



USCPA(米国公認会計士)の予備校選びで、アビタスと並んで必ず候補に挙がるのが、大手資格学校の「TAC」です。
TACの最大の特徴にして最強の武器は、何と言っても世界シェアNo.1の洋書教材「Becker(ベッカー)」と提携していること。
合格者の間では「Beckerを制する者はUSCPAを制す」と言われるほど信頼性の高いツールですが、一方でネット上にはこんな口コミも散見されます。
「TACの授業はレベルが高すぎてついていけない…」
「英語が苦手だと、Beckerの解説を理解するだけで一日が終わる」
世界標準の教材を使えるメリットは計り知れませんが、そこには確かに「向き・不向き」が存在します。
この記事では、実際に予備校選びでTACを検討し、Becker教材にも触れた著者が、「TACを選ぶべき人」と「選ぶと苦労する人」の違いを公平な視点で解説します。
後悔しない予備校選びのために、そのリアルな評判を確認していきましょう。
この記事の著者:Ryo
初めまして!Ryoです。大学在学中に日本の公認会計士試験に合格し、大手監査法人に勤めた後スタートアップでIPOや投資を経験。その後アメリカにMBA留学し、卒業後に現地の会計事務所に就職したことがキッカケでUSCPAの勉強を開始、アビタスを利用して約半年で全科目に合格しました。
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- 最大の特徴:世界シェアNo.1教材「Becker(洋書)」がコース料金に含まれる唯一の予備校。演習量は圧倒的。
- 注意点:講義やテキストは「英語ベース」かつ「会計経験者寄り」。初学者がゼロから挑むと、英語の壁と専門用語で挫折しやすい。
- 向いている人:
- TOEIC 900点以上で英語苦痛なし
- 日本の公認会計士・税理士資格者
- 「世界標準」で学びたいストイックな人
- 結論:「プロ仕様のF1マシン」。乗りこなせる実力(英語・会計)があれば最強だが、初心者にはアビタス等の日本語教材が無難。
詳しくは記事本編で徹底解説!👇
目次
TAC USCPA講座の最大の特徴:「Becker」とは何か?
TACを選ぶ最大の理由、それは講師の質でも校舎の立地でもありません。
世界シェアNo.1の洋書教材「Becker(ベッカー)」を、追加料金なしで公式教材として使い倒せる点にあります。
USCPA受験界において、Beckerは単なる「参考書」ではありません。
「これをやっておけば合格できる」という世界的なデファクトスタンダード(事実上の標準)です。
なぜそこまでBeckerが重要視されるのか、その具体的な理由を解説します。
世界シェアNo.1!合格者の常識「Becker」の威力
Beckerは、アメリカ本国を含む世界中のUSCPA受験生の多くが利用しており、合格者の実績も圧倒的です。
もちろん、2024年からの新試験制度(CPA Evolution)にも完全対応しており、最新の出題傾向が即座に反映されます。
その信頼性の高さから、BIG4(デロイト、PwC、KPMG、EY)をはじめとする多くのグローバル会計事務所が、新人研修や所員の資格取得支援プログラムの公式教材として採用しています。
Beckerを使う具体的なメリットは以下の2点です。
本番の試験環境(CBT)を完全再現
USCPA試験はパソコンを使って行うCBT(Computer Based Testing)方式ですが、本番で最も怖いのは「操作方法がわからずパニックになること」です。
Beckerの演習ソフトは、本番の試験画面と「見た目」も「操作性」もほぼ同じに作られています。
- 画面のレイアウトやフォント
- 電卓やExcel機能(スプレッドシート)の呼び出し方
- リサーチ問題(検索機能)の挙動
これらが本番と全く同じ環境で日頃から練習できるため、試験当日は「いつものBeckerを解く感覚」で落ち着いて問題に向き合うことができます。
「見たことがない問題」をゼロにする圧倒的な網羅性
Beckerには、過去問を含む膨大な数のMC(4択問題)とTBS(総合問題)が収録されています。
その数はMCだけで約6,000問以上、TBSで約400問以上にも及びます。
この圧倒的な演習量をこなすことで、本番の試験で「このパターンは見たことがない」という事態をほぼゼロにすることが可能です。
「Beckerの問題が解ければ、本番も解ける」という安心感こそが、多くの受験生がBeckerを選ぶ最大の理由です。
TACなら「Becker」を公式教材として使える
日本国内において、このBeckerと正規提携している唯一の予備校がTACです。
これが何を意味するかというと、「TACの受講料の中に、高額なBeckerの利用料がすでに含まれている」ということです。
本来なら単体で30万円以上かかる
もしあなたが他の予備校(アビタスなど)に通いながら、「演習不足だからBeckerも使いたい」と思って個人で購入しようとすると、どうなるでしょうか。
Beckerの公式サイトから個人で購入する場合、4科目セットで約2,400ドル〜(現在のレート換算で約35万円〜)という非常に高額な費用がかかります。
一方、TAC生であれば、この30万円以上する教材費が最初からコース料金に含まれています。
追加費用を一切払うことなく、世界最高峰の演習ソフトを使い放題になる。
この「コスパの良さ」こそが、TACを選ぶ最大の経済的メリットです。


TAC vs アビタス:費用比較の決定版(補助金の「隠れ差」を完全網羅)
「TACは40万円台〜」と書かれていますが、日本人の受験生の9割以上は受験資格を満たすために「単位取得」が必要です。
ここでは、最も一般的な「単位なし(約30単位〜必要)」というケースで、あなたの属性(学生・社会人)に合わせたリアルな支払額をシミュレーションします。
【前提】運命を分ける「2つの補助金制度」の違い
シミュレーションの前に、両校で使える「国の支援制度」が全く異なることを理解しておきましょう。
この制度の違いが、最終的な支払額に数十万円の差を生みます。
| 項目 | TAC(タック) | アビタス(Abitus) |
|---|---|---|
| 制度名 | 一般教育訓練給付制度 (厚生労働省) | リスキリング支援事業 (経済産業省) |
| 還元額 | 一律 最大10万円 | 受講料の 最大70% (上限 56万円) |
| 対象者 | 雇用保険加入者 ※転職しなくても貰える | 転職を目指す在職者 ※公務員等は対象外 |
シミュレーションの前提条件(30単位=約12科目必要とする):
- TAC:受講料(44万円)+ 単位試験料(12科目 約25万円)= 約69万円
- アビタス(学生):学生専用パック(53単位分込 624,800円)
- アビタス(社会人):ミドルパック(9科目込 750,200円)+不足3科目追加(約3.6万円)= 約78.6万円
パターン1:大学生(単位なし)の場合
結論:アビタス一択(学生優遇が凄い)
学生の場合、国の補助金は使えませんが、アビタスの「学生専用パック」が最強です。
なんと、社会人なら86万円する「フルパック(53単位)」と同等の内容が、60万円台で提供されています。
- アビタス(学生パック):
定価 624,800円(53単位分込み) - TAC(総合本科生):
受講料+単位代 ≒ 総額 約690,000円
👉 アビタスの方が約6.5万円安いです。
就活サポートや、将来的に単位がもっと必要になった時の安心感(53単位まで無料)も含めると、学生はアビタス一択です。
パターン2:社会人で「転職」を成功させる人
結論:アビタス一択(価格破壊)
社会人は定価だとTACが安いですが、「リスキリング補助金(最大70%)」を使えば劇的に安くなります。
- アビタス(ミドル+追加):
総額 約786,000円 - 補助金(約55万円) ≒ 実質 約236,000円 - TAC(総合本科生):
定価 約690,000円 - 給付金(10万円) ≒ 実質 約590,000円
👉 差額は約35万円。
補助金のパワーで、アビタスが圧倒的に安くなります。
パターン3:民間企業の会社員で「今の会社に残る」人
結論:それでもアビタスの方が約20万円安い
ここが最大のポイントです。
「転職するつもりでリスキリングに申し込んだが、結果的に今の会社に残ることにした」という場合でも、講座修了要件さえ満たせば50%分は返還不要です。
つまり、20%(転職成功分)を諦めたとしても、50%(約40万円)が戻ってくるため、TACよりも安くなります。
- アビタス(ミドル+追加):
総額 約786,000円 - 補助金(50%) ≒ 実質 約393,000円 - TAC(総合本科生):
定価 約690,000円 - 給付金(10万円) ≒ 実質 約590,000円
👉 アビタスの圧勝です。
「とりあえず転職活動はしてみる」というスタンスで申し込めば、万が一転職できなくても、TACを選ぶより約20万円も安く済みます。
民間企業にお勤めなら、迷わずアビタスで申請するのが正解です。
「TACは難しい」という噂の真相:初心者が陥る罠
「TACはハイレベルすぎてついていけない」「途中で挫折した」
ネット上にはこのような口コミがありますが、これは単なる噂ではありません。
結論から言うと、「英語力や会計知識がない状態でTACを選ぶと、学習効率が著しく下がるリスク」があります。
なぜ「難しい」と言われるのか。その理由は、カリキュラムの質が良い・悪いではなく、「前提としているレベルが高い」点にあります。
理由①:「会計」を学ぶ前に「英語」でつまずく
TACの最大の特徴は「Becker(英語テキスト)」をメインに使うことです。これは実務では武器になりますが、学習段階では「諸刃の剣」です。
英語が得意でない人(TOEIC 800点未満など)がこの環境に入ると、以下のような「負のループ」に陥りがちです。
- 講義を聞いても、テキストの該当箇所が瞬時に見つからない
- 解説を読む前に、まず「英単語の意味」を調べる作業が発生する
- 1問解くのに時間がかかりすぎ、予定通りの学習が進まない
結果として、「会計の理解」にたどり着く前に「英語の解読」でエネルギーを使い果たしてしまう。これが、TACで挫折する最も典型的なパターンです。
理由②:講義が「基礎知識ありき」で進むことがある
TACの講師陣は会計のプロフェッショナルですが、それゆえに説明の視座も高くなりがちです。
「借方・貸方とは何か?」といった超初歩的な概念よりも、「なぜこの会計処理が必要なのか?」という理論的背景の解説に重きを置く傾向があります。
簿記2級レベルの知識がある人には「無駄がなく知的な講義」と感じられますが、完全な初学者にとっては「置いてけぼりにされた」と感じる原因になります。
理由③:単位取得試験が「ガチ」である
受験資格を得るための「単位認定試験」についても、TAC提携校(ブラッドリー大学)はアカデミックな厳格さを求めてきます。
アビタスなどの提携校が「テキストを見ながら自宅でWeb受験(難易度低め)」であるのに対し、TACの場合は「しっかり試験対策をしないと合格点を取れない」科目もあります。
本番のUSCPA試験の勉強時間を削ってまで、受験資格のための勉強に時間を割かなければならない点は、忙しい社会人にとっては無視できないデメリットと言えます。


アビタス vs TAC:決定的な違いを比較表で整理
「結局、どっちが自分に合っているの?」
その答えを出すために、スペック面での決定的な違いを一覧表にまとめました。
最大の違いは「日本語への依存度」と「単位取得の手間」にあります。
| 比較項目 | TAC(タック) | アビタス(Abitus) |
|---|---|---|
| 教材 | 英語メイン(Becker) ※日本語は補助テキスト扱い | 日本語メイン ※英語は併記(オリジナル) |
| 講義レベル | 経験者・上級者向け 理論的背景や詳細な論点まで網羅 | 初学者・効率重視 試験に出る論点に絞り込む |
| 単位取得 | 試験対策が必要 ブラッドリー大学の基準で実施 | 自宅でWeb受験 テキスト参照可、負担が軽い |
| 学習負荷 | 高い(High) 英語の読解負荷+演習量が多い | 中(Middle) 日本語でインプットし、回転数を上げる |
「合格」へのアプローチの違い
どちらも「合格」を目指す点では同じですが、登るルートが異なります。
TAC:険しいが、登りきれば「英語力」もつくルート
英語のテキストと格闘する時間は長くなりますが、合格する頃には「英語の会計実務」への抵抗感は完全に消えているはずです。
ただし、途中で挫折しては元も子もありません。「英語を読む苦痛」に耐えられるかが最大の分岐点です。
アビタス:舗装された道を「最短」で登るルート
「難しい英語」を極力排除し、日本語で効率よく理解することに特化しています。
まずは資格というチケットを手に入れ、実務に必要な英語は合格後に現場で学べばいい、という割り切った戦略です。


こんな人にはTACがおすすめ
- TOEIC 900点以上で、英語を読むことに全くストレスがない人
「英語で学ぶ」ことが苦にならないレベルが必要です。辞書を引かずに専門書を読める英語力が前提となります。 - 日本の公認会計士(JCPA)や税理士資格を持っている人
すでに会計のプロフェッショナルであり、「借方・貸方」などの基礎講義が不要な人。論点の深堀りに時間を割きたい人に最適です。 - どうしても「Becker」を使いたい人
「世界No.1の教材を使わなかったことを言い訳にしたくない」という強いこだわりがある人。
一方で、もし一つでも不安があるなら、TACを選ぶのはリスクが高いかもしれません。特に以下のような方は、挫折を避けるためにアビタスの方が「安全」です。
こんな人はアビタスの方が安全
- 英語力に自信がない(TOEIC 800点未満)
学習時間の半分が「英単語調べ」に消えてしまうリスクがあります。まずは日本語で理解して、最短で合格点を取りに行く方が現実的です。 - 簿記2級レベル、または会計完全初学者
基礎から手厚いサポートが必要です。ハイレベルな講義についていけず、ドロップアウトする可能性が高いです。 - 働きながら「最短時間」で合格したい社会人
限られた勉強時間の中で、英語の解読に時間を割く余裕はありません。「日本語テキスト」という加速装置を使うべきです。 - 単位取得からサポートしてほしい人
受験資格(単位)を得るための手続きや試験勉強に時間を取られたくない人。アビタスの「自宅受験プログラム」の手軽さは圧倒的です。


まとめ:自分の「現在地」に合わせて予備校を選ぼう
TACとBeckerは、間違いなく世界最高品質の教材です。しかし、それは乗り手を選ぶ「F1マシン」のようなものだと思ってください。
高い運転技術(英語力・会計知識)を持っている人が乗れば、どの予備校よりも速くゴール(合格)にたどり着けます。
ですが、免許を取り立ての初心者(英語が苦手・会計初学者)がいきなり乗り込むと、カーブを曲がりきれずに事故(挫折)を起こすリスクが高いのも事実です。
予備校選びで失敗しないための唯一の方法は、「実際のテキストを自分の目で確かめること」です。資料請求や説明会に参加して、Beckerのテキストを開いてみてください。
「これなら毎日読み進められそうだ」と感じればTACで間違いありません。
もし「ウッ…文字ばかりで眠くなりそう」と少しでも感じたなら、無理をせず日本語教材が充実している予備校(アビタスなど)を検討すべきです。
高い受講料を無駄にしないためにも、自分の「現在の実力」に合った予備校を選んでくださいね。
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