



海外大学院への進学、特にMBA(経営学修士)を目指す受験生にとって、「GMATとGRE、どちらのテストを選択すべきか」は、合否と準備期間を大きく左右する最初の重要な決断です。
かつては「MBAなら絶対にGMAT、それ以外の大学院や理系・博士課程ならGRE」という明確な棲み分けがありました。
しかし現在では、トップ校を含むほぼすべてのビジネススクールが、MBA出願においてGREスコアをGMATと完全に同等に受け入れています。
さらに、2023年9月22日からはGREのテスト形式が大幅に短縮され、受験生にとっての負担が劇的に軽減されました。
そのため、「GMATの独特なロジックや数学で点数が伸び悩んでいる」という受験生が、戦略的にGREへ切り替えるケースも増えています。
この記事は、これからGRE対策を始める方や、GMATからの転向を考えている方に向けたGRE対策の完全ガイドです。
最新のテスト概要(約2時間の新形式)から、独特なスコア算出方法(アダプティブ方式)、目標スコアの目安、そして「GMATとの難易度比較」まで、あなたがGREの全貌を理解し、最短ルートでスコアメイクするための必須情報を網羅的に解説します!
- 💡 結論:新形式でテスト時間が「約2時間」に半減!
- ダミー問題や長い休憩が廃止され、1時間58分の短期決戦に生まれ変わりました。MBA出願においても、GMATと完全に同等に評価されます。
- 📊 GMATとの決定的な違い(純ジャパ文系の救世主):
- GMATのような「ひねくれた論理パズル」ではなく、素直な問題が中心。数学も基礎レベルで画面上の電卓が使用可能なため、数学が苦手な人にとって強力な選択肢になります。
- ⚠️ 最大の壁は「悪魔的な英単語」:
- ネイティブ向けの学術的な超・難解単語が大量に出題されます。地頭や論理的センスよりも「単語の丸暗記(努力)」でスコアを押し上げたい人に向いています。
- 🎯 スコアの罠「アダプティブ方式」:
- 前半セクションの正答率で、後半の問題難易度とスコアの上限・下限が決まる残酷なシステム。最初のセクションで高得点をもぎ取ることが高得点への絶対条件です。
詳しくは記事本編で徹底解説!👇
目次
GREとは?MBA・海外大学院出願で必要になる試験の基本
GRE(読み方:ジーアールイー)は、TOEFLでおなじみの教育試験サービス(ETS)が実施・運営している、主にアメリカやカナダの大学院に進学するために必要な「共通テスト」です。
TOEFLが「留学生が授業についていける英語力があるか」を測る語学テストであるのに対し、GREは「大学院レベルの学術研究に耐えうる知的能力(論理的思考や分析力)があるか」を測るための学力テストであり、ネイティブの学生も同じ試験を受けます。
GREには、大きく分けて以下の2種類のテストが存在します。
- General Test(一般テスト):論理的思考力、語彙力、基礎的な数学力を測る共通テスト。
- Subject Test(専門科目テスト):物理学、心理学、数学など、特定の専門分野の深い知識を測るテスト。
MBA(経営学修士)や公共政策、教育学をはじめとする、理系の極めて高度な専門研究科以外の出願においては、通常「General Test」のスコアのみが要求されます。
そのため、この記事をはじめ、当サイトの対策記事で「GRE」と呼ぶ場合は、すべてこの「General Test」を指しているものとして解説を進めます。
テスト時間が「約2時間」に半減!(新形式)
これからGREを受験する方にとって、最も朗報と言えるのがテスト時間の短縮です。
2023年9月22日にGREは大幅なリニューアルが行われ、現在のGRE General Testは、約1時間58分で完了する短縮版の形式になっています。
以前の旧形式GREは、合計で約3時間45分にも及ぶ非常に過酷な長丁場でした。
しかも、スコアには一切反映されない「ダミーセクション(研究用問題)」がランダムに混ざっており、受験生はどれが採点される問題か分からないまま、4時間近く極度の集中力と体力を消耗させられていたのです。
しかし、現在の新形式では以下の大きな変更が加えられ、受験生の負担が劇的に軽減されました。
- ダミーセクションの完全廃止:現行形式では、旧形式にあった unscored / research section がなくなりました。
- 問題数の大幅削減:Verbal(英語)とQuantitative(数学)の問題数が約半分に減りました。
- ライティング課題の削減:2つあった作文課題のうち、1つ(Argument)が廃止されました。
- 10分休憩の廃止:テスト全体の時間が2時間を切ったため、途中の長い休憩がなくなり、一気に駆け抜けられるようになりました。
この時間短縮により、働きながら限られた休日や仕事終わりに受験する社会人にとって、GREは体力的なハードルが大きく下がり、より挑戦しやすいテストになったと言えます。
【新形式】GREの試験時間・構成・問題数まとめ
現行のGREは、大きく分けて「ライティング」「英語(Verbal)」「数学(Quantitative)」の3つのパートで構成されており、合計約1時間58分で終了します。
途中の休憩時間はなく、一気に全セクションを解き進める短期決戦型のテストです。
テストの時間配分と順番
最初のライティング(AW)が終わった後、VerbalとQuantitativeが交互に出題されます。順番は「V→Q→V→Q」または「Q→V→Q→V」のどちらかになり、受験者が自分で選ぶことはできません。
| セクション | 問題数 | 試験時間 |
|---|---|---|
| Analytical Writing (ライティング) | 1課題 | 30分 |
| Quantitative Section 1 (数学 前半) | 12問 | 21分 |
| Verbal Section 1 (英語 前半) | 12問 | 18分 |
| Quantitative Section 2 (数学 後半) | 15問 | 26分 |
| Verbal Section 2 (英語 後半) | 15問 | 23分 |
| 合計 | 54問 + 1課題 | 1時間58分(休憩なし) |
※表内のVerbalとQuantitativeの順番は一例です。
Analytical Writing(AWA:分析的ライティング)
テストの一番最初に行われるのが、タイピングによる英作文です。
旧形式では2つの課題を書く必要がありましたが、新形式では「Analyze an Issue(30分)」の1課題のみへと半減し、受験生の負担が大きく減りました。
社会、教育、テクノロジーなどに関する一般的なステートメント(意見)が提示され、それに対して「自分は賛成か反対か、そしてそれはなぜか」を論理的に展開するエッセイを書きます。
出題される可能性のあるお題(Pool of Issue Topics)は、ETSの公式サイトですべて公開されているため、事前に内容に目を通しておくことが可能です。
ライティング(AWA)の具体的な対策方法については、GMAT・GREのAWA(ライティング)対策記事で詳しく解説しています。
Verbal Reasoning(英語:読解と語彙)
純ジャパ受験生にとって最大の壁となるのが、このVerbal(英語)セクションです。
ネイティブの大学院生向けに作られているため、TOEFLとは比べ物にならないほど難解で学術的な「悪魔的な英単語」が次々と登場します。
前半(12問・18分)と後半(15問・23分)の2セクションに分かれており、問題形式は主に以下の3つです。
- Text Completion(空欄補充):短い文章の中に1〜3つの空欄があり、文脈を論理的に読み取って正しい単語を当てはめる問題。
- Sentence Equivalence(同意文完成):1つの空欄に対し、当てはめると「ほぼ同じ意味の文」になるような単語を6つの選択肢から2つ選ぶ問題。単語力だけでなく類義語の知識が問われます。
- Reading Comprehension(長文読解):学術的なパッセージを読み、筆者の主張や文脈の意図を問う問題。
例題(Text Completion):
It is refreshing to read a book about our planet by an author who does not allow facts to be (i)__________ by politics: well aware of the political disputes about the effects of human activities on climate and biodiversity, this author does not permit them to (ii)__________ his comprehensive description of what we know about our biosphere. He emphasizes the enormous gaps in our knowledge, the sparseness of our observations, and the (iii)__________, calling attention to the many aspects of planetary evolution that must be better understood before we can accurately diagnose the condition of our planet.
Sample Question 1 Answers.
| Blank (i) | Blank (ii) | Blank (iii) |
| (A) overshadowed | (D) enhance | (G) plausibility of our hypotheses |
| (B) invalidated | (E) obscure | (H) certainty of our entitlement |
| (C) illuminated | (F) underscore | (I) superficiality of our theories |
例題(Sentence Equivalence):
It was her view that the country’s problems had been _______ by foreign technocrats, so that to ask for such assistance again would be counterproductive.
A ameliorated
B ascertained
C diagnosed
D exacerbated
E overlooked
F worsened
Verbalの具体的な勉強法や、悪魔的な英単語の暗記方法については、純ジャパ向けGRE Verbal対策や、英単語暗記法6つのコツの記事をぜひ参考にしてください。
Quantitative Reasoning(数学)
文系出身者でも比較的得点源にしやすいのが、Quantitative(数学)セクションです。
こちらも前半(12問・21分)と後半(15問・26分)に分かれています。
問われる数学の知識自体は、算数、代数、幾何、データ分析といった「日本の中学校〜高校1年生レベル」です。サイン・コサインや微積分のような高度な数学は出題されません。
例題:Which two of the following numbers have a product that is between –1 and 0? Indicate both of the numbers.
A –20
B –10
C 2 –4
D 3 –2
GMATのMathのような「ひねくれたクイズ」要素は少なく、素直に計算すれば解ける問題が多いのが特徴です。
ただし、問題文はすべて英語(独特の数学用語)で出題されるため、「英語の意味を取り違えてケアレスミスをする」ことだけは避けなければなりません。
Math特有のひっかけや対策ポイントは、GRE Math対策3つのポイントの記事にまとめています。


GREスコアの計算方法と「アダプティブ方式」
GREのスコアメイクにおいて、絶対に知っておかなければならないのが「スコアの算出方法」と「アダプティブ方式」という独特な採点システムです。
この仕組みを理解していないと、いくら英語や数学の実力があっても本番で思わぬ低得点を取ってしまう危険性があります。
スコアは130〜170点で算出される
GREの総合スコアは、「Verbal(英語)」と「Quantitative(数学)」の各セクション130点〜170点(1点刻み)の合計で算出されます。
最低点が130点、最高点が170点なので、総合スコアは「260点〜340点満点」となります。
MBAや大学院の合格体験記などで「GREで320点を取りました」と書かれている場合、それは「VerbalとMathの合計が320点だった」という意味です。
なお、最初のAnalytical Writing(ライティング)だけは別枠での評価となり、0点〜6.0点(0.5点刻み)のスコアで単独で算出されます。
セクション単位で難易度が変わる(アダプティブ方式)
GREを攻略する上で最も重要なのが、「セクション・レベル・アダプティブ方式」と呼ばれる採点システムです。
これは一言で言うと、「前半(セクション1)の正答率によって、後半(セクション2)の難易度と、最終的なスコアの『上限・下限』が決定される」という残酷かつシビアな仕組みです。
具体的にどういうことか、Verbal(英語)を例に見てみましょう。
全員が最初に解く「セクション1(12問)」は、平均的な難易度(Medium)に設定されています。このセクション1で何問正解できたかによって、次に進む「セクション2(15問)」のルートが以下の3つに分岐します。
- 【Easyルート】セクション1でボロボロだった場合:
セクション2は簡単な問題(Easy)ばかりになります。しかし、スコアの上限に強烈なキャップ(蓋)が被せられます。仮にセクション2で全問正解したとしても、最終スコアは「150点前後」までしか伸びません。 - 【Mediumルート】セクション1で半分ほど正解した場合:
セクション2も中程度の難易度(Medium)になり、最終スコアは「145点〜160点前後」のレンジに収まります。 - 【Hardルート】セクション1で高得点(8〜9割以上)を取った場合:
セクション2は非常に難しい問題(Hard)ばかりになります。しかし、スコアの下限が保証(底上げ)されます。仮にセクション2で難しすぎて半分間違えてしまったとしても、ベースが高いので最終スコアは「155点〜170点」の高水準に落ち着きます。
つまり、GREにおいて「セクション1」と「セクション2」の問題は、同じ1問でもスコアへの影響度(価値)が全く違うのです。
GMATは1問ごとに難易度が変わるシステムですが、GREは「セクション単位」で難易度が変わります。
そのため、GREでは「同じセクション内であれば、分からない問題を一旦飛ばして後から戻る(見直す)」ことが可能です。


ズバリ何点必要?GREスコアの目安とGMAT換算
GREのスコアの仕組みが分かったところで、いよいよ「自分は何点を目指せばいいのか」という具体的な目標設定に入りましょう。
GMATと同じく、GREにも明確な「合格最低点」は存在しませんが、過去の合格者のデータから現実的なターゲットラインを割り出すことができます。
大学院・MBA合格に必要なスコア目安
目望するプログラムの難易度によって、必要なスコアは大きく2つの階層に分かれます。
トップスクールを狙う場合(目標:320点〜330点以上)
アメリカのM7をはじめとするトップビジネススクールや、アイビーリーグ等の名門大学院を目指す場合、「総合320点以上」が競争力を持つための最低ライン(足切り突破の目安)となります。
バランスとしては、Verbal 160点、Quantitative 160点の組み合わせがひとつの基準です。
ただし、理系プログラムやMBAの場合は数学的素養がより重視されるため、「Quantitativeで165点〜満点(170点)を取り、Verbalの失点をカバーして総合325点に乗せる」という戦略をとる日本人受験生が多くいます。
中堅校やヨーロッパMBAを狙う場合(目標:310点以上)
全米ランキングで20位〜50位前後の中堅プログラムや、スコアよりも多様性・職務経験を重視するヨーロッパのMBAを志望する場合、「総合310点以上」が一つの安全圏となります。
この場合、Verbalで150点台前半を何とか死守し、Quantitativeで160点前後を確保できれば十分に手が届くスコアです。
GREとGMATのスコア換算
MBA受験生にとって最も気になるのが、「自分が取ったGREのスコアは、ビジネススクール側から見てGMATの何点として評価されるのか?」という点でしょう。
GREを運営するETSは、公式のGRE® Comparison Tool(GMAT換算ツール)を公開しており、多くのビジネススクールのアドミッション(審査官)もこのツールを使って候補者のスコアを比較しています。
以下は、日本人の典型的なスコアバランス(Math高め・Verbal低め)を想定した、GREと旧GMATスコアのおおよその換算目安です。
- GRE 330点(V163 / Q167) ≒ GMAT 旧740点相当
- GRE 325点(V160 / Q165) ≒ GMAT 旧700点相当
- GRE 320点(V155 / Q165) ≒ GMAT 旧650点相当
- GRE 310点(V150 / Q160) ≒ GMAT 旧560点相当
過去の合格体験記などで「GMATで700点が必要」と言われている大学院であれば、GREに転向した場合は「325点」を目標に設定すれば、アドミッションから同等の学力があると評価されます。
GMATの勉強に行き詰まっている場合、公式無料模試でGREの形式を一度体験し、「自分にとってGMATの現行645点(旧700点)と、GREの325点のどちらが早く到達できそうか」を比較・検討することが、非常に有効な出願戦略となります。


GREとGMATはどっちを受けるべき?違いと難易度を比較
MBA出願において、トップ校を含むほぼ全てのビジネススクールがGMATとGREを同等に評価するようになった現在、「どちらのテストが自分の適性に合っているか」を見極めることが合格への最短ルートです。
両者のテストは、求められる能力のベクトルが全く異なります。
それぞれの違いと難易度を比較し、自分がどちらのテストで勝負すべきか判断する材料にしてください。
受験回数・プレッシャーの違い
- GMAT:生涯の受験回数制限なし(年間5回まで)※旧ルールの「生涯8回」は撤廃されました。
- GRE:生涯の受験回数制限なし(年間5回まで)
以前はGMATに「一生のうち8回まで」という厳しい制限がありましたが、現在は両テストともに生涯の受験回数制限は撤廃されています。
ただし、どちらも「1年間に5回まで」という制限は共通しているため、無駄打ちを避けるための計画的な受験が必要です。
Verbal(英語)の難しさ
- 英単語の難易度:GREが圧倒的に難しい
- 論理的思考(ロジック):GMATが圧倒的に難しい
GREのVerbalは、ネイティブでも日常生活で使わないような、学術的でマニアックな英単語(悪魔の単語)が大量に出題されます。
TOEFLで100点を取れる英語力があっても、専用の単語帳を暗記しなければ全く歯が立ちません。一方で、単語さえ暗記してしまえば、文章の構造やロジック自体は素直な問題が多いです。
対してGMATのVerbalは、単語レベルはGREほど難解ではありませんが、短い文章に隠された「論理の飛躍(ロジックの穴)」を突くような、ひねくれたパズル的な思考力が問われます。
単語力ではなく「国語力・論理的思考力」で勝負するテストです。
Quantitative(数学)の難しさ
- 数学の難易度:GMATが圧倒的に難しい
数学の基礎知識(中学〜高校1年レベル)を問う点は共通していますが、問題の質が異なります。
GREの数学は、素直に公式や計算を当てはめれば解ける「王道の数学問題」が中心です。画面上で電卓を使用することも許可されています。
一方、GMATの数学(特にデータインサイトを含む)は、計算力よりも「いかに早く解法(引っ掛け)に気づくか」というクイズ的な要素が強く、電卓の使用も一部しか認められていません。
理系出身者でなければ、GMATの数学で満点近くを安定して取るのは至難の業です。
結論:GREは「純ジャパ文系」の戦略的逃げ道になる!
これらの比較から、以下のようなMBA受験生にとって、GREは強力な「戦略的逃げ道(代替案)」になります。
- GMATのMath(数学)でスコアが伸び悩んでいる文系出身者
- GMATのCR(論理的推論)のひねくれたロジックがどうしても肌に合わない人
- 論理パズルよりも、「英単語の暗記」という努力・根性論でスコアを上げたい人
「MBAといえばGMAT」という固定観念に縛られる必要はありません。
もしGMATを数回受けてもスコアの壁(旧650点〜700点)を越えられない場合は、早めにGREの公式無料模試(POWERPREP)を受け、自分の適性をテストしてみることを強くおすすめします。
テスト選びに迷っている方は、GMATとGREの難易度比較・どっちを受けるべきかをまとめた記事も参考にしてください。


GRE対策のおすすめ参考書と勉強ステップ
「よし、GREを受けよう!」と決めたものの、何から手をつければいいか分からない方に向けて、無駄のない最短ルートの勉強ステップとおすすめ教材を紹介します。
Step1. まずはTOEFL/IELTSで「英語力の土台」を固める
GREはネイティブ向けのテストであるため、「純粋な英語力の不足」をカバーしてくれるような手加減は一切ありません。
基礎的な読解力がないままGREの勉強を始めても、解説すら理解できずに挫折してしまいます。
まずは、TOEFLで95〜100点、あるいはIELTSで7.0程度を獲得するまで、語学テストの勉強に専念してください。
この土台が完成したタイミングでGREの対策に移行するのが、最も効率的な王道ルートです。
Step2. ETS「公式ガイド(Official Guide)」で敵を知る
GREの問題作成機関であるETSは、過去問の権利を厳重に管理しています。
そのため、本番の正確な難易度や問題のクセを知るためには、ETSが出版している「公式ガイド」を解くのが鉄則です。
- The Official Guide to the GRE General Test
まずはこの1冊を購入し、テストの全体像と「自分に何が足りないのか」を肌で感じてください。
ETS公式サイトで無料で受けられるオンライン模試(POWERPREP)も、最初に必ず1回受けて実力を測りましょう。
Step3. Magoosh等で「悪魔的な英単語」を暗記する
GREのVerbal(英語)攻略の9割は「単語の暗記」にかかっていると言っても過言ではありません。
TOEFLレベルの単語帳では全く太刀打ちできないため、GRE専用の単語帳やアプリを使って、数千語レベルのマニアックな英単語をひたすら頭に叩き込みます。
- Magoosh GRE Vocabulary Flashcards(無料アプリ)
- 500 Essential Words (Manhattan Prep)
特にMagooshの無料単語アプリは、世界中のGRE受験生が愛用している神ツールです。通勤時間やスキマ時間は、すべてこの単語暗記に捧げてください。
Step4. Manhattan Prepと中国サイト(KMF)で大量演習
単語のインプットが進んできたら、問題演習でアウトプットの訓練を行います。
市販の教材であれば、本番の難易度に最も近く解説も丁寧な「Manhattan Prep(マンハッタン・プレップ)」のシリーズが圧倒的におすすめです。
そして、費用を抑えて過去問に近いクオリティの問題を大量に解きたい受験生にとって欠かせないのが、中国の無料学習サイト「KMF(考満分)」です。
(※URL:gre.kmf.com/exam)
KMFには、過去に流出したとされる本試験に近い問題や、各社の模試が大量にストックされており、
オンライン上で本番さながらの演習が可能です。TOEFLやGREのアジア圏受験生にとっては「知る人ぞ知る必須ツール」ですので、問題演習のフェーズに入ったらぜひ使い倒してください。
その他、知っておくべきGREの基本情報
最後に、これからGREの受験準備を始めるにあたって押さえておくべき、申し込みや費用の基本情報をまとめます。
申し込み・費用・受験会場
GREの申し込みは、ETSの公式サイトからオンラインで行います。
受験方法は以下の2つから選択できます。
- テストセンター受験:東京(御茶ノ水ソラシティなど)や大阪(中津など)のプロメトリックテストセンター。
- 自宅受験(At Home):自分のパソコンを使い、オンライン監視のもと24時間いつでも受験可能。
受験料は1回220ドルです(※日本から受験する場合)。
テスト日の「4日前」までであれば、予約の変更(手数料として55ドル)やキャンセル(受験料の50%が返金)が可能です。それ以降は全額没収となるため注意してください。
また、テストセンターで受験する場合は、当日の身分証明書として「有効なパスポート」が必須になりますので、期限切れになっていないか必ず確認しましょう。
受験回数の制限と有効期限
先ほどGMATとの比較でも触れた通り、GREには生涯の受験制限はありません。
ただし、短期間での連続受験を防ぐために「21日に1回」かつ「過去12ヶ月間で最大5回まで」というルールが設けられています。
取得したスコアの有効期限はテスト日から5年間です。
GREの試験結果(スコア)はいつ出る?
2023年9月の新形式(時間短縮)への移行に伴い、スコアの通知もよりスピーディーになりました。
テストが終了した直後に、パソコンの画面上で「Verbal」と「Quantitative(数学)」の非公式スコア(Unofficial Score)がすぐに確認できます。
その後、人間の採点官によるチェックが必要なAnalytical Writing(作文)を含めた「公式スコア(Official Score)」は、テスト日からおおよそ「8〜10日後」にETSのマイページ上で確認できるようになります。
公式スコアが比較的早く確認できるため、出願デッドラインから逆算したスケジュールを立てやすくなっています。
まとめ:GREは「単語力」と「戦略」で攻略できる!
この記事では、新形式になったGREのテスト概要やスコアの仕組み、GMATとの比較について解説してきました。
GREは決して簡単なテストではありませんが、GMATのような「才能や地頭の良さ」が問われるひねくれたロジック問題は少なく、「圧倒的な英単語の暗記」と「セクションごとのタイムマネジメント(戦略)」という『努力』で確実にスコアを押し上げることができるテストです。
生涯の受験回数制限もないため、MBA出願においてGMATのスコアメイクに苦しんでいる社会人にとっては、現状を打破する最高の武器になります。
まずは公式模試を解いてみて、あなたに合ったテスト戦略を練り直してみてください。応援しています!












2018年度版または2019年度版のGREオフィシャルはあるのでしょうか?
マンハッタンと別のやつは2019年度版があるのは見つけたのですが。。。。
毎年新しいのでますよね?
GREのOfficial Guideは毎年アップデートされないんだ。現在まで3冊発売されていて、最新のものは上記でも紹介している3rd edition。3rd editionは2ndからアップデートが少ないため、もし2ndを持っていれば3rdは買う必要ないと思う。
数学とVerbalのPractice Questionsに関しては、オフィシャルガイド以外にもっと問題練習がしたい場合に購入しよう。こちらは2nd editionが最新だよ。
いつも大変ためになる情報ありがとうございます。先日初めてTOEFLを受けました。まだスコアは分かりませんが、GREもそろそろ勉強しなくてはと思い調べ始めました。
その中で、「アメリカ大学院留学 Special Package」というのはちらほら見かけるのですがご存知でしょうか。エッセイなどの時間の節約になるのかなとも思いつつ、少し怪しさも感じ悩んでおります。もし何か情報ありましたら教えて頂けますでしょうか。
ご質問ありがとう!私はこのスペシャルパッケージを利用したことがないので、情報というより個人的な意見を述べさせてもらおう。
パッケージに含まれているのは:①GRE verbal(日本語訳付き単語リスト) ②GRE essay(テンプレート) ③推薦状(テンプレート) ④出願理由書(サンプル文章から組合せ) ⑤社会奉仕活動(ネットボランティアに参加)、だよね。これって1万円弱の価値があるだろうか?本当に効果が期待できるのか?を考えてみよう。
GREの単語:日本語ではなく英語で正確に理解しよう。単語帳はMagooshの単語App (GRE Vocabulary Builder)がおすすめ。他にもネットでさまざまな単語帳が無料で共有されている。例えば、 Economistも単語帳を無料で提供している。
GRE作文:テンプレートは私たちの記事を参考にしてみよう。このテンプレートを使いこなせばGREの作文は4点以上取れるはず。
推薦状と出願理由書(PS、個人エッセイ、志望動機書)については、テンプレートやサンプルの組み合わせ的なものは、Admission Officerから見ると一発でアウト(不合格)になるので、きちんと個性をアピールできるように信頼できるコンサルと相談して作成したほうが良い。推薦状やエッセイのサンプルや例文等は私たちが集めて来たものを無料で共有しているよ!
ということで、個人的には、このパッケージは効果がなく、あまり価値のないサービスと思っている。海外留学の皆さんがTOEFL/GREなどの準備で数十万や百万程度かかっている中、1万弱ぐらいの出費は大したものではないから、効果/価値がなくても大した損失ではない、と思って購入している人もいるんじゃない?これはサービス提供者の戦略ではないかと思うよ。最終的な判断は個人に任せるね。
ありがとうございます。確かにそう思います。自分も金銭感覚が麻痺していました。
TOEFLですがお陰様で104点取れました!このサイトのお蔭です。市販の本、TPOとDMM英会話だけで達成できたので大分お金は節約できたのではと思います。GREは使うかまだ未確定なのですが、なるべくお金はかけずに準備だけはしておこうと思います。
TOEFL104点おめでとう!!独学で(しかも一発で!?)100点越えは素晴らしいね。留学を無事に達成できたら、是非勉強法などをここで共有してほしい!
GREも大変だと思うけど、頑張ってね。このサイトでもGREの情報をもっと増やしていけるようにしたいと思っている!
初めまして。
GREは日本語での攻略本が少なく、いつもこちらのサイトで勉強させていただいております。
突然で大変恐縮なのですが、GREの試験について2つご質問があります。勉強法とは少しトピックが異なるご質問なので、もしご存じでしたら教えていただきたく存じます。
①GRE受験後にスコアを出願先の機関(4つまで)へ送ることができるということが公式サイトで明記されているのですが、出願先の機関を入力して指定する際に必要となる情報(学校名や学部名など)はどのようなものがあるかご存じでしょうか?
②新型コロナウイルスの影響を受けて(?)テストセンターではなく自宅で試験を受けられるAt Home Testingというサービスが開始されたのですが、そちらについて近々解説記事を書かれる予定はありますでしょうか?
日本語サイトにてそちらの情報がなく、苦戦しておりまして…
以上2点、お返事をお待ちしております。
ご質問ありがとう。
スコアの送付先は、当日試験が終わったところでパソコンの画面上で選ぶのだけど、
志望校の大学名(一部の大学は専攻別に送付先が違うので専攻名)が分かればOK。
At homeテストに関して、近日中に記事化をするのは難しいかな・・
にゃんこ先生こんにちは!
単語アプリikow!がGRE対策に良いとのことでしたが、
GREやTOEFL含めてコース提供が終わってしまったようです…情報共有でした!
はらさん
情報提供ありがとう〜!
近日中に記事内容もアップデートするね!
また何かお気づきの点があれば、なんでもコメントしてもらえれば助かります!!