



「自分は経済学部や商学部じゃないから、USCPAは無理かも…」
「大学の成績証明書を見ても、単位が足りているのかサッパリわからない」
USCPA(米国公認会計士)を目指そうとした時、多くの人が最初にぶつかるのがこの「受験資格の壁」です。
日本の公認会計士試験と違い、アメリカの試験は州ごとにルールが異なり、さらに「単位(Credit)」という概念が絡んでくるため、非常に複雑に見えます。
しかし、結論から言ってしまうと、USCPAは実質「誰でも」受験可能な資格です。
仕組みはとてもシンプルで、以下の「2階建て」になっているだけです。
- 学位要件(大学を卒業しているか?)
- 単位要件(会計やビジネスの単位を持っているか?)
多くの日本人は「2. 単位要件」が足りませんが、これは予備校のプログラムを使って「後付け」で満たすことができます。
つまり、今の時点で単位がゼロでも、文系出身でも、諦める必要は全くありません。
この記事では、複雑なUSCPAの受験資格を解きほぐし、「あなたの今の状況(学部・単位数)から、どうすれば最短で受験できるか」を具体的に解説します。
この記事の著者:Ryo
初めまして!Ryoです。大学在学中に日本の公認会計士試験に合格し、大手監査法人に勤めた後スタートアップでIPOや投資を経験。その後アメリカにMBA留学し、卒業後に現地の会計事務所に就職したことがキッカケでUSCPAの勉強を開始、アビタスを利用して約半年で全科目に合格しました。
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- 結論:法学部・文学部・高卒でも受験可能。「商学部じゃないとダメ」は完全な誤解。
- 仕組み:足りない「会計・ビジネス単位」は、予備校(アビタス等)の提携プログラムで「後付け」できる。日本人の9割はこのルート。
- 州選びの鉄則:社会人は単位要件が緩い「アラスカ」、大学生は「グアム(見込み受験)」、高卒は「モンタナ」が王道。
- 最初の一歩:まずは無料の「単位診断」で、今の自分が何単位足りないかを知ることからスタート。
詳しくは記事本編で徹底解説!👇
USCPAの受験資格における「2つの壁」とは?
USCPAの受験資格は、州によって細かいルールが異なりますが、基本構造は非常にシンプルです。
「学位(学歴)」という土台の上に、「単位」という積み木を乗せるイメージを持ってください。
この「2つの壁」さえクリアできれば、あなたの学部や職歴に関係なく、誰でも受験票(NTS)を手にすることができます。
それぞれの壁について、具体的に見ていきましょう。
2024年からUSCPA試験は新制度(Core+Discipline)に移行しましたが、受験に必要な「学位・単位要件」自体に大きな変更はありません。
これまで通り、会計単位・ビジネス単位を積み上げることで問題なく受験可能です。
① 学位要件(Degree Requirement)
1つ目の壁は、基本的には「4年制大学を卒業しているか(学士号を持っているか)」です。
ここで重要なのは、「学部は問われない」という点です。
「会計士の試験だから、商学部や経営学部じゃないとダメ?」と不安になる方が多いですが、その心配は無用です。
- 法学部
- 文学部
- 理工学部
- 教育学部
どのような学部であっても、「4年制大学の卒業資格(学士号)」さえあれば、まずはクリアです。
まだ卒業していない大学生・学位がない方へ
「じゃあ、いま大卒じゃないと門前払いなの?」と不安になった方、安心してください。例外があります。
実は、以下のようなケースでも受験が認められる州が存在します。
- 大学生(卒業前):「卒業見込み」や「一定の単位取得済み」であれば、在学中に受験可能な州があります(グアム、アラスカなど)。
- 高卒・短大卒・専門卒:学位(大卒資格)を持っていなくても、特定の条件を満たせば受験できる州があります(モンタナ州など)。
つまり、「今すぐ学位がなくても、チャレンジする道は必ずある」ということです。
特に高卒・短大卒からの具体的なルートについては、以下の記事で詳しく解説しています。
② 単位要件(Credit Requirement)
2つ目の壁が、多くの日本人受験生がつまずく「単位要件」です。
学位があっても、大学で「特定の科目の単位」を一定数取っていないと受験できません。
この単位は大きく2種類に分けられます。
1. 会計単位(Accounting Credits)
会計に直結する科目の単位です。
- 財務会計論(Financial Accounting)
- 監査論(Auditing)
- 税法(Taxation)
- 管理会計論(Managerial Accounting)
【ここが最大の難所!】
日本の大学、特に「経済学部」や「法学部」出身の方は、この会計単位がほぼゼロであることが大半です。
商学部出身の方でも、「簿記論」などはあっても「米国税法」や「米国監査論」の単位は持っていないケースが多く、結果として受験に必要な単位数が不足します。
2. ビジネス単位(Business Credits)
会計以外のビジネス全般に関する科目の単位です。
- 経済学(Economics)
- 経営学(Management)
- 金融論(Finance)
- マーケティング(Marketing)
- 商法(Business Law)
こちらは、経済学部や商学部の方であれば、すでに大学で取得済み(充足している)ケースが多いです。
文学部や理工学部の方は不足していることが多いですが、会計単位に比べれば取得のハードルは低めです。
そう思った方は、自己判断せずに予備校の「単位診断」を利用するのが確実です。
英文成績証明書を提出すれば、「あと何単位必要か」を無料で判定してくれます。これがスタートラインです。



【パターン別】あなたの受験資格ステータス診断
「自分は受験できるのか?」「どれくらい追加で単位が必要なのか?」
これは出身学部や現在のステータスによって大きく異なります。
以下の4つのパターンから、ご自身の状況に近いものを確認してください。ここがスタート地点になります。
商学部・経営学部出身の方
最も有利なスタート地点にいます。
大学のカリキュラムで「財務会計」「管理会計」「監査論」「経済学」「経営学」などを履修している可能性が高いためです。
- 学位要件:クリア
- 単位要件:多くを満たしている可能性大
不足単位数が少ないということは、予備校で追加取得する単位が少なくて済む=「費用が安く、準備期間も短く済む」ということです。
まずは大学の成績証明書を取り寄せ、「Accounting(会計)」「Business(ビジネス)」に関連する科目がいくつあるか確認しましょう。
法学部・文学部・理工学部などの「非・会計系」の方
「大学は出ているけれど、簿記や会計の授業なんて取ったことがない」
USCPA受験者の大半はこのパターンです。全く焦る必要はありません。
- 学位要件:クリア(学部問わず「大卒」ならOK)
- 単位要件:会計単位はほぼゼロ/ビジネス単位は少しあるかも
例えば法学部なら「民法」「商法」などがビジネス単位として認められることがありますが、肝心の「会計単位」は足りません。
対策:
予備校(アビタス等)の「単位取得プログラム」を利用し、ゼロから会計単位を積み上げます。
「単位を買う」感覚に近いですが、これはUSCPA受験の一般的なプロセスです。ここからスタートする人が一番多いので安心してください。
現役大学生の方
「まだ大学を卒業していないから、受験は数年後?」と思っていませんか?
実は、在学中に受験・合格することは十分に可能です。
- 学位要件:「見込み」でクリア可能
- 単位要件:大学の授業+予備校で充足
通常、受験には「学位(卒業)」が必要ですが、グアム州やアラスカ州などは、卒業前の「見込み受験」を認めています。
大学3〜4年生で合格し、「USCPA全科目合格」の肩書きを持って就職活動に臨む学生も増えています。
就活で圧倒的な差別化を図りたいなら、卒業を待たずに「見込み受験」でのチャレンジを検討しましょう。
高卒・短大卒・専門卒の方
「4年制大学を卒業していない」場合、ワシントン州などの一般的な州には出願できません。
しかし、諦めるのはまだ早いです。
一部の州(モンタナ州など)では、学歴要件が緩和されており、特定の条件を満たすことで高卒・短大卒でも受験が可能になります。
また、通信制大学での学位取得と並行して進めるルートもあります。
以下の記事で「高卒・短大卒からUSCPAに合格するための具体的な戦略」をまとめています。必ずチェックしてください。



不足している「会計・ビジネス単位」はどうやって稼ぐ?
「単位が足りない」とわかった時、多くの人がこう不安に思います。
「まさか、通信制大学や夜間の大学に入り直して、何年もかけて単位を取らないといけないの?」と。
結論から言うと、大学に入り直す必要は一切ありません。
今の仕事や生活を続けながら、もっと効率的に「足りない単位だけ」を揃える方法が確立されています。
米国の大学単位を「予備校経由」で取得するのが一般的
日本人のUSCPA受験生の9割以上は、予備校(アビタスなど)が提供する「単位取得プログラム」を利用しています。
仕組みは非常にシンプルです。
予備校は米国の大学(カリフォルニア州立大学など)と提携しています。
受講生は、予備校の講義を受け、自宅のPCでオンライン試験(単位認定試験)を受けるだけで、提携先の「正規の米国大学単位」として認められます。
- 通学:不要(完全オンライン)
- 渡米:不要
- 英語力:不要(日本語の講義・テキストで学習可)
これが、USCPA受験において予備校利用が「必須」と言われる最大の理由です。
単位取得にかかる期間と難易度
「単位認定試験って難しいの?」「本番の勉強の邪魔にならない?」という点も心配無用です。
アビタスなどの場合、単位認定試験は「自宅で、テキストを見ながら受験可能」なケースが多く、難易度は本試験よりも低く設定されています。
本気で取り組めば、週末にまとめて数科目の単位を取得することも可能です。
むしろ、この単位取得プロセスを「勉強のペースメーカー」として利用するのが合格への近道です。
- まず講義を見て、基礎を理解する
- 単位認定試験を受けて、単位を確定させる(自信になる)
- その知識をベースに、本番レベルの問題演習に進む
このように、「受験資格を得るための作業」と「本番の基礎固め」を同時に進められるため、無駄な時間は発生しません。
単位取得から合格まで!私が「アビタス」を選んだ理由
ここまで解説してきた通り、受験資格(単位)を得るには予備校のプログラム利用が必須ですが、数ある予備校の中で、私がアビタス(Abitus)を選んだのは、単に「単位が取りやすいから」だけではありません。
私がアビタスを選び、6ヶ月で合格できた理由は以下の3点です。
- 単位取得のハードルが低い:洋書ではなく完全日本語教材で、自宅PCで試験が完結します(最短ルート)。
- 日本語教材の質が高い:母国語でインプットする方が圧倒的に理解が早く、効率的でした。
- 合格実績No.1の安心感:累計6,000人以上の合格者を輩出しており、カリキュラムに無駄がありません。
「単位を取るためだけ」ではなく、「その後の本番試験で確実に合格するため」に、アビタスは最適な選択でした。
これからアビタスで単位取得・受験を検討される方は、私から「紹介」が可能です。
通常入会にはない、以下の合格に直結する2大特典が無料で追加されます!
- 模擬試験1セット無料追加(約24,000円相当):本番直前の対策に必須です。
- USCPA用語集:会計・監査の専門用語をスマホで即検索できます。
※無料説明会でもらえる「1万円割引」とも併用可能です。
「まずは無料の単位診断だけ」という段階でも、入会時に特典を受けられるよう先に紹介手続きをしておくことも可能です。
ご希望の方は、以下のフォームからご連絡ください。私が責任を持って紹介手続きをします!
謎の壁「学歴審査(Evaluation)」の手順とNIES
単位を取得したら、次はいよいよ出願……の前に、もう一つだけ事務的な手続きがあります。
それが「学歴審査(Evaluation)」です。
聞き慣れない言葉ですが、やること自体は単純です。
「日本の大学で取った単位」を「アメリカの単位」に換算してもらう手続きのことです。
学歴審査とは何か?
なぜこんな審査が必要なのでしょうか?
理由はシンプルで、アメリカの試験委員会(NASBA)は、日本の大学の「単位」の価値がわからないからです。
日本の大学の成績証明書に書かれている「4単位」が、アメリカの大学基準で「何単位」に相当するのか。また、その科目が本当に「会計単位」として認められるのか。
これを公正にジャッジするために、第三者機関が審査を行います。
現在、ワシントン州やグアム州など、日本人がよく出願する州の審査を一手に引き受けているのが「NIES(NASBA International Evaluation Services)」という機関です。
これからUSCPAを目指す方は、「NIESに書類を送って、単位を認めてもらう」のが必須ルートになります。
必要な書類と申請フロー
「英語で書類を送るなんて難しそう…」と身構える必要はありません。
やるべきことは以下の3ステップだけです。
1. 大学から証明書を取り寄せる(※最重要)
出身大学(および単位を取得した予備校の提携大学)の窓口で、以下の2点を申請します。
- 英文卒業証明書(Certificate of Graduation)
- 英文成績証明書(Academic Transcript)
2. NIESのサイトでアカウント作成・支払い
NASBA(全米州政府会計委員会)の公式サイト内にある「NIES」のページでアカウントを作成し、審査料(Evaluation Fee)をクレジットカードで支払います。
費用は約225ドル〜(※毎年の改定や州により異なります)かかります。
3. 書類を郵送し、結果を待つ
支払いが完了したら、手元にある「厳封された証明書」を、EMS(国際スピード郵便)やFedExなどでNIES指定の住所へ郵送します。
書類がNIESに到着してから、審査結果が出るまでには通常1〜2ヶ月(繁忙期は3ヶ月近くかかることもあります)かかります。
「来月受験したい!」と思っても、この審査が終わらない限り出願(NTS発行)はできません。
USCPAの勉強を始めたら、合格レベルに達するのを待たず、勉強開始と同時にこの手続きだけ済ませておくのが鉄則です。
日本人に人気!受験資格から見る「出願州」の選び方
「出願州(Jurisdiction)」と聞いて、「えっ、その州に行かないと受験できないの?」と焦る必要はありません。
どの州に出願しても、試験問題は全米共通ですし、東京や大阪のテストセンターで受験可能です。
出願州選びとは、あくまで「どの州の受験資格(ルール)を使ってエントリーするか」を決める事務的な手続きに過ぎません。
日本人の場合、ご自身の「学歴」や「目的」に合わせて以下の4つから選ぶのが鉄板です。
アラスカ州(Alaska):コスパ最強!社会人の隠れた人気州
「なるべく追加の単位取得を少なくして、安く・早く受験したい」
そんな社会人の方に、実は一番おすすめなのがアラスカ州です。
- 特徴:受験に必要な会計単位が「15単位」未満でOKのケースが多いです。(※他州は24単位が一般的)
- メリット:商学部出身でなくても、大学で「簿記論」などを少し履修していれば、予備校で数科目プラスするだけで要件を満たせます。
予備校で取る単位が少ない=「費用が数万〜十数万円安く済む」ということです。
アラスカ州は単位数が少なくても良い反面、「必須科目(財務会計、監査論、税法など)」のバランスが求められます。簿記論だけを大量に持っていても認められない場合があるため、必ず予備校の単位診断で「アラスカ要件を満たすか」を確認してください。
まずはアラスカ州で「合格実績」を作り、あとからライセンスが必要になった時にワシントン州へ単位を移す(トランスファー)という戦略をとる方も多いです。
ワシントン州(Washington):名刺に書きたいならこの王道
「名刺にUSCPAと書きたい」「ライセンス登録までスムーズに進めたい」という方に、最も選ばれているのがワシントン州です。
- 特徴:受験に必要な単位数が多めです(総取得150単位以上、会計24単位、ビジネス24単位)。
- メリット:合格後のライセンス申請が非常にシンプルです。実務経験の承認プロセスも整備されており、日本人合格者の多くがこの州で登録しています。
「単位を揃えるのが少し大変」ですが、予備校を使えば解決できる範囲です。
将来的に監査法人で働きたい、名刺に資格を入れたいという方は、最初からワシントン州を目指すのが王道です。
グアム(Guam):大学生の「見込み受験」に最適
「大学生のうちに合格したい」「就活でアピールしたい」という方に最適なのがグアムです。
- 特徴:「見込み受験」が可能です。大学卒業前や、単位取得完了前でも、「あとで単位を取ります」と宣言して先に受験できます。
- メリット:卒業を待たずに受験できるため、大学3〜4年生で合格実績を作りたい方に選ばれています。
「まずはグアムで合格して、あとからワシントン州へ単位を移す」という裏技も一般的ですので、迷ったらグアムから入るのも賢い戦略です。
モンタナ州(Montana):高卒・短大卒・専門卒の救世主
「4年制大学を卒業していないけれど、USCPAに挑戦したい」
そんな方にとって、唯一にして最大の希望となるのがモンタナ州です。
- 特徴:全米で数少ない「学位(大卒資格)がなくても受験できる州」です。
- 条件:上級会計24単位+ビジネス24単位(計48単位)があれば受験可能。
通常の州では門前払いされてしまう高卒・短大卒の方でも、モンタナ州なら予備校で単位さえ揃えれば土俵に上がれます。
ただし、ライセンス取得(登録)には「大卒資格」が必要になる点には注意が必要です。
まずはモンタナ州で「全科目合格」の実績を作り、キャリアアップしてから、必要に応じて通信制大学などで学位を取る……という戦略的なルートが描けます。



まとめ:受験資格は「後から作れる」。まずは現状把握から!
「商学部じゃないから無理」「英語の単位なんてない」
そう思って、USCPAへの挑戦を諦めようとしていませんか?
ここまで読んでいただいたあなたなら、もうお分かりだと思いますが、USCPAは「今、受験資格がないから諦める」必要は全くない資格です。
- 法学部・文学部出身の文系の方
- 高卒・専門卒の方
- 全くの異業種エンジニアの方
どんなバックグラウンドであっても、足りないものは「予備校のパッケージ」を使って、後から埋めればいいだけの話です。
スタートラインは人それぞれ違いますが、仕組みを使えば誰でもゴール(受験・合格)に辿り着けるようになっています。
悩み続けても単位は増えません。まずは「自分はあと何単位足りないのか?」を知ることから始めましょう。
やるべきことはたった一つです。
- 母校から「英文成績証明書」を取り寄せる
- 予備校(アビタス等)の「無料単位診断」に申し込む
「あと〇〇単位取れば受験できますよ」という具体的な数字が出れば、漠然とした不安は「明確な目標」に変わります!










