海外大学進学を実現した先輩たちのリアルな声を届けるインタビューシリーズ。
今回は、愛知県の公立高校からアメリカの名門州立大学・テキサス大学オースティン校(University of Texas at Austin)に進学したYukiさんにお話を伺いました。
海外大学出願経験者がほぼいない普通科高校から、英語力を磨き、船井情報科学振興財団の奨学金も獲得。そんなYukiさんは、『there is no Magic!!』が提供している並走型出願サポートサービス第二期生でもあります。
現在は情報学とアントレプレナーシップを学びながら、さまざまな課外活動に取り組んでいます。


アメリカの大学を目指した理由:「国公立一択」じゃない選択肢を探した

愛知県名古屋市で生まれ育ちました。
高校も名古屋市内にあって、公立の普通科でした。

海外の高校に行っていた人や帰国子女の人が、毎年一人いるかいないか程度でした。
先生もなんとなく存在は知っていて寛容に受け入れてくれるけど、具体的なやり方は全く分からない、という感じでしたね。

明確なきっかけが、自分の中にあるわけではなかったです。
当時高校一年生ぐらいの時に中国の学生がアメリカに留学して帰ってきて活躍しているということを本で読んで、そういう選択肢もあるのか、と海外も視野に入れ始めました。
そして、自分の高校はほとんどの人が国公立大学に行きますが、そうじゃない選択肢も考えてみたいと思い始めました。CS系やビジネスといった自分の興味を考えると、アメリカの大学もいいなと思いました。
出願に向けた準備
英検2級から、TOEFLを3年かけて30点アップ

高校一年生の最初ぐらいから、少し調べ始めました。
一番最初にやったのは、まずエッセイと英語と成績が必要だということを大まかに把握して、とりあえずTOEFLからやり始めた感じです。

海外に行った経験は全くなかったです。高二でイギリスのケンブリッジに行った時が初めてで、パスポートもその時に取ったぐらいで。
高校入りたての頃は本当に普通の中学生レベルというか、英検2級前後だったと思います。そこから高校三年間で英語スコアメイクを頑張りました。
TOEFLは最初、特にリスニングに苦労して、全体的にさっぱりわからなかったです笑

まず一つは、正しく量をこなすこと。具体的に言うと、単語はテスト系においては絶対必要だったなと思います。リスニングについては、問題量をこなして、どこが聞き取れなかったかをスクリプトで確認することが一番大事だったかなと思います。
スコアの伸びは、最初が70点台ぐらいで、高一の夏から秋にかけて84点ぐらいまで上がりました。そこからさらに二年ぐらいかけて30点ぐらい、一年に10点ぐらいのペースで伸びていって目標の100点台に乗った感じです。
英語の塾は使っていなくて、加入していた並走型サービスでのリスニングとライティングの講座を受けました。
課外活動は「身の回り」から

高校の間は生徒会をやっていて、生徒会長もやっていました。
あとはアプリ開発や天文部。イギリスの海外研修の関係で個人での研究みたいなこともやっていました。
本音を言えば、もう少しやりたかったというか…やってはいたんですけど、成果が目に見える形で出ていなかったので。受験という観点で見たら、大会とか、もう少し外に見えるような成果があるとよかったかなと思っています。アプリ開発も身の回りの人たちと学校のためにやっていた感じだったので、もう少し外に広げてやれたらよかったな、って。
ただ、プログラミングはずっと好きでやっていて、出願でも一番の強みだと思っていたし、続けていきたかったので、CSや情報学系で出しました。

並走型サービスを奨学金出願で活用!

エッセイの添削で、いろんなメンターの人の視点がもらえたことがすごくよかったと思っています。
大学の出願エッセイは、自分の高校のALTの先生がイギリスの大学出身の方でいろいろ教えてもらえたんですけど、奨学金のところはなかなかそういうわけにもいかないので、その点をサポートしてもらえたのは大きかったですね。

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アメリカ大学出願後に、慶應の一般受験を決めた

高校三年生の時はしないつもりだったんですけど、途中で「これはいける」ってなって、出しました。慶應の環境情報の一般入試で、英語と小論文だけで受けられるタイプだったので。
正直なところ、アメリカの大学の方にあまり自信がなかったというか、一校も受からないかもっていう不安が自分の中で結構あって。あと、安宅教授の本がすごく好きだったので、これだったら自信を持って行きたいと思って。
テキサス大学オースティン校での学びと生活
キャンパスの雰囲気と大学の特徴


合格をもらった後に選ぶ時、街の良さが決め手でした。
実際にアメリカに行って見てきたんですけど、今通っている大学が一番印象がよくて。大学自体もそうなんですけど、街が、空港からバスに乗ってダウンタウンに入ってくると、自然の川や森を通ってきた後にハイテクな街が広がってくる感じで、すごくいいなって。
食事や物価もちょうどよいと思いました。

雰囲気はやはりテキサスらしいというか、オレンジと石造りで統一されていて。
キャンパス自体は街の中にあるのでそんな大きくはないんですけど、人が多くてギュッと密度が高い感じですね。

5万人規模のマンモス校——メリットとデメリット

リソースがたくさんあるというか、探せば何かしらあるところは、大規模大学ならではのいい点だと思います。たとえばものづくりのスペースがすごく充実していたり。

悪い部分は、どこに行っても人がいることです。食堂も大きいけど混んでるし、モニターがある部屋も大体人がいるし。特に一年目は寮に住んでいたんですけど、プライベートなスペースが取れなくてかなり苦労しました。
「ランキングはあてにならない」と感じた理由

大学のランキングはあてにならないなっていうのは結構思っていて。
テキサス大学は90%ぐらいがテキサス州の人で、テキサスの高校の上位5%は自動的に合格がもらえる仕組みになっています。そのこともあって、ランキングの数字だけで見るのは違うなと感じるようになりました。
テキサスのご飯は美味しい!食事や文化について

ご飯は結構満足しています。テキサスはアメリカの中で一番ご飯が美味しいんじゃないかと自分では思っていて。
土地柄もあって、メキシコ料理やテクスメックスが多くて種類もあるので、ほとんど毎日メキシコ料理を食べてました。アメリカらしいハンバーガーなどはほぼ食べてないですね。

文化や土地柄の観点だと、テキサスはかなり保守的だと感じることがよくあります。わかってはいたんですけど、実際に来てみると、ちょっと肌に合わないなっていう部分はあって。
たとえばキリスト教の影響がすごく強かったり。留学生もかなり少なくて、日本人なんて自分の学年に4人とかで。それも保守的な土地柄だからかなと思っています。


トップレベルのビジネススクールで学ぶビジネスは、やっぱり面白い!

卒業するのが難しいって聞いていて身構えていたんですけど、今のところ全然問題なくできています。周りを見ていても、基本的にはほぼみんな卒業できると思います。
一年目は半分ぐらいが情報学の入門クラスで、四分の一がビジネス系のマイナー、もう四分の一が必修のガバメントなどのコースでした。
今感じているのは、ビジネスの授業の方がめちゃくちゃ面白いということです。
情報学は入門だし今のところそこまで、っていう感じなんですけど、ビジネスはアメリカでもトップクラスのビジネススクールで、教授やゲストスピーカーがとにかく面白くて、すごく満足しています。

自分でプロジェクトを動かす、大学での課外活動

今やっているのは、日本に住んでいる人と日本の地方を旅行したい人をつなげてガイドとしてやってもらうプロジェクトで、オーバーツーリズムを解決しながらよりローカルな体験を提供しようというものです。
あとはアパートの荷物問題、ロッカーから荷物が溢れてしまったりパッケージルームで探しにくかったりという課題を解決しようというプロジェクトもやっていました。
奨学金で学費の70〜80%をカバー、単位圧縮で早期卒業も狙う

学費は船井の奨学金をいただいていて、だいたい70〜80%ぐらいはカバーできています。
あとは早めに卒業しようと頑張っていて、日本語のテストや日本の高校で勉強した内容のテストを受けて、一年分ぐらいは単位として認めてもらえて。夏に追加で半年分ぐらい取ったりもして、圧縮しています。
今のプランだと2027年の冬に卒業できる予定で、4年換算したら日本の私立大学と同じぐらいのコストかな、という感じです。残りは家族に出してもらっています。
JASSOも合格はしていたんですけど、8校選ぶ仕組みで、その8校の中に合格した大学(UT Austin)が入っていなかったので、最終的にはいただけませんでした。


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最後に:受験に挑戦する人へのメッセージ
Yukiさんのこれからについて

正直、大学院に進むかや、卒業後アメリカに残るかどうかというのは、まだ悩んでいます。ですが、大学の間は、スタートアップにたくさん触れて、近い将来、起業にも挑戦したいです。

受験に挑戦する人へのメッセージ
大学調べと課外活動をもっと早くやっておいた方がいい、というのが一番思うことです。
英語スコア対策は結構早くから始められたけど、課外活動とか大学調べは三年生になってからでは他にもやることがたくさんあるので、もっと早くやっておいた方がいいと思います。
逆に言えば、こまめに詳しい人から情報収集をして、目標に向かってコツコツ計画的に準備していれば、どんな環境からでも海外の大学は目指せると思います。
あとは、自分を追い詰めすぎずに、余裕を持って、というのも大事だなと思います。
特に船井の奨学金に合格してからがプレッシャーでしたね。大学に合格できなかったら奨学金の機会がなくなっちゃうわけで、もし合格しなかったら来年どうしようと考えていなかったので、そういう不安を抱えていました。まだ大学からは合格通知が来ていなくて、周りがみんな受験の追い込みモードになる時に、メンタルがかなり折れてしまって、大変でした。
メンタルヘルスは質の良いエッセイを書くにも大事だと思うので、そこは周りの人にモチベーションをもらったり、好きなことをする時間を確保したりして、ぜひ気をつけてほしいです。









