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アメリカの大学を目指した理由と出願準備

出身は大阪府です。18年間、大阪で育ちましたね。神戸の中高一貫校を卒業しました。

いわゆる”進学校”でした。「ガリ勉が集まってる」って思われがちだけど全然違って、みんな「自分の好き」を突き詰めている。
科学オリンピックの世界大会で金メダルとか、百メートルでインターハイ決勝とか、鉄道模型で全国優勝、レゴ・将棋・囲碁…本当に色んな分野。とにかく地頭が良くて、おもろいことをやっている人が集まっている学校でした。

実はそんなこともないんです。
学年は約220人で、僕の学年で実際に海外大に行ったのは3人。海外大を受験したのも5人。
学校も、海外大出願の知識はあまりなかったけど、『やってほしい』って言ったら協力してくれるっていうスタンスでしたね。
留学を考えたきっかけ

兄二人が海外大に進学していて、それに伴って兄の友人など、身近な人の進路に海外大があったことが大きかったです。
中学1年生から留学フェローシップ等のイベントにも参加していたので、初めから海外大は日本の大学と同じ選択肢の1つとして考えていました。
でも1番の決め手は、生活面でも成長できる環境という点でした。
高2で参加したサマーキャンプでの自己分析で「自分が大きく成長したのは自信が打ち砕かれた時」だと気づき、今後も成長するためには言語や文化の違う高いハードルのある環境に身を置くべきだと考えました。そこで海外大への進学を決断しましたね。

複数の学問を同時に学びたかったからです。
学問は行動経済学に興味があって、一方で中学から勉強していたデザインも続けたかった。アメリカは一つの専攻に絞る必要がないので、自分に合っていると感じました。
海外大学進学に向けた準備

高校3年生の10月まではずっと課外活動をしていました。その後、TOEFLとSATの勉強を始めました。
英会話とか通ってた訳でもなく、英語の勉強を学校以外では特別何もしていなかった状態で初めて受けたTOEFLが85点くらいでした。
そこから勉強を始めて、TOEFLは2ヶ月で98点まで上げました。ただ、そこから行き詰まってしまったので、最後Duolingo English Testに切り替えて、TOEFL約100点相当の130点を取りました。
他の人に比べたら、対策を始めるのがかなり遅かったと思います。
英語のスコアが想像より上がらずに出願ギリギリまでスコアメイクに追われたので、エッセイも本当にギリギリになってしまいました。
なので、他の人にはもっと早めからスコアメイクに取り組むことをオススメしたいですね。

課外活動について

面白そうなものは何でもやってました。
生徒会は中高6年間、高校では生徒会長をやっていました。部活はサッカー部に6年間所属し、最後は副キャプテンを務めました。
また、独学でデザインを勉強していたので、文化祭・体育祭のロゴをつくったり、NPOでデザインを担当したり。
模擬国連は高1で日本代表に選ばれ、その後国際大会入賞。ビジネスコンテストでは全国3位、その流れでアプリ開発に取り組み、高2で全国グランプリを取ることもできました。
海外大出願のためや、実績のためではなく、単純に「おもろい」と思うことを全力でやっていました。どうせやるなら1位取りたいし、負けたくないですしね。

Northwestern Universityへの進学の決め手
進学決定のプロセス|総合大学 vs リベラルアーツカレッジ

アイビーリーグ中心にトップ大学、UCも出願しました。『自分が総合大学よりリベラルアーツカレッジに合ってる可能性もある』と思い、エッセイ本数の少ないリベカレにも出願しました。
最終的に迷ったのは、総合大学のNorthwestern Universityと、リベカレのWilliams College。いずれの大学とも在校生や卒業生に直接お話を伺いました。
Williams Collegeは、大学院がないので、教授と学部生の距離が近く、サポートが手厚く研究にはとても良い環境だと聞きましたが、私は研究志向ではなく、学びたかったデザインのカリキュラムもありませんでした。
一方、Northwestern Universityにはデザインの良いカリキュラムがある上に、大学の規模の大きさが自分に合っていました。
総合大にはプログラム含め、多様な機会が溢れており、「リソースを使い切って物足りなくなる」という心配もありません。だからNorthwestern Universityへの進学を決断しました。

奨学金について

笹川平和財団スカラシップに秋期(予約型)で合格し、大学4年間に渡って支援いただく予定です。
学費・寮費・食費等は原則全てカバーでき、生活費も別で支給されます。保険も含めて基本自己負担はゼロで大学に通うことができています。

Northwestern Universityでの学びと生活
キャンパスの雰囲気と大学の特徴



自分は本当にNorthwestern Universityに満足していますし、全米一の大学だと思っています。
まず一番大きいのは、環境。ミシガン湖があって、キャンパスがとても美しく、かつリソースが豊富なのが気に入っています。

自然は好きだけど自然ばっかりっていうのもちょっと嫌で…という自分にとって、シカゴから近い(30分)けど湖や緑もしっかりあるNorthwestern Universityはピッタリでした。
大学のキャンパスの中にある建物も、モダンな建物もあれば、伝統的な建物もあって、すごくバランスの良い美しい大学。
キャンパス内の設備はアカデミック以外のジムやゲームルームも充実していて、趣味面でも困ることがないですね。

それと、資金力があるという点はやはり大きいです。
例えば、大学内のビジネスコンテストで優勝賞金が10万ドル。このスケールでお金が動いてることは、Northwestern Universityの大きな特徴です。

生徒も、とてもいいですね。適度にチルいし、ガツガツ競争してない。
でも正直、“めっちゃ優秀な生徒ばかり”というわけでもありません。
たとえば、経済の授業での最初のミッドターム。120点満点で、かなりミスをしてしまったときがありました。
最終的な自分の結果は100点くらいで、「全然ダメだ」と思ったら、なんと100人以上いるクラスでトップ5に入っていた、なんてことがありました。
そこはむしろ、海外大生の得意不得意があるのかもしれません。テスト形式で高い点数を取るのは日本の大学生の方が得意だけど、ディスカッションやエッセイ執筆は海外大生の方が得意といった感じで。
周りと比べることなく、常に自分の目標を超えるために努力する必要があると感じましたね。


大学生活のリアル
授業以外の時間は、基本的に図書館等で勉強したり、高校生の時から続けているアプリ開発を進めたりしています。
夕方には息抜きにサッカーをしたり、大きなスクリーンがある部屋を使って友達と映画を観たり、ミシガン湖沿いを夜散歩したりする日もありますね。
パーティーに行くことはほとんどないです。それなら友達とビリヤードをしている方が楽しくて(笑)ハマりすぎて球を打つキュースティックも購入してしまいました。
大学外の友達がシカゴに遊びに来ることもあるので、その時は街に出て遊ぶこともあります。

Northwestern Universityがオススメな人
デザインの授業も含めて、調べれば調べるほど「うわあ、この授業は取りたいな」と思う面白そうな授業がたくさんあります。
自分はアメリカ以外の国への短期留学に興味があったけど、留学をするとその授業を取れなくなっちゃうから、留学を断念しました。…というレベルで、本当にいい大学。
どの学部に入っていても、他の学部の授業を取れます。専攻を変えるのも簡単。そして、全ての分野で、満遍なくレベルが高い。
自分みたいに、この分野一つって決めている訳ではなく、色んな分野を学びたいと思っている人にとって、Northwestern大学は本当にとてもいい大学だと思います。
並走型進学サポートでのメンター経験

これまで3人の受講生を担当してきました。エッセイ添削をすることが多かったけど、自己分析や大学選びから伴走するケースもあります。
受講生とのカウンセリング中は、受講生に書いてもらったマインドマップを問答して深掘ってみたり、一緒にiPadで画面共有しながら書いていったりすることが多いですね。

自分のアドバイスをきっかけに、受講生が彼ら自身の新しい一面に気付けた瞬間はやっぱり嬉しいですね。
海外大に合格することが彼らのゴールではないからこそ、エッセイを書く過程にある自己分析こそが本質だと思っています。
そこで気づいた自分の側面が、受講生が人生を切り拓いていく助けに少しでもなっていたら嬉しいです。


最後に:受験に挑戦する人へのメッセージ
海外大進学が「正しい」というわけでは全くなくて、人それぞれ本当に色々な選択肢があります。
その中で、自分で決められる選択があるのであれば、その時は、自分でとことん考えて、考えて、考え抜いて、最後は思い切って自分が納得できる選択をしてほしいです。
「自分で考える」というのは色んな方法があって、自己分析かもしれないし、周りの人に相談することかもしれない。
でも大事なのは、誰かに言われたからではなくて、自分で責任を持って、自分の手で決めることだと思います。
自分自身そうやって生きてきましたし、これからもそう生きていきたいと考えています。
そしてその先で、もし皆さんとお会いすることがあれば、ぜひ色んなお話ができたらなと思っています。お互い頑張りましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました!












