


USCPA(米国公認会計士)への挑戦を決めたものの、最初につまずくのがこの出願州(Jurisdiction)選び」です。
「全米55の州・地域の中から、どこを選べばいいの?」
「自分が出願できる州なんてあるの?」
そんな不安を感じて、勉強を始める前に手が止まっていませんか?
まず、一番大切な誤解を解いておきます。
出願した州に行く必要は一切ありません。
どこの州に出願しても、試験問題は全米共通ですし、東京や大阪のテストセンターで受験可能です。
さらに言うと、USCPAには「トランスファー(合格実績の移行)」という仕組みがあるため、「受験資格を得るための州(入り口)」と「ライセンスを取るための州(出口)」は別で考えて大丈夫なのです。
結論から言うと、私たち日本人が検討すべき州は実質「3つ(+1)」しかありません。
この記事では、複雑な受験資格を解きほぐし、あなたの学歴やキャリアプランに合った「最短ルートの出願州」を決定します。
この記事の著者:Ryo
初めまして!Ryoです。大学在学中に日本の公認会計士試験に合格し、大手監査法人に勤めた後スタートアップでIPOや投資を経験。その後アメリカにMBA留学し、卒業後に現地の会計事務所に就職したことがキッカケでUSCPAの勉強を開始、アビタスを利用して約半年で全科目に合格しました。
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- 結論:55州もあるが、日本人が検討すべきは実質「ワシントン」「グアム」「アラスカ」(+モンタナ)の4つだけ。
- 選び方:
- 王道・ライセンス重視なら ➡ ワシントン
- 学生・就活・見込み受験なら ➡ グアム
- 費用・スピード・社会人なら ➡ アラスカ
- 裏技:とりあえず受かりやすい州(アラスカ等)で合格し、あとから本命の州へ「トランスファー(合格実績の移行)」が可能。
- 重要:出願した州に行く必要は一切ない。試験は東京・大阪のテストセンターで受験可能。
詳しくは記事本編で徹底解説!👇
目次
【フローチャートで決定】あなたにおすすめのUSCPA出願州はここ!
「結局、私はどの州を選べばいいの?」
そんな疑問を一発で解決するために、目的別の選び方をフローチャート形式でまとめました。
タイプA:「名刺に書きたい・監査法人志望」&「単位取得に抵抗なし」
👉 ワシントン州 (Washington)
- 特徴:日本人受験生の王道。合格後のライセンス登録までスムーズです。
- 理由:「名刺にUSCPAと入れたい」「監査法人で働きたい」という場合、最終的にワシントン州のライセンスを取得するのが最も一般的で手続きも整備されているからです。
- 覚悟すること:必要な単位数が多い(150単位)ため、予備校で単位を追加取得する手間と費用が少しかかります。しかし、これを最初に済ませておけば後が楽です。
タイプB:「大学生・新卒」&「早く合格実績が欲しい」
👉 グアム (Guam)
- 特徴:「見込み受験」の聖地。卒業前でも受験可能です。
- 理由:就職活動のエントリーシートに「USCPA全科目合格」と書きたいなら、卒業を待っている時間はありません。グアムなら大学3〜4年生のうちに受験・合格が可能です。
- 戦略:まずはグアムで合格実績を作り、社会人になってから必要に応じてワシントン州へトランスファー(移行)するのが賢いやり方です。
タイプC:「とにかく安く・早く受験したい」(社会人)
👉 アラスカ州 (Alaska)
- 特徴:受験要件(会計単位)が圧倒的に少ない。
- 理由:アラスカ州は「会計15単位」だけで受験可能です(他州は24単位が一般的)。予備校で取る単位が減る=「費用が数万円〜十数万円浮く」&「勉強開始までの期間が短縮される」という最強のコスパを誇ります。
- 戦略:「まずは合格すること」を最優先にし、ライセンス登録が必要になったら後から単位を足してワシントンへ移行します。
タイプD:「高卒・短大卒」(学位なし)
👉 モンタナ州 (Montana)
- 特徴:全米で数少ない「大卒資格(学位)なし」でも受験できる州。
- 理由:通常、USCPAは「大卒以上」が必須ですが、モンタナ州は高卒・短大卒・専門卒でも、予備校で規定の単位さえ取れば受験を認めてくれます。
- 戦略:モンタナで全科目合格した後、「グアム」へトランスファーしてライセンス取得を目指すのが王道ルートです。グアムは例外的に、学位がなくても「総取得150単位」などの条件を満たせばライセンスが取れるため、高卒・短大卒の方でもUSCPAの称号を名乗ることが可能です。



日本人に人気のUSCPA「4大出願州」徹底比較
USCPA試験は全米55の州・地域で実施されていますが、私たち日本人が受験資格(学歴・単位)を満たしやすい州は限られています。
ここでは、日本人の9割以上が選ぶ「4大出願州(ワシントン、グアム、アラスカ、モンタナ)」について、試験を受けるための「入り口(受験要件)」と、合格後に登録するための「出口(ライセンス要件)」を比較します。
ワシントン州 (Washington) – 王道かつ最強
「将来的に監査法人で働きたい」「名刺にUSCPAと記載して、長くキャリアを築きたい」という方の最終ゴール地点となるのがワシントン州です。
- 特徴:日本人合格者の多くが、最終的にこの州でライセンス登録を行います。実務経験の承認プロセスが整備されており、手続きがスムーズです。
- 受験要件(入り口):ハードルは高めです。「総取得単位150単位以上」に加え、「会計24単位」「ビジネス24単位」が必須です。日本の大学(124単位卒)だけでは足りないため、予備校で約30単位ほど追加取得する必要があります。
- ライセンス要件(出口):受験要件と同じく150単位が必要ですが、実務経験(監査以外も可)があればスムーズに登録できます。
【おすすめな人】
最初から完璧なキャリアを目指したい人。単位取得に時間とお金がかかっても、後々の「トランスファー(州移行)」の手間を省きたい人に最適です。
グアム (Guam) – 学生・見込み受験の聖地
「まだ大学を卒業していないけれど、就活のために早く合格したい」
「高卒だけど、最終的にライセンスまで取得したい」
そんな方にとって、最強の味方となるのがグアムです。
- 特徴:「見込み受験」が可能。さらに「学士号(学位)がなくてもライセンス取得が可能」という独自のメリットがあります。
- 受験要件(入り口):4年制大学の学位(または見込み)、会計24単位・ビジネス24単位が必要です。
- ライセンス要件(出口):通常は学位が必要ですが、グアムでは「総取得150単位」を満たしていれば、学位なしでもライセンス申請が可能です。放送大学や予備校の単位を組み合わせて、高卒・短大卒からUSCPAになるためのゴール地点として最適です。
- 維持費:実務経験がない場合や維持費を抑えたい場合に有効な「Inactive(活動停止中)ライセンス」も取得可能です。名刺への記載も認められています。
【おすすめな人】
就職活動に間に合わせたい大学3〜4年生。そして、高卒・短大卒からUSCPAライセンスを目指す方の最終登録地として選ばれています。
アラスカ州 (Alaska) – コスパ重視の社会人向け
「商学部じゃないから会計単位なんてゼロだよ…」
「なるべく追加費用をかけずに、安く早く受験したい」
そんな社会人(特に非会計系学部出身)の方に、圧倒的な支持を得ているのがアラスカ州です。
- 特徴:受験に必要な会計単位が「15単位」だけでOKです。他州(24単位)に比べて予備校で取る単位が9単位ほど少なくて済みます。
- メリット:単位が少ない=「予備校費用が数万円〜十数万円浮く」&「勉強開始までの期間が1〜2ヶ月短縮できる」ことになります。
- 戦略:まずはハードルの低いアラスカ州で「全科目合格」の実績を作ります。その後、ライセンスが必要になったタイミングで、不足単位を足してワシントン州へ「トランスファー」するのが賢い戦略です。
モンタナ州 (Montana) – 学位不要の救世主
「大学を出ていないから、USCPAは諦めるしかない?」
いいえ、モンタナ州があります。ここは「学歴の壁」を突破できる唯一のルートです。
- 特徴:全米で数少ない「4大卒の学位がなくても受験できる州」です。
- 受験要件(入り口):学位は不要ですが、会計24単位・ビジネス24単位(計48単位)が必要です。高卒・短大卒・専門卒の方でも、予備校でこの単位さえ揃えれば受験できます。
- 注意点(出口):モンタナ州でのライセンス登録には学位が必要ですが、合格後に「グアム」へトランスファーすることで、学位なしでもライセンス取得が可能です。
【おすすめな人】
高卒・短大卒・専門卒の方。まずはモンタナで受験し、最終的にグアムでライセンスを取る「モンタナ受験→グアム登録」が、大卒資格を持たない方の黄金ルートです。
実は重要!「トランスファー(合格実績の移行)」という裏技
USCPAの制度には、「ある州で合格した実績を、別の州に移せる」という仕組みがあります。
これを「トランスファー(Transfer)」と呼びます。
この仕組みを知っているか知らないかで、勉強開始のタイミングや費用が大きく変わります。
なぜなら、「とりあえず受験しやすい州で合格しておいて、あとから本命の州に移ればいい」という戦略が取れるからです。
王道の「黄金ルート」:アラスカ受験 → ワシントンライセンス
日本人受験生の間で最も利用されている、賢いルートを紹介します。
- 入り口(受験):アラスカ州
理由はシンプルで、「受験に必要な単位が少なくて済むから」です。
ワシントン州だと予備校で「30単位」追加取得が必要な人でも、アラスカ州なら「15単位」で済むケースが多いです。つまり、費用も安く、勉強開始までの準備期間も短縮できます。
- 出口(ライセンス):ワシントン州
アラスカで全科目合格した後、「合格実績」をワシントン州へトランスファーします。
この時点で、ワシントン州のライセンス要件(150単位など)を満たすために不足している単位を追加取得すれば、晴れてワシントン州のUSCPAとして登録できます。
最大のメリット:勉強開始を遅らせない
「最初からワシントン州を目指すべきでは?」と思うかもしれません。
しかし、ワシントン州の要件(150単位)を完璧に揃えてから受験しようとすると、「単位取得だけで半年以上かかり、いつまで経っても本番の勉強に入れない」という事態に陥りがちです。
「まずはハードルの低いアラスカで、さっさと合格実績を作ってしまう」
「合格した後で、ゆっくり不足単位を埋めてワシントンに移る」
この「時間差」を利用することで、モチベーションが高いうちに受験勉強をスタートでき、結果として最短ルートでライセンス取得までたどり着けるのです。



よくある失敗「ニューヨーク州」は選ぶべき?
「アメリカといえばニューヨーク!」
「なんとなくカッコいいからニューヨーク州で出願したい」
もしあなたがそう考えているなら、少し立ち止まってください。
結論から言うと、特別な事情がない限り、ニューヨーク州はおすすめしません。
なぜ「ニューヨーク州」は避けるべきなのか?
かつては「受験条件が緩い(在学中でも受けやすい)」として人気でしたが、それは過去の話です。
現在はルールが改正され、必須科目の指定が非常に細かく、厳格化されています。
具体的には、以下のようにガチガチに指定されます。
- 財務会計(上級):〇単位
- 監査論(上級):〇単位
- 税法:〇単位
- 管理会計:〇単位
「会計単位なら何でもいい」というアラスカ州などとは違い、「この科目の、このレベルの単位がないとダメ」とピンポイントで求められます。
この結果、何が起きるかというと、「大学で取った単位が認められず、学歴審査(Evaluation)で落とされる」というトラブルが起きています。
審査に落ちれば、また予備校で単位を取り直し、数ヶ月かけて再審査……という泥沼にハマるリスクがあります。
あえて選ぶメリットは薄い
「ニューヨーク支店への駐在が決まっていて、現地のライセンスが絶対に必要」
という明確な理由がある場合を除き、あえてリスクの高いニューヨーク州を選ぶメリットは今のUSCPA試験にはありません。
基本的には、審査がスムーズで日本人に慣れている「ワシントン」「グアム」「アラスカ」のいずれかを選ぶのが、合格への最短ルートです。
迷ったら「無料単位診断」でプロに決めてもらう
ここまで各州の特徴を解説してきましたが、最終的にどの州に出願するかを決める際、絶対にやってはいけないことがあります。
それは、「自分で勝手に単位数を計算すること」です。
「経済学部だからビジネス単位は足りてるはず」
「簿記論の授業を取ったから、会計単位になるだろう」
この自己判断は非常に危険です。
なぜなら、日本の大学の科目が、アメリカの基準で「会計」になるか「ビジネス」になるか、あるいは「単位として認められない」かは、素人には判断がつかないからです。
もし読み間違えて出願してしまうと、数ヶ月後の学歴審査で「単位不足」として却下され、受験料と時間を無駄にすることになります。
アビタスの「無料単位診断」を使うのが確実
リスクを回避する唯一の方法は、プロに判断を丸投げすることです。
私も利用した予備校のアビタス(Abitus)では、「無料単位診断」を行っています。
やり方は簡単で、大学の成績証明書(スマホの写真でOK)を送るだけです。
数日後には、
「あなたの学歴なら、〇〇単位認定されます」
「アラスカ州なら、あと〇科目(〇〇円)で受験可能です」
といった具体的なロードマップが送られてきます。
診断申し込み時の「紹介特典」
この単位診断は完全無料ですが、もしその後アビタスに入会して単位取得プログラムを利用する場合、私からの「紹介」を利用すると大きな特典がつきます。
【合格に直結!2大紹介特典】
- 模擬試験1セット無料追加(約24,000円相当)
通常は1セットですが、もう1回分無料で受けられます。直前対策として非常に価値が高いです。 - USCPA用語集
会計・監査の専門用語をスマホで即検索できるツールです。
※「まずは無料診断だけ」という段階でも、将来の入会に備えて紹介手続きをしておくことが可能です。ご希望の方は、以下のフォームからご連絡ください。私からアビタスへ紹介連絡を入れさせていただきます。
終わりに
膨大な州ごとのルール、複雑な単位要件……。
「勉強を始める前に、手続きだけで心が折れそう」
そんな風に感じて、足踏みをしてしまうのは本当にもったいないことです。
ここでもう一度、大切なことを思い出してください。USCPAには「トランスファー(合格実績の移行)」という強力なセーフティネットがあります。
最初から「一生モノのライセンス」を完璧に決める必要はありません。
「あとから変えられる」と割り切って、まずは自分が「今すぐ土俵に上がれる(受験票がもらえる)州」を見つけること。
これが、合格への確実な第一歩です。
悩みすぎて勉強の手が止まってしまうのは本末転倒です。
複雑な手続きはプロ(予備校)に任せて、あなたは一番大切な「合格するための勉強」に集中してくださいね!


まずは『受験票(NTS)』を確実に手に入れられる、一番近いドア(州)を開けることから始めよう。応援してるよ!










