40代未経験からUSCPAへの挑戦|転職・キャリア進化を目指す道

40代からのUSCPA サムネイル
ねこ君
40代からUSCPAを目指すのって、現実的なんだろうか…。仕事や家庭もある中で本当にやり切れるのかなって思ってしまうんだ。
にゃんこ先生
確かに40代は忙しい時期。でもね、この年代だからこそUSCPAの持つ意味は大きいんだよ。
にゃんこ先生
ゼロからキャリアを作り直すのは難しいけど、これまでの実務経験にUSCPAを上乗せすれば、役割や選択肢は確実に広がる。
にゃんこ先生
大切なのは資格を取ること自体じゃなくて、「どう活かすか」。この視点を持てるかどうかが、40代からの挑戦を成功に導くカギになる。

40代というのは、キャリアのちょうど折り返し地点。

これまで積み重ねてきた経験をどう生かし、この先の働き方をどう描くか

――そんな問いに向き合うタイミングでもあります。

「このまま今の延長線でいいのだろうか」

「もう少し専門性を高めて、自分にしかできない仕事をしたい」

そう考えて、USCPAに目を向ける方が増えています。

 

経理・財務の世界では、海外子会社や外資系とのやり取り、国際基準への対応など、グローバル案件のニーズが広がっています。

これまでの経験にUSCPAという国際資格を掛け合わせれば、40代からでもキャリアの幅を広げることができます。

また、会計未経験から「第二のキャリア」として挑戦する人もいますが、重要なのはこれまでの経験をどう強みに変えるか

40代のUSCPA挑戦は、むしろ実務経験があるからこそ大きな価値を発揮できるのです。

 

この記事の著者:Ryo

初めまして!Ryoです。大学在学中に日本の公認会計士試験に合格し、大手監査法人に勤めた後スタートアップでIPOや投資を経験。その後アメリカにMBA留学し、卒業後に現地の会計事務所に就職したことがキッカケでUSCPAの勉強を開始、アビタスを利用して約半年で全科目に合格しました。

USCPAや英語学習に役立つYouTubeチャンネル始めました!!チャンネル登録よろしくお願いします!

40代でUSCPAを取得する4つのメリット

スライド型キャリアチェンジ

40代でまったく未経験の業界に飛び込むのは、現実的にハードルが高いのも事実です。

しかしUSCPAは「これまでの経験を土台にした隣接領域へのシフト」を可能にする資格です。

  • 監査法人 ⇄ 経理職

監査法人で培ったクライアント視点の知見を企業経理に活かす。逆に、企業での経理経験を持つ人が監査業務に移る際も「企業側を理解している監査人」として評価されやすい。

  • 経理 ⇄ 財務

「数字をまとめる立場」から「資金を動かす立場」へ。資金繰り・投資判断などに関わり、経営に直結するキャリアへとシフト可能。

  • 営業・企画職 → 管理部門

事業サイドの理解を持った管理系人材として重宝される。特に事業企画や営業企画の経験者がUSCPAを取得すれば、予算管理や経営管理の専門ポジションに移れる可能性が広がる。

こうしたスライド型キャリアチェンジの強みは、「ゼロから始める」のではなく、今までのキャリアに会計の専門性を上乗せできる点にあります。

たとえば、経理出身の方なら「国際基準も扱える即戦力」に、営業出身の方なら「数字に強い管理系人材」に、といった形でこれまでの経験とUSCPAが補完関係を築きます。

結果として、40代からでも無理のない形で新しいキャリアの道を切り開けるのが、USCPAの大きな魅力です。

 

にゃんこ先生
大事なのは、これまで積み上げた経験をどう活かすか。
にゃんこ先生
USCPAはそれを裏付ける資格になるから、キャリアを横に広げるときに大きな武器になる。

 

国内キャリアアップ

40代は管理職やリーダー職に就き、社内での役割や発言力が大きくなる一方、「今のスキルのままで十分か?」と不安を感じる時期でもあります。

USCPAを取得すると、海外子会社の会計処理やIFRSレポーティングといった国際会計基準を扱う業務に対応できるようになります。

これまで外部のコンサルや専門部署に依頼していた業務を自分でリードできれば、会社にとって不可欠な存在に。

 

特に、上場企業やグローバル展開を進める企業では「国際資格を持つ管理職」は重宝されやすく、経理・財務の部門長やCFO候補といったキャリアにもつながります。

単なる「役職による権限」ではなく、「資格による専門性」を持つことで、説得力と安心感を周囲に与えられるのが大きな強みです。

 

転職市場での差別化

40代の転職市場では「即戦力」であることが最優先されます。USCPAはまさにその条件に直結する資格です。

外資系企業や監査法人の求人票には「公認会計士またはUSCPA保持者」と明記されることが多く、資格が応募条件そのものになっているケースも珍しくありません。

さらに重要なのは「なぜ資格を取ったのか」というストーリーです。

40代でUSCPAに挑戦した理由が、これまでのキャリアの延長線上で明確に語れると、採用担当者に強い説得力を与えます。

  • 経理職の方なら

「国内決算の経験を活かしつつ、USCPAを通じてIFRSやUS GAAPに対応できるようになった」
外資系企業やグローバル企業で国際案件を任せられる即戦力に。

  • 監査法人出身の方なら

「監査だけでなく、企業内の財務管理や経営企画に携わりたいと考えてUSCPAを取得した」
経理財務やCFO室へのキャリアスライドが現実的に可能に。

  • 営業・企画職の方なら

「数字に基づいた事業運営を担うためにUSCPAを取得し、管理部門にキャリアを広げたい」
→ 「実務経験+国際資格」という独自の強みをアピールできる。

同年代の候補者と比べたときに「USCPAを持っているかどうか」で評価が大きく変わるのは間違いありません。

資格単体ではなく、これまでのキャリアと掛け合わせたストーリーこそが最大の差別化要素になるのです。

 

ねこ君
40代で新しい資格を取ったっていうだけでも、採用側からすると印象が違うんだろうな。
にゃんこ先生
うん。しかも「なぜ取ったのか」というストーリーとセットで語れると強い。資格そのものより、キャリアにどう活かそうとしているかが差別化になる。

 

自己投資・モチベーション

40代は「今後20年のキャリアをどう過ごすか」を真剣に考える時期です。

仕事に慣れた一方で、新しい挑戦が減り、停滞感を覚える人も少なくありません。

USCPAの学習は、自分の可能性を再び広げるきっかけになります。試験勉強を通じて英語力も鍛えられ、「まだ成長できる」という実感を得られるのは大きなモチベーションになります。

 

また、資格を取得すれば、将来的に独立したり教育・コンサルティングに携わる道も見えてきます。

すぐに独立しなくても「将来の選択肢を増やしておける」ことが心の支えになり、今の仕事に取り組むエネルギーにもつながります。

 

にゃんこ先生
USCPAみたいな新しい挑戦が、自分にスイッチを入れるきっかけになる。
にゃんこ先生
資格取得はゴールじゃなくて、「まだ伸びていける」という実感を持つための大事なプロセスにもなるしね。

 

40代でUSCPAを目指すときの注意点・ハードル

学習時間の確保

40代で一番の課題は「時間のやりくり」です。

仕事では責任あるポジションを任され、家庭では子育てや家事もあり、若い頃のように夜通し勉強するのは現実的ではありません。さらに健康面のケアも必要になる年代です。

そのため、短期集中ではなく「1日1〜2時間を積み重ねる」「週末にまとまった時間を取る」といった継続型の学習スタイルがカギになります。

大切なのは“無理なく続けられる仕組みづくり”です。

 

 

英語力の壁

USCPAはすべて英語で出題されるため、「英語が苦手だから無理では?」と感じる方も少なくありません。

実際のところ、TOEIC600点程度の基礎力があれば学習をスタートできます。

簿記や会計の知識がある人は、会計用語(assets, liabilities など)を押さえるだけで理解が一気に進むことも多いです。

また、学習の過程で自然とリーディング力や専門用語の理解力が伸びるため、「スタート時に完璧な英語力」を求められるわけではありません。

大事なのは「英語に向き合う覚悟」です。

 

 

転職市場の現実

「資格を取ればすぐに転職が決まる」というイメージは危険です。

40代の転職市場では、即戦力やマネジメント経験が求められるのが現実です。

USCPAはその専門性を裏付ける資格として強力ですが、採用側は「資格+これまでの経験」をセットで評価します。

たとえば、経理経験がある方なら「国際会計基準や海外子会社対応も任せられる人材」に、監査法人経験がある方なら「企業側で内部統制やIFRS対応をリードできる人材」に、といった形で強みを掛け算してアピールすることが大切です。

 

投資対効果を見極める

USCPAの学習にはおよそ1,000〜1,500時間の勉強時間が必要です。

加えて、予備校や教材の費用で数十万〜百万円程度の投資がかかるのが一般的です。

40代は家庭や住宅ローン、教育費など出費が重なる時期でもあり、「今の自分にとって投資できる余力があるか」を見極めることが大切です。

ただし、資格を得てキャリアが広がれば、年収や役割で投資を十分に回収できる可能性もあります。

費用を“消費”と考えるのではなく“自己投資”と捉える視点が重要です。

 

合わせて読みたい!USCPAの取得費用

 

40代からのキャリアパス例

経理経験者 → USCPA取得 → 外資系企業の経理マネージャー

日本企業で10年以上、月次・年次決算や税務申告を担当してきた方。

「このまま国内経理の延長で終わるのでは…」という不安からUSCPAを学習。資格取得後、外資系メーカーの経理マネージャーとして転職しました。

そこでは IFRSやUS GAAPベースのレポーティング、海外本社への英語での報告、クロスボーダーM&Aプロジェクトの財務対応など、国内企業では経験できなかった案件に携わっています。

結果として「国内経理の延長」ではなく「国際経理の専門家」としてキャリアを大きく広げられました。

 

監査法人スタッフ → 経理財務部門へスライド転職

監査法人で20年近く、上場企業の監査業務を経験してきた方。40代を機に「監査する側から企業の中で数字を動かしたい」と考えUSCPAを取得。

その後、外資系企業の財務コントローラーとして転職しました。

監査法人での知識を活かしつつ、内部統制の整備、資金計画、経営陣へのレポートに直接関わることで、キャリアに厚みを加えています。

監査から経理財務への「スライド」は、経験を活かしながら現実的にキャリアを変えたい40代にとって非常に有効です。

 

営業・企画職 → USCPAをきっかけに管理部門へ異動

メーカーで営業企画を担当していた方が「数字の裏付けを持った仕事がしたい」と思い、40代でUSCPAに挑戦。

社内異動で経営企画部門に配属され、予算管理・事業計画の策定・経営会議での数値分析を担うようになりました。

営業・企画の経験があるからこそ「現場を理解した管理系人材」として重宝され、社内での存在感も大きくなっています。

USCPAは「異業種転職」ではなく「社内でのキャリアチェンジ」の道を開くツールにもなります。

 

MBA進学と組み合わせ、海外でのキャリア展開

国内企業で経理課長を務めていた方が、「経営の知識も体系的に学びたい」と40代で海外MBAに挑戦。

その前にUSCPAを取得していたため、MBA在学中は会計・ファイナンス科目で即戦力として周囲に一目置かれる存在に。

卒業後は外資系コンサルティングファームに転職し、クロスボーダーM&A案件に携わっています。

MBAとUSCPAを組み合わせることで、会計×経営×英語の三拍子を揃え、海外キャリアを現実のものにしました。

 

ポイントは、「USCPA単体でキャリアが変わる」のではなく、これまでの経験にどう掛け合わせるか で成果が決まるということ。

40代は経験が豊富だからこそ、USCPAが“資格以上の武器”として働くのです。

 

にゃんこ先生
実務経験とUSCPAを組み合わせて「こういう場面で力を発揮できる」と示すことが大切。
にゃんこ先生
積極的に学び続け、チャンスを掴みにいく姿勢がある人ほど、資格の価値を最大化できるよ。

 

40代での戦略的な取り組み方

キャリアアップ型:現在の業務を国際案件まで広げる

「今の会社でさらに存在感を高めたい」「部長・次長クラスを目指したい」という方に最も適したタイプです。

経理・財務のバックグラウンドにUSCPAを掛け合わせることで、海外子会社対応、IFRSレポーティング、M&Aの財務デューデリジェンスといった国際的な案件を任されやすくなります。

40代は管理職候補として評価される年代です。

ここで「資格を持っているから安心して任せられる」という説得力を加えられると、同僚との差が明確に出ます。

実際に、国内の経理課長クラスがUSCPA取得後、海外本社へのレポーティングやクロスボーダー案件を担当し、社内での地位を確立したケースもあります。

 

にゃんこ先生
40代で問われるのはあなたにしかできない領域があるかどうか。
にゃんこ先生
USCPAを持って国際案件をリードできれば、「替えの効かない人材」として評価される。役職に加えて専門性で存在感を出せるのは大きいんだ。

 

キャリアスライド型:隣接する専門領域へ移動

「今の業務だけでは将来が見えにくい。でも全くの未経験に飛び込むのは現実的ではない」

――そんな方に向いているのがキャリアスライド型です。

代表的な流れは以下の通りです。

  • 監査法人 → 企業経理:監査経験を企業側の内部統制や財務管理に活かす
  • 経理 → 財務企画・経営管理:数字をまとめるだけでなく、資金計画や事業戦略に直結する立場へ
  • 営業・企画職 → 管理部門:事業の現場理解を持った上で、数字を扱う管理人材として異動

USCPAがあることで、「この領域でも即戦力として働ける」という証明になります。

40代は“横の動き”を現実的に考える時期でもあり、ゼロスタートではなく、経験+資格の掛け算で隣接領域へ広がるのが最大のメリットです。

 

ねこ君
正直、40代から全くの未経験に飛び込むのはリスクが大きいよね。家族やローンもあるし…。
にゃんこ先生
だからこそ「横に広げる」発想が現実的。これまでのキャリアをゼロにせずに、USCPAで専門性を補強すれば、監査から経理、経理から財務企画、営業から管理部門へ…と自然に橋を架けられる。

 

セカンドキャリア型:定年後や50代以降を見据えた資格活用

40代は「現役の先」を考え始める年代でもあります。

USCPAを取得しておけば、現役時代はもちろん、将来的に以下のようなキャリアパスを選べる可能性が広がります。

  • 教育・研修の講師:企業研修や専門学校での指導
  • 独立コンサル:会計・内部統制・海外進出支援などのアドバイザリー
  • 非常勤監査役・社外取締役:上場企業や中堅企業でのガバナンス役割

現役時代のうちに資格を持っていると「次のキャリアの布石」になり、50代以降の安心感につながります。

今すぐ転職しなくても「将来の選択肢を広げておく」という意味で、戦略的な自己投資になります。

 

終わりに:40代だからこそUSCPAが意味を持つ

「40代から資格なんて遅いのでは?」と不安に思う方も多いでしょう。

しかし実際には、これまで積み重ねてきた 実務経験とUSCPAを掛け合わせることでこそ、資格の価値は最大化 されます。

20代や30代では得られない現場感覚やマネジメント経験を持つ40代だからこそ、資格が単なる“肩書き”にとどまらず、具体的な成果や信頼につながるのです。

USCPAへの挑戦は、キャリアアップを実現するだけでなく、

  • 選べるキャリアの幅を広げる
  • 将来の安心感につながる
  • 「まだ成長できる」という自信を取り戻せる

そんな多面的な効果をもたらします。

 

大事なのは、資格を取ることそのものではなく、「資格をどう活かすか」という視点 です。

40代はキャリアの折り返し地点。

だからこそ、これまでの経験とUSCPAを武器にして、次の10年をより豊かにする一歩を踏み出す絶好のタイミングなのです。

 

 

ねこ君
読んでくれてありがとう!!FacebookXのフォローもよろしくね!
にゃんこ先生
質問、要望、ツッコミ、おすすめ勉強法、なんでも遠慮せずにコメントしてね。
にゃんこ先生
海外の大学・大学院進学に役に立つメールマガジンに登録しよう!おすすめ記事やイベント情報をいち早くお知らせするよ。
海外大学進学セミナー バナー

コメントを残す

名前、メールアドレスの入力は任意です。メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です