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イギリス大学の入試は、日本の一般的な大学受験のように、共通の一斉試験だけで合否が決まるしくみではありません。
大学・専攻ごとに、取得資格や成績、履修科目、Personal Statement(志望理由書)、推薦状などをもとに審査されます。
イギリス大学への出願をまとめて行う共通サービスが、UCAS(Universities and Colleges Admissions Service)です。
この記事では、イギリス大学入試の基本的なしくみから、出願先の選び方、UCASでの出願、大学から届くOfferへの対応まで、出願から入学確定までの流れをわかりやすく解説します。
※UCASの出願手順・締切・出願料は、2027年入学向けの最新情報を反映しています。
監修者:ウ・メンシャン
株式会社MAGEEEK代表。海外大学・大学院の出願支援、TOEFL・IELTS対策、進路設計に携わる。大学卒業まで中国から出たことのない環境から英語・日本語を習得し、コロンビア大学、ペンシルベニア大学、ニューヨーク大学、メルボルン大学教育大学院などへの合格実績を持つ。
本記事は、UCAS、Oxford Universityなどの公式情報をもとに編集部が作成しています。締切、出願料、Admissions Testは年度によって変わるため、出願前に必ず最新のCourseページをご確認ください(2026年8月確認)。
- イギリス大学入試の特徴:日本のような共通の一斉試験ではなく、大学・Courseごとに、成績・指定科目・出願書類などを審査するしくみ。
- UCASとは?:イギリス大学の学部課程へ出願するための共通サービス。大学・Course検索、出願、審査結果の確認、Offerへの返答まで管理できる。
- 何が評価される?:取得資格・成績、指定科目、Personal Statement、推薦状、英語力、専攻別の入学試験・面接などが見られる。
- 出願先の選び方:UCASでは原則最大5 choicesまで出願可能。同じPersonal Statementで説明できるように、学びたい分野の軸をそろえるのが基本。
詳しくは記事本編で徹底解説!👇
目次
イギリス大学入試とは?UCAS出願の基本的なしくみ
イギリス大学では、大学・専攻ごとに定められた条件に基づき、資格・成績や出願書類などが審査されます。
学部課程への出願には、主にUCASという共通サービスを利用します。
まずは、イギリス大学入試の特徴とUCASの役割から。
イギリス大学入試は専攻ごとの書類選考が中心
イギリスには、日本の共通テストにあたる大学共通の筆記試験がありません。
大学・専攻(Course)がそれぞれ入学条件と選考方法を定め、取得資格、成績、履修科目、Personal Statement(志望理由書)、推薦状などをもとに審査します。
イギリス大学入試の特徴を端的にいえば、「志望する専攻を学ぶための学力と学術的な準備ができているかを、専攻ごとに確認する選考」です。
そのため、入学条件は「この大学に入れるか」ではなく「この大学のこの専攻へ出願できるか」という単位で見ます。
UCASとは?大学出願をまとめて管理する共通サービス
UCASは「Universities and Colleges Admissions Service」の略称で、イギリスの大学やカレッジへの出願を取りまとめる共通サービスです。
UCASを利用すると、大学・専攻の検索から出願、大学から届く審査結果の確認、Offerへの返答までを一つのアカウントで管理できます。
UCASを使った出願の大まかな流れ
- 大学・専攻を探す
- 出願情報・書類を提出する
- 大学から審査結果を受け取る
- Offerを比較して進学先を選ぶ
日本の高校から進む場合は、UCASを使うケースと使わないケースがある
イギリス大学の学部課程へ出願する場合、多くの大学・専攻ではUCASを通じて出願します。
一方で、日本の高校からイギリス大学を目指す場合は、進学ルートで出願方法が分かれます。
たとえば、A-level・IB・一部の日本の高校成績などをもとに学部課程へ出願する場合は、UCASを使うのが一般的です。
一方で、ファウンデーションコースやInternational Year One(IYO)を経由する場合は、UCASではなく、大学や運営機関へ直接出願するケースもあります。
まずは志望する大学・専攻の「How to apply」を開き、UCASで出願するのか、大学やプログラムへ直接出願するのかを見極めてください。
ファウンデーションコースの出願方法について詳しく知りたい方は、「イギリスのファウンデーションコース完全ガイド」も参考にしてください。
まだ進学ルートが決まっていない方は、「イギリス大学の5つの進学ルートと入学条件」で、日本の高校から使える進学方法を比較できます。


イギリス大学入試の出願書類と5つの審査ポイント
イギリスの大学の学士課程は多くの場合3年制で(スコットランドは4年制)、1年次から専門分野を中心とした授業が始まります。
そのため入学選考では、関連科目の成績やPersonal Statement(志望理由書)などを通じて、必要な学力と、志望分野への関心や理解を深めてきたかが確認されます。
ここからは、大学が主に見る5つの評価材料と、それぞれの準備ポイントを整理します。
1.取得資格・成績・指定科目|学力面の条件
大学がまず見るのは、出願者が取得している、または取得を予定している資格と成績です。
例えば、A-level・IB(国際バカロレア)で出願する場合はその成績が、ファウンデーションコースから進学する場合は修了成績が審査されます。一部の大学では、日本の高校卒業資格と高校成績による直接入学も認められています。
最終成績が確定する前に出願する場合は、Predicted Grades(予測成績)をもとに審査が行われます。
専攻によっては、特定科目の履修と科目別成績まで入学条件に指定されることがあります。
専攻ごとに指定される科目の例
- Engineering(工学):Mathematics・Physicsなど
- Medicine(医学):Chemistry・Biologyなど
- Economics(経済学):Mathematicsなど
- Computer Science(コンピューターサイエンス):Mathematics・Further Mathematicsなど
大学全体の条件を満たしていても、専攻ごとの条件には届かないことが普通にあります。同じ大学でも、専攻ごとに必要な資格・成績・指定科目は違います。
なお、Entry Requirementsは出願・選考の基準であり、条件を満たせば必ずOffer(入学許可)が出るわけではありません。
志望専攻に必要な科目と成績から逆算して、資格・科目を準備しましょう。
- Aレベル(GCE A-level)とは?難易度・科目選びの戦略
科目選び、成績評価、大学の入学条件との関係を解説しています。 - 国際バカロレア(IB)とは?資格の取り方・難易度・メリット
取得条件、成績評価、HL科目、大学出願での使われ方を解説しています。
2.Personal Statement|専攻を学ぶ理由と準備を伝える
Personal Statement(志望理由書)は、自己紹介や留学への憧れだけを書く書類ではありません。
大学が確認するのは、なぜその専攻を学びたいのか、そのためにどのような準備をしてきたのかという点です。
Personal Statementでは、活動や経験を並べるだけでは不十分です。そこから何を学び、専攻への関心や理解がどう深まったのかを具体的に説明します。
2026年入学以降、UCASのPersonal Statementは次の3つの質問に答える形式になりました。
Personal Statementの3つの質問
- なぜ、この専攻を学びたいのか
- これまでの資格や学習が、専攻への準備にどう役立ったか
- 学校外でどのような準備をし、その経験がなぜ役立つのか
大学は3つの回答を、1つのPersonal Statementとして総合的に確認します。内容を重複させず、自分の考えと、その根拠となる学習や経験を結びつけるのがコツです。

3つの質問で書く内容、題材の見つけ方、構成、具体例を使った伝え方まで詳しく解説しています。
3.Academic Reference|推薦者による学業面の評価
UCASの出願には、原則として1通の推薦状(Academic Reference)が必要です。在学中の高校生であれば、授業への取り組みや学力を理解している学校の先生などが推薦者となります。
推薦状に書かれるのは、成績表だけでは分からない学業面の強み、志望専攻への適性、学習環境や成績に影響した事情などです。大学が出願者を多面的に理解するための審査材料になります。
取得予定の資格や最終成績を「結果待ち」として登録している場合は、推薦状の手続きとあわせてPredicted Grades(予測成績)の入力も必要です。
日本の学校では、UCAS形式の推薦状に慣れていないこともあります。依頼する際は、志望専攻、提出期限、UCAS公式の作成案内を早めに共有しましょう。
なお、高校卒業後などに学校を通さず出願する場合も、推薦状は必要です。以前の先生など、学業面を理解している人へ早めに依頼してください。
推薦者の入力が完了するまで、UCASへの出願は提出できません。


4.英語力|IELTSなどのスコア
イギリス大学への出願では、IELTS Academicなど、大学が認める英語試験で授業についていくための英語力を証明します。
必要なスコアは大学・専攻ごとに違います。志望専攻の「English Language Requirements」で、認められる試験、Overall(総合スコア)、各技能の最低スコア、提出期限を押さえておきましょう。
Overallが条件に届いていても、Writingなどの技能別スコアが基準を下回ると、英語条件を満たせないことがあります。
なお、出願時点で目標スコアに届いていなくても、英語条件を含むConditional Offer(条件付き入学許可)が出る場合があります。その場合は、大学が指定する期限までにスコアを提出します。
目標スコアが決まったら、「IELTSの勉強法・おすすめ参考書|スコアアップ完全ガイド」を参考に、試験対策を進めてください。
5.入学試験・面接・ポートフォリオ
一部の大学・専攻では、成績や出願書類に加えて、入学試験や面接などの追加選考が課されます。芸術・デザイン・建築などでは、作品をまとめたポートフォリオを求められる場合もあります。
対象は、志望する大学・専攻から指定された人だけです。
代表的な入学試験を見てみましょう。
| 試験 | 主な対象分野 | 確認される力 |
|---|---|---|
| UCAT University Clinical Aptitude Test | 医学・歯学など | 判断力、意思決定力、医療分野への適性など |
| LNAT Law National Aptitude Test | 法学 | 読解力、論理的思考力、文章で意見を示す力など |
| TMUA Test of Mathematics for University Admission | 数学・コンピューターサイエンス・経済学など | 数学の知識と数理的に考える力 |
| ESAT Engineering and Science Admissions Test | 工学・物理学・一部の科学分野など | 数学・物理など、専攻に必要な基礎学力 |
| TARA Test of Academic Reasoning for Admissions | 経済・政治・心理などの一部専攻 | 批判的思考力、問題解決力、文章で論じる力など |
※上記は代表例です。利用する試験や対象専攻は、大学や入学年度によって変更されることがあります。
追加選考の有無や内容は、同じ専攻でも大学ごとに分かれます。志望専攻の公式ページの「Admissions Tests」や「How to apply」が確認先です。
UCASで出願先を選んでも、入学試験には自動登録されません。試験を運営する機関で、別途登録・予約する必要があります。
UCASの出願締切より先に、試験の予約を締め切るケースもあります。志望先を検討する段階で、試験日と申込期限まで調べておきましょう。

UCASの5 choicesはどう選ぶ?出願先の組み合わせ方
UCASでは、大学と専攻の組み合わせを原則5つまで選んで出願できます。この一つひとつの出願先を「choice」と呼びます。
5枠すべてを使うことより、学びたい分野の軸をそろえながら、現在の成績と各専攻の入学条件を比較して組み合わせることが重要です。
ここからは、5 choicesの基本ルールと、出願先を選ぶときの考え方を整理します。
まず押さえたい5 choicesの基本ルール
- 大学と専攻の組み合わせを、原則最大5つまで選べる
- 同じ大学の異なる専攻も、それぞれ1 choiceとして数える
- OxfordとCambridgeの両方へは、同じ出願年度に原則出願できない
- 医学・歯学・獣医学・獣医科学に使える枠は最大4つ。残りの1枠は別分野に利用できる
- 出願時点では、5 choicesに志望順位を付けない
- 大学には、ほかにどの大学・専攻へ出願したかは通知されない
各大学にはほかの出願先は通知されませんが、大学ごとに書類の内容を書き分けることはできません。
そのため、出願先を組み合わせるときは、共通する学問的な関心や準備を、一つのPersonal Statementで説明できるかを考える必要があります。
「挑戦・相応・条件を満たしやすい」の3層で考える
5 choicesを選ぶときは、日本の大学受験でいう「挑戦校・実力相応校・安全校」に近い考え方が参考になります。
イギリス大学に「安全校なら必ず受かる」はありません。ここでは、出願先の難易度を次の3層に分けて考えます。
| 区分 | 選び方の目安 |
|---|---|
| 挑戦する専攻 | Entry Requirementsを満たす見込みはあるものの、過去の入学者成績や競争率が高い |
| 現在の条件に合う専攻 | 現在の資格・成績・指定科目がEntry Requirementsに合っている |
| 条件を満たしやすい専攻 | Predicted Gradesが公表条件を上回り、指定科目などの条件も満たしている |
※3層は、5 choicesの難易度を比較するための目安です。
たとえば、挑戦する専攻を1つ、現在の条件に合う専攻を3つ、条件を満たしやすい専攻を1つという組み合わせが考えられます。成績や志望度に応じて、配分は調整してください。
出願先を選ぶときは、Entry Requirementsと合わせて、次の点も見ておきます。
- 過去に入学した学生の成績
- Offer rateや募集人数
- 入学試験・面接・ポートフォリオの有無
- 授業内容と卒業後の進路
- 学費や留学先の生活環境

関連性の低い専攻を混ぜすぎない
UCASでは、同じPersonal Statementがすべての出願先へ共通して送られます。
そのため、EconomicsとFine Artのように学ぶ内容や求められる準備が大きく異なる専攻を組み合わせると、両方に説得力のある志望理由を示すことが難しくなります。
同じ分野に見えても、入学条件や授業内容は専攻ごとに別物です。例えば、Economics、Finance、Marketingでは、求められる数学力や重視される学習経験が異なることがあります。
大学名や専攻名より、Modules(授業内容)、入学条件、選考方法を比較し、同じPersonal Statementで志望理由を説明できる組み合わせかで判断します。


出願先の組み合わせに迷っている方へ
現在の資格・成績と志望専攻を照らし合わせながら、5 choicesを組み立てるには、大学ごとの条件や競争率を比較する必要があります。
There is no Magic!!の並走型出願サポートでは、志望や予算も整理しながら、出願先の選定から書類準備まで一緒に進めます。
UCASの出願手順|2027年入学のスケジュール
UCASでは、出願書類の作成を始められる日、完成した出願を送信できる日、主な締切がそれぞれ異なります。
まず2027年入学の主要日程を押さえ、その後にUCAS出願の流れを7つのステップで見ていきましょう。
| 日程 | 内容 |
|---|---|
| 2026年5月12日 | UCAS Hubで2027年入学の出願書類を作成できるようになる |
| 2026年9月1日 | 完成した学部課程への出願をUCASへ送信できるようになる |
| 2026年10月15日18時 | Oxford・Cambridge、多くの医学・歯学・獣医学・獣医科学の出願締切 |
| 2027年1月13日18時 | 大部分の学部課程の出願締切 |
| 2027年6月30日18時 | この時刻までに受け付けた出願は大学へ送付。以降の出願はClearingの対象となる |
※時刻は英国時間です。推薦状を含む完成済みの出願をEqual Consideration DeadlineまでにUCASへ提出すると、同じ期限内に提出された出願と同等に検討されます。期限後も空きがあれば受け付ける大学はありますが、審査対象になるとは限りません。
学校経由で出願する場合は、書類の確認や推薦状の作成に必要な期間を確保するため、UCAS公式締切より早い学校内締切が設けられることがあります。
また、入学試験やポートフォリオには、UCASとは別の申込期限が設定される場合もあります。公式締切と合わせて、学校と志望専攻のスケジュールも早めに押さえておきましょう。
出典:UCAS|Dates and deadlines for university applications

Step 1|志望専攻と入学条件を確認する
UCASへの入力を始める前に、志望する大学・専攻と入学条件を固めます。
UCASの検索機能は候補を探すときに便利ですが、最終的な出願条件は、大学公式サイトの専攻ページで見るのが確実です。
出願前に確認すること
- 専攻名とCourse code
- 現在の資格が入学資格として認められているか
- 必要な成績と指定科目
- IELTSなどの英語条件
- 入学試験・面接・ポートフォリオの有無
- UCAS以外の申込・提出期限
Step 2|UCAS Hubで出願を開始する
UCAS公式サイトでUCAS Hubのアカウントを作成し、2027年入学の学部出願を開始します。
氏名は、パスポートなどの公的書類と同じ表記で入力してください。
学校やUCAS Registered Centreを通して出願する場合は、学校から案内された方法で出願情報を連携します。学校を通さず個人で出願することもできますが、その場合も推薦状を作成する推薦者が必要です。
Step 3|個人情報・学歴・資格を入力する
UCASの出願フォームには、主に次の情報を入力します。
- 氏名・住所・連絡先
- 国籍・居住状況
- 高校・大学などの学歴
- 取得済みの資格と成績
- 現在履修中・結果待ちの資格
- 該当する場合は職歴
- 学習や進学に関係する補足情報
資格名は、成績証明書などに書かれている正式名称を使用してください。入力方法が分からない場合は、自己判断でイギリスの資格へ置き換えず、学校・大学またはUCASへ確認しましょう。
Step 4|最大5つの出願先を登録する
志望する大学と専攻を、原則最大5 choicesまで登録します。
各choiceでは、大学・専攻に加えて、Campusや入学年度なども選択します。2年次以降への編入を希望する場合は、希望するEntry Pointから出願できるかを大学へ事前に確認してください。
大学・専攻・Campus・Entry Pointを取り違えると、意図しない出願になる可能性があります。名称が似ている専攻もあるため、Course codeまで照らし合わせてください。
5 choicesのルールと出願先の組み合わせ方は、「UCASの5 choicesはどう選ぶ?」で詳しく解説しています。
Step 5|Personal Statementを入力する
用意したPersonal Statement(志望理由書)を、UCASの3つの回答欄へ入力します。字数(合計4,000 characters)は入力欄でも自動でカウントされます。
入力後は、内容の重複、誤字、事実関係を見直します。Personal Statementは原則としてすべてのchoicesへ共通して送られるため、特定の大学だけに向けた内容は避け、志望分野への関心と準備を中心にまとめます。
書く内容や構成は、UCAS Personal Statement(志望理由書)の書き方の記事で詳しく解説しています。
Step 6|推薦状とPredicted Gradesを依頼する
学校または推薦者へ、推薦状(Academic Reference)の入力を依頼します。
結果待ちの資格がある場合は、Predicted Grades(予測成績)もあわせて入力してもらいます。推薦状が完成するまで、UCASへの出願は提出できません。
推薦状の作成には時間がかかるため、志望専攻と提出期限を早めに共有しておきましょう。学校経由で出願する場合は、申請者が入力を終えた後、学校側が内容を確認してUCASへ提出することもあります。
Step 7|内容確認・支払い・提出を行う
すべての入力が終わったら、内容を確認し、Declaration(宣誓事項)への同意と出願料の支払いを行います。
2027年入学のUCAS学部出願料は£34.50です。1回の支払いで、最大5 choicesまで出願できます。
学校やUCAS Registered Centreを通して出願する場合は、学校側の確認を経てからUCASへ送信されることがあります。自分の入力を終えた日が、UCASへの正式な提出日になるとは限りません。
提出後に修正できる項目は限られます。氏名、資格、成績、出願先、Personal Statementなどに間違いがないか、送信前に見直してください。
出典:UCAS|Application fee for the 2027 cycle
必要な情報・書類はどこへ提出する?
UCAS出願では、すべての書類を一か所へ提出するわけではありません。
出願フォームへ入力する情報のほか、UCAS上でアップロードできる書類や、大学へ直接提出する書類があります。
| 情報・書類 | 主な入力・提出先 |
|---|---|
| 個人情報・学歴・資格 | UCASの出願フォーム |
| Personal Statement | UCASの出願フォーム |
| 推薦状・Predicted Grades | 推薦者または学校からUCASへ入力 |
| 資格証明書・成績証明書 | UCASのDocument Uploadまたは大学独自のApplicant Portalなど |
| IELTSなどの英語資格 | UCASへの資格情報の入力、Document Upload、大学独自のApplicant Portalなど |
| 入学試験 | 試験を運営する機関で別途登録 |
| ポートフォリオ・追加書類 | 大学が指定する提出システム |
2027年入学のUCAS出願では、資格証明書、正式な成績証明書、英訳された証明書、英語資格などをUCASへアップロードできる場合があります。
ただし、書類のアップロードは、出願フォームへの学歴・資格情報の入力に代わるものではありません。
大学独自のApplicant Portalから再提出を求められることもあるため、UCAS Hubだけでなく、大学から届くメールや案内も確認してください。
出典:UCAS|Filling in your UCAS application
- 出願分野をそろえない:関連性の低い専攻を5 choicesに混在させる
- 大学名だけで選ぶ:志望専攻の指定科目や成績条件を確認しない
- UCASの締切だけを見る:学校内締切や入学試験の申込期限を見落とす
- 入学条件を合格保証と考える:Entry Requirementsを満たせば、必ずOfferが出ると思い込む
- 推薦状の依頼が遅い:締切の直前になってから推薦者へ相談する
UCAS出願後はどうなる?Offerから入学確定までの流れ
イギリス大学では、A-level・IB・ファウンデーションコースなどの最終成績が出る前に出願することが多くあります。
そのため、大学からOfferを受け取っても、その時点で必ず入学が確定するとは限りません。最終成績や英語スコアなど、大学が指定する条件を満たすことを前提に入学を認める「Conditional Offer(条件付き入学許可)」が出されることがあります。
Offerを受け取った後は、Firm Choice(第一候補)やInsurance Choice(第二候補)を選び、最終的にOfferの条件を満たせば入学が確定します。
↓
大学による審査・追加選考
↓
審査結果・Offerを受け取る
↓
Firm・Insuranceを選ぶ
↓
最終成績・Offer条件を確認
↓
入学先の確定/Clearing
出願後の審査結果はUCAS Hubで確認できますが、追加書類、面接、ポートフォリオなどの案内が、大学独自のApplicant Portalやメールへ届くこともあります。
出願後もUCAS Hubと大学からの連絡を定期的に確認しましょう。
大学から届く主な審査結果
| 審査結果 | 意味 |
|---|---|
| Conditional Offer 条件付き入学許可 | 指定された成績・英語力・書類などの条件を満たすことで入学できる |
| Unconditional Offer 無条件の入学許可 | Offerに示された入学条件をすでに満たしている |
| Unsuccessful 不合格 | 大学からOfferが出なかった |
Conditional Offer(条件付き入学許可)とは
Conditional Offerには、主に次のような条件が設定されます。
- A-level・IB・ファウンデーションコースなどの最終成績
- 数学など、専攻が指定する科目の成績
- IELTSなどの英語条件
- 成績証明書・卒業証明書などの提出
- 大学が指定するその他の条件
条件に届かなかった場合の扱いは、大学しだいです。最終成績や空席状況を踏まえて、そのまま受け入れられることや、別の専攻を提案されることがあります。
Firm Choice(第一候補)とInsurance Choice(第二候補)の選び方
すべての出願先から審査結果が届くと、UCASからOfferへの返答期限が案内されます。
Offerを受け取ったら、進学したい大学・専攻をFirm Choiceとして選びます。Firm・Insurance以外のOfferはDecline(辞退)します。
- Firm Choice:最も進学したい第一候補
- Insurance Choice:Firmの条件を満たせなかった場合の第二候補
- Decline:Firm・Insurance以外のOfferを辞退する
一方、Conditional Offer(条件付き入学許可)をFirm Choiceとして選ぶ場合は、必要に応じてInsurance Choiceも選べます。
Insurance Choiceには、Firm Choiceより低い条件のOfferを選ぶのが一般的です。条件の低さに加えて、Firmに進めなかった場合にも進学したいと思える専攻かどうかで選びます。

最終成績発表後の主な4パターン
最終成績が発表されると、Firm・Insuranceの条件達成状況に応じて入学先が決まります。
| 結果 | 基本的な流れ |
|---|---|
| Firmの条件を達成 | Firm Choiceへの入学が確定する |
| Firmは未達・Insuranceは達成 | Insurance Choiceへの入学が確定する |
| Firmは未達だが、大学が受け入れる | Firm Choiceへの入学が認められるか、別の専攻を提案されることがある |
| Firm・Insuranceともに確定しない | Clearingを利用し、空きのある専攻を探す |
UCAS ExtraとClearingの違い
最初の5 choicesで進学先が決まらなかった場合も、状況に応じてExtraやClearingを利用できます。
| 制度 | 利用する主なタイミング | 出願方法 |
|---|---|---|
| Extra | 5 choicesを使い切り、保持しているOfferがないとき | 空きのある専攻へ1 choiceずつ追加する |
| Clearing | Firm・Insuranceなどで入学先が確定していないとき | 大学へ確認し、出願を認められてからClearing choiceを追加する |
Extraでは、空きのある専攻へ一度に1 choiceずつ追加出願します。Offerが出なかった場合は、利用期間中に別の専攻へ出願できます。
Clearingでは、空きのある専攻を探して大学へ直接連絡します。大学から非公式のOfferを受け取ったあと、UCAS HubへClearing choiceを追加し、正式な確認を待ちます。
ExtraやClearingは、入学条件の免除ではありません。大学は空席状況に加えて、資格・成績や専攻への適性を見ます。


入学確定後はCAS・Student visaの手続きへ進む
入学先が確定したら、大学の案内に従って必要書類などを提出します。大学側の確認が完了すると、Student visaの申請に必要なCAS(Confirmation of Acceptance for Studies)が発行されます。
UCASで受け取るOfferと、ビザ申請に使うCASは別のものです。
発行時期や手続きは大学ごとに違うので、入学確定後に届く案内に沿って進めてください。
UCASとイギリス大学入試に関するよくある質問
UCASの出願方法や入学条件、Offerについて、よくある疑問をまとめました。気になる質問から開いてみてください。
UCASの出願・出願資格に関する質問
Q:UCASでは最大5大学まで出願できますか?
A:正確には、最大5大学ではなく、大学と専攻の組み合わせを原則最大5 choicesまで選べます。
同じ大学の異なる専攻へ出願する場合も、それぞれ1 choiceとして数えられます。出願時点では、5 choicesに志望順位を付けません。
Q:日本の高校からもUCASで出願できますか?
A:日本の高校からUCASで出願することは可能です。
日本の高校卒業資格で学部1年次へ直接出願できるかは、大学・専攻・成績で分かれます。ファウンデーションコース、International Year One(IYO)、A-level・IBなどを利用する場合もあります。
日本の高校から利用できる進学方法は、「イギリス大学の5つの進学ルートと入学条件」で解説しています。
Q:ファウンデーションコースへの出願にもUCASを使いますか?
A:UCASから出願するプログラムもあれば、大学や運営機関へ直接出願するプログラムもあります。
出願方法はプログラムによって異なるため、志望先の「How to apply」を確認してください。
ファウンデーションコースの種類や出願方法、選び方は、「イギリスのファウンデーションコース完全ガイド」で解説しています。
Q:IELTSはUCASへの出願時点で必要ですか?
A:出願時点で必要かどうかは、大学・専攻によって異なります。
出願時に英語スコアを求められる場合もあれば、Conditional Offer(条件付き入学許可)の条件として、大学が指定する期限までに提出できる場合もあります。
必要なスコアと提出時期は、志望専攻の「English Language Requirements」で確認してください。IELTS対策の進め方は、IELTSの勉強法を解説した記事で紹介しています。
Q:OxfordとCambridgeの両方へ出願できますか?
A:同じ学部出願年度には、原則としてOxfordとCambridgeのどちらか一方に出願します。
出願年度によってルールが変更される可能性もあるため、UCASと各大学の最新案内を確認してください。
Q:UCASへの出願は早い方が合格しやすいですか?
A:早く提出したという理由だけで、合格率が上がるとは限りません。
Equal Consideration Deadlineまでに届いた出願は、公平に審査されるのが原則です。
準備は早めに始めつつ、資格・成績の入力や出願書類の内容を十分に確認し、対象となる締切までに提出することを優先しましょう。
Q:大学院への出願にもUCASを使いますか?
A:イギリスの大学院は、各大学への直接出願が中心です。
UCAS Conservatoiresなど、別の出願サービスを使うコースもあります。大学院への進学を検討している方は、志望コースの公式ページで出願方法を確認してください。
Offer・出願後に関する質問
Q:Conditional Offerを受け取ったら合格ですか?
A:Conditional Offerは、大学が指定する条件を満たすことを前提とした入学許可です。
最終成績、指定科目の成績、英語力、証明書類などの条件を満たし、大学による確認が完了すると入学が確定します。
Q:5 choicesすべてでOfferを得られなかった場合はどうしますか?
A:利用条件を満たしていれば、UCAS ExtraやClearingで別の専攻を探せます。
Extraでは、空きのある専攻へ1 choiceずつ追加出願できます。その後も入学先が決まっていない場合や、通常の出願時期より遅れて出願する場合は、Clearingを利用できることがあります。
大学は空席状況に加えて、資格・成績や専攻への適性を見たうえで受け入れを決めます。
まとめ|UCASの操作より先に「何で評価されるか」を理解しよう
イギリス大学の選考は、日本の一般入試のように、一斉試験の点数だけで合否が決まるしくみではありません。
大学は、取得資格や成績、指定科目、Personal Statement、推薦状などをもとに、志望する専攻を学ぶ準備ができているかを確認します。
UCASの操作方法より先に、自分の資格で出願できる専攻と、大学が何を評価するのかを理解したうえで準備を進めること。これがこの記事でいちばん伝えたいことです。
締切や試験内容は年度によって変わるため、出願前にはUCASと志望大学の公式ページで最新情報を確認してください。
出願先の選定から書類準備までを一緒に進めたい方は、There is no Magic!!の並走型出願サポートもご活用ください。
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