




「GREの単語帳を開いて、あまりの難しさに絶望した…」
「帰国子女でもない純ジャパの自分が、ネイティブ向けのこの試験で点数を取れる日が来るのだろうか?」
海外大学院を目指してGREの勉強を始めた方の多くが、最初にぶつかるのがこの「Verbal(言語セクション)の壁」です。
しかし、安心してください。純ジャパ(海外経験なし)であっても、短期間で目標スコアをクリアすることは十分に可能です。
なぜなら、GRE Verbalは単なる「暗記テスト」ではなく、「論理パズル」だからです。
この記事では、純ドメからNYU(ニューヨーク大学)への進学を果たした筆者が、自身の体験をもとに「語彙力の壁」を突破し高得点を勝ち取るための完全戦略を公開します。
Text Completion(穴埋め)、Sentence Equivalence(同義語選択)、Reading Comprehension(長文読解)という3つの問題形式ごとの「具体的な解き方のコツ」から「おすすめの参考書」まで、この記事一つでGRE Verbal対策のすべてが網羅できます。
圧倒的な単語量に心が折れそうになっている方へ。闇雲な暗記をやめて、今日から「戦略的な対策」に切り替えましょう!
TOEFL102・GRE320。純ドメ(海外経験なし)から夢の海外留学を達成。現在はNYU(ニューヨーク大学)で数理ファイナンスを専攻。
- 💡 結論:GREは「暗記テスト」ではなく「論理パズル」
- 難解な単語の羅列に絶望する必要はありません。頻出の500〜1000語だけを固め、あとは「解き方のロジック」で勝負するのが純ジャパの鉄則です。
- 🎯 穴埋め(TC/SE)のコツは「選択肢を先に見ない」:
- 選択肢を見ると巧妙なダミーに引っかかります。まずは接続詞などの「トリガーワード」を探し、自力で空欄の意味を予測してから選択肢を選びましょう。
- 📖 長文読解(RC)は「手抜き」で最大の得点源に:
- 一言一句和訳するのはNG。文章の骨格だけを掴み、allやonlyなどの「極端な言葉を含む選択肢」を機械的に排除する(消去法)ことで正答率は劇的に上がります。
- 🧠 勉強法は「量より質」の徹底分析:
- 大量に解くより「なぜ自分はこのダミー選択肢に騙されたのか?」を言語化する復習が命。通勤や隙間時間を活用し、毎日少しずつロジックに触れるのが近道です。
詳しくは記事本編で徹底解説!👇
目次
はじめに:GRE Verbalで心が折れそうな純ジャパへ
GREの単語帳を初めて開いた日、見たこともない英単語の羅列に「こんなの絶対無理だ」と絶望しませんでしたか?
私自身、純ジャパとしてGREの勉強を始めた当初は、あまりの難易度に何度も心が折れかけました。
しかし、正しい戦略さえ知っていれば、ネイティブのような語彙力がなくても十分に戦えます。まずは、GREに対する「誤解」を解くところから始めましょう。
GREは難解な単語テスト?その誤解と真実
結論から言います。GREは「難解な単語をどれだけ知っているか」を競う暗記テストではありません。文脈から論理的な展開を読み解く「パズル」です。
たしかに、Verbalセクションにはネイティブでさえ日常で使わないような単語が登場します。
しかし、現在の新形式(合計約41分・27問)の試験本番において、選択肢に並んだり読解のキーとなるような「GRE特有の英単語」は、テスト全体でだいたい100〜150語程度にすぎません。
さらにそのうちの約半分は、TOEFLレベルの基礎単語をしっかり固めていれば対応できるものです。
つまり、何千語というマニアックな単語を辞書のように暗記する必要はありません。
「GRE頻出の500〜1000語」に絞って単語帳を1冊マスターし、あとは問題の「解き方のロジック」を身につける。これが、純ジャパがVerbalを攻略するための最も効率的な真実です。
「どうやってそんなマニアックな単語を覚えるの?」と不安な方は、筆者とは別の純ジャパ先輩が実践したGREの英単語を最短で暗記する6つのコツの記事もぜひ参考にしてください。
まずは何から始めるべきか?(TOEFL80点未満の場合の戦略など)
では、具体的に今日から何をすべきか。それはあなたの現在の英語力(TOEFLのスコア)によって明確に分かれます。
- 【TOEFL 80点未満の方】
絶対に、まだGREの対策(単語帳や問題集)には手を出さないでください。基礎的な単語力がない状態でGREの文章を読んでも、文脈すら掴めずただ苦痛なだけです。まずはTOEFLの単語帳を完璧にし、基礎固めに専念してください。 - 【TOEFL 90〜100点以上の方】
基礎力は十分ですが、それでもGREの単語は別次元です。まずはKaplanなどの「500〜1000語程度のGRE専用単語カード(アプリ)」を1つ選び、最優先で終わらせてください。単語のインプットが終わるまで、本格的な問題演習には入らなくて大丈夫です。
GRE対策に「1週間で劇的に伸びる」といった魔法はありません。
結果が出るまでには早くても1ヶ月、通常は3〜6ヶ月の期間が必要です。焦らず、まずは自分の足元(単語力のベース)を固める作業から始めてください。
純ジャパ筆者が結果を出した「日々の勉強法・隙間時間の活用」
単語の基礎が入ったら、いよいよ問題演習に入ります。ここで多くの人がやりがちな失敗が「休日に8〜10時間、机に座ってまとめて問題を解く」という勉強法です。
GREは集中力を極端に消耗する試験です。休日のまとめどりよりも、「毎日10~30分でも良いので必ず問題を解き、解説を読む」習慣をつけてください。
GREの素晴らしいところは、1問解いて解説を確認するまでに「5〜10分」しかかからない点です。私はこの特徴を活かし、以下のように徹底して隙間時間を活用しました。
- 通勤電車の中(15分):単語カードの復習
- 昼休み(10分):Text Completion(穴埋め)を2問解いて解説を読む
- 寝る前(20分):Reading Comprehension(長文)を1パッセージ解く
ここで最も重要なのは「量より質」です。
正解したかどうかよりも、「なぜ自分がその選択肢に引っかかったのか?」「正解にたどり着くための『接続詞』や『キーワード』を見落としていなかったか?」というロジックの振り返りに時間をかけてください。
この「隙間時間の演習」と「徹底したミスの分析」の繰り返しこそが、純ジャパの私がVerbalの壁を越えられた最大の理由です。


GRE Verbalの問題構成と全体戦略
各設問の具体的な解き方に入る前に、まずは「敵の全体像」を把握しておきましょう。
ここを理解せずに問題集を解き始めるのは、地図を持たずに森に入るようなものです。
Verbalセクションの構成(TC, SE, RCの割合)
GREのVerbalセクションは、大きく分けて以下の3つの問題形式で構成されています。
現在の新形式テスト(Section1: 12問/18分、Section2: 15問/23分の合計27問)において、全体の出題割合はおおよそ「単語・文脈補完系(TC・SE)が半分、長文読解(RC)が半分」です。
※テスト全体の時間配分やスコアの算出方法(アダプティブ方式)については、GRE対策完全ガイド(テスト概要とスコアの決まり方)をご覧ください。
- Text Completion(TC): 1〜3つの空欄に当てはまる単語を選ぶ問題。
- Sentence Equivalence(SE): 1つの空欄に対し、文意が同じになる単語を「2つ」選ぶ問題。
- Reading Comprehension(RC): 数段落の学術的な長文を読み、内容に関する質問に答える問題。
ここで純ジャパが知っておくべき残酷な事実があります。それは、TCとSEは「選択肢の単語の意味を知らなければ、どれだけ時間をかけても絶対に解けない」ということです。
一方で、RC(長文読解)はTOEFLの延長線上にあるため、一部の単語が分からなくても、文脈や論理展開から推測して正解にたどり着けるチャンスが十分にあります。
つまり、本番での時間配分(戦略)の鉄則は、「TCとSEは即答する(分からない単語が並んでいたら潔くランダムクリックで飛ばす)ことで時間を節約し、浮いた時間を最大の得点源であるRCに全振りする」ことになります。
全セクション共通!「量より質」の復習ロジック
単語帳をある程度進め、いざ問題演習を始めた際、絶対にやってはいけない勉強法があります。それは「とにかく新しい問題を大量に解き、丸つけをして終わる」ことです。
GRE Verbalにおいて、このやり方は時間の無駄です。全セクションに共通する最大の戦略は「量より質」を極めること。100問を1回ずつ解くより、質の高い30問を3回ずつ解いてください。
具体的には、間違えた問題に対して、以下のレベルまで「ミスの原因」を言語化して復習します。
「あー、この選択肢の単語の意味を知らなかったから間違えたのか。覚えておこう。次!」
【正しい復習ロジック】
「なぜ自分はこの不正解のダミー選択肢を選んでしまったのか?」
「空欄の直前にある『Although(〜であるにもかかわらず)』という逆接のトリガーワードを見落としていたせいで、文脈を真逆に捉えていたからだ」
「解説にある『正解にたどり着くための論理展開』を、今、自分は自力で最初から説明できるか?」
GREの問題は、ETS(運営機関)によって極めて精巧な「論理パズル」として作られています。
「なんとなく」で正解できた問題や、ミスの根本原因を放置した問題は、本番で少し形を変えられただけで確実に間違えます。
最初はストップウォッチで時間を計る必要はありません。
解説に書いてある「正答へのロジック」を完全に自分のものにし、人に論理立てて説明できるようになるまで、同じ問題をしゃぶり尽くしてください。


【設問別】Text Completion(穴埋め問題)の解き方
Text Completion(以下、TC)は、1〜3つの空欄がある短い文章に対し、文意が通るように最も適切な単語を選択する問題です。
TCは単語ではなく「文脈補完」のテスト
多くの純ジャパが陥る罠が、「TC=単語を知っているかどうかのテスト」だと思い込んでしまうことです。しかし、それは大きな誤解です。
TCは「文脈から論理的に予測し、空欄を補完するテスト」です。
たとえ選択肢の単語の意味をすべて知っていたとしても、文脈を正しく読み取れていなければ、確実に不正解になるように作られています。
逆に言えば、選択肢の中に知らない単語がいくつかあっても、文の論理構造さえ掴めていれば、消去法で正解にたどり着くことが十分に可能なのです。
【例題解説】正答率を上げる「選択肢を見ない」コツ
TCの正答率を上げるための最大のコツ。それは「最初に選択肢を絶対に隠す(見ない)こと」です。
選択肢を先に見ると、「自分が意味を知っている単語を、無理やり文脈に当てはめようとする」という先入観が生まれ、ETS(テスト作成機関)が巧妙に用意した「意味は通るがベストではない」トラップの選択肢にまんまとはまってしまいます。
具体的な解き方のステップを、例題を使って解説します。
Of all the books I read, his novels are ________; he uses a long circumlocution when a direct coupling of a simple subject and verb would be best.
A. mysterious(不思議な)
B. prolix(冗長な)
C. pedestrian(退屈な)
D. succinct(簡潔な)
E. vapid(無味乾燥な)
【ステップ1:選択肢を隠して、文脈から空欄を予測する】
セミコロン(;)以降の文章を読むと、「シンプルな主語と動詞で済むところを、彼は長く回りくどい表現(circumlocution)を使っている」と書かれています。
つまり、空欄には「回りくどい」「長ったらしい」といった意味の言葉が入るはずだと、自分の頭で能動的に予測します。
【ステップ2:予測した意味に最も近い選択肢を選ぶ】
ここで初めて選択肢を見ます。「回りくどい」に近いのは「B. prolix(冗長な)」です。
もし最初に選択肢を見てしまうと、「回りくどい文章だから、きっと退屈(C. pedestrian)に違いない」と勝手な深読みをしてしまい、不正解を選んでしまうのです。
TCでは自分の主観を挟まず、「最も直接的に文脈に合致する単語」を選ぶのが鉄則です。
キーワードと接続詞(トリガーワード)の探し方
空欄を正しく予測するためには、文章中の「キーワード」と、文の方向性を決める「トリガーワード(接続詞)」を見つけるスキルが必須です。
- キーワード: 空欄のヒントとなる具体的な描写や名詞。(上記の例では “long circumlocution”)
- トリガーワード: 文の論理展開(順接か逆接か)を示すサイン。
特に重要なのが「トリガーワード」です。これが順接か逆接かによって、空欄に入る単語の意味は180度変わります。
- 逆接のトリガー(Although, Despite, Paradoxically など): 前半と後半で意味が反転する。空欄にはキーワードの「反対語」が入る。
- 順接・因果のトリガー(Because, Therefore、セミコロンなど): 前半と後半が同じ方向を向く。空欄にはキーワードの「類義語」が入る。
TCを解く際は、漫然と英文を読むのではなく、「トリガーワードはどこだ?」「キーワードはどれだ?」と犯人探しをするような感覚で文章にアプローチしてください。
これが習慣になれば、TCのスコアは驚くほど安定します。
【設問別】Sentence Equivalence(同義語選択)の解き方
Sentence Equivalence(以下、SE)は、1つの空欄に対して「文意が同じになる単語を2つ」選ぶ問題です。
部分点はなく、2つとも正解して初めて得点になります。
SE対策は「語彙力」と「類義語のペア探し」が命
SEの最大の特徴は、6つの選択肢の中から「同義語(類義語)のペア」を見つける必要がある点です。
TC(穴埋め)と似ていますが、SEでは「文脈に合うこと」と「選んだ2つの単語が同じ意味を作ること」の2つの条件を同時に満たさなければなりません。
そのため、全セクションの中で最もストレートに「語彙力」が問われます。
しかし、知らない単語が並んでいても諦めないでください。
6つの選択肢はランダムに並んでいるわけではなく、大抵の場合「正解のペア1組」「不正解のダミーペア1組」「ペアにならない単独の単語2つ」といった構成で作られています。
そのため、「この単語とあの単語は類義語だからペアだな」と推測する力があれば、消去法で正解率をグッと上げることができます。
【例題解説】ダミーの選択肢に騙されないコツ
SEを解く際も、TCと同様に「最初に選択肢を見ず、文脈から空欄を予測する」ことが絶対の基本です。
最初から選択肢を見てしまうと、ETSが巧妙に仕掛けた「ダミーペアの罠」にハマってしまいます。実際の例題で確認しましょう。
Brushing aside the age-long history of the agile Russian military establishment, self-proclaimed war historians pontificate that America’s recent infusions of army and arsenal would lead to _________ victory.
A. an ephemeral(つかの間の)
B. a momentous(重大な)
C. a transient(一時的な)
D. an expeditious(迅速な)
E. an inscrutable(不可解な)
F. a meteoric(流星のような、急速な)
【ステップ1:キーワードから空欄を予測する】
文の前半で、ロシア軍が「agile(機敏な、迅速な)」歴史を持っていると述べています。
そして後半では、アメリカの軍事力投入も同様に「agileな勝利」を導くだろう、という文脈が読み取れます。
つまり、空欄には「機敏な」「迅速な」という意味が入ると自分の頭で予測します。
【ステップ2:選択肢から予測に合うペアを探す】
ここで初めて選択肢を見ます。「迅速な」という意味のペアを作れるのは「D. expeditious」と「F. meteoric」です。これが正解になります。
【注意:ダミーペアの罠】
この問題の恐ろしいところは、選択肢の中に「A. ephemeral」と「C. transient」という「一時的な」を意味する完璧な類義語ペアが仕掛けられている点です。
もしあなたが最初に選択肢を見て、「あ、AとCは同じ意味のペアだ!ラッキー!」と飛びついてしまうと、文脈を無視したまま不正解を選ばされることになります。
ETSは、文脈を読まずに単語のペア合わせだけで解こうとする受験者を、この「ダミーペア」で確実に落としにきます。
SEを解くときは、必ず「文脈からの予測」を先に行い、その後に「予測に合致するペアを探す」という順番を徹底してください。


【設問別】Reading Comprehension(長文読解)の解き方
Reading Comprehension(以下、RC)は、数段落にわたる学術的な長文を読み解くセクションです。
純ジャパの多くが長文に強い苦手意識を持ちますが、GREにおいてRCこそが私たちの「最大の得点源(オアシス)」になります。
RCを「最大の得点源」にすべき4つの理由
なぜ、単語問題(TC/SE)よりも長文読解(RC)で点を稼ぐべきなのでしょうか?それには明確な理由があります。
- Verbal全体の50%を占めるから: 配点が最も大きく、ここを捨てるとスコアは絶対に伸びません。
- 「要旨」が分かれば解ける問題が多いから: マニアックな単語の意味が分からなくても、段落ごとの「メインアイデア」さえ掴めば正解できる問題が多数あります。
- 出題トピックが偏っているから: 科学、歴史、政治、文学などに限定されており、過去問をこなせば「GRE特有の文章のクセ」にすぐ慣れることができます。
- 「正解のパターン」が決まっているから: 単語問題のように「知らなければ終わり」ではなく、論理的な消去法が通用します。
パッセージの読み方とメモ取り(記号化)のコツ
RCで時間が足りなくなる人の典型的なパターンは、「一言一句、すべてを完璧に和訳しようとする」ことです。
GREの長文はわざと難解な構文で作られているため、この読み方では確実にタイムオーバーになります。
【読解の鉄則:ディテールより構造を追う】
まず、「第1段落」と「各段落の最初の1文」に全集中してください。ここに筆者の主張(メインアイデア)が隠されています。細かなデータや具体例の羅列は、「ここは具体例のパートだな」と把握するだけで、深追いせずにサッと流し読みします。
【メモ取りは「記号」だけで十分】
長文を読む際、段落ごとに簡単なメモを取ることを強くお勧めします。
「メモを取る時間がもったいない」と思うかもしれませんが、設問を解く際に「あれ、どこに書いてあったっけ?」とパッセージ全体を読み返すタイムロスを防ぐための「最高の投資」です。
メモは、自分が分かれば十分です。文字を書くのではなく、記号化しましょう。
- 筆者のポジティブな意見 = 「+」
- 反対意見やネガティブな事実 = 「-」
- 対立構造 = 「A vs B」
これだけスクラッチペーパーにメモしておけば、設問を見た瞬間に「あ、これはマイナスの話だから第2段落を探せばいいな」と瞬時にアタリをつけることができます。
【例題解説】極端な選択肢を排除するロジック
RCの選択肢(5択)には、ETSが好んで使う「不正解のトラップ(ダミー)」の明確なルールがあります。
このルールを知っているだけで、英文を深く読まなくても選択肢を2〜3個に絞り込めます。
① 絶対的な言葉(Extreme words)が入っている
「all(すべて)」「only(〜だけ)」「never(絶対にない)」「must(必ず〜すべき)」「always(常に)」などの言葉が含まれる選択肢は、99%ダミーです。学術的な文章において、例外を認めない絶対的な主張が正解になることはほぼありません。
② 一般常識としては正しいが、本文に書かれていない
「地球温暖化は防ぐべきだ」など、世間一般では正しい(思わず選びたくなる)内容でも、本文のパッセージで言及されていなければ絶対に選んではいけません。正解の根拠は「100%パッセージの中」にあります。
③ 差別的・攻撃的な内容
GREは世界中の人が受けるテストです。「特定の国や性別、職業を不当に貶める」ような選択肢は、倫理的な観点から絶対に正解になりません。
【実践例】
本文:「一部の科学者は、この新薬が効果を持つ可能性を示唆している」
設問:筆者の主張として推測できるものはどれか?
×選択肢A:「すべての科学者が新薬の効果を認めている」(allがあるため即排除)
×選択肢B:「この新薬は絶対に副作用を引き起こさない」(絶対的なニュアンスがあるため排除)
このように、まずは選択肢に含まれる「強すぎる言葉」を探して機械的に排除し、残った選択肢の中から「本文の言い換え(パラフレーズ)」になっているものを探すのが、RC攻略の最短ルートです。


おすすめの参考書と教材(王道ルート)
GRE対策は、教材選びで迷っている時間すらもったいないです。
私が実際に使用し、「純ジャパが最短で結果を出すための王道ルート」として確信している4つの教材を、使う順番に沿って紹介します。
基礎固め:GRE Vocabulary Flashcards (Kaplan)
TOEFLの単語帳を終え、いざGREの単語を覚える際の最初の1冊として最適です。
収録語数は約500語と、数千語が載っている分厚い単語帳に比べると少なく感じますが、それが最大のメリットです。純ジャパがいきなり分厚い単語帳に手を出すと、ほぼ確実に挫折します。
まずはこの500語を、反射的に意味(ポジティブかネガティブかだけでも)が言えるレベルまで叩き込んでください。
これだけでも、本番で「選択肢がすべて宇宙語に見える」という絶望的な状況は回避できます。
問題演習:Magoosh(マグーシュ)
単語の基礎が入ったら、問題演習のメインは「Magoosh」一択です。
Magooshはオンラインの学習プラットフォームで、有料ですが絶対に投資する価値があります。
最大の魅力は「スマホアプリの使いやすさ」と「解説の質の高さ」です。
前述した「通勤電車や昼休みの10分で問題を解く」という隙間時間学習にこれほど適したツールはありません。
また、間違えた問題には必ず論理的な解説動画(英語)がついているため、「なんとなく」で終わらせず、正解へのロジックを腹に落とすことができます。
長文対策:英語記事(Economistなど)の多読
もし本番まで3ヶ月〜半年の猶予があるなら、日々の生活に「アカデミックな英語記事の多読」を組み込んでください。
具体的には、『The Economist』『Harvard Business Review』『Scientific American』などです。
「毎日こんなお堅い記事を読むのは退屈だ」と思うかもしれませんが、GRE本番のReading Comprehension(長文読解)の画面に表示されるのは、まさにこのレベル・この文体の文章です。
自分で探すのが面倒な方は、毎日良質な英文記事をピックアップしてくれる『Arts & Letters Daily』をブックマークしておくことをお勧めします。本番の堅苦しいトーンに慣れるための「素振り」として最適です。
最終仕上げ:絶対必須の「Official Guide(OG)」
最後に紹介するのが、テスト運営機関であるETSが出版している公式問題集(OG)です。これは絶対に購入してください。
ただし、「使うタイミング」に要注意です。ここで、私の痛恨の失敗談を共有します。
私はMagooshが使いやすかったため、毎日Magooshだけで演習を繰り返し、公式問題集をあまり解かずに本番に臨みました。
すると試験中、「あれ?なんかいつも解いてる問題と傾向やトーンが微妙に違うぞ…?」と違和感を覚え、自信をなくしてパニックになってしまったのです。
Magooshは非常に優秀なツールですが、やはり「本家ETSが作る問題の独特のクセ」とは微妙な違いがあります。
公式問題集は、学習の初期にすべて解き切ってしまうのではなく、基礎が固まった後の「本番のクセのチューニング」として必ず使ってください。
特に、巻末にある模擬試験のセットは、本番直前のリハーサル用として最後まで手をつけずに残しておくのが鉄則です。
まとめ:GREはあくまで通過点。TOEFLやエッセイとのバランスを!
ここまで、GRE Verbalの具体的な対策と解き方のコツを解説してきました。純ジャパにとって、GREの英単語や長文は確かに「高い壁」に感じられるかもしれません。
しかし、最後にお伝えしたいのは、「GREのスコアは、海外大学院留学という大きな目標の『単なる一つの通過点』に過ぎない」ということです。
アメリカや海外のトップ大学院の審査は、日本の大学受験のような一発勝負のテストの点数だけで決まるものではありません。
「なぜそのプログラムで学びたいのか」を伝える情熱的なエッセイ(SoP)、あなたをよく知る教授からの推薦状、そしてコミュニケーションの土台となるTOEFLスコア。これらすべてのパッケージで総合的に評価されます。
- 「GREの単語がどうしても覚えられない…」と落ち込む日があるかもしれません。
- 「模試で点数が下がってしまった…」と焦る日もあるでしょう。
そんな時は、無理に単語帳を睨み続けるのではなく、一度GREから離れてみてください。
エッセイのアイデアを練ったり、TOEFLのリスニングを聞いたり、あるいは志望校のシラバスを読んで留学後の自分を想像してみる。
「他の作業に飽きたら、気分転換にGREのパズルを解く」くらいの心の余裕を持てたとき、結果としてスコアもスッと伸びていくものです。
あなたが今、見慣れない英単語と格闘しているその時間は、間違いなく海外留学という夢につながっています。
この記事が、少しでもあなたのGRE対策の負担を減らし、合格への後押しとなれば幸いです。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!応援しています。














にゃんこ先生、ご担当の方
ご無沙汰しております。TOEFLでお世話になりました、ゆうこです。
GREを独学で4か月勉強し、昨日、初めての試験を受けたところ、
速報値で、Vが147、Qが161でした。(作文は後日結果が出ます)
Vをあと8点、Qをあと4点あげたい、と思っております。
2021年夏からの留学を目指しているので、TOEFL(2019年1月に104点)もGREもまだ期間的に余裕はあるのですが、だからこそ、良い点をとって、気持ちにゆとりをもって良いエッセイを書きたいと思っています。
お忙しいところ恐縮ですが、
・VとQの点数のあげ方
・今後の学習計画
について、アドバイスいただけると幸いです。
ゆうこさん
お久しぶり!GREをチャレンジしているね!
V147は明らかに単語量が足りていないので、まず単語だね。Magooshの単語アプリ(無料)は個人的に一番おすすめ、また、最近日本のiKnowのGRE単語帳も良い評判を聞いている(有料、DMM英会話の会員は無料)。
Qについて、お題を正しく理解できていないのか、そもそも数学自体が苦手なのか、どっちだろう?原因分析にあたって、こちらの記事(GMATだけど言ってることは共通)を参考にしてみてはどうかな?
https://www.path-to-success.net/gmat-math
GREの対策と言えば、わりとシンプルなので、基本、ここの記事でほぼ全て網羅されているよ。https://www.path-to-success.net/?s=gre
時間的に余裕があるということだけど、GREは短期戦で片づけたほうがいいので、あと2ヶ月(長くても3ヶ月)のスパンで考えたらどうかな!
引き続き応援しているよ!頑張ってね!
現在TOEFLが102点の大学生です。まだまだ先の話ですが、大学院留学に挑戦してみたく、英語力のトレーニングも兼ねてGREの学習を始めようとしています。最初はRCの練習と単語暗記を並行しようとしたのですが、こちらのページに載っている英文がなかなか理解できませんでした(単語もRCとはいえなかなか分かりませんでした)。ひとまず単語暗記に全力投球するべきでしょうか。また、TOEFLからGREへの橋渡しになる丁度良いリーディング教材はないでしょうか。解答よろしくお願いします。
返信が遅れてごめん!GREに挑戦するなら、そして今まだ時間に余裕があるなら、まずは 単語+多読 にじっくり取り組むのが一番おすすめだよ。
GREは語彙が圧倒的にハードルになるから、ここを固めるだけで後の学習効率が全然変わる。
加えて、洋書や雑誌記事を多読して「抽象的で長い英文に慣れる」こと。TOEFLで読めるレベルと、GREで求められるレベルにはけっこう差があるからね。
単語力がついて、読解力も鍛えられれば、その後のGRE対策はもちろん、大学院の専門文献にもスムーズに入っていけるはず。1日1時間〜2時間ぐらい読む習慣をつけると良い。
焦らなくて大丈夫。今は基礎体力をつける時期だと思って、じっくり積み上げていこう!
やはり単語なのですね!!では引き続き単語暗記も頑張ろうと思います。長文も、短めのニュース記事から始めてどんどん慣れていけるように心がけます。ありがとうございました!