この記事の著者:Hideki こんにちは。現役大学生のHidekiです。高校生の時に英語を本格的に勉強し始めて、卒業前にアメリカの大学を受験し、合格しました。やはり、幼い頃に特別な英語教育を受けていたわけでもないので、受験は結構大変でした。しかし、同時に挑戦したからこそ経験できたことも多々あります。私はそのような経験を通して、みなさんの英語学習や大学受験に少しでも役立つような情報を発信していきたい思っています。 SATはScholastic Assessment Testの略。CollegeBoardという団体が主催する歴史ある試験で、アメリカで主に大学入学志願者の学力を測定するために行われる標準化試験。アメリカの大学受験において最も多く使われている。日本でいえば、共通テストのようなものだ。 大学入学選考において、SATのスコアは一般的に大学の入学審査に提出される重要な要素の一つとなるが、近年コロナの影響等もあり、SATスコアの提出が任意(Optional)になっている大学も増えている。 いままでペーパーテストの試験だったが、2023年7月時点では、Digital SAT(試験時間:2時間14分)とSAT(ペーパーテスト、3時間15分)が共存し、2024年からはDigital SATに完全移行される予定。 Digital SATは時間短縮になっているが、出題内容や難易度に関して大きな変化がないので、本記事は、試験形式に関して新形式のDigital SATを中心に解説し、対策方法の部分は著者が当時受験したSATに基づいて解説していく。 We are no longer offering SAT Subject Tests™ We’ve reached out to our member colleges and they’ll decide whether and how to consider students’ Subject Test scores. Students should check colleges’ websites for the most up-to-date information on their application policies. We’ve also discontinued the optional SAT Essay The Essay is only available in states where it’s required as part of SAT School Day administrations. SATの科目は、生徒の傾向に合わせて変更される場合があります。今までにも数回にわたって大幅な変更がなされてきた。 2023年7月現在のデジタルSATの科目は『Reading and Writing』と『Math』の二種類。両方とも、最高スコアは800点、最低スコアは200点だ。 つまり、SAT全体としては1600点満点で、最低点は400点ということになる。 試験時間はそれぞれ『Reading and Writing』が64分、『Mathematics』が70分だ。合計で2時間14分。 サンプル問題はこちらで確認できる。 『Reading and Writing』は、英文読解と英文法の力が試される科目。過去にはこの科目は二つのセクションに分かれていたが、現在は統合され、2つのセクションの中にリーディングとライティングが混ざって出題されるようになった。 このセクションでは、25〜150ワードのパッセージを読んで答える読解問題が出題される。 中にはグラフや表のデータを読み解く問題なども出題されるが、特に専門的な知識は必要とされない。 英語を母国語としない多くの日本人にとっては、SAT試験全体を見ても最も難しいセクションだろう。このセクションで高得点を取るためには、語彙力と速読力が必要不可欠だ。 『Mathematics』は英語で解く数学だ。内容としては、小学校で学ぶ算数や、中学校レベルの数学をわかっていれば解ける問題がほとんど。 一部三角法などの高校レベルの問題が出題されることもあるため、高校の数学が全く必要ないわけではない。 『Reading and Writing』と同じように、『Mathematics』も二つのセクションに分かれている。 昔は、一つ目が電卓の使用を禁じられているセクションで、二つ目は電卓が使用できるセクションだったが、新SAT(Digital SAT)では2つのセクションとも電卓利用可能で、合わせて44問出題され、試験時間は合計で70分となる。 『Mathematics』は日本人にとってはかなり有利な科目だ。満点もしくは満点に近い得点を目指したい。 Mathematicsの例題(問題サンプル)はこちらのページ右上の「Go to first question」から解いてみよう。 上記の2教科に加え、『Essay』という任意の項目が存在する。 『Essay』は、決められたお題に関して小論文を書くというもので、試験時間は50分。 必ず受けなければならないわけではないが、大学側から『Essay』のスコアの提出が求められる場合もあるので、受験前に大学出願に必要な科目を確認しておこう。 CollegeBoardにより、SAT Essayの受験がOptionalに変更になったことから、現在(2022/10/03)時点でSAT Essayのスコア提出を求めているアメリカの大学はありません。 主な変更点 SATは試験会場まで足を運び、受験することとなる。テストの形式は、『Essay』を除き、全て選択式だ。 昔は回答が不正解の場合減点されていたが、現在のSATでは、選択肢は各問題4つとなっており、回答が間違っていても点数を引かれることはない。 SATはアメリカの大学進学志望者のために作られた試験だ。そのため、留学生向けに作られたTOEFLよりも難易度は高い。 簡単にいえば、アメリカ人が日本に来てセンター試験の国語と数学を受けるようなもの。日本の高校生にとってはかなりハンデのあるテストだ。 しかし、しっかりと対策すれば得点を伸ばすことは十分可能だ。SATを受験する際は、アメリカの高校生と英語で競い合っていることを念頭に置き、最大限の努力を持って挑もう。 SATの試験会場は日本にも存在する。2018年現在会場となっているのは、福岡、広島、神戸、京都、名古屋、仙台、東京、横浜、そして沖縄だ。 そして、これら全ての会場が毎回の試験で使用されるという保証はない。 試験は年に7回ほどあるが、地域や年度によって回数は前後する。 詳細はこの後説明することになるが、申し込みをする際はCollegeBoardのホームページで試験日と試験会場を確認し、オンラインで申し込む。 センター試験と違い、年に複数回試験日のあるSATだが、受験する回数にも制限がない。1回目の得点が低くても、2回目、3回目と受験をし、その中で最も高いスコアを大学に提出することができる。 つまり、もし試験を3回受けて、1回目のスコアが最高得点だった場合は、1回目のスコアを提出できるのだ。 科目ごとに点数が出され、例えば、ある教科で低いスコアを、別の教科で高いスコアをとった場合、低いスコアをとった教科は別の日に受けた分と置き換え、高いスコアをとった教科についてはそのまま点数を残すということが可能だ。 要するに、一回一回の受験にリスクがないのがSATの特徴だ。 しかし、大学によっては受験回数を考慮するところも存在すると言われている。その場合、同じスコアの人物が二人いれば、受験回数の少ない方が優先的に合格となる場合もあると考えられるので、むやみに受け続けることが得策というわけではない。 SAT受験を始めたら、自分の過去のスコアを考慮しながら、あと何回受けるべきか考えよう。 満点1600点のうち、何点取れば良いSATスコアと言えるのか?下記二つの数値を参考してみよう。 一つは、SAT試験の主催側CollegeBoardが公表している受験者のスコアデータ。それを参照して簡易版の表を作ってみた。これは、自分のスコアが全受験者の何パーセントを超えているかが分かる表となる。 例えば、合計1300点取れたら、87%の受験者より上、つまり上位13%に入るということ。より詳しい表はこちらのファイルの7-8ページを見てみよう。 さて、これで大体自分のスコアのランクが把握できた。ただ、このスコアでは、どこら辺の大学に出願できそう?又は志望校に出願する場合、他の出願者と比べてどうかな?と思うだろう。 ここでアメリカの人気大学30校の入学者のSATスコアと合格率のデータを集めてきた。 例えばハーバード大学の場合、入学者の上位25%の人たちのSAT平均スコアは満点1600で、つまり4人のうち一人が満点。下位25%の入学者でも平均1430点を取得している。 上記の表と併せて見ると、SAT受験者の96%を超えている成績だ。合格率も参考して、この大学の進学難易度はある程度分かるだろう。 参考先:https://www.niche.com/blog/the-most-popular-colleges-for-every-sat-score-range/ 細かい勉強の話に入る前に、SATの難易度と受験勉強とはどういうものなのか、その全体的なイメージを掴んでいこう。 前も少し触れたが、アメリカの高校生(ネイティブスピーカー)が受ける試験なので、外国人(ノンネイティブ)が受けるTOEFLやIELTSより難易度が高いというのは確実だ。 ここでは、リーディングとライティング、必要な単語量という観点から他の主要試験(英検・TOEFL iBT・TOEIC・センター試験)と比較してみよう。 SAT試験では、文章の内容も文学作品や人文科学系の学術論文から持ってくるものが多く、難易度はこのいくつかの試験の中で最も高いと言える。 ライティングに関しても、英検一級と比べて、より読解力・分析力・作文力が求められている。 必要な単語量は、英検一級も10,000~15,000語ぐらいと言われるが、SATで高得点を取るため、少なくとも12,000語を熟知する必要があるという。 上記「SATとは何か?」で解説した通り、SATには『Reading and Writing』と『Mathematics』という科目が存在する。これに加え、『Essay』(任意)を受ける人はそのための勉強が必要になる。 『Mathematics』には算数・数学の知識に加え、数学に必要な英単語を知っておく必要がある。 『Reading and Writing』は語彙力・読解力・速読力、文法の知識が必要となる。 『Essay』を書くには、論理的な思考(logical thinking)と語彙力は必要不可欠。また、元の文章と、自分が書くエッセイの構成についても理解しておかなければならない。 基本的には単語を勉強し、語彙力を上げるところから始めるのが良い。 どんな問題を解くにもある程度の語彙力は必須だが、語彙力は一朝一夕で習得できるものではない。日々単語を勉強しながら、長い時間をかけて語彙力に磨きをかけていこう。 次に勉強するべきは『Mathematics』だ。この科目に関しては、他の科目よりも必要な英語レベルが低い。まずは『Mathematics』で高得点を取ることを目指そう。 この次に勉強するのは文法だ。文法は英文を理解する上で全ての基本となる。 また、文法が理解できていない人はエッセイでつまずく可能性が高いため、早い段階でこの勉強を終わらしておくことが大切だ。 『Essay』の勉強が必要な人は、文法を理解してきた段階で始めていこう。英語のエッセイには独特の書き方があるので、そちらを学んでいく。 最後に『Reading』の勉強だ。速読と読解の勉強をひたすら繰り返すことになる。 語彙力はSATの結果に直接関係してくる。受験勉強を始めたら、とにかくひたすら英単語を勉強しよう。 SATでは十数年間英語を使って生活してきた学生たちと英語力で競い合うこととなる。それ相応の単語力が必要なのだ。 進学を希望する大学のレベルにもよるが、目安としては最終的に少なくとも英検準一級の単語レベルに到達するくらいの勉強が必要だと考えておいた方が良い。 単語帳は以下のものがおすすめだ。SATの他、TOEFLを受験する必要がある場合、3,800をレベル3まで覚えるのも良いだろう。 単語帳の単語は被っているものも多いため、何冊も買う必要はなく、まずは一冊をマスターし、単語力が足りないと思った場合に、漏れているものを埋めていくという戦略をとることをおすすめしたい。 単語力が低いと、アメリカの大学に合格できたとしても、留学中に苦しむこととなる。単語は勉強しても無駄にならないので、それを念頭に置いてコツコツ続けていこう。 『Mathematics』の勉強を始めたら、まず数学に必要な用語を覚えよう。ネット上にもSATの数学用語をまとめたページなどが存在するので、それらを活用しながら勉強していっても良い。 SATのMathの参考書も買おう。有名なところでいうと、Barron’sの参考書は信頼が厚い。他にもKaplanの参考書は本番のSATに近い問題を多く収録している。 もちろん全て英語で書かれているが、参考書は良い練習となる。まずは一冊購入し、何度か繰り返し解くことをお勧めする。 問題に慣れたら、参考書の最後の方に付属している模擬テストを時間を計ってやってみよう。他にもMathの問題集を出している会社もあるので、そちらを購入してみてもいいかもしれない。 受験日が近くなってきたら、College Boardが提供している公式の問題に挑戦していこう。これはどの科目にも言えることだが、SATの参考書にはそれぞれクセのようなものがあり、本番の問題とは少し傾向が違っていることもある。 公式の問題を解くことで本番の形式に慣れていくことは、本番で実力を発揮するためにも大切なことだ。 この科目の勉強法は、旧SATのセクションごとに説明する。 このセクションを解くには、まず文法の勉強が欠かせない。文法の勉強がまだの人は、文法書を買って一通り理解しておこう。 英文法は基本的に、仮定法など一部の文法を除き、中学校で勉強する文法でほとんどがカバーできているはずだ。だが、文法書はより詳しく一つ一つの文法を説明しているので、復習も兼ねて勉強していくと良い。文法書は王道の「総合英語Forest」があれば良い。 文法を一通り理解したら、次は参考書を使って実践的な練習をしていこう。参考書では、よく出題されるような問題について解説されている。 また、練習問題をこなしていけば、問題の傾向がわかってくる。慣れてくれば読んだ瞬間に答えがわかる問題も増えてくるので、とにかく繰り返し問題を解いていこう。 日本人にとって最も難解なのが『Reading』セクションだ。このセクションで高得点を取るためには、語彙力の他に速読力と読解力が要る。 実際に問題を解く前に、まずは多読に挑戦していこう。レベルの低い本から始めて、とにかく量を増やすことに専念し、まずは英語の文章に慣れることから始める。レベルの高い本が読めるようになってきたら、TOEFLの問題に挑戦するのも良い練習になる。 実践的な問題を解き始めたら、「答えは必ず文章の中にある」ということを覚えておこう。リーディングの問題で大切なのは、答えの鍵となるevidence(証拠)を見つけることだ。 文章中には問題の答えを裏付ける文(= evidence)が存在するはずなので、これを見つけることができれば正解も自ずとわかる。 » SATの『Reading and Writing』を攻略する方法 『Essay』は日本語で小論文と呼ばれるものだ。内容としては、最初に指定されたパッセージ(650~750語)を読み、その文章に関してお題(prompt)が出されるので、それに答える形で文章を書くというものだ。 エッセイの書き方には形式があり、基本的にはそれに沿って文章を書く。例えば、エッセイは「導入(introduction)」「本文( body)」「結論(conclusion)」の三つのパートに分かれてる。 これら一つ一つの書き方にもルールのようなものがあり、例えば導入では、一般的(general)な話題から、特定の(specific)話題へと移行し、最後に主題文(thesis statement)を持ってくる。 このような形式を覚え、慣れておくことが、エッセイを書く上での第一段階となる。慣れるまでは人のエッセイを読みながらその感覚を掴んでいこう。 SATの申し込みはオンラインで、全て英語で行う。英語を勉強中の高校生にとってはかなり複雑な作業だ。 しかし、この記事を読めば迷うことはない。途中で中断し保存することもできるため、焦らずやっていこう。 用意する物 まずはCollege Boardのホームページに行く。そこで「Sign Up」をクリックして「Create Your Student Account」というページに飛び、名前、性別、生年月日、住所などの個人情報を打ち込む。 このとき、メールアドレスは今後も使用するものを使うこと。両親の情報に関しては任意(optional)であるため、飛ばしても構わない。 最後に「I agree with the Terms & Conditions」というチェックボックスをクリックして完了だ。 College BoardはSAT以外にも複数のテストを運営している。まずはSATのページに移動し、「SAT Registration」をクリック。 パスワードの確認ページへ移行するので、先ほど作ったCollege Boardのパスワードを入力する。 基本的には、College Boardのアカウントを作った際の情報が自動的に入力されるので、確認して次に進む。 「Find Your School」をクリックし、自分の高校を見つける。自分の高校が候補にない場合は自分で入力することになる。 次のページに移行すると、自分や自分の家族に関する質問のページにたどり着く。 いくつかの選択肢から答えを選ぶ形式になっていて、答えたくない問題に対しては、「I do not wish to respond」という選択肢を選ぶことができる。 この後のページではもっと詳しい質問が用意されているが、スキップすることもできる。最後に「I agree to the SAT Terms and Conditions」をクリックして完了だ。 次のページには「Select your test」という項目があるので、SATを選ぶ。 その下の欄には試験日が数回分表示されている。自分が受験したい日程を選択する。Part 1で紹介した通り、試験会場は福岡や東京などいくつかの地域に存在する。検索しても候補として現れない会場は、その試験では使われない可能性が高い。 さらに次のページに移行すると試験会場の候補が出てくるので、受験したい会場を選択する。候補に受けたい会場がない場合は自分で検索することもできる。 顔写真は申し込みに必須だ。見本の写真が現れるので、それを確認して自分の顔写真を撮ろう。顔写真をアップロードしたら、いよいよ最後のステップだ。 次のページは確認ページとなっている。入力した情報に間違いがないか確認したら、「Make a payment」をクリックだ。 ここでクレジットカードの情報を入力し、受験料を支払う。以上で申し込みは完了だ。 ちなみに、受験料は日本国内で受ける場合、下記の通り。 特定の試験日の申込期限が過ぎてしまった場合、受験したいテストセンターのウェイトリストをリクエストすれば、申込がキャンセル待ちの状態になる。 該当テストセンターに空きがあったら、又は他の受験生のキャンセルが出たら、ウェイトリスト順で埋めていくので、希望の試験日に受験できるようになると、ウェイトリストの追加料金(日本だと53ドル)を支払う。ウェイトリストに載っても空きが出ない場合、料金は取られない。 試験日当日に必要な書類の他、「Waitlist ticket」も必ず印刷して持っていくことを忘れずに。 また、21歳以上の受験者はWaitlistの対象外となる。 CollegeBoardは2022-2023年の応募サイクルにおけるWaitlist制度を廃止しています。SAT Waitlist 申し込みを済ませたからといって安心してはならない。しっかりと準備をしてこそSATで勝利できるのだ。 受験料を支払った後、チケットの印刷ページへと移行するので、チケットを印刷する。これは、一度ログアウトした後でも印刷が可能だ。 受験日の数週間前から必要なものを確認しておこう。SATの受験では、他の試験でいらない物が必要だったり、普段使用可能な物が使用できなかったりする。詳しくは、チケットの裏面を確認しよう。 必要なものリスト 筆記用具に関しては、シャープペンシルの使用が禁止されている。鉛筆と鉛筆削りを用意しておき、試験前には鉛筆が適当に削られていることを確認しておこう。 加えて身分証明書も忘れてはならない。この身分証明書だが、日本語で明記されているものは認められない可能性がある。一番安全な方法はパスポートを持っていくことだ。 受験の申し込みが済んだら、すぐに試験会場にへ向かう交通手段と所要時間を調べておこう。また、試験会場が自宅から遠い場合、宿泊先をあらかじめ見つけておく必要があるかもしれない。 試験時間に間に合う交通手段がない場合は、前日から現地入りし、会場近くの宿泊地から向かうことをお勧めする。 最後に、軽食の準備も忘れてはならない。SATは3時間以上かかる試験のため、脳が糖分を使い果たし、集中力が持たないことも。 休憩中は軽食を取ることが可能な会場も多いので、チョコレートなど、何か短時間で糖分を摂取できるものを用意しておこう。 試験会場には受付があり、そこでチケットと身分証明書を提出し、身分証明を行う。ここで携帯電話などの電子機器は回収される。 その場でスタッフが、受験する部屋を指定するので、それを聞いて、その部屋へ移動する。 部屋に着いたら、チケットと身分証明書、そして筆記用具を残し、残りは全てカバンに入れる。荷物を置く場所は、試験官の指示通りにする。 回答用紙が配られたら、試験官の指示に従って個人情報を埋めていく。最後に署名して終わり。 試験は各科目のセクションごとに行われ、セクションとセクションの間には休憩時間が設けられている。 トイレや軽食はこの時間で済ませておく。会場を離れる場合は、チケットと身分証明書を持っていくこと。再入室する際に確認される場合がある。 試験終了後、回答用紙と問題用紙が回収される。これで全ての工程が終了したことになる。 最後に、いくつか注意点を確認しておこう。 試験時間に少しでも遅刻してしまうと、会場によっては試験を受けられなくなってしまう。余裕を持って会場に向かおう。 チケットや身分証明書を忘れてしまうと、試験が受けられず、それまでの準備が全て水の泡となってしまうこともある。 その他にも筆記用具や財布など、必要な物を確認し、当日用にチェックリストを作っておくと安心だ。 試験は試験官の合図で終了する。試験官が鉛筆を置くように指示したら、すぐに鉛筆を置くこと。 厳しい試験官だと、少しでも回答を書き続けた場合、不正行為とみなされ、その試験が無効化されることもある。 これまで独学でのSAT対策方法を中心に紹介してきたが、塾で対策講座を受講するという選択肢もある。 下記に人気のある学校をまとめたため、必要であれば受講を検討してみると良いだろう。 受けられる。福岡や東京などいくつかの会場がある。申し込みまでの流れの6を確認しよう。 SATの申込方法の解説を確認しよう。 SAT(日本で受験する場合):合計113ドル (参考:SAT Fees) 『Reading and Writing』64分、『Mathematics』70分で合計で2時間14分。オプションのEssayを受けるとプラス50分。詳細は新SATのセクションとスコアを確認しよう。 エッセイの受験はオプショナルだ。出願する大学によってはエッセイのスコア提出を要求することもあるため、出願条件を確認しよう。 ない。何回でも受けることができる。また、スコアの有効期限もない。 公式サイトに採点方法の詳細の記載がある(英語)。 受験日から約3週間後にオンラインで確認ができる。受験日から1カ月以降に受験者および指定した学校宛にスコアレポートが郵送される。 (参考:getting scores) センター試験の準備や一般的な学習と同様、個々人により異なる。米国大学への進学を考えている場合、元々の英語力にもよるが高校1年生の時からTOEFLやSATの準備を始めることをおすすめする。 それぞれで試験内容、試験時間、スコア、受験できる回数等が異なる。どちらを受けた方が良いかは個人の特性によって異なる。下記の記事を参考にしよう。 SATとは?
新SAT(Digital SAT)の試験内容とスコア
Mathematics
Essay (Optional)
・紙試験からデジタルに
・試験時間3時間→2時間14分に短縮
・問題文の長さが短くなり、問題数も減少
・Mathセクション全体で電卓の使用可能SATの4つの特徴
Digital SATはPC&選択式
SATはアメリカの高校生向け
SATは日本でも受けられる
SATは何度でも受けられる
アメリカの大学留学に必要なSATスコアの目安
パーセンタイルから
大学別のスコアから
NO. 大学名 上位75% 上位25% 合格率 1 Stanford University 1380 1580 5% 2 Harvard University 1430 1600 5% 3 University of Pennsylvania 1380 1570 9% 4 Rice University 1410 1570 15% 5 Massachusetts Institute of Technology 1460 1590 8% 6 Columbia University 1410 1590 7% 7 Duke University 1380 1570 11% 8 Brown University 1370 1580 5% 9 Yale University 1420 1590 6% 10 Vanderbilt University 1420 1590 11% 11 Washington University in St. Louis 1400 1570 17% 12 Princeton University 1400 1590 7% 13 Carnegie Mellon University 1380 1550 22% 14 Bowdoin College 1360 1510 15% 15 University of Chicago 1450 1600 8% 16 University of Southern California 1280 1500 17% 17 New York University 1250 1480 32% 18 University of Michigan – Ann Arbor 1310 1500 29% 19 Northeastern University 1330 1510 29% 20 Cornell University 1330 1530 14% 21 Boston University 1220 1420 29% 22 University of California – Berkeley 1270 1540 17% 23 University of North Caroline at Chapel Hill 1220 1420 27% 24 University of Virginia 1240 1460 30% 25 Boston College 1200 1420 31% 26 Tulane University 1240 1410 26% 27 Georgetown University 1320 1520 17% 28 Emory University 1290 1500 25% 29 University of Miami 1210 1390 38% 30 University of Wisconsin 1200 1420 53% SATの難易度と対策の全体像
難易度の比較・求められる英語力
テスト項目 新SAT 英検1級 TOEFL TOEIC 日本の大学入試(センター試験) リーディング
読解パッセージの長さ 25-150語 500-800語 700語程度 100-200語 150-600語 問題数 複数パッセージ
54問5パッセージ
16問(Part 2&3)3-4パッセージ
30-40問15セット
54問(Part 7)6パッセージ
25問(読解系)時間配分 64分 60分(推奨) 54-72分 55分(推奨) 50分(推奨) ライティング作文 エッセイ数 1つ
長文を分析した上エッセイを書く1つ
作文のみ。問題文ない2つ
リスニング・リーディング材料に基づいたエッセイ
意見を述べるエッセイ8問
写真描写
Email作成
意見ー 文字数の目安 400-600字 200-240字 合計600-700字 合計600字程度 ー 時間配分 50分 25分(推奨) 50分 60分 ー 必要な英単語量(目安) 12000+ 10000+ 8000+ 6000+ 4000-6000 勉強・対策の内容
対策の順番
❶単語
❷数学
❸文法
❹エッセイと読解力
おすすめ教材・参考書と勉強法
おすすめ単語帳
Mathematics対策
Reading and Writing対策
Writing & Language
Reading対策
Essay (Optional)対策
試験の申し込み方法
申し込みまでの流れ
1. College Boardのアカウントを作る(無料)
2. SATのページへ移行する
3. 個人情報の欄を埋める
4. 自分の高校を見つける
5. 自分と家族に関する質問に答える
6. SATの試験日と試験会場を選択する
7. 顔写真をアップロードする
8. 受験料を払う
キャンセル待ち(Waitlist)の活用
受験前日までの準備
チケット(受験票)の印刷
必要な物の準備と確認
筆記用具
身分証明書
交通手段と宿泊先の確保
軽食の準備
受験当日の流れと注意点
SAT対策講座・塾まとめ
予備校名 SAT対策講座 費用
(入学金等)費用
(受講料)受講条件 GLC(ベネッセ) アメリカ大学進学・SAT® 32,400円 30,240円 TOEFL iBT 80点以上/IELTS 7.5以上 JN Language Lab SAT試験対策 プレミアム30 31,500円 562,500円 TOEFL iBT 79点以上 Lingo SAT® 対策講座 10,500円 30,000円 Agos SAT(R) Strategy 280,800円 よくある質問集
【保存版】ゼロから始める新SATテスト®試験概要と対策完全ガイド
アメリカの大学に正規留学する!!よし、SAT受験に向けて勉強頑張るぞ!
ん? そもそもSATって何?どう勉強すればいいんだ?受験の方法もわからないし・・。
SATはご存知の通り、アメリカの大学への出願で、スコアの提出が求められる試験だね。
日本だと周りにアメリカの大学を卒業した人も少ないだろうから、なかなか情報が手に入らなくて困ることもあると思う。
でも安心して。この記事では、SATとは何か、その全貌だけでなく、勉強法と受験の方法まで徹底的に解説するよ!
注意!SATは2023年に新しくなってDigital SATに変更。
著者が受けたのは旧SATだけど、勉強法などは変わらず参考になるよ!
2022年10月3日追記 SAT Subject Tests は廃止、SAT with Essayは一部の学校でのみ受験可能となりました。
2022年10月3日追記 SAT with Essayのスコア提出について
2023年6月14日追記 2023年からSATが新しくなりました
センター試験よりは気楽に受けられそうだ。
SATの難易度から見ると、留学準備をしている高校生には、まずTOEFLをクリアして英語力の基礎を固めてからSATにチャレンジすることをおすすめだよ!
TOEFL iBTの受験対策に関しては、【保存版】100点突破続出!TOEFLおすすめ参考書と勉強法完全MAPを参考にしてね。
なるほど。じゃあおすすめの単語帳や参考書とかあるかな?
おすすめ単語帳
例えば、まずはこのページで公開されている単語リストを一通り覚えて見るのはいかがだろうか?元予備校講師がSAT対策に作ってくれた単語リストのようだ。
Mathの詳細の勉強法は下記にまとまっているよ!
おすすめ参考書
Writingの対策法詳細は下記も参考にしよう!
リーディングで覚えた単語がたくさん出てきたときは嬉しいね。
リーディングで更なる対策が必要な人は下記の記事も読んでみよう!
ネイティブの人に添削してもらうのも効果的だよ。身近にネイティブの人がいなければ、おそらく高校に1人ぐらいはいるネイティブの英語アシスタント、あるいは講師に相談してみるのも手だと思う。
クレカは使えないものもあるので注意しよう。
2022年10月3日追記 Waitlist制度は現在利用できません。
新しくなったDigital SATではPCやiPadなどテストを受けるためのデバイスも必要だよ。忘れないようにDigital SAT持ち物リストをチェックしておこう!
申し込みが終わっても気を抜けないな。
流れがわかっていれば当日は安心だ。
受験料を無駄にしないためにも、不正行為は絶対に行わないこと。
オンラインでSAT対策したい?そんな人にはKhan Academyを使おう!
Khan Academyでアメリカの非営利団体で、無料でSATの戦略から模試まで、オンライン講座を受けることができるんだ!
教材の品質も高く、日本で高い講座料金を払う以上のクラスを無料で受けることができる。
最後に、当サイトでは海外大学・大学院進学のサポートやTOEFL・IELTS対策専門のオンラインコースも提供しているよ!!留学準備や出願でお悩みの方は、遠慮なく連絡してね!
あわせて読みたい SAT対策シリーズ
質問、要望、ツッコミ、おすすめ勉強法、なんでも遠慮せずにコメントしてね。
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初心者のためのSAT攻略ガイドを拝見させていただきました。
私もSATを受験し、アメリカの大学に合格したのですが、やはり、Readingは、純ジャパで田舎の高校生であった私には、異次元の難しさでした。あとから気づいたのですが、TOEFLで高得点を出してからReadingに取り組んだ方が、効率が良かったのかなと思いました。
あと、プリンストン大生が言っていたのですが、Khan Academyで無料でSAT対策できるらしいです!
HIROさん
コメントありがとう!
英語で受けるセンター試験と考えると、SATは純ジャパには英語のハードルがすごく高いよね。カーンアカデミーのSAT対策は活用すべきリソースだね!
先日SATのWaitlistに登録したのですが期限切れのため会場は指定されているのですが
振り込みが完了しておらず親に心配をかけてしまいました
振り込み完了はいつ頃になるのでしょうか?
また当日は何時頃に会場に着くのがベストでしょうか?
Waitlistに登録してもすぐ料金は発生しないよ!空きが出てwaitlist順で席が決まってから料金が発生するので、振込時期がいつになるかは状況次第だね。
会場に着く時間に関して、受験票に特別な記載がない限り、通常午前7:45に会場が開き、8時には閉まるので、ちょっと早めに(7:30ぐらい)会場に着けば問題ないはずだよ!
こんにちは
いつも参考にさせていただいております
質問なのですが
SAt受験後にスコアを送付しますが
9日間の無料期間中に送った場合
大学側に届くのはいつ頃なのでしょうか
ご存じなら教えていただけると幸いです。
またRush Scoreを利用した場合は
どれぐらいで届くのでしょうか
College Boardが大学スコアを送るのは、スコアが自分で見れるようになってから10営業日以内みたいだね。
https://www.princetonreview.com/college-advice/send-sat-scores
Rush Scoreの場合、Rush Scoreを依頼した後、1,2営業日で大学に送られる!
https://collegereadiness.collegeboard.org/sat/scores/sending-scores/rush-reporting
基本College Boardはデータでスコアを大学に送るので、同日に大学には到着するけど、それぞれの大学で定期的にスコアをダウンロードするスケジュールがあるので、大学がスコアをダウンロードするには到着後1営業日から1週間ぐらい必要みたいだね。
ほんとにわかりやすいい!
SATの勉強を始めようとおもっています。一日2-3時間くらいの勉強するのであれば、いつ頃テストを受けれるようなレベルに達するでしょうか。
必要な準備期間は、毎日の勉強時間だけでなく、現在の英語力・目標点数や勉強方法等々によって変わってくるね。
まずは目標スコアを決めて、SATのサンプル問題をやってみよう!
試験の難易度、自分の今のレベルと目標点がどれぐらい離れているかを体感すると、勉強の計画も立てやすくなるのではないかな?
海外の大学で勉強したいとは思っていたものの、知らないことばかりだったので非常に役に立ちました。
どういたしまして!海外大学進学の夢を是非叶えてね!何かわからないことがあればいつでもコメントしてね!
馬鹿息子、やっと入力が終わり ホットしました。ほんとにゃんこ先生のおかげで助かりました。
無料のテスト、活用してもらいます^_^
ぺこさん、海外大学受験は親も子供も大変なので、お役に立てて何より!息子が志望校に合格できるように!また何かあればサイトに遊びに来てね!
にゃんこ先生ありがとうございます。お聞きしたいことほんと山盛りです。親はいらいら、子はうるさいと。全くです。アーリー出願もするため、さらにいらいらします。また、よろしくお願いします。
何か質問があれば、いつでもコメントしていただければ!他の人の役にも立つので、喜んで答えるよ!
初めまして。
詳しい情報をありがとうございます。
来年の9月入学を念頭に置き8月のSATの試験を申し込もうとしたところ既に全会場が埋まっており、なんと来年の3月迄予約でいっぱいのようです。ウエイトリストもありませんでした。今年はコロナのせいでキャンセルが出たせいでしょうか? これでは希望の大学に出願すらできません。
他にも今年受験を目指してる学生も受験できない人で溢れかえっているのではないでしょうか?
問い合わせをしたいのですが日本には問い合せ支部は無いですよね。
こんにちは、コロナの関係でSATの受験できる数が大幅に削減されているようだね。
https://pages.collegeboard.org/sat-covid-19-updates
こちらのリンクにお問い合わせ先が乗っているので、連絡してみるのはどうかな?(アメリカのカレッジボード本部)
にゃんこ先生ご無沙汰しております。あっという間に8月になってしまいますね。愚息も着々と準備をしているようですが どのくらいいけるか、問題集だけでなく対策して欲しいものです。男子あるある、その場限り。
11月の出願に間に合うのか、こちらもはらはらするばり。まだエッセイも手付かずで末恐ろしいです。
ところで、合格後の流れが今ひとつよくわかりません。
書類のやり取り以外のお金について、どのような感じか教えて頂けますか?
よろしくお願い致します。
Saqさん
はじめまして、ペコと申します。愚息が、SATから試験申し込みの連絡が来てから申し込みをしたところ、すでき空きが、沖縄しかなかったとのことです。
ですが、希望の場所があれば検討との、
記載があり、リクエスト状態で申し込みをしておいた、そうです。今朝きいてびっくり。
1週間後に、受付された連絡があったようです。
まずは、問い合わせしてみたら良いかと思います。
8.9.10月全て同じ会場です。
参考まで。
ペコさん、お久しぶり!コメントありがとう。そして経験も共有してくれて助かる!
最近はコロナの影響でSAT不要とする学校も多いらしいよね。
さて、お金に関しては、基本的には合格通知が出ると一定の期間内にデポジットが求められて、デポジットは入学する場合は学費充当、入学しない場合は返金されないことが一般的かな。
その後はセメスターごと学費を前払いしていくことが一般的。毎月分割で払うことができることもあるよ。
にゃんこ先生、こんちには。先程のコメントが消えてしまいました。
詳しくありがとうございます。
またあとで、コメントします。
高2です。
TOEFLは今80で、SATは8月までに1400後半欲しいです。
agosのSAT講座が3月にあって、受けるように言われているのですが、講座が本当に意味のあるものなのか分からないため、取るかどうか迷っています。
独学でこの期間で、1400後半取れると思いますか?
まずはSATの問題集や模試を1セットやってみて、自分の今の実力を把握したら、目標までどれぐらい足りないのかを把握しよう。
その上で、間違えの分析などをして自分の弱点を克服するための勉強を実施しなければならないね。
予備校は弱点分析などを個別にしてくれるわけではないので、結局は自分で考えて努力をする(わからないことは先生にたくさん聞くとか)ことが大事。
独学か、予備校かには正解はないけど、それ以上に自分で弱点分析や対策のための時間をつくることが大切になるよ!
ありがとうございます!♀️♀️
高2の娘を持つ母です。
海外の大学を目指してSATを受験する予定にしていましたが、前出のSaqさん同様全て受験会場が埋まっており、受験すらできない状況です。
Waitingのシステムもできないようで、八方塞がりです。
期間的には遅いのですが、8月の受験はまだ受付が始まってないようなので受付開始を待っているところですが、受付はだいたいどのくらい前から始まるのでしょうか?
あれいしゅんさん
質問ありがとう!
通常は受験日の約2ヶ月前から受付開始だよ。
ちょこちょこキャンセルが出るようなので、チェックしながら待ってみてね!
2か月前ですね、ありがとうございます!
娘には一応毎日チェックするように伝えました。
こんにちは!新高3です
4月のTOEFLでR30 L26が取れたので、SAT対策にシフトしました。
TOEFL3800は全てまわしたのですが、SATの過去問を解いてみたら割と分からない単語がありました。ですので単語をもっと覚えた方がいいかなと思い、トフルゼミナールの出している、「SATtest英単語集中マスター」をやろうと思うのですが、出版年が2009年と古いです。
この単語帳をやることには効果ありますか?
ちなみにSATは4月頭から勉強初めて、5/3、6/3に受ける予定です。1500+をめざしています。
みろりきさん
質問ありがとう!
SATやGREの単語は、ネイティブでも対策が必要なので、
個人的には、日本語で難しい英単語を理解するより、英語で理解すべきなので、海外のSAT対策資料を活用したほうがおすすめ。
既にR30なので問題ないはず!
Magooshの無料の単語リストで単語を押さえ、Khan Academyで全般の対策を学習してみよう。
ありがとうございます!