





アメリカの大学に出願する際、多くの大学で必要とされるのがSATまたはACTのスコアです。
どちらも大学入試のための標準テストですが、「どっちを受験すればいいの?」「何が違うの?」と迷う受験生や保護者の方は非常に多くいらっしゃいます。
近年、アメリカの大学入試では「テスト・オプショナル(Test-Optional:スコア提出を任意とする)」制度を導入する学校が増えています。
しかし、返済不要のメリット型奨学金(Merit-based Scholarship)の申請や、競争率の高いトップ大学への出願では、依然として高スコアの提出が非常に有利に働くため、多くの受験生が確実な対策を行っています。
さらに、テストの仕様も日々進化しています。2024年にSATは完全デジタル化(Digital SAT)され、試験時間の大幅な短縮や出題形式の変更が行われました。
一方で、ACTも2025年から2026年にかけて大きな形式変更(理科のオプション化・時間の短縮など)を控えています。
そのため、古い情報に惑わされず、最新のテスト形式をもとに「自分に合った試験」を見極めることが、受験成功の最大のカギとなります。
この記事では、SATとACTの具体的な違い、試験内容の特徴、スコアの換算方法(どっちが有利か)、どちらを選ぶべきかの適性判断基準、そして申し込み方法からおすすめの対策教材までを、網羅的かつ徹底的に解説します。
タイ在住。語学力を生かし、現地でボランティア活動を中心に毎日を過ごす。バンコクでインターナショナルスクールを卒業し、現在イギリスの大学で心理学とマーケティングを学ぶ息子あり。実際の息子の受験経験に基づいたリアルな視点から解説します。
- 💡 最大の違いは「科目」と「スピード感」:
- SATは「英語・数学」に特化した論理・思考力重視のテスト。ACTは「理科(データ分析)」を含み、圧倒的な情報処理スピードが求められます。
- 💻 SATの特徴(デジタル化で受けやすく):
- 2024年から完全デジタル化し、試験時間が約2時間14分に短縮。長文は廃止され、前半の正答率で後半の難易度が変わる「アダプティブ形式」です。
- ⏱️ ACTの特徴(スピード勝負・大改革予定):
- 長文の速読と、実験結果などを読み解くScience(理科)セクションが特徴。※日本受験では2026年2月より理科がオプション化され、試験時間も短縮予定です。
- 🎯 どっちを受けるべきかの判断基準:
- 数学やじっくり考えるのが得意ならSAT、速読やデータ処理が得意ならACT。まずは両方の公式無料模試を解いてみて、相性が良い方に絞るのが鉄則です。
詳しくは記事本編で徹底解説!👇
※Mathだけでなく、SAT全体の試験概要や、デジタルSATの最新の申し込み手順について知りたい方は、まず【完全ガイド】ゼロから始めるDigital SAT対策まとめをご覧ください。
目次
【最新版】SATとACTの最大の違いとは?(科目・試験時間・スコアの比較)
アメリカの大学では、入学審査の際にアドミッションテストとして、SATまたはACTのスコアの提出を求めている場合があります。
どちらを受験するかを決めるには、まず2つのテストの「決定的な違い」を知ることが大切です。
「ACTには理科(Science)のセクションがあるから点数が取りやすい」という噂を聞くこともありますが、実際には高い英語の読解力がないと問題は解けないため、一概にどちらが簡単とは言えません。
さらに後述するように、ACTの理科は今後オプション化されます。
両方のメリットとデメリットを自分なりに判断できるよう、まずはベースとなる3つの違いから見ていきましょう。
受験科目の違い
| テスト | 受験科目 |
|---|---|
| SAT | Reading, Writing, Math(※Essayは2021年に廃止) |
| ACT | English, Reading, Math, Science(※ScienceとEssayは日本を含む国際受験では2026年2月より順次オプション化) |
SATは「英語と数学」に特化したテストです。独立した理科のセクションはありませんが、ReadingやMathの問題の中に、データ分析やグラフの読み取り問題が含まれるのが特徴です。
一方、ACTには「Science(理科)」のセクションが存在します。ただし、これは学校で習うような生物や化学の暗記知識が問われるというよりは、「実験データやグラフの解釈能力」が求められる内容になっています。
【🚨超重要な最新情報:ACTの新形式について】
ACTの新形式は、2025年4月に米国内のオンライン受験から先行導入され、2025年9月に米国内の紙試験、そして2026年2月には日本を含む国際オンライン受験(International online)へと順次拡大していきます。
この変更により、ScienceとWritingは必須ではなく「オプション扱い」となり、コア科目はEnglish, Reading, Mathの3つになります。
試験時間の違い
| テスト | 試験時間 |
|---|---|
| SAT | 2時間14分(デジタル版) |
| ACT | 2時間55分(※新コア試験導入後は2時間5分まで短縮) |
SATは2024年からの完全デジタル化に伴い、従来の3時間の試験から「2時間14分」へと大幅に短縮されました。比較的コンパクトに終わるため、体力的な負担が軽減されています。
対するACTは、これまではSATより40分以上長い約3時間のテストであり、「圧倒的なスピード勝負」と言われていました。
しかし、上記の新形式導入に伴い、ACTも新しいコア試験では「2時間5分」まで短縮され、従来よりかなり受けやすくなります。(※ただし、ScienceやWritingを追加選択すると、その分試験時間は長くなります)。
これから受験計画を立てる方は、この導入スケジュールも踏まえてテスト選びを行いましょう。
スコア方式の違い
| テスト | スコア方式 |
|---|---|
| SAT | 1600点満点(Math + Reading & Writingの合計) |
| ACT | 36点満点(各セクションの平均) |
SATは、Math(数学:800点満点)とReading & Writing(英語:800点満点)の2つの点数を合計してスコアを算出します。
科目が少ない分、数学で満点近くを取れれば、全体のスコアを大きく引き上げやすい仕組みです。
ACTは、各セクションのスコアを出し、その平均スコアを1〜36点の範囲で算出します。
一つの科目がずば抜けているよりも、全体的にバランスよく得点できる能力が総合スコアに反映されやすくなります。


SAT・ACTそれぞれの特徴(出題傾向と受験日程)
前のセクションで挙げた「科目・時間・スコア」という基本的な違いを踏まえた上で、それぞれのテストの出題傾向や、受験の仕組みについてもう少し深く掘り下げてみましょう。
SATの特徴(2024年からの完全デジタル化)
2024年以降、SATは紙のテストを完全に廃止し、自分のPCやタブレットのアプリ上で受験する「デジタルSAT」へと移行しました。
このデジタル化に伴い、出題傾向にも大きな変化がありました。
【アダプティブ形式と短文読解への変更】
- Reading & Writing(読解・文法): 従来の「長い文章を読んで複数の設問に答える」形式が廃止されました。代わりに「短い文章を読み、それに対して1問だけ答える(1問1短文)」という形式になり、長文への苦手意識がある人でも取り組みやすくなっています。
- Math(数学): すべての設問で計算機の使用が許可されています。
- アダプティブ形式の導入: 前半の問題の正答率によって、後半に出題される問題の難易度が自動的に変化する仕組みが取り入れられました。
【年間の受験日程と受験回数】
SATは受験回数に制限はありませんが、受験したすべてのスコアが記録として残ります。
多くの大学で「スーパースコア(複数回のテストからセクションごとの最高得点を組み合わせる方式)」が採用されていますが、やみくもに受けるのではなく、しっかり対策をしてベストスコアを狙う計画性が重要です。
2025年から2026年にかけての日本(世界共通)でのSAT試験日程は以下の通りです。
- Fall 2025(秋): 8月23日、9月13日、10月4日、11月8日、12月6日
- Spring 2026(春): 3月14日、5月2日、6月6日
※最新情報や試験会場の詳細は、必ずCollege Board公式サイトで確認してください。
ACTの特徴(日本からの受験はオンラインが基本)
ACTは米国内では紙とオンラインの両方が提供されていますが、日本を含む海外からの受験では「オンライン受験(コンピュータベース)」が基本となります。
【各セクションの特徴】
ACTは以下の4つのセクション(+オプション)で構成されています。
- English(英語): 文法ルールや文章構造の理解をスピーディに問われます。
- Mathematics(数学): 数学的な問題解決能力を評価します。
- Reading(読解): SATとは異なり、4つの長文を速読し、内容を正確に理解するスキルが求められます。
- Science(科学): 理科の知識そのものよりも、実験結果の表やグラフから「科学的なデータを素早く解釈・分析する力」が問われます。
- Writing(オプション): 特定のテーマに対して自分の意見を論述するエッセイ形式です(※出願先の大学が求めている場合のみ受験します)。
【年間の受験日程と受験回数の制限】
ACTは年7回(4月、6月、7月、9月、10月、12月、2月)実施されています。
ACTは現在、受験回数に明確な上限はありません。何度でも受験が可能ですが、現実的には出願時期や受験日程を踏まえて、2〜3回程度で仕上げる受験生が多いです。
また、ACTの大きなメリットとして、大学側に「自分が過去に何回テストを受験したか」を知られることがありません。そのため、「失敗したらどうしよう」というプレッシャーを感じにくく、自分の目標スコアが出るまで安心してトライすることができます。


ズバリ、SATとACTどちらを選ぶべき?(適性診断)
SATとACTはどちらもアメリカの大学進学に必要な標準テストですが、試験形式や出題内容が大きく異なるため、「自分の適性に合った方」を選ぶことが非常に重要です。
それぞれの特徴から、あなたがどちらのテストに向いているかを診断してみましょう。
SATがおすすめの人
SATは、数学の比重が高く、アダプティブなデジタル試験であるため、以下のような人に向いています。
- 数学が得意な人:
SATでは、数学の配点が全体の50%(1600点満点中800点)を占めます。数学のスコアが高いほど総合スコアを伸ばしやすい傾向があるため、数式の理解や計算が得意な人はSATの方が有利に戦えます。 - 長文読解に自信がない人:
デジタルSATのリーディングセクションは短い文章が多く、比較的速く問題を解くことが可能です。1つの長文に複数の設問がぶら下がる形式ではないため、長文読解に苦手意識がある人には、ACTよりもSATの方が取り組みやすいでしょう。 - デジタル試験に抵抗がない人:
SATは完全デジタル化され、正解・不正解に応じて次の問題の難易度が変化する「アダプティブ形式」を採用しています。普段からタブレットやPCの画面で文字を読み、試験を受けることに慣れている人に適しています。
ACTがおすすめの人
ACTは、問題の処理スピードが重視されるため、以下のような人に向いています。
- 科学のデータ分析が得意な人(※Scienceを選択する場合):
ACTには特有のScience(科学)セクションがあり(※日本受験では2026年初頭よりオプション化)、実験結果などの科学的なデータを読み解くスキルが求められます。理系志望の学生や、グラフや表の分析が得意で、あえてScienceを受験して自分の理系スキルを大学に強くアピールしたい人には、大きな武器になります。 - スピード勝負が得意な人:
ACTは試験時間が短め(1問あたりにかけられる時間が短い)で問題数が多いため、素早く解答していく情報処理能力が求められます。限られた時間の中で、立ち止まらずに正確に回答できる人に向いています。 - 長文読解が得意な人:
ACTのリーディングは、4つの長文を速読し、全体の内容を正確に理解するスキルが求められます。普段から英語の本や長文記事を読むのが早く、得意な人には適した試験です。


SATとACTのスコア換算表と目標スコアの目安
どちらのテストを受けるか迷っている場合、まずは両方の公式模擬試験を受けてみてください。
その結果を以下の「換算表」に当てはめることで、「自分はどちらのテストの方が高いスコア(評価)を出せているか」を客観的に比較・判断することができます。
また、志望する大学の出願基準と現在の自分のスコアを照らし合わせることで、今後の具体的な学習計画が立てやすくなります。
SATスコアとACTスコアの対照表(換算表)
以下は、SATを運営するCollege BoardとACT, Inc.が共同で作成した公式の換算表(コンコーダンステーブル)です。
1600点満点のSATと、36点満点のACTのスコアがどのように対応しているかを確認できます。
| SAT 総合スコア(1600点満点) | ACT 総合スコア(36点満点) |
|---|---|
| 1570–1600 | 36 |
| 1530–1560 | 35 |
| 1490–1520 | 34 |
| 1450–1480 | 33 |
| 1420–1440 | 32 |
| 1390–1410 | 31 |
| 1360–1380 | 30 |
| 1330–1350 | 29 |
| 1300–1320 | 28 |
| 1260–1290 | 27 |
| 1230–1250 | 26 |
| 1200–1220 | 25 |
| 1160–1190 | 24 |
| 1130–1150 | 23 |
| 1100–1120 | 22 |
| 1060–1090 | 21 |
| 1030–1050 | 20 |
スコア別に見る海外大学の出願基準
各大学が求めるSAT・ACTスコアは異なりますが、一般的な目安として以下のように分類できます。
| 大学カテゴリ | 目標スコア (SAT / ACT) | 上位合格者の平均スコア |
|---|---|---|
| トップ大学・アイビーリーグ(超難関) | SAT: 1500点以上 / ACT: 34点以上 | SAT: 1550 / ACT: 35 |
| 上位大学(難関) | SAT: 1400~1500点 / ACT: 31~34点 | SAT: 1450 / ACT: 32 |
| 中堅~準上位大学(中堅難関) | SAT: 1250~1400点 / ACT: 27~31点 | SAT: 1300 / ACT: 28 |
| 標準的な大学(合格しやすい) | SAT: 1000~1250点 / ACT: 20~27点 | SAT: 1100 / ACT: 23 |
トップ大学・アイビーリーグ(超難関)
ハーバード大学、スタンフォード大学、MITなど、世界トップレベルの大学に出願する場合は、SAT 1500点以上またはACT 34点以上が最低限の目安です。
これらの大学では、テストスコアだけでなく、学業成績(GPA)・課外活動・エッセイ・推薦状などによる総合的な評価が行われます。
近年はテスト・オプショナル(提出任意)制度を採用する大学も増えていますが、このレベルの高スコアを持っていれば強力なプラス要素になります。
上位大学(難関)
上位大学の多くでは、スコア提出が可能な場合に高いSAT/ACTスコアがプラス材料になることがあります。
近年はテスト提出義務を復活させる大学(MIT、イェール大学、ダートマス大学など)と、テストスコアを一切考慮しないTest-Freeポリシーを継続する大学(カリフォルニア大学系:UC BerkeleyやUCLAなど)が混在しています。各大学の testing policy は毎年変わるため、必ず公式要件を確認してください。
中堅~準上位大学(中堅難関)
中堅~準上位大学では、SAT 1250~1400点 / ACT 27~31点が目安です。
テストスコアは合格の重要な要素ですが、推薦状やエッセイの評価も合否に影響します。
特に、返済不要の奨学金申請を考えている場合は、この基準以上の高スコアを取得しておくことが非常に有利に働きます。
標準的な大学
一般的な州立大学など、比較的合格しやすい標準的な大学では、SAT 1000~1250点 / ACT 20~27点が目安となります。


SAT・ACTの申し込み方法とスコア送付
どちらのテストを受けるか決めたら、次は実際の申し込み手続きへと進みます。
ここでは、アカウントの作成から受験料、そして出願先の大学へスコアを送る際の事務的な手続きをわかりやすくまとめます。
SATの申し込み方法・受験料・スコア送付(College Board)
【申し込み方法と受験料】
SATの申し込みは、すべてCollege Boardの公式サイトからオンラインで行います。
- College Board公式サイト にアクセスし、アカウントを作成(またはログイン)する。
- 「Register for the SAT」ページへ進む。
- 希望する試験日と試験会場を選択し、高校情報や個人情報を入力する。
- 受験料をクレジットカード等で支払い、申し込みを完了させる。
- SATでは、試験の数日前にテストアプリ「Bluebook」で Exam Setup を完了すると Admission Ticket(受験票)が生成されます。当日の案内に従って提示できるよう準備しておきましょう。
日本(アメリカ国外)で受験する場合の費用目安は以下の通りです(※2025年時点の目安。最新情報は公式サイトで確認してください)。
| 項目 | 費用 |
|---|---|
| SAT 通常受験料 | $68 |
| インターナショナルフィー(日本での受験追加費用) | $43 |
【結果の受け取りとスコア送付】
試験結果は、受験日から約2週間後にCollege Boardのアカウント上で確認できます。
大学へスコアを送付する際の費用とオプションは以下の通りです。
| サービス | 費用 |
|---|---|
| 追加のスコア送付(1校あたり) | $15(※受験登録時から試験日後9日以内までは、4校まで無料で送付可能) |
| 速達(Rush Reporting) | 追加 $31(1~4営業日以内に送付可能) |
| アーカイブ料金(3年以上前のスコア送付) | $31 |
【送付時の重要オプション:スーパースコア】
College Boardのアカウントからは、指定した試験日のスコアをそのまま送る「通常送付」のほかに、過去のSATスコアのうち各セクションの最高スコアを組み合わせて送付する「スーパースコア(Superscore)」を選択できます。
ただし、大学によってはスーパースコアを認めていない場合があるため、出願前に必ず募集要項を確認しましょう。
ACTの申し込み方法・受験料・スコア送付(MyACT)
【申し込み方法と受験料】
ACTの申し込みは、ACT公式サイト(MyACT)から行います。日本からの受験になるため、必ず「Non-US Students」を選択して手続きを進めてください。
- ACT公式サイト にアクセスし、MyACTアカウントを作成(またはログイン)する。
- 「Register for the ACT」ページへ進む。
- 試験日と会場、個人情報を入力する。
- 受験料を支払い、申し込みを完了させる。
- 申し込み完了後は、MyACT上の受験情報を確認し、当日の持ち物や受験方法(オンライン等)に応じた案内に従って準備しましょう。
日本で受験する場合の費用目安は以下の通りです。ACTはエッセイ(Writing)の有無で料金が変わります。
| 項目 | 費用 |
|---|---|
| ACT(Writingなし) | $186.50 |
| ACT(Writingあり) | $211.50 |
【結果の受け取りとスコア送付】
試験結果は、受験日から約2~3週間後にMyACTアカウントで確認できます(Writingのスコアはさらに2~3週間かかります)。
大学へのスコア送付費用とオプションは以下の通りです。
| サービス | 費用 |
|---|---|
| 1校へのスコア送付 | $19 |
| アーカイブ料金(3年以上前のスコア送付) | $30 |
ACTもSATと同様に「通常送付」と「スーパースコア送付」が選べます。
注意点として、ACTのスコア送付は申請後にキャンセルができません。通常は即日処理されて大学へ送信されるため、送付先の大学コードや要件を間違えないように事前にしっかり確認しましょう。
申し込み時の注意点(SAT・ACT共通)
最後に、申し込み時に絶対に気をつけるべき3つの注意点をお伝えします。
① 締め切り日と追加料金
SAT・ACTともに、試験日の約1か月前が申し込みの締め切りとなります。
期限を過ぎても「Late Registration(遅延登録)」ができる場合がありますが、無駄な追加料金が発生してしまうため、受験を決めたら早めの登録が鉄則です。
② 試験会場の空き状況(早い者勝ち)
日本国内の試験会場は席数に限度があります。
定員が埋まるとその会場は予約できなくなるため、締め切りギリギリを狙うのではなく、1日でも早く席を確保しましょう。
③ パスポート情報との完全一致
登録する「名前(スペル)」や「生年月日」は、当日の身分証明書(パスポートなど)の記載と1文字の狂いもなく完全に一致させる必要があります。
少しでも違っていると、試験当日に会場に入れてもらえない(受験不可となる)という悲惨な事態になるため、入力ミスには細心の注意を払ってください。


SAT・ACTのおすすめ勉強法と教材
SATやACTのスコアを効率よく伸ばすためには、闇雲に参考書を買うのではなく、「公式模試で自分の現在地を知る」→「市販の教材で弱点を補強する」というサイクルを計画的に回すことが最重要です。
ここでは、すぐに実践できる具体的なアクションプランとおすすめ教材を紹介します。
無料の公式模試を活用する
まず一番最初にやるべきことは、各テストの運営団体が無料で提供している「公式模擬試験」を解いてみることです。
これで「自分が今何点取れるのか」「どちらのテストの方が解きやすいか」を客観的に把握できます。
| 試験 | 無料公式模試へのリンク |
|---|---|
| SAT | 10回分の公式デジタル模試(Bluebookアプリ) |
| ACT | 1回分の公式模試(オンラインまたはPDF) |


市販のおすすめ教材(SAT・ACT別)
公式模試で問題の傾向と自分の弱点がわかったら、市販の対策教材を使ってドリル演習と戦略の学習を行います。
アメリカの有名出版社が出している教材は、それぞれ難易度や目的に明確な違いがあります。自分のレベルに合わせて選びましょう。
【SATのおすすめ教材】
| 教材名 | 特徴とおすすめな人 |
|---|---|
| The Official Digital SAT Study Guide | 必須の1冊。SAT公式問題集で、最新のデジタル版SATに完全対応しています。 |
| The Princeton Review: SAT Premium Prep | 総合対策向け。本番に近い問題演習と丁寧な解説付きで、解法のテクニックをバランスよく学べます。 |
| Kaplan SAT Prep Plus | 初心者向け。基礎的な解説が充実しており、ゼロからしっかり土台を固めたい人に最適です。 |
| Barron’s SAT Study Guide | 上級者向け。本番より少し難易度が高く作られているため、満点や超高得点を目指す人の負荷トレーニングに最適です。 |
【ACTのおすすめ教材】
| 教材名 | 特徴とおすすめな人 |
|---|---|
| The Official ACT Prep Guide | 必須の1冊。ACT公式問題集で、全範囲のリアルな過去問を網羅しています。 |
| Princeton Review ACT Premium Prep | 総合対策向け。膨大な問題数をいかにスピーディに処理するかという「戦略的な対策」が学べます。 |
| Kaplan ACT Prep Plus | 初心者向け。わかりやすい解説と演習問題のバランスが良く、ACT特有のScience(科学)対策の入門にも適しています。 |
| Barron’s ACT Study Guide | 上級者向け。SAT版と同様に難易度が高いため、難問対策を徹底したいトップ層におすすめです。 |
最後に(両方受けてみるのもアリ!)
ここまでSATとACTの違いや選び方を解説してきましたが、実際にSATとACTの両方を受験して試行錯誤する息子を一番近くで見ていて感じた、私個人の意見をお伝えします。
それは、「どうしても迷っているなら、まずはとりあえず両方1回ずつ受けてみたら?」ということです。
頭の中で「どっちが自分に向いているだろう…」と悩み続けるよりも、公式の模擬試験や本番のテストをそれぞれ一度経験してみるのが一番の近道です。
実際に解いてみると、「自分はデジタルのSATの方が直感的に解きやすいな」「ACTのスピード感や理科のデータ分析の方が合っているかも」という相性が必ず肌感覚でわかります。
とりあえず両方を試してみて、その後「点数の取りやすかった方(自分にとってストレスが少なかった方)」に的を絞り、ベストスコアを目指して数回受験を重ねるという戦略が、実は一番効率的で納得がいく方法だと思いました。
SATを選ぶにしろ、ACTを選ぶにしろ、目標スコアに到達するためには「早めに計画を立てて対策を始めること」が必須です。
「どちらを受けるべきか?」と悩んだ時や、今後の対策に迷った時に、この記事が皆さんの道しるべになれば幸いです。
後悔のないようベストを尽くし、自分自身が心から納得できる結果を残せるよう、応援しています!

- 【完全ガイド】ゼロから始めるDigital SAT対策まとめ(※Math以外の試験当日の持ち物や全体の流れを最終確認!)
- SAT1480取得者直伝!SAT Reading & Writingの問題傾向と対策法(※Mathで満点を確保しつつ、日本人が苦戦する英語を底上げする戦略はこちら)











アメリカ在住で受験生を抱えています。拝読し、参考にさせていただきました。SATは25年卒業生からdigitalテストに切り替わります。ご参考まで。https://mytutor.com/blog/a-peek-at-the-digital-sat/