俺の屍を越えていけ!GRE対策 Text Completion正答率を上げるコツ

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この記事の著者: ゆたぽな

TOEFL102・GRE320。純ドメから夢の海外留学を達成。現在はNYUで数理ファイナンスを勉強中。

前回の記事の復習

  • Text Completionはただの単語テストではなく、文脈を推測する問題。
  • 選択肢は絶対に先に見ない。自分なりに、空欄にどの単語を入れるかまず考える。
  • 単語が分からなくてもあきらめない。文脈から意味を推測する。

 

Text Completionの2回目の記事となります。前回の記事では、以下の例を挙げました。

Of all the books I read, his novels are ________; he uses a long circumlocution when a direct coupling of a simple subject and verb would be best.

  1. mysterious
  2. prolix
  3. pedestrian
  4. succinct
  5. vapid

 

選択肢の単語の意味は以下のとおりです。すべてGREで出題される可能性のある単語です。

  1. 不思議な
  2. (スピーチなどが)うんざりするほど長い
  3. 退屈な(あるいは歩行者)
  4. 簡潔な
  5. 無味乾燥な

答えはBとなります。この問題では、空欄はhe uses a long…以降の文の言いかえ、すなわち冗長(circumlocution)の言いかえですから、それと意味の近い選択肢を選ぶ、ということを解説しました。

 

選択肢を選ぶポイント「最初に選択肢を見ない」

今回の記事では、正解のBの回答にたどり着くためのテクニックを解説していきます。選択肢はどのように選ぶのが良いでしょうか?

ポイントは、選択肢を見る前に自分で空欄に単語を当てはめることです。逆に言えば、選択肢を確認してから、空欄に当てはまるものを選ぼうとしてはいけません。ほぼ確実に誤った選択肢を選ぶことになります(以下、トラップの選択肢と呼びます)。

ある程度試験対策をすると分かってくるのですが、各設問にはほぼ必ずトラップの選択肢が含まれています。おそらくETSが意図的にそうしているのだと思いますが、非ネイティブにとってはトラップの選択肢は正しそうに見えるため、十分に注意が必要です。

 

先ほどの設問では、Cのpedestrianがトラップの選択肢と言えるかと思います。前回の記事で「退屈≒回りくどい、と考えてCを選んでしまうことがあった」と述べましたが、これがまさにトラップにはまっているパターンです。

繰り返しとなりますが、確かに空欄がpedestrianでも文章が成り立つ感じはするのですが、Text Completionでは、空欄に「最も当てはまる」単語を選ぶことが問われていることを忘れないようにしましょう。このトラップにはまらないようにするため、選択肢を見ないことが、先入観を排除することにつながり、このようなミスを防ぐことができます。

この問題では、例えばcircumlocution = redundancy, wordinessなどの類似語をまずは自分で考えて(日本語でもOKでしょう)、次にそれに近い意味を持った単語を選ぶようにしましょう。

 

さらに、このテクニックを使うことで、意味の知らない単語を選ぶことができるようになります。

もちろん全ての選択肢の単語の意味が分かれば理想的なのですが、往々にして単語が難解なため、意味を推測せざるを得ないことが多いです。となると、心理的に意味の分からない単語は選びたくないのですが、それがトラップにはまっています。

「意味が全然分からないので、文脈に沿うか分からない単語」と「何となく文脈に沿わないけれど、意味を知っている単語」のどちらを選びますか?大体の方が後者を選ぶと思います。ETSはそれを把握しているので、後者は大体の場合トラップの選択肢、つまり不正解になっています。

 

もうお分かりと思いますが、このように最初に選択肢を見てしまうと、選択肢の単語どうしを比較して泥沼にはまります。

そして、空欄に複数の選択肢を当てはめて文章を何度も読み返してしまうため、時間が足りなくなってしまいます(空欄が1つだったら30秒、長くても90秒くらいで回答する必要があります)。

言ってみれば、選択肢から空欄を受動的に推測するのではなく、自分の頭で能動的に空欄を予想しましょう。

 

例題

では次の問題で早速練習してみましょう。選択肢は最後に提示します。まずは自分なら空欄にどんな単語を入れるか、考えてみてください。

Some ethical philosophers argue that when the term “genocide” is used too liberally, the concept becomes _______, losing its power to mobilize international support for those ethnicities whose existence is truly endangered by mass murder.

 

まず、空欄=the conceptであることが分かります(becomeで繋がれているため)。つまり「何かについての概念」となっている単語を選ぶ必要があります。

次に、手がかりとなる接続詞や単語を探します。それはその概念(the concept)を具体的に説明しているものであるはずです。この場合、手がかりは空欄のすぐ後ろにあり、losing its power「力を失う」ことだと分かります。

そして、空欄以降の文章が、「その概念があまりにも多く使われると力を失う」ということを理解できれば十分です。ここまで考えから、初めて選択肢を確認します。一例ですが、選択肢は以下のような単語が並んでいたとします。

 

  1. conservative
  2. militaristic
  3. domestic
  4. scarce
  5. diluted

 

選択肢の単語の意味は以下のとおりです(すべて基本的な単語です。覚えましょう)。

  1. 保守的な、
  2. 軍国主義の
  3. 国内の
  4. 乏しい
  5. 弱くなる

 

すると「力を失う」に近いのはEのdilutedですね。これが正解です。

ここまでの問題がすらすら理解できれば、問題集でより難しい問題にチャレンジしてもよいと思います。もし間違えてしまったら、何故・どこで間違えたのか必ず確認してください。これをしないと、いくら問題演習をしてもスコアに結びつきません。

以下、この問題を間違えてしまった方向けに、私の経験からアドバイスします。正解できた方も、以下の内容をぜひ確認してみてください。

 

正答率を上げるアドバイス

空欄に当てはまる単語をうまく予測できなかった方

「力を失う」という意味の単語が入ると解釈できなかった方は、おそらくですが読解力不足です。文の構造は理解できたでしょうか?That節以降、when X, Y, Mと文章が並んでいて、ZはYにかかる修飾文(Modifier)ですから、意味としてY = Mとなります。

 

単語は正しく予測できたが、誤った選択肢(A・B・C)を選んでしまった方

あまりこれに当てはまる方を射ないかと思いますが、この場合は単語力不足だと思われます。すべて基本的な単語ですので、意味を覚えておきましょう。

ただGREの単語は難解なので、当然意味の分からない単語が選択肢にある場合が多いです。そのような時のテクニックを以下に紹介します。

 

 選択肢の意味がわからない時

もし単語が「ポジティブ」か「ネガティブ」が推測できれば、正解できる確率は上がります。

「力を失う」はネガティブな内容ですね。ですから、正解の選択肢もネガティブな意味の単語でないといけません。選択肢を見ると、A・B・Cの単語はネガティブともポジティブともとらえられない単語です(言ってしまえば、事実を説明するようなニュートラルな単語です)。

 

一方、DとEはネガティブな意味を持つ単語ですから、このどちらかが正解だと判断できます。

ただ「選択肢が1つだけネガティブで残りは全部ポジティブ」という、このテクニックだけで正解を特定できるような簡単な問題はめったに出ません。どうしても単語の意味が分からなかった時の最後のあがきとしてのテクニックです。

 

単語は正しく予測できたが、誤った選択肢(D)を選んでしまった方

私もよく間違えたパターンですが、②で挙げたコツを悪い方向に使ってしまい、「scarceもdilutedも何かが少ないネガティブな状態を表す」と思ってしまうケースです。

大まかに言ってしまえば、scarce = rare, diluted = dwindleですから、全く違う概念です。

ネイティブから見たらおそらく笑われてしまいそうなミスなのですが、これが自分が間違えるパターンだと気づいてからは得点が上がりました。このように、自分の間違え方を自己発見することが大事です(このようなことは当然ながら参考書は教えてくれないので)。

 

まとめの練習問題 〜俺の屍を越えていけ〜

では最後の練習問題です!

Usually, a cyclone lasts for about an hour, but under certain circumstances the storm may ________, becoming even fiercer, for as long as eight hours.

  1. endure
  2. abate
  3. budge
  4. rage
  5. dissipate

A cyclone lasts X, but the storm may (be) Y, Mという逆説の文構造ですから、XとYは逆の内容でないといけません。「通常1時間続く」のですが、ある状況下では「8時間もの間続く」ということですから、「長さの対比」だと分かります。というわけで、答えはAとなります。

一番つらいのが、GRE対策を始めたばかりの時期に、間違った解き方(選択肢を先に見てしまう)で問題を解くことに慣れてしまい、いつまでたっても点数が上がらないというパターンですので、これをお読みいただいた方は是非私の失敗を参考にして、高得点を取ってください。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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