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「海外の大学に進学するには、何を準備すればいいの?」と考えている高校生や保護者の方も多いのではないでしょうか。
海外大学への進学は、おおまかに次の3ステップで進みます。
- 国・志望校・進学ルートを考える
学びたい分野、成績、英語力、予算をもとに、入学条件も確認しながら候補を探します。 - 締切から逆算して準備し、出願する
必要な英語スコアや出願書類をそろえます。奨学金を希望する場合は、応募条件と申請締切も確認します。 - 進学先を決め、入学・渡航の準備を進める
合格通知に記載された条件や手続きを確認し、学生ビザや住居などを準備します。
ただし、必要な準備や入学条件は、志望する国・大学・専攻・進学ルートによって異なります。現在の成績や英語力、学びたい分野、家庭で負担できる予算などを整理しながら、自分に合った選択肢を探していくことが大切です。
この記事では、海外大学進学を考える高校生と保護者の方に向けて、入学条件や必要書類、主な3つの進学ルート、費用、国・大学の選び方、準備スケジュールをわかりやすく解説します。
※この記事は主に、日本の高校から海外大学への進学を目指す方を対象としています。すでに日本の大学に在籍し、海外大学への編入や再出願を検討している方は、日本の大学生が海外の大学に進学する方法をご覧ください。
日中英のトリリンガル・言語オタク。英語圏留学経験なしからIELTS8.0、TOEFL104、GRE322。コロンビア大学・ペンシルバニア大学・ニューヨーク大学・メルボルン大学教育大学院に合格実績を持つ。慶應義塾大学大学院卒。1児の母。
海外の大学に進学するには何が必要?入学条件と必要書類
海外大学の進学準備は、日本の大学受験とは大きく異なります。
日本の大学受験では、共通テストや個別試験など、入試当日の学力試験が重視される方式があります。
一方、海外大学では、高校の成績や英語力、出願書類をもとに総合的に審査されるのが一般的です。
これまでの学習成果や英語で学ぶ力に加え、大学によっては志望理由や将来の目標なども評価されます。
必要書類や審査項目は国・大学・専攻・進学ルートによって異なりますが、代表的なものは次のとおりです。
| 主な出願書類 | 確認・評価される内容 |
|---|---|
| 卒業証明書・卒業見込証明書など | 高校を卒業したこと、または卒業予定であること |
| 成績証明書 | 高校での成績や履修科目、専攻で求められる科目・成績を満たしているか |
| IELTS・TOEFLなどのスコア | 英語で学ぶために必要な語学力を備えているか |
| エッセイ・志望理由書 | 志望理由、学ぶ意欲、これまでの経験や将来の目標など |
| 推薦状 | 推薦者から見た学習への姿勢、人物面、大学で学ぶ適性など |
| 活動歴・作品集など | 課外活動の経験や実績、志望分野に関連する能力など |
※必要書類は国・大学・専攻・進学ルートによって異なり、上記のすべてが必要になるわけではありません。面接や追加の試験が課される場合もあります。


高校生が海外大学に行くための代表的な3つの進学ルート
海外大学へ進学する方法は一つではありません。
基本となるのは高校卒業後に大学へ直接出願する方法ですが、英語力や成績に不安がある場合は、準備課程やコミュニティカレッジなどを経由して段階的に進学することも可能です。
どのルートを選ぶかによって、求められる高校成績や英語スコア、出願書類、進学後の条件は変わります。
ここでは、代表的な3つの進学ルートを見てみましょう。
① 高校卒業後に直接進学する
高校卒業後に、海外大学の学位課程へ直接進学する方法です。
国によって評価方法は異なりますが、多くの大学では高校の成績(GPA)や英語スコア、エッセイ、推薦状などをもとに審査が行われます。
最短ルートで海外大学の学位取得を目指せる一方で、大学が求める成績や英語スコアの水準を満たす必要があり、出願書類の準備にも時間がかかります。
そのため、高1〜高2のうちから英語試験や成績対策、志望校リサーチを進められる場合に検討しやすいルートです。
② 進学準備課程(ファウンデーションコース・Pathway・IYO)を経由して進学する
海外大学への進学を目指しながら、英語力や基礎学力を補うための準備プログラムを経由するルートです。
高校成績や英語スコアが直接進学の条件に届いていない場合でも、準備課程を通じて大学進学を目指せることがあります。
国や大学によってプログラムの名称やしくみは異なりますが、ファウンデーションコース、Pathway、International Year One(IYO)など、大学進学に必要な学力や英語力を補うためのコースが用意されています。
特にイギリスやオーストラリアでは、留学生向けの一般的な進学ルートとして利用されることが多いです。
高3や高校卒業後に海外大学進学を考え始めた人、英語力や成績に不安がある人、いきなり大学の授業に入るのが不安な人にとって、検討しやすいルートです。
③ コミュニティカレッジを経由して編入する
まず2年制の高等教育機関で学び、その後4年制大学へ編入するルートです。
特にアメリカでは、コミュニティカレッジで一定の単位を取得した後に、4年制大学へ編入する方法が広く利用されています。
入学条件のハードルが比較的低く、最初の2年間の費用を抑えながら海外大学卒業を目指しやすい点が特徴です。
高校卒業時点での成績や英語力に不安がある人、まずは海外の学習環境に慣れながら進学先を考えたい人にとって、検討しやすいルートです。


💡国別の進学方法についてもっと詳しく:
利用できる進学ルートや審査のしくみは、国によって異なります。国ごとの違いは、海外大学の受験方法|9か国の入試制度・進学ルートで詳しく解説しています。
海外大学への進学費用はいくら?国別の目安と奨学金
海外大学進学を考えるうえで、多くの人が最初に高いハードルと感じやすいのが「費用」の問題です。
海外大学では、授業料だけでなく、寮費・食費などの生活費、医療保険料、教材費、ビザ申請費、渡航費といった費用も必要になります。
アメリカやイギリスの名門私立大学では、年間総額が1,000万円を超えるケースも珍しくありません。
しかし、海外大学進学は「高額な英米トップ校にすべて自費で行く」だけが選択肢ではありません。
カナダ、オランダ、マレーシアなど、比較的費用を抑えやすい国や地域もあります。
以下は、学費と生活費などを含む年間費用の目安です。最初から「海外大学は高すぎて無理」と決めつけるのではなく、複数の国や進学ルート、奨学金の可能性を比較しながら進学先を検討するようにしましょう。
| 国 | 年間総費用の目安 |
|---|---|
| アメリカ | 約826万~1,062万円 |
| イギリス | 約484万~1,194万円 |
| カナダ | 約481万~837万円 |
| オーストラリア | 約658万~1,026万円 |
| オランダ | 約389万~704万円 |
| マレーシア | 約192万~369万円 |
※2026年7月調査の費用記事に基づく概算です。算定条件や含まれる費用は、以下の「海外大学の学費・留学費用を10か国比較」の記事で確認してください。
なお、同じ国でも大学・専攻・都市・進学ルートなどによって費用は変わります。以下の記事も参考にしながら、学費と生活費に加え、準備課程の費用や卒業までの年数も含めて、必要な総額を見積もってみてください。


💡費用についてもっと詳しく:
国別の学費・留学費用の詳細は、海外大学の学費・留学費用を10か国比較を参考にしてください。予算の見積り方や、予算に合わせた国選びのポイントも解説しています。
海外大学進学に使える奨学金
海外大学進学に使える奨学金は、日本の公的制度・民間財団、留学先政府、海外大学独自の制度などから探せます。
返済不要の給付型奨学金もあり、支援によって家庭の費用負担を抑えられる場合があります。
| 奨学金の提供元 | 主な選択肢・特徴 |
|---|---|
| 日本の公的制度 | JASSOの学部学位取得型など。成績・英語力・家計などの応募基準があります。 |
| 日本の民間財団 | 柳井正財団や笹川奨学金など。対象となる国・大学・専攻や支援額は制度によって異なります。 |
| 留学先政府・現地団体 | 中国・韓国・台湾などの政府奨学金。授業料や生活費などを支援する制度があります。 |
| 海外大学独自の制度 | 成績・実績や家計状況などに基づく支援。留学生が利用できる制度は大学によって異なります。 |
一つの提供元に絞らず、志望国や大学に合う制度を並行して調べてみましょう。ただし、複数の奨学金を同時に受け取れるかは制度によって異なります。
大学合格前に応募を締め切る制度もあるため、志望校選びと並行して、応募条件や申請時期を確認しておくことが大切です。
💡奨学金についてもっと詳しく:
海外大学進学に使える奨学金の種類や対象者、支援内容は海外大学進学に使える奨学金一覧(学部向け・返済不要)で詳しく解説しています。
自分に合う海外大学の選び方|比較したい5つのポイント
同じ「海外大学」でも、国や大学によって学び方、費用、進学ルート、卒業後の選択肢は異なります。
たとえば、アメリカには幅広い分野を学びながら専攻を選べる大学が多く、イギリスでは出願時にコースを選び、早い段階から専門分野を学ぶのが一般的です。
同じ国の中でも、都市部か地方か、どのような授業や学生支援があるかによって、学習環境や日々の暮らしは変わります。
最初から志望校を一つに絞る必要はありません。まずは自分が何を学び、どのような大学生活を送りたいのか、次の5つの視点で条件を整理してみましょう。
| 見るポイント | 確認したいこと |
|---|---|
| 専攻・コース | 学びたい授業、必修科目、実習・インターンの機会 |
| 国・教育制度 | 専攻を決める時期、進学ルート、卒業までの年数 |
| 学習・生活環境 | 授業の規模・形式、立地、気候・治安、住居、留学生サポート |
| 入学可能性・費用 | 成績・履修科目・英語力の条件、卒業までの総費用、奨学金 |
| 卒業後の進路 | 現地・日本での就職、大学院進学、学位や専門資格の扱い、卒業後の就労制度 |
たとえば、費用を抑えつつ英語で専門分野を学びたい場合は、英語圏だけでなく、アジアやヨーロッパの英語プログラムも候補になります。
現地就職を重視する場合は、学費だけでなく、インターンの機会や留学生向けの就職支援、卒業後に利用できる就労制度も確認しておきたいポイントです。
すべての条件を満たす大学を探すより、まずは「学びたい専攻」「予算の上限」などの譲れない条件を決めると、候補を比較しやすくなります。
以下の記事も参考にしながら、自分が優先したい条件を整理し、候補となる国や大学を比較してみてください。


💡海外大学の選び方についてもっと詳しく:
費用、治安、キャリア設計、難易度、ランキングなど、志望校選びのポイントと情報収集のコツは海外大学進学|国・志望校の選び方ガイドを参考にしてください。
いつから準備する?高校生の海外大学出願スケジュール
ここまで、進学ルートや費用、国・大学選びなど、自分に合った進学プランの考え方を解説してきました。
全体像が見えてきたら、「いつまでに準備するか」というスケジュールに落とし込んでみましょう。
出願時期や必要書類は国や大学、進学ルートによって異なりますが、一般的には次のような流れで準備を進めます。
| 時期 | 主な準備内容 |
|---|---|
| 高1 | 学校成績の維持、英語力の基礎固め、興味のある分野・国の情報収集 |
| 高2 | TOEFL・IELTSなどの受験、志望国・専攻・進学ルートの整理、候補校の絞り込み |
| 高3夏〜秋 | 出願条件・締切の確認、出願書類の作成、推薦状依頼、奨学金の調査・申請準備 |
| 高3秋〜冬 | オンライン出願、必要書類の提出、奨学金申請 |
| 合格後 | 進学先決定、デポジット支払い、学生ビザ申請、渡航準備 |
高1・高2の早い段階から、志望校を一つに絞り込む必要はありません。
この時期は、学校の成績や英語力の土台を作りながら、興味のある国や専攻、進学ルートを少しずつ調べていく段階です。
そのうえで、高2後半〜高3前半ごろまでに、志望国や進学ルート、候補校の方向性をある程度絞り込めると、出願準備を進めやすくなります。
もちろん、これはあくまで一般的な目安です。
国や大学によって出願時期は異なり、ファウンデーションコース・Pathwayなどの準備課程や、出願時期が比較的柔軟な大学を活用できる場合もあります。
大切なのは、「今からでは遅い」と決めつけることではなく、今の学年・成績・英語力から考えられる選択肢を整理することです。
早い時期から準備できるほど選択肢は広がりますが、高3から海外大学進学を考え始めた場合でも、進学ルートや出願時期を工夫することで目指せるケースがあります。


💡出願準備についてもっと詳しく:
出願書類や準備スケジュールの詳細は、海外大学出願準備ロードマップ|高校生がいつ・何をすべきか完全ガイドを参考にしてください。「出遅れた場合は?」「学力が足りない場合は?」などのケース別戦略まで詳しく解説しています。
自分に合う海外大学進学プランを整理したい方へ
ここまで、海外大学進学のルート、出願準備、費用、国・大学選びについて紹介してきました。
ただ、実際には同じ海外大学進学でも、
- どの国を選ぶべきか
- どの大学が現実的な候補になるのか
- 奨学金を目指すべきか
- 日本の大学と併願するか
- 今から何を優先して準備すべきか
は、一人ひとり異なります。
特に、
- 高3から海外大学進学を考え始めた
- 英語力やGPAに不安がある
- 費用や奨学金について相談したい
- 志望国や専攻がまだ決まっていない
という場合は、早い段階で選択肢を整理しておくことで、その後の準備を進めやすくなります。
There is no Magic!!では、海外大学進学を目指す高校生・保護者向けに無料相談を実施しています。
志望校が決まっていない段階でも、現在の学年・成績・英語力・予算・興味分野をもとに、考えられる選択肢や今後の準備の進め方を整理できます。
海外大学進学を具体的に検討している方は、ぜひ一度ご相談ください。
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海外大学進学は家族でどう考える?保護者と話し合いたいこと
海外大学進学は、本人の希望だけで決められるものではありません。
学費や生活費、渡航後の安全面、卒業後の進路、日本の大学との比較など、家族で確認しておきたいことが多くあります。
「海外に行きたい」と伝えるだけでは、保護者は不安に感じやすいものです。
特に、費用がどれくらいかかるのか、卒業後にどのような進路があるのか、奨学金が取れなかった場合にどうするのかは、早めに話しておく必要があります。
海外大学を目指すからといって、日本の大学をすぐに選択肢から外す必要はありません。
日本の大学と海外大学を併願し、奨学金や合格状況を見ながら最終的な進学先を決める方法もあります。
たとえば、「奨学金が取れたら海外大学に進学する」「費用面が合わなければ日本の大学も検討する」「直接出願だけでなく、ファウンデーションコースやPathwayも含めて探す」というように、複数の選択肢を並べて考えると、家族とも話しやすくなります。
保護者と話すときは、気持ちだけでなく、費用・安全面・卒業後・併願・準備計画をセットで整理しておくとよいでしょう。
| 話し合いたいこと | 確認したいポイント |
|---|---|
| 費用 | 学費・生活費・奨学金・家庭負担の目安。年間でいくら必要か、卒業までに何年分の費用が必要かを確認する。 |
| 安全面 | 国・都市・滞在先・大学のサポート体制。寮や留学生サポートの有無も確認する。 |
| 卒業後 | 現地就職、大学院進学、日本帰国後の就職など。学んだ分野をどう活かすかを整理する。 |
| 併願 | 日本の大学も受けるか、奨学金次第で海外進学を決めるか。リスクを減らす進め方を考える。 |
| 準備計画 | いつまでに英語スコア、出願書類、奨学金申請を進めるか。締切から逆算して確認する。 |
最初から完璧な計画を作る必要はありません。
ただ、費用や併願の考え方を早めに共有しておくと、あとから「家族の理解が得られない」「奨学金の締切に間に合わない」といった状況を避けやすくなります。


海外大学進学を具体的にイメージしてみよう
海外大学進学の全体像がわかったら、先輩の体験談や具体的な大学情報を見ながら、イメージを膨らませてみましょう。
先輩の体験談を読む
先輩たちががどのように国や大学、専攻を選んだのか、どのように準備を進めたのかを知ることで、自分に合った進学プランをイメージしやすくなります。
「奨学金を使って海外大学に進学した人」「地方出身から海外大学進学を実現した人」「ファウンデーションコースを経由して進学した人」など、気になるインタビューを探して読んでみてください。


海外大学を探す
専攻、学費、強み、卒業後の進路、出願戦略など留学に役立つ情報をまとめた大学情報を掲載しています。
「学費を抑えて進学したい」「トップ大学を狙いたい」「英語力やGPAに不安がある」「理系・STEMに強い大学を探したい」「リベラルアーツで幅広く学びたい」など、目的別の候補校もチェックしてみましょう。
国別の代表的な大学を知りたい方はこちら
まとめ
海外大学進学には、直接進学、準備課程経由、コミュニティカレッジ編入など、さまざまな進学ルートがあります。
また、出願に必要な準備や費用、国ごとの制度や大学の特徴も大きく異なります。
そのため、「海外大学に行きたい」と思ったら、まずは全体像を把握することが大切です。
特に重要なのは、大学名やランキングだけで進路を決めるのではなく、自分の学力や英語力、予算、学びたい分野、卒業後の目標に合った選択肢を探すことです。
海外大学進学の方法は一つではありません。高1・高2から準備を進める人もいれば、高3から進路を見直して海外大学を目指す人もいます。
まずは自分に合った国や大学、進学ルートを知り、必要な準備を一つずつ進めていきましょう。
次に読む記事|各国の特徴や進学の流れを詳しく見てみよう
海外大学進学といっても、進学ルートや出願方法、必要な費用、卒業後のキャリアは国によって大きく異なります。
気になる国がある方は、以下の国別ガイドも参考にしながら、自分に合う進学先を考えてみましょう。











