




「海外の大学に進学してみたいけれど、何から始めたらいいのか分からない」
「身近に相談できる人がいない」
——そんな悩みを抱えていませんか?
進路選択に「正解」がない時代、アメリカやイギリスなどの海外大学という選択肢に興味を持つ高校生や保護者が増えています。
一方で、情報の多さや英語の壁、費用、出願書類の準備など、不安や疑問も尽きません。
そんななか、「海外進学を考え始めたすべての高校生」に対して、対話と自己分析を通じて進路を支援してきたのが、NPO法人 留学フェローシップ(通称:留フェロ)です。
とくに夏に開催されるサマーキャンプは、全国から志を持った高校生が集い、現役の海外大学生メンターとともに、自分自身の可能性と進路について深く向き合う特別な機会として知られてきました。
ただし、参加できる日程や場所に制限があることから、「興味はあるけれど、タイミングが合わなかった」「参加できなかった」という声も多く聞かれます。
そこで本記事では、留フェロが提供してきた学びのエッセンスを紹介するとともに、サマキャン以外にも挑戦できる代替的な進路支援プログラムについてもわかりやすくご紹介します。
海外大学という選択肢に少しでも興味がある方にとって、次の一歩を踏み出すヒントになれば幸いです。
目次
留学フェローシップ(通称:留フェロ)とは?

特定非営利活動法人 グローバルな学びのコミュニティ・留学フェローシップより参照
留学フェローシップ(略称:留フェロ)は、海外の大学進学を目指す高校生や既卒生に向けて、進路選択や出願準備を支援するNPO法人です。
単なる進学先の紹介ではなく、「学びを自分自身でデザインする力」を育てることを大切にしています。
この団体のミッションは、「主体的に生きる力を育むこと」。
変化の激しい時代において、自らの価値観や興味に基づいて進路を選び、世界の課題に向き合う力を持った若者を育てたいという想いから、多くの支援プログラムを提供しています。
支援の中心を担うのは、現役の海外大学生たち。
彼らが自らの経験をもとに、自己分析やエッセイの書き方、進路に対する向き合い方を1対1で丁寧に伝え、参加者の「伴走者」として寄り添います。
地方や公立高校からの参加者も多く、経済的事情に配慮した奨学金制度も用意されています。
「海外進学は一部の人の特権ではない」という考えのもと、誰もが挑戦できる環境づくりを目指しているのが留フェロの大きな特長です。
「留学」という選択肢を通じて、自分らしい生き方や進路を考えてみたい
——そんな高校生にとって、留フェロは最初の一歩を踏み出すための力強い味方となってくれるはずです。

なぜ「留フェロ」は注目されているのか?
海外大学を目指す高校生向けの支援団体は他にもありますが、留学フェローシップ(留フェロ)が支持されてきた理由は、単なる情報提供にとどまらず、「自分の軸を見つけるための実践の場」があることにあります。
自己分析・エッセイ指導に強み
留フェロのプログラムの中心にあるのは、「自分を深く知る」こと。
多くの海外大学では、日本の大学のような一発勝負の試験ではなく、志望理由書(エッセイ)や課外活動、面接などによる総合評価が行われます。
そのため、表面的なノウハウよりも、「自分は何を学びたいのか」「どんな価値観を持っているのか」を言語化する力が問われます。
留フェロでは、海外大生のメンターとともに、対話やエッセイ添削を通じてそのプロセスを丁寧にサポート。
これはまさに、海外大出願に直結する実践的なトレーニングと言えます。
地方や公立高校生の参加も多数、奨学金制度あり
「海外進学なんて、自分には遠い話だと思っていた」——そんな声を覆すように、地方や公立高校からの参加者も年々増えています。
その背景には、参加費減額や全額免除が可能な奨学金制度(Need Blind型)の存在があります。
金銭的な理由で機会を失わせない姿勢は、留フェロが大切にしてきた価値観のひとつ。
経済格差を乗り越え、多様な背景を持つ高校生たちが集うコミュニティは、参加者にとっても大きな刺激になっています。
「学びを自分でデザインする」環境がある
留フェロの特徴は、単に大学合格をゴールとしない点にもあります。あくまで大学は手段。
その先にある「何を学ぶか」「社会とどう関わっていくか」を問い続ける姿勢が、ワークショップや模擬授業、社会課題に向き合うキャンプ(SC2)などに色濃く反映されています。
こうした活動を通じて、高校生たちは少しずつ「自分の人生を自分でデザインする」視点を持ち始めます。
単なる「進学支援」ではなく、生き方にまで踏み込んで寄り添う姿勢が、留フェロが注目され続ける理由なのです。


留フェロの主なプログラム一覧
留学フェローシップ(留フェロ)では、「主体的な進路選択」や「学びを自分でデザインする力」を育てるために、さまざまなプログラムが用意されています。
どのプログラムも、現役の海外大学生がメンターとして関わり、高校生一人ひとりの悩みや希望に寄り添うことを大切にしています。
ここでは、代表的な取り組みであるサマーキャンプ、キャラバン隊、オンラインプログラムなどを紹介し、それぞれの特徴や活用方法をまとめます。
留学サマーキャンプ
留学サマーキャンプ(通称:サマキャン)は、留フェロが提供する中でも最も人気の高いプログラムのひとつ。
毎年夏に開催され、海外大学進学を目指す高校生や既卒生が、全国から集まって数日間にわたる合宿形式で学び合います。
特徴は、海外大生メンターとともに自己分析やエッセイ執筆にじっくり取り組める点。
加えて、模擬授業や対話セッション、個別面談などを通じて、「自分を知り、自分の言葉で語る力」を徹底的に育てていきます。
サマキャンには、2つのコンセプトに分かれたプログラムがあります:
- SC1:海外大学出願に直結したエッセイ添削と進路設計の実践
- 高校2年生〜既卒生向け
- 自己分析・模擬授業・メンタリングなどを通じて、志望理由書の完成度を高める
- SC2:社会課題をテーマにした探究型のPBL(Project-Based Learning)
- 中高生向け(主に高1以下も含む)
- 地域の課題に触れながら、自分なりの「社会との関わり方」を考える
これらの経験を通して、「やりたいこと」や「自分にとっての正解」を見つけた参加者たちは、ハーバード大学、MIT、UCLなどの名門大学にも多数進学しています。
例えば、「似た価値観を持つ仲間との出会いや、メンターとの対話が進路選択の大きな後押しになった」と語る声も多く、「自分の強みに気づけた」「迷いが確信に変わった」という声が毎年寄せられています【参加者の声より】。
ただし、日程や地域によって参加が難しい場合もあります。
そのため、「サマキャンに行きたかったけれど参加できなかった」という人向けに、次のような代替手段を検討するのも一案です:
- オンライン完結の出願サポート:There is no Magic!!並走型出願サポート
- 他団体が運営するサマーキャンプ:海越えJAPAN など
どちらも、自己分析やエッセイ添削といった重要なプロセスを、柔軟に・確実に進められる選択肢として注目されています。
留学キャラバン隊(全国開催)
留学キャラバン隊は、現役の海外大学生たちが中高生のもとへ実際に足を運び、進路を考えるきっかけを届ける出張型プログラムです。
講演会とは異なり、「一方的に話す」のではなく、プレゼン・ワークショップ・個別相談を通じて、参加者一人ひとりが自分自身と向き合う体験ができるのが特徴です。
キャラバン隊の中核をなすのは、大学生メンターによるパーソナルストーリーの共有。
なぜ海外大学を選んだのか、どんな失敗や葛藤があったのか——そんな等身大の声に触れることで、「自分にも進路を選び直す自由がある」と気づけたという声も多く寄せられています。
また、ワークショップでは「自分を主語にして考える」ことを重視。
将来の夢や進学の理由を外から与えられるのではなく、「自分は何が好きで、どう生きたいのか?」をじっくり掘り下げる時間が用意されます。
最後には個別相談会もあり、キャラバンで生まれた気づきや不安にマンツーマンで応えてくれます。
「自分らしい進路を真剣に考えるきっかけになった」「海外大学という選択肢がぐっと身近に感じられた」といった感想が多く、地方や進学校以外の生徒にも広がりを見せているプログラムです。
オンライン留フェロ(時期や地域を問わず参加可)
オンライン留フェロは、場所や時期に関係なく、誰でもアクセスできる留学フェローシップのオンラインプログラム群です。
新型コロナ禍をきっかけにスタートしましたが、現在も継続的に実施されており、地理的・経済的なハードルを超えて「主体的な学び」や「進路探究」に取り組める環境として注目されています。
参加者は自宅から、以下のような多様なコンテンツにアクセスできます:
- 模擬授業(オンラインカレッジ)
世界の大学で学ぶ現役学生が、中高生向けにアレンジした講義を実施。教養科目から社会課題まで幅広く、大学レベルの学びに触れられる貴重な機会です。 - ZOOM座談会
「ヨーロッパの大学ってどんな感じ?」「リベラルアーツって具体的に何を学ぶの?」といったテーマに沿って、複数の海外大生と気軽に話せるライブ型イベント。質疑応答の時間もあるため、参加者の関心に応じた情報が得られます。 - 留フェロらじお
海外大生のリアルな生活や進路の悩みを語るポッドキャスト。Spotifyなどで配信されており、通学中やスキマ時間に気軽に聞くことができます。
これらを通じて、単なる情報収集にとどまらず、「学びって面白い」「こんなロールモデルみたいになりたい」という感覚を育てられるのがオンライン留フェロの魅力です。
留フェロに参加できない方へ|その他の選択肢
「留フェロのサマーキャンプには魅力を感じるけれど、日程や場所の都合で参加が難しい……」という声も少なくありません。
実際、地方に住んでいたり、部活動や受験勉強との兼ね合いで日程調整が難しかったりと、参加を諦めざるを得ないケースもあるでしょう。
そこでここでは、サマキャンに匹敵する深い学びや出願支援を、自分のペースで実現できる選択肢を2つご紹介します。
海越えJAPANのサマーキャンプ
「リアルな仲間と一緒に、刺激を受けながら海外進学を目指したい」という方には、海越えJAPANが提供するサマーキャンプという選択肢もあります。
このプログラムは、留フェロのサマーキャンプ運営経験者や現役の海外大学生たちがメンターとして関わり、自己分析やエッセイ執筆を通して「自分は何者か」「なぜ進学したいのか」を深く掘り下げていきます。
高校生同士のディスカッションや、進学経験者との対話を通じて、自分の言葉で夢を語れるようになることを目指します。
- 全国から参加可能な対面合宿型(一部オンライン対応あり)
- 安心して自己開示できる環境(共同生活+少人数比)
- 模擬授業・キャリア対話・フィードバックセッションなど充実の構成
公式サイトやSNSで最新情報をチェックし、早めに申し込むのがおすすめです。
There is no Magic!! 並走型出願サポート
「進路がまだ決まっていない」「自分の強みが分からない」
——そんな状態からでも、確実に一歩を踏み出せるのが、この並走型出願サポートです。
このプログラムでは、自己分析から志望校選び、エッセイ添削、スケジュール設計、試験対策まで、海外大学出願に必要なすべてをプロのメンター陣が一気通貫でサポートします。
形式は完全オンライン。地方や海外在住でも、距離に関係なく受講できます。
特徴は、以下のような柔軟性と網羅性:
- 1on1 × 複数メンター制
- 生徒一人ひとりに主メンター+副メンターがつき、自己分析/出願書類/進路戦略などを役割分担して支援。
- 自信がなくてもOK
- 英語力や進路の方向性がまだ定まっていなくても、ゼロから一緒に考えるスタンス。
- 進路の「伴走者」がいる安心感
- 「いつまでに何をすべきか」を明確にしながら、迷ったときにはすぐ相談できる環境を提供。
- 進学校でなくても、地方からでも
- 実際に地方の高校から海外トップ大に合格した生徒も多数。地域格差に左右されない支援体制。
「サマキャンのような一時的なプログラムではなく、長期間にわたって伴走してほしい」「自分のペースで丁寧に進めたい」——そんな方にこそフィットするサービスです。
また、すでに出願準備を始めている人だけでなく、「今は情報収集段階だけど、気になっている」「来年以降の留学も視野に入れている」という人にも、無料面談から相談可能。
思い立ったその日から、一緒に歩み始められます。
このように、留フェロのサマーキャンプへが参加に難しい場合でも、海外進学に向けた準備を進める手段は複数あります。
自分に合ったスタイルを見つけ、「行けなかった」ではなく「別の道で叶える」という発想で、次の一歩を踏み出してみてください。





まとめ|「正解のない時代」に、自分だけの進路を選ぼう
将来の選択肢が無数に広がるいま、進路に「これが正解」というものは存在しません。だからこそ大切なのは、自分の想いや価値観に向き合い、自分なりの選択に誇りを持てるかどうかです。
留学フェローシップ(留フェロ)は、そんな「正解のない時代」において、海外進学という一つの切り口を通じて、自分の軸を育む場を提供してきました。
サマーキャンプやキャラバン隊、オンライン座談会を通して、多くの高校生が「自分らしい学び」を模索し、一歩踏み出してきました。
とはいえ、進路選択に向き合う方法はサマキャンだけではありません。
オンラインで完結できるThere is no Magic!!の並走型サポートや、リアルな場での対話を重視した海越えJAPANのサマーキャンプなど、自分に合った学び方・考え方を選ぶことができます。
どんな方法でも構いません。大切なのは、「自分は何をしたいのか?」という問いから逃げずに、最初の一歩を踏み出すこと。
その一歩が、やがてあなたの未来を大きく切り拓くはずです。



