



この記事では、『瞬間英作文』を勉強してから、英語でプレゼンや会議ができるようになった実体験をもとに、正しいやり方と効果を徹底解説します。
「英語を話せるようになりたいけど、なかなか上達しない、、、」
「瞬間英作文が良いと聞くけど、実際はどうなんだろう?」
あなたはそう悩んでいませんか?
よりリアルを伝えたいですし、感じてほしいので、瞬間英作文のデメリットなども赤裸々に書きます。
ぜひ、今後の勉強の参考にしてください。それではいきましょう!
この記事の著者:まる
大学のセンター試験で英語59点という結果を出し、大学では英語を勉強することを決意。大学の長期留学プログラムには3点届かず断念。英語を使って仕事ができる外資企業で長期インターンをする。新卒でトップシェアメーカーの海外営業に配属され、一年目からドイツへ。プログリットでTOEIC600点から800点に向上に成功。
目次
瞬間英作文とは?

『瞬間英作文』とは、中学レベルの簡単な英文を、声に出してスピーディーに英訳していく勉強法です。
構成は、写真のように、左ページに日本語。右ページに英訳した答えが記載されています。

『瞬間英作文』の3つの特徴は以下の通りです。
- 「話すこと」を目的にした参考書
- 英作文回路を作ることができる
- 英語レベルは中学1~3年生
それぞれ詳しく見ていきます。
「話すこと」を目的にした参考書

『瞬間英作文』は話すことに特化した参考書です。上記写真を見れば分かると思いますが、日本語や英文は簡単です。
でも、実際にやると案外パッと、口から英文が出てこないんです。思っている以上に、話せないので驚きますが、現実なので受け止める必要があります。
本記事で説明するやり方で勉強すれば、確実に話せるようになります。
「目的」について
少し話が逸れますが、”目的”をしっかり定めてから勉強するのをおすすめします。なぜかと言うと、英語を話す目的を定めないと、途中で挫折するからです。
例えば、マラソンで、42.195km先にゴールがないまま、スタートしたらどうでしょう?
「ゴールどこ、、、?」と、ひたすら走ることになるので地獄ですよね?
目的を定めるのは非常に大事です。
あなたが英語を話したい目的は何ですか?
- 海外で外国人の友達を作りたい
- 外国人の彼女がほしい
- 英語で商談をできるようになって、将来駐在したい
色々あると思います。
私は一番最後の「英語で商談をできるようになって、将来駐在したい」が目的でした。なので、仕事も頑張れたし、仕事終わりで疲れていても、勉強できました。
目的意識を持つことで、苦しいときの原動力になります。

英作文回路を作ることができる

『瞬間英作文』を勉強すると、英作文回路を作ることができます。英作文回路とは、知っている単語と文法を組み合わせて、自由自在に英文を作ること。
例えば、I have a pen.「私はペンを持っています」という教科書でありがちな文。
この例文だけ覚えても意味がありません。なぜなら、「私はペンを持っています」と言う機会がないからです。
しかし、ここに英作文回路の視点で考えると、この簡単な文章も、英文を自在に操るための重要な構文となります。
赤文字の I have を固定させることで「私は〇〇を持っています」という文をいくらでも言えるようになります。
下記の日本語を英文にしてみてください。
「私は時計を持っています」
I have a clock.
「私は車を持っています」
I have a car.
英作文回路、つまり英語を組み立てる勉強法が少し分かってきたのではないでしょうか?赤文字の I have を”固定”して、下線部の部分にあなたが持っているものを入れ替えるだけ。
「あれ、、簡単に感じたかも、、、」と思うのであれば、あなたは英語のセンスがありますし、伸びしろ抜群です!
そして、『瞬間英作文』の最後の特徴は、英語レベルが中学1~3年という点です。
英語レベルは中学1~3年生

『瞬間英作文』の英語レベルは中学1~3年生レベルです。
なぜなら、『瞬間英作文』は英語を組み立てるトレーニングなので、”新たな語句や文型を記憶する”という負荷をかけないためです。
簡単な英文ばかりなので、サクサクと、スピード感を持って取り組めると良いです!
『瞬間英作文』で得られたスキル

私が『瞬間英作文』を勉強して得られたスキルを紹介します。
「英文が出てこない」がなくなった

「英語が出てこない」がなくなりました。なぜなら、知っている単語と文法をつなげれば、相手に言いたいことが伝わるからです。
例えば、「私には妹が一人います」と言いたい場合。
先ほどのI haveを使って、I have a younger sister.と言えば伝わります。「妹がいる」という表現もhaveで表すことができるんです。
『瞬間英作文』には、上記写真のように、ワンポイントアドバイスが記載されているので、参考にしましょう。日本語と英語のニュアンスの違いなどを理解できます。
ライティングスキルも付いた
『瞬間英作文』を学習してからライティングスキルも身に付きました。
なぜなら、英語を相手に届けるという発信の面では、話すことと書くことは共通しているからです。
仕事で海外にメールを送るときに、「メール書くの早くなったな」と感じました。
「英語を話すこと」に自信が付いた
『瞬間英作文』を学習してから英語を話すことに自信が付きました。なぜなら、相手に英語が伝わるようになったからです。
ぜひ先ほどの例を参考に、オンライン英会話などで実践してみてください。ちゃんと相手に伝わります。
あと、英語に限らず、自信ない人よりある人の方がカッコイイですよね。。。
次は『瞬間英作文』の勉強法を見ていきます。まずは、やってほしくない間違った勉強法から。
瞬間英作文の間違った勉強法

この章では、間違った勉強法を見ていきます。
暗記する
英文の暗記はしないでください。おそらく、『瞬間英作文』を学習すると、英文を暗記してしまいます。
これまでの多くの学習スタイルが暗記なので、癖になっているはずです。私も最初はそうでした。ですが、『瞬間英作文』で意識してほしいことは、文章を組み立てることです。
暗記しそうな所をグッと堪えて、勉強してみてください。


声に出さない
『瞬間英作文』を学習するときは、声を出しましょう。理由は2つあります。
- 頭で英文を考えることと、考えてから口に出すことの難しさは雲泥の差
- 声に出すことで、耳の学習にもなり効果が2倍
私は通勤の電車でも声に出してました(ボソボソと電車の隅でこっそり)。時間を有効活用していきいましょう!
1周で満足して終了
何度も言いますが、目的は”話せるようになること”です。果たして、たった1周で英語を話せるようになるのでしょうか?
勉強は何度も繰り返すことで、短期記憶から長期記憶に変わります。何周も繰り返して、パッと英文を組み立てるようになりましょう。

『瞬間英作文』の正しい勉強法

正しい勉強法は2段階構成となっています。
- 準備
- 実践
です。それではいきましょう。
準備編:①中1・中2・中3に分割
『瞬間英作文』は中1・中2・中3に分割されており、構成は以下の通りです。
- 中1:1~23章
- 中2:1~34章
- 中3:1~22章
まずは中1パートのみを繰り返し学習していきましょう。
理由は、中2・中3パートもまとめて1冊分一気にやると、最初に勉強した中1パートの文章構成の感覚を忘れてしまうからです。
中1から中2に移るタイミングは、日本語から英文にパッと言い換えるスピードが「2秒以内」を90%を超えたら、次の中2パートにいきましょう。
中3まで終わったら、分割せずに1冊を繰り返します。
準備編:②スピードを意識|1章5分
各章を5分で終わらせましょう。やってみると分かりますが、5分ってかなり短いです。5分以内を目指すのは”瞬発力”を鍛えるためです。
会話のキャッチボールをする場合、瞬発力は必須です。英訳を5秒考えても分からなければ、どんどん答えを見てしまいましょう。
答えを見て、「こういう風に文を組み立てるのか」と、文の組み立てを理解できればOKです。
『瞬間英作文』の正しい使い方
『瞬間英作文』を開き、右ページ(英文記載)を見えないようにします。

そうしたら、以下の順番で学習を行います。
- 日本語を見て英訳する
- 答えを見て文法や単語を理解する
- 英文を見ながら音読する(3回)
- 1~10文すべて終わったら、
- 英文を隠し、日本語を見ながら英語の音読をする(3回)
- 1~10文すべて
- 日本語を見て英訳する(1回)
- 1~10文すべて。できるだけ早く
以上の①~⑤を各章5分で終わらせましょう。
より、文章組立の精度を上げるために、下記を意識してみてください。
【意識】各テーマの文型を意識

赤枠で示した各ページのテーマを意識しながら、文章を組み立てましょう。「thisかthatを使って文を作るんだな」って思えればOKです。
ペース配分:1日9章
1日9章ずつやりましょう。1日9章やれば、1周目を計9日間でできます。
1章を5分で行うので、一日あたりたった45分(5分×9章)の学習時間で英語を話す基礎ができます。
2周目以降は、1周目ほど負荷はかからないので、どんどんスピード感を持って勉強できますよ。
1冊終えるまで:10周する
10周行いましょう。10周すれば、パッと英語が出てくるようになります。繰り返し練習することで、短期記憶から長期記憶に変わるからです。
先ほども言ったように、1周目、2周目、3周目と回を重ねるごとに、文章を組み立てるスピードは上がっていきます。その過程を楽しんでください。
各回のスピードを測ると、目に見えて成果が分かるので実践してみてください。
『瞬間英作文』のメリット・デメリット

『瞬間英作文』のメリットとデメリットを見ていきます。
メリット:「英作文回路」を作れる
やはり、最大のメリットは「英作文回路」を作れることです。「英作文回路」は英語の話す上での基礎の基礎であり、土台です。
前述の
- 「私は時計を持っています」I have a clock.
- 「私は車を持っています」I have a car.
- 「私には妹が一人います」I have a younger sister.
I haveを固定させて、持っているものをパズルのように入れ替えるだけで伝えたいことが通じること。
この「英作文回路」が腑に落ちたとき、英語を話す力が飛躍します。
デメリット:継続が難しい
『瞬間英作文』だけひたすらやるのは難しいです。理由は、非常に単調な練習なため途中で必ず飽きがきます。
また、『瞬間英作文』だけ勉強しても、英語を話せるようにはならないとも感じました。
英語を話せるようになるを目的とした場合、『瞬間英作文』は手段のひとつにすぎません。
しかし、オンライン英会話など、アウトプットできる環境を整えれば、英語を話せるようになります。
続いては、『瞬間英作文』を含んだ英語を話せるようになるまでのプロセスを紹介します。
英語を話せるようになるまでのプロセス①~③

私の実体験をもとに、英語を話せるようになるまでのプロセス①〜③を解析していきます。
『瞬間英作文』を含めた、英語を話せるようになるまでのプロセス①〜③は以下の通りです。
- 『瞬間英作文』で文章構成の練習をする
- オンライン英会話等でアウトプットする
- 本→実践→本→実践を繰り返す(①と②の繰り返し)
それぞれ詳しく見ていきます。
①『瞬間英作文』で文章構成の練習をする
まず、『瞬間英作文』で文章構成の練習をします。上記のやり方で、単語と文法で文章を組み立てる力を付けてください。
②オンライン英会話等でアウトプットする
続いて、オンライン英会話等でアウトプットします。つまり、実際に外国人と話します。
「いつ頃からですか?」とおそらく聞かれると思いますが、①と同じ日で良いです。つまり、同時スタート。
なぜなら、インプットしたことはアウトプットして初めて身になるからです。
『瞬間英作文』で文章構成のスキルを手に入れても、公式戦であるオンライン英会話で、実際に、外国人講師と目を合わせて、英語を話そうと思ってもうまくいかないものです。
それはまだ、英語を話すことに抵抗があるからです。英語を話すことにびびってる、恥ずかしいという言葉も該当するかもしれません。
まずはそのメンタルブロックを解消する意味合いも込めて、早々に、アウトプットする場を設けましょう。
私が『瞬間英作文』を始めたときは、アウトプットできる環境が毎日ありました。
それは、仕事での英文メールや、会議、プレゼンなど、『瞬間英作文』を活かすチャンスがいっぱいあったんです。
一方で、多くの人は現時点で英語を話す環境がないかもしれません。その場合は、オンライン英会話等で英語を話せる環境をすぐに作ってください。
オンライン講師は、いきなりネイティブにしなくて大丈夫です。おすすめはフィリピン人講師。
優しい、明るい、英語が聞き取りやすいの3拍子です。
③本→実践→本→実践を繰り返す(①と②の繰り返し)
あとは、①『瞬間英作文』→②オンライン英会話を繰り返します。毎日行いましょう。ポイントは、『瞬間英作文』で学んだことを、当日にオンライン英会話で使うこと。
こうすることで、『瞬間英作文』で学んだことを、話せる力に効率よく変えることができます。
実行すれば分かりますが、「よし、ちゃんと使えた!」と嬉しい気持ちになるので、モチベーション向上にも繋がります。
アプリ・『瞬間英作文シリーズ』について

最後に、『瞬間英作文』のアプリ、『瞬間英作文』シリーズについて解説します。
アプリ or 本どちらでも可
結論、アプリか本、どちらでも良いです。なぜなら、扱っている日本文・英文が同じだからです。
また、アプリと本両方とも音声を聞くことができます。
アプリのメリット挙げるとすれば、以下があげられます。
- スマホで学習できる気軽さ
- シャッフル学習できる
- 分からない文をすぐに確認できる”チェック”機能がある
好きなほうを選んでください。
音声学習は2周目以降で良い
音声学習は2周目以降で良いです。なぜなら、『瞬間英作文』は文章を組み立てる目的だからです。また、1周目に音声を聞いたら、暗記してしまうという側面もあります。
なので、音声学習は2周目以降で良いです。1周目は、日本文を見て、自分の頭から英語・文法を引っ張り出す練習を優先的に行いましょう。
『瞬間英作文』シリーズについて

『瞬間英作文』シリーズは全部で6冊出版されています。
「6冊全部やった方がいいですか?」の問いに対する回答は、1冊極めれば良い。1冊で英語は十分に話せるです。
なぜなら、6章で説明した『瞬間英作文』とオンライン英会話のサイクルを回せば確実に英語は話せるようになるからです。
ちなみに、私は、写真の通り計4冊やっています。理由は、「もっと色んな表現を勉強したい」と思ったからです。
難易度が上がるので、あなたが「もっと勉強したい!」と思ったら、他のシリーズも取り組んで良いと思います。
ただ、まず最初に
- 文章構成力の構築
- 英語を話すことへのメンタルブロック解消
をしてほしいので、まずは『瞬間英作文』とオンライン英会話のみで大丈夫です。
まとめ
『瞬間英作文』について解説してきました。今回の内容をまとめると以下です。
- 『瞬間英作文』は”英語を話すこと”に特化した参考書
- 『瞬間英作文』で文章構成力を付けることができる
- 文章構成力を付けることで、知っている単語と文法を組み合わせて、自由自在に英文を作れる
- 英語を話せるようになるには、『瞬間英作文』だけでは厳しい。
- オンライン英会話など、アウトプットする場も用意する
「日本語で言いたいことは頭に浮かんでるけど、英語がすぐに出てこない」と悩んでいるならぜひ、青色の『瞬間英作文』からやってみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。




