




高校留学というと、「英語が話せるようになる」「視野が広がる」といったメリットがよく挙げられます。
もちろん、それも高校留学の価値です。
しかし、本当に大きいのは、それまで当たり前だと思っていた生活や考え方が、別の国では当たり前ではないと知ることかもしれません。
家族以外の家で暮らし、異なるルールの学校で学び、自分の考えをうまく伝えられない経験をする。その中で、自分が大切にしたいことや、もっと知りたいことが少しずつ見えてきます。
その気づきを帰国後の行動や進路につなげられれば、高校留学は一度きりの思い出ではなく、大学で学びたいことを考える出発点になります。
この記事では、高校留学の種類・費用・主要制度を比較し、メリットと注意点を整理します。
さらに、ニュージーランドへ約10か月留学した経験をもとに、現地で何を学び、その経験を海外大学進学へどうつなげたのかを紹介します。
この記事の著者:てつ
高校時代に、東京都の「次世代リーダー育成道場」を利用してニュージーランドへ約10か月留学。現地のRongotai Collegeで学び、ホームステイを経験しました。その後、オーストラリアのロイヤルメルボルン工科大学(RMIT University)へ進学しています。
監修者:ウメンシャン
日中英のトリリンガル。英語圏への留学経験がない状態からIELTS 8.0、TOEFL 104、GRE 322を取得。コロンビア大学、ペンシルベニア大学、ニューヨーク大学、メルボルン大学教育大学院などへの合格実績を持つ。慶應義塾大学大学院卒。株式会社MAGEEEK代表として、海外大学・大学院の出願支援や進路設計に携わる。
記事の調査方法
本記事は、文部科学省、トビタテ!留学JAPAN、東京都教育委員会、AFS日本協会、各実施団体などが公表する情報と、著者の高校留学経験をもとに編集しています(2026年8月8日調査)。
制度、費用、応募条件は年度によって変わります。応募時には在籍校へ相談し、利用する制度・団体の最新情報をご確認ください。
- 種類:短期、交換留学、私費留学、卒業目的の進学では、期間と留学後の進路が異なる
- 費用:約1年間の交換留学は150万~300万円、学校を選ぶ私費留学は450万円前後が一つの目安
- 学校との調整:単位認定や進級は自動ではないため、申込前に在籍校へ確認する
- 留学後:経験を「何に出会い、どう考え、次に何をしたか」と整理すると、大学で学びたいことにつながる
目次
高校留学の種類・費用と主要制度を比較
高校留学は、期間、現地で何をしたいか、留学後にどのような進路を考えているか。この3つで選ぶ方法が変わります。
まずは、代表的な4つの方法を比較しましょう。
| やりたいこと | 主な期間 | 費用の目安 | 主な制度・方法 |
| まず海外生活を試したい | 数日~1か月程度 | 行き先・内容により異なる | 学校研修、短期プログラム、トビタテ!留学JAPAN |
| 現地高校と家庭で暮らしたい | 約10~12か月 | 約150万~300万円 | 次世代リーダー育成道場、AFS、YFU、EIL、ロータリー |
| 地域や学校を選びたい | 半年~1年間 | 約300万~500万円 | 私費留学、AFS Global Choiceなど |
| 海外高校の卒業資格を取りたい | 約2~3年以上 | 学校・奨学金により大きく異なる | UWC、Tazaki財団、海外高校への直接進学 |
※費用は代表的な公表例から整理した比較用の目安です。航空券、ビザ、保険、制服、教材、現地活動費などが別途必要になる場合があります。
1年間の高校留学を考えている方へ
外国の高校での学習は、在籍校の校長が教育上有益と認めた場合、最大36単位まで認定できます。
ただし、進級や卒業は在籍校の判断で決まります。プログラムへ申し込む前に、留学・休学の扱い、帰国後の学年、未履修となる必修科目を在籍校へ確認してください。
詳しくは、文部科学省の外国留学時の単位認定に関する説明をご確認ください。
高校生が利用できる主要7制度
同じ約1年間の留学でも、非営利団体の交換留学、自分で計画を作る奨学金、海外高校の卒業資格を目指す進学では、費用に含まれるものも選考方法も変わります。
日本の高校生が利用しやすい主要な制度・プログラムを比較します。
| 制度・プログラム | 種類・主な対象 | 期間・費用/支援 | 募集人数・選考実績 |
| 次世代リーダー育成道場 | 都立高校等の生徒を対象とした交換留学 | 約11か月 受講料80万円+諸経費約70万円 | 2026年度150人以内 応募者数・倍率は非公表 |
| AFS年間派遣 | 非営利団体による交換留学。各国の家庭にホームステイし、現地高校へ通う | 約10か月 145万~250万円 参加費以外に約50万円が必要となる目安 | 国別募集枠の合計は約300人 奨学金枠は約100人 応募者数・倍率は非公表 |
| YFU高校生留学派遣 | 非営利団体による交換留学。ボランティア家庭に滞在し、現地高校へ通う | 1学年間 多くの派遣国で178万~208万円 国別の追加費用あり | 応募者数・派遣人数・倍率は非公表 |
| EIL高校生交換留学 | 非営利団体による交換留学。国によって出発時期や事前語学研修が異なる | 約1学年間 通常の交換留学は国・研修の有無により135万~369万円 学区指定プログラムは最大451万円 | 2027年夏出発は米国100人、カナダ7人、アイルランド10人など 応募者数・倍率は非公表 |
| ロータリー青少年交換 | 地域のロータリー地区・クラブが実施する交換留学。主に15~19歳が対象 | 約1年間 宿泊・食事・学費は原則ロータリー側が負担 航空券、保険、ビザなどは自己負担 | 募集人数・費用・選考は地区ごとに異なる 全国統一の倍率はなし |
| トビタテ!留学JAPAN | 自分で作った留学計画を支援する給付型奨学金。探究、調査、実習、スポーツなども対象 | 14~365日 月額奨学金と留学準備金を支給 | 2026年度700人予定 2025年度は1,886人応募・717人採用 倍率2.63倍 |
| UWC日本協会 | 海外のUWC校で主にIB Diploma取得を目指す2年間の高校進学 | 約2年間 授業料・寮費に奨学金あり 家庭負担は派遣枠と家計状況により異なる | 2026年度17人募集・16人派遣 2026年度は60人応募・16人選抜で倍率3.75倍 |
※制度によって「人数」の意味が異なります。AFSやEILは派遣国ごとの受入枠、トビタテ!留学JAPANは奨学金の採用人数、UWCは海外高校への派遣人数です。応募者数が公表されていない制度については、倍率を推計していません。
※トビタテ!留学JAPANの700人には短期留学も含まれます。2026年度の125日以上のロング留学は、全国枠で20人程度の採用予定です。


私が高校時代に利用したのは、東京都教育委員会の「次世代リーダー育成道場」です。
当時は減免を受け、40万円で約10か月間ニュージーランドへ留学しました。同じ研修生の中には、家庭の状況に応じて、さらに減免を受けている人もいました。
現在は受講料や別途必要な費用が改定されています。私の支払額を現在の費用目安として使わず、応募年度の募集要項を確認してください。
この制度では、現地へ出発する前の研修から、約11か月の留学、帰国後の成果発表までが一つのプログラムになっています。
私の場合も、海外へ行って終わりにせず、留学前から現地で何を学びたいのかを考え、帰国後に経験を振り返る機会がありました。
保護者向け|いつまでに、いくら準備する?
高校留学を検討するとき、保護者にとって最も知りたいのは、「わが家では、いつまでに、いくら用意すればよいのか」ではないでしょうか。
現在公表されているプログラム料金と追加費用から考えると、次の金額が家計上の目安になります。
| 留学のイメージ | 期間 | 家庭で準備したい目安 | 2年間で準備する場合 |
| 公的支援のある交換留学 | 約10~11か月 | 約150万円から | 月約6.3万円 |
| 留学団体による交換留学 | 約10か月 | 約200万~300万円 | 月約8.3万~12.5万円 |
| 学校を選びやすい私費留学 | 約6か月 | 約300万円から | 月約12.5万円 |
| 学校を選びやすい私費留学 | 約1年間 | 約450万~500万円 | 月約18.8万~20.8万円 |
※上記は、代表的な制度・プログラムの公表料金に、案内されている追加費用を加えて丸めた家計計画用の目安です。国、為替、学校、滞在方法によって変わるため、家計計画の出発点として使ってください。
1年間の交換留学は、在籍校との調整や選考、英語力、健康診断、ビザ、受入先の手配があるため、できれば出発の1年半~2年前から準備します。
奨学金へ応募する場合も、採用が決まるまでは家計に入れず、まずは奨学金がなくても負担できる金額を確認してください。
参加費のほかに、パスポート・ビザ・保険などの渡航準備費、制服・教材・通学・学校行事などの学校生活費、予定変更や医療に備える予備費も必要です。
支払時期や分割払いの可否は制度によって異なるため、応募前に募集要項で確認しましょう。


条件が合えば確認したい高校留学制度を見る
AFSとオーストラリア・タスマニア州政府が実施する、授業料を支払って現地高校へ通う学校通学型プログラムです。
交換留学より費用は高くなりますが、応募前に地域や学校の情報を確認しやすく、現地校の成績証明書も取得できます。
2027年派遣の費用は半年262万円、年間428万円で、募集人数は半年・年間を合わせて10人です。
高校1年生から国内語学研修を受け、高校2年生から英国のパブリックスクールで2年間学び、その後、英国大学へ進むことを前提とした給付型奨学金です。
国内語学研修、英国パブリックスクールと大学の学費・寮費、所定の往復旅費などが支援されます。
2026年に決定した第10期留学奨学生は9人でした。応募者数と倍率は公表されていません。
交換留学ではなく、英国高校から英国大学まで原則5年間学ぶ進路のため、本人と家庭の長期的な意思確認が必要です。
地域限定の長期留学奨学金
居住地や在籍校によって利用できる給付型奨学金もあります。
たとえば、秋田県の「わか杉のさと奨学金」には、条件を満たす県内高校生の長期留学費用を全額助成する制度があります。
沖縄県の「りゅうぎん海外留学支援事業」では、条件を満たす高校生に対して、原則380万円を上限とする助成が設けられています。
AFSやEILにも、都道府県、企業、寄付者などが対象を限定した奨学金があります。
地域限定制度は募集年度によって支給額、人数、対象地域が変わります。居住する都道府県、在籍校、利用予定の留学団体に確認してください。
高校留学のメリット・デメリット
高校留学で私が得た一番大きなものは、英語力ではありません。
10代で親元を離れ、言葉も生活習慣も違う場所で、自分の生活を立て直した経験です。
高校留学のメリットとデメリットは別々にあるのではなく、同じ経験の表と裏にあります。
| 経験 | 得られるもの | その裏側にある難しさ |
| 親元を離れて暮らす | 考え、助けを求め、生活を立て直す力がつく | 寂しさやホームシックの中でも生活は続く |
| 異なる家庭・学校へ入る | 自分の常識を問い直し、人生や進路を考える材料が増える | 食事、門限、授業、人間関係の違いに戸惑う |
| 英語で生活する | 英語を試験科目ではなく、生活や学習の手段として使えるようになる | 1年間暮らすだけで、誰もが流暢になるわけではない |
留学中には、家族のありがたさを実感したり、日本の家が恋しくなったりすることもありました。
それでも翌日になれば学校へ行き、授業を受け、誰かと話し、生活を続けなければなりません。
英語が十分にわからない中で、困っていることを相手へ伝え、自分から人間関係へ入っていく。うまくいかないたびに考え、必要なら周囲へ助けを求め、もう一度動く。
この繰り返しによって、知らない環境でも何とか前へ進めるという自信がつきました。
私にとっての「サバイバル力」は、一人で我慢する力ではなく、問題が起きても周囲へ働きかけ、生活を立て直す力です。
失敗をなくすのではなく、立て直せる準備をする
高校留学では、友人ができない、授業が理解できない、ホストファミリーへ希望を言えないなど、思いどおりにならないこともあります。
こうした経験は、どれだけ準備してもある程度は起こります。うまくいかない中で考え、行動することも高校留学の価値です。
一方、事故、病気、深刻な人間関係の問題まで、本人の成長に任せてはいけません。出発前には、次の2点を確認してください。
| 確認すること | 具体的な確認項目 |
| 現地の安全網 | 緊急連絡先、相談できる担当者、医療対応、ホストファミリーや学校との問題を調整する仕組み |
| 学校と進路 | 留学・休学の扱い、単位認定、帰国後の学年、未履修科目、国内・海外大学への進路支援 |
韓国の青少年留学経験者を扱った2024年の研究でも、言葉の壁、ホームシック、人間関係、帰国後の再適応などが課題として報告されています。
また、留学先での学習は制度上最大36単位まで認定できますが、進級や卒業の扱いは在籍校の判断で決まります。詳しくは、文部科学省の外国留学時の単位認定と高校留学の危機管理ガイドラインをご確認ください。

経験者が語るニュージーランド高校交換留学
ここからは、私が高校時代に経験したニュージーランド留学を紹介します。
私は次世代リーダー育成道場を利用し、約10か月間、ニュージーランドのウェリントンで生活しました。
留学前から海外大学への進学に関心はありましたが、実際に現地の学校と家庭で生活したことで、「海外で学ぶ」という選択が、憧れではなく現実の進路として見えるようになりました。
現地校で英語を使って学び、自分から関係を作った

留学中に通っていたRongotai College
留学先は、ニュージーランドのRongotai Collegeという男子校でした。
現地校では、日本の高校より履修科目の選択肢が広く、私は英語や歴史に加えて、経済学、観光学、ホスピタリティーなどを学びました。
英語を母語としない生徒向けのESOLもあり、英語の基礎を学びながら、ほかの科目では現地の生徒と一緒に授業を受けました。
留学前は、英語力を伸ばすことを大きな目的として考えていました。ところが、現地では英語そのものより、その英語を使って何を学ぶかを考える時間が増えました。
留学当初は、現地の生徒同士の会話が速く、話題についていけないこともありました。授業で内容を理解できても、すぐに英語で意見をまとめて発言するのは簡単ではありません。
誰かが輪へ入れてくれるのを待つより、自分から質問し、活動へ参加していく方が早いと学びました。
私は学校の課外活動にも参加し、ニュージーランドの自然やスポーツに触れました。

留学中にサーフィンを体験したときの写真
英語が完璧になってから参加するのではなく、参加する中で必要な言葉を覚える。その順番でもよいのだとわかったことは、その後、新しい環境へ入るときの自信になりました。

2つのホストファミリーから、家庭ごとに違う文化を学んだ
約10か月の留学中、私は2つのホストファミリーと生活しました。
ホストファミリーとの暮らしは、学校とは違う形で現地の文化に触れられる時間です。
ラグビーの試合やマオリ文化に関わる行事へ連れて行ってもらい、観光では見ることのできない生活を経験しました。

ホストファミリーとの写真
一方で、食事、門限、家事、休日の過ごし方は家庭ごとに違います。
自分の家では言わなくても伝わっていたことも、ホストファミリーには言葉で説明しなければわかりません。
相手のルールに合わせることと、自分の希望や困っていることを伝えること。その両方が必要でした。
私にとってホームステイは、違いを感じたときに黙って我慢せず、相手と話しながら一緒に暮らし方を作っていく経験でした。

現地で使ったお金と、参加してわかった追加費用
私の場合、ホームステイ費や基本的な食事はプログラムに含まれていました。
両親から送ってもらうお小遣いは、当時、月100~150ニュージーランドドルほどでした。バス代、友人との外出、昼食、日用品などに使っていました。
これとは別に、制服、教材、学校行事、スポーツ、旅行などへ参加すると費用がかかります。
節約のためにすべて断ることもできますが、活動は友人を作り、現地の文化を知る機会にもなります。
留学前の予算では、生活に最低限必要な金額に加えて、現地で経験を広げるための活動費も少し用意しておくと安心です。
なお、月100~150ニュージーランドドルは、私が留学した当時の個人的な支出です。現在の相場として使うには古い数字なので、一つの例と考えてください。

高校留学で、海外大学進学が「自分の選択」になった
高校留学を終えた後、私はオーストラリアのRMIT Universityへ進学しました。
ニュージーランドで生活する前から海外大学には興味がありましたが、実際に海外の学校で授業を受け、英語で生活し、自分で人間関係を作ったことで、「海外で学び続ける」という選択を具体的に考えられるようになりました。
高校留学で得たのは、合格に直結する資格というより、自分についての発見でした。
自分は、知らない環境でも試しながら前へ進めること。日本とは異なる考え方に触れることを面白いと感じること。そして、もっと広い環境で学びたいと思っていることに気づきました。
留学先での出来事は、将来の答えまでは教えてくれません。
しかし、いくつもの違いに触れて、自分は何を面白いと思い、どのような環境で学びたいのかを考えたことが、その後の海外大学進学につながりました。

高校留学を後悔せず、海外大学進学につなげるには
高校留学は、帰国しただけでは成果になりません。
「英語が少し話せるようになった」「いろいろな文化を知った」で終われば、時間がたつほど経験の輪郭は薄くなります。
せっかく約1年間、英語を使わなければ生活できない環境へ入るなら、帰国時に二つの成果を持ち帰りましょう。
1.進路の選択肢を広げる、測定可能な英語力
「英語に慣れた」という感覚ではなく、IELTS 6.5~7.0など、国内・海外大学の出願に使えるスコアで残す。
2.自分が本気になれるテーマと行動
興味を持ったら、仮説を立て、実際に作る・調べる・試すところまで進め、その結果から何を考えたかを言葉にする。
この二つがあれば、海外大学はもちろん、日本の大学の総合型選抜や英語外部試験利用入試、奨学金、将来の就職活動でも、高校留学を具体的に説明できます。
1.留学中にIELTS 6.5~7.0を取り切る
海外で1年間生活すれば出願に使えるスコアが自然に付いてくる、と考えるのは早計です。
日常会話に慣れることと、資料を読み、論理的な文章を書き、自分の意見を伝えるIELTS Academicの力は、鍛え方が違います。
大学進学を考えるなら、TOEICのスコアで足を止めず、留学前からIELTSやTOEFLへ向き合いましょう。
まず目指したいスコア:IELTS 6.5
海外大学の出願条件として広く使われ、日本でもICUの英語による選抜では最低要件です。
さらに選択肢を広げる目標:IELTS 7.0
英語要件の高い大学・専攻を検討しやすくなり、早稲田大学国際教養学部の2027年度一般選抜では、英語4技能試験加点の最高区分です。
せっかく英語を毎日使える環境に入るなら、「英語に慣れた」で終わらせず、帰国までに出願で使えるスコアを取り切ることを目標にしましょう。
必要なスコアや各技能の最低点は大学・専攻によって異なるため、志望先の条件を確認してから目標を決めてください。
2.興味を行動に変え、自分の軸を作る
一生変わらない人生の軸は、高校生の段階で決めなくて大丈夫です。
大切なのは、「ビジネスに興味がある」「環境問題が気になる」という感想から一歩進んで、仮説を立てて一度試してみることです。
- 興味:留学中にさまざまなサービスを使い、アプリ作りに関心を持った。
- 仮説:留学生が困りごとを複数言語で共有できるアプリには需要があるのではないか。
- 実行:AIやノーコードツールで試作品を作り、留学生10人へ聞き取りをして公開した。
- 学び:翻訳機能より、学校独自のルールや先輩の経験を検索できる機能が使われた。自分の思い込みと、利用者が本当に必要としているものは違うとわかった。
価値があるのは、アプリを作ったという実績そのものより、自分で問いを立て、実際に試し、予想と違う結果から考え直した過程です。
この経験は、海外大学のエッセイや面接から、日本の大学の総合型選抜、奨学金申請、将来の就職活動まで、その人らしさを示す材料になります。

高校1年生から進路を一緒に設計したい方へ
高校留学を終えてから海外大学出願を考え始めると、IELTS、履修科目、活動、奨学金の準備期間が足りなくなることがあります。
There is no Magic!!の並走型・海外大学出願進学サポートでは、原則3年間、高校生の進路設計と出願準備を支援しています。
UWCへの出願サポート実績もあり、高校留学を検討している段階から、次の3つを一緒に進められます。
| 進路設計 | 本人の関心、学力、家庭の予算をもとに、高校留学、UWC、その後の国内・海外大学進学を一つの計画として整理する |
| 実力・活動づくり | IELTS・TOEFLの目標と受験時期を決め、留学中の気づきを探究・プロジェクト・課外活動へ発展させる |
| 出願・奨学金 | 募集時期から逆算し、UWC・海外大学・奨学金の書類、志望理由、面接を本人の経験と言葉を軸に準備する |
志望大学が決まっていなくても、高校1年生の段階から相談できます。
早く始める最大の目的は、英語スコアを作り、本人が本気になれるテーマを探し、試行錯誤できる時間を確保することにあります。
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高校留学についてよくある質問
高校留学をすると留年しますか?
必ず留年するわけではありません。
外国の高校での学習は、校長の判断により最大36単位まで認定できる制度があります。
一方、単位認定、進級、卒業時期は在籍校によって異なります。留学プログラムへ申し込む前に、留学扱い・休学扱い、帰国後の学年、必修科目を確認してください。
高校留学にはどの程度の英語力が必要ですか?
一律の基準はなく、制度、派遣国、学校によって異なります。
たとえば2026年度の次世代リーダー育成道場では、入校時にCEFR A2相当以上が望ましく、出発までにB1相当以上へ高められる見込みが推薦基準です。
英語力が高いほど授業へ入りやすくなりますが、スコアだけでなく、わからないと伝え、周囲へ助けを求められることも大切です。
高校留学には総額でいくらかかりますか?
現在の公表例では、約11か月の次世代リーダー育成道場が受講料80万円+諸経費約70万円、AFS年間派遣が国により145万~250万円+追加費用約50万円です。
私費で授業料を支払う学校通学型では、年間400万円を超える例もあります。
プログラム料金に、ビザ、保険、制服、教材、通学、学校行事、個人費、緊急費用まで足して計算してください。
数週間の短期留学でも意味はありますか?
短期留学と1年間の交換留学では、そもそも得られる経験が違います。
数週間で高い英語力を身につけるのは難しい一方、海外生活を試し、自分が何に興味を持つかを知るきっかけにはなります。
「英語圏へ行く」だけでなく、授業、現地交流、大学訪問、探究テーマなど、短い期間で何を経験するかを確認しましょう。
高校留学は海外大学の受験に有利ですか?
海外大学では、高校の成績、履修科目、卒業資格、英語力などが審査されます。
そのうえで、留学中に何を経験し、どのような問いを持ち、帰国後に何を続けたかを説明できれば、志望専攻や本人の考えを示す材料になります。
「留学したこと」より、留学経験を次の学びと行動へどうつなげたかが大切です。
終わりに:高校留学で得た問いを次の行動へつなげよう
高校留学の価値は、英語の点数や、海外へ行ったという経歴だけでは測れません。
自分とは異なる価値観に出会い、思うようにいかない経験をし、その中で自分は何を大切にしたいのかを考える。
その気づきを、帰国後の探究、進路選択、大学で学びたいことへつなげていく過程に価値があります。
最初から明確な将来像がなくても大丈夫です。
まずは、この記事の比較表から自分の目的に近い留学方法を選び、在籍校へ単位・進級について相談し、家庭で負担できる費用を確認してみてください。
高校留学は、世界には異なる学び方や生き方があると知り、自分の選択肢を増やす機会です。
そこで見つけた問いを大切にし、次の行動へつなげていきましょう。


- 海外の大学に行くには?高校生向け進学ガイド
海外大学への代表的な進学ルート、費用、準備時期の全体像を確認できます。 - 海外大学出願準備ロードマップ
高校1年生から出願までに、成績・英語試験・エッセイ・推薦状をどう準備するか整理できます。 - 海外大学に進学する理由|メリット・デメリット
高校卒業後に海外大学で学位取得を目指す価値と注意点を比較できます。 - 海外大学の学費・費用を国別に比較
高校留学後に海外大学へ進む場合の年間費用と卒業までの総額を確認できます。











