




目次
英語雑誌で英語を学習しよう!!
これまでは、主に英語力に応じた洋書を紹介してきたが、今回おすすめするのは英語の雑誌である。
海外の雑誌は、掲載されている写真が日本のものとは雰囲気が違って、眺めているだけでも面白いものだが、英語のリーディングの教材としても効果的なのだ。
日本と同様に、英語で書かれた雑誌にもファッション・料理・スポーツ・ビジネスなど様々なジャンルがある。幅広い分野の記事を読むことで、豊富な語彙力を身につけることができる。
洋書と雑誌の違い

また書籍との違いとして、雑誌の記事はそのほとんどが長くても数ページ以内であることが挙げられる。
長編作品を読む自信がまだないという人でも、挑戦しやすいのではないだろうか。もしくは、限られた時間しか取れないという方でも、雑誌なら効率よく読み進められるはずだ。
また、今回取り上げた雑誌はどれもウェブサイトを併設している。紙媒体の方が学習中に英語の意味やちょっとしたメモを書き込めて便利だが、ウェブサイトにはまた別の良さもある。一番の利点は何と言っても情報が新しいこと。
特にニュースは最新のものをチェックすることで、時事英語を学べるだけでなく、英語での会話のネタ作りにもなる。ウェブサイトによっては、動画が見られたり、メルマガを配信していたりするものもあるので、そうしたツールを使うのもおすすめだ。
さらに、雑誌によっては、日本にいても定期購読できる場合もあるので、英語を読む量を増やしたいという方は検討してみてはいかがだろうか。
おすすめ英語雑誌8選
Runner’s World

ウェブサイト
概要
Runner’s Worldはその名の通り、ランナー向けに発行されている月間雑誌である。
ランナーの性別やレベルを問わず、健康管理やランニングシューズの選び方、レースやイベントについてなど、様々な情報をランニング好きの人々に提供している。
May先生おすすめの理由
Runner’s Worldでは健康・怪我・栄養・シューズなどのランニングギアといった、ランナー向けの様々なトピックを読むことができる。
英語学習の面で特に役立ちそうなのは、身体の部位や筋肉などの名前が多く出てくることだ。大まかな身体の部位の名前は学校で習ったと思うが、細かい名称は知らないままになっている人が多いのではないだろうか。
ビジネスや日常生活において頻繁に使用する単語ではないが、怪我など万が一の場合に役立つ英語である。
この他に、ランナーのインタビュー記事は文章量が長めで読み応えがある。また、Runner’s Worldは雑誌とウェブサイトのみならず、独自のYouTubeチャンネルも開設している。
ランナーでなくともスポーツや運動をする方なら興味のありそうなトピックの動画を、どれも3分ほどで視聴することができるので、こちらもおすすめだ。
National Geographic

ウェブサイト
https://www.nationalgeographic.com/
概要
National Geographicは1888年創刊の月刊誌。地理や自然、科学などに関する記事を掲載している。
現在では世界180か国以上で販売されており、日本語版もある。表紙の黄色の縁取りが特徴的なことから「イエロー・ボーダー」とも呼ばれる。
May先生おすすめの理由
日本でもお馴染みのNational Geographicは、自然や生物に関する記事というイメージが強い雑誌かもしれないが、それだけではない。例えば、2018年8月号では、睡眠を科学的に検証した記事やイエメンの情勢など、興味深い様々な記事を読むことができるのだ。
写真が美しいのもこの雑誌の特徴で、読んでいて飽きることがない。この雑誌を読む事で英語のリーディングの学習になることは言うまでもないが、National Geographicは英語教育の分野にも関わっている。
日本語版のウェブサイトには独自の英語教材や翻訳講座の情報も載っている。雑誌を読んで気に入ったら、本格的にNational Geographicを通じて英語を学んでみてもいいかもしれない。
Rolling Stone

ウェブサイト
概要
Rolling Stoneは音楽、政治、ファッション、エンターテインメントを扱う雑誌として1967年にアメリカで創刊された。
現在は隔週で発行され、アメリカのみならず世界中で人気を集めている。日本版を含む海外版も発行されている。
May先生おすすめの理由
Rolling Stoneといえば音楽のイメージが強いが、実は映画やその他の文化作品、さらには政治にいたるまで、様々な記事を掲載しており、1冊で多くのジャンルの英語に触れることができる雑誌である。
とはいえ、やはり特徴的なのは音楽に関する記事だろう。特にミュージシャンのインタビュー記事では発言がそのまま文字に書かれている場合が多いので、自然な言い回しや普段の話し言葉を学ぶことができる。
友人や同僚とのカジュアルな会話においては、教科書で習うきちんとした会話よりも、こうした雑誌から身につけた語彙や表現の方が役に立つことも多い。
Rolling Stoneには雑誌やウェブサイトの他にYouTubeチャンネルもある。こちらの動画も、格式ばったインタビューというよりも、ミュージシャンがいつも通り話しているといった雰囲気の中で様々な会話表現を聞くことができるのでおすすめだ。
Newsweek

ウェブサイト
概要
Newsweekは80年以上にわたってニュースを世界中に届け続けている。その報道は最新ニュースから世界情勢、テクノロジーや経済、文化、政治と多岐にわたる。
英語版の週刊誌のほか、日本語、韓国語、スペイン語などでも発行されている。
May先生おすすめの理由
Newsweekは英字新聞を読む要領で、時事英語を学ぶことのできる雑誌である。ニュース記事の内容を正確に理解しながら読むことは、例えば英語の試験を控えている方にとってもよい練習となるはずだ。
初めて英語のニュース記事を読む方が分かりにくいと感じるのは、タイトルの部分ではないだろうか。この雑誌や新聞などのニュース記事のタイトルでは、限られた語数内でその内容を伝えるために、文法的に必要な語が省略されている場合が多い。
そのため、初めは不自然に感じたり、うまく理解できなかったりするのである。慣れてくれば何が省略されているのか分かるようになってくるので、多くの記事を読んで親しむことをおすすめする。
Newsweekには難しいニュースばかりでなく、海外セレブの話題や日本でもお馴染みの海外ドラマの記事もあるので、ぜひ読んでみよう。
Real Simple

ウェブサイト
概要
Real Simpleは2000年に創刊され、現在では毎月800万人以上もの人々に読まれている。
主に忙しい女性をターゲットとして、料理、インテリアやガーデニング、ファッションや健康など様々な分野の情報を提供している。
May先生おすすめの理由
Real Simpleには欧米の雰囲気たっぷりの写真が豊富に掲載されていて、眺めているだけでも十分楽しめそうだが、英語学習においても有益な雑誌である。
例えば、料理のレシピの記事を読んでみると、意外と知らない単語が多いことに驚かされるかもしれない。日本では使わない単位や、馴染みのない材料名、調理方法を説明する動詞などは、知らないままになっていることも多いものだ。
可能ならば一度実際に調理してみると、英語をただ文字として学習するよりも、しっかり身につけて覚えることができる。
その他にもReal Simpleには家事などの様々な記事が掲載されているので、ホームステイなど海外での生活を控えている方は、一読されてみると日常生活にまつわる英語表現をたくさん学べることだろう。
The Economist

ウェブサイト
概要
The Economistは週刊誌で、1843年にスコットランドで創刊された。現在ではその流通部数は150万部に達し、その5分の4はイギリス以外で発行されている。
報道領域は政治、経済、科学、技術、アートなど多岐にわたる。毎年「ビッグマック・インデックス」という指標を公表していることでも有名。
May先生おすすめの理由
最新ニュースを英語で読みたい、もしくは、時事英語を学びたいと思うなら、The Economistは間違いなくおすすめの教材である。時事英語を学習するポイントはやはり日々多くの記事を読むことだろう。
知らない単語も多く出てくると思うが、英和辞書では的確な訳が見つからない場合もあるので、インターネットを使ってきちんと調べることが大切になる。
英語の記事を読んだあとに同じ内容が書かれた日本語の記事を読んで、自分の理解が間違っていないかどうか確認しても良いだろう。
記事を一度読んだだけでは新しい単語を覚えられない場合もあると思うので、例えばあるニュースがその後どうなったか、継続してニュースをチェックするようにすると、語彙が定着しやすい。
The Economistにはスマホのアプリもあるので、移動中などにちょっと読みたいという人はチェックしてみてはいかがだろうか。
Travel + Leisure

ウェブサイト
https://www.travelandleisure.com/
概要
Travel + Leisureは旅行情報を扱う月刊誌である。1971年に創刊され、現在では世界中で500万人もの人々に読まれている。
人気の旅行先や宿泊施設、アクティビティーや食事など、旅行の計画をたてるのに必要な情報が満載だ。
May先生おすすめの理由
美しい写真と世界各国の旅行情報が豊富に掲載され、旅行好きにはたまらない1冊なのがTravel + Leisureである。この雑誌を読んでいて、意外な盲点に気づかされるのが外国の地名だ。
カタカナではよく見聞きするのにスペルが思い出せなかったり、日本語と英語では言い方が違う場所もあったりするので確認するようにしたい。その他にも、旅先でのマナーや、税関、荷造りのヒントなど、旅行に関わるありとあらゆる記事が掲載されている。
英語のリーディング能力を鍛えつつ、知識も得ることができるので、海外旅行を計画中の方はぜひ一度読んでみてほしい。
ELLE

ウェブサイト
概要
ELLEは女性向けファッション誌であり、1945年にヘレン・ラザレフという女性によって、当時まだ戦争で荒廃していたパリにおいて創刊された。
現在では世界中で44版、600万部が発行されている。雑誌としてのみならず、80年代には日本でELLEアパレルコレクションが展開された。
May先生おすすめの理由
雑誌の紙面の大半をファッション関係の記事が占めるが、その他にも美容や文化に関する記事も掲載されている。
こうしたファッションや美容に関する英語は学校で習うことはまずないと思うが、女性が一定期間外国で暮らす場合は覚えておくと非常に便利だ。
というのも、この分野に限ったことではないが、英語だと思っていた言葉が和製英語で、外国では全く通じないということがよくあるからだ。
ちょっと変わった英語学習法としては、ELLEのウェブサイトで毎日更新される星座占いを読んでみてはいかがだろうか。占い好きの方は、自分のその日の運勢を英語でチェックしてみるというのも、良い勉強になるかもしれない。
この記事の著者:May先生
みなさん、こんにちは。Mayです。 これまでに、留学したり、独学で勉強して英検1級を取得したり、幼児英語教育に3年間携わったりしてきました。 英語はなかなか短期間で身につくものではありません。 でも自分に合った学習方法を見つけてどんどん上達していく人を、たくさん見てきました。 みなさんが英語をより楽しく身につけられるように、私の経験や知識をお伝えできればと思っています。
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