【完全版】IELTSライティング4つの採点基準と対策方法(タスク2)

IELTSライティング 採点基準
ねこ君
IELTSのライティングってさ、採点基準を理解しようとして、公式サイトの日本語訳バージョンを読んでもさ、いまいち分からないんだね。。
Chaoyi
ねこ君、勉強お疲れ様。IELTS Writing 7.0オンライン講座のChaoyiです。
Chaoyi
確かに、英語版の採点基準をそのまま訳しただけなので、言葉が曖昧なところがあるかもしれないですね。
Chaoyi
今日は、IELTSライティングのスコア算出方法と、その採点基準を詳しく解説します。高スコアのためには、まずは敵を知ることが重要ですよね。
Chaoyi
スコア計算方法と採点基準を十分に理解できたら、どのように対策すれば良いかも明確になります。IELTS対策中の皆さんに少しでもお役に立てば幸いです。

IELTSライティングの4つの採点基準

IELTS ライティング 採点基準

4つの採点基準

ご存知の通り、IELTSライティングには4つの採点基準があります。

  • 「Task Achievement / Task Response(適切に問題に答えているか?)」
  • 「Coherence and Cohesion(文章は論理的で一貫性があるか?)」
  • 「Lexical Resource(幅広く正確な語彙を使っているか?)」
  • 「Grammatical Range & Accuracy(幅広く正確な文法を使っているか?)」

※詳しくは公式サイトでTask 1採点基準Task 2採点基準をご確認いただけます。

それぞれの基準について後で詳しく分析しますが、まずスコア計算方法を解説します。

 

Chaoyi
IELTSライティングが難しい理由は、「鬼門のIELTSライティング。その理由は?」でご説明しておりますので、参考にしてくださいね。

 

スコア算出方法

① 各タスクを採点

この4つの採点基準に基づいて、タスク1とタスク2を0~9.0のバンドで採点し、4項目のスコアを平均して該当Taskのスコアになります。

(採点基準1スコア+採点基準2スコア+採点基準3スコア+採点基準4スコア)/4

 

② ライティングスコアを算出

最終的なライティングスコアは、Task 1とTask 2のスコアの平均ではなく、Task 1が1/3、Task 2が2/3という配点の比重です。

つまり、(Task 1スコア✖️1+Task 2スコア✖️2)/3という計算式になります。

例えば、

  • Task 1が7.0、Task 2が5.5であれば、最終的にライティングが6.0になる
  • Task 1が5.5、Task 2が7.0であれば、最終的にライティングが6.5になる

というわけです。

平均した結果、スコアの小数点後の数値が0.25または0.75未満の場合切り捨て(例、6.125なら6.0に、6.625なら6.5になる)、0.25または0.75以上の場合は切り上げ(例、6.333なら6.5に、6.667なら7.0になる)、というルールです。

 

必要な単語数は?

4つの採点基準に入る前に分かっていただきたい、とてもベーシックなことがあります。

規定の単語数を下回った場合、大幅に減点されますので、まずは最小限に求められる単語数を書けるようにしましょう。

規定の単語数

  • Task 1:150語以上
  • Task 2:250語以上
ねこ君
高得点を取るためには、単語数を大幅に上回ったほうが良いの?
Chaoyi
これはよくある誤解です。採点基準の中で、単語数が多い・少ないは一切言及されていないので、規定の単語数を満たしたら、残りは採点基準に合わせて得点が決められます。
Chaoyi
自分の論点をより詳しく説明したり、複雑な文を作ったりして、結果的にエッセイが若干長くなることはあるかもしれませんが、決して「このエッセイが長いから高得点」ではないです。
Chaoyi
逆に、300字未満だけど8.0などの高得点のエッセイはたくさんあります。
Chaoyi
重要なのは、採点基準に合わせて文章を書くことです。

 

それでは、冒頭に話した4つの採点基準は、受験者のどんな能力を測っているのでしょう?

大きく分けて言うと、

  • 「Lexical Resource(語彙力)」と「Grammatical Range & Accuracy(文法力)」で言語の運用能力
  • 「Task Achievement / Task Response(適切に問題を答えているのか?)」と「Coherence and Cohesion(一貫性)」は理論的な思考力

を測ることになります。

それぞれの採点基準を見ていきましょう。

 

採点基準1:Task Response(適切に問題を答えているのか?)

IELTSライティングTask 2採点基準Task response

公式の採点基準をから見ると、得点のポイントが3つあります。

Position and development(観点と議論の展開)

「回答全体を通して明確な立場や論点を提示しているか?」

「論点を中心に展開し、十分に論述したのか?」

例えば、問題に関連している論点は提示したが、明確な結論が出ていない、結論が重複、または展開が十分ではない場合、5〜6点台になります。

 

Main ideas(メインアイディアの提示と展開、具体例の有無)

「メインアイデアを提示して、どこまで展開し、具体例でサポートしているか?」

この得点ポイントがあるため、IELTSライティングTask 2エッセイの構成は、基本下記のように決まります。

  • 論点・観点を提示。
  • メインアイディア1提示。展開説明+具体例。
  • メインアイディア2提示。展開説明+具体例。
  • メインアイディア3(あれば)提示。展開説明+具体例。
  • 結論(導入段落と同じ観点を、異なる言葉で再度述べる)

 

Address the task(完全に問題に答えているか)

「適切に・完全に質問を答えているか?」

「議論の中で、問題文の各要素を全て含めているのか?」

より完全に質問に答えたほうがスコアが高くなります。

問題に答えているつもりですが、実際は一部しか答えていない、或いは全く答えていない、という状況はよくあります。これはOff-topicと言います。

例えば、下記の問題に対して、

Rich countries often give financial aid to poor countries, but it does not eliminate poverty, so rich countries should give other types of help to poor countries rather than financial aid. To what extent do you agree or disagree?

先進国はよく貧しい国々に財政援助を行うが、それは貧困をなくすことにはならないので、先進国は財政援助ではなく、他の種類の援助を貧しい国に与えるべきである。あなたはこの意見にどの程度賛成ですか、それとも反対ですか?

ある学生は賛成意見でエッセイを書こうとしています。メインアイディアの一つは、

Rich countries can suffer from the washback of financial aid.

先進国は、資金援助のウォッシュバック(波及効果・逆効果)で苦しむことがあります。

この問題文は「貧困をなくすための援助手段」を議論していますが、この学生は明らかに、問題文にある「but it does not eliminate poverty」を無視して、「先進国は資金援助ではなく、他の支援手段を提供すべき」だけを読み取って、「なぜ資金援助がよくない、という理由から書こう」と勘違いしました。

 

Off-topicのもう一つよくあるパターンとして、概念の入れ替えです。

例えば、下記の問題文に対して、

Some people argue that young children (age 3-8) should not be allowed to play any video games because video games can bring negative impacts on them. To what extent do you agree or disagree?

ビデオゲームは子どもに悪影響を及ぼす可能性があるので、幼い子ども(3〜8歳)にはビデオゲームを一切させるべきではないという意見があります。あなたはどの程度賛成ですか、それとも反対ですか?

ある学生は賛成意見で、「Video games can distract young students from studying. 」という理由を挙げ、問題文にある「young children (age 3-8) 」を「young students」に替えて論点を展開しました。

一見問題なさそうですが、「young children (age 3-8)」という概念の中、未就学児もいるので一概に「young students」とは言えないですね。

 

Off-topic(質問に答えていない)の場合、Task Achievement / Task Responseという項目では5点かそれ以下になりがちなので、まず問題文を正しく理解しましょう。

 

にゃんこ先生
Off-topicのような間違いは、自分でも添削ツールでもなかなか気づけないよね。経験豊富な講師に添削してもらうことも重要!

 

採点基準2:Coherence and Cohesion(一貫性)

一貫性というのは、具体的にどのように判定されますか?公式の採点基準のキーワード(下記太字)を見てみましょう。

IELTSライティングTask 2採点基準・一貫性

Organizes information and ideas(情報や観点のまとめ方)

「アイディア・観点と情報をロジカルに繋げて展開しているのか?」

5点台のエッセイ:ある程度情報をまとめた(some organisation)が全体的な展開(overall progression)が不十分・不明確。

6点台のエッセイ:一貫的にまとめて(arranges information and ideas coherently)明確な展開(clear overall progression)もある。

7点台以上を確保:ロジカルに情報やアイディアをつなげる(logically organizes information and ideas; sequences information and ideas logically)必要がある。

 

Cohesive devices(接続詞の利用)

Cohesive devicesとは接続詞のことです。Linking wordsとも呼ばれます。

前後の文章のロジック関係を表すには、適切に・正確に接続詞を使っているかどうかが採点のポイントになります。

例えば、

  • 前の文や段落に続いて説明する場合:First of all, secondly, 等
  • 前の文を補足する場合:Furthur more, moreover, on top of that…, 等
  • 前の文と対照的に比較したい場合:whereas, on the contrary, 等

を使うと、読み手がここから出てくる文章について、ある程度イメージしながら、スムーズに読んでいけます。

 

5点〜6点のエッセイは接読詞の使用が不適切な場合が多く、7点以上を目指すには正確に接続詞を使うことに心がけましょう。若干足りないまたは若干使いすぎでも7点に行けます。

よく使われる接続詞をまとめたので活用してくださいね。

  • 文の始まり(起句):first of all, in the first place, at the very beginning, to begin with, to start with, currently, at present, for one thing等。
  • 話が変わる際(転句):however, whereas, while, on the contrary, in contrast, on the other hand, in spite of, despite等。
  • 続けて説明する際(承句):besides, furthermore, in addition, moreover, what’s more, meanwhile, apart from, as well as, similarly, in the same way, more importantly, what’s worse, worse still, to make matters worse等。
  • 結論・まとめ:in conclusion, in brief, in short, to sum up, ultimately, overall, in a nutshell, in general, generally speaking, all in all, on the whole, in a word等。
  • 観点を提起:in my opinion, personally, from my viewpoint, it seems to me, it is clear to me that, as far as I am concerned
  • 原因・理由:because (of), accordingly, due to, owing to, for this reason, since, as a result, as a consequence, thus, therefore, consequently, so, hence等。
  • 譲歩:although, in spite of, despite of, despite the fact that, regardless of, no matter how/what/who等。
  • 列挙:for example, for instance, as follows, such as, that is to say, namely, just as, in particular等。
  • 比較:compared with, in contrast with, similarly, likewise, identically, equally important等。
  • 条件をつける:if, whether, as/so long as, on condition that, provided(that), unless, in case (of)

 

Paragraphing(明確な段落分け)

明確でロジカルに段落を分けているのか、が採点ポイントです。

7点以上の基準は、「各段落に明確な中心となるトピック(clear central topic)がある」、と明記しています。

これはトピックセンテンスと言い、段落の最初にこの段落のメインアイディア(main idea)を提示するための一文です。

 

Task responseとCoherence & Cohesion(一貫性)の採点基準では、エッセイの枠組みと書き方が大体決まります。

再掲:

  • 段落1:論点・観点を提示。
  • 段落2:メインアイディア1提示。展開説明+具体例。
  • 段落3:メインアイディア2提示。展開説明+具体例。
  • 段落4:メインアイディア3(あれば)提示。展開説明+具体例。
  • 段落5:結論(導入段落と同じ観点を、異なる言葉で再度述べる)

前提要件:問題文を十分かつ正確に理解し、全ての要素(parts)を勘案した上適切に答えている

文章の中で適切な接続詞を使用する。

その次は、表現力(単語・文法)の評価です。

 

採点基準3:Lexical Resource(語彙力)

IELTSライティングTask 2採点基準・語彙

単語力に関して、主に2つのポイントが見られます。

Range of vocabulary(語彙の幅広さ)

「幅広い単語を使っているかどうか?」

ここの幅広さ(Range)には、異なるトピックを議論するための単語量だけでなく、同じ意味合いを伝える際に使える単語のバラエティも含まれます。

そのため、IELTSライティングでは、上級単語(less common lexical items)を使うことと、「パラフレーズ」を意識することで高得点を狙いましょう。

 

Accuracy・Errors(正確さ)

「自分の伝えたいことを表現するために、正確な単語を使っているかどうか?」

正確性というのは、幅広い語彙力を持っているとしても、ニュアンスを理解しふさわしい場面で使えないなら意味がありません。

正確さに完璧は求められていないので、7点以上のエッセイでも、少しのスペルミスや言葉遣いの間違いは許容されます。

ただ、自分の言いたいことが伝わらなくなるぐらいのミスがあると、5点以下になります。

 

ねこ君
難しい単語が分かっていても、使い方に100%の自信がない時は、どうすればいいの?正確性を優先すべき?
Chaoyi
採点基準では、限られた単語を使うと5点になります。一方、ちょっと難しい単語を使おうとして、若干使い方が正しくない・ニュアンスがちょっと違うとしても、評価されて6点になるのです。
Chaoyi
そのため、文章の理解に支障がでる、または文の意味が変わってしまうような誤用でなければ、簡単な単語より難しい単語を使うことがおすすめです。
Chaoyi
もちろん、なんとなく知っている単語で、どのような場面で使うのか全く自信がない場合、より簡単な単語で正しく自分の言いたいことを表現したほうが良いので、無理やりに使う必要はありません。
Chaoyi
難しい単語が大量に並べても、結局何を言いたいかは伝わらないという学生からのエッセイを読むこともあります。
Chaoyi
エッセイは、自分の意見・観点を人に伝えるためのものなので、その目的を意識して、「通じる・伝わる」文章を書くことに心がけましょう。

 

採点基準4:Grammatical Range & Accuracy(文法力)

IELTSライティングTask 2採点基準・文法

この採点基準のキーワードは、文型・文法の幅広さ・多様さ(range of structure)、正確さ・文法ミスのレベル(accuracy・grammatical errors)です。

より多様な文法・文型を使えば、より正確に使えば、得点がより高くなります。

 

Range of structure(文法・文型の多様さ)

文法・文型の多様性は、時制、受動態、仮定法、分詞構文、関係代名詞、倒置、複文などで表せます。

エッセイ全体が基本の5文型で書かれると、文法の多様性がないことで5点以下になります。7点なら、多少なミスや不自然は許容されるので、様々な文型・文法を組み合わせて使ってみましょう。

 

Chaoyi
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Accuracy・grammatical errors(正確さ)

どれほど正確に文法を使っていることによっても採点は変わります。

基本は、文法ミスがあっても、文の意味やエッセイの内容を理解するに支障がなければ6点は取れます。7点以上を目指すには、文法ミスを極力減らしましょう。

 

ねこ君
7点を狙うのであれば、どれぐらいミスが許されるの?公式サイトで、「エラーは依然として存在する」って言われても・・・
Chaoyi
7点の基準に書いてある「frequent error-free sentences」は、「文章の8割程度は完璧に正しいセンテンス」で、許容される「a few errors」は「数カ所のミス」と理解していいですよ。
Chaoyi
ちなみに、1~2箇所の小さなミス(例えば単複数等)があっても8~9点を取ることができます。
Chaoyi
練習で書いたエッセイを、Grammarlyで添削すれば、単語や文法のミスをすぐ把握できるのでおすすめです。
Chaoyi
ただ、採点基準1と2はロジックに関わるので、Grammarlyでは対応できず、経験豊富な講師のフィードバックがあったほうが改善につながりやすいです。

 

補足(Task1について)

  • Task1についてはどのように学習したら良いですか?

タスク1の対策に関して、ここでは2つのポイントを簡単に述べます。

まず、多くの生徒がよく犯す間違いとして、「チャートを描写すれば良い」と思い、図表から読み取れる情報をパラパラ書くことです。これで高得点は取れません。

実はIELTSライティングのTask1は、Task2に近い論理性が求められ、それぞれの段落にトピックセンテンスが必要となります。同時に、高得点(8.0~9.0)のエッセイは、パラグラフと結論の間、論理的な関係を築くことができています。

どうやってロジカルなTask 1エッセイを書き、満点を目指すかについては、Task 1のクラスで共有していきます。

 

次はとても基本的なことですが、暗記と練習です。

様々なタイプのダイアグラム(図表)があり、それぞれ若干異なる答え方がありますが、同じタイプの問題に使われる定番の語彙やフレーズもあるので、チャート・トレンド・プロセス等を説明する単語や表現を暗記しておきましょう。

本番では定番の表現を活用し、Task 1のエッセイを早く終わらせることができれば、配点の比重がより高いTask 2のために、より多くの時間を確保することができます。

 

ねこ君
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にゃんこ先生
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