SAT1500点取得者直伝!世界上位2%に入る対策法(Reading&Writing)

SAT Reading & Wrotomgh 攻略法
にゃんこ先生
SAT Understanding Scoresによると、合計スコア1500点は全受験者の上位2%に入り、EBRW730点は全受験者の上位3%なんだって!

ねこ君
そりゃあ彼はずっと海外で生活しているから英語がきっとネイティブ並み。高得点は当たり前だよ!

にゃんこ先生
ねこ君、SATはネイティブの高校生たちも受ける試験だよ。英語力だけあっても高得点にはならないんだ。

にゃんこ先生
著者から学べるSATの試験対策はなんだろう?一緒に見てみよう。

 

SATのEBRW (Evidence-based Reading and Writing)セクションには僕もさんざん苦しめられました。いくら勉強してもなかなか点数が伸びず、「近場」を行ったり来たりの繰り返し。

しかし、「基本」を怠っていたことに気づき、ちゃんとやるようになってから点数もグングン伸びました

 

最初に言っておきますが、僕がこれから教える勉強方法は全然複雑なものではありません。当たり前すぎて、拍子抜けしてしまうかもしれません。

SATに秘密の教材も攻略法などありません。あったとしてもそんなのいりません。これから説明する「基本」をしっかりやるだけで、高得点は簡単に取れます。

 

 

この記事の著者:ミウミウ

海外生活11年の高校生。9月からアメリカの大学へ進学予定。SAT1500点(Math 770/EBRW 730) 。

 

にゃんこ先生
注意!SATは2023年に新しくなってDigital SATに変更。時間短縮されたよ。

SATとは?

sat

Scholastic Assessment Test (SAT) とは、カレッジボードが主催するアメリカ大学適性試験のことです。

SATには、論理試験 (SAT Reasoning Test)科目別試験 (SAT Subject Tests、2021年6月に廃止) の二種類があります。科目別試験 (SAT Subject Tests)はすでに廃止されたため、このサイトでの「SAT」は「倫理試験 (SAT Reasoning Test) 」のことを指します。

 

多くのアメリカの大学は、入学願書の一部として、SATやACTなどのテストスコアの提出を求めます。

また、日本の大学入試と違い、SATは何回も受けることができます。アメリカ国外では、毎年約4回開催されますので、結果が納得いかない場合は再受験しましょう。

 

SAT試験は、数学と、リーディング・ライティングの2つのセクションからなっています。一セクションはそれぞれ800点満点で計算されます。

 

Digital SATのテスト形式

にゃんこ先生
2023年からSATがDigital SATになって、テストの形式が変わったよ!新しい形式は下記画像をチェックしてね。

Digital SATの形式

先ほども説明した通り、SATはまず数学 (Math) とリーディング・ライティング (Evidence-based Reading and Writing 略してEBRW) の2つに分けれられます。

さて、Mathはさて置き、日本人をはじめ多くの外国人(英語が母国語ではない)が苦戦する SAT EBRW ですが、リーディングライティングを合わせたモジュール各400満点で計算されます。

 

リーディング&ライティングテスト (Reading&Writing Test)

テスト形式ですが、新SATではリーディングとライティングセクションが統合し、リーディング&ライティングがモジュール①と②に分かれています

モジュールは各27問(32分)。モジュール①の正答率によってモジュール②の出題内容が変わる仕組みです。旧SATに比べて文章は短くなり(各25〜150ワード)一つの文章から1問のみ出題される形に変わりました。

文章は様々なジャンル (科学、歴史、文学など) からだされますが、決して専門知識が求められているわけではありません。大事なのはあくまで読解力です。

 

SAT Evidence-based Reading and Writing の採点方式

SATの勉強方法に入る前に、僕がどうしてもお伝えしておきたいことがあります。それはSATの採点方式です。

SATは毎回同じ数の問題がだされますが、難易度が違うため、SATを主催するカレッジボードは、テストごとに、その難しさを数値化し配点などを決めています。

これは、テストの難易度の違いによる「不公平さ」をなくすためです。

 

これを理解した上で気をつけてほしいのは、「パニック」にならないことです。

テストが難しい場合、採点基準も少しあまい可能性が高いです。なので、決して気落ちせずに、目の前のテストでベストを尽くすことを心がけましょう!

 

SAT Evidence-based Reading and Writing の対策法

にゃんこ先生
著者が受けたのは旧SATだけど、対策や勉強方法は変わらないので参考にしてね!

リーディングテストの勉強法

SAT リーディング勉強法

答え合わせ・復習

リーディングセクションの勉強で1番大事なのは「答え合わせ」なんです。

リーディングって Math とかと違って、何を勉強してよいのか分かりにくいですよね。例えば、Math の円の問題が苦手なら、それをひたすら復習して勉強すればいいですよね。

でも、リーディングで文章の趣旨をまとめろ、という問題を間違えたとします。確かに解説を読めばなんとなく理解できますが、じゃあ次間違えないように何をすればいいかと聞かれると分からないですよね。

 

結局、めんどくさくなってきて、答え合わせが雑になったり、運のせいにしたりしていませんか?

でも、たまたま間違えただけだろうとか、苦手なジャンルだからしょうがないなどと言い訳しているだけでは点数は伸びません。

答え合わせをしっかりして、さらに、自分が何で間違えたかを徹底的に追求する必要があります。

 

では、具体的になにをすればいいのでしょうか?

  1. 間違えた問題はもちろん、運よく正解した(たまたま正解した)問題もマークする。
  2. マークした問題をもう一度解いてみる。
  3. 再度、答え合わせをし、合ったにしても間違えたにしても、4つの選択肢すべてをみて、なぜ正解が正解なのかよりも、なぜほかの3つが正しくないのか考える
  4. 問題・解答を完璧に理解したら、その「根拠」を文章中からさがす。
    • →忘れてはならないのは、必ず答えは文章中にあるということ。問題を理解するだけでなく、どこを見落としたのか理解するまでが「答え合わせ」なのです。
  5. 数日後に、同じ問題をまた解いてみる。

 

確かに、時間はかかります。①~⑤を丁寧にやった場合、テスト時間の何倍もかかることもあります。

それでも、ガムシャラに問題をこなすよりは、はるかに身になります。なぜなら、これを繰り返すことで問題の解き方を覚えてくるからです。

 

SATリーディングテストの問題は全部違うように見えるかもしれませんが、実は数種類しかありません。

そして問題の種類によって、解き方のコツや答えの探し方のコツがあります。問題の種類そして特徴を理解することで、より答えを簡単に「探し当てる」ことができるようになります。

 

ちなみに、SATレーディングには主に7種類の問題があります。

  1. 文章の趣旨問題
    →これは文章の趣旨を選ぶ問題です。大体は最初のパラグラフを読めば分かります。
  2. ディテール問題
    →文章の一部を抜粋し、その意味を問う問題です。その文の前後だけではなく、パラグラフ全体を読まなければ答えを探すのは難しいです。
  3. 推測問題
    →文の意味を推測する問題です。「推測」という言葉に惑わされず、答えは1つなので、間違っている選択肢を確実に消していきましょう。
  4. 筆者の目的問題
    →筆者はなぜ特定の文章をいれたのかを問う問題です。その文章が読者にもたらす影響、そしてその文章抜きではどう違うかに注目しましょう。
  5. 単語問題
    →文章中の単語に1番近い意味の単語を選ぶ問題です。これはのちに説明する単語勉強をしっかりしていれば大丈夫です。
  6. Evidence問題
    →前の回答やある主張などが正しいことを証明する証拠を選ぶ問題です。もし、前の問題と連結している場合、こちらの選択肢を読んでから、前の問題の答え(主張)を選択しましょう。
  7. データ問題
    →グラフなどをみて解く問題です。文章全体ではなく、ピンポイントで問われているグラフや文章中の箇所から答えを探しあてる練習をしましょう。

苦手な問題をまずは把握し、徹底的に練習しましょう。

 

Vocabulary (単語) の勉強

答え合わせと復習をしっかりしていれば、大体の問題は解けるようになります。ただ1つを除いて。

それは Vocabulary の問題です。ここでは、文章中の単語に1番近い意味を持つ単語を4つの選択肢の中から選ぶことを求められます。

 

一応、カレッジボードによると、SATは純粋な単語力を求めているわけではないので、Vocabulary の問題も、単語自体を知らなくても文章をしっかり読むことで解けるようにデザインされているようです。

確かに、文章を読めば聞かれている単語の意味は分かります。でも、選択肢の Vocabulary の意味が全く分からないと、答えに一番近い意味を持つ選択肢を選ぶことは不可能です。

 

なので、やはり従来通り、SATの単語を暗記することを強く推奨します。単語を知らなくても解けるとは言え、知っとくのにこしたことはありませんからね。

単語暗記のコツですが、これも復習が大事です。人間の脳は覚えたことを忘れるようにできているので、ノートを取るとかだけではダメです。

僕がおすすめするやる方はフラッシュカードで勉強することです。表に単語を書き、裏に意味、そして例文などを書きましょう。

SAT 単語勉強法

できれば毎日カードをめくったりして、しっかりと覚えていないものは次の日にもう一度やりましょう。

大丈夫だと思った単語は、数日以上あいだを置いてから、もう一度テストしてみましょう。

これができてはじめてその単語は「合格」です。でも、合格したあとも、ときどき復習することを忘れないようにしましょう。

 

さて、勉強する単語について、単語帳などという手もありますが、僕は普通にウェブにのっている無料の単語リストからはじめました。

これだけでかなりの単語が集められますし、しかも実際によくテストに出てくる単語に当たることが多いです。これが最低限単語勉強でやっておくべきことです。

これが意外と的を射ていて、役に立ったのを覚えています。

このMagooshの100単語を覚えれば、ほとんどの問題を理解できるようになりますし、文章の読解の手助けにもなるので、ぜひ使ってみましょう。

調べると他の単語リストもたくさんあるので、そこをマスターしていけば、SATによく出てくる「コア」な単語は完璧です。

 

もしこれでは物足りないだとか、全部覚えてしまったという人は、継続的にこのリストに単語を足していきましょう。なにもSATの単語である必要はありません。

もちろん、SATの練習問題などに出てきた単語を足すのも良いですが、英語の記事や本、映画やTVドラマなどに出てきた新しい単語などでも良いのです。意外とそういう単語が出てくる場合が多いです。

 

SATでは1つの単語を知っているか知らないだけで大きな違いがあるので、単語の勉強は欠かさないようにしましょう。

確かに、何百個、何千個もの単語をやるのは、気が遠くなりますが、知っている単語が多ければ多いほど、「当たる」確率が高くなるので頑張りましょう!

 

ライティングテストの勉強法

ライティングのライティングの勉強はリーディングに比べて、シンプルです。

なぜなら、リーディングで求められる読解力などのスキルよりも、文法といった知識が求められるからです。

これは数学と同じで、コンセプトを学びマスターすれば、そんなに難しいことではありません。

SAT ライティング勉強法

文法のルールを学ぶ

ライティングのほとんどは文法にまつわる問題なので、これを知らないことには高得点は望めません。文法のルール自体はそれほど複雑なものではないので、しっかり勉強し、理解しましょう。

これには、SATライティングの参考書などがおすすめです。参考書にはSATで必要な全ての文法ルールが記載されているうえ、練習問題などもあるので、コンセプトを素早く、効率的に頭に入れられます。

参考書はたくさんあるので、時間がある方は自分に合うものをじっくり選ぶのも良いでしょう。

「王道」といえば「Barron’s」が有名です。僕は1つしか使わなかったので、比較はできないのですが、個人的にはこれ一つで十分でした。

 

Barron’sは様々な参考書を出しているうえ、頻繫に改訂版も出ているので、とても分かりやすいです。文法のルールごとにチャプターわけされているうえ、練習問題もついているので効率よく学習できます。

まずは文法のルールを覚えて、練習問題でコツを掴み、最後についている模擬試験で復習・テストする、これをすべて1冊でできます。

また、SATエッセイもついているので、そちらの勉強をしたいひとにもオススメです。

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答え合わせ・復習

このパートはリーディングでもお話ししましたね。SATでなにより大事なのは間違った理由を理解することで、これはライティングも例外ではありません。

具体的には、問題ごとに、どの文法ルールについてまつわるものなのかを特定し、ひとつひとつなぜ正確が正解なのか、間違っている選択肢はどういうふうに文法ルールに反しているのかを考えます。

簡単なことですが、このプロセスを丁寧にやることで、着々と文法マスターへ近づきます。

 

SAT対策方法まとめ

どうでしたか?最初に言った通り、シンプルだったでしょう?でも、何度もいいますが、これが一番の近道です。

僕もたくさんの参考書などを買いましたが、それだけでは中々点数は上がりませんでした。

しかも、これを言っているのはアメリカ・アメリカ系の小学校・中学校・高校を卒業したバリバリのバイリンガルの僕なのですから、SATに必要なのは純粋な英語力や勉強の量ではないということは分かますよね。

実際、僕の周りはネイティブばかりでしたが、彼らの点数は僕のより全然低かったぐらいです。つまり、大事なのは正しく、効率よく勉強することなのです。

 

僕はSATに約1年間かけましたが、点数が急激に上がりはじめたのは、今回紹介した勉強法にしてからです。

リーディングの解答を分析し、単語を覚え、ライティングも解答を確認するだけでなく、文法のルールを完璧に頭に叩き込むこと。

これらを最初から1ヶ月(目安: 100時間)集中してやれば、700点は簡単に超えられると思います。

 

にゃんこ先生
❶間違いの根拠を理解する ❷問題形式とコツを知る ❸単語の勉強を繰り返すことで、みんなも効率よくSATを攻略しよう!

 

SAT試験日の持ち物

SAT 持ち物リスト

テスト当日に絶対必要なのは Admission Ticket、身分証明書、計算機、そして、鉛筆・消しゴムです。

計算機は事前に十分電池があることを確認し、鉛筆は必ず3本以上持っていきましょう。ちなみに、日本人が好むシャープペンシルは使用禁止なのです。

僕の場合、鉛筆の芯がとがっていないと気になってしまう性格なので、毎回鉛筆削りを持っていっていました。

鉛筆の芯が折れてしまうこともよくあるので、ひとつ持っておくことを強くおすすめします。

 

もう1つ僕にとって欠かせないアイテムだったのは腕時計です。試験会場によっては時計が遅れていたり、壊れていることがあります。これでは、時間配分が肝であるSATにとって致命的です。

こういったことに惑わされないためにも、必ず時計を持参しましょう。Apple Watch などのデジタル時計持ち込みは禁止されているので、アナログ時計であることを確認しましょう。

 

また、あまり重要視されていませんが、意外と必要なのが軽食と水筒です。

テスト会場によって多少変わることがありますが、セクションごとに5分、10分休憩があります。

この間は基本的にトイレに行ったり、飲み食いしてよいので、この機会に水分補給・栄養補給することを忘れないようにしましょう。

軽食などはチョコレートやお菓子などの、簡単に食べれるものが良いでしょう。あまり時間はありませんからね。

 

こういった水分補給や栄養補給は軽視されがちですが、実はとても大事です。SATはとても長いので、高いレベルで集中力を保つには、こまめな補給が大事なのです。

特にリーディングやライティングでは「脳力」を使うので、この前と後にチャージすると良いでしょう。

にゃんこ先生
新しくなったDigital SATではPCやiPadなどテストを受けるためのデバイスも必要だよ。忘れないようにDigital SAT持ち物リストをチェックしておこう!

 

最後に

最後に、持ち物に関することではありませんが、テスト前夜は十分な睡眠をとることを心がけましょう。

そんなあたりまえなことばっかりいわないでよ、といわれそうですが、だからこそ、こうやって繰り返し強調しているのです。

中には、テストギリギリまで勉強する方がいいという人がいますが、これは逆効果です。

 

テストで必要なのは何よりも脳のシャープさです。だだでさえ複雑な読解問題を、寝ぼけた・疲れた状態で臨むということは、自分で不必要にハードルを上げていることになります。

もし普段から夜型だという人ならば、テストの1週間ぐらい前から朝方の生活にシフトするのも良いでしょう。

繰り返しになりますが、脳の「シャープさ」が大事なのです!

 

 

この記事はインターンのNanaによって編集されました。

 

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