





目次
アメリカ大学を目指した理由と出願準備の流れ

出身は熊本県で、いわゆる県内有数の進学校でした。年間2-3人、台湾やカナダなど海外大学に進学する人がいましたね。
海外大学を目指すきっかけ

一番最初のきっかけは、小学校6年生の時に家族でアメリカの大学を見学したことでした。ハーバード大学に行くバスの中で、ハーバードの大学生と英語で会話をしたんですね。
その時に、今まで勉強していた英語を初めて生かして、その大学生とコミュニケーションが取れたことに、とても感動しました。
私は、九州の端っこで生まれ育ったけど、「世界のどこまでなら食いついていけるのかな」「自分はここまでこれるのかな?」と思い始め、自分の可能性に挑戦したくなりました。
アメリカ大学出願に向けた準備|英語学習・課外活動

私は、熊本県の「海外チャレンジ塾」で中学1年生から高校3年生まで勉強していました。ここでは、外部の企業の協力のもと、英語の勉強やロジカルシンキング、海外大学進学の講座を受講していました。

毎朝、NHKのラジオ英会話を聞くのが習慣で、小学校6年生で英検準2級を取得しました。
中学校2年生から海外チャレンジ塾でオンラインのテスト対策講座を始め、高校三年生のアメリカの大学受験時には英語力がTOEFL100点まで伸びました!
並走型海外大学出願サポートでの経験

一番不安だったエッセイを、専門的に指導して欲しかったからです。最近受験を終えて、アメリカの大学受験に関するエッセイに詳しい現役大学生のメンターが、エッセイの指導をしてくれる点が魅力的でした。



主に、SAT・TOEFL・Personal Essay・Supplemental Essay を準備しましたね。
大変だったこととしては、スケジュール管理が挙げられます。私は、エッセイを50本以上書いていたので、それぞれの進捗状況やスケジュール管理をするのがとても大変でした。
でも、頑張るコツとして、メリハリを持って取り組んでいましたね。ダラダラ書くのではなく「やる時はやる!」と思いながら取り組んでいました。

エッセイを読んだ人が、もう少し話を聞きたい!と思ってくれるようなエッセイを意識していました。
そのためには、自分の伝えたいことを深堀して行ったり、メンターのLunaさんから聞いた「血の通ったエピソードを書く」ことを意識していました。


海外大学受験を通して得た成長と変化

言語化がとてもできるようになったな、と感じています。
自分では完璧に理解していることでも、周りには伝わっていない、だから周りから質問される、という経験を何度も繰り返すことによって「自分はこういうことが言いたかったんだな」や「この言い方は良いな」と発見できるようになりました。
並走型サービスのおすすめポイント

このサービスのおすすめポイントは、2点あります。
1つ目は、ペースを保ってくれる点ですね。定期的に、現役海外大生メンターとのカウンセリングがあるので、そのカウンセリングをペースメーカーとして様々な準備を効率的に行うことができました。
2つ目は、メンターがリアルな海外大生の姿を見せてくれる点がモチベーションになる点ですね。
私のメンターである、Denison UniversityのAkariさんは、カウンセリングをしてくれる時に、大学の食堂やルームメイトがいる環境でZOOMを繋いでくれることがありました。
そういうふうに、海外大学進学という夢を叶えた先輩たちの姿を見ることは、多くの刺激とモチベーションになりました。



とても尊敬しています。Akariさんはたくさんのことを考えていて、そういった話を聞くことも楽しかったです。
生き様もそうだし、友達のような感じだったけれども、1つ上の先輩としてとても尊敬しています。
大学選びと、進学先決定について

私は、アイビーリーグをチャレンジ校として出願し、セーフティー校はカナダや日本の大学を出願しました。
最終的に、合格したのが、グリネル大学、ワシントン大学、慶應義塾大学、UBC、トロント大学です。

正直、ワシントン大学と迷いました。でも、厳しい環境で学びたいという気持ちが強くありました。
アメリカの西海岸にあるワシントン大学は、気候も良いし、アジア人も多い印象があります。
でも、私はそういった環境よりも、東海岸や中西部といった、より厳しい環境で挑戦したかったんですね。
また、合格後に定期的にきていた大学からのメールに、温かさを感じたことも決め手の一つです。
また、私は今まで英語で教育を受けたことがないこともあり、大規模な総合大学であるワシントン大学に進学したら、4年間を通して周りの学生に埋もれてしまうのではないかと心配になりました。
これは、合格してから気づいたことなので、今振り返るともう少しリベラルアーツカレッジを受験しても良かったと思っています。
これらを踏まえて、進学先にグリネル大学を選びました。奨学金としては、柳井正財団の返済不要の全額奨学金を受給しています。


計画性とユニークなバックグラウンドだと思っています。
まず、計画を立てたり、並走型サービスのカウセリングをペースメーカーとしながら、コツコツとエッセイ執筆や大学調べに取り組むことができました。
ユニークなバックグラウンドとしては、海外経験が無いことであったり、九州の公立出身であることを、大学の受験時にも、奨学金の受験時にも生かせたことが、とても良かったと分析しています。
Grinnell Collegeでの学びとキャンパスライフ
キャンパスの雰囲気と大学の特徴




グリネルは、とにかくリベラルな大学ですね。「社会を変えたい!」や「私はこういうことがしたい!」と強く思っていたり、パッションを持っている人が多い印象です。
また、政治的な関心も強い学生が多いです。例えば、大統領選挙の際には、外に大きなスクリーンを置いて、みんなで見ながら討論しました。
大統領選挙後も、Biologyなどのクラスでも、授業内容には関係ないのにも拘らず、政治について討論したり、話をしたりしました。
また、グリネルの良いところの一つとして、アラムナイ(卒業生)の愛校心が強いところが挙げられます。寄付していただくのもそうですし、エクスターンシップ(Externship)の機会を提供していただいています。
このエクスターンシップとは、アメリカ全土にいるアラムナイの仕事のシャドーイングをさせてもらうことです。
期間は、数日から数週間にわたるのですが、そのアラムナイのおうちにホームステイしながら、仕事についてまわることができます。
また、こういった機会に参加する際に、大学が交通費などの補助金を出してくれたり、留学の機会が豊富だったり、研究をする機会が1年生に開かれていたりと、学生数が少ない分ケアされている実感があります。
一方で、残念な点としては、とにかく大学が田舎にある点ですね。なので、キャンパス内の機会は豊富な一方で、キャンパス外の機会を求めることはあまりできません。
ですが、お金を使わないし、勉強に集中できるという点では、利点と捉えることもできます。

はい!3年次に、フランスのパリに留学したいと思って、今はフランス語を勉強しています。来年も、フレンチハウスという、フランス語しか話せない大学の家に住む予定です。
実際、今年の夏休みもMiddlebury Collegeというアメリカのリベラルアーツカレッジの、フランス語のサマースクールに行く予定です。
どうせフランス語を学ぶなら極めたいと思っていて、グリネルでもBiology(生物学)とのダブルメジャーにする予定です。


そうですね、私は「やりたいな!」と思ったらその場ですぐ行動してしまう性格だと思います。
心の準備ができていなくても、どうにかなる!とも思っています。
また、柳井正奨学金財団の同期や、グリネルの日本人がとても刺激になっています。
1年生だけど、研究室でインターンしたり、企業でインターンしている同期を見ると、自分も頑張らなくちゃな!と思います。
Grinnell Collegeの授業・課外活動・生活
授業内容と履修体験


一年目は、生物学とフランス語と化学を主に履修していました。
それに追加で、チュートリアルという一年生が絶対の取らなくてはいけない授業を履修していたのですが、自分の文化について話したり、とてもアットホームな雰囲気で楽しみながら学ぶことができました。
他にも、Education (教育)の授業も履修しましたね。アメリカの社会と密接に結びついている授業だったため、外国人として学ぶことはかなりハードルが高かったです。
課題やエッセイも大変だったのですが、アメリカの文化について理解を深めることができました。

課題や学ぶ量がとにかく多くて、苦しみましたね。
大学がある日は、とにかくずっと勉強していました。
学校がある日は1番早い授業が8時からだったので、7時半に起きて、8時に授業に行って、午前中はずっと授業を受けて、お昼ご飯を食べて、午後の授業に行って、ご飯を食べて、また勉強していました。
なので、ご飯を食べている時と寝ている時以外はほぼ勉強していましたね。
グリネルでは、人生で一番勉強していると思います。
でも、とにかく面白くて。自分の記述力や記憶力が上がっているな、と感じることも嬉しいですし、自分の能力をフル活用していると感じられると面白いです。
学んでいる内容自体も、誰かに話したくなるような内容です。
もちろん、勉強に対する苦しみもありますが、同じぐらい楽しいと感じています。
課外活動・インターン体験

私は、医療系デバイス開発の国際NPOと日本の教育関連の会社でインターンをしています。
他にも、アメリカには、薬学部を卒業しなくても取れる薬剤師免許があるので、それに向けて勉強しています。
正直、大学に入って視野が広がったことで将来やりたいことが定まらなくなってきたのですが、薬には興味があります。
薬関係の仕事は、自分がやりたいことなのかを見極めるためにも、勉強しています!
休日の過ごし方


そうですね、ジムに行ったり、大学のイベントに参加もしているのですが、やっぱり勉強しています。
長期休みは余裕があるので友達と旅行したり知り合いの家に泊まりにいったりしています。
勉強以外では、ホストファミリーに街や買い物に連れて行ってもらうこともあります。
グリネルでは、住んでいるのは寮なのですが、大学の近くに住んでいるホストファミリーがボランティアとして、留学生にアサインされています!
アメリカ大学生活で得た視点と成長

最初は、英語を話すことに対する抵抗がありました。
今も完全になくなったわけでは無いのですが、どんどん楽しんで英語で会話できる友達が増えて、自己肯定感も合わせてあがりました。
自信が生まれて、これだけ頑張っているのだし、やればできるはず!と思えるようになりました。
勉強は大変ですが、行って良かったと心から思います。充実した毎日ですし、期待通りの環境で学ぶことができています。
Grinnell Collegeはどんな学生におすすめ?
海外に行くのが初めてな生徒におすすめです!
他にも、自分のやりたいことがわからない人にもおすすめです。
いろんな授業が取れたり、たくさんの機会に触れることができるので、自分の可能性を広げることができます!
最後に:受験に挑戦する人へのメッセージ
私は結局第一志望の大学に進学したわけではありませんが、グリネルに来て本当に良かったなと思っています。
おそらく、結果がどうであれ、自分がベストを尽くした結果として辿り着いた場所が、自分が縁がある場所なのだと思います。
だからこそ、置かれた環境でどうするのか、という点を考えながら頑張って欲しいです!



