





留学が決まった、あるいは目指し始めたとき、多くの人が「何を勉強すればいいのか」で止まります。
TOEFLやIELTSの勉強だけで十分なのか、英会話スクールに通うべきなのか。
先に結論を言うと、留学前に身につけるべきなのは単なる英会話力ではなく、「大学で学ぶための英語力」です。
講義を聞き、教科書と論文を読み、エッセイを書き、ディスカッションで意見を言う——この4つの場面から逆算して準備します。
このサイトでは、4技能それぞれについて実体験ベースの詳しい記事を用意してきました。この記事はその全体マップです。
各分野の「核心となる考え方」と「どの記事から始めるべきか」を案内するので、ブックマークして学習の起点にしてください。
純ジャパ代表・英語学習苦労人。海外経験なしから米・バブソン大学MBAに進学。留学準備で10社以上の塾や予備校に通い300万円以上を浪費。同じ失敗を繰り返させないため、成功者の経験を集約したThere is no Magic!!を開設。早稲田大学卒。公認会計士・USCPA。
監修者:ウメンシャン
日中英のトリリンガル・言語オタク。英語圏留学経験なしからIELTS8.0、TOEFL104、GRE322。コロンビア大学・ペンシルバニア大学・ニューヨーク大学・メルボルン大学教育大学院に合格実績を持つ。慶應義塾大学大学院卒。
- 目標は「大学で学ぶための英語」:講義・読書・エッセイ・ディスカッションの4場面から逆算する。
- 経験者の後悔1位はリスニング:「話す」偏重で耳の準備を怠ると、初日の講義で詰む。
- 試験対策と素材学習は両輪:生の英語に触れる時間が、TOEFL/IELTSのスコアも最後に押し上げる。
- 教材より「本物の素材」:ニュース・洋書・Podcast・講義動画。無料の本物素材で基礎体力を作るのがこのサイトの流儀。
目次
留学前の英語準備で知っておきたい3つの前提
具体的な勉強法の前に、準備の設計図を決める3つの前提から。ここを外すと、頑張る方向を間違えます。
「話せない」より「授業についていけない」が本当の壁
留学経験者の「やっておけばよかった」を調べると、圧倒的な1位はリスニング、2位は語彙です。
日常会話はジェスチャーでも乗り切れますが、90分の講義は待ってくれません。
聞き取れないと、ノートが取れない。ノートが取れないと、予習復習が崩れる。この連鎖が、留学初期の一番の苦しさです。
だからこの記事では、リスニングと語彙を優先度の頂点に置きます。
TOEFL・IELTSはゴールではなく土台
まだスコアメイクが必要な段階なら、まず試験対策を優先してください。
必要スコアの目安と勉強法はTOEFL対策ガイドとIELTS対策ガイドで解説しています。
ただし、試験のスコアは「入学許可の条件」であって、「授業についていける保証」ではありません。
そしてもう一つ大事なのは、試験対策と素材学習は対立するものではなく、両輪だということです。
TOEFLやIELTSのリスニング・リーディングで問われるのは、結局のところ生の英語を処理する力。
過去問と単語帳だけの勉強はどこかで頭打ちになり、Podcastや洋書で英語に触れている人が最後にスコアを伸ばします。
つまり、試験対策「以外」にどれだけ英語に触れる時間を作れるかが、スコアアップと留学後の両方に効いてくる。
この記事で扱うのは、その実戦の基礎体力の作り方です。
教材を買い込むより、「本物の素材」で鍛える
留学準備というと教材を揃えたくなりますが、試験対策で待っているのは教材用に加工されていない生の英語です。
幸い、ニュース・洋書・Podcast・大学講義の動画——本物の素材はほぼ無料で無限にあります。
このサイトの各記事は「どの素材を・どう使うか」の実践ガイドとして書いてあるので、この記事から必要な分野に飛んでください。


期間別ロードマップ|いつから何をやるか
理想は1年前からの準備ですが、遅すぎることはありません。今いる地点の行からスタートしてください。
※表は横にスクロールできます。
| 時期 | 最優先 | やること |
|---|---|---|
| 1年前〜 | 土台づくり | 試験対策(TOEFL/IELTS)+単語・文法の土台。文法書と大量の単語暗記はこの時期が一番効く |
| 6ヶ月前〜 | 耳と目の体力 | 多聴(Podcast・オーディオブック)と多読(洋書・ニュース)を毎日の習慣に |
| 3ヶ月前〜 | 話す・書く実戦 | オンライン英会話を週4以上+エッセイの型の練習。発音の優先6音もここで |
| 1ヶ月前〜 | 講義への慣れ | MOOCで現地の講義を先取り視聴+言語交換で対等な会話に慣れる |
リスニング|経験者の後悔1位。多聴と精聴で耳を作る
講義、ディスカッション、事務手続き、友達の雑談——留学生活は、聞き取れて初めてスタートラインです。
リスニングの原則はシンプルで、「精聴で聞ける音を増やし、多聴で体力をつける」の2本立てです。
聞き取れない音声を何時間流してもBGMになるだけなので、「聞く→スクリプトを読む→繰り返し聞く」の精聴で潰しながら、一度理解した素材を通勤や家事の時間に聞き流します。
素材はレベルと目的で選びます。会話の英語はPodcastやドラマ、講義の英語はTEDとMOOCが近道です。
- ネイティブ向けPodcastおすすめ35選:多聴の主戦場。レベル別に番組を選べます。
- 無料オーディオブックサイト8選:「1章を使い切る」精聴の教材に最適。
- TEDで英語学習:講義・プレゼン形式の英語はTOEFL/IELTSと留学後の授業に直結。
- 英語学習YouTube30選:無料で毎日。講師系からVlogまで。
- 海外ドラマ・映画で英語学習:生活英語・スラングはドラマで。アマプラ活用術も。
- MOOCで英語の大学講義35選:入学後の講義を先取りして、専門語彙とノートテイクに慣れる。


リーディング|週100ページの読書量に備える
海外大学では、1つの授業で週に数十ページ、複数の授業を合わせると週100ページ級のリーディングが課されることも珍しくありません。
精読だけでは追いつかない量です。
鍵は多読で「読む体力」を作ること。辞書を引かずに、知っている話・易しいレベルから大量に読み、英語を前から処理する回路を作ります。
そのうえで、論文やニュースで硬い英語に慣れていきます。
- レベル別おすすめ洋書40選:多読の起点。自分のレベルに合う1冊がここで見つかります。
- 英語ニュースサイト30選:時事英語と背景知識を同時に。英字新聞の記事も。
- 英語論文の読み方4つのコツ:大学院志望者は必読。アカデミックリーディングの入口。
- Kindleで英語多読:辞書内蔵で多読が加速。無料洋書100選も。

スピーキング|「沈黙は不在と同じ」に備える
海外大学のディスカッションでは、黙っている人は「いない人」として扱われます。
完璧な英語である必要はありませんが、意見を出せることが参加の条件です。
順番が大事です。①瞬間英作文で「英文を作る回路」を作る → ②オンライン英会話で人に伝える練習 → ③言語交換で対等な関係の会話へ。
いきなり②から入って挫折するのが典型的な失敗です。
オンライン英会話は、受け身のレッスンでは伸びません。
前日にネタを準備し、レッスンは発話に使い、言えなかった表現を回収する——この型は1000回受講した実体験から確立したものです。
- 瞬間英作文のやり方:英文を瞬時に組み立てる基礎体力。すべての前段階。
- オンライン英会話おすすめ比較:目的別の選び方と「効果が出る使い方」。
- DMM英会話1,000回の実践記:失敗と改善のリアルなケーススタディ。
- 言語交換の始め方:教わる関係ではない「対等な英語」の練習場。HelloTalkの使い方も。


ライティング|成績はエッセイで決まる
海外大学の成績の多くは、エッセイとレポートで決まります。
そして英語のアカデミックライティングには、日本の作文とはまったく違う「型」があります。
核心はパラグラフライティングです。主張(Thesis Statement)を最初に置き、1段落1メッセージで、根拠とともに展開する。
この型は才能ではなくルールなので、留学前に覚えてしまえば一生使えます。
書いたら必ず添削を。GrammarlyのようなAIツールで文法エラーを潰す習慣は、留学後のレポート提出でもそのまま役立ちます。
- 英語エッセイの書き方ガイド:パラグラフライティングの型を例文つきで。アカデミックライティングの起点。
- Grammarlyの使い方徹底解説:英文校正ツールの定番。無料版でできること、有料版の価値まで。
単語・文法・発音|3つの土台を先に固める
4技能の伸びを支えるのが、この3つの土台です。逆に言うと、ここが弱いまま4技能の練習をしても、伸びが頭打ちになります。
単語|「1秒で意味が出る」まで鍛える
講義のスピードで英語を処理するには、考えて思い出す単語ではなく、反射で分かる単語が必要です。
大量に触れ、忘れる前提で復習し、思い出すテストを入れる——2万語を覚えた経験に基づく暗記法で解説しています。
会話の自然さを上げたい人は、Phrasal Verbs(句動詞)を。16の基本動詞で表現力が一気に広がります。
文法|試験の採点項目であり、エッセイの骨格
IELTS/TOEFLのスピーキングとライティングには「文法の幅と正確さ」という採点項目があります。
文法固めは遠回りではなく、採点項目への直接投資です。
世界標準の文法書English Grammar in Useを、出願の半年〜1年前に仕込むのがおすすめです。
英語で文法を学ぶこと自体が、留学後の授業の予行演習になります。
発音|発音できない音は、聞き取れない
発音はスピーキングのためだけではありません。自分が出せない音は脳が処理できないため、発音練習はリスニングの土台でもあります。
46音すべてを完璧にする必要はなく、日本人がまず直すべきは6つ。図解・動画つきの発音記事で、優先順位から練習法まで解説しています。


留学前の英語学習のよくある質問
留学前の英語準備はいつから始めるべきですか?
理想は1年前からです。試験対策と単語・文法の土台に半年、多聴・多読の習慣化に3ヶ月、話す・書くの実戦に3ヶ月が目安です。
ただし3ヶ月前からでも、リスニングとスピーキングに集中すれば渡航後の立ち上がりは大きく変わります。
TOEFLやIELTSの対策だけでは不十分ですか?
スコアは入学の条件ですが、授業についていける保証ではありません。
特に講義のリスニング、週100ページ級のリーディング、ディスカッションでの発言は、試験対策だけではカバーしきれないため、本物の素材での練習を並行するのがおすすめです。
英会話スクールに通うべきですか?
必須ではありません。
オンライン英会話(月7,000円前後)で発話量を確保し、無料の素材(Podcast・洋書・MOOC)で耳と目を鍛える方が、コストパフォーマンスは高いです。
大事なのは場所ではなく、毎日の練習量と使い方です。
何から始めればいいか、結局わかりません。
まず単語と多聴です。通勤・通学時間にPodcastかオーディオブックを聞く習慣を今日作り、並行して単語暗記を始めてください。
この2つは何をするにも土台になります。慣れてきたら、この記事のロードマップに沿って広げていきましょう。
留学前英語学習の全記事マップ|目的別に探す
最後に、このサイトの留学前英語学習の全記事を分野別にまとめます。気になる分野を開いて、必要な記事に飛んでください。このページをブックマークしておけば、いつでもここに戻れます。
多読・リーディング(13記事)
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| おすすめ英字新聞7選 | 紙とデジタルの購読ガイド |
| 英語論文の読み方 | 大学院志望者向け |
| Kindle英語学習 | 多読の相棒 |
| Kindle無料洋書100選 | 無料で始める |
| ペンギンリーダーズ | 初心者向けGraded Readers |
| Oxford Bookworms | 初心者向けGraded Readers |
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| 高校生向け洋書8選 | 読解体力づくり |
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多聴・リスニング(10記事)
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| English Grammar in Use | 世界標準の文法書 |
終わりに|完璧な準備より、今日の30分
留学前の英語準備に「完了」はありません。どこまでやっても不安は残りますし、それが普通です。
でも、渡航前に積んだ30分×180日は、現地での半年分の苦労を確実に減らします。
まずはロードマップの自分の位置から、今日の30分を始めてください。
このサイトの記事たちが、その全行程に伴走します。










