限として支給
John and Miyoko Davey Foundation 米国の大学で学ぶ日本人学生 最大で5万ドル

 

奨学金については、応募資格のあるものはできるだけたくさん応募しましょう。

ただし、応募資格は財団によって異なり、いくつかのもの(JASSOなど)は国内高校からの応募しか受け付けていません。

また、グルー・バンクロフト基金は特にリベラルアーツカレッジに進学したい学生向けに奨学金を提供しており、総合大学向けの枠は限られています。

「応募できるものには全て応募する」を前提としながらも、応募資格の有無と自分に合った奨学金プログラムであるか、はチェックが必要です。

 

また、大学出願前に合否が分かるもの(グルー・バンクロフト基金や柳井正財団の予約型奨学金など)は、大学出願後に合否が分かるもの(柳井正財団の合格型奨学金など)と比べて、大学出願時に奨学金を申請する必要がない、すなわち合格の可能性が少しでも高くなりやすい、というメリットがあります。

 

にゃんこ先生
奨学金は、JASSOのこのページにたくさん載ってるよ!要チェック。

 

国内奨学金合格の3つのポイント

国内奨学金から合格を頂いた経験をもとに、筆者の思う国内奨学金合格のポイントについて紹介していきます

留学の奨学金に合格する3つのポイント

 

出願書類の作り方

奨学金獲得3つのポイント

どんな奨学金でも、出願書類の作成をする必要があります。基本的には「これまでの課外活動」「将来の目標」などを聞かれます。

ここで重要なのは以下の3点を明確にすることです。

 

  • 将来成し遂げたいことは何か
  • そのためにアメリカ留学がなぜ必要なのか
  • これまでやってきたこととのつながり

 

まず第一に、奨学金を渡す側としては、日本、そして世界に貢献をするための人材を求めています。

だからこそ、奨学金が無駄にならないように、どのような夢を持っていて、どのような形で社会に貢献したいと思っているのかが重要になります。以下がその一例です。

 

  • 医学の研究をして、子どもたちを病気から救いたい
  • 経済学の研究をして、貧困をなくしたい
  • 考古学の研究して、古代生物の謎を突き止めたい

 

貢献といっても、工学や経済学など、実社会への応用を常に期待しているわけではありません。

実際、筆者は文系寄りの、あまり実学的ではない分野に興味がありましたが、問題はありませんでした(ただし、それでも自分の興味が最終的に人類にどう貢献できる可能性があるのかは考えておくとよいでしょう)。

 

また人類や社会などといった大きな主語ではなくて、自分の興味のある範囲内において、いかに学びを還元してより良い社会にして行くかを考えると良いでしょう。

また、リーダーという言葉について私たちは大きな主語としてのリーダーを想像しがちではありますが、「その分野」を引っ張る人材としてのリーダーと考えることで、自分の学びたい分野と繋がりやすくなります。

 

それと同時に、どれだけそのビジョンが明確であるかも重要になります。どれだけ将来のことを真剣に考えているのかをアピールします。

  • ○○研究所で○○教授の研究に参加したい
  • 大学卒業後は、PhD課程に進学して研究を続けたい
  • 大学卒業後は国際機関で働き、途上国支援に携わりたい

 

二つ目のポイントは、そのビジョンを達成するために、なぜアメリカへの留学が必要なのか、です。

なぜ日本ではダメなのか、なぜ他の国ではだめなのか、なぜアメリカなのか、など(「何となくアメリカに行きたい」では困ってしまいます)。以下、答え方の一例です。

  • アメリカでは○○(自分の興味のある分野)の研究が特にが盛んである / 日本ではあまり盛んに研究が行われていない
  • アメリカのリベラルアーツ教育で、広い分野を学びたい
  • ○○教授と研究をしたい

 

三つ目のポイントは、これまでやってきたことのつながりです。ただただ夢ばかりを語っている学生はJASSOも財団も欲しがりません。

どういった経緯で当該分野に興味を持ち、アメリカ留学を志すようになったのか、説得力のあるストーリーが必要です。

最も分かりやすいのは今まで取り組んできた課外活動や受賞歴に触れることですが、そうでなくても、自分自身の個人的な経験を語ることができます。

  • 病院でのボランティア経験から、患者との会話を通じて医学の道を志すようになった
  • 地元の大学で化石の研究を行い、古代の生物にさらに関心を持った`

 

3点のポイントを明確にした一貫性のあるストーリーの例(要約)

私は高校1年生の時に、仙台で行われたビーチ・クリーニングのボランティアに参加しました。地球温暖化の干潟の生態系への環境問題に関心を持つようになり、将来はNGOや政府機関に勤務し、気候変動問題の解決に貢献したいと考えるようになりました。そのために、私はアメリカで環境学を専門に学びたいと考えています。アメリカは環境学の研究を世界でリードしており、さまざまな実証研究も行われています。特に○○研究所の○○教授は地球温暖化と生態系調査の第一人者で、彼女の研究に関わるのが夢です。

※これまでやってきたことへのつながり → ボランティアへの参加

※将来成し遂げたいこと → NGOや政府機関に勤務・気候変動問題の解決

※なぜアメリカ留学が必要なのか → アメリカの環境学・具体的な研究目標

 

また、書類における一番のポイントは「自分の熱い言葉で書く」ということです。

大学に受かるため、奨学金に受かるため、に作った夢や将来像、そして書類は毎年多くの審査官には見透かされてしまいます。

また、エッセイを周りの人にあまりにも添削してもらうと、その言葉はだんだん自分の言葉ではなくなってしまいます。

 

自分の言葉は伝わるし、熱い思いも伝わるからこそ、何百人といる受験者の中で輝くのではないでしょうか。

自己分析を通して、自分は何を本当にしたいのか、なぜ海外なのか、どんな将来にしたいのか等を、一度考えてみてから書類や準備に取り掛かることをお勧めします。

 

面接の対策

海外留学奨学金 面接対策

出願書類はいくらでも誇張をすることができるため、面接試験はいわば、生徒が本当に将来の夢への熱意があるか、の確認です。

自分が出願書類に書いた事柄についてしっかり確認し、自分の言葉で説得力をこめて、改めて説明できるようにしましょう。

(もちろん本番で見ることはできませんが)、ある程度質問を想定したうえで答えを暗記できるところは暗記し、自分で想定質問に対する台本を作って何度も読む練習をするのがおすすめです。

 

台本については、10個から20個程度質問を想定し、それに対する自分の回答を文章で書いていきます(箇条書きでも良いですが、一度しっかりとした文章で書いておくのがおすすめです)。

もちろん台本を作って終わりではなく、面接の1週間程度前から寝る直前や湯船の中でぶつぶつと呟いて、本番でスラスラと答えられるようにしましょう。

 

ただ、一方で解答を作り混みすぎてしまうことは、あまり好印象ではありません

ある程度は考えることは重要ですが時間がかかってもいいので、本番に何を聞かれても答えられるように自分について深める方が重要です。

何より、答えられれないという状況を防ぐようにしましょう。

 

想定すべき質問の一例

留学理由について

  • なぜアメリカの大学でなくてはいけないのか(なぜ日本ではだめなのか)?

 

興味・関心について

  • なぜ○○に興味を持ったのか?
  • ○○を学んでどうしたいのか?
  • ○○(言及した課外活動)では具体的に何をやったのか?
  • ○○(関心のある分野に関連する事柄)についてどう思うか?

 

将来について

  • 将来は何を実現したいのか?
  • それがどう社会に貢献できるのか?・

 

合格大学

photo of university

合格型(例:柳井正財団の合格型)の場合は、合格した大学によって奨学金の合否が左右されます。

どこにも大学に合格していなければ当然奨学金は出ませんので、まず一つでも対象校の大学から合格を勝ち取ることが必要です。

 

特に奨学金の確保に重点を置いた出願戦略としては、Financial Aidの申請は合格率を大きく下げるため、一部の大学に対しては敢えてFinancial Aidを出さず、全滅を防ぐというやり方がよく取られます。

Financial Aidなしでも合格してしまえば、国内奨学金の合格に賭けることができます。

 

大学にFinancial Aidありで出願するか、なしで出願するかを決める際は、留学生への財政援助の統計データを確認するのがおすすめです。

Need-blindの学校であればFinancial Aidありで出願するのが当然良いですし、Middlebury CollegeやWilliams Collegeなど、Need-awareでも比較的留学生へ奨学金を出す学校もあります(その場合はFinancial Aidを申請してもよいかもしれません)。

その反面、Carnegie Mellon University など留学生が奨学金を受け取れる可能性が限りなく低い学校もあります。個々の大学の財政援助ポリシーを詳しくチェックしましょう。

 

奨学金を貰っている留学生の割合や、平均給付額を比べたい場合は、こちらのデータがおすすめです。

https://www.stoodnt.com/blog/top-us-colleges-offering-generous-financial-aid-to-international-undergrad-students/

 

上ページから2019ー2020年度のデータを一部抜粋します。有名大学でも、奨学金の出やすさにかなりの違いがあることが分かると思います。

大学名 奨学金を貰っている留学生の割合
Harvard University 76.5%
Yale University 54.9%
University of Chicago 18.3%
UCLA 2.9%

 

終わりに

study abroad

多くの受験生にとって、アメリカの大学出願で一番大切になるのは国内奨学金の確保です。

日本は他の国と比べて、奨学金給付財団豊富さという点で大きなアドバンテージがあります。

奨学金の選択肢も年々増えてきており、留学へのハードルも下がりつつあります。

倍率はどの奨学金も非常に高いですが、しっかりと前もって準備して、少しでも奨学金獲得の可能性を高められるようにしましょう。

 

にゃんこ先生
最後に、当サイトでは海外大学・大学院進学のサポートやTOEFL・IELTS対策専門のオンラインコースも提供しているよ!!留学準備や出願でお悩みの方は、遠慮なく連絡してね!

 

 

この記事はインターンのLunaによって編集されました。

 

ねこ君
読んでくれてありがとう!!
にゃんこ先生
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にゃんこ先生
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