イギリス大学留学の費用|学費・生活費・卒業までの総額を解説【2027年版】

イギリス大学 費用・学費 サムネイル
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ねこ君
イギリスの大学に留学する場合、学費ってどれくらいかかるの?
にゃんこ先生
大学や専攻によって大きく違うから、一概には言えないんだ。まずは学費の相場と、志望するコースの金額を確認する必要があるよ。
ねこ君
イギリスは学部が3年制なら、4年制の国より留学費用を抑えやすいのかな?
にゃんこ先生
3年で卒業できれば、たしかに費用は抑えやすい。ただし、進学ルートによって卒業までの年数は変わるんだ。生活費や諸費用も含めて、卒業までの総額を見積もることが大切だよ。

イギリス大学留学に必要な金額は、大学・専攻ごとの学費、生活する地域、利用する進学ルートによって大きく異なります。

授業料と生活費のほかにも、Student visa、IHS、航空券、教材・PCなどを見込んでおかなければなりません。直接進学・ファウンデーションコース・IYOのどのルートを利用するかによって、卒業までの年数も変わります。

この記事では、2026~27年度の大学公式情報などをもとに、大学・専攻別の学費、ロンドンと地方都市の生活費、学費・生活費以外に必要な諸費用を解説します。

進学ルートによる卒業総額の違いや、奨学金・費用を抑えるポイントも紹介するので、まずは費用の全体像をつかみ、自分の場合は卒業までにいくら必要になるのかを考えていきましょう。

 

監修者:ウメンシャン

日中英のトリリンガル。英語圏への留学経験がない状態からIELTS 8.0、TOEFL 104、GRE 322を取得。コロンビア大学、ペンシルベニア大学、ニューヨーク大学、メルボルン大学教育大学院などへの合格実績を持つ。慶應義塾大学大学院卒。株式会社MAGEEEK代表として、海外大学・大学院の出願支援や進路設計に携わる。


記事の調査方法

本記事は、英国政府、British Council、UCAS、UKCISA、大学・大学進学準備課程の公式情報をもとに編集しています(2026年8月14日調査)。

日本円は、財務省税関が公表した2026年8月9日~15日の週間為替レートである1英ポンド=217.55円を使って概算しました。

⚡️ 30秒でわかる!イギリス大学の学費・留学費用
  • 年間費用:学費と12か月分の生活費を合わせて、約483万~1,192万円がひとつの目安
  • 卒業総額の実例:サセックス大学のビジネス系では、直接進学が約2,552万円、ファウンデーション経由が約3,359万円
  • 金額が変わる条件:大学・専攻、生活する地域、住居、卒業までの年数によって総額は大きく異なる
  • 学費・生活費以外:Student visa、IHS、航空券、海外留学保険、教材・PCなども必要

※金額は2026~27年度の公表額などをもとに、1英ポンド=217.55円で概算しています。詳しい出典と計算条件は本文で説明します。 

【まずは全体像】イギリス大学留学の費用は年間・総額でいくら?

イギリス大学留学に必要な費用は、大きく次の3つに分けられます。

  • 学費:大学やファウンデーションコースなどに支払う授業料
  • 生活費:住居費、食費、光熱費、交通費、通信費など
  • その他の費用:Student visa、IHS、航空券、海外留学保険、教材・PCなど

このうち、年間費用の中心となるのが学費と生活費です。

British Councilのイギリス留学費用ガイドによると、留学生向け学士課程の年間学費は£11,400~£38,000です。生活費は、ロンドンで月£1,300~£1,400、ロンドン以外では月£900~£1,300が目安とされています。

学費と12か月分の生活費を合わせると、年間約483万~1,192万円がひとつの目安です。

費用年間目安(英ポンド)円換算(概算)
学費£11,400~£38,000約248万~827万円
生活費ロンドン:
£15,600~£16,800
ロンドン以外:
£10,800~£15,600
ロンドン:
約339万~366万円
ロンドン以外:
約235万~339万円
年間合計ロンドン:
£27,000~£54,800
ロンドン以外:
£22,200~£53,600
ロンドン:
約587万~1,192万円
ロンドン以外:
約483万~1,166万円

※学費は、British Councilが公表する留学生向け学士課程の年間授業料、生活費は同ページの月額目安をもとに算出しています。1英ポンド=217.55円で概算しています。

 

ただし、表からもわかるとおり年間費用には大きな幅があります。

学費は大学や専攻によって異なり、生活費もロンドンかそれ以外の地域か、学生寮か民間住宅かによって変わるためです。実際の予算は、志望する大学・専攻や留学先での生活条件に合わせて見積もることが大切です。

 

さらに、留学費用を考えるときは、1年間の費用だけでなく、卒業までの総額も確認しておきましょう。

卒業までに必要な金額は、大学・専攻ごとの年間学費や生活費だけでなく、学ぶ年数によっても変わります。

同じ大学・専攻でも、直接進学、ファウンデーションコース、IYOのどのルートを利用するかによって、必要な期間と総額は異なります。

 

ここからは、まず学費・生活費・諸費用を項目別に確認し、その後に卒業までの総費用を進学ルート別に比較していきましょう。

ねこ君
年間約483万~1,192万円って、ずいぶん幅があるんだね……。自分の場合はいくら必要なんだろう?
にゃんこ先生
学費は大学・専攻、生活費は地域や住まいによって変わるからね。次の章からもう少し詳しく見ていこう!

 

イギリス大学の学費|大学・専攻別の年間学費

British Councilが示す留学生向け学士課程の年間学費は、£11,400~£38,000です。

ただし、これはイギリス大学全体の一般的な目安です。実際の学費は大学・専攻によって大きく異なり、年間£38,000を超える専攻もあります。

一般的に、人文・社会科学系は比較的低く、実験や実習を伴う理工系・医学系は高くなる傾向があります。2026~27年度の例を見ると、年間400万円台の専攻がある一方、医学などでは1,500万円を超える場合もあります。

大学名や大学全体の学費帯だけで判断せず、志望する専攻(Course)の留学生向け学費を確認することが重要です。

ここでは、大学・専攻によって学費がどのくらい異なるのか、学費帯と分野の異なる例を比較してみましょう。

大学・専攻例年間学費円換算
アベリストウィス大学
文系
£19,190約417万円
イースト・アングリア大学
人文・社会科学系
£23,100約503万円
レディング大学
非実験系
£25,850約562万円
エディンバラ大学
文系
£29,600約644万円
マンチェスター大学
コンピューター科学
£37,800約822万円
UCL
コンピューター科学
£46,700約1,016万円
ケンブリッジ大学
医学
£70,554約1,535万円

※2026~27年度の留学生向け授業料。1英ポンド=217.55円で概算しています。表の金額は、各大学における1つの専攻または学費区分の例です。教材費、実習費、研修費などが別途必要になる専攻もあります。ケンブリッジ大学では、学費に加えてCollege Feeが必要です。

 

同じ大学でも、専攻によって学費は異なります。例えばUCLでは、コンピューター科学が年間£46,700であるのに対し、英語学は年間£32,000です。その差は年間£14,700(約320万円)になります。

また、年間学費が同程度でも、標準修業年数が異なれば、卒業までに支払う学費の総額は変わります。イングランド、ウェールズ、北アイルランドの学士課程は通常3年ですが、エディンバラ大学などがあるスコットランドでは通常4年です。

大学を比較するときは、志望する専攻の年間学費と標準修業年数をセットで確認しましょう。

在学中の学費改定にも注意

大学によっては、入学時の学費が卒業まで固定されず、毎年引き上げられる場合があります。また、専攻によっては、実験・実習、教材、フィールドトリップ、Placement Year(就業体験を行う学年)などに追加費用がかかります。

出願前に、大学の公式サイトやOffer Letterなどで以下を確認しておきましょう。

  • 在学中の学費が固定されるか、毎年改定されるか
  • 改定される場合、値上げ率に上限があるか
  • 授業料以外に必要な教材費・実習費などがあるか

 

 参考:ランキング上位校の学費例をもっと見る

QS世界大学ランキング2027で200位以内に入ったイギリスの大学から、地域や学費帯の異なる12校を掲載しています。

表の学費は、各大学の代表的な専攻または公表されている学費区分の例です。相場を知るための目安としてご覧ください。

大学QS 2027年間学費の例円換算
インペリアル・カレッジ・ロンドン2位タイコンピューター科学 £45,500約990万円
オックスフォード大学4位£37,380~£62,820約813万~1,367万円
ケンブリッジ大学6位£29,052~£70,554約632万~1,535万円
UCL8位タイ英語学 £32,000~
コンピューター科学 £46,700
約696万~1,016万円
エディンバラ大学35位文系 £29,600~
実験系 £38,900
約644万~846万円
マンチェスター大学40位コンピューター科学 £37,800約822万円
ブリストル大学57位経済学 £28,200約613万円
ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)62位£28,900~£39,900約629万~868万円
シェフィールド大学82位タイ経済・政治学 £25,000約544万円
エクセター大学136位ビジネス £24,900約542万円
クイーンズ大学ベルファスト174位タイ経営学 £22,400約487万円
レディング大学196位タイ非実験系 £25,850約562万円

※順位はQS世界大学ランキング2027によるものです。学費は、2026~27年度の留学生向けに大学が公表している学費帯、または特定の専攻の学費を掲載しています。1英ポンド=217.55円で概算しています。ケンブリッジ大学では、学費とは別にCollege Feeが必要です。大学・専攻によって学費は異なるため、出願時には志望する専攻の公式ページをご確認ください。

 

イギリス大学留学の生活費|ロンドン・地方都市の目安

イギリス大学留学の生活費は、地域や住まいによって大きく変わります。

特にロンドンはイギリス国内でも生活費が高くなりやすく、同じイギリス国内でも、留学先によって必要な生活費は大きく変わります。

British Councilによると、留学生の生活費の目安は、ロンドンで月£1,300~£1,400、ロンドン以外では月£900~£1,300です。12か月分に換算すると、ロンドンが約339万~366万円、ロンドン以外が約235万~339万円になります。

ただし、「ロンドン以外」であれば一律に安いわけではありません。実際の生活費は、地域だけでなく、住まいの種類や契約期間、生活スタイルによっても変わります。

そのため、実際には、志望大学が公表している学生向けの生活費も確認することが大切です。

ロンドン・地方都市の生活費を大学別に比較

大学が公表する生活費の例を、ロンドン・マンチェスター・エディンバラの3都市で見てみましょう。

大学(都市)大学公式の目安対象期間円換算
UCL(ロンドン)約£16,46539週間約358万円
マンチェスター大学(マンチェスター)約£14,84041週間約323万円
エディンバラ大学(エディンバラ)約£13,91439週間約303万円
約£18,55252週間約404万円

※2026~27年度に各大学が公表する学部生向けの目安です。1英ポンド=217.55円で概算しています。大学によって対象期間、住居条件、含まれる費目が異なるため、金額を単純には比較できません。

 

3大学の例では、ロンドンにあるUCLが39週間で約358万円、マンチェスター大学が41週間で約323万円、エディンバラ大学が39週間で約303万円です。

ロンドンのUCLは高めですが、マンチェスターやエディンバラでも年間300万円前後の生活費が見込まれています。

 

なお、同じ大学でも滞在期間によって総額は変わります。エディンバラ大学では、39週間の目安が約303万円であるのに対し、夏休みを含む52週間では約404万円です。

大学公式の生活費を確認するときは、対象期間・住居条件・含まれる費目を確認し、自分が実際に滞在する期間に合わせて見積もりましょう。

 

イギリス留学の主な住居タイプと費用の見方

イギリス大学留学の住居は、主に大学寮・民間の学生寮・民間住宅の3つです。

  • 大学寮:大学が提供する学生向け住居。光熱費やインターネットが家賃に含まれることが多い
  • 民間の学生寮:民間企業が運営する学生向け住居。個室やスタジオなどから選べるが、設備や立地によって家賃に幅がある
  • 民間住宅:一軒家やフラットを借りる方法。2年目以降は、友人などとシェアして家賃や光熱費を分担する学生も多い

シェアハウスは住居費を抑えられる場合がありますが、必ず大学寮より安いとは限りません。民間住宅では、光熱費やインターネットが家賃とは別にかかることや、保証金・保証人・家賃の前払いが必要になることがあります。

住居を比較するときは、次の条件を確認しましょう。

  • 契約期間は何週間か、夏休みも含まれるか
  • 光熱費、インターネット、食事が家賃に含まれるか
  • 保証金、保証人、家賃の前払いが必要か
  • 大学までの距離と交通費はいくらかかるか
ねこ君
「ロンドンか地方か」だけでなく、住居の種類や滞在期間まで考えないと、必要な生活費は見えてこないんだね。

 

イギリス大学留学の諸費用|ビザ・IHS・渡航費

イギリス大学留学では、学費・生活費に加えて、Student visa、IHS、航空券、教材・PCなどの費用がかかります。

主な費用と支払時期を確認しておきましょう。

項目2026年時点の目安主な支払時期確認すること
UCAS出願料£34.50
(約7,500円)
出願時2027年度入学の料金。大学・カレッジは最大5校まで選択できる
Student visa申請料£558
(約12万円)
ビザ申請時2026年4月8日以降に英国外から申請する場合の料金
IHS(移民医療付加料金)学生は年£776
(約17万円)
ビザ申請時Student visaの有効期間分をまとめて支払う
航空券・渡航費時期・経路により異なる渡航前航空券、追加手荷物、空港から住居までの移動費を含める
海外留学保険補償内容・期間により異なる加入する場合は渡航前治療費、携行品、賠償責任などの補償範囲を確認する
教材・PC専攻・購入品により異なる入学前~入学後教科書、PC、ソフトウェア、実験・実習用品などを確認する
寝具・生活用品購入品により異なる渡航前~入居時寮に備え付けられている家具、寝具、調理器具などを確認する

※1英ポンド=217.55円で概算しています。料金は改定される可能性があるため、申請・購入時に公式情報をご確認ください。

 

この中でも金額が大きくなりやすいのが、IHS(Immigration Health Surcharge/移民医療付加料金)です。

IHSを支払うことで、留学中にイギリスの公的医療制度「NHS」を利用できます。学生の料金は年£776で、Student visa申請時に、ビザの有効期間分をまとめて支払います。

3年制学士課程の場合、ビザの有効期間や端数処理によって約3年半分として計算されると、支払額は£2,716(約59万円)になります。

ファウンデーションコースと3年制学士課程を1つのStudent visaで学び、約4年半分として計算される場合は、£3,492(約76万円)が目安です。

実際の支払額は、受講する課程に応じて設定されるStudent visaの有効期間によって異なります。申請時に表示される金額を確認してください。

 

Student visa申請には学費・生活費の資金も必要

Student visaを申請するときは、申請料とIHSを支払うだけでなく、初年度の未払い学費と所定の生活資金を用意する必要があります。

生活資金の基準は、最大9か月分で次のとおりです。

  • ロンドン:£13,761(約299万円)
  • ロンドン以外:£10,539(約229万円)

例えば、初年度学費が£25,000で全額未払いの場合、必要な資金はロンドンで£38,761、ロンドン以外で£35,539となります。

これは英国政府へ支払う追加費用ではなく、学費と現地での生活費を賄えることを示すための資金です。申請時には、英国政府の最新要件をご確認ください。

ねこ君
約300万円を28日間、口座に置きっぱなしにするのか…。これは早めに親と相談しておかないと間に合わないやつだ。

 

進学ルート選びでいくら変わる?卒業までの学費・生活費を比較

ここまで、イギリス大学留学にかかる学費・生活費・諸費用を確認してきました。

卒業までの総額を見積もるときは、それぞれの金額に加えて、どの進学ルートを利用し、卒業までに何年かかるのかを確認する必要があります。

日本の高校卒業後は、大学・専攻の入学条件を満たせば学士1年次へ直接進学できます。直接進学の条件を満たさない場合は、ファウンデーションコースやInternational Year One(IYO)などの準備課程を経由することがあります。

 

主な進学ルートと卒業までの標準期間

※イングランド、ウェールズ、北アイルランドの3年制学士課程を想定しています。スコットランドの学士課程は通常4年です。医学・建築などの専攻や、実習・留学を含む学位コースでは、卒業までにさらに年数がかかる場合があります。

 

【実例】サセックス大学の卒業総額を進学ルート別に比較

ここでは、3つの進学ルートを同じ大学・分野・生活費で比較できる例として、サセックス大学のビジネス系を取り上げます。

試算の前提は、学士課程の年間学費が£23,500、ファウンデーションコースとIYOがそれぞれ£21,500、生活費が年間£15,600です。

ファウンデーションコースまたはIYOの学費と、進級後の学士課程の学費・生活費を合算すると、卒業までに必要な金額は次のようになります。

ルート卒業まで授業料総額生活費合計
直接進学3年£70,500£46,800£117,300
(約2,552万円)
ファウンデーション4年£92,000£62,400£154,400
(約3,359万円)
IYO3年£68,500£46,800£115,300
(約2,508万円)

※2026~27年度の学士課程準備課程の公表額を使用。生活費は月£1,300、1英ポンド=217.55円で計算しています。将来の学費改定、奨学金、Student visa、IHS、航空券、教材などの諸費用は含みません。サセックス大学の金額をイギリス大学全体の平均として示すものではありません。

この試算では、ファウンデーションコースを経由すると、直接進学より卒業までの学費・生活費が約807万円増えます。

増加分は、ファウンデーションコースの授業料£21,500と、英国で1年間暮らすための生活費£15,600です。準備課程が1年加わることで、授業料だけでなく住居費や食費なども1年分増えます。

一方、IYOから大学2年次へ進級できれば、ファウンデーション経由より1年短い通常3年間で卒業を目指せます。そのため、今回の試算では、卒業までの学費・生活費がファウンデーション経由より約851万円低くなりました。

 

このように、進学ルートを比較するときは、各課程の授業料だけでなく、卒業までの年数と、その間にかかる生活費を含めて考えることが大切です。実際の予算には、前章で紹介したStudent visa、IHS、航空券などの諸費用も加えてください。

 

利用できる進学ルートを確認してから比較しよう

進学ルートは、費用だけを見て自由に選べるものではありません。直接進学、ファウンデーションコース、IYOのどれを利用できるかは、取得資格や志望する大学・専攻によって異なります。

また、ファウンデーションコースから学士1年次へ進む場合や、IYOから学士2年次へ進む場合は、成績・英語力などの進学条件を満たす必要があります。

自分が利用できるルートと必要な条件を確認したうえで、卒業までの費用を比較しましょう。

詳しくは、イギリス大学の進学ルートと入学条件で解説しています。

 

にゃんこ先生
円換算した総額は、為替レートによっても大きく変わるよ。現在の金額ぎりぎりで考えず、将来の学費改定や円安も想定して、余裕を持った予算を立てておこう。

 

留学費用をどう準備する?奨学金と費用を抑えるポイント

イギリス大学留学の費用を準備するには、奨学金を探すだけでなく、家庭で負担できる上限を決め、大学・地域・進学方法を含めて計画を立てることが重要です。

まずは奨学金を得られなかった場合も想定して資金計画を作り、そのうえで費用を抑えられる選択肢を検討しましょう。

資金計画は家庭で負担できる上限から考える

応募中の奨学金は、採用が決まるまで確定した資金として計算できません。

「奨学金を得られた場合」と「得られなかった場合」の両方を想定し、費用帯の異なる大学や国も候補に入れておくと、合格後に資金が足りなくなるリスクを抑えられます。

親子で共有しておきたい3つの進学シナリオ

1.必要な奨学金を得られた場合

イギリスの志望大学へ進学するために必要な奨学金額と、家庭で負担する金額を決めておきます。複数年にわたる奨学金は、毎年の継続条件も確認します。

2.奨学金を得られなかった場合

学費の低いイギリス大学や、留学費用を抑えやすい国・地域の大学も候補に入れ、卒業までの総額を家庭の上限内に収めます。

3.海外大学進学が家計の上限を超える場合

日本の大学からの交換留学や、卒業後の海外大学院進学など、別の時期に海外で学ぶ方法も検討します。

 

🎓 体験談|奨学金が決まる前から費用の異なる国を併願したLunaさん

UCLへ進学したLunaさんは、出願時点では奨学金や留学資金が確定していませんでした。

そこで、イギリスの大学だけでなく、カナダ、オーストラリア、比較的学費を抑えやすいベルギーのKU Leuvenにも出願しました。

最終的には柳井正財団の奨学金に採用され、学費と生活費の大部分を奨学金で賄ってUCLへ進学しています。

奨学金の結果が出る前から、費用帯の異なる国・大学を組み合わせて選択肢を残した事例です。

 

国ごとの年間費用と卒業までの総額は、海外大学の学費・費用を10か国比較の記事を参考にしてください。

にゃんこ先生
「奨学金が取れたら英国、取れなければ別の候補」と条件を決めておくと、合格後に払えない事態を避けられるよ。

 

イギリス大学の奨学金は支給額・期間・条件で比較する

イギリスの大学では、留学生を対象とした独自の奨学金を設けています。支援内容は大学によって異なり、授業料の全額支援から一定額を差し引く減免型までさまざまです。

例えば、2026~27年度のUCL Global Undergraduate Scholarshipでは、最大33枠を用意。授業料全額に加えて生活費なども支援する枠と、授業料全額を支援する枠に分かれています。

レディング大学が案内しているのは、留学生向けに授業料を年間£5,000減免する制度や、生活費として年間£6,000を最大4年間支給する制度です。

また、サセックス大学では、対象となるInternational Foundation Yearの修了者が学士課程へ進むと、授業料が年間£3,000減免されます。

このように、奨学金によって支援額や対象となる費用、受給期間は異なります。比較する際は、次の点を確認しましょう。

年間の支給額だけでなく、卒業までに受け取れる合計額を計算することがポイントです。

  • 授業料と生活費のどちらが支援対象か
  • 全額支援か、一部減免か
  • 一度だけ支給されるか、卒業まで継続されるか
  • 継続に必要な成績条件があるか
  • ほかの奨学金と併用できるか
  • 大学への出願とは別に申請が必要か

 

なお、イギリス大学が提供する奨学金のほかに、日本国内の財団による海外大学進学者向けの給付型奨学金もあります。

海外大学留学に使える奨学金については、海外大学進学に使える返済不要の奨学金一覧で詳しく紹介しています。

 

卒業までの総額を抑える5つの選択肢

奨学金以外にも、大学・地域・住居などの選び方によって、卒業までの総額を抑えられる場合があります。

  • 学費の低い大学・専攻も比較する:同じ分野でも、大学や専攻によって年間学費は異なる
  • ロンドン以外の都市も候補に入れる:家賃などの生活費を抑えられる場合がある
  • 住居費を総額で比較する:大学寮、民間学生寮、シェアハウスについて、契約期間や光熱費を含めて比べる
  • 卒業までの年数が短いルートを検討する:直接進学やIYOを利用できれば、ファウンデーションコースを含む4年間のルートより、学費と生活費を抑えられる場合がある
  • 準備課程を日本で受講する:対象となるファウンデーションコースを日本で受講できれば、準備期間中のイギリスでの生活費を抑えられる

ただし、直接進学やIYOを利用できるかどうかは、取得資格や成績、志望する大学・専攻によって決まります。IYOから学士2年次へ進むには所定の成績条件を満たす必要があり、すべての大学・専攻で利用できるわけではありません。

また、日本で受講できるファウンデーションコースも、修了後に進学できる大学・専攻がプログラムごとに異なります。費用だけで選ばず、志望する大学・専攻への進学可否と進学条件を確認しましょう。

 

🎓 体験談|日本でIFYを修了して英国滞在費を抑えたRionさん

マンチェスター大学へ進学したRionさんは、日本でInternational Foundation Year(IFY)を修了し、同大学の心理学部へ進学しました。

準備課程を日本で受講したため、イギリスでファウンデーションコースを受ける場合に必要となる現地での生活費を抑えることができました。

一方、日本人が中心の環境だったため、異文化に触れる機会や日常的に英語を使う量は、イギリスで学ぶ場合より限られていたそうです。

費用だけでなく、準備課程で身につけたい英語力や得たい経験も踏まえて選ぶことが大切です。

 

アルバイト収入は生活費の補助として考える

Student visaで認められる就労時間は、受講する課程のレベルや教育機関によって異なります。

一定の条件を満たす学位レベルのフルタイム課程では、学期中に週20時間まで働けるのが一般的です。学位未満の課程では、週10時間までとなる場合があります。

実際に働ける時間は、Student visaに記載された条件を確認してください。

ただし、アルバイトだけで年間数百万円の授業料を賄うのは現実的ではなく、渡航後すぐに仕事が見つかるとも限りません。収入は、食費、交通費、交際費などの補助として考えるのが安全です。

授業料や住居費などの大きな支出は、アルバイト収入を前提にせず、渡航前に確保しておきましょう。

 

ねこ君
留学費用を準備するって、奨学金を探すだけじゃなくて、大学や地域、進学方法まで考えることなんだね。
にゃんこ先生
そうだね。まずは家庭で負担できる上限を決めて、奨学金が取れなかった場合も含めて計画を立てよう。

 

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イギリス大学の学費・費用に関するよくある質問

イギリス大学の学費や留学費用について、よくある疑問をまとめました。気になる質問を選んで確認してください。

Q:ファウンデーションコースやIYOの学費の目安は?

A:一般的に、学士課程1年分に近い学費を見込む必要があります。

本記事で取り上げたサセックス大学のビジネス系では、2026~27年度のファウンデーションコースとIYOがいずれも年間£21,500(約468万円)、進級後の学士課程が年間£23,500です。

ただし、学費は大学・専攻・受講期間によって大きく異なります。各プログラムの学費や進学条件については、イギリス大学のファウンデーションコースInternational Year One(IYO)ガイドをご覧ください。

Q:ロンドン以外なら生活費を大幅に抑えられますか?

A:ロンドンより抑えやすい傾向がありますが、都市や住居によって異なります。

British Councilが示す目安では、ロンドン以外の生活費は月£900~£1,300で、ロンドンの月£1,300~£1,400より低くなっています。

ただし、ロンドン以外の都市が一律に安いわけではありません。エディンバラなど住居費が高い都市もあり、学生寮と民間住宅でも必要な費用は変わります。

大学公式サイトで、寮費、契約期間、光熱費・食費の有無、交通費を確認し、候補都市ごとに比較しましょう。

Q:イギリス大学の学費は在学中も上がりますか?

A:大学によっては、在学中も学費が引き上げられます。

入学時の学費が標準修業期間中は固定される大学もあれば、物価上昇率などに応じて毎年改定される大学もあります。

また、学費が固定されていても、為替レートによって日本円で支払う金額は変動します。出願前に大学の公式サイトやOffer Letterで、学費が固定されるか、毎年改定される場合は値上げ率に上限があるかを確認しましょう。

卒業までの予算は、学費改定や為替変動も想定して余裕を持たせることが大切です。

Q:イギリス大学の学費はいつ支払う?デポジット・分割払いはある?

A:支払時期や方法は大学によって異なり、デポジットや分割払いを設けている大学もあります。

大学によっては、Student visaの申請に必要なCASを発行する前に、初年度学費の一部をデポジットとして支払います。CASとは、大学への入学が認められたことを示す参照番号です。

デポジットに英国共通の金額はありません。2026~27年度の例では、Queen Mary University of Londonが£2,000、Swansea Universityが原則最低£4,000、Northumbria Universityが最低£5,500です。

デポジットは通常、初年度学費の一部に充当されます。ただし、入学を辞退した場合の返金条件は大学によって異なります。

残りの学費も一括払いとは限りません。例えば、レディング大学では、留学生向け学費を通常2回に分けて支払います。

合格後はOffer Letterや大学の支払規定で、デポジットの金額・支払期限・返金条件・残額の支払回数を確認しましょう。

Q:Student visaの申請にはいくらの資金が必要ですか?

A:初年度の未払い学費と、最大9か月分の生活資金を用意する必要があります。

生活資金の基準は、ロンドンでは£13,761(約299万円)、ロンドン以外では£10,539(約229万円)です。

例えば、初年度学費が£25,000で全額未払いの場合、必要な資金はロンドンで£38,761、ロンドン以外で£35,539となります。

これは英国政府へ支払う追加費用ではなく、学費と現地での生活費を賄えることを示すための資金です。

日本国籍者は通常、申請時の資金証明書類を省略できる対象ですが、資金要件自体が免除されるわけではありません。審査中に書類の提出を求められる可能性もあるため、条件を満たす資金と証明書類は準備しておきましょう。

金額や証明方法は変更される可能性があるため、申請時には英国政府のStudent visa資金要件をご確認ください。

Q:奨学金でイギリス大学の学費を全額賄えますか?

A:授業料全額を支援する奨学金はありますが、募集枠が限られ、選考もあります。

イギリス大学独自の奨学金には、授業料全額を支援する制度のほか、年間数千ポンドを授業料から差し引く減免型の制度もあります。また、日本国内の財団による海外大学進学者向けの給付型奨学金も選択肢です。

ただし、採用が決まるまでは確定した資金として計算できません。奨学金を得られなかった場合にも進学できるかを確認し、家庭で負担できる金額や費用帯の異なる進学先も検討しておきましょう。

利用できる制度は、海外大学進学に使える返済不要の奨学金一覧で詳しく紹介しています。

 

終わりに|志望校ごとに卒業までの留学費用を見積もろう

イギリス大学留学に必要な費用は、大学や専攻、生活する地域、進学ルートによって大きく変わります。

この記事で紹介した年間費用は全体の目安です。実際の予算を立てるときは、志望する大学・専攻ごとに、卒業までの費用を計算してみましょう。

  1. 学費:ファウンデーションコースやIYOを含む、卒業までの授業料
  2. 生活費:月間生活費×実際にイギリスで生活する月数
  3. その他の費用:Student visa、IHS、航空券、海外留学保険、教材・PCなど

学費改定や為替変動に備え、予算には余裕を持たせることも大切です。負担できる金額を超える場合は、奨学金だけでなく、学費の異なる大学や生活費を抑えやすい地域、利用できる進学ルートも比較してみましょう。

相場を知るだけでなく、「自分の場合はいくら必要か」を具体化することが、無理のない進学計画につながります。

次に読む記事|費用をもとに進学ルートと大学選びを考えよう

イギリス大学留学にかかる費用の全体像が見えてきたら、次は自分に合う大学の選び方や進学ルート、利用できる奨学金も確認していきましょう。

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この記事はインターンのNonokaによって編集されました。

 

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