実は海外の大学へ行くことはあなたが思っているほど難しくありません。
どんな境遇にいる人でもほとんどの人は挑戦できます。
ここで言う海外大学とは文字通り海外の大学や大学院のことを指しており、「ハーバードやスタンフォード」などのアメリカやイギリスの有名大学だけではなく、東アジア、東南アジア、中東、ヨーロッパなどに位置する大学も含まれます。
この記事を読めばあなたも自信を持って挑戦できるようになるでしょう。
この記事の筆者:ジェイコブ ヒロ (Jacob Hiro)
高校在学時の偏差値は35、高校卒業後約6年間工場勤務をしてお金や英語力もないまま海外へ行き、7年後に帰国。現在ではマイクロソフトやコンサルBig4で知られる企業に就職するなどのキャリアアップを成功させました。その経験をもとにワーホリや留学カウンセラーとして挑戦しようと考えている人達のサポートをしています。
監修者:ウメンシャン
日中英のトリリンガル・言語オタク。英語圏留学経験なしからIELTS8.0、TOEFL104、GRE322。コロンビア大学・ペンシルバニア大学・ニューヨーク大学・メルボルン大学教育大学院に合格実績を持つ。慶應義塾大学大学院卒。1児の母。
目次
海外大学進学がおすすめな人【高校生・大学生・社会人も歓迎】
新しい刺激を得たい方・人生に不安を抱えている方
まず第一に海外大学への進学は、あなたが高校生・大学生・社会人・30歳・40歳であっても行くことができ、日本の大学と比べて様々な年齢や国籍が違った人たちが通っています。
筆者は27歳で入学しましたが、同級生には41歳の台湾人の生徒さんがいました。
このような多様性のある環境で生活・勉強をしていると、毎日が新しい事だらけでワクワクしてきます。
「今日はどんな人に会えるのだろう」「今日はどんなことを学べるのだろう」といったことを毎朝考えるようになります。
東南アジアやドイツなどの移民を受け入れ体制が整っている国の大学内で出会う人の中には、戦争中の国から来た生徒さんもいます。
「先月空爆で家が吹っ飛んだよ、まあ~なるようになるでしょう」
こんなこと聞いたら、自分の人生に対する不安なんか吹っ飛んでしまいますよね。さらに新たな知識・能力を習得すると自信にもなります。
人生を大きく変えたいと考えている方
海外の大学へ行くと、日本では学べない新しい知識・スキルを習得する授業や機会がたくさんあります。
主な知識・スキルとしては、語学力、専攻科目に関する知識、コミュニケーション能力、ディスカッション能力、積極性などがあります。
筆者も渡航前は人前で話すことが苦手でしたが、卒業後は大勢の人前でもプレゼンテーションをこなせる程、話すことや積極性が極端に向上しました。
それらで差別化を図ることができ、就職活動・転職活動では大きく優位になります。あなたが起業した場合も同じことが言えるでしょう。
筆者は偏差値35の高校を卒業していて決して頭が良いとは言えませんが、就職活動では競争相手が持っていない能力を持っていたりしたことで、面接でも自信を持ってアピールできました。
就職・転職活動で企業の求人を見ると、求められる知識や経験の欄に
「海外経験がある人」「海外大学出身者」
と掲載する企業が増えています。
筆者もそれらに当てはまっていたことで大企業に入社できました。
「たくさんお給料が欲しい」「起業して大成功したい」そんな気持ちについても、海外の大学に行く理由になるのです。
日本の大学へ行くことが費用や偏差値で難しい方
日本の大学へ行けない主な理由として「学力」や「費用」などがあると思います。
筆者は学力もお金も無かったので日本の大学には行けませんでした。
もしあなたもどちらか、もしくはどちらも該当するのであれば海外へ目を向けてみてはいかがでしょうか。
「学力」で言うと、例えば入学試験がない、数ヶ月語学学校に通えば自動的に付属の大学へ入学できるなどといった様々な入学プロセスがある大学がたくさんあります。
「お金」に関しては、例えば東南アジアならタイやマレーシアといった生活費が安くても教育水準の高い国はたくさんあります。
また、ヨーロッパの大学は国から補助が受けられる制度があり、年間の学費がわずか10~20万円といった格安留学が可能な場合もあります。
入るのは簡単? 海外の大学にいくための4つの方法
海外の大学に入るには、いくつかのパターンがあります。ここでは、海外の大学に進学する方法を4つ紹介していきます。
ご自身の状況に適した進学の方法を検討してみましょう!
直接進学
直接進学のために一般的に必要な要件として、
- 高校在学時の成績
- TOEFLやIELTSなどの英語試験のスコア
- 論文
- 面接学力統一試験 (アメリカのSATなど)
があります。
もしこれらの要件で一部満たせない場合は、後述する方法でも入学できる可能性があります。
大学によっては高校の成績(5段階中オール3もしくはそれ以下)でも入学でき、IELTS スコアは満点の9.0中6.0でも入学許可がおりる有名大学もあります。
それに加えて、学力統一試験や論文、面接はなしといった入学プロセスを実施している大学もあります。
筆者が入学した大学は高校の成績(オール3)、IELTS スコア(6点)の二つだけで直接入学できました。ちなみにその国におけるITで一番有名な大学です。
ファンデーションコースから進学
大学進学準備コースとも呼ばれるファンデーションコースは、約1年間のコースでコースを修了すれば大学の学部へ進学できるシステムです。
この1年間では大学の学部で学習する専門分野を英語で勉強できるため、英語のみならず専門知識を学習し大学入学後も余裕を持ってクラスについていけるなどのメリットがあります。
特にイギリスやオーストラリアの大学では日本の高校からの直接進学が認められず、ファンデーションコースで履修することを要求されます。
必要な要件はTOEFLやIELTS、高校在学時の成績などがありますが、直接入学と比べはるかに基準が低いので、直接入学の要件を満たせない、入学後に備えたい方におすすめします。
指定の語学プログラムから進学
直接入学の要件の一つ、TOEFLやIELTSのスコアを満たせない方、ファンデーションコースの要件を満たせない方は語学プログラムに参加することをおすすめします。
多くの留学生が通う大学には付属の語学学校があります。
TOEFLやIELTSのスコア、もしくは語学学校入学時に英語力を測定するテストを受験し、クラスと通学期間が決まります。短い人で1ヶ月、長い人で1年間通学することがあります。
また語学プログラムからファンデーションコース、大学進学といった計画で入学する人も少なくありません。
コミュニティカレッジから4年生大学へ編入
2年制の大学で日本でいう短期大学です。
費用も入学難易度も低いことからコミュニティカレッジを経由し大学へ入学する人もいます。
コミュニティカレッジは日本の大学と同じく単位制度で、日本を含む他の国や地域の大学で取得した単位も換算されるので、規定の単位が貯まれば短期間で大学に編入することができます。
またコミュニティカレッジで高成績を修めれば奨学金を得られることもあります。日本の大学にすでに在学されていた人などにおすすめします。
海外の大学に行くには、国と学校選びから
進学先の国を選ぶ方法
各国には様々な特徴があり、あなたの状況・理想に合わせて選択することになります。
英語で学べる国となった場合、英語を公用語とする58の国(アメリカ、イギリス、オーストラリア)と、英語は公用語ではないが英語を公用語とする大学がある国(スペイン、ドイツ、マレーシア)を含めて100国以上が存在します。
選択肢が多く考えるだけでワクワクしてきますよね。
ただあまりにも選択肢が多すぎてその中から選ぶことは難しいと思った場合は、経験者、留学カウンセラーまたはお近くの留学エージェントに相談してみるのも良いでしょう。
以下の要素を踏まえ行く国をリストアップしてみましょう:
生活費
生活費を抑えたい人におすすめなのは、フィリピンやインドネシア、タイ、マレーシアなどの生活費が日本に比べ極端に安い国です。これらの国々にも教育水準が高い大学はたくさんあります。
各国に滞在する留学生の平均生活費 (衣食住含む) :
国 | 月 | 年間 |
オーストラリア | 20 万円 | 240 万円 |
ニュージーランド | 17 万円 | 200 万円 |
カナダ | 15 万円 | 177 万円 |
アメリカ | 13 万円 | 156 万円 |
イギリス | 15 万円 | 183 万円 |
シンガポール | 22 万円 | 177 万円 |
マレーシア | 6 万円 | 75 万円 |
インドネシア | 5 万円 | 60 万円 |
フィリピン | 5 万円 | 67 万円 |
スペイン | 13 万円 | 156 万円 |
ドイツ | 12 万円 | 144 万円 |
サウジアラビア | 10 万円 | 120 万円 |
(2023年2月時点)
生活水準や円のレートによって変動しますので、あくまで国ごとの生活費の比較程度にとどめていただければと思います。
国や大学の制度
国によっては留学生に優しい制度があります。
例えばスペインやドイツなどが設けている「留学生枠」など、国からの補助で学費が格安になる制度です。
また中東の大学などでは、学費、生活費、食費など留学に必要な費用は全て大学が払う、留学生は自腹を切らなくて良い!などの、日本では考えられない制度を用意している大学もあります(制度に甘え5年、10年留年する留学生はよくいるみたいです)。
参考:Fully Funded Scholarships in Saudi Arabia for International Students
生活環境
生活環境とは、利便性が良い、街がキレイ、国民性が良い、街中の人が英語を話す、グローバルな環境などの要素を含みます。
キレイな街であれば散歩することで勉強の疲れを癒せる、など現地の生活環境は重要です。
またキャンパス内で学ぶ事はありますが、街中や地元の人達、またその国のビジネス街などキャンパスの外で学べる事もたくさんあります。
治安
海外大学へ行ったものの体以外全て盗まれて日本へ帰国するなんていうことがないよう、治安も考慮して慎重に決めたいところです。
しかし日本は世界でトップ10に入る程治安が良い国なので、治安のことをあまり考えすぎるとどこにも行けなくなってしまいますよね。
ただ危険レベルが高い国に行くのは、不安でなかなか勉強に集中できなくなる可能性があります。
生活環境や治安に関しての調査方法としては以下のようなものがあります。
- 経験者に相談する
興味のある国に滞在した経験、希望する大学に進学した経験のある人が身近にいる場合は、その人に相談すると良いでしょう。
- 実際にその国や大学に行く
予算・時間に余裕のある方は一度渡航して興味のある国、または大学の雰囲気を肌で感じると良いでしょう。
入学希望者向けのキャンパスツアーや説明会などを実施している大学がたくさんあるので、渡航前に大学へ直接問い合わせてみることをおすすめします。
- 留学エージェントに問い合わせる
様々な国を管轄内としている留学エージェント内には実際に渡航したり、日々色んな大学とやりとりをしているスタッフさんがいます。
無料で相談に乗ってもらえるエージェントもありますので経験者が周りにいない方は留学エージェントに行くことをおすすめします。
- 大学に関するビデオなどの資料から情報収集する
大学に関するビデオを見ることで、在学生・教授の話を聞けてその大学について知れることはもちろん、受験勉強に対する “やる気が上がる” モチベーション動画にもなります。
気候
人それぞれに気候に合う合わないがありますが、寒い国であれば休みの日にスキー、逆に暑い国では海水浴など、勉強で疲れた心身を癒やすには気候を考える事も大事です。
1年中同じ気候だと飽きてしまうことも。
以下は世界の代表的な地域での気候の目安です。
- 夏が短い or 一年中寒い国 :デンマークやカナダ、スウェーデン
- 夏が長い or 一年中暖かい国 :東南アジアや中南米の国
- 四季がある国 :アメリカやオーストラリア、ニュージーランド
外国の大学を選ぶ方法
行く国を選んだら、いよいよ大学選びです。
ただ選んだ国の中にも様々な大学があります。これもまた選択肢が多いのです。実際に一つ一つの大学へ出向き確認して決めたいところですが、現実的ではないです。
国を選ぶ時と同様にたくさんの選択肢の中から一つに選ぶことが難しいと思った場合は経験者、留学カウンセラー、またはお近くの留学エージェントに相談することをおすすめします。
以下の要素を踏まえ行く大学をピックアップしましょう:
学費
公立大学・私立大学の違いや、大学が位置する都市によって学費が大きく異なります。
学費が高すぎて学期ごとの支払いが心配で勉強に集中できなくなることのないよう、卒業するまでの学費 + 生活費が支払えるかを頭に入れ計画して行きましょう。
先ほども説明したように学費が極端に安い、「なんなら全て大学が負担するよ」といった大学も世の中にはあります。大学進学成功の鍵は情報収集・調査ですね。
- 大学のサイトを確認する
- 大学に問い合わせる
- 留学エージェントに相談する
などの方法で情報収集・調査を行ってくだいさい。
入学時期
日本のような4月入学・3月卒業のような年間スケジュールは世界を見渡すと意外に少ないです。1月入学や8月入学などの大学もあります。
また大学によっては1年間に入学するタイミングが5期や6期あるところもあります。
入学準備や卒業後の計画なども踏まえて考慮すると良いでしょう。
在学期間
大学によっては3年間の在学期間で4年制大学の卒業資格を取得できる大学もあります。
そうなると支払う学費&生活費もかなり低くなりますよね。
筆者は3年間の在学期間で、夏休みも冬休みもなし、学期間の休みも無しといった超スパルタ大学に在籍していましたが卒業前はクタクタでした。。
卒業後の計画や将来設計、在学期間中にやりたいことなどを踏まえ、在学期間を考慮することも必要です。
入学難易度
日本国内の大学と同じく大学によって入学難易度が大きく異なります。
また、外国の大学受験には偏差値という概念がないため、合格率や必要な入学条件が難易度の目安となります。
大学によっては英語テストのスコアだけで簡単に入学できる、逆に入学難易度が高い大学だと英語の他に数学や専攻する専門分野に関するテストを受験する必要があったり、面接を受けることが必至な大学もあります。
次の章でも詳しく説明していきます。
学部
国選び、大学選びの次に重要な選択が学部選び。
英語で何を学ぶのかによってあなたの将来が大きく変わってきます。
英語で英米文学を学ぶなら通訳翻訳家、会計なら米国公認会計士、法律なら国際弁護士などといった道が開きます。
どのような学部がどの大学にあるのかなど逆算して考えるのも一つのコツです。
また各学部の卒業までのクラススケジュールをホームページで公開している大学もたくさんあるので、あなたが卒業するまでにどれぐらい成長できるかなども計算しやすかったりします。
考えただけでワクワク・ドキドキしてきますよね。
キャンパス
キャンパスの位置する場所やキャンパス内の設備などで学習できることが大きく変わってきます。
前項で説明した通りキャンパス外での学びも重要なので、都市に位置するキャンパスがある大学にする。
反対に空き時間は海などの景色を眺めて休みたいということであれば、海沿いにキャンパスが位置する大学などを選ぶと良いでしょう。
キャンパスのデザインで言うと、海外には日本では考えられないような大きな作り・デザインのキャンパスがあったりするので写真を見るとビックリしてしまいます。
評価
その大学を卒業することで得られる社会的な評価という点も重要です。
大学の評価を知る方法としては大学ランキングなどで調べることやウィキペディアなどがあります。
それ以外の要素でも大学の評価は左右され、例えば東南アジアの大学にはデュアルディグリーというシステムがあります。
在学中にさらに他の国の大学に留学ができる、東南アジアで生活しながらイギリスの授業を受けられることで知られるプログラムですが、実は東南アジアの大学を卒業すると同時にイギリスの大学の卒業資格を得られるという特権があります。
よって卒業後は「イギリスの大学の卒業資格があります」などと言うこともできます。
またアメリカやイギリスなどの評価の高い大学が東南アジアや他の地域の大学を管理していることで、高い教育品質が保たれている = 高い評価 = 就職に有利といったことに繋がります。
例えば以下のような大学がデュアルディグリーシステムを導入しています。
学校名 | 提携大学名 | 参考リンク |
Asia Pacific University of Technology and Innovation (マレーシア) | De Montfort University (イギリス) | https://www.apu.edu.my/our-courses/apu-dmu-dual-degree-programme |
Jakarta International college (インドネシア) | Western Michigan University (アメリカ) | https://www.jic.ac.id/double-degree-program |
Bangkok University (タイ) | Macquarie University (オーストラリア)など | https://www.bu.ac.th/en/international-programs/dual-degree |
筆者の体験談
筆者はマレーシアにある Asia Pacific University of Technology and Innovation を大学進学先として選択しました。
理由としては下記のような点がありました。
- 学費 & 生活費が格安
- 治安が良い
- 大都会で利便性が良い
- イギリスの大学と提携している (デュアルディグリープログラム)
- 大学に対する国際的な評価の高さ
- 最先端なことを学べるコース内のカリキュラム
ハーバード大学やスタンフォード大学などの有名大学と比較したら各方面で劣る部分は多々ありますが、この大学で一番になり、またたくさんの能力・知識を習得して有名な企業で働くことを目標に上記の大学を選択しました。
マレーシアは一年中暖かく、生活費・授業料を安く抑えることができると同時に、教育水準が高いことでも知られています。
またマレーシア人は3種類の民族 (マレー系・中華系・インド系) で構成されていることから英語でのコミュニケーション + 国際文化が根付いている国です。
多くの日系企業がマレーシアに進出していることもあり日本食レストランがたくさんあり、我々日本人がとても過ごしやすい環境が整っています。
Asia Pacific University (APU大学) はマレーシアの大学の中ではIT分野でトップの大学として知られています。
2017年にクアラルンプールに完成した新しいキャンパスには様々な IT や機械の研究をする設備が整っています。コース内のカリキュラムも充実しており、ITコースだとAIや機械学習などといった最先端な技術を学習できる時間がたくさんあります。
結果として、当初パソコンのタイピングもうまくできなかった筆者でしたが、卒業後には7種類のプログラミング言語を書けるようになり、最先端の技術に必要な能力を取得することができました。
海外の大学に行くには?一般的に必要なもの
英語力 (英語試験のスコア)
以下の表は各方法に対する目安の必須スコアです。
*希望する大学と専攻によって必要な英語力のレベルは変わるので、行きたい大学が決まり次第、大学のサイトで確認しましょう。
方法 | 必須スコアの目安 |
直接入学 | 最低IELTS 6.0 もしくは TOEFL IBT 80 – 89 |
ファンデーション | 最低IELTS 4.0 もしくは TOEFL IBT 30 – 31 |
語学プログラム | なし |
コミュニティカレッジ | 最低IELTS 5.5 もしくは TOEFL IBT 61 |
筆者は IELTS 6.0 をとり直接入学することができました。
スタート時点では中学レベルの英語力でしたが、ワーホリ (2年間) + フィリピン留学 (1年間) の合計3年間の英語学習でIELTS 6.0 をとることができました。
英語試験はとにかく早めに準備を解することが大切です。
高校の成績 (GPA)
以下の表は各方法に対する目安の必須 GPA です。
*大学によっては英語力があればGPAは求めない学校もあります。大学に問い合わせてみましょう。
方法 | 目安の必須GPA |
直接入学 | GPA 最低2.0 ~ 2.5 (5段階の3と2が混入) |
ファンデーション | GPA 最低2.0 ~ 2.5 (5段階の3と2が混入) |
語学プログラム | なし |
コミュニティカレッジ | GPA 最低2.0 ~ 2.5 (5段階の3と2が混入) |
補足:筆者は5段階評価のオール3でした (GPA 2.40)
留学費用の目安
以下の表は各国に滞在する留学生の平均生活費 (衣食住含む)と学費を表しています。
*私立大学で補助金などを受け取らない場合の費用
国 | 生活費 (月) | 生活費 (年間) | 学費 (年間) |
オーストラリア | 20 万円 | 240 万円 | 270 万円 |
ニュージーランド | 17 万円 | 200 万円 | 230 万円 |
カナダ | 15 万円 | 177 万円 | 250 万円 |
アメリカ | 13 万円 | 156 万円 | 483 万円 |
イギリス | 15 万円 | 183 万円 | 282 万円 |
シンガポール | 22 万円 | 177 万円 | 240 万円 |
マレーシア | 6 万円 | 75 万円 | 68 万円 |
インドネシア | 5 万円 | 60 万円 | 53 万円 |
フィリピン | 5 万円 | 67 万円 | 19 万円 |
スペイン | 13 万円 | 156 万円 | 57 万円 ~ 287 万円 |
ドイツ | 12 万円 | 144 万円 | 360 万円 ~ 570 万円 |
サウジアラビア | 10 万円 | 120 万円 | 270 万円 ~ 540 万円 |
(2023年2月時点)
補足:筆者は500万円 (学費200万円+生活費300万円) ※3年間分
やはり、欧米やヨーロッパは生活費や学費が高額になりやすいという傾向はあります。高額
あくまで目安であり学費は学校によってもかなり異なりますので、国ごとの比較程度に留めていただければと思います。
その他の出願書類 (場合によって必要)
以下提出する必要がある出願書類の例です。
*大学やコースによって異なるので大学のサイトを確認しましょう。
海外の大学に進学したい人におすすめの奨学金制度
奨学金は高額な留学費用をカバーするための重要な手段です。
多くの国や大学では、学業成績や特定の分野での優れた実績を評価して奨学金を提供しています。
奨学金には、全額支給のものから一部支給のものまで多様な形式があり、募集要項や応募締め切りを事前に確認しておく必要があります。特に競争が激しい場合は、早めの準備と綿密な申請が求められます。
また、日本国内でも留学生向けの奨学金プログラムが存在し、これを活用することで経済的負担を軽減できます。
以下では、海外大学進学で利用できる代表的な奨学金プログラムのリストを紹介します。
対象の高校生 | 支給額 | |
JASSO | 国内高校 | 地域・都市により異なる |
柳井正財団 | 全世界の高校 | 95000ドル |
グルー・バンクロフト基金 | 全世界の高校(ただし中等教育の一部を日本で受けている必要あり) | 50000ドル(枠によって異なる) |
笹川平和財団 | 全世界の高校 | 95000ドル |
公益財団法人江副記念リクルート財団 | 全世界の高校 | 年間1000万円を上限額とし、学費と生活費(月額20万円)を支給 |
公益財団法人 重田教育財団 | 全世界の高校 | 月額200,000円(年額2,400,000円) |
一般社団法人 カナエ奨学会 | 全世界の高校 | 一括 100 万円 |
BCJ国際奨学財団 | 全世界の高校 | 1年間の学費の一部 |
Kiyo Sakaguchi奨学金 | 国内高校 | 年間300万円を上限として支給 |
John and Miyoko Davey Foundation | 米国の大学で学ぶ日本人学生 | 最大で5万ドル |
最後に:人生を変える海外大学進学を!
海外大学に行くことで今までの環境とは全く別の世界で冒険し、色々な出会いや学びを通じて「夢中になれるもの」であったり「友人・恋人」「ビジネス」が見つかりあなたの人生は今までとは全く異なる新たな人生へと変貌していきます。
そのキッカケは今あなたがなんとかくかもしれませんが「海外の大学へ行ってみようかな」と思ってこの記事を読んだこと。
海外に行くことは「意外にお金がかからない、いや逆にたくさん稼げる」、「難しくない」、「怖くない」、「楽しい」、「嬉しい」がたくさんあります。
あなたが海外の大学を卒業する頃には、あなたは全く別の人間に生まれ変わっている。そして想像もしていなかった良いことがたくさんあなたに起こります。
偏差値35だった筆者がまさか「コンサル Big4」や「マイクロソフト」などの世界的に有名な企業で働くことになるなんて周りの家族・友人、筆者自身でさえ想像していませんでした。
ただ海外大学進学に挑戦するとそれらは決して運・奇跡ではなく “必然的” に起きたことだとたくさんの学びを通してあなたは感じると思います。
是非一歩前へ踏み出してみましょう。