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GPAとは?

GPA(Grade Point Average)とは、各科目の成績から特定の方式によって算出された学生の成績評価値のこと、あるいはその成績評価方式のことをいう。 欧米の大学や高校などで一般的に使われており、留学の際など学力を測る指標となる。 日本においても、成績評価指標として導入する大学が増えてきている。
wikiより


海外大学・大学院留学で必要なGPA
アメリカの大学のTop100校への入学には、2.7以上。Top50校は3.0以上で、名門大学(Top20)に入学するには3.5以上必要だと言われる。
例えば、ハーバードビジネススクールの合格者の平均GPAは3.7以上だ。詳細は自身の志望校・志望学部/研究科のホームページで確認しよう。

GPA計算方法(日本の大学を例に)

さて、日本の大学はどんな方法でGPAを算出するのか?いくつか例を見てみよう。
早稲田大学
例えば早稲田ではこう記載してある。
科目の成績評価に対して Grade Point と呼ばれる換算値(A+は 4 点、A は 3 点、B は 2 点、C は 1 点、不合格は 0点)が決められています。それぞれの「科目の単位数」と「成績評価の Grade Point」の積の総和を「総登録単位数」で割って、スコア化したものが GPA(Grade Point Average)です。総登録単位数には、不合格科目の単位も含まれます。
これを式で表すと、次のようになります。
(A+修得単位数×4) + (A 修得単位数×3) + (B 修得単位数×2) + (C 修得単位数×1) + (不合格科目単位数×0)/総登録単位数(不合格科目を含む)
※GPA は、小数第 2 位まで表示します。(小数第 3 位は、四捨五入とします。)
引用先:早稲田大学公式サイト
京都大学
京大は平成28年(2016年)からGPA制度を導入し、下記の算出方法となる。
成績評価は下表に基づきGPに変換します。
評語 A+ A B C D F GP 4.3 4.0 3.0 2.0 1.0 0.0 引用先:京都大学公式サイト
東大
東大では、そもそもGPAの算出はしていない。
東京大学ではGPAを算出していません。ご自分の成績が協定校の要求するGPA基準を満たしているかどうか判断する場合、日米教育委員会(フルブライト・ジャパン)が示す換算表http://www.fulbright.jp/study/schedule/index.html(STEP4「留学に必要な条件」)等を利用し、大まかな参考値を算出してください。ただし、成績の判定は各協定校が独自の換算方法により行うため、最終的な成績計算は協定校に一任することになります。
引用先:東京大学公式サイト

アメリカのGPA制度と換算方法
成績評価/評語(Letter Grade) | 得点率(Percentage)* | 評価点(Grade Point) |
多くのアメリカの大学では、成績評価は A、B、C、D、F の5段階となる。A は4ポイント、B は3ポイント、C は2ポイント、D は1ポイント、F は0ポイントだ。
それぞれの成績に数値ポイントが与えられ、このポイントと、科目の単位数から GPAが算出される。GPA は0.0~4.0のスケールとり、オール A の学生であれば GPA は4.0、オール F であれば 0.0 となる。
一般的なGPA換算表の問題
他のウェブサイトも上記の一般的な算出方法を掲載しており、良く目にすることだろう。しかし、この計算方法で算出したGPAは過小評価になってしまうことが多い。
「自分はまあまあ成績良かったけどなんでGPAこんなに低いの?」と疑問を思う人は続けて読もう。
まず伝えたいのは、出願者自身で計算したGPAや、出身校が計算したGPAなどを、アメリカの大学はほとんど参考にしないこと。
通常、アメリカの大学院に出願する時、フルバージョンの成績証明書を提出する必要がある。この成績証明書に基づいて、アメリカの大学院はそれぞれの評価基準に従ってGPAを計算する。
つまり同じ成績表を出しても大学によってGPAが異なり、それは自分で計算したGPAとも異なっている。


より正確なGPA計算方法
それでは、実際どうやって計算すればより正確なGPAを計算することができるのだろうか?
一つ参考にできるのはWES (World Education Services)という団体の計算方法。
WESはアメリカとカナダで勉強/仕事しようとする留学生や移民の資格認定評価を提供する非営利団体。一部のアメリカの大学は、アメリカ国外の成績表認証・GPA計算等の業務をWESに委託している。
WESのGPA算出方法はこれだ:
評価グレード | Grade Point |
A | 4.00 |
A- | 3.67 |
B+ | 3.33 |
B | 3.00 |
B- | 2.67 |
C+ | 2.33 |
C | 2.00 |
C- | 1.67 |
D+ | 1.33 |
D | 1.00 |
D- | 0.67 |
F | 0.00 |

評価点数 | 評価グレード | Grade Point |
94以上 | A | 4.00 |
90-93 | A- | 3.67 |
87- 89 | B+ | 3.33 |
84- 86 | B | 3.00 |
80- 83 | B- | 2.67 |
77- 79 | C+ | 2.33 |
74- 76 | C | 2.00 |
70- 73 | C- | 1.67 |
67- 69 | D+ | 1.33 |
64- 67 | D | 1.00 |
60- 63 | D- | 0.67 |
59以下 | F | 0.00 |
GPA計算式
(換算したGrade Point×単位数)の合計÷総単位数
WESのGPA自動計算ページも活用しよう。
https://applications.wes.org/igpa-calculator/



GPAは留学のすべてではない
まず、GPAが志望校の基準と比べて低くても、TOEFL、GMATで高スコアが出せれば可能性はある。
さらに、GPAだけでなく、国内で上位の大学出身はGPAより学力を証明できる。例えば、良く分からない私立大学のGPA3.7よりも東京大学のGPA3.0の方が評価される。
GPAが低くても諦めず、大学のランキング等も考慮しながら志望校の選定をすることも重要だ。
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さて、GPAについて理解できた。留学に必要なのは、GPAだけではない!!TOEFL、IELTS、GMAT、エッセイ、インタビュー等、多くの要素が留学の実現に関わってくる。
このサイトでは、留学に必要な各要素についての情報をたくさん提供している。是非記事を最大限活用して、留学準備を効果的にすすめてほしい!





まずGPA2.7で入れるとこはバカ大学しかないぞ。バーバードも3.7以上は甘い、3.9以上な。嘘の情報流しちゃダメだぜ
こちらのサイトの読者はMBAプログラムや大学院を目指している人が多いので、読者層を意識した上の情報提供となる。ハーバードビジネススクール入学者の平均GPAは3.71。
https://www.hbs.edu/mba/admissions/class-profile/Pages/default.aspx
もちろん、学部でハーバードに入る人の平均GPAは3.94だけど、3.7でもチャレンジ可能なGPAではある。
https://features.thecrimson.com/2013/frosh-survey/admissions.html
きちんと根拠を示した上のツッコミなら歓迎だけど、それ以外はやめてほしい!
日本の大学で、全く分野の違う学部から今の学部に編入しました。また、大学院によってはrequirementとしてGPAの最低ラインが設けられています。このような場合、通常は最低ラインをクリアしているかどうか、どのGPAによって判断されるのでしょうか?前の大学の成績証明書が必要なのは知っているのですが、この判断の際にも、以前通っていたGPAも考慮されてしまうのでしょうか?
基本的には通った大学のすべての成績からGPAを計算するよ。でも、専攻と関連している科目の成績のみでGPAを見る場合もある。
そのあたりのやり方は、個別に大学のアドミッションオフィスに問い合わせた方が正確に知ることができるよ。
大学の学士入学希望ですが、テストがとても難しく、学年一位を取っても平均80点あたりです。そうなると一般的なgpa換算をすると、とても低く出ます。不利になることはあるのでしょうか。
質問ありがとう。
結論から言うと、特に不利になることはないよ。
GPAが低いけど学年の順位が高いという場合、必ず自分が「学年のTOP○○%」という情報を入れよう。
アプリケーションに補足の情報を入れるところがあるはずなので、そこで理由や背景を説明すればよい!
日本でのGPAがすごい低い場合だとしても行く道はゼロではないんでしょうか?
ゼロではないね。なんども言っているようにGPAは学校が考慮する一つの要素でしかない。GMATやTOEFLが素晴らしくて職歴もピカピカならGPAが低くても総合力では他の候補者に勝てる可能性も全然ある。MBAや大学も腐る程あるし、ヨーロッパはアメリカよりも競争率が低く入りやすいということもある。GPAだけで諦めずに、他の要素で補完する努力を続ければ、最終的にはどうにかなるものだよ!