Sae
岩手県の高校の理数科出身。海外滞在歴0からの日米併願受験。2022年にArizona State University @Lake Havasuに進学。音楽とアイドル(BTS)とスイーツが大好き。旅行にハマりそう。
大学出願時の英語力・経歴など
出身・経歴
出身は岩手県で、大学卒業までの18年間を岩手で過ごしました。
理数科(インターナショナルスクールやIB校ではない)を卒業しました。
卒業した高校では、1個上の先輩が初めてアメリカの大学に行ったぐらいで、海外大学正規留学は全くメジャーな選択肢ではありませんでした。
自分で先生方とスケジュールを共有したり、Common Applicationの推薦状アップロード等は私も先生方と一緒に行いました。
また、同じ高校から米国大に進学した先輩を始め、学校外で海外大進学経験者や受験生を見つけて頼っていました。特に留学フェローシップでの繋がりはとても大きかったですし、今でも大切な仲間です。
英語試験
米国大学受験では、Duolingo English Testのスコアを提出しました。
基本的に学校で英語は習ったのですが、中学校1年生から高校1年生までは英会話を習っていました。
SATに関して
私は、アメリカの大学に出願するにあたってSATを3回、高校3年生の8月/10月/12月に受験しました。
課外活動について
高校時代の課外活動は、興味があったものをどんどんやっていたのですが、興味や軸のテーマは「医療」でした。特に、メンタルヘルス系の学生団体や、医療に関する問題を大学生と高校生がチームを組んで解決する団体に入っていました。
他にも、高校の時に入っていた吹奏楽部での活動やアンサンブル活動、留学フェローシップで繋がった人の学生団体に入って活動していました。また、高校で課題研究というものがあったのですが、パラボラを使った集音方法について研究していました。
また高校3年生の4月には「数理の翼」という、科学などが好きな中高生が全国から集まって教授の講義を聴いたり自分の興味のあるテーマについてゼミを開いたりするプログラムに参加しました。
出願した大学と奨学金に関して
アメリカの大学の他にも、日本の医学部にも出願しました。一般受験方式で受験したため、共通テストも受験しました。
大学からはもらっていないのですが、Kaplanという会社から1年間限定の$1000の奨学金をいただいています。
アメリカについて
どうしてアメリカを選んだのか
私は医師を目指しているのですが、医師になるためには医学部に行く必要があります。
でも、日本やイギリスやチェコの他の国の医学部は、大学の学部(学士)から医学部に行く必要があります。
一方で、アメリカでは医学という存在は学部の時には無く、4年間で学士号を取得してからさらに4年間メディカルスクール(医学部)に通うことで、医師になることができます。
私は日本や他の国の医学部のように6年間医学だけを学ぶより、他の学問も学んでみたかったため、アメリカの大学を選びました。
私自身精神的に辛かった時期があり、その経験を通して生きる上での心の健康の大切さに気が付きました。そして、命と心どちらも救うことができる人になりたいと思ったことが、心理学に興味を持った最初のきっかけです。
その後数理の翼に参加して、心理学以外にも自分が興味ある分野を深く学んでみたいと思うようになりました。
アリゾナについて
アリゾナはどんな場所ですか?
基本的には砂漠ですね。
アリゾナはすごく広くて、私が通っているレイクハバスキャンパスはLAやカルフォルニアに近いこともあって雪も降らないし暖かいのですが、同じアリゾナでも雪が降る場所もあります。
また、グランドキャニオンはアリゾナ州にあって、レイクハバスキャンパスから車で3時間ぐらいで行くことができます。
少なくとも、レイクハバスキャンパス付近の治安は結構良くて、あまり怖い思いをしたことはありません。
気候について
まず、乾燥しています。そして、夏は45°ぐらいまで暑くなり冬は7°ぐらいまで下がります。
雪や雨がずっと降ることはなく、過ごしやすい気候です。ですが、やはり夏は暑いです。
今住んでいる国に対して、気に入っていることを教えてください!
まず、日本と比べて空気がオープンだからこそ、同調圧力を感じないところが気に入っています。
日本にいた時は、日常生活を送る上で息苦しいな〜と感じることが何度かあったのですが、こっちに来てからそういう息苦しさが無くなりました。
カルチャーショックとして感じたこと
自分でもびっくりしたのですが、実はそんなにカルチャーショックを感じたことがありません。
多分、アメリカのキャンパスや生活に過度な期待をせずに行ったからだと思います。
特に何も意識していなかったのですが、「アメリカってこうなんだろうな〜」という期待や偏見を持たずに行った結果、「あ〜これがアメリカなんだ」や「あ〜こういう感じなんだ」みたいな受け止め方ができました。
でも、大学からバスと飛行機で4時間ぐらいでいけるロサンゼルスに冬休み中行った時に、治安の悪さや日本との違いにカルチャーショックを受けました。
アリゾナ州立大学レイクハバスキャンパスについて
アリゾナ州立大学レイクハバスキャンパスを知ったきっかけ
There is no Magic!!の、アリゾナ州立大学レイクハバスキャンパスについて解説した記事を読んだのが、この大学を知った初めてのきっかけでした。
そのあと、その記事に記載されていたASU日本事務局にメールで連絡をしたところZOOMで話す機会を頂き、出願料が無料だったこともあり出願しました。
どうしてアリゾナ州立大学レイクハバスキャンパスを選んだのか
アメリカの大学受験終了時に、5校の米国大学から合格を頂いていました。
私立の大学からメリットベースの奨学金もいただいていたのですが、その奨学金を考慮してもASUの学費が1番安かったため、ASUへの進学を決めました。
また、日本事務局があるため日本語で質問できたり、受験時からお世話になっているレイクハバスの先輩からASUには留学生がたくさんいると聞いていたため、ASUへの進学を決めました。
大学の良いところについて教えてください!
まず、親切な人が多いです。
大学の友達もそうだし、大学の事務の方や街の人もすごく優しいです。
例えば、Welcome Weekの時に事務の方が「カップラーメンの作り方でもなんでも気軽に聞いてね!」と言ってくださったりします。
また、寮にResidential Advisor (RA)が2〜3人いるのですが、少し遠いスーパーで物を買わなければいけない時に車を出してくださったり部屋について問題があった時は相談に乗ってくれたり、親身になってくれるし頼りになります。
だからこそ、初めてのアメリカ生活で不安だらけだった私にとっては、とても頼りやすくて心強いです。
次に、キャンパスが少ない分生徒も少ないので、友達ができやすいです。例えば、Welcome Weekで自分から話しかけたり、グループワークで一緒になった子と友達になりました。
留学生率がすごく高くて、体感半分以上が留学生です。特に、ロシア・カザフスタン・キルギスタンの留学生が今年度は多いらしいです。
教授との距離も近くて、授業が終わった後に聞きに行くこともできます。また、オフィスアワーを利用したりすると、すごく優しく丁寧に教えてくださいます。
前学期にはASU101という科目の教授のオフィスアワーを利用したのですが、Final(試験)に向けた復習を一問一問一緒に確認してくれました(事前に問題が配られていてその答えを確認した)。
そこそこ長い時間いたということもあり、お茶もいただきました。
アリゾナ州立大学レイクハバスキャンパスのここはちょっと残念ポイント
まず、キャンパスに図書館がない点が少し残念ですね。なので、本はオンラインライブラリーで借りたり読んだり、勉強は大学内の勉強ができるスペースでします。
また、街が小さいことも見方によっては残念かもしれません。電車やバス(シャトルはある)もないので、基本的に移動のために車が必要です。
大きなショッピングモールとかも特になくて、ダウンタウンのフェニックスへ行くにも車で3時間以上かかります。
アリゾナ州立大学レイクハバスキャンパスでの勉強
学部について
私はBachelor of Psychology(心理学)を専攻しています。
合わせて、Pre-medというメディカルスクールへの準備コースもとっています。
このPremedは、メディカルスクールへ行くために必要な単位をまとめて取れるコースで、希望者は誰でもこのGraduate Planを履修することができます。
レイクはバスキャンパスは、基本的にキャンパスが小さくて8つしかコースが開校していません。
受験の時に出願する学部を選びますし、私はメジャーをもう心理学に決めていますが、最初から決める必要はありません。私の友達にもまだメジャーが決まっていない人もいます。
私は、レイクハバスキャンパスに心理学があったから選んだ、というより心理学があるからレイクハバスキャンパスへの出願を決めました。
ASUへ出願するときには、おそらく第二希望まで学部を選択できるのですが、私は神経科学を第二希望で出願しました。
受けている授業やテストについて
今は、生物の授業(実験含める)、歴史、数学、英語、コミュニケーションの授業をとっています。
授業やテストには、ついていけていますね。1学期の最初の方は、英語にすごく圧倒されていたのですが2学期の今はそれがなくなってきました。
最初は、英語を話すことにも英語を聞くことにも慣れていなかったのですが、友達や教授と積極的に話すことによって、段々と慣れてきました。
授業スタイルは、基本的にレクチャーですね。教室に集まって教授の講義を聞く形です。
講義は授業によって講義時間が違いますが、1コマ50分〜1時間15分ぐらいで、ラボ(実験)は2時間半程度です。
テストと課題について
テストは、選択式が多いです。英語の授業でエッセイを提出することもあります。大体各学期2〜3回テストがあって、ファイナルは12月上旬と5月頭にあります。
Practice examやstudy guideをもとに試験勉強をします。
課題は、基本的にはオンライン提出でエッセイやクイズ、グループワーク等の課題が出ます。計画的にやればそこまで大変ではないです。
ですが、課題の形式等は教授の好みによります。オンライン提出がほとんどですが、歴史の課題ではプリントで提出する課題も出ますし、ラボは毎週実験プリントを書いて提出しています。
アメリカで勉強をしてみて、高校と比べて自分の興味のあるクラスを取れるから楽しく勉強できます。
生活について
スケジュール
学校がある日の、1日のスケジュールを教えてください!
7:30 起床・朝ご飯を食べる |
授業に行く |
お昼を食べる |
授業やラボ |
おやつを食べたりしながら休憩 |
課題 |
夕飯 |
課題・お風呂・Youtubeみたり音楽を聞いたりする |
23:00 就寝 |
休日の過ごし方について教えてください!
休日は部屋でゆっくりしたり、たまに友達と遊びに行きます。
近くにロンドンブリッジがあるので、そこに行ったり、ご飯を食べに行ったりしますね。
車を持っていれば、ラスベガスや他の大きな都市に遊びに行く人も多いです。
課外活動について
今は、チェンジメーカーというキャンパス内の学生団体に入っています。
この団体では、地域のボランティア、例えば地域のバルーンフェスティバルやFirst Fridayといったイベントのボランティアをしたりします。
大学生活を過ごしてみて
- 大学生活を過ごしてみて、どんな成長/変化を感じますか?
まず、日本にいる時以上に日本について考えるようになりました。
例えば、友達と政治の話をするときに、自分がいかに日本について知らないかを実感します。だからこそ、もっと自国について学ぶ必要があるなと思うようになりました。
二つ目は、違う国に行く心理的なハードルが下がりましたね。たくさんの国に行って、自分の世界を広げたいと思っています。
留学費用について
年間の学費とその他雑費
アリゾナ州立大学レイクハバスキャンパスの学費と寮費は年間$36000ぐらいです。
他のアメリカの私立大学やASUの他のキャンパスに比べてもレイクハバスキャンパスは安いと思います。
寮費と学費を含めても、他のASUのキャンパスは5万ドルぐらいなのですが、私の通っているレイクハバスキャンパスは3万ドルぐらいです。
教科書も買う必要はあるのですが、先輩方が使い終わった教科書を寄付する棚があって、そこから自由に取ることができます。だから、2学期は教科書を買っていないです。
また、オンラインの教科書を買ったり借りたりする人も多いみたいです
生活費・食費・住居費等の相場感
大学では、ミールプランに入っているので寮のご飯を3食食べています。
前学期はASUの生徒も何人か住んでいるアパートのレストランで食べたりテイクアウトしたりでしたが、今学期はキャンパス内のマーケットでご飯を買う形に変わりました。
キッチンは、寮のコモンキッチンしかないので、あまり料理はしないですね。
他にも、生活に必要なものぐらいしか買わないので、あまり生活費はかからないです。
外食をするとなると、1食最低でも$10ほどかかります。物価は全体的に日本より高めです。ですが、アメリカの大都市ほどは高くないと思います。
受験について
受験方式について
私は、ASUの日本事務局を通して受験しました。
ASU日本事務局の方ととZOOMをして、自分の情報を伝えたり高校の成績証明書を日本事務局の人に転送したら、事務局の方がASUに送ってくれました。
なので、私は受験結果を待つだけでした。エッセイや課外活動も提出する必要はありませんでした。
また、GPAなのですが、ASU独自のGPA計算方法があり、勝手に変換してくれます。そして、そのGPAの点数によって奨学金の額が決まるようです。
私の時は、GPAが3.0以上だったら基本的に合格だと言われていました。ですが、このGPAや出願基準は学部によって違います。
12月の中旬ごろに出願して、私の場合は1月の終わりに結果がきました。
出願ワンポイント
私は12月の中旬に出したのですが、共通テストの時にいつ結果が来るかわからず、少しもやもやしてしまっていました。
なので、日米併願をする人なら、出願の時期をずらした方がいいかもしれません。
あとは、気長に待つことが重要だと思います。また、出願時期によって結果が出るまでの期間が異なると聞きました。
日米併願について
アメリカの大学を受験しようと決めたのは高校3年生の3月で、4月の時点で学校に伝えました。
私は日本の医学部と併願したので、少し特殊な併願スタイルだったかな、と思います。
結果的に日本の大学は不合格でしたが、併願したことに後悔はないので、自分の受験スタイルについてしっかり考えて受験に臨むことが大切だと思います。
最後に
通っている大学は、どんな人におすすめ?
やはりレイクハバスキャンパスは留学生率が高いので、違う国の留学生と関わりたい人におすすめです。
あと、親切な人が多く、サポートも手厚いので、アメリカ初心者の人にもおすすめです。
受験生へのメッセージ
ASUには支え合える同級生、頼れる先輩方、優しい教授やスタッフさんが揃っていて、留学生が多い分小さなコミュニティでもたくさんの刺激をもらえます。
興味ある方はぜひ日本事務局でも私でも気軽にご連絡ください!皆さんにとって後悔のない受験になるよう応援しています!